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戦隊シリーズ総合カップルスレ 6



1 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/08/21(火) 18:42:23 ID:IlThlvYe]
こちらは戦隊シリーズの総合カップルスレです。
現在放映中の『獣拳戦隊ゲキレンジャー』、前年度放映の『轟轟戦隊ボウケンジャー』等々、
戦隊作品のカップルについて マターリと語って行きましょう。
煽り・荒らしはスルー推奨。他カプ批判もNG。みんなを幸せにする修行をしましょう。


【ネタバレについて】
特撮板本スレに準じ、放映日当日・映画公開終了までのネタバレは控えてください。
もしスレ住人からの要望により、映画等のネタバレを投下する場合、
投下前にネタバレであることを明記し、NGワード用タイトルをつけること。
バレを見たくない人はあぼん推奨。


前スレ
戦隊シリーズ総合カップルスレ 5
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176541347/

過去スレ
戦隊シリーズ総合カップルスレ 4(dat落ち)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161010229/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 3(dat落ち)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142719752/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 2 (dat落ち)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1114938210/
戦隊シリーズ総合カップルスレ (dat落ち)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105953664/
【S.P.D】デカレンジャー総合カップルスレ【S.E.X】(dat落ち)
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1080011602/

2chエロパロ板SS保管庫
ttp://sslibrary.arings2.com/

戦隊シリーズ総合カップルスレ保管庫

戦隊シリーズ総合保管庫
ttp://sentaieroparo.blog100.fc2.com/


地球署の図書館
ttp://tfb.fc2web.com/index.html
保管庫の避難所
PC版 ttp://spdlib2.h.fc2.com/index.htm
携帯版 ttp://spdlib2.h.fc2.com/i/index.htm

11 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/08/22(水) 00:40:52 ID:+gaHEQYT]
すみません、間違って書きこんでしまいました。
新スレ嬉しいです、ありがとうございます。>>1

早速駄文を繰り出して恐縮ですが、光青桃をアップさせて頂きます。二人の初めての時ネタです。
まだ続きが書けそうなので、出来次第上げるかも知れません。とりあえずは第一章という感じで…。

お好みでない方は、光青桃「Baby Pink」でNG登録をお願いいたします。

12 名前:光青桃「Baby Pink」 mailto:sage [2007/08/22(水) 00:43:31 ID:+gaHEQYT]
その日は、意外と早くやって来た。
夢見ていたより、もっとずっと、あっさりと。

お風呂上がりにリビングでお茶を飲んで、ハルカに髪を乾かしてもらいながら、TVを見て少し喋って。
こんな風に、姉妹みたいに毎日を過ごす友達が傍にいるっていいな…小さな幸せを噛み締め、おやすみを告げて部屋を出た。

薄暗い廊下。
物音一つ立てず、生きているか心配になるタケルの部屋の様子を確認して、いつも何故かほんの少しだけ開いているケンタの部屋を通りがかりに閉めてやるのが、全員の無言の仕事。
アキラの部屋は…と窺って、モモコは気がつく。
自分の部屋の前を陣取る影。

「どうしたの?」

しっかり拭いて来なかったのだろう。髪から零れる雫が床を、彼のTシャツの肩を、しっとりと濡らしていた。
モモコは手にしていたタオルで、そっと思い詰めた表情を湛えた彼の髪を撫でつける。
「まったく、もう」
溜息をついて、鍵を開くと。
「入れてよ」
いつになく低い声が、耳のすぐ後ろから投げかけられた。



