[表示 : 全て 最新50 1-99 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 801- 901- 1001- 2chのread.cgiへ]
Update time : 04/03 02:07 / Filesize : 359 KB / Number-of Response : 1002
[このスレッドの書き込みを削除する]
[+板 最近立ったスレ&熱いスレ一覧 : +板 最近立ったスレ/記者別一覧] [類似スレッド一覧]


↑キャッシュ検索、類似スレ動作を修正しました、ご迷惑をお掛けしました

大好き★代数幾何



1 名前:132人目の素数さん [03/10/02 00:41]
Grothendieckは代数幾何が大好きだったそうです。

596 名前:132人目の素数さん [03/11/03 15:37]
Hartshorne II Ex. 3.10 (射のファイバー)

(a) f: X → Y をスキームの射とする。y ∈ Y を点とする。
sp(X_y) は、f^(-1)(y) と位相同型であることを示せ。
ここで、sp(X_y) は、f の y 上のファイバー X_y の台位相空間を
あらわし、f^(-1)(y) は、X の部分空間としての位相を考える。

(b) X = Spec(k[s, t])/(s - t^2), Y = Spec(k[s]) とし,
f: X → Y を s → s により定義される射とする。
y ∈ Y を点 a ∈ k, a ≠ 0 とする。このとき、ファイバー X_y
は、2点からなり、剰余体は k であることを示せ。
y が点 0 ∈ k に対応する場合は、X_y は被約でない1点からなる
スキームであることを示せ。
ηが Y の生成点のとき、X_ηは1点からなるスキームであり、
その剰余体は、ηの剰余体の2次の拡大体であることを示せ
(k を代数的閉体と仮定せよ)。

597 名前:132人目の素数さん [03/11/03 16:02]
定義
閉埋入とは、スキームの射 f: Y → X で、sp(Y) から sp(X) の
閉部分集合への位相同型を誘導し、さらに
f による誘導射 O_X → f_*(O_Y) が全射となるものをいう。
スキーム X の閉部分スキームとは、閉埋入の同値類をいう。
ここで、f: Y → X と f': Y' → X は、同型 i: Y'→ Y で
f' = fi となるものが存在するとき、同値という。

598 名前:132人目の素数さん [03/11/03 16:17]
Hartshorne II Ex. 3.11 (閉部分スキーム)

(a) 閉埋入は基底の拡大で安定である:
すなわち、f: Y → X を閉埋入とし、X' → X を任意の射とする。
このとき、Y x X' → X' も閉埋入である。
ここで、Y x X' は X 上のファイバー積である。

599 名前:132人目の素数さん [03/11/03 16:22]
今ふと思ったんだが、Hartshorneの演習問題を翻訳したら
まずくないか、著作権上?

600 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/03 17:09]
>>599
いまさら何を。
翻訳どころか、解答集を発表するのだって著作権に触れますが何か?

601 名前:132人目の素数さん [03/11/03 17:30]
>>599
別に大丈夫じゃない? Springer や Hartshorne が2チャンを訴えたりするか?

602 名前:132人目の素数さん [03/11/03 17:40]
>>600
解答だけならいいんじゃないか?

603 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/03 17:42]
どこの国のどの法律の話をしているのか明確にしなければ意味はない。

604 名前:132人目の素数さん [03/11/03 17:50]
著作権なんてそんな野暮なこと言われるわけない



605 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/03 18:57]
「閉埋入」イイ!


606 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/03 19:13]
>>604
と言いながら写真屋とかをMXとかNYでパクって来る香具師

607 名前:132人目の素数さん [03/11/03 20:00]
解答だけにするか

608 名前:132人目の素数さん [03/11/03 20:30]
>>607
別に気にしなくていいと思うけど・・・

609 名前:132人目の素数さん [03/11/03 21:37]
ベクトル図形の問題です。
三角形を表すベクトル方程式を1つ作りなさい。


610 名前:132人目の素数さん [03/11/03 22:11]
定義
X を整スキームとする。
X~ を正規な整スキームとし、射 f: X~ → X が以下の性質を
持つとする。
U = Spec(A) を X の任意の空でないアフィン開集合とする。
f^(-1)(U) は、Spec(A~) と同一視され、射 f^(-1)(U) → U は
自然な射 Spec(A~) → Spec(A) と見なせる。ここで、A~ は、A の
商体における A の整閉包である。
このとき、X~ を X の正規化と呼ぶ。

611 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/03 22:12]
>>609
スレ違い。

612 名前:132人目の素数さん [03/11/03 22:23]
(´・∀・`)ヘー

613 名前:132人目の素数さん [03/11/03 22:45]
補題
X = Spec(A) をアフィン整スキームとする。
X が正規なら、A は、その商体において整閉である。

証明
定義から A の各局所環は整閉である。
これから、A も整閉である。

614 名前:132人目の素数さん [03/11/03 22:48]
補題
X = Spec(A) をアフィン整スキームとする。
A~ を A の商体における A の整閉包とする。
X~ = Spec(A~) は>>610の意味の X の正規化である。

証明
f: X~ → X を標準射とする。
U = Spec(B) を X のアフィン開集合とする。
f^(-1)(U) は Spec(A~ (x) B) と見なせる。
ここに、A~ (x) B は、A 上のテンソル積。
f^(-1)(U) の商体は、X~ の商体、即ち X の商体である。
f^(-1)(U) は正規であるから、>>613の補代より
A~ (x) B は整閉である。これから、A~ (x) B は B の整閉包
である。



615 名前:132人目の素数さん [03/11/03 22:59]
補題
X = Spec(A) をアフィン整スキームとする。
X~ を>>610の意味の X の正規化とする。
f: X~ → X を標準射とする。
任意の正規な整スキーム Z と任意の支配的射 g: Z → X
に対して、g は Z → X~ → X と一意に分解する。

証明
U = Spec(B) を Z の任意の空でないアフィン開集合とする。
g の制限 U → X を考える。
g は支配的だから、A → B は単射である。
B は整閉だから、A → B は、A → A~ → B と一意に分解する。
即ち、U → X は、U → X~ → X と一意に分解する。
U は任意の空でないアフィン開集合であったから、
補代がいえる。

616 名前:132人目の素数さん [03/11/03 23:05]
補題
X 整スキームとする。
X~ を>>610の意味の X の正規化とする。
f: X~ → X を標準射とする。
任意の正規な整スキーム Z と任意の支配的射 g: Z → X
に対して、g は Z → X~ → X と一意に分解する。

証明
U = Spec(A) を x の任意の空でないアフィン開集合とする。
>>615より、g^(-1)(U) → U は、g^(-1)(U) → f^(-1)(U) → U
と一意に分解する。これより、補題がいえる。

617 名前:132人目の素数さん [03/11/03 23:12]
補題
X = Spec(A) をアフィン整スキームとする。
X~ = Spec(A~) を X の正規化とする。
f: X~ → X を標準射とする。
U を X の任意の空でない開集合とする。
f^(-1)(U) は、U の正規化である。

証明
>>614より明らか。

618 名前:132人目の素数さん [03/11/03 23:14]
ここは派手なオナニースレですね。

619 名前:132人目の素数さん [03/11/03 23:27]
>>592の証明
Hartshorne II Ex. 3.8 (正規化)

証明
整スキーム X の各アフィン開集合 U = Spec(A) に対して、
A~ を A のその商体における整閉包とし、
U~ = Spec(A~) とおく。f_U : U~ → U を標準射とする。
V をもう一つのアフィン開集合 V = Spec(B) とする。
>>617より、(f_U)^(-1)(U ∩ V) は、U ∩ V の正規化である。
同様に、(f_V)^(-1)(U ∩ V) も、U ∩ V の正規化である。
正規化の一意性(>>616)より、(f_U)^(-1)(U ∩ V) と
(f_V)^(-1)(U ∩ V) は同型である。これより、U~ を
張り合わせてスキーム X~ が得られる。
これが X の>>610の意味の正規化であることは、明らか。
普遍性は、>>616から出る。
X が体 k 上有限型であれば、X~ → X が有限射である
ことは、k 上有限生成の整域 A の整閉包が A 上有限加群と
なる(環論の本を参照)ことからわかる。

620 名前:132人目の素数さん [03/11/03 23:35]
>>592は演習問題ってレベルじゃないよな。
こんなの普通の初心者が解けるわけない。

621 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/03 23:42]
普通の初心者にはHartshorneはお勧めできない。

622 名前:132人目の素数さん [03/11/04 00:00]
>>621
例えば、Reid の本の知識があったらとしたら?
勿論、環論の知識(A-M 程度)は当然あるとして。

623 名前:132人目の素数さん [03/11/04 15:54]
Reidでは足りない
Mumfordせめてfultonくらいが必要
ここまでが一章
二章以降は
ホモロジー代数も必要
つーか初めてスキーム勉強するのにHartshorneってのはよくなくない?
層だってぜんぜん不十分の記述だしさ
他の本で補いながら進まないと何も身に付かないんじゃないかな
やっぱHartshorneはガイドブックなんだよ 間違いない

624 名前:132人目の素数さん [03/11/04 19:01]
>>623
EGAのほうがある意味で簡単だな。全ての命題に厳密な証明をつけている。
ただし、Bourbakiの可換環論, Zariski-Samuel, Cartan-Eilenberg,
Godement, Tohoku を読んでおく必要がある。w
FACも読んどいたほうがいいな。



625 名前:132人目の素数さん [03/11/04 19:23]
>>489
Hartshorne II Ex. 3.5
(c) 全射で有限型かつ準有限な射で有限射でない例をしめせ。

この間から考えていてやっと見つけた。

A = Z[X] / (2X^2 + 1) とおく。
ここで、Z は有理整数環.
f: Spec(A) → Spec(Z) を標準射とする。
U = Spec(Z) - {(2)} とおく。
f^(-1)(U) → U が (c) の条件を満たす。

626 名前:132人目の素数さん [03/11/04 19:58]
>>624
>EGAのほうがある意味で簡単だな。全ての命題に厳密な証明をつけている。
>ただし、Bourbakiの可換環論, Zariski-Samuel, Cartan-Eilenberg,
>Godement, Tohoku を読んでおく必要がある。w

EGA 読む「前に」これら全部読んどきゃなきゃだめですか? それは
ちょっとキツすぎるっす。

627 名前:132人目の素数さん [03/11/04 20:06]
>>623
>Mumfordせめてfultonくらいが必要
Mumford っていってもいろいろあるけど、Springer の
"Algebraic Geometry I Complex Projective Varieties" のこと?
Fulton は "Algebraic Curves" のことかな?


628 名前:132人目の素数さん [03/11/04 20:11]
>>626
全部読む必要はまるで無い。必要なときに参照すればいい。
ただし、可換代数の基礎的なことはやっておく必要はある。
Atiyah-Macdonald がいいだろう。それとホモロジー代数の
基礎的なこともやっておいたほうがいい。河田なんかいいかも。

629 名前:132人目の素数さん [03/11/04 21:36]
誰か、問題を解いてくれないか?
俺一人解くだけじゃつまらない。

630 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/04 21:40]
>>629
解ける香具師がいりゃぁ解くだろぉよ。ウダウダ言うねぃ。

631 名前:132人目の素数さん [03/11/04 21:43]
>>628
助言ありがとうございます。
Atiyah-Macdonald と河田ホモロジー代数はだいたい読み終えているので
EGA チャレンジしてみようと思います。
しかし EGA I〜IV をすべて制覇するのにどのくらい時間かかるかな。
ちょっと怖い気もするが・・・

632 名前:132人目の素数さん [03/11/04 21:49]
実際、今の代数幾何の研究者の中で、EGA を読破した人って何割くらい
なんでしょう? やっぱみんな読んでるんでしょうか?

633 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/04 21:51]
研究者なら読んでるんじゃねーの?

634 名前:132人目の素数さん [03/11/04 21:53]
>>631
EGAは通読するものじゃないだろう。レファレンスとして使うのがいい。
Hartshorneの補助として使うのがいいんじゃないか?



635 名前:132人目の素数さん [03/11/04 22:04]
それと前にも書いたが、EGAを読む前にFACを読んどいたほうがいい。
FACは分かりやすいし、重要な論文だ。

636 名前:132人目の素数さん [03/11/04 22:18]
↑本の名前ばっかいってないで問題解けば

637 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/04 22:26]
俺は、位相幾何が専門だが、Hartshorneは輪講に参加させてもらった。

638 名前:132人目の素数さん [03/11/04 22:32]
>>636
俺(>>635)がずっと解いてるんだが。
お前こそ解けば。

639 名前:132人目の素数さん [03/11/04 22:33]
おま女

640 名前:132人目の素数さん [03/11/04 22:39]
>>638
解けない

641 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/04 22:44]
代数幾何はやることが多すぎで並みの人間には近寄りがたい雰囲気をかもし出している。

642 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/04 22:45]
ふと思ったのだけど、これの解析概論バージョンをやれば多くの人が
参加できるんじゃない?

643 名前:132人目の素数さん [03/11/04 22:47]
多くの人が参加できたら何か?

644 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/04 22:50]
あんまりうれしくないな。



645 名前:132人目の素数さん [03/11/04 22:54]
>>641
それは言える。代数幾何は数論とならんで深いからね。
他の全数学を道具とすると言っても過言ではない。

646 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/04 23:03]
じゃあ p 進(簡約群あたりの)表現論やろうよ。というか、俺は出来ないのでやってくれ。

647 名前:132人目の素数さん [03/11/04 23:43]
>>635
ありがとうございます。FAC 読んでみます。
ところで EGA 全部読んだっていう人いましたら、どの位時間かかったか
参考までに教えてもらえませんか?

648 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/05 01:40]
いねーよ

649 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/05 01:41]
つーか、そんなことやるぐらいなら、もっとやりたいこと勉強したほうがいいよ。

650 名前:132人目の素数さん [03/11/05 07:48]
>>647
EGAを通読するなんて考えないほうがいい。
それより、シャファレビッチとかマンフォードのred book などの
代数幾何の入門書をまず読んだほうがいい。

651 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/05 09:43]
入門書をセミナー用に読んだ人、TeX でうpキボン。

652 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/05 12:57]
>>651
ハァ?

653 名前:132人目の素数さん [03/11/05 20:11]
Hartshorne II Ex. 3.9 (積の位相空間)
(a)
k[X] (x) k[Y] = k[X, Y] (同型) だから、A^1 x A^1 = A^2 (同型)
となる。ここで、k[X] (x) k[Y] は k 上のテンソル積。

ここで簡単のため、k を代数的閉体とする。A^2 = Spec(k[X, Y]) は、
集合として、以下の素イデアルからなる。
(1) 生成点: 零イデアル
(2) 既約多項式により生成される単項イデアル
(3) 極大イデアル (X - a, Y - b)。この全体は、k x k の点と1対1に
対応する。

これから、A^1 x A^1 の台集合は、各因子の台集合の積
とは一致しないことがわかる。

654 名前:132人目の素数さん [03/11/05 20:12]
↑は>>593の解答



655 名前:132人目の素数さん [03/11/05 20:28]
>>593の解答
Hartshorne II Ex. 3.9 (積の位相空間)

(b)
Spec(k(s)) x Spec(k(t)) = Spec(k(s) (x) k(t))である。
k(s) (x) k(t) = k(s)[t]_S である。
ここに、S = k[t] - {0} であり、k(s)[t]_S は、環 k(s)[t]
の S による局所化である。
k(s)[t] の素イデアルは、k[s, t] の既約多項式で生成される
単項イデアルで、k[s] に含まれないものと零イデアルに
1対1に対応する。従がって、Spec(k(s) (x) k(t)) は、
k[s, t] の既約多項式で生成される単項イデアルで、k[s] にも
k[t] にも含まれないものと零イデアルに1対1に対応する。

656 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/05 21:41]
>>651
そもそも、TeXで書き写すやつなんているのか・・・。

657 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/05 21:45]
漏れはM1のときのセミナーでは、やったことをTeXで書いたノートを出せと
言われて、毎週必死こいてTeX打ちしてたぞ。

658 名前:132人目の素数さん [03/11/05 22:27]
>>596の解答
Hartshorne II Ex. 3.10 (射のファイバー)

(a)
f: X → Y をスキームの射とする。y ∈ Y を点とする。
f の y 上のファイバーは、X_y = X x Spec(k(y)) である。
ここで、k(y) は y の剰余体で、X x Spec(k(y)) は
Y 上のファイバー積である。
射影 X x Spec(k(y)) → X を p とする。
射影 X x Spec(k(y)) → Spec(k(y)) を q とする。
以下の図式は可換である。

X x Spec(k(y)) --> Spec(k(y))
↓ ↓
X ---------------> Y

659 名前:132人目の素数さん [03/11/05 22:28]
>>658の続き。

z ∈ X_y とする。
ファイバー積の定義から、
f(p(z)) = j(q(z)) = y である。ここで、j: Spec(k(y)) → Y は
標準射。従がって、p(z) ∈ f^(-1)(y) となる。
逆に、x ∈ f^(-1)(y) とする。
g: Spec(k(x)) → X が存在し、g(ζ) = x となる。
ここで、ζはk(x)の生成点である。
f(x) = y であるから、k(y) ⊆ k(x) と考えられる。
これより、h: Spec(k(x)) → Spec(k(y)) が一意に定まる。
fg = jh だから、φ: Spec(k(x)) → X x Spec(k(y)) が一意に
存在し、pφ = g, qφ = j となる。
φ(ζ) = z とすれば、pφ(ζ) = g(ζ) = x だから、p(z) = x である。
この z は、φの一意製より、一意に定まる。
以上より、p の sp(X_y) への制限写像は、集合として
sp(X_y) と f^(-1)(y) の全単射を与える。
U を X のアフィン開集合とすると、
U x Spec(k(y)) は、U ∩ f^(-1)(y) と位相同型であることは、
>>528よりわかる。故に、sp(X_y) と f^(-1)(y) は位相同型である。

660 名前:132人目の素数さん [03/11/05 22:51]
>>659
>U を X のアフィン開集合とすると、
U x Spec(k(y)) は、U ∩ f^(-1)(y) と位相同型であることは、
>>528よりわかる。故に、sp(X_y) と f^(-1)(y) は位相同型である。

これを、以下のように訂正する。
x ∈ X で f(x) = y
U を X のアフィン開集合、V を Y のアフィン開集合とし、
x ∈ X, y ∈ V, f(U) ⊆ V とする。U x Spec(k(y)) を V 上の
テンソル積とする。U x Spec(k(y)) は、U ∩ f^(-1)(y) と
位相同型であることは、>>528よりわかる。
故に、sp(X_y) と f^(-1)(y) は位相同型である。

661 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/05 22:53]
>>657
いい先生だね(マジ

662 名前:132人目の素数さん [03/11/06 00:55]
じゃぼくもHartshorne読むわ
層のとこからゆっくり

61ページの(3)のとこで
Note condition(3)implies that s is unique
ってあるけどどういうこと?何に対してユニーク?
(3)の条件って層の既約性のことだと思うけど
これってかなり特殊な例(例えばA.S.前層)を除くためのものって理解してた
ちがう?

663 名前:132人目の素数さん [03/11/06 01:31]
既約だからユニークなんだろうけど、なんで既約っていうのかは知らん

664 名前:132人目の素数さん [03/11/06 02:13]
>>662
貼り合わせがユニークに存在するっていうこと。
(3) ∀i s|V_i = 0 ⇒ s = 0
っていう条件は、
(3)'∀i s|V_i = t|V_i ⇒ s = t
と書き換えられることに注意。

> (3)の条件って層の既約性のことだと思うけど
> これってかなり特殊な例(例えばA.S.前層)
> を除くためのものって理解してた
> ちがう?

これはちょっと言っていることがいまいち掴めませんが(「A.S.前層」って何でしょう?)、
(3) の条件を満たさない前層なんていくらでも存在しますよ。「特殊な例」っていう感じじゃない。



665 名前:132人目の素数さん [03/11/06 20:42]
>>659
>φ(ζ) = z とすれば、pφ(ζ) = g(ζ) = x だから、p(z) = x である。
この z は、φの一意製より、一意に定まる。

これは、説明不足だった。
p(z) = p(w) として、z = w を言うには、k(z) と k(w) を
共に含む体 K を考え、Spec(K) → X x Spec(k(y)) の一意性を
言う必要がある。後は>>659と同様。

666 名前:132人目の素数さん [03/11/06 21:03]
>>596の解答
Hartshorne II Ex. 3.10 (射のファイバー)

(b)
a ∈ k とし、k[s] のイデアル (s - a) を P とする。
これは、k[s] の極大イデアルである。
B = k[s, t] と置く。
ファイバー X_y は、Spec(B/(s - t^2) (x) k(y)) であり、
これは、B_P/(P(B_P) + (s - t^2)B_P) に
等しい。さらに、これは k[t]/(t^2 - a) に等しい。
これより、(b) の前半がでる。
ηが Y の生成点のとき、X_ηはSpec(k(s)[t]/(s - t^2)) となる。
これより、(b) の後半がでる。

667 名前:132人目の素数さん [03/11/06 21:16]
>>598の解答
Hartshorne II Ex. 3.11 (閉部分スキーム)

(a)
問題は局所的であるので、X = Spec(A)、Y = Spec(A/I),
X' = Spec(C) と仮定してよい。
Y x X' = Spec(C/IC) であり、Spec(C/IC) → Spec(C)
が閉埋入であることから分かる。

668 名前:132人目の素数さん [03/11/06 23:33]
>>664
おーそういうことか なるほど ありがとう!


669 名前:132人目の素数さん [03/11/07 03:36]
P^1 上の O(1) の R 値点全体ってメビウスバンド?

670 名前:132人目の素数さん [03/11/07 19:13]
>>667の補足
>問題は局所的であるので、X = Spec(A)、Y = Spec(A/I),
X' = Spec(C) と仮定してよい。

Hartshorne II Ex. 2.18d を使う。

671 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/07 23:41]
>>664
>「A.S.前層」って何でしょう?
河田のホモロジー代数にのってるよ。

672 名前:132人目の素数さん [03/11/08 11:26]
Hartshorne II Ex. 3.11 (閉部分スキーム)の解答

(b)
Y の台位相空間は X = Spec(A) の閉集合と位相同型だから、
Y の台位相空間を X の閉集合と見なしてよい。
y ∈ Y を含む Y のアフィン開集合 V をとる。
Y は X の部分位相空間だから、V = U ∩ Y となる X の開集合 U
がある。y ∈ D(g) ⊆ U となる X のアフィン開集合 D(g) をとる。
V_g' = D(g) ∩ Y となる。
ここで、g' は、f: Y → X に付随する A → Γ(Y) と
制限写像 Γ(Y) → Γ(V) の合成写像による g の像であり、
V_g' = Spec(Γ(V)[1/g']) である。
さて、各点 x ∈ X に対して x ∈ D(f_i) となる X の
アフィン開集合を以下のようにとる。
まず、x ∈ X - Y のときは、x ∈ D(f_i) となる任意の
D(f_i) をとる。x ∈ Y のときは x ∈ D(f_i) で
D(f_i) ∩ Y が Y のアフィン開集合となるもの。
この D(f_i) の存在は上で証明されている。
Y は準コンパクトだから、D(f_i) ∩ Y が空でないものは
有限個に出来る。さらに X も準コンパクトだから
D(f_i) 全体も有限個に出来る。
これから Ex. 2.17b より Y はアフィンである。
Ex. 2.18d より、A のあるイデアル I があって
Y = Spec(A/I) となり Y → X は 自然な Spec(A/I)→ Spec(A)
と見なせる。
証明終

673 名前:132人目の素数さん [03/11/08 11:36]
俺は、>>672を解くのに2日くらいかかった。勿論、その間ずっと
考えていたわけじゃない。ヒマな時に考えてたわけだ。
>>672は「*」が付いた問題だから少しは自慢していいかな?

