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ガロア生誕200周年記念スレ part 6



1 名前:132人目の素数さん [2012/02/23(木) 09:04:21.71 ]
2011年10月25日をもって、エヴァリスト・ガロア生誕200周年となりました
Evariste Galois, 1811年10月25日 - 1832年5月31日

Galois生誕200周年を記念して Kummer ◆g2BU0D6YN2 がGalois理論とそれに関連する話題を
語るスレです。
内容についてわからないことがあったら遠慮なく質問してください。
その他、内容についてのご意見は歓迎します。
例えば、誤りの指摘、証明の改良など。
なお、このスレの主題に直接関係のないコメントについては
原則としてレスはしません(たとえそれが励ましの言葉であっても)。

91 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/06(火) 22:39:19.94 ]
命題
I を有限な整列集合(>>84)とする。
(M_i)、i ∈ I を整列集合の族とする。
M = ΠM_i を族 (M_i)、i ∈ I の直積集合とする。
このとき M は辞書式順序(>>88)により整列集合となる。

証明
I = {1、...、n} として一般性を失わない。
各 i ∈ I に対して f_i:M → M_i と g_i:M → (M_1)×...×(M_i) を射影とする。
N を M の空でない部分集合とする。
各 i ∈ I に対して M_i の元 a_i を以下のように帰納的に決める。
f_1(N) の最小元を a_1 とする。
a_1、...、a_i まで決まったとき
f_(i+1)((g_i)^(-1)(a_1、...、a_i) ∩ N) の最小元を a_(i+1) とする。
このとき (a_1、...、a_n) が N の最小元である。
証明終

92 名前:132人目の素数さん [2012/03/06(火) 22:56:26.62 ]
>>90
明らかだと思ったら証明はスルーすればいい。
律儀に全部読む必要はない。

93 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/06(火) 23:00:57.35 ]
命題
M を整列集合(>>84)とする。
N を M の部分集合とする。
x を M の任意の元とする。
{ y ∈ M; y < x } ⊂ N なら x ∈ N とする。
このとき M = N である。

証明
M ≠ N と仮定する。
M - N は空でないから最小限 a を持つ。
{ y ∈ M; y < a } ⊂ N であるから a ∈ N となって矛盾。
証明終

94 名前:132人目の素数さん [2012/03/06(火) 23:03:23.02 ]
というか証明は読まずに自分で考えるのがベスト

95 名前:132人目の素数さん [2012/03/06(火) 23:07:32.59 ]
よく演習問題が欲しいとか甘えたことを言ってるやつがいるが証明を読まずに自分で考えればいい。
それがいい演習問題になる。
または自分で問題を考えればいい。
例が欲しいとか言ってるやつも同様。
自分で例を考えるのがいい演習になる。

96 名前:132人目の素数さん mailto:sage [2012/03/06(火) 23:21:04.24 ]
かまってもらえて嬉しそうだなw


97 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/06(火) 23:26:46.68 ]
記法
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
B の元 f は f(X_1、...、X_n) = Σc_(a_1、...、a_n) (X_1)^(a_1)...(X_n)^(a_n)
と書ける。
ここで (a_1、...、a_n) は (Z+)^n(>>73)の元であり、
c_(a_1、...、a_n) は A の元である。

このとき
a = (a_1、...、a_n)
X = (X_1、...、X_n)
X^a = (X_1)^(a_1)...(X_n)^(a_n)
c_a = c_(a_1、...、a_n)
と略記する。
よって、f = Σc_a X^a である。

98 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/06(火) 23:29:59.65 ]
記法
a = (a_1、...、a_n) と b = (a_1、...、a_n) を (Z+)^n(>>73)の元としたとき
a + b = (a_1 + b_1、...、a_n + b_n) と書く。

99 名前:132人目の素数さん [2012/03/06(火) 23:37:45.49 ]
別にそれほどでもない
それより何でも自分に引き付けて考える癖をなんとかしろよ



100 名前:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY mailto:age [2012/03/06(火) 23:45:11.25 ]
>>99
何でも自分に引き付けて考えるのは推奨されるべき事。オマエは馬鹿。




101 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/06(火) 23:53:05.62 ]
定義
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
(Z+)^n(>>73)には辞書式順序(>>75)を入れておく。
f = Σc_a X^a(>>97)を B の 0 でない元とする。
max {a;c_a ≠ 0} ∈ (Z+)^n を f の複次数(multi-degree)と呼び mdeg(f) または mdeg f と書く。

a = mdeg(f) のとき c_a X^a を f の主項(leading term)と呼び lead(f) と書く。
c_a を f の主係数と呼ぶ。

102 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/06(火) 23:57:59.71 ]

mdeg(X_1) = (1、0、...、0)
mdeg(X_n) = (0、...、0、1)

103 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 00:02:21.83 ]

s_k を次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
このとき lead(s_k) = X_1...X_k

104 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 00:13:18.61 ]
命題
a、b、c を (Z+)^n(>>73)の元とする。
(Z+)^n には辞書式順序(>>75)を入れておく。
a < b のとき a + c < b + c である。

証明
自明である。

105 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 00:28:06.73 ]
命題
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
f ≠ 0 と g ≠ 0 を B の元とする。
c_a と d_b をそれぞれ f と g の主係数(>>101)とする。
(c_a)(d_b) ≠ 0 のとき

mdeg(fg) = mdeg(f) + mdeg(g)
lead(fg) = lead(f)lead(g)

証明
f = c_aX^a + Σ[i < a] c_iX^i
g = d_bX^b + Σ[j < b] d_jX^j
と書ける。

よって、
fg = (c_a)(d_b)X^(a + b) + Σ[j < b] (c_a)(d_j)X^(a + j) + Σ[i < a] (c_i)(d_b)X^(i + b)
+ Σ[i < a、j < b] (c_i)(d_j)X^(i + j)

>>104より
j < b のとき a + j < a + b
i < a のとき i + b < a + b
i < a、j < b のとき i + j < a + j < a + b

よって、
mdeg(fg) = mdeg(f) + mdeg(g)
lead(fg) = lead(f)lead(g)
証明終

106 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 00:42:15.06 ]
命題
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
s_k(1 ≦ k ≦ n) を次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
(a_1、...、a_n) ∈ (Z+)^n とする。
このとき
mdeg((s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n)) = (a_1 + ... + a_n、a_2 + ... + a_n、...、a_n)

証明
>>103より lead(s_k) = X_1...X_k
よって、>>105より lead((s_k)^(a_k)) = (X_1)^(a_k)...(X_k)^(a_k)
よって、>>105より
mdeg((s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n)) = (a_1 + ... + a_n、a_2 + ... + a_n、...、a_n)
証明終

107 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 01:05:35.76 ]
命題
A を可換環とする。
f ≠ 0 を A[X_1、...、X_n]_sym(>>64)の元とする。
mdeg(f) = (a_1、...、a_n)(>>101)とする。
このとき a_1 ≧ a_2 ≧ ...≧ a_n である。

証明
lead(f) = c(X_1)^(a_1)...(X_n)^(a_n) とする。
ここで c ≠ 0 は A の元である。
任意の σ ∈ Sym({1、...、n})(>>6)に対して σf = f であるから
c(X_σ(1))^(a_1)...(X_σ(n))^(a_n) は f の項である。
よって、σ として互換 (1, 2) をとれば c(X_1)^(a_2)(X_2)^(a_1)...(X_n)^(a_n) は f の項である。
よって、a_1 ≧ a_2 である。
同様に σ として互換 (2, 3) をとることにより a_2 ≧ a_3 となる。
以下同様にして a_1 ≧ a_2 ≧ ...≧ a_n となる。
証明終

108 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 03:04:14.44 ]
命題
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
G を集合 {1、...、n} 上の対称群(>>6)とする。
>>64より B は忠実(過去スレpart5の843)な G-集合(過去スレpart5の77)となる。
このとき、任意の f ∈ B に対して h = Σ[g ∈ O(f)] g は対称多項式(>>64)である。
ここで、O(f) = {σ(f); σ ∈ G} は f の軌道(過去スレpart5の92)である。

証明
H を f の安定化部分群(過去スレpart5の93)とする。
即ち H = {σ ∈ G;σ(f) = f} である。
G/H を G の H による左剰余類全体の集合とする。
σ_1、...、σ_m を G/H の完全代表系とする。
O(f) = {σ_1(f)、...、σ_m(f)} である。
よって、h = σ_1(f) + ...+ σ_m(f) である。
任意の τ ∈ G に対して τσ_1、...、τσ_m は G/H の完全代表系である。
よって、τh = τσ_1(f) + ...+ τσ_m(f) = σ_1(f) + ...+ σ_m(f) = h
よって、h は対称多項式である。
証明終

