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薔薇乙女(ローゼンメイデン)のエロ小説 題20話



1 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/27(土) 17:33:09 ID:Co6mBHDV]
薔薇乙女のエロ小説のスレです。
気に入らないものは、徹底スルーが基本です。
職人さんなどに文句を言うのはやめましょう。 ただし801&虐待ネタは全面禁止。
次スレは>950を取った人が起てましょう。
※又はスレ容量が500KB近くになったら次スレを起てて下さい。

前スレ
薔薇乙女(ローゼンメイデン)のエロ小説 題19話
yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1248587749/l50

【ノーマル】ローゼンメイデンのSSスレ 10【一般】
changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1255756428/l50

保管庫
rozen.s151.xrea.com/
www.geocities.jp/rozenmaiden_hokanko/
rinrin.saiin.net/~library/cgi-bin/1106116340/
library.s12.dxbeat.com/rozen/eroparo/


330 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/13(土) 00:07:38 ID:RhqaHrXQ]
昼下がりの主婦みたいだったけどな

331 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/19(金) 22:52:25 ID:9XtUzCoT]
ほす

332 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/24(水) 14:59:52 ID:cu4ORilV]
保守

333 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/12/01(水) 13:05:46 ID:qk3DkzRP]
保守
また規制強くなったな

334 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/12/07(火) 22:12:30 ID:C4k9sp/c]
携帯だと全く書き込めん

335 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/12/07(火) 22:37:16 ID:FkL3k/50]
どれ

336 名前:名無しさん@ピンキー [2010/12/08(水) 21:30:43 ID:LnANm6h4]
ここって擬人化禁止だったっけ?

337 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/12/08(水) 21:34:47 ID:ng++Oydg]
ラプラスの魔とは新しいな

338 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/12/09(木) 00:03:31 ID:n3Bl7dFe]
ありなんじゃね?
前もあったような気がするし



339 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/12/11(土) 14:36:34 ID:CgdMqrBo]
ttp://usokomaker.com/kodomo/?a=Maker&oo=%C7%F0%CD%D5%C7%C3&oo2=%C7%DF%B2%AC

340 名前:名無しさん@ピンキー [2010/12/15(水) 03:13:07 ID:wnuT2nfo]
保守

341 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/12/21(火) 00:08:59 ID:qqwMenJL]
ほっしゅ

342 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/12/23(木) 00:40:38 ID:8OHV9fxj]
某個人サイトの真紅のエロイラスト見てたら無性になんか書きたくなった

343 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/12/23(木) 12:06:50 ID:EqqZgn8M]
ロダにあpしてくれ

344 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/12/23(木) 20:58:59 ID:8OHV9fxj]
>>343
転載すんのもURL貼るのもあれだから

真紅 歯ブラシ

でググッて一番近くにあるイラスト系サイトね

345 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/12/29(水) 12:46:42 ID:oZIJ6Rbi]
過疎だな

346 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/12/29(水) 13:13:37 ID:u6XzldPj]
過疎だと思うならなぜ盛り上げようとしない
このままでは限界集落に格下げされてしまうぞ

347 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/12/31(金) 10:26:48 ID:J4l1ZLld]
ドールズがディアーズだったら……

348 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/01/02(日) 20:50:35 ID:12ZAiPMh]
>>346 うるせぇなぁ
呟いただけだろうが
書けばいいんだろ書けば



349 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/01/02(日) 21:14:43 ID:HyNJyFRA]
のりとJUMの背徳姉弟相姦が萌える

350 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/01/02(日) 22:28:07 ID:TG16EMuc]
>>348がツンデレ過ぎて惚れた