674 名前:132人目の素数さん [03/11/08 12:02]
>>417
>与えられた剰余体を持つ点の個数はいくつか。

これ、わかる人いない?



675 名前:132人目の素数さん [03/11/08 16:17]
岡潔は、数学の問題は情緒によって解くと言っていた。
これは、小平の数覚とも通じる。ペンローズの言うプラトン的世界とも
通じるな。

676 名前:132人目の素数さん [03/11/08 16:37]
>>675
まあ、Hartshorneの問題を解くくらいのことでは、あまり関係ない
かもしれないが。

677 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/08 17:09]
>>673
イイ!(・∀・)

678 名前:132人目の素数さん [03/11/09 03:00]
なぜ多様体を環付き空間と考えるのですか?
歴史的にはどのように発生した概念なのですか?
動機付けを教えて下さい
よろしくお願いします

679 名前:132人目の素数さん [03/11/09 05:38]
>>678
歴史的にはカルタンが多変数複素関数論における岡の理論に
ルレイによる層およびそのコホモロジー論を応用したことに始ま
ると思う。岡の不定域イデアルが層と同じものと見抜いたから
じゃないか。クザンの問題は、層コホモロジーの問題として解釈
するのが一番すっきりする。

680 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/09 05:52]
そしてThomは来日時、岡に会って感動したとか。

681 名前:132人目の素数さん [03/11/09 06:32]
層を初めて導入したルレイはもっと認められていい。
層、層のコホモロジー、スペクトル系列。このすべてを
独力で開発した。驚くべき独創だな。彼に較べたら、
カルタン、セールなどは、独創的という面では1段落ちる。

682 名前:132人目の素数さん [03/11/09 11:33]
>>674
n次monic既約多項式の個数がわかればよい。
一発でわかる公式があるかどうかは知らないけど、
帰納的に、可約多項式の数を組み合わせで算出して求める以外に方法ある?

683 名前:132人目の素数さん [03/11/09 11:38]
>>417
>Hartshorne II Ex. 2.11.
>k = F_p を素数 p 個の元を持つ有限体とする。
>Spec(k[X]) はどのようなものか述べよ。
 この解答、kの代数閉包に、k上の絶対ガロア群を作用させて出来る軌道としては駄目ですか?
(フロベニウス作用がひっかかるんです。誰か教えて!)

684 名前:132人目の素数さん [03/11/09 12:11]
>>682
有限体 F_p 上の n次monic既約多項式全体の積をφ_n(X)とする。
Πφ_m(X) = X^(p^n) - X である。ここに、左辺の積は、n の正の
約数全体に渡るものとする。
これから、Σdeg(φ_m(X)) = p^n となる。
メビウスの関数 μ(n) をμ(1) = 1,
n がr個の互いに異なる素数の積のとき、μ(n) = (-1)^r,
上記以外のとき μ(n) = 0 で定義する。
メビウスの逆変換公式より、deg(φ_n(X)) = Σμ(m) p^(n/m) となる。
ここに、右辺の積は、n の正の約数 m 全体に渡るものとする。
これから、n次monic既約多項式の個数は
(Σμ(m) p^(n/m)) / n となる。

これであってると思うけど。面倒なんで、確かめてない。



685 名前:132人目の素数さん [03/11/09 12:16]
>>683
それでいい。

686 名前:132人目の素数さん [03/11/09 19:35]
>>683
「フロベニウス作用がひっかかる」って具体的に何がひっかかるの?

687 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/09 20:00]
>>682
「体とGalois理論」に非常に詳しく載ってまっせ。

688 名前:132人目の素数さん [03/11/10 11:05]
>>684
メビウス函数を使えば、スッキリとやれるんだ!納得!!

689 名前:132人目の素数さん [03/11/10 20:31]
>>591
>>491のHartshorne II Ex. 3.7だけど、X と Y がアフィンの場合を示してある
のであれば次のようでいいんでない?

f が有限型であるから、空でないアフィン開集合 U = Spec B' ⊆ Y と f^-1(U)
のアフィン開被覆 V_i = Spec A_i (各V_i は空でないとする)が存在して A_i
は B' 上 of finite type。各 V_i 上の誘導射f_i: Spec A_i → Spec B' は
generically finite であり(∵Xの生成点ηはUに入りf_i^-1(η)⊆f^-1(η)
だから)、また支配的である(∵Xが既約であるからV_iは稠密、よって
Y = Cl(f(X)) = Cl(f(Cl(V_i))) ⊆Cl(f(V_i)))。
よって「アフィンの場合」より f_i は finite。よって finite 射の定義(および
Ex. 3.4 >>488)より f^-1(U) → U は finite。以上。

はずしてたらスマソ。

690 名前:132人目の素数さん [03/11/10 21:06]
>>689
f^-1(U)がアフィンであることを示す必要があると思うんだが。

691 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/10 23:06]
>>690
ほんとだ。やっぱ思いっきしはずしてた(汗
ちゃんと考えてみます。

692 名前:132人目の素数さん [03/11/12 06:30]
>>591
>>491のHartshorne II Ex. 3.7 の解答。
よく考えてやってみました。こんどはハズしてないといいんだが・・・

まず次の補題を示す。
【補題】
A を整域、B をその部分整域とし、A は B 上整とする。このとき、
p ∈ Spec A、p ∩ B = 0 ⇒ p = 0。
証明: p = 0 とし、x∈p-{0} をとる。x は B 上整であるから
x^n + b_1*x^(n-1) + ... + b_n = 0、b_1, ..., b_n ∈ B
となる次数最低の多項式をとれる。
b_n = -x(x^(n-1) + b_1*x^(n-2) + ... + b_(n-1)) ∈p
であり、b_n = 0 とすると x^(n-1) + b_1*x^(n-2) + ... + b_(n-1) = 0
となり次数が最低であることに反するから b_n ≠ 0。よって b_n ∈ p ∩ B ≠ 0。

693 名前:132人目の素数さん [03/11/12 06:31]
>>692 の続き
【Hartshorne II Ex. 3.7 の解答】
X の生成点をξ、Y の生成点をηとする。
まず、f^-1(η) = {ξ} を示す。
ξ'∈f^-1(η)とし、Y の空でないアフィン開集合 U' = Spec B をとる。η∈U
だからξ, ξ'∈f^-1(U')である。f^-1(U') の空でないアフィン開部分集合
V' = Spec A で、ξ'の近傍となっており、かつ A が of finite type over B
であるものをとって f': V' → U' を考えると、f'は明らかにgenerically finite
であり支配的であるから、「アフィンの場合」よりf'は finite。付随する準同型
B → A を考えれば、ξはAの零イデアル、ηはBの零イデアルに対応しており、
ξ' に対応する A の素イデアルを考えれば、補題から ξ' = ξ となる。
次に、f が有限型であるから f^-1(U') の有限アフィン開被覆 V_i = Spec A_i
(各V_i は空でないとする)が存在して各 A_i は B 上 of finite type。
上と同様の議論により f_i: V_i → U'は finite。
finite 射は特に閉写像(Ex. 3.5. (b) >>535)だから、f: V → U' も閉写像である。実際、S を V の閉集合とすると、f(S) = f(∪(V_i∩S)) = ∪f_i(V_i∩S)
であり右辺は閉集合の有限和だから f(S) は閉集合。
今、W := ∩V_i とおく。i が有限だから W は空でない開集合であり、f が閉写像
であることから f(V - W) は U' の閉集合。また、f^-1(η) = {ξ} ⊆ W である
から、η は f(V - W) に入らず、よってf(V - W)≠U'。
U ⊆ U' - f(V - W) なる空でないアフィン開集合をとると、
f^-1(U) ⊆ f^-1(U' - f(V - W)) = V - f^-1(f(V - W)) ⊆ W。
よって、f^-1(U) は f_i^-1(U) (i はどれでもよい)と見なせるから、f_i が
finite であることから、f^-1(U) は affine であり f^-1(U) → U は finite
となる。以上。

694 名前:132人目の素数さん [03/11/12 06:39]
>>693
スマソ。「V」の定義を書くのを忘れたが、単に V: = f^-1(U') ということ。



695 名前:132人目の素数さん [03/11/12 06:42]
>>692
うーむ、ミスが多い・・・
補題の証明の「p=0とし」は「p≠0とし」の間違い。
スマソ。

696 名前:132人目の素数さん [03/11/12 19:25]
>>693
>W := ∩V_i とおく。

これを読んだだけでピンときた。お主出来るな。
この調子で他の難しい問題もやってくれると有りがたい。

697 名前:132人目の素数さん [03/11/13 08:50]
>>696
どうもです。
ところで翻訳済みでまだ解かれてない問題って残ってる?

698 名前:132人目の素数さん [03/11/13 14:24]
>>625
ex.3.5(c)
は幾何的に考えると・・・って図書けないし・・・
とにかくKを数体でその整数環をO_Kとする。
Zのある素数pの上に{P_1,・・・,P_n}がのっかってるとして、
SpecO_K-[P_1}→SpecZ
でいけると思う。

ex.3.7
は「射が有限⇔射が有限型+準有限」
だったような・・・

というか、ここまで読むのに(あんまり読めてない)めちゃめちゃ時間かかったし。

699 名前:698 [03/11/13 14:47]
↑あれ、嘘やわ・・・prpper quasi-finiteならfiniteやけど・・・
ごめん出直してきます。

700 名前:698 [03/11/13 14:53]
あ、ぼーっとしてた。
「f:X→Spec(k)」のときに>>698は正しいから大丈夫。

701 名前:132人目の素数さん [03/11/13 15:10]
>>698
> ex.3.7
> は「射が有限⇔射が有限型+準有限」
> だったような・・・

すまん、言いたいことがよくわからないんだが・・・
ex 3.7 (>>491) を別の方法で解けるってこと?

702 名前:132人目の素数さん [03/11/13 15:12]
えーっと何が大丈夫かと言うと
Yのgeneric pointをξ=Spec(k) とすれば f^(-1)(ξ)→ξ がfiniteになるので解けてる。

それとなんか違和感を感じていてやっと分かったんやけど、>>693は間違いがあると思う。
根本的に間違えてるかは分からんけど、irreducibleで無い限りXに生成点はないよね。
例えば題意を満たすようなXを何枚かコピーしても大丈夫やし。
それとYの生成点ってのは1点だけでYのopen setになるよね。
だから>>693の補題が正しい時点でもう証明は終わってる。

僕もそこまで真面目に考えてないんで間違えてたらごめんなさい。

703 名前:698 [03/11/13 15:16]
あ、両方とも整スキームか・・・
風邪引いてるということで言い訳にさせて下さい・・・

704 名前:132人目の素数さん [03/11/13 15:22]
>>702

> Yのgeneric pointをξ=Spec(k) とすれば f^(-1)(ξ)→ξ 
> がfiniteになるので解けてる。

これちょっとわからないんで、説明してもらえませんか?

> それとYの生成点ってのは1点だけでYのopen setになるよね。

なるとは限らないです。



705 名前:132人目の素数さん [03/11/13 15:25]
勘違いしてた。アホやった。確かに↑のおっしゃる通り。

706 名前:132人目の素数さん [03/11/13 15:34]
だから、僕の考え方で解けてるかは分からんけど
f^(-1)(ξ)→ξ がfiniteになるってのがぱっと頭に出て
それはkの有限生成代数でそのspecの個数が有限になる場合を考えるとArtin環しかないから。

ほんまごめんね、見てた皆さん。

707 名前:132人目の素数さん [03/11/13 16:01]
generically finite だが quasi-finite でない例って
のはどういうのがあるのかな?

708 名前:132人目の素数さん [03/11/13 19:26]
>>697
残ってないと思う。今後は翻訳しないで問題番号と解答だけ書くように
しないか? 著作権の問題もあるし、翻訳は面倒だし。

709 名前:132人目の素数さん [03/11/13 19:59]
>>698
>とにかくKを数体でその整数環をO_Kとする。
Zのある素数pの上に{P_1,・・・,P_n}がのっかってるとして、
SpecO_K-[P_1}→SpecZ
でいけると思う。

これが有限射でないことの証明はどうするのかな?

710 名前:132人目の素数さん [03/11/13 20:12]
>>709
affine射にならないんじゃない?

711 名前:132人目の素数さん [03/11/13 20:30]
>>710
だからaffine射にならないことの証明なんだけど。

712 名前:132人目の素数さん [03/11/13 21:29]
ごめんなさいね、適当で。
えーと、SpecO_K-{P_1}がaffineだとするとO_Kのイデアルに対応してそれをIとする。
逆にイデアルに対応するからclosedとしてよく、よって{P_1}がopen pointになって矛盾。

713 名前:132人目の素数さん [03/11/13 21:30]
>>709
698じゃないけど、整数環 O_K がPIDだったら、
確かに>>489の例になってると思う。

もっと具体的にしちゃえば、たとえば
f: Spec Z[√-1] - {(2 + √-1)} = Spec Z[√-1, 1/(2 + √-1)] → Spec Z
とすれば、f は明らかに有限型、準有限で、f((2 - √-1)) = (5) だから全射。

だけど、1/(2 + √-1) ∈ Z[√-1, 1/(2 + √-1)] は Z 上整じゃないから、
特に f は有限射でない。

714 名前:132人目の素数さん [03/11/13 22:12]
712 と 713、思いっきり矛盾してますねw



715 名前:132人目の素数さん [03/11/13 22:20]
713 間違ってる?

716 名前:132人目の素数さん [03/11/13 22:24]
>>713 だと思いっきり有限射になってるし

717 名前:132人目の素数さん [03/11/13 22:34]
>>716
なぜ有限射?

718 名前:713 [03/11/13 22:48]
なんか、話がかみあってないな。
Spec Z[√-1] - {(2 + √-1)} = D(2 + √-1) = Spec Z[√-1, 1/(2 + √-1)]
でしょ? どうして affine じゃないんだ?

719 名前:712 [03/11/13 23:11]
あれ、まだ間違えてるんかなぁ。
疲れたんで今日は寝ますね。ごめんなさい(熱上がったし・・・)

720 名前:132人目の素数さん [03/11/13 23:16]
>>719
そう、きついことを言うようだが病気が完全に治ってから投稿してくれ。


721 名前:132人目の素数さん [03/11/14 05:58]
>>720
病人ですがまた来てしまいました・・・寝てると考えることこればっかりなので・・・
また間違えてるかもしれないし、その時は指摘してください。

とりあえず>>712は間違えてます。イデアルに対応する、ってのが大嘘です。
だから>>698は今のところあってるか分かりません。
なんとなく幾何的に考えたんで、適当でした。

それとex3.7の方ですが
f^(-1)(ξ)→ξ がfinite で左辺はXの極小イデアルに対応するから整スキームより1点(genericのみ)
でこれは体の有限拡大K/kを表してます。
そのaffine近傍をとると、SpecB→SpecA でB=A[x_1,・・・,x_n]という形。
(x_iは生成元で超越的とは限りません。)
またBの商体がK、Aの商体がkであるので、
x_i はk上整でその最小多項式の分母の最小公倍元Nをとり、SpecAの開近傍U=D(N)とする。
Vをその逆像(上のSpec間の射での)とすると、V→Uはfiniteになっている(と思う←自信なくしつつある)

722 名前:132人目の素数さん [03/11/14 12:54]
>>721
> それとex3.7の方ですが
> f^(-1)(ξ)→ξ がfinite で左辺はXの極小イデアル
> ...

なんか議論があいかわらず大雑把でよくわかりません。
上記の「証明」のギャップを細かく埋めてみてもらえませんか?
自信を取り戻すきっかけにもなるかもしれないよ。

723 名前:722 [03/11/14 13:03]
>>721
具体的にいうと
> f^(-1)(ξ)→ξ がfinite で
何で?

>左辺はXの極小イデアルに対応するから
「Xの極小イデアル」とは何?

>でこれは体の有限拡大K/kを表してます。
何故?

>そのaffine近傍をとると
どうとるの?

・・・という感じ

724 名前:132人目の素数さん [03/11/14 17:33]
f^(-1)(ξ)→ξ がfiniteなのは
「kが体なら X→Speck がfinite⇔quasi-finite&of finite type」を使う。
この「」の証明はk上有限生成代数で素イデアルが有限個な事からArtin環であることを使えばよい。
(これはきっと有名がlennmaなはず)

f^(-1)(ξ)をaffine近傍に制限して考えるとその極小イデアルに対応してると言う意味。
今fXは整スキームなのでこの極小イデアルは1個でよって体。
よって、Speck間のfinite射より有限拡大を表してる。

affine近傍は・・・とりあえず適当にaffine近傍をとるとaffineならD(g)の形の開基をもつので
その適当な近傍とf^(-1)(U)との共通部分に含まれるD(g)の形(こいつはaffine)をとりなおせばよい。

と思います。



725 名前:722 [03/11/14 21:04]
>>724
> f^(-1)(ξ)をaffine近傍に制限して考えると
f^(-1)(ξ) は空かもしれないけど、今の場合何故そうでないと言える?

>その極小イデアルに対応してると言う意味。
何故?

>今Xは整スキームなのでこの極小イデアルは1個でよって体。
何が体?

> affine近傍は・・・とりあえず適当にaffine近傍をとるとaffineならD(g)の形の開基をもつので
> その適当な近傍とf^(-1)(U)との共通部分に含まれるD(g)の形(こいつはaffine)をとりなおせばよい。

最終的にはYの空集合U'をとってf-1(U')→U' がfiniteであることを言わなきゃいけないから、
この時点で「適当な近傍とf^(-1)(U)との共通部分」をとっちゃうとまずいと思うんですが。

726 名前:722 [03/11/14 21:44]
スマソ。後半の「Yの空集合U'」は「Yの開集合U'」の間違い。

727 名前:132人目の素数さん [03/11/14 23:55]
>>725
1つ目 dominant やよね?Xのgeneric pointeηとするとそれの行き先がξだから。
     (確認は普通に集合論使って頑張るだけやと思う)

2つ目 零イデアルの逆像だから。

3つ目 そのArtin環が体

4つ目 あれ、問題勘違いしてたわ。それなら僕の解等の後半はあかんわ。
     被覆の取り方とか工夫せんとあかんね。また考えます。

728 名前:132人目の素数さん [03/11/14 23:56]
不自然な関西弁きもい。

729 名前:722 [03/11/15 00:42]
>>727
>1つ目 dominant やよね?Xのgeneric pointeηとするとそれの行き先がξだから。
>     (確認は普通に集合論使って頑張るだけやと思う)
じゃあ、最初からちゃんとそう書かなきゃ。

> 2つ目 零イデアルの逆像だから。
なぜ? f^(-1)(ξ) が一点なら確かにそうなるけど。今はまさにそれを示そうと
してるんじゃないの? 話の順序が逆だと思うんだけど。たとえば今仮に f が
genrically finite という仮定をはずして f: Spec K[x, y] → Spec K[x] を考
えると、f の generic fiber f^-1(ξ) (=~ Speck K(x)[y]) の各点は K[x, y]
の極小素イデアルと対応している? そうじゃないよね。


730 名前:722 [03/11/15 01:17]
>>727
> 2つ目 零イデアルの逆像だから。
それとこれを読んでちょっと思ったんだが、もしかして f^(-1)(ξ)
の意味を取り違えてないか? f^(-1)(ξ) はスキームのほうで考えれば
たしかに「零イデアルの逆像」だけど、環のほうで考えると
「逆像が零イデアルとなる素イデアル(の集合)」だよ。
まあ、この問題の場合、前半部のf^(-1)(ξ)→ξが体の有限次拡大になってい
るっていうのは確かに合ってるから別にいいと言えばいいんだけどね。

で、後半部が本質的な問題だと思うんだが。とにかく
> それとなんか違和感を感じていてやっと分かったんやけど、>>693
> 間違いがあると思う。
とか書いておいて、指摘することが全然間違ってたり大雑把だったりする
ので、ちょっと困ります。>>693 に何か問題ある?(ちなみに693を書いた
のは僕です)。

731 名前:132人目の素数さん [03/11/15 03:36]
>722さん
まず謝りたいのは>>693が間違いだと思ったのはXが整スキームという仮定を忘れてたからと
generic pointの性質を間違えて思ってたからで問題はないと思います。
あと議論が大雑把だったりするのは、あんまりパソコンの前座ってると熱上がるんで・・・
(だから、治してから来てって言われたんやけど・・・)

>>729 genericallya finiteの仮定はかなり本質的だと思います。
     僕の説明が悪いのですが、零イデアルの逆像の座標環がArtin環になっているということです。
     (そこの例でのK(x)[y]のことかな)
     だから極小なイデアルしか逆像に入ってないんです。

後半が大事なのは当然です。ただ、genericallya finiteという言い方からもこういう方法でちょっとξ
の周りに伸ばせるのでは、と思ったので。
よかったらそんな方向で考えて教えて下さい。ヒントはその方向を示唆してるのだと思います。

732 名前:132人目の素数さん [03/11/15 06:45]
>>731
考えを煮詰めてから書き込んでくれないか。
風邪で集中力がないからそれも難しいだろうが。
迷惑なやっちゃ。

733 名前:722 [03/11/15 11:25]
>>731
> genericallya finiteの仮定はかなり本質的だと思います。
ちょっと勘違いしてるみたいですけど、僕はそんなことは最初からわかって
るんです。あなたの説明がいい加減だから指摘してるだけ。generic fiber が
の逆像が Artin 環の Spec になるっていうのは、generically finite
っていう仮定から出てくるんでしょ? だったらそこからそれがどう導かれるのかを
ちゃんと書かなきゃ。いきなり「極小イデアルが云々」とかいってもわけわかんないよ。
ちなみに「極小イデアル」じゃなくて「極小"素"イデアル」ね。

734 名前:132人目の素数さん [03/11/15 17:21]
大体言いたいことは分かるんだから細かいところはいいんじゃないの?
風邪引いてるみたいだし。
少なくとも「極小イデアル」を”素”なしの意味で使う程分かってない奴じゃないだろ。
まぁ、間違いも多いから迷惑だが、方向としては間違ってないし。
それに細かく(ここまでみたいに)やってると何年もかかっちゃうよ。
で、今後の予定はどうすんだ?



735 名前:132人目の素数さん [03/11/15 17:42]
>>734
1章を除いて約300題くらいあるのかな。一人でやるとなると
2,3年かかるな。だから共同で解こうじゃないか。二人なら
1年半。3人なら1年だ。

736 名前:734 [03/11/15 23:34]
正直4章までしか読んでないし、かなり読み流した(代数幾何が専門ではない)ので
できるところだけなら。
次は2章の§4?

