- 915 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2007/09/29(土) 02:14:57 ID:+TMMGqRI]
- 別に日本を全面的に信頼しているわけじゃない。
しかし、中国人を日本以上に信頼できるという確信に至るような、そういう考え方に 生粋の日本人でありながら、どうやったら至ることが出来るのかに関心があるだけだ。 キーワードは乱世だろうな。 実は君は乱世を望んでいるんじゃないか? 天皇制という日本における秩序へのベクトルがあるとすれば、新アジア主義者というのは、 その秩序のなかで必然的にどうしても生まれ出てくるひずみ、矛盾が生んだ反秩序的な流れなのではないか? 彼等は、アジアを叫びながら、実は日本を見ている気がする。 アジアという概念を道具に使って、錦の味方にして、日本の秩序へのベクトルに反抗しているのではないか? 日本は確かに閉塞感があり、窮屈であり、悪い点も多い。 その中で理不尽に傷つけられ、絶望した実体験を持つ 個人が、反秩序への錦の御旗として、汎アジアを掲げるのではないか?? 天皇が秩序へのベクトルだとするならば。 当の理想化されたアジア人にとってみれば、それは実は迷惑このうえない。 勝手に理想化された虚像を押し付けられているだけ。彼等親アジア主義者にとって実はアジアなどどうでもいいのだ。 彼等を突き動かしているのは、モチベーションの根源は、日本の秩序へのベクトルに対する怨念、怒り、絶望、反抗心だからだ。 愛国を叫ぶものが愛国者とは限らないように、実は汎アジア、アジアとの連帯を叫ぶものがアジアにダメージをもたらすかもしれないのだ。 大東亜共栄圏という理想主義は、東北の貧農出身の青年士官に支持された。 彼等は日本のブルジュワジーを憎んでいた。 日本の組織に絶望し、一部の財閥を中心とした富めるものに支配され、一生奴隷のように働いてきた自分の両親を思った。 そして、彼等は親アジアを標榜しつつ、大東亜共栄圏の理想を掲げて戦争へと突入していく。 彼等の真の標的は、アジアにではなく、日本の秩序の破壊にあった。 そしてそれは成功した。 近衛文麿は、日本の青年将校たちに騙された、彼等は実は共産主義者で日本の秩序を壊すことが目的だった、と 敗戦が濃厚となってから述べたという。 物質と反物質、同じ一人のナメック星人から分かれたピッコロ大魔王と神様のように、日本の双子、全くベクトルの違う秩序と反秩序、その二つの中の、 汎アジア主義者、というのは反秩序側の人間なのではないか。
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