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【朝ドラ】ゲゲゲの女房でエロパロ【昭和のかほり】



1 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/05(水) 12:07:38 ID:wXoQLilw]
なさそうなので立ててみた

688 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/22(木) 19:35:45 ID:CnH7G3p8]
>>675
だ、だ、だんだーん!!!!!!!
ゲゲのツンデレパねぇww
も、もしや自分の大好物「ひとりでできるもん」の書き手さんでは?
「はい、はい」の区切る感じがすっごい好きです可愛い禿げ萌える!

小峰とかとフミたんをどんどん絡ませてゲゲを悶えさせて頂きたい!
GJ!!


689 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/22(木) 23:27:32 ID:DyAf/dLT]
>>687
なるほどそういう伏線だったのか
すごいなギョーザの力

690 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/23(金) 00:33:14 ID:zGXKIKxd]
つーことは今日
妊娠報告したフミちゃんが帰った後のスピーカー三人衆の反応や如何に?w


>>674
アシさんがフミちゃんに惚れるネタ色々出てるけど
そういえば太一はフミちゃんに対してそれっぽい想いはなかったのかな

691 名前:授賞式の夜 mailto:sage [2010/07/23(金) 07:47:21 ID:NYV1y1ZD]
漫画賞の授賞式夜、二人で見た星空。流れ星に願いを唱える事が出来なかったが、この星空を忘れる事は無いだろう。
慣れない場所や人混みで、身体は疲れているのに、興奮して中々寝れそうにない。
「おとうちゃん、肩揉みましょうか?」
風呂あがりの布美枝は、真っ白な肌が、ほんのりピンクに染まり、甘い匂いがする。甘いのは石鹸の香りか?茂は、ドキッとする。
布美枝は、そっと茂の肩に手を置き、優しく茂を揉みほぐす・・・・。
「今まで、苦労かけたな・・・・」
「えっ?どげしたとですか?」
「これからは、食うに困らんはずた。」
「・・・・・」
背中越しに泣いてる布美枝。
「どげした?そんな辛かったのかっ!」
「違うんです。おとうちゃんが一生懸命頑張ってた姿を見てきたから・・・嬉しいんです」
茂は、ゆっくり後ろを振り向き、布美枝の頬に手を触れ、流れ落ちる涙を拭き、そっと、額に口づけをした。
布美枝をそっと抱きしめ・・・・
今度は、唇に口づけをした。
甘い香りにクラッとする。首筋に華奢な鎖骨に口づけを落とす。
器用に、浴衣をほどき、小ぶりだが、形の良い乳房を揉みしだく。中央の赤い果実を親指でそっと触れると、何とも悩ましげな表情で「あっ」と、小さく声をあげる。今度はその果実を口に含み、舌で転がす。
布美枝をそっと倒し、太股の間をまさぐる。溢れ出た密は、すでに茂を受け入れる準備をしている。本当は、全身をもっと愛撫したいが、甘い香りのせいか、我慢の限界だ。そそり立つ茂の分身を布美枝にあてがう。
静まりかえった部屋に、パンパンと打ち付ける音、お互いの息遣いが響く。
愛おしくてたまらない。その表情も声も・・・・。「うっ」限界がきた。しばらくは、お互い結合したまま抱き合った。
「これからも・・・・よろしくな」


すみません。何か書いて見たくなりました
スルーしてくれ〜

692 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/23(金) 10:38:23 ID:Ml2AAXhi]
>>691
スルーしてくれなんて、言わんでください。
あなたの気持ちは、ようわかりますけん。・・・なんつって。

あの流れ星のシーンはよかったね。茂はどんなに偉くなっても
基本は変わらないと思う。フミちゃんのごちそうも食べてくれたし。
戌井さんと握手したときも、万感こもってた感じだったんだから、
二人とも茂を信じてあげてほしいと思う。
と言いつつ、昨日からちょっと悲しい話を考えててブルーになってたから、
>>691を読んでちょっと明るくなったよ。
その日があったか!ってw。でも第二子の仕込にはちょっと早いネ。

693 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/23(金) 13:39:46 ID:ANZIpFIi]
今日の浴衣にもくらっと来た


694 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/23(金) 15:36:40 ID:r28ZJbBo]
昨日の展開で、ちょっと寂しくなってしまったので、新婚時代の話をひとつ。
ドラマに黒いバナナは出てきたけど、カステラの切れはしは出てこなかったので、
特別出演wしてもらいました。

これから、もっと寂しくなる展開になりそうだけど、そういう時はまたこの
スレで読んだり書いたりして萌え補填していきたいです。

695 名前:記念日1 mailto:sage [2010/07/23(金) 15:37:45 ID:r28ZJbBo]
 茂がその花に気づいたのは、2月のとある昼下がりだった。
仕事のスケジュール用に使っている、商店街でもらったカレンダー。
1月31日は、この間ロールキャベツで祝った結婚記念日。黒で丸がしてある。
だが、今日の日付には、赤で花丸がしてあるのだ。
(結婚記念日より大事な日なんてあったかな?)
いぶかしく思いながら仕事机に目をやると、牛乳瓶にナズナがさしてある。
(そういえば、去年もこれが飾ってあったな。結婚してすぐのころだ。
 フミエに自転車を買ってやって、深大寺までサイクリングに行ったら、
 そこにも咲いておったっけ。あいつ、子供のようによろこんどったな。
 婚礼からしばらくは、締め切りに追われて相手してやれんかったから、
 あれから仲良うなったな。・・・待てよ、そういえば、あの日の夜・・・。)
「ふーむ、そういうことなら、期待に応えんといけんな。」

 フミエはその日、忙しかった。そうじをしてナズナを飾り、自転車を
ピカピカにみがいた。昼食がすむと、商店街に買い物に行った。
今日はフミエにとって結婚記念日より大事な日だった。
1年前、2回しか会ったことのない茂と結婚式を挙げ、調布のこの家に
来たものの、勝手もわからず、茂は仕事仕事でろくに話もしてくれず、
寂しい思いをしていた。そんなある日、茂が自転車を買ってきてくれて、
深大寺に連れて行ってくれたのだ。早春の日差しの中、水の音を聞きながら、
茂と初めていろいろな話をした。二人の距離がぐっとちぢまった。
そして、その夜・・・。
「今日はお仕事で忙しいけん、私の心の中でだけお祝いしよう。」
茂は覚えていないかもしれなかった。わざわざ説明するのも恥ずかしい。
あの日の思い出は、フミエの宝物だった。

696 名前:記念日2 mailto:sage [2010/07/23(金) 15:38:14 ID:r28ZJbBo]
 その日の夕食は、1年前と同じ、野菜たっぷりの鍋だった。あの日とちがって
今日は、二人っきりの差し向かい。締め切りも近いというのに、なぜか
茂はゆっくり味わうように食べている。しっとりとした時間が流れた。
デザートは、コーヒーと、茂に教えてもらったカステラの切れはしだ。
「おっ。コーヒーにカステラか。サービスがええのお。」
コーヒーの湯気の向こう側に見える茂の目が、やさしく微笑んだ。

 茂は仕事に戻り、フミエは布団を敷いて寝支度をしていた。
フスマが開いて、茂が入ってきた。抱きすくめられ、口づけされる。
そのまま抱き倒されて、フミエはもがいた。
「あ、あなた、お仕事は?」
「後ですればええ。それより、今日はこういう日なんだろ?」
「こ、こういう日って・・・?」
「あー、だからっ、お前と初めてこうなった日だ!」
(覚えてくれとったんだ・・・。)
茂と深く唇をむすび合わせながら、フミエはうれしい気持ちで胸が
いっぱいになった。
深い口づけとやさしい愛撫にとろけていると、茂がゆっくりと押し入ってきた。
いつもは意地悪に焦らしたり、激しく責めてフミエを啼かせたりする
茂なのに、今日は初めての時のようにやさしかった。
「初めの頃は、こげな風におっかなびっくり抱いとったなあ。お前が
 あんまりおぼこなもんだけん。それが今では堂々としたもんだ。
 大きな声は出すし、自分から腰をf・・・むぐぐっ。」
フミエが両手で茂の口をふさいだ。その手のひらを茂がぺロッとなめる。
「ひゃっ。」
フミエが思わず手をひっこめた。ふたりは顔を見合わせて笑った。
フミエは心から満たされ、大きな波に身をまかせていった。

 その後、茂は仕事に戻った。茂の胸で眠りたかったが、締め切り間近
となればしかたもない。
茂のにおいがする布団に顔を寄せる。茂にいとおしまれた身体のあちこちの
部分に触れてみる。今しがたの記憶がよみがえり、胸がどきどきした。
「今日もええ日だったな・・・。」
フミエの心の中の宝物が、またひとつ増えた。



697 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/23(金) 16:12:04 ID:erJkil0H]
おおぉ投下されちょる〜だんだん!
ちゃんと記念日を思い出したゲゲぐっじょぶ。

たしかに忙しくなってちょっこしさびしくなるかもしれんけど、
ゲゲは出前のよりふみちゃんの太ったぎょうざのほうが好きなんだから大丈夫。

>>692さんの言う通り、基本は変わらんと信じてますけん!

698 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/23(金) 19:04:34 ID:wS0XFIbx]

>>691
だんだん!!
そういう、妄想を文にする積み重ねが大事だと思うんだ!!
個人的にちょっこし二人の会話多めにしてもらえると嬉しいです!!

>>694
記念日=ごちそう=性欲=フミたん
という図式がすぐ浮かぶゲゲ最高ですww
いつもは意地悪に焦らしたり、激しく責めて〜
ってくだりに床ローリングで萌えました!!


