- 140 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/11/17(月) 22:03:42 ID:???]
- ソ連は木製機しか作れなかったとか痛いこと言ってる奴が未だにおるが、「技術がなくて
作れなかった」んじゃなくて「金属資源が勿体無いから作らなかった」のだよ。 木金混合でも全金属製の機体と同じ性能を実現できたのがその証拠。 木材ならシベリアに幾らでもあるし、設備の簡単な工場でも生産できるから大量生産が 可能だったし、当時は工場をシベリアに疎開して生産していたので条件に適していた。 ちなみにイギリスで大量生産された傑作爆撃機モスキートもバルサ材を資材とした 木製機である。 ドイツはこれを真似て「モスキトー」なる木製爆撃機の開発をするが、強力な接着剤が 開発できずに途中で断念している。 日本でも渋谷のハチ公像まで熔かさなければならないほど金属資源が不足して ついに木製機の開発に乗り出し、九九艦爆や四式戦を木製化した機体を開発するが 性能が悪くて実戦には使えなかった。 九九艦爆を木製化した「明星」は訓練用に使われた。 ソ連の木製機には木材に特殊樹脂を注入して作った「デルタ材」という軽くて強い木材を 使用したおかげで、木製にも拘らず金属製機に負けない性能の飛行機を生産する 事ができた。 「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」という言葉があるが金属資源が足らないのなら豊富な 木材を加工して使うという工夫を考えた当時のソ連には学ぶべき所が多いのではないか。
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