109 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 03:14:40.34 ]
命題
A を可換環とする。
a_1 ≧ a_2 ≧ ...≧ a_n ≧ 0 を整数とする。
このとき mdeg(f) = (a_1、...、a_n)(>>101)となる f ∈ A[X_1、...、X_n]_sym(>>64)がある。

証明
g = (X_1)^(a_1)...(X_n)^(a_n) とする。
>>108より f = Σ[h ∈ O(g)] h は対称多項式(>>64)である。
明らかに mdeg(f) = (a_1、...、a_n) である。
証明終



110 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 08:47:31.31 ]
命題(超限帰納法)
M を整列集合(>>84)とする。
M の各元 x に関する命題 P(x) があるとする。
P(x) が次の性質(*)を満たすとする。

(*)y < x なら常に P(y) が真であることを仮定すれば P(x) も真である。

このとき M の全ての元 x に対して P(x) は真である。

証明
N = { x ∈ M; P(x) が真} とおく。
(*)より { y ∈ M; y < x } ⊂ N なら x ∈ N である。
よって、>>93より M = N である。
よって、M の全ての元 x に対して P(x) は真である。
証明終

111 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 09:21:42.55 ]
命題
A を可換環とする。
s_k(1 ≦ k ≦ n) を次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
このとき、A[X_1、...、X_n]_sym(>>64)= A[s_1、...、s_n] である。
即ち、A 係数で n 変数の任意の対称多項式は s_1、...、s_n の A 係数の多項式として表される。

証明
>>91より、(Z+)^n (>>73)は整列集合(>>84)である。
M = {(a_1、...、a_n) ∈ (Z+)^n; a_1 ≧ a_2 ≧ ...≧ a_n} とおく。
M は整列集合の部分集合であるから整列集合である。
各 a ∈ M に対して次の命題 P(a) を考える。

P(a):a = mdeg(g) となる g ∈ A[X_1、...、X_n]_sym は常に g ∈ A[s_1、...、s_n] となる。

>>107より g ≠ 0 を A[X_1、...、X_n]_sym の元としたとき mdeg(g) ∈ M である。
よって、M の全ての元 a に対して P(a) が真であることを証明すれば良い。
そのため M に関する超限帰納法(>>110)を使う。

(続く)

112 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 09:22:06.33 ]
>>111の続き

f ≠ 0 を A[X_1、...、X_n]_sym の元とし e = mdeg(f) とする。
a < e かつ a ∈ M なら P(a) は真であると仮定する。
このとき f ∈ A[s_1、...、s_n] を示せば良い。
a_1 = e_1 - e_2、a_2 = e_2 - e_3、...、 a_(n-1) = e_(n-1) - e_n、a_n = e_n とおく。
e_1 ≧ e_2 ≧ ...≧ e_n であるから (a_1、...、a_n) ∈ (Z+)^n である。
>>106より mdeg((s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n)) = (e_1、...、e_n) である。
f の主係数(>>101)を c とする。
f = c(s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n) なら f ∈ A[s_1、...、s_n] である。
f ≠ c(s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n) なら g = f - c(s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n) とおく。
g ≠ 0 であるから mdeg(g) が定義され mdeg(g) < e である。
>>107より mdeg(g) ∈ M である。
仮定より P(mdeg(g)) は真であるから g ∈ A[s_1、...、s_n] である。
よって、f = c(s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n) + g ∈ A[s_1、...、s_n] である。
証明終

113 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 09:39:11.37 ]
定義(代数的整数論021の154)
L と M を順序集合とする。
写像 f:L → M を全単射とする。
f と f^(-1) が単調増加(過去スレpart5の783)であるとき f を同型写像または同型と言う。
このとき L と M は同型であるという。

114 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 09:58:37.54 ]
命題
M を無限整列集合(>>84)とし、次の条件(*)を満たすとする。

(*)M の任意の元 a に対して {x ∈ M; x < a} は有限集合である。

このとき M は Z+(>>71)と順序集合として同型(>>113) である。

証明
f:M → Z+ を次のように定義する。
a ∈ M のとき f(a) を {x ∈ M; x < a} の元の個数とする。
f は明らかに単調増加(過去スレpart5の783)である。
a < b なら明らかに f(a) < f(b) であるから f は単射である。
任意の n ∈ Z+ に対して n = f(a) となる a ∈ M があることを n に関する帰納法で証明しよう。
n = 0 のときは a として M の最小元をとれば良い。
n > 0 として n - 1 = f(b) となる b ∈ M があると仮定する。
このとき n = f(a) となる a ∈ M があることを示せば良い。
M は無限集合だから {x ∈ M; x > b} は空でない。
a を {x ∈ M; x > b} の最小元とする。
f(a) = f(b) + 1 = n である。

以上から f:M → Z+ は全単射であることが分かった。
f の逆写像を g:Z+ → M とする。
g が単調増加であることは明らかである。
証明終

115 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 10:11:17.59 ]
命題
(Z+)^n(>>71)に辞書式順序(>>75)を入れて順序集合と見なす。
M = {(a_1、...、a_n) ∈ (Z+)^n; a_1 ≧ a_2 ≧ ...≧ a_n} とおく。
このとき M は順序集合として Z+ に同型(>>113) である。

証明
>>91より、(Z+)^n (>>73)は整列集合(>>84)である。
M は (Z+)^n の部分集合であるから整列集合である。
明らかに M は無限集合である。
よって、M が>>114の条件(*)を満たすことを証明すれば良い。

M の任意の元 a = (a_1、...、a_n) に対して
x = (x_1、...、x_n) ∈ M、x < a なら a_1 ≧ x_1 であるから
a_1 ≧ x_1 ≧ x_2 ≧ ...≧ x_n である。
よって、集合 {x ∈ M; x < a} の元の個数は (a_1)^n 以下である。
証明終

116 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 10:20:34.42 ]
注意
>>111の証明で M = {(a_1、...、a_n) ∈ (Z+)^n; a_1 ≧ a_2 ≧ ...≧ a_n} に関する
超限帰納法(>>110)を使った。
しかし、>>115より M は順序集合として Z+ に同型(>>113) であるから
この場合は通常の数学的帰納法と実質同じである。
このことは>>111の証明法が具体的に与えられた対称式を基本対称式の多項式として表すための
実用アルゴリズムとして使えることを意味する。

117 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 10:25:34.29 ]
因みに>>111の証明をここまで丁寧かつ厳密にしている教科書を見たことがない。

118 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 11:05:59.77 ]
命題
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
C = A[X_1、...、X_(n-1)] とする。
s_k(1 ≦ k ≦ n) を B における次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
t_k(1 ≦ k ≦ n - 1) を C における次数 k の基本対称多項式とする。
このとき各 k、1 ≦ k ≦ n - 1 に対して s_k = t_k + t(k-1)X_n となる。

証明
各 k、1 ≦ k ≦ n - 1 に対して
集合 {1、...、n} の部分集合 T で k 個の要素からなるもの全体を P_k とする。
集合 {1、...、n - 1} の部分集合 S で k 個の要素からなるもの全体を Q_k とする。
R_k = {H ∈ P_k; n ∈ H} とおく。
P_k = Q_k ∪ R_k と直和分割される。
R_k の各元は Q_(k-1) の各元と1対1に対応する。
よって、本命題が得られる。
証明終

119 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 11:19:52.83 ]
定義(過去スレpart5の2の拡張)
A を可換環とする。
A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
C を可換な A-線型環(過去スレpart1の97)とする。
α_1、...、α_n を C の元の有限列とする。
過去スレpart4の550より A-線型環としての準同型 ψ:A[X_1、...、X_n] → C で
各 i に対して ψ(X_i) = α_i となるものが一意に存在する。
ψ が単射のとき α_1、...、α_n は A 上代数的独立であるという。



120 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 11:49:53.07 ]
命題(van der Waerden)
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
s_k(1 ≦ k ≦ n) を B における次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
このとき s_1、...、s_n は A 上代数的独立(>>119)である。

証明
n に関する帰納法を使う。
n = 1 のときは s_1 = X_1 であるから本命題は成り立つ。
n > 1 と仮定する。
s_1、...、s_n が A 上代数的独立でないとして矛盾を導こう。
B の元 f ≠ 0 で f(s_1、...、s_n) = 0 となるものがある。
f として X_n に関する次数 m が最小のものをとる。
f = g_m(X_n)^m + g_(m-1)(X_(m-1))^(m-1) + ...+ g_0 とする。
ここで、各 g_i は A[X_1、...、X_(n-1)] の元である。
このとき g_0 ≠ 0 である。
何故なら g_0 = 0 なら f は X_n で割れて m の最小性に反するからである。