699 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/23(金) 23:42:23 ID:YsfOnYzy]
新作続々キテル━━━ヾ(◎)ノ━━━!!

職人様だんだん!だんだん!!
イチャイチャぶりに激しく萌えましたけんww

今日は思わぬ所で萌え展開になってニヤニヤが止まらなかったw

>>490
太一君は失恋をだいぶ引きずっていたようだから
自分はそこまで考えがいかなかったな。

700 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/23(金) 23:47:34 ID:I+wbEL5r]
>>691
だんだん!
肩揉みスキンシップええですな!…その手があったかw
また是非投下してごしない!

>>695
此方もだんだん!
記念日にいそいそするフミちゃん可愛い〜
いつまでも二人仲良くして頂きたいな…
ゲゲゲの何が好きって、この二人が好きなんですけん!
またイチャコラな作品待っちょります!

701 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/24(土) 12:25:45 ID:I3hInvCL]
なんという良スレ
ドラマにはまってる人はもれなくここで
空白部分を埋めるといいとまじめに考えちゃったぜ

つかスレ最初から10回も読み直したの初めてかも

702 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage688ご明答 [2010/07/24(土) 20:20:26 ID:8pZ2ZsgI]
「でしょ?」
萌え〜

以前の「お母ちゃん此処におるよ?」も悶えたが
こういう松下口調は堪らん!

703 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/24(土) 21:52:40 ID:CpM8EzPl]
>>702
録画見返した。
あれは萌えるな。
その前の「うちの人はスゴイ人なんだよ」も萌えたw

そしてノースリーブの夏服姿がまた良い!

704 名前:喜びの日 1 mailto:sage [2010/07/25(日) 00:10:49 ID:Qa0MUOMt]
 「まさか…赤ん坊か?」
口元を押さえながら、布美枝はこくりとうなずいた。心なしかその顔色が青い。
「あ…でも、とりあえず明日病院行ってみんことには、何とも…」
「今日行け」
「え?」
「こげな事は早いこと調べた方がええんだ。今日行け。今すぐ行け」
強い口調に圧され、半ば追い出されるように布美枝は家を出た。

布美枝を送り出し、玄関先でにわかに落ち着かなくなった茂の背中から
浦木が声をかける。
「いや〜おめでとうゲゲ。俺も親友として祝福するぞっ」
そういって茂の肩に腕を回した。そのニヤニヤ笑いに、茂は思わず仏頂面で返した。
「…まだ出来とると決まってはおらん。喜ぶのは早い」
「女がああ言うのは大抵、確信しとる時だ。それに…」
演出めかして言葉を切り、顔をずいと寄せた。
「身に覚えが無い訳ではないんだろ?んん?」
「ダラ言うなっ、身に覚えがないのに赤ん坊が出来てたまるか!」
ぶんっと体を振って浦木の腕をほどいた。
「夫婦円満で、結構なことじゃないの〜」

カラカラと笑う浦木を、もうお前帰れ、といつものとおり首根っこを掴み
家から叩きだした。

「赤ん坊か…」仕事に戻ってみても、早く布美枝が帰ってこないかとばかり
考えていた。ぬか喜びでは困る、あまり期待しすぎないようにと心がけても
はやる気持ちは抑えられなかった。

705 名前:喜びの日 2 mailto:sage [2010/07/25(日) 00:12:46 ID:Qa0MUOMt]
  一方、診察を終え帰路につく布美枝は、どことなくふわふわした気持ちで
歩いていた。
お腹の中に赤ちゃんがいる。二人目の子供が生まれるのだ。
布美枝はそっと腹部に手をやった。最近おめでたい事続きだったが、
自分にとって一番身近に感じられて嬉しいのはこのニュースに思えた。
経済的な事情が許せば、藍子にもきょうだいの賑やかさを与えて
やりたいとも密かに思っていたのだ。

「お父ちゃん、喜んでくれるかなあ…」布美枝はつぶやいた。

『子供は、大変だぞ…』
藍子を身籠った時の茂の言葉を思い出した。
今思えば、急に妊娠を告げられてあの人も不安だったのだろう。だが。

あの時よりはだいぶ暮らし向きも良くなったけど、また漫画の仕事が
いつ途絶えるとも限らない。子供が二人となると、確実にお金がかかる。
「喜んでくれるとええけど…」嬉しさの中に、ほんのひとさじの
不安を落とした。
 「ただいまー」布美枝がドアを開けると、なんと玄関の前で茂が
待ち構えていた。「遅かったな」
「病院混んでて…。お父ちゃん、もしかしてずっとここで待っとったの?」
「ずっとではなーぞ。お前が遅いけん…、それより、どうだった」
やや緊張しながら布美枝は報告した。
「やっぱり、出来とりました」
一瞬、間があいた気がした。



706 名前:喜びの日 3 mailto:sage [2010/07/25(日) 00:14:27 ID:Qa0MUOMt]
「予定日は?」
「来年の1月です」
「今何ヶ月目だ」
「もう二ヶ月目に入ったと…」
「男か女かわからんのか」
「無茶言わんでくださいっ」矢継ぎ早に飛んでくる質問を受けながら、
布美枝は妙な気分を味わっていた。

(あれ、なんか…)茂はそうか、そうか、と確認するようにうなずき、
せわしなく足踏みしている。
(この人…もしかして、はしゃいどるんだらか)
表情からは判りづらいが、実家に連絡しなければとか、栄養がどうとか喋っている夫は
興奮していると形容できる様子だった。

思わず観察するような目つきになった布美枝に気付いたのか、
茂は取り繕うように一つ咳払いをした。そして、布美枝の目を見て、
「大事にせえよ」と言った。

喜んでくれている…。体の内から幸福感が湧き上がった。
何を不安になっていたのだろう。新しい家族が増える事を、この人は喜んでくれている。
「だんだん…」
布美枝は微笑んだ。茂も照れくさそうに笑い、
妻の、まだ目立たない腹部に手の平をあてた。その大きな手から
体温が伝わる。布美枝も、その上から両手を重ねた。
「……」夫婦は見つめ合った。



707 名前:喜びの日 4 mailto:sage [2010/07/25(日) 00:17:21 ID:Qa0MUOMt]
「おかあちゃーん」そこに、藍子が居間から駆け寄ってきた。
慌てて二人は手を離す。

「藍子、来年にはお前もお姉ちゃんだぞ」
「おねえちゃん?」
「ああ。お母ちゃんのお腹に赤ちゃんが出来たんだ。お母ちゃんが
大変そうな時は手伝ってやらんといけんぞ」
「わーい、あかちゃん!あかちゃん!」
まだよく呑み込めていないなりに嬉しそうな娘を、茂が頭を撫でてやった。

(皆、あんたの事、楽しみに待っとるよ)
布美枝がお腹に呼びかけた。

幸せそうな村井家を、居間の一反木綿が、これまた幸せそうに見つめていた。

(終)

708 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/25(日) 00:37:02 ID:+XOUXKYt]
>>704
うわ〜GJ!!
ってか、かなり自分も同じようなことを脳内で思ってて
ぴったり文章にしてもらったって感じですごい嬉しい!
ありがとう!そして布美ちゃんの「だんだん」久々に聞いた気がする。

はしゃぐゲゲ萌え…w

709 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/25(日) 02:36:03 ID:WxpNzT7l]
>>707
すごい!!
ドラマの一場面を観ているようでつ
「身に覚え」のシーンも、いつか読みたいですなあ♪♪♪

710 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/25(日) 11:41:41 ID:HPHwa2aU]
>>704
だんだ〜ん!
ドラマであっさりスルーされたシーンが読めて嬉しい!

711 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/25(日) 12:11:45 ID:6dau+GR1]
>>704-707
まるでドラマの続きを見ているように場面が目に浮かびます!
職人さんは凄いなぁ〜

これから夫婦仲がぎくしゃくする時代を迎えるらしいので、
このスレで懐古することが多くなりそうです

職人さんたちこれからもよろしくたのんます〜


712 名前:寂しい日々 mailto:sage [2010/07/25(日) 16:45:31 ID:48t5lYk8]
授賞式以来、仕事は沢山舞い込み、家も増改築。さらに第二子の妊娠。人は皆、口を揃えて「良かった」と。確かに、生活はだんだん安定してきたが、今までに味わった事が無かった寂しさを感じはじめていた
「最近、おとうちゃんと話したの・・・いつだったけ」
何とも言えない寂しさに涙ぐむ布美枝。
「おとうちゃんは一生懸命頑張っとる、私も頑張らんと!」
必死で気合い入れるも・・・
「やっぱし、寂しい・・・・。おとうちゃん。」涙がポロポロ溢れ出てくる。
「おい、コーヒー頼む」茂が台所に行くと、泣いている布美枝を目にする。
「どけした?腹でも痛いか?」慌てて、布美枝の元に駆け寄る。
「何でもないですよ、あっ、コーヒーですね。」布美枝が慌てて、やかんに火をかける。
「どけした・・・。何でもないはずないやろ」と茂は少し声を荒げる。
「漫画で手いっぱいなんだ、心配かけてんでくれ」
「ひ、ひどい。私は、私はただ」
「ただ?」怪訝そうな顔をする茂。
「おとうちゃんと話がしたい」涙が溢れ出し止まらない。
「話ならしちょるだろ」
「違う!もっと・・・」「意味が分からん!」怒り出す茂
「私は、寂しい。寂しよ、おとうちゃん」
「家族の為に、頑張っとるだけだ」
「こんなんなら、貧乏で良かった、おとうちゃんがどんどん離れていく」
「えっ?」
「仕事の手伝いも食事も・・・なんも関われん」
「腹に子供がおるけん」
「私は、頑張ってるおとうちゃんの力になりたい・・・」
ポリポリ頭をかく茂。
「力になっとる」
「えっ?」
「おかあちゃんが、居るだけで、仕事が安心して出来る」
「で、でも」
「あんたが居るだけで十分だけん」
「おとうちゃん・・・」「今日は、よー肥えた餃子が食いたい」
「はい。皆さんの分も作らないといけんですね。忙しくなりますね」
「いや、今日はわしの分だけでええ」
「?」
「今日は久しぶりにゆっくり過ごそうか」
「おとうちゃんだんだん」