737 名前:722 [03/11/16 00:33]
>>734
>大体言いたいことは分かるんだから細かいところはいいんじゃないの?
>風邪引いてるみたいだし。

ですね。ちょっときつく書きすぎました。ごめんなさい>731さん。

>>735
僕もこれからも時間が取れる範囲で参加しようと思ってますんで、よろしく。

738 名前:132人目の素数さん [03/11/16 00:39]
Ex.3.18. 構成可能集合(constractible set).
X をザリスキ位相空間とする.
X の構成可能部分集合(constractible subset)とは,
以下をみたす最小の、部分集合の族 F に属する部分集合のことである:
(1) 各開集合は F の元,
(2) F の元の有限個の共通部分は F の元,
(3) F の元の補集合は F の元.

(a) X の部分集合が局所的に閉であるとは, それがある開集合と
ある閉集合との共通部分になっていることである.
X の部分集合が構成可能であることの必要十分条件は
それが局所的に閉な部分集合の有限個の非交和と書けることであることを示せ.

(b) 既約なザリスキ空間 X の構成可能部分集合が稠密であることの必要十分条件が
それが生成点を含むことであることを示せ.
さらに, そのときそれは空でない開集合を含む.

(c) X の部分集合 S が閉であることの必要十分条件は
それが構成可能かつ特殊化で安定であることである.
同様に, X の部分集合 T が開であることの必要十分条件は
それが構成可能かつ一般化で安定であることである.

(d) f: X -> Y がザリスキ空間の連続写像ならば,
Y の構成可能部分集合の逆像は X の構成可能部分集合である.


739 名前:132人目の素数さん [03/11/16 00:40]
>>736
次は II Ex.3.11 (c) と (d) だけど、これは今俺がやっている。
だけど早いもの勝ちってことで。誰がやってもいい。
それも、別に順番にやることもないと思う。
あまり飛ばなければ、多少番号が飛んでもいいと思う。

740 名前:132人目の素数さん [03/11/16 00:54]
>>738
今後、問題は翻訳しないようにしないか?
著作権で問題を起こしたくない。
いずれにしても本を持ってない人は理解は難しいと思うし
(本文の結果を使うんで)。
ただこの方法で問題なのは、旧版と新版で問題が違うかもしれない
ってこと。俺が持ってるのは1977年のものだけど。だれか新版持ってる
人いる?

741 名前:132人目の素数さん [03/11/16 00:57]
>>737
>僕もこれからも時間が取れる範囲で参加しようと思ってますんで、よろしく。

嬉しいね。大歓迎です。

742 名前:722 [03/11/16 00:57]
>>740
新版ってあるんだ? 知らなかった。ちなみに僕がもってるのも 1977 年版。

ところで著作権だけど、あまり気にしなくてもいいように思うんだが・・・
「引用」の範囲内ってことで大丈夫だと思うけど。

743 名前:132人目の素数さん [03/11/16 01:19]
>>742
だけど300問も翻訳したら引用の範囲内ってわけにいかないと思うんだが。
沢山問題を解くとこのスレ有名になるような気がするし。

744 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/16 03:13]
同じ問題を何人が解いてもいいんじゃない。
問題の翻訳は解く人が好きにすればいいと思うけど。



745 名前:731 [03/11/16 03:29]
>>737 いえ、すいません、迷惑をおかけして。
とりあえず風邪がだらだら続くんで今から治すまでPCやめときます。

746 名前:132人目の素数さん [03/11/16 03:48]
>>744
同じ問題を解くのは改良とか別証であればいいんじゃない。
問題の翻訳については、俺は反対だけど俺の意見を
強制する気はないし、そんなこと不可能だし。

747 名前:132人目の素数さん [03/11/16 08:24]
UEx3.13
(a) f:X→Y を closed immersion とする。
Xの open affine covering {U_i=SpecA_i} をとる。この時示すべきことは各iに対して
f^(-1)(U_i)が有限個の open affine subset {V_i,j=SpecB_i,j} で覆えて、B_i,jが有限生成A_i algebra であることである。
今 Y×U_i/X→U_i を考えると Ex.3.11(a)よりclosed immersionであり、Yがaffineの場合に帰着できる。
この場合はほとんど明らかである。(Y=SpecA とすると X=SpecA/I なので)

(b) 射、open coveringの取り方は上と同じとする。
今、f^(-1)(U_i)=U_i∩X であり(XはYのopen subschemeと考えれる)
quasi-compact より有限個のopen affine subsets {V_i,j=SpecB_i,j} で覆える。
V_i,j→f^(-1)(U_i)→U_i はopen immersionであるから、これまたほとんど明らか。

反省:Yのopen affineを任意にとってきた方が添え字が楽。

748 名前:132人目の素数さん [03/11/16 08:51]
UEx.3.13
(c)・・・被覆を丁寧にとっていくだけ・・・パス

(d) f:X→Y をS上の射として、S'→S でbase changeする。X'=X×S' Y'=Y×S' としておく。
今fはof finite typeなのでYのopen affine cover {U_i=SpecA_i}でf^(-1)(U_i)がfinite open affine cover
{V_i,j=SpecB_i,j}をもち、B_i,jは有限生成A_i algebra となるものがある。
Y'→Y をpとするとY'はp^(-1)(U_i)=U_i×S' でcoverできる。
Sのopen affine cover {S_k}とその逆像のopen affine cover {S'_l} をとると、
p^(-1)(U_i)は U_i×S'_l/S_k (今までのそれ以外のfibre積はS上)で覆われる。
よってY'はさらにiを動かしたもので覆われる。
ここで f':X'→Y' に対し、f'^(-1)(U_i×S'_l/S_k) は V_i,j×S'_i/S_k (有限個)で覆えて、
これらはtensor積で表されてaffine有限生成は明らか。

749 名前:132人目の素数さん [03/11/16 09:13]
・・・飽きた。(e)とか可換図式ないとつらいし・・・
(e)SがaffineのときS=SpecRとする。
  X×Y→→Y   
   ↓    ↓
   X →→S   上段の→→をp_2、下段の→→をf、左の↓をp_1、右の↓をg
 
仮定よりXの有限個のopen affine cover {U_i=SpecA_i}、Yも同様に{V_j=SpecB_j} をとる。
(p_1)^(-1)(U_i)∩(p_2)(-1)(V_j)=U_i×V_j なので(図式で示すか、定義に帰って示すか?)
U_i×V_j/S=SpecA_i×B_j/R  (右辺はテンソルのつもり)
なので有限生成R代数になっている。
Sがaffineでない場合はSをaffineに分解しとけばできるでしょう(←適当)

(f)これまた頑張って被覆とるだけのような気がするのでパス
(g)noether環上有限生成な環はnoetherであり、有限枚のaffineで覆えるのも明らか。(←やっぱり適当)

750 名前:132人目の素数さん [03/11/16 12:33]
II Ex. 3.11 (c) の解答

まず X をアフィンスキーム Spec(A) と仮定する。
II Ex. 3.11 (b) より、アフィンスキームの閉部分スキームは
アフィンだから、Y, Y' もアフィンとなる。
Y = Spec(A/I), Y' = Spec(A/J) と仮定してよい。
V(I) = V(J) だから、rad(I) = rad(J) となる。
Y は被約だから, I = rad(I) である。故に I = rad(J) となる。
J ⊆ I だから、A → A/I は A → A/J → A/I と分解する。
これより、Y → X は Y → Y' → X と分解する。

X のアフィン開集合 D(f) に対して、
上記の分解の D(f) への制限
Y ∩ D(f) → Y' ∩ D(f) → D(f) は、
A_f → A_f/JA_f → A_f/IA_f から得られる。
これより、W = Spec(B) が X の任意のアフィン開集合のとき、
Y → Y' → X の W への制限
Y ∩ W → Y' ∩ W → W は、
B → B/J' → B/I' から得られることがわかる。
ここに、I', J' はそれぞれ Y ∩ W と Y' ∩ W に
対応する B のイデアルである。

一般の場合は、X のアフィン被覆をとることにより、
X がアフィンの場合に帰着する。
これは、次のことに注意すればよい。
U と V を X のアフィン開集合とする。
Y ∩ U → Y' ∩ U → U と
Y ∩ V → Y' ∩ V → V は U ∩ V で一致する。
これは、U ∩ V に含まれる任意のアフィン開集合 W
をとり、上記を適用すればよい。

751 名前:132人目の素数さん [03/11/16 12:59]
II Ex. 3.11 (d) の解答

まず X をアフィンスキーム Spec(A) と仮定する。
f: Z → X は φ: A → Γ(X) により定まる(II Ex.2.4)。
I = Ker(φ), Y = Spec(A/I) とおけば、Y が問題の
性質をみたすことは明らかである。

X がアフィンでない場合。
U を X のアフィン開集合とする。
f_U : f^(-1)(U) → U を f の制限とする。
Y_U を上記のようにして得られる U の閉部分スキームとする。
V を X のアフィン開集合とする。
Y_U と Y_V は U ∩ V で一致することは明らかだろう。
これより、Y が存在し、問題の性質をみたすことも
明らかだろう。

752 名前:132人目の素数さん [03/11/16 13:30]
II Ex. 3.12 (a) の解答

U = Proj(T) は明らか。
φ: S → T の核を I とする。
T と S/I は標準的に同型だから、
Proj(T) = Proj(S/I) とみなしてよい。
h を S+ の同次元とする。
D+(h) = Spec(S[1/h]_0) であり、
f^(-1)(D+(h)) = Spec((S/I)[1/h']_0) である(>>459参照)。
ここに、S[1/h]_0 は局所化 S[1/h] の 0 次部分であり、
h' は h の S/I における像である。
(S/I)[1/h']_0 は S[1/h]_0/IS[1/h]_0 と見なせる。
従がって、f^(-1)(D+(h)) → D+(h) は閉埋入である。
D+(h) は S の開被覆となるから、f も閉埋入である。

753 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/16 15:53]
デカルトの精神と代数幾何っておもしろいの?

754 名前:132人目の素数さん [03/11/16 18:06]
>>753
スレ違い



755 名前:132人目の素数さん [03/11/16 18:17]
>>754
別にいいんじゃない。

756 名前:132人目の素数さん [03/11/16 19:47]
II Ex. 3.12 (b) の解答

I' ⊆ I だから射φ: S/I' → S/I が存在する。
これが誘導する射 Proj(S/I) → Proj(S/I') は
同型であることが II Ex. 2.14 (c) よりわかる(>>469参照)。
S → S/I は S → S/I' → S/I と分解するから、
Proj(S/I) と Proj(S/I') は同じ閉部分スキームを定める。

757 名前:132人目の素数さん [03/11/16 20:12]
II Ex. 3.14 の解答

X はアフィンと仮定してよい。
X = Spec(A) とする。
f をベキ零でない A の元とする。
A_f ≠ 0 だから、A_f の極大イデアル P が存在する。
φ: A → A_f を標準射とする。φ^(-1)(P) = P' とおく。
A/P' → A_f/P をφから誘導される単射とする。
A_f は体 k 上有限型だから、ヒルベルトの零点定理より、
A_f/P は k 上有限次代数拡大である。
従がって、A/P' も k 上有限次代数拡大である
故に、P' は A の極大イデアルである。
P' ∈ D(f) だから、X の閉点全体は X で稠密である。
これで、問題の前半が証明された。

(B, m) を体でない局所整域とする。
f ≠ 0 を B の元で、m に含まれる元とする。
D(f) は 0 イデアルを含むから空でなく、m を含まない。
これより、 Spec(B) の閉点全体 {m} は Spec(B) で稠密でない。

758 名前:132人目の素数さん [03/11/16 20:38]
UEx3.13

f:X:→Speck がof finite type なので
Xは有限個のopen affine covering {U_i=SpecA_i}をもち、A_iは有限生成k-alg.
Zをclosed points全体からなる集合とする。ZのclosureがXであることを示したいので、
任意のopen set Uと共通部分をもつ事を示せばよい。
U∩U_iとZ∩U_iが共通部分をもつ事を示せばよく、さらに
U∩U_iよりもさらに小さくとって、U_iの中でD(f)がZ∩U_iと共通部分をもつことを示せばよい。
ややこしいのでU_i=SpecA Aは有限生成k-alg.とおくと
SpecA_f∩Z=Φ (in SpecA) を示せばよい。
これから A_f の極大イデアルでAでも極大イデアルになっているものがあることを示せばよい。
(A_fの極大イデアルという言い方は微妙かも。SpecA_f={p∈ApecA| pにfは含まれない}という意味で)
ところで、Aは有限生成k-algなので、A=k[x_1,・・・.x_n]/I という形で
極大イデアルを考えてるので、A=k[x_1,・・・,x_n]としてよい。
そうなると、示したいことは明らか。
(m-SpecA_f={(α_1,・・・,α_n) | f(α_1,・・・,α_n)≠0} だからこれが空だとf∈∩m = √(0) )

後半の例としてはRをDVRとして、SpecRはclosed point 1つとopen point 1つからなるので
明らかにdenseでない。

759 名前:132人目の素数さん [03/11/16 20:46]
あ、>>758 はEx3.14・・・ってかぶってるね>.757と
それと自分の解答(多分>>757さんの分も?)で気になるところが・・・

「Pがclosed point」⇔「PがU_iのclosed point (∀i)」⇔「PがUのclosed point (∃U)」
を示していない、ということで、僕の場合はD(f)とか勝手に小さくとってるんでこれを示す必要がありそう。

760 名前:132人目の素数さん [03/11/16 22:20]
>>759
そうだった。

U を X のアフィン開集合とし、
P を U の閉点とする。P が X の閉点であることを示せばよい。
Q を {P} の閉包に含まれる点とする。
Q ∈ V となる任意のアフィン開集合 V = Spec(A) を取る。
P ∈ U ∩ V である。
P ∈ D(f) ⊆ U ∩ V となる、A の元 f がある。
P は D(f) の閉点だから、零点定理より、V の閉点でもある。
従がって、P = Q である。
故に P は の閉点である。

761 名前:132人目の素数さん [03/11/16 22:28]
>>760 から Ex.3.14 は X が局所有限型でも成り立つな。

762 名前:132人目の素数さん [03/11/16 23:25]
>>760 ご苦労様。かぶらないように次は・・・
UEx.3.20

(a) まずXのopen affine covering {U_i} について dimX=supdimU_i=maxdimU_i
(TEx.1.10、sup→maxになったのはof finite typeより有限個にできるから)
一方U=SpecA をそのU_iのうちの一つとすると
Aは有限生成k-alg なので dimU=dimA=height(p)+dim(A/p)=dimA_p+dim(A/p) (TTheorem1.8A)
ここでpがmaximalならdimU=dimA=dimA_p=dimO_p
2つの開集合は必ず交わるので(integral)この議論より実はiによらずpによらず題意が成り立つ。

(b)上のようにopen affineをとると、dimU=dimXになるということと、K(X)=K(U)=O_ξ(ξ:generic)なので
最初からaffineの場合に示せばよい。
X=SpecA とすると、dimX=dimA=tr.d.S(A)=tr.d.K(X)
(TTheorem1,8A S(A)はAの商体を表す)

(c)codim(Y,X)=inf[Z⊂Y:irreducible] codim(Z,X) なので(定義)
codim(Z,X)を考えればよい。
dimX=dimU が(a)で示せていて、同様にdimZ=dim(U∩Z) も示せるので
codim(Z,X)=dimX-dimZ=dimU-dim(U∩Z)=codim(U,U∩Z)
これよりU=SpecA, U∩Z=V(p) (p:素イデアル)としてよく
codim(U,U∩Z)=height(p)=dimA_p=dimO_p
ここでZに対応する点PはYに含まれる点と対応する。

763 名前:132人目の素数さん [03/11/17 09:10]
>>762(c)でU∩Zが空でない場合の話です。

(d)Xのopen affine coveringを{U_i}とすると、
{Y∩U_i}はYのopen affine coveringで
dimY=dimY∩U_i となるiが存在する。
(Yがirreducibleならiによらない事が(a)で示せてるが)
今、U_i=SpecA Y=V( I ) とおけて、この時
dimY=dimY∩U_i=height( I )=sup[p⊂I:素イデアル]height( p )
=dimA-infdim(A/p)=dimU_i-codim(U_i∩Y,U_i)=dimX-codim(Y,X)

(e)(a)で既に示している。

(f)Xのopen affine coveringを{U_i}とすると、
X'=X×k'のopen affine coveringとして{U_i'U_i×k'} がとれる。
X'のirreducible componentはintegralより、U_i'との共通部分の次元を調べればよく、
それはU_i'のirreducible componentであるから、Xをaffineとしてよい。
X=SpecA 、dimA=n とする。
ここでAはk上有限生成algだからdimA=tr.dK(A)/k (K(A)はAの商体)
一方A×k'はirreducibleでない(nil(A')がprimeでない)かもしれないので、
極小素イデアルでわったものの次元を考えればよい。
その環は当然整域でk'上有限生成alg。
Aを多項式環k[x_1,・・・,x,n]上整とすると、
A'も多項式環k'[x_1,・・・,x_n]上整。
極小イデアルで割っても同じことなので、よって超越次数は等しい。
(なんか(f)は適当なところがある気がするけど、とりあえず)

764 名前:132人目の素数さん [03/11/17 20:59]
>>753
>「デカルトの精神と代数幾何っておもしろいの?

一応それなりに面白いトピックは書かれてるが、個人的には
I高先生の文体がちょっと好きになれない・・・。対談とか
ちょっとキモい感じ。
いずれにせよ必読って感じではないと思うが。



765 名前:132人目の素数さん [03/11/17 21:01]
俺は上野先生の論理展開が好きじゃない。

766 名前:132人目の素数さん [03/11/18 00:29]
UE.3.21
(a)dimX=dimR[t]=dimR+1 (RがUFDなので)
    =2
一方、Xのclosed point Pを素イデアル(t)に対応する点とすると、πは含まれておらず
O_P=R[t]_(t)=K[t]_(t) でこれの商体はK(t)でよって次元は1

(d)Y=V((t^2)) とする。
t^2∈(t)⊂(t,π) よりdimY=2
一方 codim(Y,X)=infcodim(Z,X)=codim(V((t)),X)=1 よりfalse

(e)U=D(π)とする。
R[t]_(π)=K[t] なのでdimは1となりfalse

767 名前:132人目の素数さん [03/11/18 01:20]
UEx.3.22
(a) Uをopen affine subset s.t. U∩Y'=Φ とする。
このとき、YをU、Xをf^(-1)(U)、Y'をU∩Y'、ZをZ∩f^(-1)(U) 等で置き換えてもよい。
(codim=(Z,X)=codim(Z∩f^(-1)(U),U) 等がEx3.20の証明より成り立つ)
よってYをaffineとしてよい。Y=SpecAとする。
r=codim(Y',Y) とおいて次の補題を使う。

「Y'はf_1,・・・,f_r∈AがあってV((f_1,・・・,f_r))のcomponentとなっている」
証明はrに関する帰納法で。難しくないんで省略。

補題よりY'はV((f_1,・・・,f_r))のcomponent。
今、g_i=f^*(f_i) とする。(ここで、f^* : A→Γ(X,O_x) )
V((g_1,・・・,g_r))を考える。
(厳密には各open affineでこの形で表されるclosed setの和集合。f^(-1)(V((g_1,・・・,g_r)))のこと)
このとき、Z⊂V((g_1,・・・,g_r))は明らか。
しかも、もしZ'をZを含むV((g_1,・・・,g_r))のirreducible componentとすると
Y'=f(Z)~⊂f(Z')~⊂V((g_1,・・・,g_r))。
Y'がV((g_1,・・・,g_r))のirreducible componentでf(Z')もirreducibleなのでY'=f(Z')~
よって、Z'⊂f^(-1)(Y')
Zはf^(-1)(Y')のirreducible componentだったから、Z=Z'。
つまり、ZはV((g_1,・・・,g_r))のirreducible component。
これよりcodim(Z,X)≦r

768 名前:132人目の素数さん [03/11/18 02:57]
UEx.3.22
(b) (a)より codim(X_y,X)≦codim({y}~,Y)
左辺=dimX-dimX_y
右辺≦dimY なので示せた。

(c) (a)同様にYはaffineとしてよい。
さらにfがof finite typeだから有限個のopen affine covering ofX {U_i}がある。
fの制限 f_i : U_i→Y を考えると、これもdominatingになっていて、
各U_iで問題のopen subsetV_iがあることを示せば、U=∩V_i(有限個)は題意を満たす。
よって、Xもaffineとしてよい。
X=SpecB→Y=SpecA でA,Bはk上有限生成、その商体をK,K'とする。
このとき、e=dimX-dimY=dimB-dimA=tr.d.K'/k-tr.dK/k=tr.dK'/K=tr.d(A×K/B)
よって、K[x_1,・・・,x_e]⊂A×K/B で⊂の拡大は代数的。
ここで、x_1,・・・,x_e∈Aとしてよい。
よって、B[x_1,・・・,x_e]⊂A ここで⊂の拡大は代数的ではないかも知れない。
しかし、α∈AのK[x_1,・・・,x_e]上の多項式の共通分母gをとれば、αはB_g[x_1,・・・,x_e]上整。
今AはB上有限生成だったから、その生成元について考えれば、
B_g[x_1,・・・,x_e]⊂A_φ(g) は整拡大 (φはB→A)
よってU=D(g)とすると、f^(-1)(U)=D(φ(g)) であり、
f^(-1)(U)→SpecB_g[x_1,・・・,x_e]=U×A^e→U
と分解できる。第1の射をa、第2の射をbとする。
aはfinite,surjectiveでbはproject、これが条件を満たすことを示そう。
U_yのirreducible componentをZとする。
(b)よりdimZ≧e なので逆の不等式dimZ≦e を示せばよい。
a(Z)~⊂{y}~×A^e よりdim(a(Z))≦e
一方aはfinite surjectiveより、dimensionをtr.degreeによって調べれば
dimZ=dim(a(Z)) なのでこれで示された。

769 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/18 03:47]
>>764
「デカルトの精神と代数幾何」って昔買った覚えあります。
確かもってるはず。
分かり易い本で、少しは代数幾何学ぶのに役に立つなら
よんでみようかな・・・。
ちなみに私は代数幾何に興味を持っているものですが
まだまだ、ここのスレには何とはなしに読む事でしかついて
行けてないです。
誰かお答え下さい。よろしくお願いいたします。m(_ _)m

770 名前:769 mailto:sage [03/11/18 14:18]
>>764
I高先生、の代数幾何の本は確か高度なんですよね。

それから、ハーツホーンを持っていないとこのスレについて
行きにくいって事ありますか?
ところどころ意味の分からない単語が出てきて、調べずに
読み流しているから、なんとなくしかわからないのかもしれません。

今、ハーツホーンを読むために必要な知識の書いてある本
を読んでいますが、いずれ理解できるようになればと
思い目を通してしますので、みなさん宜しくおねがいします。
m(_ _)m

771 名前:132人目の素数さん [03/11/18 16:12]
>>770
とりあえず僕はハーツホーンで使ってる定理とかを使って問題解いてるし、
さらに解いてる問題はハーツホーンの問題ですよ。
ないと、分かりにく過ぎるんじゃないですか??
単語も僕の場合日本語訳が逆に分からないんで英語のまま使ってますし。
ちなみに僕の場合はハーツホーンを読んでところどころ(特に最初のうちは)上野先生の本を参照してました。

772 名前:770 mailto:sage [03/11/18 16:20]
>>771
上野先生のほんとは、岩波の本のことですか?初心者向けに
かかれた?