A-準同型 ψ:A[X_1、...、X_n] → A[X_1、...、X_(n-1)] を ψ(X_n) = 0 で定義する。

t_k(1 ≦ k ≦ n - 1) を A[X_1、...、X_(n-1)] における次数 k の基本対称多項式とする。
>>118より各 k、1 ≦ k ≦ n - 1 に対して s_k = t_k + t(k-1)X_n となる。
よって、ψ(s_k) = t_k である。

f(s_1、...、s_n) = 0 だから
g_m(s_1、...、s_(n-1))(s_n)^m + ...+ g_0(s_1、...、s_(n-1)) = 0
この両辺に ψ を適用すると ψ(s_n) = 0、ψ(s_k) = t_k (1 ≦ k ≦ n - 1)より
g_0(t_1、...、t_(n-1)) = 0
しかし、g_0 ≠ 0 であったからこれは帰納法の仮定に反する。
証明終

121 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 13:41:08.88 ]
定義
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
B の元 f ≠ 0 は f = Σc_a X^a(>>97)と書ける。
単項式 X^a = (X_1)^(a_1)...(X_n)^(a_n) に対して a_1 + ... + a_n を X^a の次数と呼び
deg X^a と書く。
max {deg X^a;c_a ≠ 0} を f の次数と呼び deg(f) または deg f と書く。

122 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 17:51:46.66 ]
命題
A を可換環とする。
A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
s_k(1 ≦ k ≦ n) を次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
f ≠ 0 を A[X_1、...、X_n]_sym(>>64)の元とする。
>>111より G ∈ A[X_1、...、X_n] で f = G(s_1、...、s_n) となるものが存在する。
>>120より G は f により一意に定まる。
e = (e_1、...、e_n) = mdeg(f) (>>101)とする。
このとき e_1 = deg(G)(>>121)である。

証明
>>111の証明と同様に mdeg(f) に関する超限帰納法(>>110)を使う。
a_1 = e_1 - e_2、a_2 = e_2 - e_3、...、 a_(n-1) = e_(n-1) - e_n、a_n = e_n とおく。
>>106より mdeg((s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n)) = (e_1、...、e_n) である。
f の主係数(>>101)を c とする。
f = c(s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n) なら G = c(X_1)^(a_1)...(X_n)^(a_n) とけば
f = G(s_1、...、s_n) となり e_1 = a_1 + ... + a_n = deg(G) である。

f ≠ c(s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n) なら h = f - c(s_1)^(a_1)...(S_n)^(a_n) とおく。
h ≠ 0 であるから mdeg(h) が定義され mdeg(h) < e である。
mdeg(h) = (d_1、...、d_n) とする。
帰納法の仮定より H ∈ A[X_1、...、X_n] で h = H(s_1、...、s_n) となるものが存在し、
d_1 = deg(H) である。
f = c(s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n) + H(s_1、...、s_n)
G = c(X_1)^(a_1)...(X_n)^(a_n) + H とおけば
G ∈ A[X_1、...、X_n] で f = G(s_1、...、s_n) となる。
e_1 = a_1 + ... + a_n = deg(c(X_1)^(a_1)...(X_n)^(a_n)) であり e_1 ≧ d_1 = deg(H) である。
mdeg(h) < e であるから H には (X_1)^(a_1)...(X_n)^(a_n) の定数(≠ 0)倍の項は現れない。
よって e_1 = deg(G) である。
証明終

123 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 18:08:35.45 ]
>>120の命題は古くから知られていてvan der Waerdenが最初に見つけたというわけではない。
>>120の証明をvan der Waerdenに負っているという意味である。

124 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 18:14:32.49 ]
定義
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
B の元 f ≠ 0 は f = Σc_a X^a(>>97)と書ける。
f の c_a ≠ 0 となる各項 c_a X^a の次数(>>121)が全て等しいとき
f を同次多項式と言う。

125 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 18:22:41.00 ]
定義
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
B の元 f ≠ 0 は f = Σc_a X^a(>>97)と書ける。
c_a ≠ 0 のとき単項式 c_aX^a = c_a(X_1)^(a_1)...(X_n)^(a_n) に対して
a_1 + 2a_2 + ...+ na_n を c_aX^a の重さ(weight)と言う。
f の c_a ≠ 0 となる各項 c_aX^a の重さの最大値を f の重さと言う。

f の c_a ≠ 0 となる各項 c_aX^a の重さが等しいとき f を同重と言う。

126 名前:132人目の素数さん [2012/03/07(水) 19:01:37.23 ]
e

127 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 22:06:29.29 ]
命題
A を可換環とする。
A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
s_k(1 ≦ k ≦ n) を次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
f ≠ 0 を A[X_1、...、X_n]_sym(>>64)の元で同次多項式(>>124)とする。
>>111より G ∈ A[X_1、...、X_n] で f = G(s_1、...、s_n) となるものが存在する。
>>120より G は f により一意に定まる。
このとき G は同重(>>125)でその重さ(>>125)は f の次数(>>121)に等しい。

証明
>>111の証明と同様に mdeg(f) に関する超限帰納法(>>110)を使う。
n = deg(f) とする。
e = (e_1、...、e_n) = mdeg(f) とする。
n = e_1 + ... + e_n である。
a_1 = e_1 - e_2、a_2 = e_2 - e_3、...、 a_(n-1) = e_(n-1) - e_n、a_n = e_n とおく。
>>106より
mdeg((s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n))
= (a_1 + ... + a_n、a_2 + ... + a_n、...、a_n)
= (e_1、...、e_n)

f の主係数(>>101)を c とする。
f = c(s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n) なら G = c(X_1)^(a_1)...(X_n)^(a_n) とおけば
f = G(s_1、...、s_n) となり n = e_1 + ... + e_n = a_1 + 2a_2 + ...+ na_n
これは G の重さに等しい。

(続く)

128 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/07(水) 22:07:14.68 ]
>>127の続き

f ≠ c(s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n) なら h = f - c(s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n) とおく。
各 s_k(1 ≦ k ≦ n)は同次多項式であるから c(s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n) も同次多項式である。
deg(c(s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n)) = e_1 + ... + e_n = n であるから
h も次数 n の同次多項式である。
h ≠ 0 であるから mdeg(h) が定義され mdeg(h) < e である。
帰納法の仮定より H ∈ A[X_1、...、X_n] で h = H(s_1、...、s_n) となるものが存在し、
n = deg(h) は H の各項の重さに等しい。
f = c(s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n) + H(s_1、...、s_n)
G = c(X_1)^(a_1)...(X_n)^(a_n) + H とおけば
G ∈ A[X_1、...、X_n] で f = G(s_1、...、s_n) となる。
G は同重でその重さは f の次数 n に等しい。
証明終

129 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/08(木) 09:11:30.43 ]
>>124の修正

定義
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
B の任意の元 f は f = Σc_a X^a(>>97)と書ける。
f の c_a ≠ 0 となる各項 c_a X^a の次数(>>121)が全て等しいとき
f を同次多項式と言う。
定数、つまり A の元も同次多項式である。



130 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/08(木) 09:18:15.13 ]
>>125の修正

定義
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
B の任意の元 f は f = Σc_a X^a(>>97)と書ける。
c_a ≠ 0 のとき単項式 c_aX^a = c_a(X_1)^(a_1)...(X_n)^(a_n) に対して
a_1 + 2a_2 + ...+ na_n を c_aX^a の重さ(weight)と言う。
f ≠ 0 のとき c_a ≠ 0 となる各項 c_aX^a の重さの最大値を f の重さと言う。

f の c_a ≠ 0 となる各項 c_aX^a の重さが等しいとき f を同重と言う。
f = 0 も同重と見なす。

131 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/08(木) 09:21:02.49 ]
命題
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
s_k(1 ≦ k ≦ n) を次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
f を A[X_1、...、X_n]_sym(>>64)の任意の元とする。
f = Σc_a X^a(>>97)と書ける。
C を {c_a; c_a ≠ 0} で生成される A の部分環とする。
このとき G ∈ C[X_1、...、X_n] で f = G(s_1、...、s_n) となるものが一意に存在する。

証明
f ∈ C[X_1、...、X_n]_sym であるから
>>111より G ∈ C[X_1、...、X_n] で f = G(s_1、...、s_n) となるものが存在する。
>>120より G は f により一意に定まる。
証明終

132 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/08(木) 09:49:24.79 ]
補題
A を可換環とする。
A[X] を 1 変数の多項式環とする。
f ∈ A[X] をモニック(過去スレpart1の115)な多項式とする。
n = deg f とする。
M = A + AX + ...+ AX^(n-1) とおく。
このとき A[X] は A-加群として M と fA[X] の直和である。