351 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/01/03(月) 01:22:51 ID:ZRWRf3TW]
「どうだ!!真紅!?絞りたての人肌ミルクの味は!?」
僕は真紅の口から肉棒を引き抜く。
「げほっ・・・ごほっ・・・・・・こんなもの・・・飲めるわけ・・・」
未だに自分の立場が分かってない真紅の頬を平手で叩く。
いつもやられているお返しだ。
「口の利き方がなってないぞ。せっかくの人の好意を無駄にして!!」
もちろんこんなものを無理矢理飲まされて喜ぶ奴なんていないことぐらい分かっている。
「のりや蒼星石達にも言いつけてあげるわ、こんなことをしてただで済むと・・・」
「思ってるよ」
プライドの高い彼女が他人に頼ろうとするということはかなり追い詰められているということだ。
僕は一気にたたみ掛ける。
「お前、陵辱って言葉の意味分かるよな?ずっと本ばっか読んでるんだから」
「まさか・・・」
怯えているのがはっきりと分かる。
「服を破かれたくなかったら一分秒以内に脱げよ。大切な服を精液で汚したくないだろ」
「そんな、はしたないこと・・・出来ないのだわ」
前にセーター一枚の半裸状態で僕を誘惑してきたくせに
せめてもの抵抗ってやつか、それともまだ冗談だと思ってるのか
まあ何の抵抗もなく脱がれるより楽しめそうだから別にいいか
僕の肉棒はこれから起こる彼女にとっての『不幸な出来事』に期待するかのように硬さを取り戻していった・・・

352 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/01/07(金) 07:50:22 ID:GwkeczTC]
つ・・・続きは・・・

353 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/01/08(土) 11:48:40 ID:sMiAZsvH]
ジュンと巴が抱き合いSEXをしていた時にそれは起こった。
先程までジュンの動きに合わせて巴も腰を動かしていたのだが、突然そのリズムを狂わせていた。
「お………おほぉ………。」
「柏葉?」
ジュンは柏葉に違和感を感じた。何か先程までと違う…と。
それを証明するかの様に、巴の表情は不自然なまでにアヘ顔となり、
明らかにおかしな声を挙げてよがる様になっていたのである。
「おおぅ! おっほぉほ! ほぉお! おへぇぇぇ!」
巴の異変と共に、ジュンは巴の背後に何者かの気配を感じた。
そしてその通りだった。何と言う事であろうか、ジュンと抱き合う巴の背後に
梅岡が忍び寄り、その肉棒をアナルの奥深くまで強引にねじ込ませていたのだ。
「ああ!」
「うっほぉぉ! おっほぉ! ひゃへぇぇ!」
巴がリズムを狂わせていたのは、突如として梅岡が巴のアナルを掘っていたからであった。
「柏葉、先生とチンポと桜田のを比べてどっちが良いか答えてみなさい?」
「そんな…の……桜田君に…決まって……。」
「柏葉……。」
ジュンは柏葉の精神力の強さに感激していた。例え梅岡の肉棒をアナルにぶっ込まれて
アヘ顔になってしまう程までに感じてしまっても、心までは折られてはいないのだと。
「本当にそうなのかな? これでもそう言えるのかな?」
梅岡はさらに激しく巴を突き上げ始め、それに合わせ巴もあえぎよがり狂い始めた。
「うっほぉぉぉほ! おっほおぉ! ふぇぇぇ!」
梅岡の肉棒はジュンのそれより遥かに太かった。それが巴の膣より狭いアナルを
強引に押し広げ奥までねじ込まれているのである。さらに梅岡が大人の体力に物を言わせ
激しく強引にズボズボと突き上げ掘りまくるのである。
「しょんな! 太すぎ……うほぉぉ! おほぉぉぉ! ほぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「柏葉!?」
突如としてアヘ顔のまま柏葉が立ち上がった。それに伴い巴の膣に潜り込んでいたジュンの肉棒も
抜けてしまい、それを狙い済ましたかの様に梅岡の肉棒が巴のアナルから引き抜かれ
間髪入れずに巴の膣に押し込まれていた。
「おほっ! おほぉほ! おほおほぉぉぉぉ! うほぉぉぉぉ!」
「柏葉………ふ…太い……。」
ここでジュンは初めて巴の膣に潜り込む梅岡の肉棒を目の当たりにし、その太さに絶句していた。
それを強引にねじ込まれた事によって、ジュンの時とは比較にならぬ程にまで巴が感じ
あえぎよがっていたのがその証明だった。
「おへぇぇぇぇぇへ! うっほぉぉぉぉ! おぉぉぉぉぉほ!」
ジュンが愕然とし硬直する中、梅岡の突きに合わせ腰を動かしアヘ顔になった巴のあえぎ声が響き渡る。
「そろそろ出てしまいそうだ。」
「らしてぇ! しぇんしぇいのせいしぃぃ! らしへぇぇぇ!」
「柏葉!?」
ジュンの肝が冷えた。巴が自分から梅岡に乞う等と信じられない事だったからだ。
「柏葉やめろ! 正気に返れ! 気をしっかり持てぇぇ!」
「おっほぉぉぉぉぉほ!」