773 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/18 16:22]
代数幾何なんて言うほど大層なものじゃないが、救済スレで代数多様体の有理数解の問題が聞かれている。
 science.2ch.net/test/read.cgi/math/1039581014/563
代数幾何の専門家の皆さんのご協力を請う。

774 名前:132人目の素数さん [03/11/18 22:38]
>>772
岩波講座現代数学の基礎の「代数幾何1〜3」のことだと思われ。
この本は英訳も出てる。

しかし日本語版も英語版も結構最近出たはずなのに、
amazonではすでに「在庫切れ」だね・・・
結構いい本だと思うんだが。



775 名前:132人目の素数さん [03/11/18 22:41]
>>770
Iitaka 先生の Springer GTM 版の Algebraic Geometry は結構読みやすいよ。
しかしこれも絶版みたいだが・・・

それと、いずれにせよ代数幾何やるんだったら(精読するかどうかにかかわらず)
Hartshorneは必携になると思うから、買っておいても損はないんじゃない?

776 名前:132人目の素数さん [03/11/18 22:50]
Hartshorneを読む前にシャファレビッチの巻1を薦める。
あれで代数幾何学の幾何的イメージを掴かんでおいたほうがいい。

777 名前:771 [03/11/18 23:28]
そうそう岩波の基礎数学で1〜3まである奴。
1、2までは丁寧で使えると思うよ。3の後半は結果の紹介ばかりだった気がする。
あれってもう絶版なん??

778 名前:132人目の素数さん [03/11/19 00:27]
UEx.3.22
>>768で(c)はUの使い道が間違えてる。f^(-1)(U)が(c)におけるUの役目だから問題ないけど。
(d)
(1) (b)から明らか。

(2) (c)から E_h⊂X-U なので明らか。
  (何故なら、x∈U なら X_y∩U=U_y の次元(=X_yの次元)がe)
  (上で本当はX_yのirreducible componentをとるがあまり変わらない)

(3) dimXに関する帰納法により示す。
  h≦eの時は明らか。h>eの時を考える。
  このとき、E_h⊂X-U であるからそのirreducible componentをZ_1,・・・,Z_nとすると
  その次元は全てdimXより小さい。
  よって、Z_i→f(Z_i)~ に対して帰納法の仮定が使えて、E_h,i はclosedである。
  よって、E_h=∪E_h,i はclosedである。

(e) (c)の証明でのUを考えるとU⊂C_e。これはopen dense inY
  C_h=f(E_h) だからconstructible setの像がまたconstructibleであることを示せばよい。
  これは「f:X→Yの像がconstructible(dominateとは限らない)」を示せば十分。
  dimYに関する帰納法により示す。
  fがnot dominatingのとき、Z=f(X)~とすると、dimZ<dimYであり、よってinductionによる。
  fがdominatingのとき、(c)の証明でのUを使い、Y-Uのirreducible componentsをZ_1,・・・,Z_n
  さらにf^(-1)(Z_i)のirreducible componentをW_i,1,・・・,W_i,,k_iとすると、
  dimZ_i<dimY なのでf(W_i,j)はconstructible
  よって、f(X)=U ∪ ∪f(W_i,j) なのでconstructible

779 名前:132人目の素数さん [03/11/19 00:54]
多項式環の基本的な質問なんですが
体Kに対して多項式環K[X]をK上のベクトル空間と見た場合ベクトル空間の次元は有限ですか?無限ですか?
基底としては1,X,X^2,・・・,X^n,・・・を取るのでしょうが、
f∈K[X]に対してdeg(f)<∞が多項式の定義なら基底は有限個のような気もするし、
でもK[X]の次元が無限個になってほしい箇所が今読んでる本で出てきています。
どっちなんでしょう?基本的ですみません。

780 名前:132人目の素数さん [03/11/19 01:34]
次元は無限です。
次元が無限の定義(というかそもそも無限の定義)は
任意の自然数nに対してn個の基底があればいいので。

781 名前:132人目の素数さん [03/11/19 01:41]
>>779
線型代数の教科書で、ベクトル空間の「無限次元」の定義をきちんと確認すべし!

782 名前:132人目の素数さん [03/11/19 01:50]
>>779
>基底は有限個のような"気もするし"
>次元が無限個になって"ほしい"箇所

こういう曖昧な理解のまま数学書を読み続けていてもすぐわからなくなるよ。
その都度定義に戻って、このくらい自分で確認しなきゃ。
それに激しくスレ違い。

783 名前:770 mailto:sage [03/11/19 02:12]
>>774
なるほど、私は少し考えが甘かったようです。私の考えていた本は初心者むけだけど
本当の初心者にむけてかかれたもので、しかし、>>774さんの言ってられる本ならハーツホーン
を読むのにも、私は詳しい事は分かりませんが有効なのかもしれません。
その本もひょっとして持っていたかもしれないので、探してみます。

>>775
> >>770
> Iitaka 先生の Springer GTM 版の Algebraic Geometry は結構読みやすいよ。
> しかしこれも絶版みたいだが・・・
ハーツホーンより読みやすいのですか?
>
> それと、いずれにせよ代数幾何やるんだったら(精読するかどうかにかかわらず)
> Hartshorneは必携になると思うから、買っておいても損はないんじゃない?
わかりました、ご親切にありがとうございます。


>>776
> Hartshorneを読む前にシャファレビッチの巻1を薦める。
> あれで代数幾何学の幾何的イメージを掴かんでおいたほうがいい。
シャファレビッチとは?イタリア学派の本ではないのですよね?!
具体的に言うと何を扱った本なのでしょう?
イタリア学派の代数曲線の本なら読みかけた事があるのですが・・。

>>777
そうですか、ご親切にありがとうございます。本棚しらべてなかったら
買いに行きます。本屋さんになかったら古本屋にでも・・。

784 名前:770 mailto:sage [03/11/19 02:18]
>>779
基底が加算個だけど無限個あるので無限次元なんじゃないですか?
素朴にそう思ったのですが、他の方ちがうでしょうか?



785 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/19 02:19]
>>783
> Hartshorneを読む前にシャファレビッチの巻1を薦める。
> あれで代数幾何学の幾何的イメージを掴かんでおいたほうがいい。
シャファレビッチとは?イタリア学派の本ではないのですよね?!
具体的に言うと何を扱った本なのでしょう?
イタリア学派の代数曲線の本なら読みかけた事があるのですが・・。

初心者が気にすることじゃない。

786 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/19 02:20]
そもそも>>779はベクトル空間の基底の定義を理解している?
理解していないなら、有限か無限かも分からないのも納得だが。

787 名前:770 mailto:sage [03/11/19 02:38]
>>785
> 初心者が気にすることじゃない。
初心者なら自分が読めるとおもった本ならなんでも読んだら良いって
ことですか?
それとも、イタリア学派って言うのは、ちょっとした良く勉強した知り合い
からの聞きかじりでして・・・。自分としては初心者ですよ。

788 名前:132人目の素数さん [03/11/19 02:46]
>>785
シャファレビッチはロシアの有名な数学者だよ。
件の本については
www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/3540548122/qid=1069177369/sr=8-1/ref=sr_8_1/104-8581170-3804719?v=glance&n=507846
を見れ(amazonにはなぜか "I" しかないが "II" とひとつながりの本なので一緒に購入すべし)
algebraic variety, scheme, complex manifoldを丁寧に解説した良書。


789 名前:132人目の素数さん [03/11/19 02:48]
>>784
それでOK

790 名前:132人目の素数さん [03/11/19 06:06]
UEx.3.23
t(V×W)がVとWのfibre productのuniversal propertyを満たすことを示せばよい。
しかし、V×WはTEx3.16よりvariety/kのcategoryでfibre productになっている。
一方UProposition2.6よりHomは全単射だから(fully faithful)
題意は明らか。

791 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/19 06:40]
>101 :心得をよく読みましょう :03/01/01 12:25 ID:D7EJP0Ux
>最近、元総連関係者から得た話として
>ある2ちゃんねらーからこのような情報が流れてきた。
>「日本国内の反北朝鮮・反韓国の言論に対して常に
>圧力がかけられているのに、なぜ2ちゃんねるだけは
>黙殺されているのか。これは、総連や民団に斡旋された
>東京の在日を、2ちゃんねるのプロ固定・プロ名無しと
>して就職させることの見返りなのである。
>また、プロ名無しが日本国内の地域間対立を
>煽ること、および最近では皇太子のアスキーアート
>を張り付けることも要請している。」
>102 :心得をよく読みましょう :03/01/01 12:26 ID:D7EJP0Ux
>さらに、
>「これだけではない。プロ名無しとして就職させた
>在日は、企業のデマを流し混乱を与える工作部隊でもある。
>そのためには、外部からの圧力をはねつけ規制の無い掲示板
>にしておいたほうが都合がいい。必然的に起こる朝鮮批判と
>デマによる日本批判なら、後者のほうがダメージは大きい。
>2ちゃんねるの言論の自由を、こういうスパイ活動にも巧みに利用してきたのだ。
>しかし、当事者同士の裁判となってこのような工作がばらされる危険性がある。
>しかし、匿名を傘に投稿者を秘匿しておけば心配は無い。
>管理人が訴状を受け取ることを公言していることの裏が
>これだ。管理人は工作の尻拭いさせられ、原告は
>訴訟したことの批判をうけ、叩きが一層激しくなるのだ。
>しかし、司法がこういう運営姿勢を認めなくなり、
>この工作からは手をひくようだ。それがひろゆきの
>運営方針の転換に現れた。その代わり嫌韓厨問題の提起
>や、管理人に職業右翼陰謀説を語らせるなど、別の工作にうって出てる。」

792 名前:132人目の素数さん [03/11/19 09:00]
age

793 名前:770 mailto:sage [03/11/19 09:49]
>>788
どうも、ありがとうございました。

794 名前:770 [03/11/19 11:23]

        ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・)< うんこまだ〜〜〜?
             \_/⊂ ⊂_)_ \_______
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
        |           .|/



795 名前:770 mailto:sage [03/11/19 12:32]
>>794
なりすましはやめてください。

796 名前:132人目の素数さん [03/11/19 19:00]
>>783
>イタリア学派の代数曲線の本なら読みかけた事があるのですが・・。

イタリア語読めるの?

797 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/19 19:19]
「イタリア学派の書いた本」じゃなくて、
「イタリア学派による代数幾何を解説した本」
ということじゃないのか、ふつう。
まあ、>>796の可能性もなきにしもあらずだが・・・

798 名前:132人目の素数さん [03/11/19 19:36]
コリバギン・フラッハ法

799 名前:132人目の素数さん [03/11/19 19:46]
>>797
>>「イタリア学派による代数幾何を解説した本」
ということじゃないのか、ふつう。

何々学派の本と言ったら、何々学派の人が書いた本だろ、ふつう。
つまり、他の学派の人が書いた本ではないということ。
解説本ならそう書くべき。

800 名前:770 mailto:sage [03/11/19 20:43]
英語でした。でも、内容よりどちらかというと
英語が難しくて、続かなかったので、これ以上
追求しないでください。
また教えてほしい事があったら、よろしくお願いします。

801 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/19 21:33]
イタリア学派ってエンリケとかザリスキとかのこと?

802 名前:132人目の素数さん [03/11/19 21:41]
ザリスキはイタリア学派じゃない。イタリア学派というと、
セグレ、エンリケス、カステルヌオーボ、セベリなど。

803 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/19 23:07]
代数幾何大好きか?

804 名前:132人目の素数さん [03/11/20 04:28]
ハーツホーンって
大学にはいってからの数学で

線形代数、位相空間論、群論、
可換環論(亜ティやー幕度レベル)
可換体論、あと可微分多様体の基礎
を勉強すれば
論理的には読みはじめれるよね。
わかるかわともかくとして。



805 名前:132人目の素数さん [03/11/20 05:45]
www.shitamachi.net/ranking/cgi05/ranklink/ranklink.cgi?id=05mercur

806 名前:770 mailto:sage [03/11/20 12:46]
>>801
私の」読みかけた本はウォーカーの本です。

>>803
その本に書いてる事を授業で受けた事がありますが
それは、すごく引き付けられるものがありました。
全部ちゃんとわかってるわけでもないんですけどね。

ハーツホーンについては、まだまだ、なんとなくしか
理解できないので、判断しかねます。

>>804
ありがとうございます。
洋書に、挫折したので、一応、以前読んだ本も
ありますが、それらをやり直そうと考えてる
ところです。

807 名前:770 mailto:sage [03/11/20 15:30]
>>804
紛らわしい表現していまいました。
以前は読んだ本があると言ってもいいかげんでした。
だから、もう一回読んだ本もきっちり読み直してみよう
と思っています。読んで無い本は勿論。

808 名前:132人目の素数さん [03/11/20 19:48]
>>806
ウォーカーの本はイタリア学派じゃないよ。
あれはいい本だ。

809 名前:770 mailto:sage [03/11/20 19:53]
>>808
そうなんですか、確か詳しい知り合いに、そう聞いたと
思ったのですが、違うのなら、そう覚えておきます。

それから、ハールホーンも代数幾何やるのに必須
だって聞くので、読みたいとは思っていますよ。

810 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/20 20:26]
超越的な方法論も少しはかじっておくといいですよ。

811 名前:770 mailto:sage [03/11/20 20:55]
>>810
具体的に言ってみていただけませんか?
それから、どんな本がそれにあたるのか?

812 名前:132人目の素数さん [03/11/20 21:02]
II Ex. 3.16 の解答

X が性質Pを満たさないと仮定して矛盾となることを示す。
X の閉集合で性質Pを満たさないものの集合をSとする。
X ∈ S だからS は空でない。
X は仮定よりネーター空間だから、S は包含関係による極小元 F を
持つ。Fの真部分閉集合は性質Pを満たす。従がって、仮定より
Fは性質Pを満たす。仮定よりFは性質Pを満たさないから、これは矛盾である。

813 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/20 21:16]
ようは複素多様体論一般だね。
堀川先生や小平先生の本、論文がそれに該当します。

814 名前:770 mailto:sage [03/11/20 21:19]
>>813
どうも、ありがとうございます。



815 名前:132人目の素数さん [03/11/20 21:37]
II Ex. 3.17 (a) の解答

II Ex. 2.9 より X の生成点は一意に決まる。
従がって、sp(X) がネーター空間であることを示せばよい。
これは、X がアフィンスキームのときは明らかである。
F_1 ⊇ F_2 ⊇ ...をX の閉集合の降鎖列とする。
X はネータースキームだから、有限個のアフィン開集合U_iの
和集合となる。
U_i ∩ F_1 ⊇ U_i ∩ F_2 ⊇ ...だから、sp(U_i) がネーターより
ある整数 n_i があり
j ≧ n_i ならU_i ∩ F_j = U_i ∩ F_(j+1) = ...となる。
n = max{n_i} とおく。
F_j = X ∩ F_j = (U_1 ∩ F_j) ∪ (U_2 ∩ F_j) ∪ ...だから、
j ≧ n なら F_j = F_(j+1) = ...となる。
故に、sp(X) はネーターである。

816 名前:132人目の素数さん [03/11/20 21:50]
II Ex. 3.17 (b) の解答

F をZariski空間 X の空でない極小閉集合とする。
x ∈ F なら {x}の閉包は F に含まれるから F と一致する。
つまり、F の任意の点は F の生成点である。
Zariski空間 X の定義より、F の生成点は一意に決まるから
F は一点よりなる。

817 名前:132人目の素数さん [03/11/20 21:58]
II Ex. 3.17 (c) の解答

x と y を X の相異なる2点とする。
X はZariski空間だから、{x} の閉包 A と {y] の閉包 B は異なる。
つまり、 A は B に含まれないか、B は A に含まれない。
これは、(c) の主張を意味する。

818 名前:132人目の素数さん [03/11/20 22:04]
II Ex. 3.17 (d) の解答

x を X の生成点とする。
定義から X は {x} の閉包である。
これより、(d) の主張は明らかである。

819 名前:132人目の素数さん [03/11/20 22:48]
II Ex. 3.17 (e) の解答

x を 特殊化(specialization)における極小元とする。
F を {x} の閉包とし、y を F の元とする。
{y} の閉包は F に含まれるから F と一致する。
従がって y は F の生成元である。
X は Zariski空間だから F の生成元は一意に決まる。
故に、 x = y である。即ち、F は閉点である。

x を 特殊化(specialization)における極大元とする。
F を {x} の閉包とする。
F を含む既約閉集合を E とする。
X は Zariski空間だから E は生成元 y を持つ。
x は y の特殊化だから、x の極大性より x = y である。
故に, F = E となる。これは、F が X の既約成分であることを
意味する。

F を X の閉集合とする。
x を F の点とし、y を x の特殊化とする。
E を {x} の閉包とする。
E は F に含まれる。従がって、y も F に含まれる。
つまり、閉集合は特殊化で安定的(stable)である。

U を X の開集合とする。
x を U の点とし、y を x の一般化(generization)とする。
x は {y} の閉包に属すから、 y は U に含まれる。
つまり、開集合は一般化で安定的である。

820 名前:132人目の素数さん [03/11/21 07:36]
>>815
>II Ex. 2.9 より X の生成点は一意に決まる。

以下のように訂正:
II Ex. 2.9 より X の既約閉集合の生成点は一意に決まる。

821 名前:132人目の素数さん [03/11/21 19:28]
今、注文しておいた洋書の古本が届いた。
Theorie der Kahlerschen Mannigfaltigkeiten by Andre Weil.
表紙を見たら Saunders MacLane のサインがあった。
裏表紙の内側にMacLaneの蔵書よりと古書店の書き込みがあった。
サインも古びており偽物と疑う理由はない。

822 名前:132人目の素数さん [03/11/21 21:29]
>>821
真性馬鹿??

823 名前:132人目の素数さん [03/11/22 03:08]
>>821
それって Weil, Introduction a l'etude des varietes kahleriennes
のドイツ語訳?
ほんとに MacLane の蔵書なの? なんかすごいね。



824 名前:132人目の素数さん [03/11/22 03:14]
正射影と代数幾何とどう関係あるの?



825 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/22 03:17]
>>824
「正射影」って何のこと? 射影幾何と代数幾何の関係を聞きたいのか?

826 名前:132人目の素数さん [03/11/22 03:18]
>>825
そう。正射影って大学入試とかによく出てくるよ。




827 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/22 03:22]
>>826
・・・高校数学の「代数・幾何」と「正射影」の関係について聞きたいのね。
スレ違いなので質問スレへでもどうぞ。

828 名前:132人目の素数さん [03/11/22 04:22]
>>823
その本のドイツ語訳じゃない。
Weilのゲッティンゲン大学の講義録。1952年から53年の。
すげえ薄い本。製本も安っぽい。それで郵送料込みで60$もした。
例のWeilのフランス語の本を捜したんだが見つからなかったんで
こっちを注文した。

829 名前: [03/11/22 04:31]
まじっすか?

www.hi-net.zaq.ne.jp/bubbs207

830 名前:132人目の素数さん [03/11/22 22:39]
II Ex. 3.17 (f) の解答

定義より、t(X) の閉集合は、t(Y) の形の集合である。ここに Y は
X の閉集合である。本文 (2.6) のように、写像 α: X → t(X) を
α(p) = {p}~ で定義する。ここに、{p}~ は {p} の閉包である。
容易にわかるように、Y が X の閉集合なら α^(-1)(t(Y)) = Y
である。t(Y_1) ⊆ t(Y_2) ... を t(X) の閉集合の昇鎖列とする。
この列にα^(-1)を作用させると、Y_1 ⊆ Y_2 ...となる。
X がネーター空間なら、この列はある番号から先一致する。
従がって列 t(Y_1) ⊆ t(Y_2) ...もある番号から先一致する。
故に、t(X) はネーター空間である。

t(Y) が t(X) の既約閉集合とする。
Y = Y_1 ∪ Y_2 とする。ここで、Y_1, Y_2 は閉集合。
t(Y) = t(Y_1) ∪ t(Y_2) だから、t(Y) = t(Y_1) または
t(Y) = t(Y_2) となる。これより、Y = Y_1 または Y = Y_2
となる。即ち Y は既約である。従がって Y ∈ t(Y) となる。
Z を X の閉集合として、Y ∈ t(Z) とする。これは、Y ⊆ Z を
意味する。故に、t(Y) ⊆ t(Z) となる。これは、t(Y) が {Y}
閉包であることを意味する。即ち Y は t(Y) の生成点である。
Z をt(Y) のもう一つの生成点とする。{Z} の閉包は t(Z) であるから、
t(Y) = t(Z) となり、 Y = Z となる。即ち、t(Y) の生成点は
一意に決まる。以上で、t(X) はZariski空間であることが証明された。

(続く)

831 名前:132人目の素数さん [03/11/22 22:57]
II Ex. 3.17 (f) の解答の続き

X はZariski空間であるとする。
α: X → t(X) が全単射であることは明らかである。
Y を X の閉集合とする。α(Y) = t(Y) だから、
αは閉写像であり、従がって、同相写像である。

逆に、α: X → t(X) が同相写像であるとする。
t(X) はZariski空間であるから、X もZariski空間である。

832 名前:132人目の素数さん [03/11/22 23:43]
II Ex. 3.18 (a) の解答

X の局所閉集合の有限個の直和となる部分集合の全体をΩとする。
任意の開集合はΩに属すから、Ωは有限個の交わりと補集合をとる
操作に関して閉じていることを示せばよい。

局所閉集合の有限個の交わりは局所閉集合である。
これから E_1 ∈ Ω, E_2 ∈ Ω のとき E_1 ∩ E_2 ∈ Ωとなる。
よって、Ωは有限個の交わりをとる操作に関して閉じている。
次にΩは補集合をとる操作に関して閉じていることを示す。
X の部分集合 A に対して C(A) を A の補集合とする。
U を開集合、F を閉集合とする。
U ∪ F = (U - F) ∪ (U ∩ F) ∪ (F - U) だから、
U ∪ F ∈ Ω となる。
C(U ∩ F) = C(U) ∪ C(F) だから、C(U ∩ F) ∈ Ω となる。
Z_1 と Z_2 を局所閉集合とする。
E = Z_1 ∪ Z_2 なら、C(E) = C(Z_1) ∩ C(Z_2) であり、
上で述べたことより、C(Z_1) ∈ Ω, C(Z_2) ∈ Ωであり、
従がって、C(E) ∈ Ω である。

833 名前:132人目の素数さん [03/11/23 02:03]
II Ex. 3.18 (b) の解答

x を X の生成点とする。
E を X の可構集合(constructible subset) とする。
さらに E が X で稠密とする。
E は局所閉集合 Z_1, ... Z_n の直和とする。
E の閉包、即ち X は、各 Z_i の閉包の合併集合であり、
X は既約だから、ある Z_i の閉包と一致する。
Z_i = U ∩ C(V) とする。ここで、U と V は X の開集合であり、
C(V) = X - V である。
U が空とすると、Z_i は空であり、Z_i が稠密であることに反する。
従がって U は空でない。x は X の生成点だから、
x ∈ U となる。さらに V が空でないとすると、Z_i ∩ V は
空だから Z_i が稠密であることに反する。
従がって、V は空であり、Z_i = U となる。
これから、x ∈ Z_i ⊆ E であり、E が空でない開集合 U を含む
ことが分かる。

逆に、 x ∈ E なら E が稠密なことは明らかである。

834 名前:132人目の素数さん [03/11/23 15:50]
II Ex. 3.18 (c) は、しばらく考えたんだが分からないので後回し。
または誰かやって。