13 名前:光青桃「Baby Pink」 mailto:sage [2007/08/22(水) 00:45:31 ID:+gaHEQYT]
限界。
部屋に入るなり、アキラはそう言って崩れ落ち、
「…湯船に浸かって、のんびりしてたらさぁ」
恨めしそうな口調で語り始める。
「女風呂から、物音するじゃん。シャワーとか」
「は?」
急に何言ってんのこの子…モモコは身構える。
確かに浴室は男女隣り合ってはいるが、向こう側の物音についてなんて、考えたこともなかったから。
「あぁ、モモコかもって。そう思っただけで死にそうになるの、俺は」
貶している訳ではないだろう、多分。でも褒められている気にはなれない以上、戸惑いは消えないまま。
「なら、さっさと出ればいいじゃない?」
だから、的はずれな答えを返している。
案の定、アキラは盛大に首を振って、モモコの意見を否定した。
「違う〜!そうじゃなくて〜!」
冷たい雫を撒き散らす。
モモコは慌てて新しいタオルを取り、駄々っ子のように床に座ったままのアキラの前に屈み込んだ。
タンクトップを着ただけの無防備さが、どれだけアキラの脳天に響くか…そんなことに気づきもしなかったのは、彼女がまだ自分自身の持つ魅力に気がついていないから。

嘘みたいだ、とモモコは思った。
のしかかって来る熱さと重みで、背中が床にくっつくまでの数秒間。
アキラの恐ろしく真剣な眼差しから、目が離せなくなった自分のことを。


14 名前:光青桃「Baby Pink」 mailto:sage [2007/08/22(水) 00:47:28 ID:+gaHEQYT]
頭がぶつかる衝撃を覚悟した時、アキラの掌が後頭部を掬い上げた。
突然差し出された柔らかな枕が、そのままモモコを引き寄せる。
噛みつくように唇が重なって来ても、まだ状況は掴めないまま。
「ア、キ…!?」
ただ呼吸が、名前が、出てこないだけ。
背中側に肘をついて、必死で身体を起こそうとしたけれど、下肢にかかる異様な重さがそれを出来なくさせた。

次第に触れる唇の角度が、深度が変化を見せ始める。
目を閉じたアキラ。もう二度と開く気なんてない、とでも言うように強く。
「ぁ…」
ほんの僅かな隙間から呼吸を逃したら、何とも言えず甘く、柔らかい感覚が宿った。
それでやっと、モモコは気がつく。
生まれて初めてのキスを、アキラと交わし合っているのだと。

想い描いていたものとは、全然違った。
必死。相手はそんな風だし、自分は目を伏せられない。美しくも麗しくも何ともない、これが現実。
突然、しかも冷たい床に押し倒されたことも、予想外なんてレベルじゃない。
今まさに、心に描いていた理想のファーストキスの夢が崩れてしまった。
苦しい。そして、生々しい感触に侵されて、パニックの一歩手前だ。

15 名前:光青桃「Baby Pink」 mailto:sage [2007/08/22(水) 00:49:39 ID:+gaHEQYT]
だがモモコは次第に、今までで一番近くに感じられるアキラに、不思議な気持ちを抱き始める。
不自然に畳んだままだった足を開くと、招き入れられたように俊敏な動きで身体が入り込んで来る。
頭の下の掌は、相変わらずモモコを固い床の痛みから守ってくれていて、その分だけキスは激しくなって。

「モモコ」
ほんの少しだけ離れた唇の間で、吐息混じりの声がする。
潤んだ丸い瞳は、いつもより少し艶っぽく見えた。
少年の持つエロスというものがあるなら、これがそうかも知れない。
見つめられて、一瞬にして溶かされてしまいそうになった自分がいる。
「モモコ…」
耳元に唇が近づいて来て、舌が静かに這い始める。初めは、思わず笑ってしまうくすぐったさ。
だが、次第にもどかしく、物足りない感覚が現れて、モモコは気づかぬうちに身体を震わせてしまう。

髪を梳かれて、肩や腕、脇腹を撫で上げられて、アキラの押し止めようとしていた指先から力が抜ける。
「ふ、…ぁ…っ」
小さく声が零れてしまったのは、アキラの唇が首筋に滑り込んで来たから。
「や、だ…」
拒絶の言葉に、アキラはゆっくり顔を上げる。
既にいくつかの赤い痕が、花のようにモモコに捧げられていた。