このあと、誰か続き頼みます

713 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/25(日) 18:38:44 ID:zab3GK2S]
なんかこのフミちゃん違うし


714 名前:すみません mailto:sage [2010/07/25(日) 18:46:04 ID:48t5lYk8]
削除して下さい。お願いします。マタニティブルーの布美枝ちゃんを想像したのですが、削除仕方分かりません。削除お願いします

715 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/25(日) 20:36:33 ID:RL5Wc33Z]
>「力になっとる」
>「えっ?」
>「おかあちゃんが、居るだけで、仕事が安心して出来る」

ここのところで胸を打ち抜かれたごとく感動。
削除だとか言わんでごしない。
フミエちゃんの本心を汲んだ想像と、お見受けしました。

716 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/26(月) 13:04:54 ID:X0VdIrty]
今更なんだが


>>693
ゲゲが狭い暑い人が多いつってキレ改築したのって

フミたんがみんなに遠慮してセックルできんくて欲求不満

が理由なんではと思ったあの浴衣姿見たらww





717 名前:ヒゲの人(いずみの場合)1 mailto:sage [2010/07/26(月) 16:03:33 ID:UBV2ruGd]

「お茶ですよ〜」
盆に冷えた麦茶と茶菓子を用意して仕事部屋に入ったのはいずみ。

途端、扇風機の風よりもずっと爽やかな風が吹き抜けたように思えて、
倉田はふとペンを止めたが、それを悟られぬよう咳払いひとつしてまた原稿に向かう。

「あ…れ? そっか…菅ちゃんは藍子と散歩か……」
先ほど玄関を出て行ったことを忘れるほど、東京の夏は暑い。

「でも……小峯さんも、いない」
編集者から逃げて出て行った兄の茂同様、小峯の席も空いていた。

この、第一印象最悪の関西人だけが、事情を知るのだろうが……
いずみ物問いたげに立ち尽くす。口を聞けばまた怒鳴られるかもしれない。

「……お茶、ここに置いときますね」
別のテーブルにお茶とお菓子をひとつひとつ並べると、くすりと笑い声が聞こえた。

「俺一人でそんなにもいらんわ」
「え…? あ、それも…そっか」
「あんたもおやつにしたらええ。一人で食ってもつまらんさかいな」

実家でも看板描きの仕事場でも大所帯でいたせいか、
意外と寂しがりなのかな? と、いずみは笑ってイスに掛けた。


718 名前:ヒゲの人(いずみの場合)2 mailto:sage [2010/07/26(月) 16:05:11 ID:UBV2ruGd]
「何や?」
「いえ。ウフフ」
「何や、含み笑いして…。気になるさかいに言ってくれんと」
「フフッ。倉田さん、ひとりで寂しかったのかなーって」
「なっ…」

あほんだら…とブツブツ呟きながら、まんじゅうにかじりつく。
「いいですよ。居てあげます」
「いい大人が寂しがったりするわけないやろうがっ。全く…」

言うほど大外れではなかったのだろうか。
頭にくることもある程に口も達者だが、その表情は本当に素直で、見ていて飽きない。

「小峯さん、今日はお休みですか?」
「用事があって昼にあがったわ」
「へえ〜。もしかして……デート?」
「はあ? 知らん!」

同僚でありながら、小峯には謎なところが多い。
所帯は持っていないことは労働条件の相談の時に聞いたが、いい仲の女がいるかどうか
までは聞く機会はなかった。

「小峯さん男前だもんね〜。無口やし、ニヒルで…ええ男やわぁ」
まんじゅうを胸にきらきらした瞳で呟くいずみを前に、倉田は自然と口端が歪んだ。

「何ですか?」
「……いや。別になんでも」


719 名前:ヒゲの人(いずみの場合)3 mailto:sage [2010/07/26(月) 16:06:55 ID:UBV2ruGd]
「東京にもあんな寡黙な方もおるんですね。編集さん達はみんな忙しなくって…。
 こっちの男の人はみんなあんななのかと思ってましたよ」
「……」

思えば自分も随分とお喋りだと言われてきた。
自分では無意識でも、つい何かあれば突っ込みのひとつも入れずにはいられない。

「でも寡黙過ぎて、ええ人もつかまえられんかもしれないなぁ…」
「……」
斜に構えて無口に黙り込んだ倉田に気付き、いずみは口を尖らせる。

「何ですか。そげん黙りこくって…倉田さんらしくもない」
「……あ?」
何をいずみ好みの男を演じていたのかと、倉田自身やっと気付いて笑い出す。

「あんた、小峯に気があるんか?」
「へ? あははっ、ヤーダそんなんじゃないですよっ。
 あげんテレビん中の俳優みたぁな人…初めて会ったから…」

「ふうん?」
ちらちらと見る丸い目は、成人にしては犬のように愛らしくて、
いずみは思わず笑い出してしまう。

「もうっ。からかわんどって下さい!」
「ははっ。あんたはいつも上っついとるんやなぁ」
「えっ?」
「あの大人しい奥さんの妹さんとは思えんわ。ほんまに姉妹なんか?」

720 名前:ヒゲの人(いずみの場合)4 mailto:sage [2010/07/26(月) 16:08:44 ID:UBV2ruGd]
倉田が二つ目のまんじゅうに手を伸ばすと、いずみは俯いた。
「……やっぱりお姉ちゃんは、ここでもそうなんだ」
「ん?」
「安来でもずっと、大人しく家業を手伝っとりました。
 忙しい母に変わって、私や甥っ子の面倒もよう見てくれちょりましたけん、
 私や甥は、お姉ちゃんを守らなきゃ、って……いつも思っとったんですよ」
大家族とはそういうものだ。倉田も実家を懐かしく思い出した。

「言いたいことも言えん人生は、つまらんですから」
「ふふっ。あんたは随分勇敢な女騎士なんやなぁ」
「はい。もはや戦後ではない、ですから」

これからの時代、女も靴下も俄然丈夫になっていくのだろう。
同じく家を守るにも、やり方が変わっていく。
こんな明るく強い女ならばきっと、浮き草稼業の漫画家の嫁になっても、
きっと心強く支えてくれるのだろう……が。

721 名前:ヒゲの人(いずみの場合)5 mailto:sage [2010/07/26(月) 16:10:15 ID:UBV2ruGd]
「……ん。何考えとるんだ…俺」
自分で自分に驚いて、思わず詰め込んだまんじゅうに喉を詰まらせる。

「倉田さんっ!? だ、大丈夫ですか? お茶! お茶!」
麦茶を飲み干してもまだつっかえが下りず、差し出された二杯目に手を伸ばす。
「倉田さんっ」
ばんばんっと、そこまで激しく背を叩くことはないだろう…と、

恨めしく思いながらも、おかげでようやく喉が通る。

はぁあ…とひと息ついた頃には、脳裏をよぎったおかしな感情を吹き飛んでいた。


終わり


722 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/26(月) 19:48:36 ID:4TSSCu0Z]
投下だんだん!

ヒゲの人の人気に嫉妬w
いずみが上京してきて村井家も騒がしくなりそうですねw

723 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/26(月) 20:09:55 ID:bMvBI9uM]
>>717
だんだん!
倉田ツンデレ展開キタ!
菅ちゃん、北村ガンガレw

>>716
浴衣姿やばいよなww
浴衣姿やら夏服姿、その他諸々載ってる二人の写真集出してほしいw
大河の龍馬写真集も出たことだし。

724 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/26(月) 20:56:30 ID:E+J9r/r+]
>>712
「いや、今日はわしの分だけでええ」

グッときました。。。

恐らく実際にもこんな風に寂しさを訴えるシーンがあったんでしょうね
水木さんのことだから、フォローちゃんと出来たか疑わしいけれどw

削除なんて仰らず、これからも読ませてくださいね

725 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/26(月) 22:32:34 ID:SYxfChxB]
>>717
投下GJGJ
「第一印象最悪のアイツ、でも気になる存在」ってのはやっぱ王道だ

726 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/27(火) 02:10:17 ID:pDKqOJjz]
「割れたせんべい」みてたら、
ゲゲ布美でもこういうの、あったらいいなと妄想。

というわけで、投下させてください。



727 名前:すれ違い、仲直り1 mailto:sage [2010/07/27(火) 02:14:16 ID:pDKqOJjz]
夕刻、家路につく布美枝の足どりは重かった。
今日は赤羽に住む、姉の暁子の家にお邪魔していた。暁子から呼び出しがあったからだ。
その呼び出しの用件とは…。

