補題 X = Spec(A), Y = Spec(B) をアフィンスキームとし、 f: Y → X をスキームの射とする。 f が忠実平坦なことと B が A上忠実平坦なことは同値である。 証明 B が A上忠実平坦とする。 p を A の素イデアルとする。k(p) = A_p/pA_p とおく。 B (x) k(p) は 0 でない(>>131)。 したがって、p のファイバー f^(-1)(p) = Spec(B (x) k(p)) は 空でない。故に、f は全射である。補題より、f は平坦だから 忠実平坦である。
逆に、f が 忠実平坦とする。 補題より、B は A上平坦である。 p を A の素イデアルとする。 f は全射だから、p のファイバー f^(-1)(p) = Spec(B (x) k(p)) は 空でない。故に、B (x) k(p) は 0 でない。 よって、B は A上忠実平坦である(>>131)。