II Ex. 3.18 (d) は自明。



835 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/23 16:30]
>>821
有名な「MacLane献上本」の一種。
大量に出ているはずなのでそれ程価値はない。
もちろんサインは本人ではなく、その周辺の人(誰かは公開されていない)による。

836 名前:132人目の素数さん [03/11/23 18:23]
>>835
サインは古びてる。数十年前のものに見える。

837 名前:132人目の素数さん [03/11/23 19:56]
II Ex. 3.18 (c) の解答

S を X の可構集合とし、特殊化で安定とする。
S が閉集合であることを示す。
U = X - S と置く。
S の閉包の既約成分を F_1, ... F_n とする。
各 F_i の生成点を P_i とする。
ある i に対して P_i ∈ U と仮定する。
i = 1 と仮定してよい。
U は X の可構集合だから、U ∩ F_1 は F_1 の可構集合である。
II Ex. 3.18 (b) より、U ∩ F_1 は F_1 の空でな開集合 V を
含む。G = F_1 - V と置く。 V ⊆ U だから
S = X - U ⊆ G ∪ F_2 ∪ ...∪ F_n となる。
これより、[S] = G ∪ F_2 ∪ ...∪ F_n となる。
ここで [S] は S の閉包をあらわす。G は F_1 の真閉部分集合
だから、これは F_1 が [S] の既約成分であることと矛盾する。
従がって、各 P_i は S に含まれる。仮定より、
S は特殊化で安定であるから、各 F_i は、S に含まれる。
よって、S = [S] となり S は閉集合である。

次に (c) の後半を示す。
T を X の可構集合とし、一般化で安定とする。
X - T が閉集合であることを示せばよい。
x を X - T の点とする。
y を x の特殊化とする。x は y の一般化である。
y ∈ T と仮定すると、 仮定よりT は一般化で安定だから
x ∈ T となり矛盾。従がって y ∈ X - T である。
これは、X - T が特殊化で安定であることを意味する。
故に、前半の結果から X - T は閉集合である。

838 名前:132人目の素数さん [03/11/23 20:16]
補題
A をネーター環、X = Spec(A) とする。
Z を X の可構部分集合とする。
このとき、アフィンスキーム Y と有限型の射 f: Y → X が
存在し、f(Y) = Z となる。

証明
Z を局所閉集合 Z_1, ... Z_n の直和とする。
各 Z_i に対して アフィンスキーム Y_i と
有限型の射 f_i: Y_i → X が存在し、f(Y_i) = Z_i とする。
Y を {Y_i} の直和スキームとする。f を {f_i} から誘導される
射 f: Y → X とする。f(Y) = Z であり、f は有限型であるから
Z が局所閉集合の場合に補題を証明すればよい。
Z = U ∩ F となる X の開集合 U と閉集合 F が存在する。
U はアフィン開集合 D(h_i) の有限個の合併集合となるから、
U はアフィン開集合 D(h) と仮定してよい。
F を X の被約な閉部分スキームと考える。
U x F を X 上のファイバー積とし、Y = U x F とおく。
f(Y) = U ∩ F であり、f は有限型である。
証明終

839 名前:132人目の素数さん [03/11/23 20:17]
補題
X をネータースキームとし、Z を X の可構部分集合とする。
このとき、アフィンスキーム Y と有限型の射 f: Y → X が
存在し、f(Y) = Z となる。

証明
X は有限個のアフィン開集合 U_i の合併となる。
各 Z ∩ U_i は U_i の可構部分集合である。
前補題より、アフィンスキーム Y_i と有限型の射
f_i: Y_i → U_i が存在し、f_i(Y_i) = Z ∩ U_i となる。
g_i: U_i → X を標準埋入射とする。
h_i = (g_i)(f_i) : Y_i → X とする。
Y を {Y_i} の直和スキームとする。f を {h_i} から誘導される
射: Y → X とすればよい。
証明終

840 名前:132人目の素数さん [03/11/23 21:44]
補題
X をZariski空間とし、E を X の部分集合とする。
X の任意の既約閉集合 Y に対して、以下の条件(*)
が成り立つとする。

(*) E ∩ Y が Y において稠密なら、
E ∩ Y は Y の空でない開集合を含む。

このとき、E は X の可構部分集合である。

証明
ネーター帰納法を使う。
X の任意の真閉部分集合 F に対して E ∩ F が F の
可構部分集合であると仮定してよい。
X が既約でない場合、Y_1, ..., Y_n を X の既約成分とする。
各 E ∩ Y_i は可構部分集合であるから、E は可構部分集合である。
X が既約とする。E が X において稠密でないなら、
E の閉包 [E] は E の真閉部分集合だから、
E は E の閉包 [E] の可構部分集合である。故に、E 自体が
可構部分集合である。
E が X において稠密とする。条件(*)より
E は X の空でない開集合 U を含む。
E = (E - U) ∪ U であり、X - U は X の真閉部分集合だから
E - U は X - U の、従がって X の可構部分集合である。
故に、E は X の可構部分集合である。

841 名前:132人目の素数さん [03/11/23 21:45]
以前 Harrison とかいうひとのホームページで Hartshorne の2章とかの
解答公開してたけど、Harrison のそのホームページ現在はなくなってた。

勿体無い・・。

842 名前:132人目の素数さん [03/11/23 21:48]
II Ex. 3.19 (a) の解答

Y は有限個のアフィン開集合 U_i の合併となる。
f の 制限 f_i: f^(-1)(U_i) → U_i を考える。
Z_i = Z ∩ f^(-1)(U_i) は f^(-1)(U_i) の可構部分集合である。
f_i(Z_i) = f(Z) ∩ U_i であるから、f(Z) ∩ U_i が U_i の
可構部分集合であれば、f(Z) が Y の可構部分集合であることが
いえる。即ち、Y をアフィンスキームと仮定してよい。

補題(>>839)より、アフィンスキーム X' と
有限型の射 g: X' → X が存在し、g(X') = Z となる。
h = fg とすれば、h(X') = f(Z) である。
h は有限型だから、X はアフィンスキームとし、X = Z と
仮定してよい。

補題(>>840)より、Y の任意の既約閉集合 F に対して、
f(X) ∩ F が F において稠密なら、
f(X) ∩ F は F の空でない開集合を含むことを示せばよい。
F を被約な閉部分スキームとみなす。
T = X x F とおく。ここで、X x F は
Y 上のファイバー積である。
g: T → F を射影とする。
T は位相空間として f^(-1)(F) と見なせ、
g は f の制限と見なせる。
従がって、g(T) = f(X) ∩ F である。
以上から、Y は既約で、f は支配的と仮定してよい。

X を既約成分 X_i に分解する。ある X_i に対して f(X_i) は
Y で稠密である。これより、X も既約と仮定してよい。
さらに、X, Y をそれぞれの被約化 X_red, Y_red に置き換える
ことにより X と Y は被約と仮定してよい。
証明終

843 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/23 21:48]
代数幾何って集合論なの?


844 名前:132人目の素数さん [03/11/23 22:19]
集合論⊃代数幾何



845 名前:132人目の素数さん [03/11/23 23:04]
数学=集合論

846 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/11/24 00:00]
>>843
何が聞きたいんだ?

847 名前:132人目の素数さん [03/11/24 00:00]
II Ex. 3.19 (b) の解答

B = A[x_1, ..., x_n] とし n に関する帰納法による。
n = 1 の場合が証明出来ればよい。
B = A[x] とする。

まず、x が A 上超越的な場合を考える。
b が A に含まれる場合は自明であるから
b は A に含まれないとする。
b = a_r x^r + ... + a_1 x + a_0 とする。
ここで、r > 0 で、各 a_i は A の元で、a_r ≠ 0 である。
φ: A → K をφ(a_r) ≠ 0 となる準同型とする。
多項式 φ(a_r) X^r + ... + φ(a_1) X + φ(a_0) の K に
おける根以外の K の元の一つをθとする。
K は無限体だからこのような元は存在する。
φの拡張 φ': B → K をφ'(x) = θにより定義する。
定義から、φ'(b) ≠ 0 である。
(続く)

848 名前:132人目の素数さん [03/11/24 00:01]
II Ex. 3.19 (b) の解答(続き)

次に、x が A 上代数的な場合を考える。
x が満たす A 上の関係式を
c_m x^m + ... + c_1 x + c_0 = 0 とする。
ここで、各 c_i は A の元で c_m ≠ 0 である。
b もA 上代数的であるから、
d_s b^s + ... + d_1 b + d_0 = 0 とする。
ここで、各 d_i は A の元で d_0 ≠ 0 である。
a = (c_m)(d_0) とおく。
φ: A → K をφ(a) ≠ 0 となる準同型とする。
φは φ': A[1/a] → K に拡張される。
この核を P' とする。P' は A[1/a] の素イデアルである。
x は A[1/a] 上整であるから、A[1/a][x] の素イデアル Q
で、P' = A[1/a] ∩ Q となるものが存在する。
A[1/a][x]/Q の商体は、A[1/a]/P' の商体の代数拡大だから、
単射準同型 A[1/a][x]/Q → K で、
φ'から誘導される単射準同型 A[1/a]/P' → K の拡張と
なるものがある。よって、φ': A[1/a] → K は、
φ'': A[1/a][x] → K に拡張される。
φ''(b) = 0 とすると、φ(d_0) = 0 となり、φ(a) ≠ 0
に矛盾する。よってφ''を A[x] に制限した写像が求めるものである。
(続く)

849 名前:132人目の素数さん [03/11/24 00:02]
II Ex. 3.19 (b) の解答(続き)

次に Spec(B) → Spec(A) の像が空でない開集合を含む
ことを示す。
b = 1 の場合を考える。
P を A の素イデアルで D(a) に含まれるとする。
A/P の商体の代数的閉包 を K とする。
i:A/P → K を標準単射とし、j: A → A/P を標準写像とする。
φ= ij とおく。φ(a) ≠ 0 だから、φの拡張 φ': B → K が
存在する。φ'の核を Q とすれば、P = A ∩ Q となる。
これは、Spec(B) → Spec(A) の像が D(a) を含むことを意味する。
証明終

850 名前:132人目の素数さん [03/11/24 00:12]
II Ex. 3.19 (c) の解答

>>842より明らか。

851 名前:132人目の素数さん [03/11/24 11:42]
>>835
"有名な「MacLane献上本」"の解説求む。

852 名前:132人目の素数さん [03/11/24 13:40]
定義
f: X → Y をスキームの射とする。
X の各点 x で O_x が O_f(x)-加群として平坦なとき、
f を平坦射と呼ぶ。

補題
X = Spec(A), Y = Spec(B) をアフィンスキームとし、
f: Y → X をスキームの射とする。
f が平坦なことと B が A-平坦なことは同値である。

証明
B が A-平坦とする。φ: A → B を f に付属する射とする。
q を B の素イデアルとし、 p = φ^(-1)(q) とおく。
0 → N → M を A_p-加群の完全列とする。
これは A-加群の完全列でおある。B は A-平坦だから、
0 → N (x) B → M (x) B は完全である。B_q は B-平坦だから、
0 → (N (x) B) (x) B_q → (M (x) B) (x) B_q も完全である。
これは 0 → N (x) B_q → M (x) B_q が完全であることを意味する。
即ち、B_q は A_p 上平坦である。故に、f は平坦である。

逆に f が平坦とする。
0 → N → M を A-加群の完全列とする。
q を B の素イデアルとし、 p = φ^(-1)(q) とおく。
0 → N (x) A_p → M (x) A_p は完全である。
仮定より、B_q は A_p-平坦だから、
0 → (N (x) A_p) (x) B_q → (M (x) A_p) (x) B_q は完全である。
0 → (N (x) B) (x) B_q → (M (x) B) (x) B_q が完全であることを
意味する。q は B の任意の素イデアルであるから、
0 → N (x) B → M (x) B は完全である。
即ち、B は A-平坦である。
証明終

853 名前:132人目の素数さん [03/11/24 13:44]
定義
f: X → Y をスキームの射とする。
f が全射かつ平坦なとき、忠実平坦な射という。

補題
X = Spec(A), Y = Spec(B) をアフィンスキームとし、
f: Y → X をスキームの射とする。
f が忠実平坦なことと B が A上忠実平坦なことは同値である。
証明
B が A上忠実平坦とする。
p を A の素イデアルとする。k(p) = A_p/pA_p とおく。
B (x) k(p) は 0 でない(>>131)。
したがって、p のファイバー f^(-1)(p) = Spec(B (x) k(p)) は
空でない。故に、f は全射である。補題より、f は平坦だから
忠実平坦である。

逆に、f が 忠実平坦とする。
補題より、B は A上平坦である。
p を A の素イデアルとする。
f は全射だから、p のファイバー f^(-1)(p) = Spec(B (x) k(p)) は
空でない。故に、B (x) k(p) は 0 でない。
よって、B は A上忠実平坦である(>>131)。

854 名前:132人目の素数さん [03/11/24 13:50]
補題
Y をネータースキームとし、
f: X → Y を有限型の平坦射とすれば、f は開射である。

証明
U を X の開集合とする。
f(U) は II Ex.3.19 より可構集合だから、II Ex.3.18 (c) より
f(U) が一般化で閉じていることを示せばよい。
x を U の点とし、y = f(x) とする。
O_y → O_x は忠実平坦である(>>131)。
故に Spec(O_x) → Spec(O_y) は全射である(>>853)。
y' を y の一般化とする。y' は Spec(O_y) の元と見なせる。
したがって、x の一般化 x' で f(x') = y' となるものが
存在する。x' ∈ U だから、y' ∈ f(U) である。
証明終



855 名前:132人目の素数さん [03/11/24 14:11]
補題
B を平坦な A-代数とする。
C を A-代数とする。
B (x) C は 平坦な C-代数である。

証明
0 → N → M を C-加群の完全列とする。
これは、A-加群の完全列とも見なせるから、
0 → N (x) B → M (x) B は完全である。
N (x) (C (x) B) = N (x) B (同型)
M (x) (C (x) B) = M (x) B (同型) より、
0 → N (x) (C (x) B) → M (x) (C (x) B) は完全である。

856 名前:132人目の素数さん [03/11/24 14:19]
補題
B を忠実平坦な A-代数とする。
C を A-代数とする。
B (x) C は 忠実平坦な C-代数である。

証明
B (x) C が平坦なことは>>855による。
N → M を C-加群の射とする。
0 → N (x) (C (x) B) → M (x) (C (x) B) が完全であるとする。
これは、0 → N (x) B → M (x) B が完全であることを意味する。
B は忠実平坦だから、0 → N → M は完全である。
よって、B (x) C は 忠実平坦である。

857 名前:132人目の素数さん [03/11/24 14:47]
スタートメニューに入れていたエロゲーが姉(23歳OL)にバレた。
『やってもいいけど終わったら削除しといてね』と言われた。
オナニーしてたら上の妹(18歳大1)に見つかった。
『小さい』と吐き捨てられた。
アダルトビデオ見ていたら下の妹(15歳中3)に見つかって上の二人に言いつけた。
三人に『セックスは見るものじゃなくてやって楽しむものだよ』と窘められた。
そして全員の非処女宣言と俺の童貞がバレた。以来、親のいない時間帯は
俺は兄弟の一番下っ端にされている。逆らえば『童貞』と妹に言われる。


858 名前:132人目の素数さん [03/11/24 16:27]
(;゚д゚) …

859 名前:132人目の素数さん [03/11/24 18:11]
Chevalleyの定理(II Ex. 3.19)を演習問題にするって、明らかに
行き過ぎだな。この問題が独力で解けるなら、本文の定理の証明の
大部分を演習にしていい。

860 名前:132人目の素数さん [03/11/25 07:54]
>>851
>>835は有名な2CHの駄法螺だよ。

861 名前:132人目の素数さん [03/11/26 07:17]
>>860
おまい痛い香具師だな

862 名前:132人目の素数さん [03/11/27 23:33]
補題
X を体 k 上の有限型スキームとする。任意の k-スキーム Y
に対して、射影 f: X x Y → X は開射である。ここに、X x Y は
k 上のファイバー積である。

証明(EGA IV 2.4.9)
{U_i} を X のアフィン開被覆、{V_j} を Y のアフィン開被覆と
すると {U_i x V_j} は X x Y のアフィン開被覆となる。
従がって、X = Spec(A), Y = Spec(B) と仮定してよい。
B の k 上有限型の部分代数全体を{B_i}とする。B_i の添え字の
集合 I にB_i ⊆ B_j ⇔ i ≦ j により順序を定める。
I はこの順序により有向集合となり、B は B_i の帰納的極限
ind lim B_i となる。帰納的極限はテンソル積と可換だから
A (x) B = ind lim A (x) B_i となる。
f: Spec(A (x) B) → Spec(A) が開射であることを言うには、
t を A (x) B の任意の元として U = D(t) の形の開集合に対して
f(U) が開であることを言えばよい。t は、ある A (x) B_i の元
t_i の像である。U_i = D(t_i) とおく。
g_i: Spec(A (x) B) → Spec(A (x) B_i) を標準射とすると、
U = (g_i)^(-1)(U_i) である。
f_i: Spec(A (x) B_i) → Spec(A) を射影とする。
f: Spec(A (x) B) → Spec(A) は
Spec(A (x) B) → Spec(A (x) B_i) → Spec(A) と分解する。
すなわち、f = f_i g_i である。
補題(>>854)より、f_i は開射だから、f(U) = f_i(U_i) を示せば
よい。f(U) = f_i(g_i(U)) であり、g_i(U) ⊆ U_i だから、
f(U) ⊆ f_i(U_i) である。
(続く)

863 名前:132人目の素数さん [03/11/27 23:34]
>>862の続き

逆の包含を示す
には、任意の元 x ∈ f_i(U_i) に対して、V = U ∩ f^(-1)(x) が
空でないことを示せばよい。V_i = U_i ∩ (f_i)^(-1)(x) とおけば、
V = (g_i)^(-1)(V_i) である。V_i は仮定により空ではない。
(f_i)^(-1)(x) = Spec((B_i (x) A) (x) k(x)) = Spec(B_i (x) k(x))
であり、V は h: Spec(B (x) k(x)) → Spec(B_i (x) k(x)) に
よる逆像である。B_i は B に含まれ、k は体だから、
B_i (x) k(x) → B (x) k(x) は単射である。
即ち、h は支配射であり、V は空ではない。
証明終

864 名前:132人目の素数さん [03/11/27 23:52]
補題
k を体とし、K, L を k の拡大体とする。
K の元で k 上分離代数的な元はすべて k に含まれとする。
このとき、 Spec(K (x) L) は既約である。
ここに。K (x) L は k 上のテンソル積を表す。

証明は例えば、Bourbaki Algebre V §17 No.2 Prop. 1 を参照。



865 名前:132人目の素数さん [03/11/27 23:52]
補題
f: X → Y を位相空間の連続写像とする。
f は以下の条件を満たすとする。
(1) f は全射で開写像である。
(2) 各点 y ∈ Y に対して f^(-1)(y) は既約である。

このとき、X は既約である。

証明
F_1, F_2 を X の閉集合とし、X = F_1 ∪ F_2 とする。
G_1 = {y ∈ Y; f^(-1)(y) ⊆ F_1}
G_2 = {y ∈ Y; f^(-1)(y) ⊆ F_2} とおく。
f は全射だから、Y - G_1 = f(X - F1) である。
f は開写像だから、G_1 は閉集合である。
同様に G_2 も閉集合である。
各点 y ∈ Yに対して f^(-1)(y) は既約であるから、
f^(-1)(y) は、F_1 または F_2 に含まれる。
従がって、Y = G_1 ∪ G_2 となる。
Y は既約だから、Y = G_1 または G_2 となる。
故に、 X = F_1 または F_2 となる。

866 名前:132人目の素数さん [03/11/28 00:16]
>>865
Yは既約という条件が抜けていた。

867 名前:132人目の素数さん [03/11/28 00:17]
補題
k を分離代数的閉体とする。
即ち、k 上の分離代数的閉包は k と一致する。
X を 有限型の k-スキームとする。
X が既約とすると、X x K も既約である。
ここに、K は k の任意の拡大体であり、X x K は、X と Spec(K)
の Spec(k) 上のファイバー積を表す。

証明
p: X x K → X を射影とする。
Spec(K) → Spec(k) は忠実平坦だから p も忠実平坦である(>>856)。
したがって、p は全射である。さらに >>862より p は開射である。
>>865 より各点 x ∈ X に対して、 f^(-1)(x) が既約なことを示せ
ばよい。f^(-1)(x) = Spec(K (x) k(x)) だから、>>864 より
f^(-1)(x) は既約である。

868 名前:132人目の素数さん [03/11/28 00:26]
>>862
>補題(>>854)より、f_i は開射だから、

この説明が抜けていた。
B_i は k-代数だから平坦である。
したがって、>>855 より A (x) B_i は平坦な A -代数である。
さらに、B_i は k 上有限型だから、 A (x) B_i も A上有限型である。
A は k 上有限型であるからネーター環である。

869 名前:132人目の素数さん [03/11/28 00:28]
>>862は X が k 上有限型でなくても成り立つ(EGA IV)。

870 名前:132人目の素数さん [03/11/28 20:32]
II Ex. 3.19 (d) の解答

k を代数的閉体とし、k[x, y] を k 上の2変数多項式環とし、
Y = Spec(k[x, y]) とする。C を Y の既約かつ被約な
1次元閉部分スキームとする。j: C → Y を標準射とする。
P を C の閉点とする。X = C - {P} とおく。
X は、C の開部分スキームである。h: X → C を標準射とする。
f = j h と置く。f: X → Y による X の像 f(X) は Y の閉集合でも
開集合でもない。

証明
f(X) = C - {P} が Y の閉集合であるとすると、それは C の閉集合
でもある。 C = (C - {P}) ∪ {P} であるから、C が既約であること
に矛盾する。
C - {P} が Y の開集合であるとすると、C の関数体が Y の関数体と
一致することになり、C が1次元であることに矛盾する。
証明終

871 名前:132人目の素数さん [03/11/28 21:06]
II Ex. 3.15 (a) の解答

(i) → (ii) の証明
k~ を 体 k の代数的閉包, k_s を k の分離代数的閉包とする。
X x k~ を k_s 上のファイバー積とし、X x k_s を k 上の
ファイバー積する。
X x k~ = (X x k_s) x k~ であり、(X x k_s) x k~ → X x k_s は
忠実平坦であるから全射である(>>856)。既約空間の連続写像による
像は既約だから、X x k_s は既約である。

(ii) → (iii) の証明
K_s を K の分離代数的閉包とする。k_s ⊆ K_s である。
X x K_s を k_s 上のファイバー積とし、X x k_s を
k 上のファイバー積すると X x K_s = (X x k_s) x K_s である。
X x k_s は仮定より既約だから、>>867 より X x K_s も既約である。
X x K_s = (X x K) x K_s であるから、X x K も既約である。

(iii) → (i) は明らか。

872 名前:sage [03/11/29 03:16]
すれ違いスマソ
最近趣味でhyperfunctionの勉強したいと思ってるんだけど
なんかいい参考書ない?
ちなみに当方は代数は投げざるを得なかった解析系しか知らない数学科卒。

煽りなしの誠意ある回答キボン!

