- 563 名前:名無しさん@八周年 mailto:sage [2007/11/03(土) 11:58:14 ID:Cl2f1vOz0]
- >>491 のつづき
イルカたちはぐったりした子イワシの尾びれにロープを巻きつけ、 クレーンで吊り上げ車に乗せる。 【子イワシ】 ト-、___ _,,-‐‐‐‐‐‐t-:、_ `‐、、_ 痛いよう、苦しいよう __,,,-‐'´ .:. ,,:.:``‐、;:;:;ヽ_ ,,,_____,,..、_,,,,,-‐‐‐-、、_,,-'´ ............:.:/: .:. ````ヽ、_ 〈=__,,,,__,,,,,,,,,,,,..::::::::::... ;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,;ノ::. `‐、、 / .._____.. .. . `````ヽ- '--‐‐'''''~~~'`::::ヽ:.:.:..... 、 ヽ、海に返してよう ヒ;-'´ ````:‐:‐:-:-.:__,,、、、、、 ....:.:.:.:.:.:.`:.:.:.:,;,;,;,;.:.:.;,;...........ヽ、ヽT ◎ ヽ、 ````‐--:-:‐:':´:`:`´:: :::``:..、_:.:.:.:.:.:.:.ヽ、__ ,-==, ````‐‐:-:-:-:-:‐" イルカのスラムに生きたままズルズル引きずられていく子イワシ。アスファルトの路面は、 子イワシの皮膚を容赦なく削っていく。滑らかだった皮膚はささくれだち、 ボロ布のように破れた表皮のそこかしこから血がにじむ。 そして、弱々しく痙攣する子イワシの首にイルカの牙が突き刺さり血がビューと噴き出す。 その刹那、子イワシはビクッと体をのけぞらせ、それきり動かなくなる。 薄れゆく意識の中で、走馬灯のように浮かんでは消える楽しかった日々。 仲間たちと跳ねて遊んだ蒼い海。並んで泳いだ島のように大きな鉄の船。 暗くぼやけていく光景の先に、小さな・・・それでいて力強い光が見えて・・・・ 無表情にたくさんのイワシを捕食していくイルカたち。やんやと喝采をあげてさわぐ クジラたち。分けてもらったイワシ肉を札束にくるみ、そそくさと家路へ急ぐ緑豆さん。 港にはイワシたちの血が流れこみ、いつしか海は真っ赤に染まっていく。
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