「布美ちゃん、貴方、村井さんとは仲良くやっとるの?」
家に上がるなり、暁子は眉をひそめて布美枝の顔を伺った。
「え?ど、どういうこと?」
暁子の質問の意味を理解しかねた布美枝は、ためらいながら訊いた。
「私…見たのよ、昨日。村井さんが、女の人と一緒におるところ」
「え?」
「楽しそうにデパートで買い物しとったのよ。間違いなく村井さんだった」
「…そんな。昨日は…嵐星社に原稿を届けに行っとったのよ」
「それ本当?」
「締め切りが昨日だったけん、間違いないわ」
「でも…片腕の人を見間違うことはないでしょう?私も気になって、しばらく後つけとったし」
「…ど、どげな人?相手の…」
「う…ん、髪はこれくらいで、くるっと巻いとったわ。かっちりしたスーツにハイヒールで、
 どこかの大きい会社の秘書さんみたいな。…美人だったわよ」
茂の知り合いで、布美枝が知る限り、その外見だと
(加納さん…?)
嵐星社に行っていたことが間違いないのだとしたら、
一緒に居た相手が加納郁子だと考えるのが自然ではないだろうか…。
「暁姉ちゃん、他に男の人は一緒でなかった?背が高くて、さわやかそうな男前の人」
「ううん。しばらく見てたけど、連れの人が居る様子はなかった…」
「…」
もしかしたら、深沢も一緒に居たのかも知れないと思ったが、それも否定された。
布美枝の心の中に、黒い小さなシミがぽつっと浮かんだ。

728 名前:すれ違い、仲直り2 mailto:sage [2010/07/27(火) 02:15:52 ID:pDKqOJjz]
「ただいま戻りました…」
茂とどんな顔をして向き合えばいいのだろう。
布美枝はとまどいの中で、藍子の手を引いて居間に進んだ。
「おとうちゃん、ただいま」
藍子が屈託のない笑顔で仕事場の茂に駆け寄った。
少し躊躇したが、布美枝は無理矢理笑顔を作って、茂を振り返った。

「遅くなってすんません。姉に色々持たせてもらいましたけん、今日はこれで夕食…」
そこまで言って、布美枝は茂の顔色にどきっとさせられた。
言い知れぬ怒りとも、哀しみともとれる、複雑な表情で布美枝を見ていたからだ。

「お前…どこ行っとったんだ」
「ど…どこって、今日は姉の所に行くって…」
低い、くぐもった声がますます布美枝を不安にさせる。
茂に置いてきぼりにされた藍子も、二人の間に流れる妙な空気を敏感に察知していた。

「…昼過ぎに浦木が来た」
こんなときに、浦木の話とはどういうことだろうか?眉をひそめる布美枝に、茂はゆっくりと近づいてくる。
「お前が、ずいぶん仲よさそうに男と歩いとるのを見たんだそうだ」
「えっ?」

心あたりが、ないわけではなかった。
確かに、傍目からはそう見えたかも知れないが。
「それは誤解です!仲よさそうにっていうか、その…」
布美枝は浦木の話を否定しなかった。
それに加えて、布美枝の煮え切らない態度に、茂はいっそうまくしたてる。

「そもそも赤羽の義姉さんのところに行くのに、なして藍子を商店街に預けなならん?
 藍子が一緒では都合が悪かったからか?」
「そげなことではないです!」
実は布美枝は、暁子の家に寄る前に、一件の先約があった。
その先約は、布美枝からその人物に依頼したことであって、
藍子が一緒では少し、時間や場所的に不便なことがあったので、
乾物屋の和枝に、藍子をまかせていたのだった。

729 名前:すれ違い、仲直り3 mailto:sage [2010/07/27(火) 02:17:00 ID:pDKqOJjz]
「ならどげなことだ!わざわざ俺に嘘をついてまで会わなならん男がおるのか!」
「違います!そげな人ではないです!」
「こっちは身を粉にして働いとるのに、お前はずいぶんええ身分でおるんだな!」
「…っ!」
あまりに酷い台詞に、涙腺が崩壊しそうになってしまった。
ぐっとこらえて、喉の奥から搾り出すように言った。

「…そげなら、おとうちゃんはどうなの」
「あ?」
「暁姉ちゃんが見たって言うとったわ、美人と楽しそうに買い物しとったって!」
「え…」
茂が一瞬戸惑いの表情を見せた。
その顔を見た布美枝の心中に、さっきぽつりと浮かんだ黒いシミが
ぶわっと一気に広がっていくのがわかった。
何かの間違いだと、さっきまで思おうと努力していたことが、
茂の表情ひとつでガラガラと崩れていくのがわかった。

「う…えぇえ〜〜」

藍子の泣き声に、二人ははっとしてそちらを振り返る。
父と母の大喧嘩に、小さな娘はぼろぼろと大粒の涙を零して震えていた。

「あ、藍子…ごめん。何でもないんよ…ごめんね」
慌てて布美枝は藍子を抱き寄せる。
茂は所在なさげに頭を掻きむしったり、ウロウロしたりしたが、
やがて襖をぴしゃっと閉めると、それっきり仕事部屋から出てこなくなってしまった。

その日以来、二人の間に、というよりも、村井家に会話がなくなってしまった。
茂は無言で仕事をし、布美枝も無言で家事をし、
藍子はそんな二人の間で戸惑いながら口をつぐんでしまった。
藍子を不憫に思う布美枝は、茂から逃げるように商店街に藍子と買い物に出かけたり、
茂も茂で、二人と極力顔を合わさないように、外出することが多くなった。

730 名前:すれ違い、仲直り4 mailto:sage [2010/07/27(火) 02:18:13 ID:pDKqOJjz]
そんなことが3日も続いた頃の昼下がり…。

「ごめんください」
洗濯物を藍子と二人で取り込んでいた布美枝に、今一番会いたくなくて、
しかし一番会いたかったとも言える人物が訪ねてきた。
玄関先にすらりと立ち、まっすぐにこちらを見つめる凛とした姿。加納郁子だった。

「先生と、次回作の内容と締め切りについてご相談しようと思って」
いつもの仕事の話、と思えばすんなり呑み込めることなのだが、
(そげなら電話で済むんじゃ…)
と、今の布美枝は素直に受け止められない。
郁子はきっと、茂に会いに来たのだ、そう思えてならなかった。

「すんません、多分散歩に出とるんだと思うんです…」
お茶を出しながら、布美枝は郁子と目を合わせないようにぼそっと言った。
「そうですか。先生は本当に散歩がお好きですね」
何だか、茂の全てを知っているかのようにも聞き取れる、今の布美枝はまさに疑心暗鬼の心境だった。

訊きたい、その衝動が布美枝を急き立てていた。
茂と会っていたのは本当に郁子だったのか。
二人で会うことは、もうこれまでに何度もあったことなのか。
そして二人は…ただ会って買い物を楽しむだけの関係ではない、ということなのか…。
同性の布美枝でさえ、郁子を魅力的に思うのに、男の茂がそう思わないわけがない。
自分とは正反対に、しっかりと自立した女を、茂の心は愛してしまったのだろうか…。
だとしたら、自分の存在など、茂の中にはすでにもうないのではないか。
じわっと浮かんできた涙を、必死で布美枝はこらえて、郁子にかける言葉を探した。
すると、郁子の方からやんわりと、布美枝に伺い口調で話しかけてくる。
「あのぅ…。例のもの、気に入っていただけましたか?」
「え…?れ、例の、もの?」
きょとんとする布美枝に、郁子は少し照れるように笑って続けた。
「私が選ばせていただいた、あれです。奥様のご趣味に合ったかな、と思って」
「???」
「色とか、柄とか。サイズはいかがでしたか?」
「???????」
「あれ」
郁子も、やっと会話が成立していないことに気づく。
そしてはっとして「もしかして…まだ?」と、あせったように呟いた。

731 名前:すれ違い、仲直り5 mailto:sage [2010/07/27(火) 02:19:07 ID:pDKqOJjz]
しんと、静まり返る。
藍子はそんな二人を首を傾げて、仕事部屋から見つめていた。

「あの…」
思い切って布美枝から切り出してみる。
「あたしの姉が…うちの人と、どうも加納さんらしい方が一緒に居るのを見かけたと言うんです」
「4日前のことでしょうか?デパートで」
「…はい」
「確かにそうです。でも…まだお渡ししてないようなら…」
やはり暁子が見たという美人は、郁子だったらしい。
が、どこか郁子の言葉の歯切れが悪い。
それは愛人がその妻と対峙したときの様子とはどこか違った様相を呈していて…。

布美枝がじっと郁子を見つめるので、郁子も降参したようにため息をついて話はじめた。
「先生に怒られてしまうかも知れませんが、ここまで喋ってしまったので、全てお話します」
布美枝は前のめりになって郁子の話しを聞いた。

「先生、背広を新調なさったんでしょう?漫画賞の授賞式用に」
「え?ええ、はい」
「自分だけ新しい服を買ったものだから、奥様に悪いと言って、
 奥様の服を選んで欲しいと、原稿を届けに来られたときに頼まれたんです」
「え…」
「いつも同じ服ばかり着てらっしゃるから、服の一着くらい、とおっしゃって。
 うふふ、羨ましいですね。お二人はお互いの考えてることが全く同じ」
「…」
「深沢から聞いています。先日、奥様も同じように先生の…」
すると、がたん、と玄関のドアが開く音がした。
のっそり、茂が居間に現れる。

「先生、お邪魔してます」
「ああ…この前はどうも。…次回作のことですか」
「はい、お時間よろしいですか?」
「結構です。どうぞ」

茂は布美枝をちらっと見て、少し落ち着かない様子で目を逸らした。
仕事部屋へ郁子を案内すると、藍子の頭を撫でながら
「おかあちゃんとこ行っとれ」と言って、郁子と二人、次回作の話を始めた。

732 名前:すれ違い、仲直り6 mailto:sage [2010/07/27(火) 02:20:19 ID:pDKqOJjz]
郁子が帰ったあと、また村井家には無言の時間が流れた。
三人で囲む食卓にも、藍子を気遣う布美枝の声が少しあっただけで、
茂は終始無言で食事を済ませ、また襖の向こうへ閉じこもってしまった。
しかし、郁子から全ての事情を聞かされた布美枝の中の、
茂への疑いの黒いシミは、もうすっかり跡形もなく消えていた。
そこにただ、前よりも大きな愛おしさがこみ上げてきていた。