873 名前:872 mailto:sage [03/11/29 03:18]
しまった!
久しぶりのかきこでsage間違えました。

ゴメン。
モウダメポ…。

874 名前:132人目の素数さん [03/11/30 15:24]
以下しばらく II Ex.3.15 (b) の証明の準備を行う。

定義
k を体とし、 A を k 代数とする。k の任意の拡大体 K に対して
k 上のテンソル積 A (x) K が被約であるとき、 A は k 上分離的
であるという。



875 名前:132人目の素数さん [03/11/30 15:24]
補題
k を体とする。
分離的 k 代数の部分代数は分離的である。

証明
A を 分離的 k 代数とし、B をその部分代数とする。
定義より、k の任意の拡大体 K に対して A (x) K が被約である。
B (x) K は A (x) K の部分代数だから、被約である。

876 名前:132人目の素数さん [03/11/30 15:25]
補題
k を体とし、 A を k 代数とする。
A の部分代数で k 上有限生成なものすべてが分離的なら
A も分離的である。

証明
x を A の元でベキ零とする。 k 上 x で生成された部分代数 k[x]
は、x を含むから x = 0 である。

877 名前:132人目の素数さん [03/11/30 15:29]
補題
k を体とし、 A を k 代数とする。
k の任意の有限生成拡大体 K に対して
k 上のテンソル積 A (x) K が被約であるなら A は k 上分離的
である。

証明
L を k の任意の拡大体とする。
x を A (x) L の元でベキ零とする。x = 0 を示せばよい。
x = Σ (a_i (x) x_i) と書ける。ここに、各 a_i は A の元であり、
各 x_i は L の元である。
K を k 上すべての x_i で生成される k の拡大体とする。
A (x) K は A (x) L に含まれると考えてよい。
x は A (x) K に含まれるベキ零元だから、仮定より x = 0 である。

878 名前:132人目の素数さん [03/11/30 15:30]
補題
k を体とし、 A を分離的 k 代数とする。
k の任意の拡大体 K に対して A (x) K は K上分離的である。

証明
L を K の任意の拡大体とする。(A (x) K) (x) L が被約であること
を示せばよい。これは、A (x) L = (A (x) K) (x) L より明らか。

879 名前:132人目の素数さん [03/11/30 15:31]
補題
k を体とし、 K を k の拡大体で分離代数的とする。
K は k 代数として分離的である。

証明
補題より、K は k 上有限次と仮定してよい。
代数学の周知の定理より K = k[α] となる。
αの k 上の最小多項式を f(X) とすると、K = k[X]/(f(X)) と
見なせる。L を k 任意の代数拡大とする。
0 → (f(X)) → k[X] → K → 0 は k 加群の列として完全だから、
0 → (f(X)) (x) L → k[X] (x) L → K (x) L → 0 も完全である。
k[X] (x) L = L[X] だから、K (x) L = L[X] / (f(X)) と見なせる。
f(X) は L において重根を持たないから、
f(X) は、L[X] において互いに素な既約多項式 f_1, f_2, ... f_r の
積となる。よって、L[X] / (f(X)) = Π (L[X] / (f_i)) である。
各 L[X] / (f_i) は体だから L[X] / (f(X)) は被約である。

880 名前:132人目の素数さん [03/11/30 15:32]
定義
K が k の拡大体でその超越基 S を適当にとると、
K が k(S) 上分離代数的になるとき、K は k 上分離生成であると
いい、S を分離的超越基という。

補題
k を体とし、 K を k の拡大体で分離生成とする。
K は k 代数として分離的である。

証明
L を k の任意の拡大体とする。
K (x) L = K (x) (k(S) (x) L) であり、
k(S) (x) L は L(S) の部分代数と見なせる。
よって K (x) L は K (x) L(S) の部分代数である。
K は k(S) 上分離代数的だから補題(>>879)より K (x) L(S) は
被約である。故に、K (x) L も被約である。

881 名前:132人目の素数さん [03/11/30 15:35]
補題
k を標数 p の体とする。k~ を k の代数的閉体とする。
k の元 x の k~ における p 乗根 x^(1/p) はただ一つ存在する。
k の元 x にその p 乗根 x^(1/p) を対応させる写像を f とする。
f は体の準同型である。f(k) = k^(1/p) と書く。
k^(1/p) は k を含む体である。
K を k の有限生成拡大体とする。
K (x) k^(1/p) が被約なら、K は k 上分離生成である。

証明
K の k 上の生成元を x_1, x_2, ... x_n とする。
x_1, ..., x_r が超越基としてよい。{x_1, x_2, ... x_n} -
{x_1, x_2, ... x_r} の元で k (x_1, ..., x_r) 上分離的なもの
の集合を S、分離的でないものの集合を T とする。
x_s を Tの元とする。x_s は F(x_1, ... , x_r, Y^p) の根として
よい。ここに、F は k [X_1, ..., X_r, Y] のある元である。
各 i に対して偏微分多項式 dF/dX_i = 0 とすると、
F(X_1, ..., X_r, Y^p) = G((X_1)^p, ..., (X_r)^p, Y^p)
となる k 係数の多項式 G がある。
よって、F(X_1, ..., X_r, Y^p) = H(X_1, ..., X_r, Y)^p となる。
ここに H は k^(1/p) 係数の多項式である。
k[x_1, ..., x_r, y] (x) k^(1/p) =
(k[X_1, ..., X_r, Y] / (F(X_1, ..., X_r, Y^p))) (x) k^(1/p) =
k^(1/p)[X_1, ..., X_r, Y] / (G(X_1, ..., X_r, Y)^p)
となるが、これは k[x_1, ..., x_r, y] (x) k^(1/p) が被約で
あることに反する。よって、dF/dX_1 ≠ 0 としてよい。
x_1 は k(x_2, ..., x_r, x_s) 上分離的である。
よって S の各元も k(x_2, ..., x_r, x_s) 上分離的である。
即ち、{x_1, x_2, ... x_n} - {x_2, ..., x_r, x_s} の元で
k (x_1, ..., x_r) 上分離的でないものの集合の元の個数は
T の元の個数より少ない。これより帰納法で補題が成り立つ。

882 名前:132人目の素数さん [03/11/30 15:37]
補題
k を標数 p の完全体とする。k の任意の拡大体は分離的な
k 代数である。

証明
k の拡大体 K の部分体で k 上有限生成のものは補題(>>881)より
分離的なk 代数である。よって K も 分離的である。

883 名前:132人目の素数さん [03/11/30 15:39]
補題
被約なネーター環の全商環は有限個の体の直積である。

証明
A を被約なネーター環とする。
A の極小素イデアル全体を P_1, ..., P_r とする。
A の零イデアル (0) の任意の素因子を P とする。
A の非零元 x があって、Px = 0 となる。
A は被約だから、∩ P_i = 0 である。
よって、x は ある P_i に含まれない
Px ⊆ P_i だから、P ⊆ P_i となる。
よって P = P_i である。
従がって、A の零因子全体の集合は ∪ P_i である。
∪ P_i に含まれる素イデアルは P_1, ..., P_r のどれかである。
これより、A の全商環 Q はアルティン環であることがわかる。
さらに Q は被約であるから、有限個の体の直積である。

884 名前:132人目の素数さん [03/11/30 15:42]
補題
k を完全体とする。任意の被約な k 代数 A は分離的である。

証明
補題(>>876)より A は k 上有限生成としてよい。
A はネーター環で被約だから、その全商環 Q は、補題(>>883)より
有限個の体K_i の直積である。k の標数が 0 のときは、各 K_i は
分離生成だから、補題(>>880)より分離的代数である。
k の標数が 0 でないときは、補題(>>882)により、やはり各 K_i は
分離的代数である。よって、Q も分離的で、その部分代数 A も
分離的である。



885 名前:132人目の素数さん [03/11/30 15:51]
II Ex.3.15 (b) の解答

k~ を k の代数的閉包、 k_p を k の完全閉包(perfct closure)
とする。
X のアフィン開被覆 {U_i} をとると、{U_i x K} は X x K の
アフィン開被覆である。これと II Ex.2.3 (a) より X は k 上の
アフィンスキーム Spec(A) と仮定してよい。

(i) → (ii)
k_p ⊆ k~ だから A (x) k_p ⊆ A (x) k~ となり、
A (x) k_p は被約である。

(ii) → (iii)
K_p を K の完全閉包(perfct closure) とする。
k_p ⊆ K_p と見なせる。
A (x) K = (A (x) k_p) (x) K_p であるから、補題(>>884)より、
A (x) K は被約である。

(iii) → (i) は自明である。

886 名前:132人目の素数さん [03/11/30 16:26]
>>885の証明は松村英之の可換環論(共立出版)の9章§26を参考にした。

887 名前:770 mailto:sage [03/11/30 17:20]
>>874
> 以下しばらく II Ex.3.15 (b) の証明の準備を行う。
3.15(b)ってどんなもんだいでした?
過去のレス探してみたのですが、なかなかみつかりません。
すいませんがレス番おしえていただけませんか?
まだ、ハーツホーンがてにはいってないし、この辺の
話なら私にも理解できそうな気がしているので・・・。
よろしくお願いします。

888 名前:132人目の素数さん [03/11/30 18:03]
>>887
著作権の関係から問題の翻訳はしないことになった。
だけど、説明しておこう。
X を 体 k 上有限型のスキームとする。以下の(i),(ii),(iii)は
同値である。
(i) X x k~ は被約である。ここに、k~ は k の代数的閉包。
(ii) X x k_p は被約である。ここに、k_p は k の完全閉包である。
(iii) K を k の任意の拡大体とすると、X x K は被約である。

889 名前:132人目の素数さん [03/11/30 18:21]
>>885
>A (x) K = (A (x) k_p) (x) K_p であるから、補題(>>884)より、
>A (x) K は被約である。

以下のように訂正する。

A (x) K_p = (A (x) k_p) (x) K_p であるから、補題(>>884)より、
A (x) K_p は被約である。よって A (x) K_p の部分代数である
A (x) K も被約である。

890 名前:770 mailto:sage [03/11/30 18:45]
>>888
> >>887
> 著作権の関係から問題の翻訳はしないことになった。
なるほど・・・。
早く、ハーツホーン手に入れないといけませんね。
> だけど、説明しておこう。
どうも、ありがとうございました。
>>874あたりからよく読んで、考えて見ます。

891 名前:132人目の素数さん [03/11/30 19:17]
II Ex.3.15 (c) の解答

k を正標数 p の体とし、k(X) を一変数の有理関数体とする。
F(X, Y) = Y^2p + Y^p + X を
k[X, Y] の元とする。F(X, Y) は既約である。
よって F(X, Y) は k(X)[Y] の元としても既約である。
A = k(X)[Y] / (F(X, Y))とし、X = Sepc(A) とする。
X は k(X) 上の整スキームである。
F(X, Y) = (Y^2 + Y + X^(1/p))^p であり、
Y^2 + Y + X^(1/p) は k(X)~[Y] の元としてみたとき、
相いに素な二つの既約多項式の積となる。
ここに k(X)~ は k(X) の代数的閉体である。
よって、X x k(X)~ は既約でも被約でもない。

892 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/01 03:22]
>>872
ISBN 4130613006

893 名前:132人目の素数さん [03/12/02 23:36]
以下しばらく II Ex.4.1 の解答の準備をする。

補題
X と Y をアフィンスキームとし、
f: X → Y を射とする。
Y の任意のアフィン開集合 U に対して、f^(-1)(U) は
アフィンである。

証明
f^(-1)(U) は X と U の Y 上のファイバー積 X x U と見なせる
ことから明らかである。

894 名前:132人目の素数さん [03/12/02 23:38]
補題
Y = Spec(B) をアフィンスキームとし、f: X → Y をスキームの射と
する。B の有限個の元 g_i があり、D(g_i) が Y の被覆になって
いるとする。さらに、各 i に対して f^(-1)(D(g_i)) はアフィン
であるとする。このとき X はアフィンである。

証明
φ: B → Γ(X) を f に付随する環の準同型とする。
f はφにより一意に定まることに注意する。
つまり、f(x) は B → Γ(X) → O_x による O_x の極大イデアル
の逆像である。よって φ(g_i) = f_i とおけば、
f^(-1)(D(g_i)) = X_(f_i) である。
ここに、X_(f_i) = {x ∈ X; f_i(x) ≠ 0} であり、
f_i(x) は f_i の x における芽の 剰余体 k(x) = O_x/m_x における
剰余類を表す。
{D(g_i)} が Y の被覆であるから、{X_(f_i)} は X の被覆である。
{g_i} は単位イデアル A を生成するから、
Σ(g_i)(h_i) = 1 となる元 h_i が存在する。
よってΣφ(g_i)φ(h_i) = 1 となるから、
{f_i} は単位イデアル Γ(X) を生成する。
II Ex.2.17 (b) より X はアフィンである。



895 名前:132人目の素数さん [03/12/02 23:42]
定義
f: X → Y をスキームの射とする。
Y の開被覆 {U_i} が存在し、各 U_i に対して f^(-1)(U_i) が
アフィンとなるとき、f をアフィン射という。

補題
f: X → Y をアフィン射とする。
Y の任意のアフィン開集合 U に対して、f^(-1)(U) は
アフィンである。

証明
y を U の点とする。y ∈ U_i となる i がある。
y ∈ W ⊆ U ∩ U_i となるアフィン開集合 W がある。
f^(-1)(W) は 補題(>>893)よりアフィンである。
W は D(h) の形であるとしてよい。ここに h は Γ(U) の元である。
y は U の任意の点であったから、このような D(h) 全体は U の被覆
となる。さらに U は準コンパクトだから、有限個の D(h_i) で
U の被覆となるものが存在する。よって、補題(>>894)より
f^(-1)(U) はアフィンである。

896 名前:132人目の素数さん [03/12/03 00:03]
S をスキームとし、X と Y を S-スキームとする。
X と Y の S 上のファイバー積を (X x Y)/S で表す。

補題
f: X → Y をアフィン射とする。
g: Z → Y をスキームの射とする。
射影 p: (X x Z)/Y → Z はアフィン射である。

証明
Y のアフィン開被覆 {U_i} をとる。g^(-1)(U_i) のアフィン開被覆
を {V_(i_α)} とする。
p^(-1)(V_(i_α)) = (f^(-1)(U_i) x V_(i_α))/U_iである。
f はアフィン射だから、f^(-1)(U_i) はアフィンである。
よって p^(-1)(V_(α_i)) もアフィンである。よって、p は
アフィン射である。

897 名前:132人目の素数さん [03/12/03 00:04]
補題
f: X → Y を位相空間の連続写像とし、(V_i) をY の開被覆とする。
U_i = f^(-1)(V_i) とおく。各 i に対して f の U_i への制限を
f_i とおく。各 i に対して f_i(U_i) が V_i の閉集合であり、
f_i が U_i から f(U_i) への位相同型写像であるとする。
このとき、f(X) は Y の閉集合であり、f は X から f(X) への
位相同型を与える。

証明
f(x) = f(y) とする。f(x) ∈ V_i となる V_i がある。
x と y は f^(-1)(V_i) に含まれる。よって、f_i(x) = f_(y) と
なる。f_i は単射であるから、 x = y となり、f も単射である。
W を X の開集合で、x ∈ W とする。f(x) ∈ V_i となる V_i がある。
x ∈ W ∩ U_i であり、f_i が U_i から f(U_i) への位相同型写像
であるから、f(W ∩ U_i) は f(U_i) の開集合である。
f(W ∩ U_i) = f(U_i) ∩ V となる V_i の開集合 V がある。
f(X) ∩ V = f(U_i) ∩ V であるから、f(W ∩ U_i) は f(X) の
開集合である。よって、f は x の十分小さい近傍を f(x) の近傍に
写すから開写像である。
次に、f(X) は Y の閉集合であることを示す。
y ∈ Y - f(X) とする。y ∈ V_i となる V_i がある。
f(X) ∩ V_i は V_i の閉集合であるから、V_i - f(X) は V_i の
開集合である。y ∈ V_i - f(X) ⊆ Y - f(X) だから、Y - f(X) は
Y の開集合である。

898 名前:132人目の素数さん [03/12/03 00:05]
補題
f: X → Y をスキームの射とし、(V_i) をY の開被覆とする。
各 i に対して f の f^(-1)(V_i) への制限
f_i: f^(-1)(V_i) → V_i が閉埋入とすると、f も閉埋入である。

証明
X の各点 x において O_f(x) → O_x が全射となることは明らか
であるから、補題(>>897)よりわかる。

899 名前:132人目の素数さん [03/12/03 00:06]
補題
S をスキームとし、V を S の開部分スキームとする。
f: X → S と g: Y → S をスキームの射とし、f(X) ⊆ V
g(Y) ⊆ V とする。このとき、(X x Y)/S は (X x Y)/V
と同一視出来る。

証明
ファイバー積の定義から明らかである。

900 名前:132人目の素数さん [03/12/03 00:08]
補題
f: X → Y をスキームの射とし、(V_i) をY の開被覆とする。
U_i = f^(-1)(V_i) とおく。(U_i x U_i)/V_i は (X x X)/Y の
開被覆をなす。

証明
補題(>>899)より、(U_i x U_i)/V_i は (U_i x U_i)/Y と見なせる。
一方、(U_i x U_j)/Y は (X x X)/Y の開被覆をなす。
V_ij = V_i ∩ V_j とおき、U_ij = U_i ∩ U_j とおく。
(U_i x U_j)/Y = (U_ij x U_ij)/V_ij = (U_ij x U_ij)/Y
と見なせ、(U_ij x U_ij)/Y は (U_i x U_i)/Y の開集合である。
よって、(U_i x U_i)/V_i は (X x X)/Y の開被覆である。

901 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/03 00:08]
 _ _               __
 |主 | 、ノ | --|- ヽ/// ,フ_   |ニ|ヽヽ.ノ ┌┼┐ノ十ノヶ┐斤_.斤           「!
. llll亅|/ヽ l, 丿 フヾ.ヽ c_,ノ ノ 亅|.メ | | ,人亅.ー|‐ノノ亅 |三| つ ・・・・・・・・・ o
      ̄       ’ ̄ ̄           ̄            ´ `
                   _.. -‐- 、 _......_
 のび太駄目……!    /:::;rへ::::::::::u::::::::\    ジャイアンリサイタル開催……!
                   /::/ l  ヽ::u::::::::u::::::ヽ
 ネズミ大量発生……! { / ヽヽ o }r‐‐''''")::::::}   どら焼き取られた……!
        ,r(      |{ |ヾミヽ ̄0ヽ_o_ノ l::::/ )、
   r'⌒`ー-'  ヽ     l K >、ヾ / ニ三彡l::/ ノ  `〜〜〜 、
    ) キキキ   )   _(\ヽ >〈`┼┬ T フ l/ {  ククク…  )
   (   ……!(   /::::::ヽ \ヾ コココフ ノ   ` ー-〜ー--‐'
   ` ー-' ⌒ ー- '  /:::::::/::::/ヽ.._(〒)ニ二⊃、   地球破壊ばくだんを……!
            /:::::::/|::::{ r―---ッ |::::i:::::ヽ

902 名前:132人目の素数さん [03/12/03 00:10]
補題
f: X → Y をスキームの射とし、(V_i) をY の開被覆とする。
各 i に対して f の f^(-1)(V_i) への制限
f_i: f^(-1)(V_i) → V_i が分離射とすると、f も分離射である。

証明
補題(>>898)と補題(>>900)より明らか。

903 名前:132人目の素数さん [03/12/03 00:15]
補題
アフィン射は分離射である。
証明
補題(>>902)と本文の II prop. 4.1 より明らか。

904 名前:132人目の素数さん [03/12/03 00:45]
念のためにいっとくけどこのスレpart2つくるときスレタイ変えんなよ
演習問題のつながりがわからなくなるから・・・



905 名前:132人目の素数さん [03/12/03 03:34]
自作自演しないとスレが伸びない!
俺は分かってしまったんだ!!
レス数が多いスレはほとんどが、スレを立てた奴が自作自演をして伸ばしていることを!
まるで子供の頃の純心なピュアさがなくなってしまったようだ。
強いて言えば、サンタクロースの正体を知ってしまった小学校低学年のような悲しみだ!!
みんな自作自演でスレを伸ばしていたんだ!!
ID非表示の板では普通に書き込み、ID任意表示の板ではメール欄に何か書き込み、
さらにはID強制表示の板ではPCの他に携帯電話を使い自作自演をする!!
嗚呼、改めて2chの恐ろしさを知ってしまった!!まだ奥が深い、深すぎる!!
匿名掲示板2ch恐ろしや!!



906 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/03 18:25]
すまんが、誰か次スレ立ててくんない?
自分で立てようと思ったが、「このホストでは、しばらくスレッドが立てられません」
になってしまうんで。

以下、使おうと思ったテンプレを貼っておくので、よかったら使って。

大好きか★代数幾何 Part 2

代数幾何に関する話題なら何でもOK。
現在 Hartshorne, Algebraic Geometry の演習問題を解く作業が
進行中!

前スレ:
大好き★代数幾何
science2.2ch.net/test/read.cgi/math/1065022897/
関連スレ:
グロタンディックだが質問あるかね?
science2.2ch.net/test/read.cgi/math/1011949239/
グロタンってさ。
science2.2ch.net/test/read.cgi/math/1067672952/

science2.2ch.net/test/read.cgi/math/1003853278/
スペクトル系列
science2.2ch.net/test/read.cgi/math/1031726106/
【代数幾何学】広中平祐氏【フィールズ賞】
science2.2ch.net/test/read.cgi/math/1032524347/

907 名前:132人目の素数さん [03/12/03 20:08]
II Ex.4.1 の解答

f: X → Y を有限射とする。
補題(>>903)より f は分離射である。
f は定義から有限型である。
よって、f が絶対閉射(universally closed) であることを
示せばよい。Ex.3.5.(b) (>>535) より、有限射は閉射である。
よって、g: Z → Y をスキームの射としたとき、
射影 p: (X x Z)/Y → Z が有限射であることを言えばよい。
補題(>>896)より、p はアフィン射であり、そこでの証明より
p が有限射となることも明らかである。

908 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/03 20:36]
>>906
そのタイトルじゃあスレの中身が推測できないのでは?(今もだけど)

909 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/03 20:50]
>>906
何日か前にもう立ってたジャン。
science2.2ch.net/test/read.cgi/math/1070390175/l50

910 名前:909 mailto:sage [03/12/03 20:55]
「何日か前」ではなかった。よく見れば今朝(昨晩?)だ。

911 名前:770 mailto:sage [03/12/04 00:14]
>>905
私は、ロムしてますが、このスレのファンなので・・・。
どなたかしりませんが・・・。

912 名前:906 [03/12/04 00:23]
>>909
いくらなんでも、このスレscience2.2ch.net/test/read.cgi/math/1070390175/l50
を次スレに使うのはイヤなんだけど・・・
誰か新しいの立てくれない?
あいかわらず 「このホストでは、しばらくスレッドが立てられません」 になっちゃうんで。

>>908
じゃあ、スレタイを好きなのに変えて立ててくれない?

913 名前:770 mailto:sage [03/12/04 09:55]
>>908
そのスレタイきにいってるんですが・・・。

914 名前:906 [03/12/04 12:18]
>>913
じゃ、次スレ立ててくれませんか?



915 名前:132人目の素数さん [03/12/04 12:21]
じゃあ、スレタイは これでいい?