証明
A[X] の任意の 元 g ≠ 0 に対して g = fq + r、deg r < n となる A[X] の元 q, r が一意に定まる。
これより本命題は明らかである。
証明終

133 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/08(木) 10:11:37.62 ]
補題
A を可換環とする。
A[X] を 1 変数の多項式環とする。
a ∈ A とする。
A-線型環(過去スレpart1の97)としての準同型 ψ:A[X] → A を ψ(X) = a により定める。
このとき Ker(ψ) = (X - a)A[X] である。

証明
(X - a)A[X] ⊂ Ker(ψ) は明らかであるから逆の包含関係を示せば良い。
f ≠ 0 を Ker(ψ) の元とする。
f = (X - a)q + r、deg r < 1 となる A[X] の元 q, r が一意に定まる。
deg r = 0 だから r ∈ A である。
この等式の両辺に ψ を作用させれば 0 = r
よって、f ∈ (X - a)A[X]
証明終

134 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/08(木) 11:27:54.20 ]
>>121の修正

定義
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
B の元 f は f = Σc_a X^a(>>97)と書ける。
単項式 X^a = (X_1)^(a_1)...(X_n)^(a_n) に対して a_1 + ... + a_n を X^a の次数と呼び
deg X^a と書く。
sup {deg X^a;c_a ≠ 0} を f の次数と呼び deg(f) または deg f と書く。
ただし、f = 0 のとき deg f = -∞ とする。

135 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/08(木) 11:30:48.81 ]
>>132
>A[X] の任意の 元 g ≠ 0 に対して g = fq + r、deg r < n となる A[X] の元 q, r が一意に定まる。

A[X] の任意の 元 g に対して g = fq + r、deg r < n となる A[X] の元 q, r が一意に定まる。

136 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/08(木) 11:36:40.07 ]
>>133の修正

補題
A を可換環とする。
A[X] を 1 変数の多項式環とする。
a ∈ A とする。
A-線型環(過去スレpart1の97)としての準同型 ψ:A[X] → A を ψ(X) = a により定める。
このとき Ker(ψ) = (X - a)A[X] である。

証明
(X - a)A[X] ⊂ Ker(ψ) は明らかであるから逆の包含関係を示せば良い。
f を Ker(ψ) の任意の元とする。
f = (X - a)q + r、deg r < 1 となる A[X] の元 q, r が一意に定まる。
deg r = 0 または -∞(>>134)だから r ∈ A である。
この等式の両辺に ψ を作用させれば 0 = r
よって、f ∈ (X - a)A[X]
証明終

137 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/08(木) 15:49:44.60 ]
補題(Bourbaki)
A を可換環とする。
A[X] を 1 変数の多項式環とする。
f ∈ A[X] をモニック(過去スレpart1の115)な多項式とする。
n = deg f とする。
A[T] を 1 変数の多項式環とする。
A-線型環(過去スレpart1の97)としての準同型 ψ:A[T] → A[X] を ψ(T) = f により定める。
ψ により A[X] は A[T]-線型環と見なされる。
このとき 1、X、...、X^(n-1) は A[X] の A[T]-加群としての基底である。

証明
A-線型環としての準同型 φ:A[T, X] → A[X] を φ(T) = f、φ(X) = X により定める。
>>133より Ker(φ) = (T - f(X))A[T, X]

f(X) - T ∈ A[T][X] と見て>>132を適用すると
A[T, X] は A[T]-加群として A[T] + A[T]X + ...+ A[T]X^(n-1) と (T - f(X))A[T, X] の直和である。

φ は全射だから任意の g ∈ A[X] に対して g = φ(h) となる h ∈ A[T, X] がある。
上記より h ∈ A[T] + A[T]X + ...+ A[T]X^(n-1) + Ker(φ) である。
よって、g = φ(h) ∈ ψ(A[T]) + ψ(A[T])X + ...+ ψ(A[T])X^(n-1)
よって、A[X] = ψ(A[T]) + ψ(A[T])X + ...+ ψ(A[T])X^(n-1)

1、X、...、X^(n-1) が ψ(A[T]) 上線型独立であることを示せば良い。
g_0、g(1)、...、g_(n-1) を A[T] の元として
ψ(g_0) + ψ(g_1)X + ...+ ψ(g_(n-1))X^(n-1) = 0 とする。
φ(g_0 + g_1X + ...+ g_(n-1)X^(n-1)) = ψ(g_0) + ψ(g_1)X + ...+ ψ(g_(n-1))X^(n-1) = 0
よって、g_0 + g_1X + ...+ g_(n-1)X^(n-1) ∈ Ker(φ) = (T - f(X))A[T, X]
A[T, X] は A[T]-加群として A[T] + A[T]X + ...+ A[T]X^(n-1) と (T - f(X))A[T, X] の直和だから
g_0 = g_1 = ...= g_(n-1) = 0
証明終

138 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/08(木) 18:23:10.48 ]
補題
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
s_k を B における次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
このとき
(-1)^(n+1) s_n = X^n + Σ[k = 1、...、n - 1] (-1)^(n-k) s_(n-k) (X_n)^k

証明
B[U] を B 上の1変数の多項式環とする。
>>70より
(U - X_1)...(U - X_n) = Σ[k = 0、...、n ] (-1)^(n-k) s_(n-k) U^k

B-線型環(過去スレpart1の97)としての準同型 ψ:B[U] → B を ψ(U) = X_n により定める。
ψ をこの等式の両辺に作用させると

0 = X^n + (-1)^n s_n + Σ[k = 1、...、n - 1] (-1)^(n-k) s_(n-k) (X_n)^k

よって、本補題の等式が得られる。
証明終

139 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/08(木) 20:12:42.19 ]
補題
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
C = A[X_1、...、X_(n-1)] とする。
s_k(1 ≦ k ≦ n) を B における次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
t_k(1 ≦ k ≦ n - 1) を C における次数 k の基本対称多項式とする。
このとき各 k、1 ≦ k ≦ n - 1 に対して
t_k = (-1)^k (X_n)^k + Σ[i = 1、...、k] (-1)^(k-i) s_i (X_n)^(k-i)

証明
k に関する帰納法を使う。
t_1 = X_1 + ...+ X_(n-1) = -X_n + s_1 だから k = 1 のときは成り立つ。

k > 1 として
t_(k-1) = (-1)^(k-1) (X_n)^(k-1) + Σ[i = 1、...、k-1] (-1)^(k-i-1) s_i (X_n)^(k-i-1)
を仮定する。

>>118より、s_k = t_k + t_(k-1)X_n
よって、

t_k
= s_k - t_(k-1)X_n
= s_k + (-1)^k (X_n)^k + Σ[i = 1、...、k-1] (-1)^(k-i) s_i (X_n)^(k-i)
= (-1)^k (X_n)^k + Σ[i = 1、...、k] (-1)^(k-i) s_i (X_n)^(k-i)

証明終



140 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/08(木) 21:03:44.99 ]
補題
A を可換環とする。
E = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
s_k(1 ≦ k ≦ n)を E における次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
B = A[X_n] とする。
E = B[X_1、...、X_(n-1)] である。
R = B[X_1、...、X_(n-1)]_sym (>>64)とする。
このとき
R = B[s_1、...、s_(n-1)] であり s_1、...、s_(n-1) は B 上代数的独立(>>119)である。

証明
t_k(1 ≦ k ≦ n - 1)を A[X_1、...、X_(n-1)] における次数 k の基本対称多項式とする。

>>139より、各 k(1 ≦ k ≦ n - 1)に対して

t_k = (-1)^k (X_n)^k + Σ[i = 1、...、k] (-1)^(k-i) s_i (X_n)^(k-i)

>>111より、R = B[t_1、...、t_(n - 1)] である。
上の等式より t_1、...、t_(n - 1) は B[s_1、...、s_(n-1)] に含まれる。
よって、R ⊂ B[s_1、...、s_(n-1)] である。
他方、s_1、...、s_(n-1) は R に含まれるから B[s_1、...、s_(n-1)] ⊂ R である。
よって、R = B[s_1、...、s_(n-1)] である。

(続く)

141 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/08(木) 21:04:19.40 ]
>>140の続き

>>120より、t_1、...、t_(n - 1) は B 上代数的独立(>>119)である。
よって、B-線型環としての準同型 ψ:R → R で
各 k(1 ≦ k ≦ n - 1)に対して

ψ(t_k) = (-1)^k (X_n)^k + Σ[i = 1、...、k] (-1)^(k-i) t_i (X_n)^(k-i)