藍子を寝かしつけ、階下に降りた布美枝は
風呂上りの茂が台所で水を飲んでいるところに出くわした。
茂はまた無言で仕事部屋に戻ろうとする。
「あのっ…おとうちゃん…」
ぴたっと足をとめ、背中で様子を伺う茂。
「渡したいものが…あるんです…けど…」
その言葉に、少し戸惑いながら、茂は振り向いてくれた。
布美枝は急いで戸棚の奥から、綺麗に包装されリボンまで付いている包みを取り出した。

「…なんだ」
「…開けて、下さい」
ちゃぶ台に向かうと、茂は器用に片手で包みを解いた。
中には、落ち着いた紺色のネクタイが入っていた。
「背広は新しくしたけど、ネクタイは手持ちがあるけんって、買わんかったでしょう。
 せっかくの晴れの日ですけん、びしっと新しいもので揃えた方がええと思って」
「…」
「これ、深沢さんに頼んで選んでもらったんです…。浦木さんに見られたのは、きっとそのときです」
「…」
「藍子、デパートに連れていったら、あちこち目移りして、
 深沢さんに迷惑かかったらいけんと思って、和枝さんに預けたんです。
 決してそげな、誤解されるようなことではないんです」

茂の目をしっかり見つめて、布美枝はゆっくりと話した。
二人の間に、またしばらく沈黙の時間が流れた。
やおら立ち上がった茂が、また何も言わずに仕事部屋へ向かったので
布美枝は少し不安になってドキドキし始めた。
しかし、すぐに戻ってきて、手に持った包みを少し乱暴に布美枝にずいっと突き出した。

「…今日、加納さんから聞いたのか」
「…はい」
「…そげなわけだ。別に、特別楽しそうにしとったわけではないぞ」
照れ隠しにぷいと向こうを向いて、もらったネクタイをいじくりまわした。
布美枝はそんなぶっきらぼうな茂を見ながら、3日ぶりに心から笑えた。

733 名前:すれ違い、仲直り7 mailto:sage [2010/07/27(火) 02:21:13 ID:pDKqOJjz]
包みを解くと、柔らかいクリーム色の、細かい格子柄のブラウスが入っていた。
郁子が布美枝の趣味を考えて、控えめな色を選んでくれたのがよくわかった。
「着てみよう。向こうむいとってください」
「別にええだろ、減るもんでなし」
「だめです」
しぶしぶ、といった具合で茂は目を閉じた。
「ええか?」
「はい、ええですよ」
目を開けると、にこにこ顔の布美枝が新しいブラウスに身を包んでいる。
「どげですか?」
「俺にはわからん。だけん選んでもらったんだ」
相変わらずの無愛想な答えだったが、それもまた布美枝は嬉しかった。
「…だんだん、おとうちゃん」
「うん…こっちも、な」
と言って、ネクタイをひらひらさせた。布美枝は笑顔でそれに答えた。

「勿体無くて着られん」
笑いながら、布美枝は茂の前に座った。
「…っとに、骨の髄まで貧乏症だな」
「だって…」
まじまじと、袖や裾を観察しながら、またふふっと笑った。
「嬉しい」
思わず笑みとともに、言葉がこぼれる。
そんな幸せそうな布美枝を見て、茂も自然と笑顔になった。
3日の間の居心地の悪い奇妙な空気を払拭するように、二人はしばらく微笑みあって、
それから、軽く口づけた。

734 名前:すれ違い、仲直り8 mailto:sage [2010/07/27(火) 02:22:49 ID:pDKqOJjz]
茂が布美枝の髪を結ぶリボンをしゅるしゅると解くと、さらりと長い髪が落ちる。
その瞬間にふわりと漂った髪の香りに、内側をさらっと撫でられた気がして茂はドキドキする。
ぎゅっと布美枝を抱きしめると、意外にも少し抵抗された。
「せっかくの服が、皺になります」
「…そげなら脱いだらええ」
そう言ったが早いか、茂の手はもうブラウスのボタンをはずしはじめて、
その唇も両鎖骨の真ん中のくぼみに落とされていた。

「…ぁ…んん…」
いつもの愛撫が始まる。
これでもかというくらいのキスの嵐が、布美枝の身体全体に吹き荒れて、
もうそれだけで、熱いコーヒーに入れられた角砂糖のように、
とろとろと蕩けていってしまいそうになる。
プレゼントのブラウスは、丁寧に脱がされてしまって、
布美枝の胸の中では茂が顔を埋めて舌を這わせていた。

ときおり強く唇を押し当てて、布美枝の乳房に自分の印を付けて満足げにしている。
「や…もぅ、なんですか?」
「俺のもんだという印だ」
「…」
茂は何の気なしにさらりと言ったのだろうが、布美枝はその言葉に心臓が跳ね上がった。
思わずぎゅっと茂の頭を抱きしめて、それから「あたしも」と言って、
茂の首筋に唇を落として強く吸い付いた。
「ま、待てっ」
「え?」
「そげな、見えるところはいけん」
「あ…」
服の隙間から布美枝の唇の印が見えていたのでは、明日以降の来客に差し支える。
茂の仕事はここのところ上向きで、来客も多いのだから…。
二人は顔を見合わせて笑った。それから布美枝は茂の胸に、自分の印を付けた。


735 名前:すれ違い、仲直り9 mailto:sage [2010/07/27(火) 02:23:24 ID:pDKqOJjz]
布美枝は茂の膝にまたがり、幾度となく舌を絡ませて口づけを繰り返していると、
茂の手は布美枝の尻の方から侵入して、熱く潤った場所へと辿り着いた。
突起を指で弄ぶと、茂の眼前で布美枝が快感に悶える。
「や…ん、あ…あ…」
艶かしい声とともに、とろとろと液が漏れ出して茂の手を濡らした。

いったん秘所から手を引っ込めると、茂は布美枝のスカートと下着を剥ぎ取り
ちゃぶ台にうつ伏せにさせて後ろからまた指で攻め始めた。
布美枝はちゃぶ台を抱えるようにして、茂の攻撃に必死で耐える。
二本の指が、熱くなった部分から出し入れされるたび、
さらに熱は高まり、それが身体中に広がって布美枝の喉で嬌声に変わる。
思わず、本音が出そうになる。
(挿れて…ください)
すると布美枝の心の声が聞こえたのか、はたまた茂の欲望の限界がきたのか、
後ろから布美枝の中へ勢いよく茂自身が挿し込まれた。
「ああっ!」
一気に鳥肌がたつ。ぞくぞくする快感。
激しく腰が打ち付けられる音、その度に意識が遠のきそうになる。
出し入れの最中、茂は布美枝の白い背中にも、自分の印を付けているようだった。
その唇がまた布美枝を悶えさせて、艶かしい声をもたらす。
「あんっ…あ…あっ…んっ…っ、んっ、んっ」
布美枝の中は灼熱の砂漠のように、熱でもって茂自身を溶かそうとする。
襞が刺激を与えて、早くその砂漠に液を吐き出せと迫ってくる。

茂の右手が、布美枝の右手をぎゅっと捕まえた。
そのままちゃぶ台に押さえつけ、さらに激しく腰を打ちつけた。
「あっ、あっ!も…っ…っいっ…ああっ…」
布美枝の身体が思わずのけぞる。頂点に達したときの証拠だった。
茂もやがて布美枝の最奥で、熱い熱い液を発した。

736 名前:すれ違い、仲直り10 mailto:sage [2010/07/27(火) 02:23:59 ID:pDKqOJjz]
茂に付けられた印を確認しながら、布美枝は風呂に浸かった。
先ほどの激しい営みに思いをはせると、思わず照れてしまって、ぶくぶくと鼻まで湯船に沈んだ。
結婚してもう4年も経つし、藍子もいるというのに、
相変わらず夜の茂は、何とも言えない甘美な時間をくれる。
お湯で流しても流しきれないほど、茂の唇の感触がまだ生々しく残っていた。

風呂から上がってそうっと2階へのぼると、めずらしく茂はまだ起きていた。
眠る藍子の傍らで、うつ伏せになってその顔を愛でている。
ふと見ると、藍子の横でヌイグルミのくまが一緒に寝ていた。
布美枝のブラウスを買ったときに、一緒に買ったものだという。
「藍子に悪いことしたな。小さいなりに、顔色伺って怯えとった」
「…はい」
そっと茂は、藍子の髪を撫でてやった。
布美枝は父としての茂を、夫としての彼とはまた違った意味で好きだった。
藍子に対して注いでくれる深い愛が、我がこと以上に嬉しかった。

「それはそうと、お前ネクタイ結べるのか」
身体を起こしながら、茂は布美枝に問いかけた。
「ああ、えっと、結婚式の前の日に、兄に教えてもらって…」
「ならええわ。兄貴に頼まなならんと思っとったんだが」
布美枝は哲也と練習したときのことを思い出しながら、空中で結んでみたが…
「…どげだったかな…」
「…おい、大丈夫か?」
茂が半分笑って、半分真面目な顔で布美枝を見やる。
「大丈夫です!…多分」
意気込む女房に少しだけ不安を感じながら、茂はぽんぽんと布美枝の頭を撫でた。
布美枝も実は自信がなかったが、茂に悟られまいと、とびきりの笑顔を返しておいた。

おわり




737 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/27(火) 08:47:25 ID:ulIiGQPt]
だんだん!
朝からご馳走様でした(^人^)