 「代数幾何は大好きか?」

916 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/04 12:28]
だいすきかだいすうきか

917 名前:132人目の素数さん [03/12/04 13:10]
新スレ立てたよ!!
science2.2ch.net/test/read.cgi/math/1070510931/

918 名前:770 mailto:sage [03/12/04 13:11]
やっぱ、星があったほうがめりはりあるし・・・。

919 名前:906 mailto:sage [03/12/04 13:34]
>>917
ありがとう!

920 名前:132人目の素数さん [03/12/04 14:34]
大好き★代数幾何 2
science2.2ch.net/test/read.cgi/math/1070390175/l50
大好き★代数幾何 Part 2
science2.2ch.net/test/read.cgi/math/1070510931/l50


921 名前:132人目の素数さん [03/12/05 04:12]
大好き★代数幾何 Part3
science2.2ch.net/test/read.cgi/math/1070564052/l50

922 名前:132人目の素数さん [03/12/05 08:52]
厨は厨を呼ぶってか。スレ乱立させやがって。
削除依頼だしとけよ。

923 名前:132人目の素数さん [03/12/05 15:13]
   
          /""`'・.,
         ,/'   ..::::\.,__,,,.....,,,__
        ,i'    ...::::::::"""    `''・-、.,_   _,,......,,,_
         i'  ...::::"           ":::`・'"~   :|
        /"                 " ::::  ...::,l
       ./'                     "::::::/
      ./'.                       ::"i,
      |.         \             .::::::|
       |.                       .:::::::|   
      i;             i、.,    ,.    /...::::::::|
       '、            | ∨`"~'/      :::::::: |
        \           l,    /     .::::::: ノ'  賠償ニダッ!! 
         `/(          i.,_,/     ...:::::/
      ,.-'"~ ~"ー-.,,__          .....:::::::ノ').,
     ./=ー'"~"`ー-.,_~"\-.,_  ,...,_ "";.-、::/ノ::: 'i,
    / ̄    :::::〜`i.():::\`""| `(^);;;;;|;;/;:::::::: 'i,
  . /         ::::::`i |:::::):;;;;;i、,/人_ノ;;;;'i,::::::::::: i
   |          .:::::::|/::::└ー-,;;;\;i;;;;|/;:::::::::::: i
   i.,_,.人       ..::::::/ :::::::::::::/;;;;;;;'i,'i;;;;|\;:::::::::::: i
      `;      .::...:::::/  :::::::::::`- .,_;;;;i,ノ;|;;;/;:::::::::::: /
      `、.,..:::::::::::::::::/   :::::::::::::::;;;;;;\,i ,/;;;;;:::::::::::|/
        `i"`-.,_,.ノ   ::::::::::::::::;;;;;;;;;;;\|;;;;::::::::::::|



924 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/05 22:48]
大好き★代数幾何 Part 2
science2.2ch.net/test/read.cgi/math/1070510931/l50

これが正統な次スレだよね?



925 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/05 23:40]
>>924
そうです。

926 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/06 00:18]
非可換幾何と非可換代数幾何の違いを教えて下さい

927 名前:132人目の素数さん [03/12/06 22:38]
II Ex.4.2 の前半の解答

h: X → (Y x Y)/S を f と g から得られる射とする。
Δ: Y → (Y x Y)/S を対角射とする。
Y は分離射だからΔ(Y) は (Y x Y)/S の閉部分スキームである。
Δ(Y) の h による逆像 h^(-1)(Δ(Y)) = (X x Δ(Y))/((Y x Y)/S) を
考える。これは X の閉部分スキームである。f と g は X の稠密な
開集合 U で一致するから、U ⊆ h^(-1)(Δ(Y)) である。
よって、位相空間として h^(-1)(Δ(Y)) = X である。
X は被約だから、スキームとしても h^(-1)(Δ(Y)) = X である。
これは、f = g を意味する。

928 名前:132人目の素数さん [03/12/06 23:03]
II Ex.4.3 の前半の解答

Δ: X → (X x X)/S を対角射とし、p, q : (X x X)/S を射影とする。
(U x V)/S = p^(-1)(U) ∩ q^(-1)(V) だから、
Δ^(-1)((U x V)/S) = Δ^(-1)(p^(-1)(U)) ∩ Δ^(-1)(q^(-1)(V)) =
U ∩ V である。Δ は閉埋入だから、
Δ の制限射 U ∩ V → (U x V)/S も閉埋入である。
(U x V)/S はアフィンだから、U ∩ V もアフィンである。

929 名前:132人目の素数さん [03/12/07 04:59]
補題
S をスキームとし、X, Y をスキームとする。
f: X → S と g: Y → S をスキームの射とし、
q: (X x Y)/S → Y を射影とする。
f が全射なら q も全射である。

証明
y を Y の点とする。f は全射だから、f(x) = g(y) となる x ∈ X
がある。s = g(y) と置くと、k(x) と k(y) は それぞれ
k(s) の拡大体である。よって、(k(x) (x) k(y))/k(s) のある
極大イデアルによる剰余体を K とすれば、k(x) と k(y) は
K の部分体と見なせる。
よって、S-スキームの射 Spec(K) → X と Spec(K) → Y が定義され、
Spec(K) → (X x Y)/S が得られる。この像を z とすれば、q(z) = y
となる。

930 名前:132人目の素数さん [03/12/07 05:00]
補題
S をスキームとし、f: X → Y を S-スキームの射とする。
T → S をスキームの射とする。
g: (X x T)/S → (Y x T)/S を f により誘導される射とする。
f が全射であれば、g も全射である。

証明
(X x T)/S = (X x ((Y x T)/S))/Y だから、補題(>>929)より明らか
である。

931 名前:132人目の素数さん [03/12/07 05:01]
補題
S をネータースキームとし、f: g(g^(-1)(F))を S-スキームの射とする。
Y は S 上有限型かつ分離的とする。
X が S 上固有で、f が全射とすると、Y も S 上固有である。

証明
T → S をスキームの射とする。
g: (X x T)/S → (Y x T)/S を f から誘導される射とし、
p: (X x T)/S → X と q: (Y x T)/S → T を射影とする。
F を (Y x T)/S の閉集合とする。
補題(>>930)より g は全射であるから、F = g(g^(-1)(F))となる。
X は S 上固有だからqg = p は閉写像である。
よって、q(F) = q(g(g^(-1)(F))) = p(g^(-1)(F)) は T の
閉集合である。即ち、Y → S は絶対閉射である。
Y は S 上有限型かつ分離的であるから固有である。

932 名前:132人目の素数さん [03/12/07 05:05]
>>931
>S をネータースキームとし、f: g(g^(-1)(F))を S-スキームの射とする。

以下のように訂正:
S をネータースキームとし、f: X → Y を S-スキームの射とする。

933 名前:132人目の素数さん [03/12/07 05:06]
II Ex.4.4 の解答

j: Z → X を標準射とする。
構造射 Z → S は Z → X → Y → S と分解し、仮定により
固有(proper) だから 本文の Corollary 4.8 (e) より、
fj: Z → Y は固有である。よって、f(Z) は Y の閉集合である。
f(Z) を像スキームと考えると、 Z → f(Z) は全射である。
f(Z) は Y の閉部分スキームだから、Y 上分離的かつ有限型である
(本文の Corollary 4.6 (a) と Ex.3.13 (a))。
Y は、S 上分離的かつ有限型であるから、f(Z) も S 上分離的かつ
有限型である(本文の Corollary 4.6 (b) と Ex.3.13 (c))。
よって補題(>>931)より f(Z) は S 上固有である。

934 名前:132人目の素数さん [03/12/07 14:59]
II Ex.4.5 (a) の解答

X の生成点をξとする。
R を K/k の付値環とし、t_1 をその生成点、t_0 をその唯一の閉点
とする。さらに、x_1, x_2 をその中心とする。
O_x_1 ⊆ R だから Spec(R) → Spec(O_x_1) が定まり、
Spec(O_x_1) → X と組み合わせて、k-射 f_1: Spec(R) → X が
得られる。同様に、k-射 f_2: Spec(R) → X が得られる。
作り方から、f_1(t_0) = x_1, f_2(t_0) = x_2,
f_1(t_1) = f_2(t_1) = ξ である。
よって、f_1 と f_2 の Spec(K) への制限は一致する。
よって、本文の Theorem 4.3 より、f_1 = f_2 となる。
これは、x_1 = x_2 を意味する。



935 名前:132人目の素数さん [03/12/07 15:14]
II Ex.4.5 (b) の解答

X の生成点をξとする。
R を K/k の付値環とし、t_1 をその生成点、t_0 をその唯一の閉点
とする。本文の Theorem 4.3 より、k-射 h: Spec(R) → X が存在
して h(t_1) = ξ となる。h(t_0) = x とおく。本文の Lemma 4.4
より、x は R の中心である。

936 名前:132人目の素数さん [03/12/07 16:14]
II Ex.4.5 (c) の前半の解答
即ち Ex.4.5 (a) の逆を証明する。

X の生成点をξとし、Δ: X → (X x X)/k を対角射とする。
Δ(ξ) = η とおく。η → η' を (X x X)/k における特殊化と
する。{η} の閉包はΔ(X)の閉包と一致するから、η' が Δ(X) に
含まれることを示せばよい。Δ(ξ) = ηより k(η) ⊆ k(ξ)
である。他方、ηの射影はξであるから、 k(ξ) ⊆ k(η) でも
ある。よって、k(ξ) = k(η) である。{η} の閉包 Z に
被約スキームの構造を与え、そのη' における局所環をO_η'とする。
O_η' を支配する K の付値環 R が存在する(I Theorem 6.1A)。
よって、k-射 f: Spec(R) → Z で f(t_1) = η, f(t_0) = η'
となるものが存在する。ここに、t_1 は R の生成点、t_0 は R の
唯一の閉点である。(X x X)/k から X への射影を p_1, p_2 とし、
p_1(η') = x_1, p_2(η') = x_2, (p_1)f = h_1, (p_2)f = h_2
とおく。h_1(t_1) = ξ, h_1(t_0) = x_1 であり、
h_2(t_1) = ξ, h_2(t_0) = x_2 である。
X の x_1, x_2 における局所環をそれぞれ O_x_1, O_x_2
とすれば、R は、O_x_1, O_x_2 を支配する。仮定より、x_1 = x_2
である。よって、Lemma 4.4 より、h_1 = h_2 となる。
よって、f(t_0) = η' はΔ(X)に含まれる。

937 名前:132人目の素数さん [03/12/12 11:35]
age


938 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/13 06:36]
このスレ、パフォーマンスとして面白いと思った。
頑張ッテネ

939 名前:132人目の素数さん [03/12/13 17:37]
補題
X を体 k 上の有限型の整スキームとし、K をその関数体とする。
K/k の任意の付値環が一意に定まる中心を X 上に持てば X の
任意の既約かつ被約な閉部分スキーム Y に対しても同様のこと
が成り立つ。即ち、Y の生成点を y としたとき、k(y) の任意の
付値環は、一意に定まる中心を Y 上に持つ。

証明
k(y) の任意の付値環を R とする。
Ex.4.5 (a) の逆が成り立つから、X は k 上分離的である。
よって、本文の Corollary 4.8 (a) より、Y も k 上分離的で
ある。故に、Ex.4.5 (a) より R の中心の一意性が言える。
よって、R の中心が Y 上に存在することを示せばよい。
O_y を y における X の局所環とする。I章 Th. 6.1A より
O_y はK/k のある付値環 S により支配される。S の剰余体を
L とする。k(y) ⊆ L だから、再び I章 Th. 6.1A より R は
L/k の付値環 R' により支配される。Φを標準写像 : S → L
とし、T = Φ^(-1)(R') と置く。容易にわかるように T は
K/k の付値環であり、T の剰余体は R' の剰余体と同一視
される。仮定より T は中心 z を X 上に持つ。O_z を z に
おける X の局所環とする。O_z ⊆ T ⊆ S だから、S の
極大イデアル m(S) と O_z との交わりを q とすると、
q は、O_z の素イデアルである。
O_z の q による局所化 (O_z)q は S により支配される。
j: Spec(O_z) → X を標準射とし、j(q) = t と置くと、
(O_z)q は O_t と同一視される。S の中心は一意だから
O_t = O_y である。これは、z が y の特殊化であることを
意味する。Φ': O_z → R' をΦの制限写像とする。Φ'の核は、
q である。Φ'(O_z) ⊆ Φ(T) = R' であり、
Φ'(O_z) = O_z/q ⊆ k(y) だからΦ'(O_z) ⊆ R である。
T は O_z を支配するから、R は O_z/q を支配する。
O_z/q は z の Y における局所環だから、補題が証明された。

940 名前:132人目の素数さん [03/12/13 17:40]
II Ex.4.5 (c) の後半の解答
即ち Ex.4.5 (b) の逆を証明する。

X → Spec(k) は、II Ex.4.5 (c) の前半より分離射であり、
仮定より有限型だから、これが絶対閉射であることを示せば
よい。
Y を任意の k-スキームとする。
(X x Y)/k の任意の点を z とする。
x, y をそれぞれ z の X, Y への射影とする。
k(x), k(y) は、k(z) の部分体と見なせる。
y → y' を Y における特殊化とする。
{y} の閉包を被約スキームと考えたものを Z とする。
Z の y' における局所環を支配する k(z)/k の付値環を
R とする。g: Spec(R) → Y を自然な射とする。
R と k(x) の交わりは、k(x)/k の付値環であるから、
補題(>>939)より、R は、X 上に中心 x' を持つ。
よって、射 f:Spec(R) → X が得られる。
f と g より、射 h: Spec(R) → (X x Y)/k が得られる。
Spec(R) の閉点を t としたとき、h(t) の Y への射影は y' である。
本文の Th. 4.7 の後半の証明と同様にして、これから、射影
(X x Y)/k → Y が閉射であることが出る。

941 名前:132人目の素数さん [03/12/13 19:20]
II Ex.4.5 (d) の解答

Γ(X, O_X) = ∩ O_x と見なせるから、Ex.4.5 (b) と Th. 4.11A より
Γ(X, O_X) は, k の K における整閉包であることからわかる。

942 名前:132人目の素数さん [03/12/13 19:41]
II Ex.4.6 の解答
f は 固有射だから、f(X) は Y の閉集合である。
f(X) を被約スキームと考えると、f は X → f(X) → Y と
分解する。Corollary 4.8 より X → f(X) は固有である。
f(X) → Y は有限射だから、X → f(X) が有限射であることを
示せばよい。すなわち、f は支配的と仮定してよい。
X = Spec(A), Y = Spec(B) とする。f は支配的だから、
B ⊆ A と見なしてよい。X の関数体を K とする。
Th. 4.7 より、B を含む K/k の付値環は、A を含む。
Th. 4.11A より A は B の K における整閉包に含まれる。
即ち、 A は B 上整である。A は B 上有限型だから、B-加群
として有限生成である。よって、f は有限射である。

943 名前:132人目の素数さん [03/12/13 20:21]
 189 名前:某D 投稿日:03/05/21 16:23
まったくワシの教授は出て行ってしまったわな。後で聞いたら土けん屋にゴツイ
いやがらせされてた話。いま週一で出て行った先に指導受けにいってる
けど、多元で学位は取れんな。ここ数年はマシな教授は出て行くだろうから、
もう多元もオシマイや。ついでにワシも。

944 名前:132人目の素数さん [03/12/14 13:08]
>>939の補題と>>940の証明は私が考えた(1週間かかった)
ものですが、この証明が載っている本、誰か知ってますか?



945 名前:あんたすげーよ mailto:sage [03/12/17 13:58]
55 :132人目の素数さん :03/11/30 23:29
さぁ、単純に考えて次のうち50歳でどれが有意義な人生を歩めるでしょうか?
1.2chにのめりこむ。実況やりまくる
2.コンピュータやインターネットにのめりこむ。サーバ立てたりプログラム書きまくる。
3.数学にのめりこむ。

56 :132人目の素数さん :03/11/30 23:40
>>55
俺は50過ぎで1,2,3全部ほぼ毎日やってる。
のめり込むほどじゃないが。

59 :132人目の素数さん :03/12/01 17:15
>>56-58
ズバリ聞きます。ご職業はなんでしょうか?

60 :132人目の素数さん :03/12/01 19:55
>>59
俺は(56)はSE。
代数幾何学のスレでHartshorneの問題を解いてるのは(主に)俺。


946 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/17 14:36]
>>945
どこのスレにかいてあったの?

947 名前:132人目の素数さん [03/12/18 21:54]
補題
S をスキーム、 f:X → Y を S-スキームの射とする。
Y が S 上分離的なら f のグラフ射 g: X → (X x Y)/S は閉埋入である。

証明
g: X → (X x Y)/S は、対角射 Y → (Y x Y)/Z の
基底拡大である。すなわち、以下の図示はファイバー積である。
X --> (X x Y)/S
| |
v v
Y --> (Y x Y)/S

仮定より、対角射 Y → (Y x Y)/Z は閉埋入であり、閉埋入は
基底拡大で安定だから(Ex.3.11 (a))、g も閉埋入である。

948 名前:132人目の素数さん [03/12/18 21:56]
II Ex. 4.8 (d) の解答

f: X → X' と g: Y → Y' をスキームの射で性質Pを持つとする。
f x 1: X x Y → X' x Y は f: X → X' の基底拡大であり、
1 x g: X' x Y → X' x Y' は g: Y → Y' の基底拡大である。
よって、(c) より f x 1 も 1 x g も性質Pを持つ。
よって、(b) より f x g = (1 x g)(f x 1) も性質Pを持つ。

949 名前:132人目の素数さん [03/12/18 21:56]
II Ex. 4.8 (e) の解答

グラフ射Γ: X → (X x Y)/Z を考える。
q: (X x Y)/Z → Y を射影とする。
f: X → Y は f = qΓと分解する。
q: (X x Y)/Z → Y は gf: X → Z の基底拡大だから、仮定より
性質Pを持つ。一方、g: Y → Z は分離射だから、補題より、
Γは閉埋入である。よって、仮定よりΓも性質Pを持つ。
よって、Γと q の合成射 f も性質Pを持つ。

950 名前:132人目の素数さん [03/12/18 21:57]
II Ex. 4.8 (f) の解答
下の可換図式を考える。

X_red --> Y_red
| |
v v
X -----> Y

X_red → X は閉埋入だから、仮定より性質Pを持つ。
よって、X_red → Y_red → Y も性質Pを持つ。
Y_red → Y は閉埋入だから分離射である。
よって (e) より性質Pを持つ。

951 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/19 03:57]
>>946
数学って30過ぎてからでもいけますか?
science2.2ch.net/test/read.cgi/math/1065276786/l50

952 名前:132人目の素数さん [03/12/19 07:45]
可換図式の二つの垂直矢印がくっついちゃうのは何故なんだろう。
半角でスペースをとったからか?

953 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/19 08:51]
a = 半角スペース、b = 全角スペースとすると
aa = a
ab = ab
ba = ba
bb = bb
AAを描くときの基本

954 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/23 02:51]
みんな圏論にいっちゃった予感...



955 名前:132人目の素数さん [03/12/23 13:33]
まず記号を導入する。
S を次数付き環とし、f を S の同次元としたとき、
局所化 S[1/f] は自然に次数付き環とみなせる。
S[1/f] の0-次部分を S_(f) と書く。

補題
S, T を次数環で S_0 = T_0 = A とする。
次数環 U をその d 次部分 U_d = (S_d (x) T_d)/A として
定義する。ここに、(S_d (x) T_d)/A は S_d と T_d の A 上の
テンソル積である。
d > 0 を任意の整数とし、f を S_d の元、g を T_d の元とする。
(S_(f) (x) T_(g))/A は U_(f(x)g) に同型である。

証明
簡単なので略

956 名前:132人目の素数さん [03/12/23 13:34]
補題
S, T を次数環で S_0 = T_0 = A とする。
次数環 U をその d 次部分 U_d = (S_d (x) T_d)/A として
定義する。ここに、(S_d (x) T_d)/A は S_d と T_d の A 上の
テンソル積である。
Proj(U) は (Proj(S) x Proj(T))/A に同型である。

証明
補題(>>955)より明らか。

957 名前:132人目の素数さん [03/12/23 13:35]
補題
r, s > 0 を整数とし、P^r = Proj(Z[x_0, ..., x_r]),
P^s = Proj(Z[y_0, ..., y_s]) と置く。
ここに、Z[x_0, ..., x_r], Z[y_0, ..., y_s] は有理整数環 Z
上の多項式環である。
(r + s)-変数の多項式環 Z[x_0, ..., x_r, y_0, ..., y_s]
において、{x_iy_j; 0 ≦ i ≦ r, 0 ≦ j ≦ s} で生成される
部分環 C = Z[x_iy_j; 0 ≦ i ≦ r, 0 ≦ j ≦ s] を考える。
各 x_iy_j の次数を1と定義することにより、C は次数付き環と
なる。このとき、Proj(C) は、(P^r x P^s)/Z と同型である。

証明
補題(>>956)より明らか。

958 名前:132人目の素数さん [03/12/23 13:37]
補題
r, s > 0 を整数とし、P^r, P^s, P^(rs + r + s) を有理整数環
上の射影空間とする。
閉埋入 (P^r x P^s)/Z → P^(rs + r + s) が存在する。

証明
(r + s)-変数の多項式環 Z[x_0, ..., x_r, y_0, ..., y_s]
において、{x_iy_j; 0 ≦ i ≦ r, 0 ≦ j ≦ s} で生成される
部分環 C = Z[x_iy_j; 0 ≦ i ≦ r, 0 ≦ j ≦ s] を考える。
各 x_iy_j の次数を1と定義することにより、C は次数付き環と
なる。(r+1)(s+1) 個の変数で生成される多項式環
D = Z[z_ij; 0 ≦ i ≦ r, 0 ≦ j ≦ s] を考える。
z_ij に x_iy_j を対応させることにより、環の準同型
D → C が得られる。これは次数を保ち、全射である。
よって、Ex.3.12 (a) より閉埋入 Proj(C) → Proj(D) が
得られる。これと補題(>>957)よりわかる。

959 名前:132人目の素数さん [03/12/23 13:38]
II Ex.4.9 の解答

(a) 閉埋入は射影射である。

証明
X → Y を閉埋入とする。
P = Proj(Z[x])、即ち0次元の射影空間とする。
P = Spec(Z) だから P x Y = Y であり、
X → Y は X → P x Y → Y と分解する。
よって X → Y は射影射である。

960 名前:132人目の素数さん [03/12/23 13:39]
II Ex.4.9 の解答

(b) 射影射の基底拡大は射影射である。

証明
X → Y を射影射とし、Z → Y を射とする。
仮定より X → Y は X → P x Y → Y と分解する。
ここに、P は有理整数環上の射影空間であり、
X → P x Y は閉埋入である。
下の可換図式を考える。

W → PxZ → Z
↓    ↓    ↓
X → PxY → Y

ここで、Wは、XとPxZのPxY上のファイバー積である。
上図の右の四角はファイバー積だからWは(XxZ)/Yと
同型なことが分かる。
X → PxYは閉埋入だからW → PxZも閉埋入である。
よって、W → Zは射影射である。

961 名前:132人目の素数さん [03/12/23 13:40]
II Ex.4.9 の解答(続き)

(c) 射影射の合成は射影射である。

証明
X → Y, Y → Z をそれぞれ射影射とする。
X → Y は X → P x Y → Y と分解し、
Y → Z は Y → Q x Z → Z と分解する。
ここに、P, Q は有理整数環上の射影空間であり、
X → P x Y と Y → Q x Z は共に閉埋入である。