   どびゅっ  びゅびゅびゅっ びゅっびゅっびゅっ びゅびゅびゅ〜

 梅岡の極太い肉棒によって広がった巴の膣は勿論の事、子宮の奥深くまで梅岡の真っ白な濃い精液が満たした。

おわり

354 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/01/09(日) 15:36:54 ID:p361Wpsc]
hosyu


355 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/01/12(水) 23:34:36 ID:2SMqb40u]
アニメ蒼と原作蒼が翠を2穴攻めする夢をみた

356 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/01/15(土) 10:25:31 ID:kocZ7Hok]
>>355
どっちが鬼畜だろうか
それが問題だ


ヤンジャンのめぐ銀が破壊力凄くて良かった

357 名前:名無しさん@ピンキー [2011/01/19(水) 03:10:44 ID:u9fnTi2J]
保管庫見れない

358 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/01/28(金) 03:23:46 ID:0Y+K/tK4]
ほんとだ。
MCメイデン保存しといてよかった



359 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/01/28(金) 08:34:25 ID:cyn3Rww2]
ローゼンメイデン関連のスレッドを扱ってるログがあるはずだから探してみたら?
ローゼンメイデンが普通の女の子のスレとかをキチンと保管してるやつ

360 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/01/29(土) 12:20:20 ID:7W6xC0iM]
これな
2ch RozenMaiden過去ログ倉庫 rozen.sync2ch.cc/

まぁここも個人が好きでやってるところだし、いつなくなっても文句言えないわけだから、
お気にいりのSSは保存しとくに越したことはないな

361 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/06(日) 22:13:18 ID:n7dSSR+v]
保守かしら

362 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/08(火) 18:19:57 ID:3nGfVJRD]
五分で読めるよ。

『一日一善』

*一日目

紅「ちょっとジュン、水銀燈がレイプされてさめざめと泣いてるわ」
ジ「へぇ、たいへんだな」
紅「これでもうあの子はアリスになれないのね」
ジ「もともとなれそうもなかったけどなぁ」
紅「こうなるとあんな子でも可哀想に思えるのだわ」
ジ「まぁ実際最凶とか素で言う可哀想なヤツだしな」
紅「慰めてあげようと思ってジュンの家に招待したら腰を抜かしていたわ」
ジ「お前らでも腰抜かすってあるんだ」
紅「絶対に来たくないっていうの。おかしな子ね」
ジ「ふぅん。そういう事情か」
紅「ええ、そうよ」
ジ「ならどうして水銀燈がここにいる?」
銀「あ…あ……」ビクビク
紅「面白いじゃない」
ジ「鬼か」
銀「いやあああああ!!!!!!!!!これ以上近寄らないでえぇぇぇ!!!!!」
ジ「叫ぶなよ」
紅「可哀想に、すっかり男性恐怖症になってしまったのね」
銀「もうやめて、お願い、許して…」
ジ「許すよ」

*二日目

紅「ちょっとジュン、金糸雀がレイプされてケタケタと笑ってるわ」
ジ「え、笑ってるの?」
紅「笑ってるといってもあれよ、尋常じゃない笑い方よ」
ジ「怖いな」
紅「そうなのよ、怖いの。みっちゃんさんも気が狂いそうになってるわ」
ジ「180度回って普通になったりして」
紅「これで彼女もアリスになれなくなってしまったわね」
ジ「元からアイツがアリスになれる見込みはなかったけどな」
紅「メンタルケアのために金糸雀を連れてきたわ」
ジ「また連れてきたのかよ」
金「ケタケタケタケタ」
ジ「うわマジ笑ってる」
紅「でしょう」
金「ケタケタケタケタ」
ジ「よう金糸雀」
金「ケタケタケ…」
ジ「あ、笑いが止まった」
紅「顔面蒼白ね」
ジ「これはこれでちょっとなぁ」
紅「金糸雀らしくないわね」
ジ「普通に笑えよ、普通に」
金「は、はい……」
紅「あら、あなたの言うことは聞くのね」
ジ「ああ、コイツとはいろいろあったし。なぁ?」
金「……コクン」
ジ「みっちゃんが可哀想だから、いつもどおりにな?」
金「……コクン」
紅「一件落着ね」


