- 523 名前:底名無し沼さん [2018/06/06(水) 17:16:52.99 ID:wPCPLqWG.net]
- もしこの3人のガイド以外が同じ状況で他の人々がガイドとして組み合わさっても、全体の問題点やリスクが見えていないので、
背後の複合的な構造や人間関係ができていないことが背後の問題にあるので、 かなりの確率で同一の出発強行→引き返せないで遭難→死亡という事態になっていたと思います。 なぜそんな台風同然の暴風の中で下山を強行するのか?と不思議がる人がいれば、それは人間心理がわかっていないことです。 18人全員が結局は同意していると言うことは人間はそのように動くものだという前提から考えて準備する必要があります。 世の中こうした問題の多くは、目先の因果関係の部分だけで片付けて、抜本的なことは常に放置されることが大半です。 場合によってはガイドが刑事で有罪、民事で賠償で「お前の判断ミスで会社は損害を負った」みたいな会社からも損害賠償で負けることもあります。 全体を見ない目先の処分で終わらせていることが企業にしろ、刑事司法、民事司法にしろ、多くのジャーナリズムの論調でさえも、世の中、あまりにも多いです。 この事故は第三者の検証が多いのでなかったでしょうが一般的にはほとんどそういう処理で終わります。 そしてたいていの場合は、末端が理不尽に裁かれるだけで、本質的には何も改善されないまま同様の問題が放置されたまま何十年も同じことが繰り返されています。 こういう事件、事故は直近の因果関係とは別の所に本質があり、広い視野で物事を見ないと絶対に解決しません。 この事故は8人死亡したからたくさんの全体に対する検証が入ってガイドは裁かれませんでしたが、一人か二人の死亡なら、ガイドが裁かれて終わっていたはずです。 目先の原因は事故の本質じゃないです。この本は他のジャーナリズムより比較的に多方面から失敗に至る心理作用を分析をされているほうなので五つ星としました。 問題の構造は複合的に根幹の部分からえぐり出して絶たないと何の意味もないという教訓だと思いました。
|
|