738 名前:火のタマの片思い1 mailto:sage [2010/07/27(火) 11:11:46 ID:uU61/wVY]
 小峰、倉田、菅井のアシスタント3人組は、お茶を飲みながら
雑談をしている。茂は出版社へ、フミエといずみは二人で買い物に
行っており、この家には今彼らしかいなかった。
菅井「なあ、いずみさんって年いくつかな?」
小峰「彼女に興味あるの?」
倉田「お前、女にうつつをぬかしとる場合か?」
菅井「なんだよ倉田くん、君こそ目ぇつりあげて明日なんかないって
   顔でマンガ描きまくってるけど、全然もてないだろ?」
小峰「まあまあ、二人とも落ち着いて。ところで、ウチの先生と
   奥さんって、すごく仲がいいよね。」
菅井「ああ、奥さんが先生にゾッコンって感じだよね。」
小峰「そうかな?先生の方が参ってるって、僕には思えるけどね。」
 
 倉田はドキッとした。小峰は世事の何事にも動かされないようで
ありながら、全てを見通すようなところがあった。
 死んでも口には出せない思いを、倉田は胸にかかえていた。
事もあろうに、先生の妻のフミエに懸想していたのだ。フミエの優しさ
と、それを負担に思わせない心遣い、そして矛盾するようだが、彼女の
夫に対する愛と献身に、倉田は心をわしづかみにされていた。
フミエに愛され、フミエの身体を自由にしているだろう茂。今、フミエは
茂の子供を身ごもっている。フミエと茂の間にかもし出される、濃密な
愛の気配は、倉田の心を毒のようにむしばんだ。茂に抱かれるフミエを
想像するだけで、倉田は気が狂いそうになり、下宿の黄ばんだタタミの上で
のたうちまわる夜がつづいていた。

 ある日、倉田は仕事場で茶色の布切れを拾った。いつもフミエが髪を
結んでいるリボンだ。手に取ると、フミエの髪の匂いがした。思わず
頬を寄せる。いとしい人の身体に触れたものだと思うと、いけないとは
思いつつも離すことが出来なかった。人の気配がして、あわててそれを
引き出しにしまった。
 その日、フミエは小さなハンカチで髪をしばっていた。
「おい、いつものやつはどうした?あー、髪をとめとるやつだ。」
茂に聞かれて、フミエはどこかでなくしたらしいと答えた。
「だらっ。女の匂いがするもんを、そこらに落としとくな。こいつらも
 若いけん、気が散っていかんわ。」
そう言いながら、茂は倉田にぴたっと目線をあてた。倉田は震えあがった。
その目は、何もかも知っているぞ、フミエは俺のものだ、と語っていた

739 名前:火のタマの片思い2 mailto:sage [2010/07/27(火) 11:12:52 ID:uU61/wVY]
 次の日。茂は台所にやって来てフミエのいれたコーヒーを飲んでいた。
「お前、あんまり仕事場に来るな。」
「なしてですか?そげに邪魔にせんで下さい・・・!」
泣きそうになったフミエに、茂はあわててつけたした。
「倉田がお前のことを好いちょる。」
「え??まさかそんな。若い人がこげなおばさんを・・・。」
「気がつかんかったのか?・・・鈍いな、お前。」
(朴念仁にニブイとか言われとうないわ・・・。)
「倉田は、若いのにエライ苦労してきちょる。それだけに純粋だ。あの
 火のタマの様な性格は、一歩間違えたら道を踏み外す。俺はあいつを
 立派にひとり立ちさせてやりたいんだ。お前は何事もなかったように、
 あいつらのお母ちゃんの様にどっしりかまえてな。たのんだぞ。」

・・・茂が仕事場に戻った後、フミエは思い出した。昨日、なくしたはずの
茶色のリボンが、箸やスプーンを入れる引き出しに入っていたのだ。
フミエはもとより、厳しくしつけられたいずみも、食器と同じ引き出しに
髪の道具を入れるはずがなかった。そして、こそこそと台所から出てくる
倉田の姿・・・。
(まさか・・・ね。でも・・・。)
はるこのことはさっぱり気がつかなかった茂なのに、人のこととなると・・・。
(意外に鋭いんだから。でも、お父ちゃん、少しはヤイてくれたのかしら?)
フミエはなんとなく面映い気持ちになったが、将来のある倉田のため、また
人を雇う立場の茂のため、これまで以上に自重しようと決心した。


740 名前:火のタマの片思い3 mailto:sage [2010/07/27(火) 11:13:40 ID:uU61/wVY]
 倉田は、すぐにでも逃げ出したい気持ちだったが、あの後、茂に
「倉田くん、家で描いとるマンガはどげなっちょる?ちょっと見てやるけん、
 明日持ってきてくれんか。」と言われ、夜逃げすることも出来なかった。
この人は、自分のけしからぬ気持ちに気づきながら、自分を育てようと
してくれている。倉田は、はちきれそうなフミエへの想いを胸にしまった。
 
 月が満ち、フミエは二人目の子を無事に産みおとした。退院の日、茂は
なぜか倉田にいずみのお供をしてフミエを迎えに行くように命じた。
「菅井じゃあ、赤ンボを取り落としそうだし、いずみちゃんは末っ子だ。
 あんた、弟や妹の世話をしちょったけん、小さい子のこともわかるだろ。」
 いずみが荷物を持ち、倉田が赤ん坊を抱いてタクシーに乗った。
甘く乳臭い匂いが鼻をついた。その子はまぎれもなく茂とフミエの愛の結晶だった。
不覚にも涙が流れた。
「倉田さん、泣いちょるの?」
いずみが大きな声で驚いたように言った。
「いや、その、故郷の弟たちのことを思い出して・・・。」
 家に帰ると、フミエは倉田から赤ん坊を受け取って、出迎えた茂にわたした。
赤ん坊をはさんで寄り添う二人の間には、何者の入り込む余地もなかった。
「よっしっ!描いて描いて描きまくっちゃる!!」
仕事に戻った倉田は、苦くて甘い青春の思い出を胸にしまい、バリバリと
マンガを描きはじめた。

741 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/27(火) 11:28:15 ID:nHunEXPT]
>>738
GJ!
今日の放送で倉田、フミエに惚れたな!wと思ったところだったので
自分のなかで神タイミングだったw

他のことに鈍感なのに他者→フミエにだけ敏いとか萌え設定だった

742 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/27(火) 14:32:16 ID:+DDMxDh2]
>>740
ありがd!

それにしても、ゲゲめちゃくちゃカコイイ!!!

743 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/28(水) 00:00:10 ID:TzeVudn/]
スゴイ作品が連続投下されとるw
職人様いつもあーがとございます!
>>727
ギクシャクが丁寧な分、本番が余計萌えますなww

>>738
嫉妬展開キタ!
>>727さんもだけど、独占欲丸出しのゲゲが良い!

今日は「しげぇさん」に萌えたww

744 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/28(水) 07:47:28 ID:n4DCihbB]
作品レベル高すぎでしょ!!
みんな凄いなぁ〜。ふみえちゃんの可愛いこと可愛いこと。

SS投下したくても、方言難しくていつも頓挫するww何故か倉田が博多弁になったりするしw
>>1からSS見直して勉強してきますノシ

745 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/28(水) 10:45:21 ID:PcxY03+o]
>>738
GJ! 昨日はこれ読んでから再放送見てニヤニヤし、今日は倉田の
「奥さん喜んどるやろな。」見てニヤニヤしっぱなし。
それにしても、倉田が悶々とするシーンがエロすぎる。

それと、茂が無言で「わかっとるぞ。」のシーンは、光源氏が柏木に
からむシーンみたいで、ちょっとゾクッとした。

746 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/28(水) 11:03:28 ID:l7e7yix3]
>>727
GJ!藍子にぬいぐるみ買ってあげてた優しさにも萌えました
>>738
倉田の思いをわかってても育てようとするゲゲ…ただのヤキモチ焼きさんじゃない大きな男で素敵です



747 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/28(水) 16:26:52 ID:Hxdz2CKa]
>>738
はるこにしても、倉田にしても、この夫婦のどちらかに横恋慕する人の願望は
略奪したいんじゃなくて、妻(夫)になりかわりたい、というか混ざりたいw
というか、とにかくムリなことなんだよね。
それがわかってるからせつないというか。

748 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/28(水) 22:31:19 ID:n+vyBMwJ]
>>727
今日録画見直しながら、あのネクタイはそういう話だったのかと思ってニヤニヤした

ところで、このスレもう容量が451KBになってるけど
スレ容量って500KBまでとかだっけ?>>1000まで行けなそう

749 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/28(水) 23:57:47 ID:klxxt51q]
>>727
亀レスながらgj!
細やかな描写とエロシーンが禿しく素晴らしかった
また是非投下してごしない!

フハッ!スレが落ちる前にどげするか〜
この素晴らしい作品達は、どうにかして保管したいもんですな

750 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/29(木) 00:30:06 ID:YpFwz0Ga]
保管庫があればいいね

751 名前: ◆ChdC8VZqyE mailto:sage [2010/07/29(木) 15:09:28 ID:IWZUklvf]
www.h01.i-friends.st/?in=llgegegell
わたくし貧乏神と申しますが、よろしければここに置いておきますね

752 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/29(木) 19:33:10 ID:TJJi5JJa]
福の神さんだんだん

753 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/29(木) 20:31:50 ID:kgQjY+wh]
>>751
片ぎ…貧乏神様あーがとございます!!!
トップページの上の言葉に激しくザラッときたwwww
いつか自分の駄文も載せてもらえるように頑張るぞ〜
まずは…点々からだな(`・ω・´)キリッ

754 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/29(木) 21:21:47 ID:huhY5Ma6]
>>753
がんがれスガちゃん!