363 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/08(火) 18:20:30 ID:3nGfVJRD]
*三日目

紅「ちょっとジュン、翠星石の様子がおかしいの」
ジ「どんな風に?」
紅「いつになくご機嫌なのよ」
ジ「いいことじゃん」
紅「『翠星石はもう少女じゃないです、女になってしまったですぅ』なんて言ってるのよ」
ジ「そんなこと言ってるんだ」
紅「アリスゲームはどうするのか聞いたら、"アリスよりもお嫁さんになるです"って頬を赤らめてたわ」
ジ「引用なのはわかるけど真紅が『です』だの『ですぅ』だの語尾つけるとすごい違和感あるな」
紅「うるさいわね」
ジ「ごめん」
紅「そういえば、翠星石にも謝られたわ」
ジ「お前が?」
紅「ええ、ごめんなさいって。なんのことだかわからないけれど、とにかく私に謝りたいっていうの」
ジ「ふぅん」
紅「それから、家事ももっと覚えていかないとって張り切ってたわ」
ジ「それは助かるな」
紅「今下でマドレーヌをつくっているみたい」
ジ「そういやうまそうな匂いがしてたっけ」
紅「もうすぐできるからあなたを呼んでくるよう頼まれたの」
ジ「わかった、いくよ」

*四日目

紅「ちょっとジュン、今度は蒼星石の様子がおかしいの」
ジ「アイツはいつもちょっとおかしいと思うよ」
紅「ううん、妙に艶っぽいのよ」
ジ「それはおかしいな」
紅「言動も変だし」
ジ「どんな感じ?」
紅「『結局僕も女だったってことさ』って髪の毛かきあげながら言うのよ」
ジ「そんな感じなんだ」
紅「ローゼンメイデンなんだから当たり前でしょうと言ったら、『もうメイデンじゃないよ』って」
ジ「元からメイデンって感じでもなかったけどな」
紅「それあの子が聞いたら泣くわよ」
ジ「気にしてるかな」
紅「気にしてるわね。『自分のこと僕じゃなくて私っていうほうがいいかなぁ』と言っていたし」
ジ「いまさら?」
紅「そう、いまさら」
ジ「その必要ないよって言っといて」
紅「わかったわ。……ねぇ」
ジ「なんだよ」
紅「水銀燈、金糸雀、翠星石、蒼星石、ときたわね」
ジ「ああ」
紅「ということは、つ、次は……」
ジ「うん」
紅「い、一応用心するに越したことはないわね。ふ、不本意ではあるけれども……」
ジ「真紅は僕が守るよ」
紅「えっ」
ジ「なに?」
紅「な、なんでもない…のだわ……」
ジ「赤くなって、変なやつだな」
紅「あ、あなたこそ赤いわよ」
ジ「な…!き、気のせいだろ!ふん!」
紅「……クス」


364 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/08(火) 18:21:03 ID:3nGfVJRD]
*五日目

紅「……(ドキドキ)」
ジ「……」
紅「……(ドキドキ)」
ジ「……」
紅「……(ドキドキ)」
ジ「……」
紅「……チラッ」
ジ「……」
紅「……」
ジ「……」
紅「……」
ジ「……」
紅「ちょっとジュン」
ジ「なに?」
紅「……なんでもないのだわ」
ジ「あ、そう」

