- 305 名前:Kummer ◆g2BU0D6YN2 [2006/12/20(水) 17:33:53 ]
- 命題
>>303 の写像 Φ+ は全射である。 証明 I = [a, b + cω] を2次体 Q(√m) のイデアルの標準基底による 表示とする(>>16)。 >>301 より I = c[e, r + ω] となり、 (b + cω)/a = (r + ω)/e である。 θ = (r + ω)/e とおく。 >>292 よりθ は2次無理数であり、 その判別式は D である。 よって aθ^2 + bθ + c = 0 となる。 ここで a, b, c は有理整数で gcd(a, b, c) = 1、a > 0、 b^2 - 4ac = D である。 θ は複素上半平面にあるから θ = (-b + √D)/2a である。 よって >>287 より [a, (-b + √D)/2] は Q(√m) の原始イデアル である。 >>195 より [a, (-b + √D)/2] と [e, r + ω] は Q(√m) の同じイデアル類に属す。 よって、写像 Φ+ により f(x, y) = ax^2 + bxy + cy^2 の 属す F+ の類が I の属すイデアル類に対応する。 証明終
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