>>751
貧乏神さまありがとうございます。
村井家から出て行ったのがちょっとさみしかったのですがw
このスレにいらしたのですね。

ゆっくりしていっt・・・もらってもよいものだろうかw

755 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/29(木) 22:50:55 ID:cwgbPRsY]
『アクメくん』なるアダルトビデオがリアルに存在する。
“ソロモンの笛”ならぬ“フェロモンの笛”で、呼び出した悪魔をエロっちく操るっていう
バカくだらないビデオで笑ったwwwww

756 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/29(木) 23:08:08 ID:+WkcR9ZP]
中野貴雄監督のだろ



757 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/29(木) 23:10:30 ID:cwgbPRsY]
いや“水子たたる”だww

758 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/30(金) 01:01:47 ID:6LVADPdD]
>>751さん
だんだん!
これでいつまでもゲゲゲ小説が読めるんですね。
有り難や、有り難や。

しげぇさんの「ここ座れ」っていう手招きに萌えましたね〜。
肩揉みも、あのまま後ろに頭を倒せば
フミちゃんのオパーイに当たるなぁと思ってしまいました。
村井夫婦が(色んな意味で)好きすぎて辛いですw

759 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/30(金) 18:35:42 ID:ySvH23Jy]
このスレレベル高いなあ…萌えまくる

760 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/30(金) 20:03:29 ID:grYZhxim]
おお!
保管庫だんだん!

761 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/30(金) 22:03:57 ID:jhU3uCk1]
>>751
あなたが神か
素早い仕事GJ!

762 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/30(金) 22:48:29 ID:xxuyqG5a]
>>751
保管庫だんだん!
あの夫婦への萌えは本物ですけん!
録画した今日のスタパを観てるが、萌えシーンのオンパレードだなw

763 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/31(土) 02:47:53 ID:52ZJfPKz]
>>751
おお!ジュモクさん!
じゃなかった、貧乏神様!だんだん!
福の神じゃないの?

>>762
マジですか?!
タダの音楽の人だと思って、ノーチェックだったんですけど!
どげな萌えシーンが…?!
エロイムエッサイムエロイムエッサイム
我は再放送求め訴えたり…
でも「基本再放送なし」って書いてた(号泣)

764 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/31(土) 09:40:44 ID:R9V+QpFV]
>>755
エロエロエッサイム

『悪魔くん』っていうと、アニメ版をリアルタイムで観ていたから、原作の笑わない悪魔くん
はイメージが違っていたからちょっとショックだった。
アニメ版、悪魔くんとメフィスト二世のツンデレな関係が笑えたww


765 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/31(土) 11:44:39 ID:JkSQj3/c]
鬼太郎と猫娘にしても水木漫画はツンデレを匂わすよね
漫画どころか村木夫妻も(ry

766 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/31(土) 16:05:33 ID:1Ql2W/sd]
今週は
ドラマシーンの続きで想像力爆発できるいいシーンが多かったねぇ。
でも妊婦さんだからむずかしいけど。



767 名前:762 mailto:sage [2010/07/31(土) 19:48:28 ID:V+Yr/hql]
>>763
まず冒頭のドラマの紹介シーンで、ゲゲ戌亥さん電話後→フミちゃんの肩ポン、シーン。

次にゲゲゲの音楽制作の裏側を話してる時は、
後ろにペンペン草のシーンの写真と夫婦のツーショット写真(公式の登場人物紹介と同じ写真)

その後、窪田さんが選ぶ名場面でエアひなまつりのシーン。

最後に「旅立ちの風」の生演奏中に、
お見合い→初夜の狐→東京出発前のゲゲ荷物持ち→
初めてのアシスタント→結婚記念日のプレゼントのシーンが流れてニヤニヤしたw

説明下手andどっか抜けてたらスマン。

768 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/07/31(土) 20:58:05 ID:52ZJfPKz]
>>767
なんだ、その怒涛のイチャコラ総集編みたいな後半?!
つくづく見逃したのがくやしい…orz
けど、親切に説明だんだん…。

ところで職人さんたち多分残りの容量うかがって投下しないんだと思うけど
次スレって>>1さんとかに期待していいのかな?
自分スレ立て童貞で、他力本願でゴメン…。

769 名前: ◆ChdC8VZqyE mailto:sage [2010/07/31(土) 22:05:00 ID:jMP3gmaO]
平日の朝7時頃も忙しい貧乏神です。
これからちょろっと更新してみようと思います。

現在458KB、とてつもなく長編なSSが来なければまだ次レスは必要ないかな、という漢字かと

770 名前:我慢我慢1 mailto:sage [2010/08/01(日) 02:07:56 ID:dZXyAyzv]
『悪魔くん』の初回のテレビ放送を、思いがけず境港の両親までも一緒に見届けて、祝杯に沸いた今日。
しかしその夜の茂は、祭りの後の侘しさに似た様相を呈していた。

キィ…キィー…
静まり返った仕事部屋に、イスの軋む音がしている。
風呂上りの布美枝がそっと部屋を覗くと、
イスに座って身体を揺すらせる茂の後姿があった。

「おとうちゃん?」
呼びかけられた茂が、首だけ後ろに向けて布美枝を見る。
「まだお仕事ですか?」
「うん…」

布美枝が肩を揉むと、茂は無言で背もたれに身を預け、目を閉じてじっとしている。
今日の放送に向けて、仕事を詰めていたから疲れているのだろうか。
それとも、こみ上げてくる何かに思いをはせ、感慨にひたっているのだろうか。
戌井との電話でのやりとりを聞いてしまった布美枝は、後者の茂を想像した。

「おとうちゃん」
「ん」
布美枝は少し意地悪く、茂の肩から首に手をまわして、顔のすぐ横から茂を覗き込んだ。
「泣いとったの?」
「だらっ。誰が」
ぷいと横を向いた茂に、少し微笑んで、それからそのままぎゅっと大きな背中を抱きしめた。
「…やめんで良かったですね、漫画」
茂は何も言わなかったが、うんうんと小さく頷いた。

「最近夜が冷えるようになったけん、もう寝ろ。身体冷やしたらいけん」
布美枝の手を解いて、イスごと布美枝に向き直ると、そっと大きくなったお腹に手をやった。
その優しさに感謝して、「おやすみなさい」一礼して立ち去ろうとした。
すると。

771 名前:我慢我慢2 mailto:sage [2010/08/01(日) 02:08:50 ID:dZXyAyzv]
「…あー…ちょ、っと」
イスから立ち上がった茂が、布美枝を呼び止めた。
「どげしましたか?」
「うん、ちょっと」
少しそわそわしていたが、やがて布美枝の腕を取ると、軽く引き寄せて口づけた。
しばらくして、布美枝の方から唇を離すと、追いかけてきて今度は舌を絡ませる。
熱を帯びたキスにドキドキして、茂の肩に置いた布美枝の手が少し震えた。

唇が離れたあと、つっかえるお腹に遠慮しながら、茂は布美枝を抱きしめた。
「お、おとうちゃん…」
「これくらい、ええだろ。ずいぶん我慢しとるんだけん…」
「…」
「うーむ…けどモノ足りん」
呟くと、茂の手が布美枝の背中から尻のラインを撫でながら辿る。
「やっ…」
「…だら、なんもせんわ」
「助平」
じとっと茂を睨みつけてみたが、拗ねたような顔の茂に思わず噴きだしてしまい…
「笑うなっ」
「あははははっ、だ、だって…」
ケラケラと布美枝は笑った。
むっつりとした顔で、茂はまた仕事机に向かう。

「もうええっ!仕事するっ!コーヒー持ってきてくれっ!」
「あは、は、はい…」
クスクスとほくそ笑みながら、布美枝は台所に行き、コーヒーを持ってまた現れる。
背中がいじけているのが分かって、またクスクスと笑いがこみ上げる。
その笑いの中には、たくさんの愛おしさが詰まっていて。

「はい、コーヒー」
仕事机の横の机に、コーヒーと夜食のどら焼きを置くと
「おやすみなさい」
去り際に、ぶすっとした茂の横顔にキスをひとつ落として、布美枝はにっこり微笑んだ。

おわり


772 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/08/01(日) 09:17:12 ID:hAB5r5/2]
(゚∀゚)=3 ムッハー
寝起きのコーヒー啜りながら読ませて頂きました〜
だんだん!>職人サン

773 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/08/01(日) 11:23:55 ID:4260WPz8]
>>769
貧乏神さん、いつもだんだん!
あんまり無理せんといてね

>>770
すんごいツボ小説だんだん!
ヤバイ〜凄い好きだ〜
フミちゃんのかわゆい小悪魔っぷりとか
ゲゲの思いやりつつスケベなとことか
>>770先生、ザラッときすぎます…!!大好きです!!!

深大寺デートみたいな、夏祭りデートや花火デートな
ゲゲフミが読みたい今日このごろ。
季節柄、怪談ものとか…お化けに怖がるフミちゃんが
「あの…手、繋いでごしない…?」とか萌え…ません?

774 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/08/01(日) 12:14:09 ID:UdZOKwou]
ぬおー萌える。
職人さんありがとう!