補題(>>958)より、ある射影空間 R に対して、
閉埋入 P x Q → R が存在する。
下の可換図式を考える。

X → PxY → PxQxZ → RxZ
     ↓      ↓      ↓
     Y  →  QXZ  → QXZ
                   ↓
                   Z
中央の四角はファイバー積である。
Y → Q x Z は閉埋入であるから、P x Y → P x Q x Z も
閉埋入である。よって、上段の3個の射はすべて閉埋入である。
これから、X → Y と Y → Z の合成は
X → R x Z → Z と分解し、X → R x Z は閉埋入だから
射影射である。

962 名前:132人目の素数さん [03/12/23 14:01]
>>954
帰ってきた。この辺の問題難しいんで気晴らしに行ってた。

963 名前:954 mailto:sage [03/12/23 17:17]
>>962
やはり、行ってらっしゃいましたか。

964 名前:132人目の素数さん [03/12/31 01:33]
補題
f: X → Y をスキームの射とし、 Y' を Y の部分スキームとする。
射影 p: (X x Y')/Y → X は埋入(immersion)である。
p は位相空間として f^(-1)(Y') への同型を与える。

証明
以下の図式より、p は埋入 Y' → Y の基底拡大であるから、
埋入である。

(XxY’)/Y → X
  ↓        ↓
  Y’     → Y

x を f^(-1)(Y') に属す点とする。
f(x) = y とおく。標準的な準同型 O_y → O_x
は、体の準同型 k(y) → k(x) を誘導する。
これは、さらに射 Spec(k(x)) → Spec(k(y)) を誘導する。
これを標準射 Spec(k(y)) → Y' と合成して
射 Spec(k(x)) → Y' を得る。
これは、合成射 Spec(k(x)) → X → Y と一致する。
よって、ファイバー積の定義より、
射 Spec(k(x)) → (X x Y')/Y が存在する。
この射に対応する (X x Y')/Y の点を z とすれば、
p(z) = x である。よって、p の像は f^(-1)(Y') である。
p は埋入だから p は f^(-1)(Y') への位相同型である。



965 名前:132人目の素数さん [03/12/31 01:34]
補題
f: X → Y をスキームの射とし、 Y' を Y の部分スキームとする。
(X x Y')/Y → X を射影とする。
Z → X をスキームの射とする。
Z → X → Y が Z → Y' → Y と分解する為には
Z → X が Z → (X x Y')/Y → X と分解することが必要十分
である。

証明
以下の可換図式とファイバー積の性質より明らかであろう。

(XxY’)/Y → X
  ↓        ↓
  Y’     → Y

966 名前:132人目の素数さん [03/12/31 01:38]
補題
f: X → Y をスキームの射とし、 X' を X の f による
閉像(scheme-theoretic image)とする(II Ex. 3.11 (d))。
U を Y の開集合とする。f_U: f^(-1)(U) → U を
f の制限射とする。f_U の閉像は X' ∩ U である。
ここで、X' ∩ U は X' の開部分スキームと見なす。

証明
射の閉像の作り方(>>751)から明らかであろう。

967 名前:132人目の素数さん [03/12/31 01:43]
補題
A を環、P^n = Proj(A[x_0,...,x_n]),
P^m = Proj(A[y_0,...,y_m]) をそれぞれ A 上の
射影空間とする。P^n と P^m の直和は、P^(n+m+1) の
閉部分スキームと標準的に同型である。

証明
A上の次数代数の準同型
Φ:A[x_0,...,x_n, y_0,...,y_m] → A[x_0,...,x_n] を
Φ(F(x_0,...,x_n, y_0,...,y_m)) = F(x_0,...,x_n, 0,...,0)
で定義する。ここで、F は同次元。
同様にΨ:A[x_0,...,x_n, y_0,...,y_m] → A[y_0,...,y_n] を
定義する。ΦとΨは共に全射である。
よって、P^n と P^m はP^(n+m+1) の閉部分空間と標準的に同型
である(Hartshorne II Ex.3.12a)。
p を P^n の元すなわち、A[x_0,...,x_n] の素イデアルで
イデアル(x_0,...,x_n) を含まないものとする。
Φの定義より各 j に対してΦ(y_j) = 0 であるので
Φ^(-1)(p) はA[y_0,...,y_n] のイデアル(y_0,...,y_n)を含む。
よって、P^n と P^m の P^(n+m+1) における像は交わらない。
よって各像の合併は P^n と P^m の直和と標準的に同型である。

968 名前:132人目の素数さん [03/12/31 01:45]
補題
S をスキームとし、X と Y を S 上射影的なスキームとする。
X と Y の直和は S 上射影的である。

証明
定義より構造射 X → S は X → P^n x S → S と分解する。
ここに、X → P^n x S は閉埋入。
同様に構造射 Y → S は Y → P^m x S → S と分解する。
補題(>967)より、P^n x S と P^m x S の直和は P^(n+m+1) x S
の閉部分スキームに同型である。
よって X と Y の直和は S 上射影的である。

969 名前:132人目の素数さん [03/12/31 01:46]
補題
f: Spec(B) → Spec(A) を有限型の射とする。
f は準射影的である。

証明
B = A[b_1, ..., b_ n] とする。A[x_1,...,x_n] を A 上の
多項式環とすると、A-代数としての全射
A[x_1,...,x_n] → B が存在する。
これは、閉埋入 Spec(B) → Spec(A[x_1,...,x_n]) を誘導する。
一方、開埋入
Spec(A[x_1,...,x_n]) → Proj(A[y_0, y_1,...,y_n]) が
存在する。よって合成射
g: Spec(B) → Proj(A[y_0, y_1,...,y_n]) は埋入である。
g による Spec(B) の閉像を Y とすると、Spec(B) → Y は
開埋入であり、f: Spec(B) → Spec(A) は
Spec(B) → Y → Spec(A) と分解し、Y → Spec(A) は射影的
である。よって、f は準射影的である。

970 名前:132人目の素数さん [03/12/31 01:47]
補題
X → Y を 準射影的な射とし、Y → Z を開埋入とする。
このとき、合成射 X → Z は準射影的である。

証明
X → Y は準射影的であるから、X → Y は X → Y' → Y と
分解する。ここに X → Y' は開埋入であり、Y' → Y は射影的
である。Y' → Y は射影的だから、Y' → P x Y → Y
と分解する。ここに、 P は有理整数環上の射影空間
であり、Y' → P x Y は開埋入である。
ここで、次の可換図式を考える。

PxY → Y
 ↓    ↓
PxZ → Z

これは、ファイバー積になっている。
X → Y → Z は X → Y' → P x Y → Y → Z と分解する。
これは、上記の可換図式より、X → Y' → P x Y → P x Z → Z
に等しい。Y → Z は開埋入だから、P x Y → P x Z も開埋入
である。よって、X → Y' → P x Y → P x Z の合成射
X → P x Z は埋入である。よって、X → P x Z → Z の合成射
X → Z は準射影的である。

971 名前:132人目の素数さん [03/12/31 01:52]
Harstshorne II Ex. 4.10 の解答
Chowの補題
X をネータースキーム S 上固有なスキームとする。
このとき、S 上射影的なスキーム X' と射 g: X' → X 及び
X の稠密な開集合 U で g は同型 g^(-1)(U) → U を誘導する
ものが存在する。

(a)
X は既約と仮定してよい。

証明
X はネーターだから有限個の既約成分 X_i を持つ。X_i を X の
被約な閉部分スキームと考える。仮定より、各 i に対してS 上
射影的なスキーム X'_i と射 g_i: X'_i → X_i 及び X_i の稠密
な開集合 U_i で g_i は同型 g_i^(-1)(U_i) → U_i を誘導する
ものが存在する。X' を各 X'_i の直和とする。補題(>>968)より
X' はS 上射影的である。g:X' → X を各 g_i から誘導される射
とする。
U'_i = {x ∈ U_i; x はどの X_j (j ≠ i)にも含まれない}
とし、U を U'_i の合併集合とする。U'_i は空でないから U も
空ではない。V を X の空でない開集合とすると、V はある X_i
と交わる。X_i は既約だからV は U'_i とも交わる。よって U
は X で稠密である。i ≠ j なら U'_i と U'_j は交わらない
からg が誘導する射 g^(-1)(U) → U は
同型 g_i^(-1)(U'_i) → U'_i の直和であり、やはり同型である。

972 名前:132人目の素数さん [03/12/31 01:54]
Harstshorne II Ex. 4.10

(b)
X をネータースキーム S 上固有かつ既約なスキームとする。
X の有限個のアフィン開被覆 U_i で各 U_i に対して
開埋入 U_i → P_i が存在する。ここに各 P_i は S 上射影的
なスキーム。

証明
f: X → S を構造射とする。
S はネーターだからアフィン開集合 S_i による有限被覆を持つ。
f は有限型だから、f^(-1)(S_i) はアフィン開集合 U_ij による
有限被覆を持つ。補題より、U_ij → S_i は準射影的である。
よって、補題より U_ij → S も準射影的である。
U_ij → S の閉像を P_ij とすれば U_ij → P_ij は
開埋入であり、P_ij は S 上射影的である。
添え字集合を適当に変えて U_ij, P_ij を それぞれ U_i, P_i
とすればよい。

973 名前:132人目の素数さん [03/12/31 11:32]
補題
f: X → Y をS-スキームの射とし、Y は X の f による閉像と
なっているとする。Z を S 上分離的スキームとし、
g_1, g_2 : Y → Z をS-スキームの射で、(g_1)f = (g_2)f と
すると、g_1 = g_2 となる。

証明
g_1, g_2 により h: Y → (Z x Z)/S が定まる。
Δ: Z → (Z x Z)/S を対角射とする。
Z は S 上分離的だからΔ(Z) は(Z x Z)/Sの閉部分スキームで
ある。よってh^(-1)(Δ(Z))は Y の閉部分スキームである
(>>964)。T = h^(-1)(Δ(Z)) とおく。

T →  Δ(Z)
↓     ↓
Y → (ZxZ)/S

(g_1)f = (g_2)f だから hf: X → Y → (Z x Z)/S は
X → Δ(Z) → (Z x Z)/S と分解する。よって補題(>>965)
より、f: X → Y は X → T → Y と分解する。
一方 Y は f の閉像だから T = Y となる。よって g_1 = g_2
である。

974 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/31 11:39]
で、おにいさん、それで空は飛べそうですか?




975 名前:132人目の素数さん [03/12/31 11:50]
補題
f: X → Y, g: Y → Z がスキームの射で、gf が埋入なら、
f も埋入である。

証明
Γ: X → (X x Y)/Z を f のグラフ射とし、
q: (X x Y)/Z → Y を射影とする。qΓ = f である。
次の可換図式を考える。

(XxY)/Z → Y
  ↓       ↓
  X     → Z

gf: X → Z は仮定より埋入だから q: (X x Y)/Z → Y も埋入
である。Γも埋入であるから qΓ = f も埋入である。

976 名前:132人目の素数さん [03/12/31 11:52]
Harstshorne II Ex. 4.10

(c)
U_i, P_i は (b) (>>972)と同じものとする。
P = (P_1 x P_2 x ... x P_n)/S とおく。
U を 各 U_i の共通集合とし、 f: U → (X x P)/S を U → X と
U → P_i から得られる射とする。
X' を U の f による閉像とする。
g: X' → X を X への射影、h: X' → P を P への射影とする。
このとき, h は閉埋入である。

証明
U → (X x P)/S → X は埋入だから、U → (X x P)/S も埋入
である(>>975)。
p_i: P → P_i を射影とする。V_i = (p_i)^(-1)(U_i) とおく。
まず、h^(-1)(V_i) が X' の被覆であることを証明する。
U_i は X の被覆だから、g^(-1)(U_i) は X' の被覆である。
よって、g^(-1)(U_i) ⊆ h^(-1)(V_i) を示せばよい。
(続く)

977 名前:132人目の素数さん [03/12/31 11:56]
Harstshorne II Ex. 4.10 (c) の証明の続き

U'_i = g^(-1)(U_i) とおく、
以下の図式が可換なことを示せばよい。

U'_i  →  P
 ↓     ↓
U_i  → P_i

U'_i = X' ∩ (U_i x P)/S であり、f: U → (X x P)/S の
閉像はX' であり、f(U) ⊆ U'_i であるから、U → U'_i の
閉像は U'_i である。
よって以下の図式を考える。

U → U'_i  →  P
     ↓     ↓
    U_i  → P_i

補題(>>973)より、上の図式から得られる次の図式が可換である
ことを示せばよいがこれは明らかである。

U  →  P
↓     ↓
U_i → P_i

978 名前:132人目の素数さん [03/12/31 12:29]
Harstshorne II Ex. 4.10 (c) の証明の続き

h^(-1)(V_i) → V_i が閉埋入であることを示す。
Q_i を P_i を除いた残りの P_j の積とする。
V_i = (U_i x Q_i)/S であるから、
h^(-1)(V_i) = X' ∩ (X x U_i x Q_i)/S である。
(U_i x Q_i)/S → U_i → X のグラフを Z_i とする。
Z_i は (X x U_i x Q_i)/S の閉部分スキームであり、
その (U_i x Q_i)/S への射影は同型である。
X' ∩ (X x U_i x Q_i)/S は f(U) の (X x U_i x Q_i)/S に
おける(部分スキームとしての)閉包であり、f(U) ⊆ Z_i で
あるから、X' ∩ (X x U_i x Q_i)/S ⊆ Z_i である
(スキームとしての包含)。
よって、X' ∩ (X x U_i x Q_i)/S → (U_i x Q_i)/S は閉埋入
である。
V_i の合併集合を V とする。
h^(-1)(V_i) は X' の被覆であるから、h(X') ⊆ V である。
h^(-1)(V_i) → V_i が閉埋入であるから、
X' → V は閉埋入であり、V → X は開埋入であるから
h: X' → P は埋入となる。
一方、X' → S は 固有であるから、X' → P も固有であり、
h(X') は P の閉集合である。よって h は閉埋入である。

979 名前:132人目の素数さん [03/12/31 12:31]
Harstshorne II Ex. 4.10 の解答の続き
(d) g^(-1)(U) → U は同型である。

証明
g^(-1)(U) = X' ∩ (U x P)/S は f(U) の (U x P)/S における
(部分スキームとしての)閉包であることに注意する。
f(U) は U → P のグラフであるから、f(U) は (U x P)/S の
閉集合である。よって g^(-1)(U) = X' ∩ (U x P)/S = f(U)
である。よって、g^(-1)(U) → U は同型である(逆の同型は f)。

980 名前:132人目の素数さん [03/12/31 19:50]
このスレが1000になると読めなくなるんだよね、確か?
俺はテキストファイルとして保存するつもりだけど。

981 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/31 20:26]
>>980
1000 にならなくてもある程度以上になったら 1000 を待たずにデータ落ちしますよ。

982 名前:132人目の素数さん [03/12/31 21:31]
Complex analytic and algebraic geometry という面白そうな
オンラインブックを見つけたたんだけど圧縮されていて解凍方法
がわからない。gunzipというプログラムで実行したらgzipの
フォーマットでないと言われた。誰か教えて下さい。

www-fourier.ujf-grenoble.fr/~demailly/books.html

983 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/31 21:58]
>>982
直接開け。拡張子書き換えでも多分可能。

984 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/31 21:59]
>>982
ファイル壊れているんじゃない?

$ file agbook.ps.gz
agbook.ps.gz: PostScript document text conforming at level 2.0

とでるけど、 ps ビューアーだと見れないし、かといって、アーカイバでも解凍できない。



985 名前:132人目の素数さん mailto:sage [03/12/31 22:19]
>>982
実は圧縮されていない。

986 名前:132人目の素数さん [03/12/31 23:27]
>>985
なるほど、読めました。有難うございます。目次を見ただけ
だけどこの本よさそうですね。

987 名前:132人目の素数さん mailto:sage [04/01/01 23:27]
987。


988 名前:132人目の素数さん [04/01/02 01:22]
Hartshorne II Ex. 4.11 (a) で以下の事実を証明する
必要がある。

A を局所ネーター整域、m を A の極大イデアルとし、
K をその商体とする。m の生成元 x_1, x_2, ..., x_n を適当に
とると、B = A[x_2/x_1, ..., x_n/x_1] としたとき、
mB = (x_1)Bとなり (x_1)B ≠ B となる。

x_1, x_2, ..., x_n は m の極小基底をとればいいんだろう
けど、mB = (x_1)B はすぐ示せるが、(x_1)B ≠ B の証明方法
が分からない。(x_1)B = B とすると、ある整数 r >= 0 があって
(x_1)^r ∈ m^(r+1) となることは示せるが。これが成り立たない
ことの証明が分からない。因みに EGA II p140 でも宮西の
「代数幾何学」 p123 でも(x_1)B ≠ B を証明せずに使っている。
しかも、生成元 x_1, x_2, ..., x_n を極小と仮定も
していない。つまり両方とも証明として不十分ということ。

989 名前:132人目の素数さん [04/01/02 01:50]
>>988
自己解決出来そう。しばらく考えてみる。

990 名前:132人目の素数さん [04/01/02 02:02]
           ...,、 -  、
      ,、 '  ヾ 、    丶,、 -、
     /    ヽ ヽ  \\:::::ゝ
 /ヽ/   i  i    ヽ .__.ヽ ヽ::::ヽ
 ヽ:::::l i.  l  ト  ヽ  ヽ .___..ヽ 丶::ゝ
 r:::::イ/ l  l.  i ヽ  \ \/ノノハ  ヽ
 l:/ /l l.  l  i  ヽ'"´__ヽ_ヽリ }. ',  ',
 'l. i ト l  レ'__    '"i:::::i゙〉l^ヾ  |.i. l
. l l lミ l /r'!:::ヽ    '‐┘ .} /  i l l  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  l l l.ヾlヽ ゝヾ:ノ   ,     !'"   i i/ i<  今年も数学がんばってね
  iハ l  (.´ヽ     _   ./    ,' ,' '  |  
   |l. l  ` ''丶  .. __  イ          \_______
   ヾ!        l.   ├ァ 、
          /ノ!   /  ` ‐- 、
         / ヾ_   /     ,,;'' /:i
        /,,  ',. `  /    ,,;'''/:.:.i

991 名前:132人目の素数さん [04/01/02 02:49]
補題
Kを体、v をその離散付値、L を K の有限次拡大体とする。
L の付値で v の拡大になっているものは離散付値である。

証明はたとえば、Bourbaki, Commutative Algebra VI §8.1
を参照。特に Proposition 1 とその Corollary 3。

992 名前:132人目の素数さん [04/01/02 02:50]
補題
Kを体、v をその離散付値、L を K の有限生成拡大体とする。
L の離散付値で v の拡張になっているものが存在する。

証明
A を K の付値環、m を A の極大イデアルとし、πをその生成元
とする。L の K 上の超越基を x_1, x_2, ..., x_n とする。
B = A[x_1, ...,x_n] とおく。
A は UFD だから B も UFDである(Gaussの定理)。
よってπは B の既約元であるから、πB は B の素イデアルで
あり、B の πB による局所化 B_πB は離散付値環である。
B の商体を M とすると、B_πB は M の離散付値 w を
引き起こす。w は v の拡張である。
L は M の有限次拡大体だから補題より w は L の
離散付値に拡張される。

993 名前:132人目の素数さん [04/01/02 02:51]
補題
A を局所ネーター整域、m を A の極大イデアルとし、
K をその商体とする。m の生成元 x_1, x_2, ..., x_n を適当に
とると、B = A[x_2/x_1, ..., x_n/x_1] としたとき、
mB = (x_1)Bとなり (x_1)B ≠ B となる。

証明
m の生成元 x_1, ..., x_n で 各 x_i が 0 でないものをとる。
Hartshorne I Th. 6.1A より K の付値環 R で A を支配する
ものが存在する。v を R に付随する付値で G をその値群と
する。g_i = v(x_i/x_1) と置く。g_k = min{g_1,...,g_n} と
する。各 i に対して v(x_i/x_k) = g_i - g_k >= 0 である。
よって、x_i/x_k ∈ R であり、
A[x_1/x_k, ..., x_n/x_k] ⊆ R となる。
必要なら x_1, ..., x_n の番号を付け替えて x_k = x_1 と
仮定してよい。よって B ⊆ R である。R は A を支配するから
R の極大イデアルは mB を含む。よって mB ≠ B である。
i ≧ 2 のとき、x_i ∈ (x_1)B だから
mB = (x_1, x_2, ..., x_n)B ⊆ (x_1)B である。
逆の包含関係は明らかだから、mB = (x_1)B である。

994 名前:132人目の素数さん [04/01/02 03:05]
補題(Krull-Akizuki)
A を1次元のネーター整域、K をその商体とする。
L を K の有限次拡大体とする。A の L における整閉包は
Dedekind整域である。

証明は例えば、Bourbaki VII §2.5 を参照。



995 名前:132人目の素数さん [04/01/02 03:38]
Hartshorne Ex.4.11 (a) の解答

A を局所ネーター整域、m を A の極大イデアルとし、
K をその商体とする。L を K の有限生成拡大体とする。
補題(>>993)よりm の生成元 x_1, x_2, ..., x_n を適当に
とると、B = A[x_2/x_1, ..., x_n/x_1] としたとき、
mB = (x_1)Bとなり (x_1)B ≠ B となる。
(x_1)B の極小素イデアルを p とする。
Harsthorne I Th.1.11A(Krullの単項イデアル定理)より B_p の
次元は1である。m ⊆ p であるから B_p は A を支配する。
補題(>>994)より B_p の K における整閉包 B~ は
Dedekind整域である。B~ の任意の極大イデアルを M とする。
B~_M は離散付値環である。B_p ∩ M は B_p の極大イデアル
である(Cohen-Seidenberg)から B~_M は B_p を支配する。
補題(>>992)より L の離散付値環で B~_M を支配、即ち A
を支配するものが存在する。

996 名前:132人目の素数さん [04/01/02 03:44]
Hartshorne Ex.4.11 (b) の解答

Ex.4.11 (a) と本文の Th.4.3 と Th.4.7 の証明から
明らか。

997 名前:132人目の素数さん [04/01/02 03:51]
これでこのスレでのHartshorneの問題の解答は終わりだな。
後で参照したい人はこのスレを保存しておいたほうがいいよ。
因みに私のやり方は、「全部読む」をクリックしてから
編集メニューの「すべて選択」を選び、コピーしてから
空のテキストファイルに貼り付ける。

998 名前:132人目の素数さん mailto:sage [04/01/02 04:06]
埋め

999 名前:132人目の素数さん mailto:sage [04/01/02 04:08]
生め

1000 名前:132人目の素数さん mailto:sage [04/01/02 04:08]
1000GET!

1001 名前:1001 [Over 1000 Thread]
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。






[ 新着レスの取得/表示 (agate) ] / [ 携帯版 ]

前100 次100 最新50 [ このスレをブックマーク! 携帯に送る ] 2chのread.cgiへ
[+板 最近立ったスレ&熱いスレ一覧 : +板 最近立ったスレ/記者別一覧](;´∀`)<359KB

read.cgi ver5.27 [feat.BBS2 +1.6] / e.0.2 (02/09/03) / eucaly.net products.
担当:undef