となるものが一意に存在する。

>>118より、s_k = t_k + t_(k-1)X_n
よって、
ψ(s_k) = ψ(t_k ) + ψ(t_(k-1))X_n = t_k

F ∈ B[X_1、...、X_(n-1)] とし、F(s_1、...、s_(n-1)) = 0 とする。
ψ(F(s_1、...、s_(n-1))) = F(t_1、...、t_(n - 1)) = 0
t_1、...、t_(n - 1) は B 上代数的独立であるから F = 0 である。
よって、s_1、...、s_(n-1) は B 上代数的独立である。
証明終

142 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 00:17:18.60 ]
補題
A を可換環とする。
B を A-線型環(過去スレpart1の97)とする。
B は A-加群として自由とする。
このとき標準写像 ψ:A → B は単射である。

証明
a ∈ A とし、ψ(a) = 0 とする。
a = 0 を示せば良い。
(e_i)、i ∈ I を B の A-加群としての A 上の基底とする。
任意の i ∈ I をとる。
ae_i = ψ(a)e_i = 0
(e_i)、i ∈ I は A 上線型独立であるから a = 0
証明終

143 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 00:25:48.38 ]
補題
A を可換環とする。
E = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
S = A[X_1、...、X_n]_sym (>>64)とする。
B = A[X_n] とする。
R = B[X_1、...、X_(n-1)]_sym とする。
このとき R は 1、X_n、...、(X_n)^(n-1) を S 上の基底とする S-自由加群である。

証明
s_k(1 ≦ k ≦ n)を E における次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
C = A[s_1、...、s_(n-1)] とする。
C[X_n] = B[s_1、...、s_(n-1)]
よって、>>140より R = C[X_n]
>>138より
(-1)^(n+1) s_n = X^n + Σ[k = 1、...、n - 1] (-1)^(n-k) s_(n-k) (X_n)^k
よって、(-1)^(n+1) s_n は C[X_n] におけるモニック(過去スレpart1の115)な多項式である。
C[T] を 1 変数の多項式環とする。
C-線型環(過去スレpart1の97)としての準同型 ψ:C[T] → C[X_n] を ψ(T) = s_n により定める。
ψ により C[X_n] は C[T]-線型環と見なされる。
>>137より 1、X、...、X^(n-1) は C[X_n] の C[T]-加群としての基底である。
よって、>>142より ψ は単射である。
ψ(C[T]) = C[s_n] = A[s_1、...、s_n]
>>111より S = A[s_1、...、s_n] である。
よって、1、X、...、X^(n-1) は R = C[X_n] の S-加群としての基底である。
証明終

144 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 01:16:02.18 ]
命題
A を可換環とする。
B を A 上の可換な線型環(過去スレpart1の97)とする。
C を B 上の線型環とする。
(e_i)、i ∈ I を B の A 上の基底とする。
(f_j)、j ∈ J を C の B 上の基底とする。
このとき、((e_i)(f_j))、(i, j) ∈ I×J は C の A 上の基底である。

証明
過去スレpart4の561の証明と同様である。

145 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 01:18:02.05 ]
命題
A を可換環とする。
E = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
s_k を E における次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
S = A[X_1、...、X_n]_sym (>>64)とする。
I = {(a_1、...、a_n) ∈ (Z+)^n(>>73); 0 ≦ a_i < i、(1 ≦ i ≦ n)} とおく。
このとき単項式の族 (X^a)、a ∈ I は E の S-加群としての基底である。
即ち、E は S 上の階数 n! の自由加群である。

証明
n に関する帰納法を使う。
n = 1 のときは本命題は自明である。
n > 1 とする。
B = A[X_n] とする。
E = B[X_1、...、X_(n-1)] である。
R = B[X_1、...、X_(n-1)]_sym とする。
t_k(1 ≦ k ≦ n - 1) を A[X_1、...、X_(n-1)] における次数 k の基本対称多項式とする。
J = {(a_1、...、a_(n-1)) ∈ (Z+)^(n-1)(>>73); 0 ≦ a_i < i、(1 ≦ i ≦ (n-1))} とおく。
帰納法の仮定より、単項式の族 ((X_1)^(a_1)...(X_(n-1))^(a_(n-1)))、a ∈ J は
E の R-加群としての基底である。
一方、>>143より R は 1、X_n、...、(X_n)^(n-1) を S 上の基底とする S-自由加群である。
よって、本命題は>>144より得られる。
証明終

146 名前:132人目の素数さん mailto:sage [2012/03/09(金) 07:00:39.20 ]
522 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2012/03/08(木) 22:21:13.18
楕円関数は代数関数論の一部として理解しなけりゃ真の意義が分からないだろ。
もっと言うと代数関数論はコンパクトリーマン面、非特異射影代数曲線、1変数代数関数体
この三つを総合して考える必要がある。
これ等は一つの実体の異なる化身と考えられる。
いわば三位一体


523 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2012/03/08(木) 22:23:11.83
スレを間違えたw
まったく無関係というわけじゃないが


524 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2012/03/08(木) 22:43:09.82
GaussはDisquisitiones Arithmeticaeにおいてレムニスケートの等分理論についてほのめかしている。
Abelはそれに触発されて楕円関数の研究に向かったと思われる。
楕円関数の等分方程式の可解性の問題がAbelの方程式論の背後にある。
Galoisの問題意識も恐らくそこにあったと思われる。

147 名前:132人目の素数さん mailto:sage [2012/03/09(金) 07:06:59.01 ]
>>74
全順序集合の定義はどこにありますか

148 名前:132人目の素数さん [2012/03/09(金) 08:36:23.11 ]
>>147
ネット
例えばwikipedia

149 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 12:42:19.68 ]
定義
A を可換環とする。
a を A の元とする。
x ∈ A に ax ∈ A を対応させる写像 λ_a:A → A が単射のとき a を A の正則元と言う。



150 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 13:23:01.04 ]
命題
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
このとき各 X_i (1 ≦ i ≦ n)は B の正則元(>>149)である。

証明
f ≠ 0 を B の任意の非零元としたとき、(X_i)f ≠ 0 を示せば良い。
f = Σc_a X^a(>>97)と書ける。
a、b ∈ (Z+)^n(>>73)、a ≠ b なら (X_i)X^a ≠ (X_i)X^b である。
よって、(X_i)f = Σc_a (X_i)X^a ≠ 0
証明終

151 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 14:43:04.78 ]
>>111の別証

命題
A を可換環とする。
s_k(1 ≦ k ≦ n) を次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
f を A[X_1、...、X_n]_sym(>>64)を任意の元とする。
このとき f = G(s_1、...、s_n) となる G ∈ A[X_1、...、X_n] が存在する。
さらに G の重さ(>>125)は f の次数(>>121)に等しくなるように G を選べる。

証明
m = deg f(>>134)とする。
n と m に関する2重帰納法を使う。
n ≦ 1 のときは自明である。
n > 1 とする。

A[X_1、...、X_(n-1)]-線型環(過去スレpart1の97)としての準同型
ψ:A[X_1、...、X_n] → A[X_1、...、X_(n-1)] を ψ(X_n) = 0 により定める。
t_k(1 ≦ k ≦ n - 1) を A[X_1、...、X_(n-1)] における次数 k の基本対称多項式とする。
>>118より各 k、1 ≦ k ≦ n - 1 に対して s_k = t_k + t_(k-1)X_n
よって、ψ(s_k) = t_k

(続く)

152 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 14:43:44.24 ]
>>151の続き

ψ(f) は対称多項式であるから帰納法の仮定より P ∈ A[X_1、...、X_(n-1)] があり
ψ(f) = P(t_1、...、t_(n-1)) となる。
P の重さは deg ψ(f) に等しくなるように P を選べる。
ψ(f - P(s_1、...、s_(n-1))) = P(t_1、...、t_(n-1)) - P(t_1、...、t_(n-1)) = 0
よって、>>136より f - P(s_1、...、s_(n-1)) は X_n で割れる。
f - P(s_1、...、s_(n-1)) は対称多項式であるから各項は X_i (1 ≦ i ≦ n - 1)で割れる。
よって、f - P(s_1、...、s_(n-1)) は s_n = (X_1)...(X_n) で割れる。
よって、f = P(s_1、...、s_(n-1)) + (s_n)h となる h ∈ A[X_1、...、X_(n-1)] がある。
任意の σ ∈ Sym({1、...、n})(>>6)をこの等式の両辺に作用(>>64)させると
f = P(s_1、...、s_(n-1)) + (s_n)σh
よって、(s_n)h = (s_n)σh
>>159より h = σh
よって、h は対称多項式である。

deg P(s_1、...、s_(n-1)) = deg P(t_1、...、t_(n-1)) = deg ψ(f) ≦ deg f = m
よって、deg (s_n)h = deg(f - P(s_1、...、s_(n-1)) ≦ m
deg (s_n)h = n + deg h だから deg h ≦ m - n < m

