- 236 名前:名無電力14001 [2009/11/18(水) 02:27:56 ]
- 電力不要で再び脚光、アインシュタイン考案の冷蔵庫
wiredvision.jp/news/200911/2009111720.html 1930年、アルベルト・アインシュタインと仲間の核物理学者レオ・シラードは、 電力を必要としない新種の冷蔵庫について、米国で特許を取得した。 [シラードはアインシュタインと共に、米政府に対して、ドイツより早く原爆を開発すべきだと働きかけた 人物として有名。線形加速器、サイクロトロン、電子顕微鏡などに関する多くの特許も出願している] この冷蔵庫は、アンモニア、ブタン、水による化学反応を利用し、熱を「原材料」として冷却を実現する。 液体ブタンの入った蒸発器(エバポレーター)に気体のアンモニアを放出すると、ブタンは沸点が 下がって蒸発する。そのとき周囲のエネルギーを吸収するので、蒸発器の外側が冷やされる。 ブタンとアンモニアの混ざった気体は、水で満たされた凝縮器(コンデンサー)へと送られる。 アンモニアはそこで水に溶け、ブタンは液体へと凝縮し、アンモニア水溶液の上に層を作る。 このブタンは再び蒸発器に戻される。ここで熱源を使ってアンモニアを再び気体に戻し、 蒸発器に送り込むと、また同じサイクルが繰り返される。 この冷蔵庫が商品化されることはなかったが、この科学界の大物コンビの業績の中でも最も将来性の 見込めるこの特許は、スウェーデンのElectrolux社によってライセンスを購入された。最近になって いくつかの研究チームが、アインシュタインとシラードの考案による冷却器を作成している。 2008年には、オックスフォード大学のMalcolm McCulloch博士らのチームが、この冷蔵庫の プロトタイプを作成した。ドイツの研究チームもこの冷蔵庫を再現している(下の写真)し、 1998年にも、ジョージア工科大学の博士課程院生(当時)のAndy Delano氏が取り組んでいる。
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