- 492 名前:132人目の素数さん [2007/01/20(土) 10:51:30 ]
- 命題
A をネーター環、I を A のイデアルで I を含む素イデアルはすべて 極大イデアルであるとする。このとき I を含む極大イデアルは有限個 であり、A/I は環の直積 ΠA_m/IA_m と標準的に同型である。 ここで m は I ⊂ m となる極大イデアルを動く。 証明 仮定より I を含む極大イデアルは V(I) の極小元である。 前スレ1の224よりこれ等は有限個である。 m_1 と m_2 を V(I) の異なる2元とする。 >>486 より I(m_1) は m_1 に属する準素イデアルである。 よって I(m_1) を含む素イデアルは m_1 だけである。 同様に I(m_2) を含む素イデアルは m_2 だけである。 したがって I(m_1) と I(m_2) をともに含む素イデアルはない。 よって I(m_1) + I(m_2) = A である。 一方、>>487 と >>488 より I = ∩I(m) となる。 よって中国式剰余定理(前スレ1の341)より A/I は環の直積 ΠA/I(m) と標準的に同型である。 >>490 より A/I(m) は A_m/IA_m に標準的に同型であるから A/I は ΠA_m/IA_m と標準的に同型である。 証明終
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