16 名前:光青桃「Baby Pink」 mailto:sage [2007/08/22(水) 00:50:52 ID:+gaHEQYT]
「死にそうだって、言ったでしょ」
アキラは強気。でも、表情には影が滲んでいる。
「いつまで我慢しなきゃダメなの?戦いが終わるまで?」
直球の質問に、モモコは答えることが出来ない。別に、相手を黙らせるほどに確固たる制限を持っていた訳ではないから。
他愛のない、希望として胸に抱いていた想い。
その瞬間を、二十歳の誕生日の夜に迎えたいという、幼いままの夢。
今時、現役の少女でも思わないようなことを、言えるはずがない。

「俺が望んでるほど、モモコは俺と一緒にいたいとは思わないんだね」
アキラの、そんな気持ちは知っていた。強引に無邪気に、伝えられていたから。
だから、そんな彼にしては珍しい、弱気かつ排他的な物言いが引っ掛かった。
「そんなことない」
…絶対ない。
モモコはそれを強く念じて、アキラの瞳を見つめ返す。
分からない訳ではないだろう。これだけ強く、深いオーラを感じれば。

でも、理屈や仕種がそうだからって、だから何だ?
一番欲しい相手の姿、裸のままの内面を感じられなければ、意味なんてないんだ。

アキラから返って来る情熱は、やがてモモコに火をつける。

17 名前:光青桃「Baby Pink」 mailto:sage [2007/08/22(水) 00:51:43 ID:+gaHEQYT]
まさかこんなことになるなんて思ってもいなかったから、心も身体も、まだ落ち着き所が見つかっていない。
それを困惑と人は言うのかも知れないけれど、彼を欲しいと思う心は、確かに存在する。
まだまっさらなままのモモコの、それは一つの実感。

「優しくするから。って言っても、俺初めてだから、加減の仕方なんて分かんないんだけど…」
勝手な要求と労りが一つになった、つまりとても正直なその声に、モモコは笑った。
怖がりはする、未知の世界のことだから。
でもそれもアキラと同じだと思えば、それほど忌むものではないのかも知れない。
「あたしも、初めてなんだけど」
だから正直に、告げてみた。
「…。――えぇっ!?」
一拍間があって、心底素っ頓狂な声を上げるアキラ。
自分より年上ってだけで、皆円満に経験してると思うな、とモモコは心の中で毒づく。

「がっかりした?百戦錬磨のおねーさんじゃなくて」
「んー…」
アキラは、目にかかった自分の前髪を吹き上げて、黒目をきょろりと一周させ、答えた。

「すっごい嬉しい。だって、俺だけってことだもん」


18 名前:光青桃「Baby Pink」 mailto:sage [2007/08/22(水) 00:52:46 ID:+gaHEQYT]
モモコの身体を起こし、座らせる。
その細い両足を跨ぎ、片膝を付いたアキラは、まるで姫に生涯変わらぬ忠誠を誓うお伽話の騎士のようだ。

「大好きだよ、モモコ」

今度は優しく、触れるだけのキスが落ちて来て、モモコは自然に目を閉じていた。
初めて会った時からずっと、と、アキラは続ける。
そんなの嘘っぽい。でも、そんな戯言が伝わると信じて疑わない真っ直ぐな彼を、モモコもまた、たまらなく愛しいと思う。

「…ここだと、痛いんだけど」
ベッドを一瞬指差して移動を求めると、アキラは満面の笑みを浮かべて頷いた。
すぐに、自分より小さいはずのこの身体の何処に、と思わせるほどの力で抱き上げられて、柔らかなシーツの上に乗る。
乱れた髪を整えるように撫でて、アキラは片手でモモコを抱きしめた。そのシャツを掴んで、モモコは密かに深呼吸をする。

もう、後戻りは出来ない。
するつもりも、多分ない。
そんな覚悟を忍ばせて、そっとアキラに囁いた。

「電気、消して?」

その日は、意外と早くやって来た。
夢見ていたより、もっとずっと、あっさりと。

それは世界で一番好きな人と、永遠の一瞬を分け合う夜――。


<終>








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