よって、帰納法の仮定より h = Q(s_1、...、s_n) となる Q ∈ A[X_1、...、X_n] がある。
Q の重さは deg h に等しくなるように Q を選べる。
G(X_1、...、X_n) = P(X_1、...、X_(n-1)) + X_nQ(X_1、...、X_n) とおけば
G(X_1、...、X_n) ∈ A[X_1、...、X_n] で f = G(s_1、...、s_n) である。
P の重さ = deg ψ(f) ≦ deg f = m
Q の重さ = deg h ≦ m - n
よって、X_nQ の重さ ≦ m
よって、G の重さ ≦ m
G の重さ < m なら deg f < m となって矛盾。
よって、G の重さ = m
証明終

153 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 15:50:12.72 ]
定義
A を必ずしも可換とは限らない環とする。
A = A_0 + A_1 + ...とアーベル群 A_n の直和に分解するとする。
(A_n)(A_m) ⊂ A_(n+m) が任意の整数 n、m ≧ 0 に対して成り立つとする。
このとき A を次数付き環(graded ring)と呼ぶ。

154 名前:132人目の素数さん mailto:sage [2012/03/09(金) 16:13:33.10 ]
:Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2012/03/07(水) 08:30:49.56
一生読まずに積んでおくだけの可能性もあるがw




155 名前:132人目の素数さん mailto:sage [2012/03/09(金) 16:14:42.93 ]
470 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e :2012/03/09(金) 10:43:17.39
そりゃ問題の意味がまったく違う。

(略)

472 名前:132人目の素数さん :2012/03/09(金) 11:53:41.41
>>470
議論を発散させて何をごまかしている?

156 名前:132人目の素数さん [2012/03/09(金) 16:26:33.74 ]
>>155
ちゃんと引用しろよ
それだと472はアホだということがわからない


157 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 16:41:31.82 ]
命題
A = A_0 + A_1 + ...を次数付き環(>>153)とする。
このとき A_0 は A の部分環である。

証明
(A_0)(A_0) ⊂ A_0 だから 1 ∈ A_0 を示せば良い。

1 = e_0 + ...+ e_n とする(n ≧ 1)。
ここで、各 e_i ∈ A_i である。

e_0 = e_0(e_0 + ...+ e_n) = e_0e_0 + e_0e_1 + ...+ e_0e_n
e_0e_i ∈ A_i、i = 1、...、n
よって、
e_0e_0 = e_0
e_0e_1 = e_0e_2 = ...= e_0e_n = 0

e_n = (e_0 + ...+ e_n)e_n = e_0e_n + e_1e_n + ...+ e_ne_n
上記より e_0e_n = 0
e_ie_n ∈ A_(i+n)、i = 1、...、n
よって、e_ie_n = 0、i = 1、...、n
よって、e_n = 0

同様に e_1 = ...= e_(n-1) = 0
よって、1 = e_0 ∈ A_0
証明終

158 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 17:07:50.16 ]
定義
A を可換環とする。
B を必ずしも可換とは限らない A-線型環(過去スレpart1の97)とする。
B = B_0 + B_1 + ...と A-部分加群 B_n の直和に分解するとする。
(B_n)(B_m) ⊂ B_(n+m) が任意の整数 n、m ≧ 0 に対して成り立つとする。
このとき B を次数付き A-線型環(graded A-algebra)と呼ぶ。

159 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 18:16:05.20 ]
定義
A を可換環とする。
B と C を次数付き A-線型環(>>158)とする。
f:B → C を A-線型環としての準同型とする。
各整数 n ≧ 0 n に対して f(B_n) ⊂ C_n となるとき f を次数付き A-線型環としての準同型と言う。



160 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 18:20:17.25 ]
命題
A を可換環とする。
B と C を次数付き A-線型環(>>158)とする。
f:B → C を次数付き A-線型環としての準同型(>>159)とする。
1_B と 1_C をそれぞれ B と C の恒等写像とする。
次数付き A-線型環としての準同型 g:C → B で gf = 1_B、fg = 1_C となるものがあるとき
f を次数付き A-線型環としての同型写像または同型と呼ぶ。
このとき B と C は次数付き A-線型環として同型であると言う。

161 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 18:21:03.59 ]
>>160の修正

定義
A を可換環とする。
B と C を次数付き A-線型環(>>158)とする。
f:B → C を次数付き A-線型環としての準同型(>>159)とする。
1_B と 1_C をそれぞれ B と C の恒等写像とする。
次数付き A-線型環としての準同型 g:C → B で gf = 1_B、fg = 1_C となるものがあるとき
f を次数付き A-線型環としての同型写像または同型と呼ぶ。
このとき B と C は次数付き A-線型環として同型であると言う。

162 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 18:33:27.47 ]
命題
A を可換環とする。
B と C を次数付き A-線型環(>>158)とする。
f:B → C を次数付き A-線型環としての準同型(>>159)とする。
f は全単射であるとする。
このとき f は 次数付き A-線型環としての同型(>>161)である。

証明
各整数 n ≧ 0 に対して f(B_n) = C_n であることを示せば良い。
任意の y_n ∈ C_n をとる。
f は全射だから f(x) = y_n となる x ∈ B がある。
x = x_0 + ...+ x_m とする。
ここで m ≧ n である。
f(x) = f(x_0) + ...+ f(x_m)
各 i (1 ≦ i ≦ m)に対して f(x_i) ∈ C_i であるから
i = n のとき f(x_i) = y_n
i ≠ n のとき f(x_i) = 0 である。
f は単射だから i ≠ n のとき x_i = 0 である。
よって、x = x_n である。
よって、f(B_n) = C_n である。
証明終

163 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 19:32:37.93 ]
記法
a = (a_1、...、a_n) を (Z+)^n(>>73)の元とする。
a_1 + ...+ a_n を |a| と書く。
a_1 + 2a_2 + ...+ na_n を wt(a) と書く(wt は重さweightの略)。

164 名前:あのこうちやんは始皇帝だった mailto:shikoutei@chine [2012/03/09(金) 19:34:44.52 ]

 お前たちは、定職に就くのが先決だろがあああああ!!!!!!!

 ニート・無職の、ゴミ・クズ・カスのクソガキどもがああああああ!!!!!!!


165 名前:132人目の素数さん [2012/03/09(金) 19:41:22.45 ]
>>164
お前は被災地にいけ!!!!!!!!!!!!!11@@@@

166 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 19:46:35.32 ]
命題
a と b を (Z+)^n(>>73)の元とする。
>>98で a + b が定義された。
このとき
(1)|a + b| = |a| + |b|
(2)wt(a + b) = wt(a) + wt(b) である。

証明
a = (a_1、...、a_n)、b = (a_1、...、a_n) とする。
a + b = (a_1 + b_1、...、a_n + b_n) である。

(1)
|a + b|
= (a_1 + b_1) + ...+ (a_n + b_n)
= (a_1 + ...+ a_n) + (b_1 + ...+ b_n)
= |a| + |b|

(2)
wt(a + b)
= (a_1 + b_1) + 2(a_2 + b_2) + ...+ n(a_n + b_n)
= (a_1 + 2a_2 + ...+ na_n) + (b_1 + 2b_2 + ...+ nb_n)
= wt(a) + wt(b)
証明終

167 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 19:59:08.88 ]
定義
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
整数 p ≧ 0 に対して単項式 X^a = (X_1)^(a_1)...(X_n)^(a_n) で
p = |a|(>>163)となるもの全体で生成される B の A-部分加群を B_p とする。
B = B_0 + B_1 + ...と直和分解される。
>>166より (B_p)(B_q) ⊂ B_(p+q) である。
よって、B は次数付き A-線型環(>>158)となる。
B_p の各元 ≠ 0 は p 次の同次多項式である。
このとき B の次数付けは同次であると言う。

168 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 20:02:42.56 ]
定義
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
整数 p ≧ 0 に対して単項式 X^a = (X_1)^(a_1)...(X_n)^(a_n) で
p = wt(a)(>>163)となるもの全体で生成される B の A-部分加群を B_p とする。
B = B_0 + B_1 + ...と直和分解される。
>>166の(2)より (B_p)(B_q) ⊂ B_(p+q) である。
よって、B は次数付き A-線型環(>>158)となる。
B_p の各元 ≠ 0 は p 次の同重多項式(>>130)である。
このとき B の次数付けは同重であると言う。

169 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 22:02:08.22 ]
定義
A を可換環とする。
B を次数付き A-線型環(>>158)とする。
C を B の A-線型部分環(過去スレpart1の108)とする。
C が A-部分加群 C ∩ B_n、n = 0、1、...の直和であるとき C を B の次数付き A-線型部分環と言う。