貧乏神さんもだんだん。
次スレ1に
「村井夫妻が好きすぎて今日も生きるのがつらい」を入れてほしいwww

775 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/08/01(日) 19:59:46 ID:n5d0LDKg]
>>770
だんだん!
ゲゲ、早く禁欲生活から抜け出せるといいなw

>>773
それイイ!
>夏祭りデート、怪談

776 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/08/01(日) 22:43:04 ID:+525vfJm]
墓場デートで怖さに慣れ親しんでるので、むしろ楽しく盛り上がってしまうかも知れないw



777 名前:だらず息子1 mailto:sage [2010/08/02(月) 02:08:23 ID:+T1lCiNf]

怒涛の重複締切をやっつけて、ふらふらな足取りで茂は寝間の襖を開く。
(ん…。流石にもう寝とるか……)

窓の外はもう僅かにほの白く明け始めていて、明かりがなくても愛妻の寝顔が見えた。
藍子が抱きついてきて寝苦しかったのか、しっとりと汗ばんだ浴衣の袂が開き、
なだらかな谷間が覗けている。

「……」
元より徹夜は得意ではない。
肩も目も、体全身が泥のように眠りを求めている状態だというのに、頭はどこかまだ、
締切戦争の興奮が冷めきらず、ほんの些細な寝乱れ姿でまた火がついた。

「……元気なもんだのー…」
己の身でありながら、熱を集めてそそり立ったものを見下ろして呆れてしまう。

自分に似て、一度寝ついたらなかなか起きない果報者の藍子の頬をつんつんと突つくと、
そっと壁向きに横たわらせて、茂は布美枝の背中を抱き寄せた。

耳元から滑り落ちる黒髪を唇で掻き分けて首筋にねぶりつく。
腰から胸元に回した右手で胸元を探ると、既に乱れた浴衣を開くのは容易だった。

「ん……」
幽かな寝息に甘い色が交じる。
眠っていても体は感じるものなのだなと、茂は注意深く様子を窺っていた。


778 名前:だらず息子2 mailto:sage [2010/08/02(月) 02:12:07 ID:+T1lCiNf]
どこまでしたら起きるだろうか……?

柔肉を揉みしだき、突端を摘まんでみれば布美枝の身が捩じれる。
吸いつくようにしっとりと指になじむ赤い蕾がやがて硬さを増して張っても、まだ起きない。
肩を引いて仰向けにし、今度は突端に舌を絡ませてみる。
上下する胸は明らかに速度を増してはいたが、まだ起きる様子はなかった。

(…まだ、起きんもんなのか…)
徐々に昂りの脈動が速度をあげる。興奮のままに茂は布美枝の胸に吸いついたまま、
浴衣の裾をまくし上げて腿をなぞり上げた。

「……ぁ……」
流石に気付いたのか、びくりと膝を震わせたが、
まるで茂が進める手を誘うように、そっと割り開かれた。

(……む。流石に…濡れとらんなぁ……)
しっとりとした秘唇はまだ茂の指を受け入れるほど湿ってはおらず、
無理に突き立てれば拒むように張り付いてしまう。

茂の頭が布美枝の体の上で、胸から腹、下半身へと移動して、
右肩に左足を担ぎあげて顔を埋めた。
秘めたる部分は堪らなく甘い匂いが立ち込めて、果実にむしゃぶりつくように
夢中になってしゃぶりつく。
居心地悪そうに腰をくねらせても逃さぬよう、左腰の付け根を掴んだまま
肉襞に舌を伸ばして奥まで味わっていると、
まるで茂の吐息に焚きつけられたように布美枝の秘所が熱く火照るのがわかった。


779 名前:だらず息子3 mailto:sage [2010/08/02(月) 02:14:09 ID:+T1lCiNf]
「……ゃん…」
まだ覚束ないうつろな寝言に茂はぴたりと舌を止める。
「…お父ちゃん……? 何…しとるの…」
うっすら開いた瞳を潤ませて、まだ夢見心地な様子で布美枝が尋ねた。

「何…って。決まっとるだろうが」
顔を上げ、濡れた口元を手の甲で拭う。
布美枝はまだぼんやりした表情で「そげですか…」などと呟いている。

「……すまんが、体力が持たん。お前が乗れ」
「はい…はい……」
半ば目を閉じたまま、茂が腕を引くままに胡坐をかいた茂の上に座り込むと、
ぎゅっと茂の肩に抱きついた。

「お父ちゃーん…」
愛おしげに抱きついたまま、安心したようにすうっと目を伏せる。
「おい…。ここで寝てはいかん…っ」
「はい…はい…」
「……仕方がないなぁ」
布美枝の片尻を掴み、引き掴むようにして位置を定めた。

「んっ…!」
抱き寄せた温もりに微笑んでいた布美枝の表情が変わる。
切なげに眉根を寄せ、突き上げた衝撃に肩を震わせた。

「あっ…ぉ……お父ちゃ…ん、何……しとるの…。んんっ」

再び開いた瞳には光が宿り、漸く覚醒したのだと気付く。
前後に揺らせば充分に濡れそぼった秘唇が水音を立て、
布美枝は頬から全身から真っ赤にして身を震わせた。

780 名前:だらず息子4 mailto:sage [2010/08/02(月) 02:15:38 ID:+T1lCiNf]
「やっ…」
「ほれ。ちゃんと動かんと…いつまでも終わらんぞ」
暢気な口調で無茶なことを言う。
まだ寝起きのぼんやりとした頭で混乱したまま、布美枝はきゅっと唇を食んだ。

「んんっ…ん…く……っ」
恨めしさを伝えるように茂の肩を爪立てるほど掴み、前後上下に腰を揺らめかせる。
突き立てられる茂自身に膣内を抉られて、布美枝は耐えるように首を左右に振った。
満足げに笑んでいた茂の表情もやがて苦しげに強張り、
荒い息を落として目の前に揺れる乳房にむしゃぶりつく。

「あ……っ…い、いけん……っ…いけんよ…」
全身に甘い痺れが走り、必死に手を口に当てて呻き声を覆い隠す。
それでも突き上げる律動は止まらず、布美枝の腰がびくりっとしなった。

「……っっ!」
硬直する間も身を突く痺れが止まらない。
火照った頬には熱い涙が伝い、事切れたように力を失った。

「ああ…おい」
仰向けに横たわった布美枝を追うように、繋がったまま覆いかぶさる。
まだ爆ぜているのか、昂りを包み込む肉襞はびくりびくりと締め付けてくる。
堪らない感触がビビビッと背に走るが……

「……おかしい」
「…え…?」
「いけん」


781 名前:だらず息子5 mailto:sage [2010/08/02(月) 02:17:38 ID:+T1lCiNf]
今にもはち切れんばかりに脈動を走らせているというのに、達する気配がない。
妙に興奮がいき過ぎてしまっているのか、疲労で体がバカになっているのか。

「っ……ああっ!」
再び律動が始まり、布美枝は両手で口を塞ぐ。
一度達した身はいつも以上に敏感で、確かめるように前後されただけでも
蕩けそうなほど熱く身の内に響く。

(どげしたんだ…? こんなに…心地ええのに……)
裂けんばかりに激しく前後すれば、さらに硬度は増す。
ねっとりと締め付けてくる具合も充分にいいというのに、果てが見えない。

焦れば焦るほど腰の蠢きは激しさを増し、苦しいのか快楽なのかも、
よく分からなくなってきた。

「しげぇ…さん……っ」
額に汗した茂の頬に手を伸ばし、ぎゅっとその頭ごと抱き寄せる。
腰を止めた途端、深く息をついたが、やはり達することができない。
呼吸も整わぬほど激しく鼓動が躍っていた。

「もう…堪忍……」

耳元に響く甘い声。
ふと顔を上げれば、潤んだ瞳が茂に嘆願するように歪んでいて…

「う…っ」
突如、背に響く痺れのまま腰を突き立てると、
茂は痺れるように溜まり切ったものを吐き出した。


782 名前:だらず息子6 mailto:sage [2010/08/02(月) 02:18:39 ID:+T1lCiNf]
突き上げる激情が布美枝の膣奥を満たす間、茂は身を硬直させて布美枝を掻き抱いていた。
息も止まる快楽の果てに、目の前が暗くなってこのまま意識が落ちるかと思うほどだった。

「……っっ」
崩れ落ちるように布美枝の上に覆いかぶさったまま、茂の広い肩が上下に揺れる。

「……お父ちゃん…?」
流石に脱力した大の男が圧し掛かったままでは布美枝も息苦しい。
苦しげに呻くと茂はごろんと横になり、仰向けになって息をついた。

「……だらず息子だ……」
「え?」
「全く。主人のいうことをきかん」

湯気でも出そうなほど赤く横たわった息子をちらりみると、
布美枝はくすくすっと笑い出して「もう…っ」と頬を膨らませた。

「お前ぁが甘やかすのがいけんのだ」
「何言うちょりますか。イタズラ小僧なのは、お父ちゃん譲りですよ」
直視しているのも恥ずかしく、そっと上掛けを掛ける。
「寝込みを襲うなんて…末恐ろしい。厳しーく躾せんといけんですね?」
まだくすくすと笑いながらそう言うと、茂はフガフガと口ごもりながら、
「……あまり厳しく躾けても…いけん……」と、ぽつり呟いた。


終わり



783 名前:名無しさん@ピンキー [2010/08/02(月) 08:49:05 ID:nuRURQuX]
(-.-)y-~~~

784 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/08/02(月) 16:58:40 ID:cQwkaQhv]
>>777
GJ!二人の会話がカワエエ〜!

今日のゲゲゲ、練習してるの見つかって鍋の蓋で顔を隠すフミちゃんと
それを見ているゲゲにニヤニヤしたw

785 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/08/02(月) 19:58:08 ID:GzmoKLwj]
何か…下手な人浮いてて可哀想だし萎える
携帯小説だと思えばいいのかな

786 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/08/02(月) 21:52:05 ID:P/VoQXX1]
スレ住人に女が多いスレではよくあること



787 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/08/02(月) 22:44:25 ID:uEKLJjnR]
>>777
フハッ!エロい!だんだん〜〜!
寝ぼけて抱きつくとこがかなりツボで萌え転がったw
そんで入れられてはじめて覚醒って、ゲゲ並みの寝坊介ですなw

788 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/08/02(月) 22:51:06 ID:PRe45fzZ]
ほのぼのかわええなあGJ!






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