170 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 22:08:05.98 ]
定義
A を可換環とする。
B を次数付き A-線型環(>>158)とする。
B の任意の元 x は x = Σx_n と一意に書ける。
ここで x_n ∈ B_n、n = 0、1、...である。
このとき、各 x_n を x の n 次の同次成分と呼ぶ。

171 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 22:22:18.99 ]
命題
A を可換環とする。
B を次数付き A-線型環(>>158)とする。
C を B の A-線型部分環(過去スレpart1の108)とする。
C が B の次数付き A-線型部分環(>>169)であるためには
C の任意の元の各同次成分(>>170)が C に属すことが必要十分である。

証明
必要性:
C が B の次数付き A-線型部分環であるとする。
C は A-部分加群 C ∩ B_n、n = 0、1、...の直和である。
よって、C の任意の元 x は x = Σy_n と一意に書ける。
ここで y_n ∈ C ∩ B_n、n = 0、1、...である。
他方、x = Σx_n と一意に書ける。
ここで x_n ∈ B_n、n = 0、1、...である。
よって、y_n = x_n、n = 0、1、...である。
よって、各 x_n は C に属す。

十分性:
C の任意の元の各同次成分が C に属すとする。
C の任意の元 x は x = Σx_n と一意に書ける。
ここで x_n ∈ B_n、n = 0、1、...である。
仮定より各 x_n は C に属すから x_n ∈ C ∩ B_n、n = 0、1、...である。
よって、C は A-部分加群 C ∩ B_n、n = 0、1、...の直和である。
よって、C は B の次数付き A-線型部分環である。
証明終

172 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 22:30:27.11 ]
命題
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
B の次数付けを同次(>>167)として B を次数付き A-線型環(>>158)と見なす。
このとき、A[X_1、...、X_n]_sym(>>64)は B の次数付き A-線型部分環(>>169)である。

証明
>>65>>171より明らかである。

173 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 23:16:06.43 ]
定義
A を可換環とする。
B を A-線型環(過去スレpart1の97)とする。
B = B_0 + B_1 + ...を A-部分加群 B_n の直和とし、
(B_n)(B_m) ⊂ B_(n+m) が任意の整数 n、m ≧ 0 に対して成り立つとする。
>>158より B は次数付き A-線型環(>>158)となる。
このとき、各 B_n を B の n 次の同次成分と呼ぶ。

174 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 23:27:30.14 ]
命題
A を可換環とする。
B = A[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
s_k(1 ≦ k ≦ n)を B における次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
B の次数付けを同次(>>167)として B を次数付き A-線型環(>>158)と見なす。
>>172より A[X_1、...、X_n]_sym(>>64)は B の次数付き A-線型部分環(>>169)である。

C = A[Y_1、...、Y_n] を n 変数の多項式環とする。
C の次数付けを同重(>>168)として C を次数付き A-線型環と見なす。

A-線型環としての準同型 ψ:C → A[X_1、...、X_n]_sym を
ψ(Y_k) = s_k、k = 1、...、n で定義する。

このとき ψ は次数付き A-線型環としての同型(>>161)である。

証明
>>111より ψ は全射である。
>>120より ψ は単射である。
各整数 p ≧ 0 に対して C_p を C の p 次の同次成分(>>173)とする。
C_p は単項式 Y^a = (Y_1)^(a_1)...(Y_n)^(a_n) で
p = wt(a) (>>163)となるもの全体で生成される C の A-部分加群である。
ψ(Y_a) = (s_1)^(a_1)...(s_n)^(a_n) であるから
deg ψ(Y_a) = a_1 + 2a_2 + ...+ na_n = wt(a) = p
よって、ψ(C_p) ⊂ B_p である。
ここで B_p は B の p 次の同次成分である。
よって、ψ は次数付き A-線型環としての準同型(>>159)である。
よって、>>162より ψ は次数付き A-線型環としての同型である。
証明終

175 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 23:35:30.07 ]
注意
>>174より>>127の別証が直ちに得られる。
>>127の証明より>>174の方が明解である。
同様に>>151において重さに関する部分は>>174に任したほうが良い。

176 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 23:55:36.39 ]
>>175を踏まえて>>111の別証

命題
A を可換環とする。
s_k(1 ≦ k ≦ n) を次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
f を A[X_1、...、X_n]_sym(>>64)を任意の元とする。
このとき f = G(s_1、...、s_n) となる G ∈ A[X_1、...、X_n] が存在する。

証明
m = deg f(>>134)とする。
n と m に関する2重帰納法を使う。
n ≦ 1 のときは自明である。
n > 1 とする。

A[X_1、...、X_(n-1)]-線型環(過去スレpart1の97)としての準同型
ψ:A[X_1、...、X_n] → A[X_1、...、X_(n-1)] を ψ(X_n) = 0 により定める。
t_k(1 ≦ k ≦ n - 1) を A[X_1、...、X_(n-1)] における次数 k の基本対称多項式とする。
>>118より各 k、1 ≦ k ≦ n - 1 に対して s_k = t_k + t_(k-1)X_n
よって、ψ(s_k) = t_k

(続く)

177 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/09(金) 23:56:20.62 ]
>>176の続き

ψ(f) は対称多項式であるから帰納法の仮定より P ∈ A[X_1、...、X_(n-1)] があり
ψ(f) = P(t_1、...、t_(n-1)) となる。
ψ(f - P(s_1、...、s_(n-1))) = P(t_1、...、t_(n-1)) - P(t_1、...、t_(n-1)) = 0
よって、>>136より f - P(s_1、...、s_(n-1)) は X_n で割れる。
f - P(s_1、...、s_(n-1)) は対称多項式であるから各項は X_i (1 ≦ i ≦ n - 1)で割れる。
よって、f - P(s_1、...、s_(n-1)) は s_n = (X_1)...(X_n) で割れる。
よって、
f = P(s_1、...、s_(n-1)) + (s_n)h となる h ∈ A[X_1、...、X_(n-1)] がある。

任意の σ ∈ Sym({1、...、n})(>>6)をこの等式の両辺に作用(>>64)させると
f = P(s_1、...、s_(n-1)) + (s_n)σh
よって、(s_n)h = (s_n)σh
>>159より h = σh
よって、h は対称多項式である。

deg P(s_1、...、s_(n-1)) = deg P(t_1、...、t_(n-1)) = deg ψ(f) ≦ deg f = m
よって、deg (s_n)h = deg(f - P(s_1、...、s_(n-1)) ≦ m
deg (s_n)h = n + deg h だから deg h ≦ m - n < m

よって、帰納法の仮定より h = H(s_1、...、s_n) となる H ∈ A[X_1、...、X_n] がある。
G(X_1、...、X_n) = P(X_1、...、X_(n-1)) + X_nH(X_1、...、X_n) とおけば
f = G(s_1、...、s_n) である。
証明終

178 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/10(土) 10:43:27.82 ]
定義
K を可換体とする。
L = K(X_1、...、X_n) を K 上の n 変数の有理関数体(>>8)とする。
G を {1、...、n} 上の対称群(>>6)とする。
>>10より G は Aut(L/K)(過去スレpart4の847)の部分群と見なされる。
G の固定体(過去スレpart4の863)を K(X_1、...、X_n)_sym と書き
K 上の n 変数の対称有理関数体と言う。
K(X_1、...、X_n)_sym の元を K 上の n 変数の対称有理関数と呼ぶ。

179 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/10(土) 11:52:26.01 ]
命題
K を可換体とする。
L = K(X_1、...、X_n) を K 上の n 変数の有理関数体(>>8)とする。
K(X_1、...、X_n)_sym(>>6)は K[X_1、...、X_n]_sym(>>64)の商体である。

証明
A = K[X_1、...、X_n]
S = K(X_1、...、X_n)_sym
R = K[X_1、...、X_n]_sym
とおく。
R の商体を M とする。
R ⊂ S だから M ⊂ S
よって、逆の包含関係を示せば良い。

G を {1、...、n} 上の対称群(>>6)とする。
f ∈ S を任意の対称有理関数とする。
f = g/h、g ∈ A、h ∈ A と書ける。
h’= Π[σ ∈ G]σh とおく。
h’∈ R である。
h ≠ 0 だから h’≠ 0 である。
g’= h’f とおく。
g’= h’(g/h) ∈ A
一方、g’は対称有理関数の積だから対称有理関数である。
よって、g’∈ A ∩ S = R
よって、f = g’/h’∈ M
よって、S ⊂ M
証明終



180 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/10(土) 12:04:00.06 ]
>>179の修正

命題
K を可換体とする。
L = K(X_1、...、X_n) を K 上の n 変数の有理関数体(>>8)とする。
K(X_1、...、X_n)_sym(>>178)は K[X_1、...、X_n]_sym(>>64)の商体である。

証明
A = K[X_1、...、X_n]
S = K(X_1、...、X_n)_sym
R = K[X_1、...、X_n]_sym
とおく。
R の商体を M とする。
R ⊂ S だから M ⊂ S
よって、逆の包含関係を示せば良い。

G を {1、...、n} 上の対称群(>>6)とする。
f ∈ S を任意の対称有理関数とする。
f = g/h、g ∈ A、h ∈ A と書ける。
h’= Π[σ ∈ G]σh とおく。
h’∈ R である。
h ≠ 0 だから h’≠ 0 である。
g’= h’f とおく。
g’= h’(g/h) ∈ A
一方、g’は対称有理関数の積だから対称有理関数である。
よって、g’∈ A ∩ S = R
よって、f = g’/h’∈ M
よって、S ⊂ M
証明終

181 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/10(土) 12:07:20.29 ]
命題
K を可換体とする。
A = K[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
s_k(1 ≦ k ≦ n)を A における次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
L = K(X_1、...、X_n) を n 変数の有理関数体(>>8)とする。
このとき、K(X_1、...、X_n)_sym(>>178)= K(s_1、...、s_n)である。

証明
>>111より K[X_1、...、X_n]_sym = K[s_1、...、s_n]
よって、>>180より K(X_1、...、X_n)_sym = K(s_1、...、s_n)
証明終

182 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/11(日) 05:29:29.64 ]
命題
K を可換体とする。
f(X) を K 係数の定数でない1変数多項式とする。
L/K を f(X) の最小分解体(過去スレpart4の542)とする。
G = Aut(L/K)(過去スレpart4の847)とする。
f(X) の L における根全体の集合を S とする。
任意の σ ∈ G に対して σ(S) ⊂ S であり S は有限集合であるから σ(S) = S である。
よって、σ は S の置換を引き起こす。
よって S は G-集合(過去スレpart5の77)となる。
このとき S は忠実(過去スレpart5の843)な G-集合である。

証明
σ ∈ G が S の恒等写像を引き起こすとする。
σ = 1 を示せば良い。
S = {α_1、...、α_m} とする。
L = K(α_1、...、α_m) (過去スレpart4の539)である。
過去スレpart4の609より L = K[α_1、...、α_m] である。
よって L の任意の元 x に対して x = G(α_1、...、α_m) となる G ∈ K[X_1、...、X_m] がある。
σ(x) = σ(G(α_1、...、α_m)) = G(σ(α_1)、...、σ(α_m)) = G(α_1、...、α_m) = x
よって、σ = 1 である。
証明終

183 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/11(日) 05:45:19.02 ]
命題
K を可換体とする。
f(X) ∈ K[X] を定数でない分離的(過去スレpart4の694)な多項式とする。
L/K を f(X) の最小分解体(過去スレpart4の542)とする。
このとき L/K はGalois拡大(過去スレpart4の848)である。

証明
過去スレpart4の876より L/K は正規拡大(過去スレpart4の844)である。
よって、L/K が分離的(過去スレpart4の843)なことを証明すれば良い。
f(X) の L における根全体の集合を {α_1、...、α_n} とする。
L = K(α_1、...、α_n)(過去スレpart4の539)である。
各 i (1 ≦ i ≦ n)に対して g_i(X) を α_i の K 上の最小多項式(過去スレpart4の554)とする。
f(α_i) = 0 であるから f(X) は g_i(X) で割れる。
f(X) は分離的であるから g_i(X) も分離的である。
よって、α_i は K 上分離的(過去スレpart4の841)である。
よって、過去スレpart1の271より L/K は分離的である。
証明終

184 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/11(日) 06:00:41.86 ]
命題
K を可換体とする。
f(X) ∈ K[X] を定数でない分離的(過去スレpart4の694)な多項式とする。
L/K を f(X) の最小分解体(過去スレpart4の542)とする。
f(X) の次数を n とする。
このとき [L : K] ≦ n! である。

証明
>>183より L/K はGalois拡大(過去スレpart4の848)である。
G = Aut(L/K)(過去スレpart4の847)とする。
過去スレpart1の317より |G| = [L : K] であるから |G| ≦ n! を示せば良い。
f(X) の L における根全体の集合を S = {α_1、...、α_n} とする。
>>182より S は忠実な G-集合である。
よって、G は S 上の対称群 Sym(S)(>>6)の部分群と同型である。
|Sym(S)| = n! であるから |G| ≦ n! である。
証明終

185 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/11(日) 06:22:25.30 ]
Galois理論を使って>>181の別証をしよう。

命題
K を可換体とする。
A = K[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
s_k(0 ≦ k ≦ n)を A における次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
L = K(X_1、...、X_n) を n 変数の有理関数体(>>8)とする。
このとき、K(X_1、...、X_n)_sym(>>178)= K(s_1、...、s_n)である。

証明
S = K(X_1、...、X_n)_sym とおく。
M = K(s_1、...、s_n) とおく。

G を {1、...、n} 上の対称群(>>6)とする。
>>10より G は Aut(L/K)(過去スレpart4の847)の部分群と見なされる。
S は G の固定体(過去スレpart4の863)だから
Artinの定理(過去スレpart1の438)より L/S はGalois拡大(過去スレpart4の844)で
G = Aut(L/S) である。
過去スレpart1の317より |G| = [L : S] であるから [L : S] = n! である。

(続く)

186 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/11(日) 06:23:32.50 ]
>>185の続き

L[Z] を1変数の多項式環とする。
f(Z) = (Z - X_1)...(Z - X_n) ∈ L[Z] である。
>>70より
f(Z) = Σ[k = 0、...、n ] (-1)^(n-k) s_(n-k) Z^k
よって、f(Z) ∈ M[Z] である。
X_1、...、X_n は f(Z) の根であり、L = M(X_1、...、X_n) であるから
L/M は f(Z) の最小分解体(過去スレpart4の542)である。
f(Z) は分離的(過去スレpart4の694)であるから>>184より [L : M] ≦ n! である。
一方、M ⊂ S だから過去スレpart4の561より [L : M] = [L : S] [S : M]
よって、[L : S] ≦ [L : M]
[L : S] = n! だから n! = [L : S] ≦ [L : M] ≦ n!
よって、[L : S] = [L : M] = n!
よって、[S : M] = 1
よって、S = M
証明終

187 名前:132人目の素数さん [2012/03/11(日) 06:32:33.46 ]
くだらん

188 名前:猫vs運営 ◆MuKUnGPXAY mailto:age [2012/03/11(日) 06:53:09.90 ]
>>187
下らんのはオマエや。




189 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/11(日) 07:31:52.43 ]
命題
K を可換体とする。
L = K(α_1、...、α_n)(過去スレpart4の539)とする。
このとき α_1、...、α_n が K 上代数的独立(>>119)であるためには
n = tr.dim L/K(過去スレpart5の36)となることが必要十分である。

証明
必要性:
自明である。

十分性:
n = tr.dim L/K とする。
α_1、...、α_n が K 上代数的独立でないとする。
n = tr.dim L/K であるから α_1、...、α_n の中に K 上代数的でないものがある。
よって、過去スレpart5の34より {α_1、...、α_n} の部分集合で
L/K の超越基底(過去スレpart5の9)であるものが存在する。
{α_1、...、α_n} は L/K の超越基底でないから tr.dim L/K < n となり矛盾である。
証明終



190 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/11(日) 07:38:02.79 ]
命題
K を可換体とする。
B = K[X_1、...、X_n] を n 変数の多項式環とする。
s_k(1 ≦ k ≦ n)を B における次数 k の基本対称多項式(>>66)とする。
このとき s_1、...、s_n は K 上代数的独立(>>119)である。

証明
L = K(X_1、...、X_n) を n 変数の有理関数体(>>8)とする。
S = K(X_1、...、X_n)_sym(>>178)とおく。
M = K(s_1、...、s_n)とおく。

>>185より S = M である。
>>185の証明より [L : S] = n! である。
よって、L/M = L/S は有限次拡大である。
過去スレpart5の38より
tr.dim L/K = tr.dim L/M + tr.dim M/K

tr.dim L/K = n
L/M = L/S は有限次拡大であるから tr.dim L/M = 0
よって、tr.dim M/K = n
よって、>>189より s_1、...、s_n は K 上代数的独立である。
証明終

191 名前:Kummer ◆SgHZJkrsn08e [2012/03/11(日) 07:40:45.23 ]
注意
>>190>>120において A が体の場合の別証である。






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