*六日目

紅「ちょっとジュン!」
ジ「わ、な、なんだよもう、でかい声出すなよな」
紅「どういうことなの!?」
ジ「どういうことって、なにがさ」
紅「雛苺が『ヒナね、新しいジュン登りを覚えたのよー』って恍惚とした顔しながら言っていたわよ!」
ジ「お前雛苺の真似妙にうまいな…」
紅「あれは女の顔をしていたわ」
ジ「そりゃ雛苺も女だからな。男には見えないよ。あの性格で男だったら死んでいい」
紅「そうだけどそういうことじゃないの!」
ジ「ならどういうことなんだよ」
紅「私が聞きたいくらいよ。ねぇジュン、なにか大事なこと忘れてない!?」
ジ「別に…忘れてないと思うけど」
紅「忘れてるのよ!おかしいでしょ、水銀燈、金糸雀、翠星石、蒼星石、飛んではい雛苺って、おかしいでしょう!?」
ジ「一つ抜けてるなぁ」
紅「だいたい雛苺服着てなくてスッポンポンだったわよ!」
ジ「ちゃんと服着ないと風邪ひくぞ」
紅「どうして雛苺のスカートがあなたのベッドの上にあるのかしら!?」
ジ「あー、忘れてったのか、仕方ないやつ」
紅「…ジュン、全部言わなきゃわからないの?ねぇ、なんならその体にわからせてあげましょうか?」
ジ「ひっ、し、真紅、聞いてくれ」
紅「いいわ。聞いてあげる」
ジ「僕は…その、好きなものはあとでタイプなんだ」
紅「え……」
ジ「わかってくれたか?」
紅「そ…そうね…そういうことなら、わからなくもないわ、ええ」
ジ「ならよかった」


365 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/08(火) 18:22:20 ID:3nGfVJRD]
*七日目

紅「ちょっとジュン、あなたの指輪大きくなってない?」
ジ「そうか?」
紅「そうよ」
ジ「気のせいだよ」
紅「気のせいじゃないわ」
ジ「そう言われてもな」
紅「雪華綺晶に会ったわ」
ジ「雪華綺晶か」
紅「あの子もついにマスターを得たみたい」
ジ「よかったな」
紅「『ふふ…とても、深い深い契約をしましたわ』って」
ジ「へー」
紅「ねぇジュン、繰り返すけど、あなたの指輪大きくなってない?」
ジ「そうかなぁ」
紅「雪華綺晶ね、私に向かって笑いながら『可哀想』ってしきりに繰り返すのよ」
ジ「真紅に向かって?」
紅「……私って、可哀想なのかしら」
ジ「そんなことないだろ」
紅「私って、魅力ないのかしら……」
ジ「なんでだよ、その、真紅は十分……」
紅「……あら、顔が赤いわ」
ジ「!!……だ、だから、き、気のせいだっての!!ふ、ふん!」
紅「そうね…そうよね、あなたは好きなものはあとで食べるのよね…」
ジ「……そうだよ」

*八日目

紅「……(ドキドキ)」
ジ「……さてと、と」
紅「ピクッ」
ジ「……じゃ、行くか」
紅「い、行くって、どこへ行くのかしら?(ドキドキ)」
ジ「図書館。柏葉と約束してるんだ」
紅「え?」
ジ「ここまで場数踏んで度胸もついたしね。がんばろ」
紅「え?」
ジ「じゃ、いってきます」
紅「え?え?」

そして真紅はアリスになった。




『一日一善』 おわり


366 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/09(水) 00:45:49 ID:uWvnHsq1]
>>365
久しぶりに笑ったよ乙


蒼星石の変わりように萌える

367 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/09(水) 01:23:38 ID:0NQR9qZw]
許すよで不覚にもw

368 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/09(水) 11:18:57 ID:uWvnHsq1]
真紅は僕が守るよ→真紅「の処女」は僕が守るよ
って意味か……



369 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/10(木) 01:14:42 ID:MaVeDkYx]
蒼と翠エロすぎるだろ…

370 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/10(木) 02:33:14 ID:Gqbzs/YE]
ワロタw

371 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/11(金) 19:21:25 ID:GYQlhBTj]
真紅不憫すぎるw

372 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/13(日) 00:53:57 ID:iAd8LIuj]
真紅ってSSじゃいつも貧乏クジ引かされるな

373 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/13(日) 21:37:36 ID:zTyXh5Vx]
ヒロイン板とかでもな…
まぁ不人気だし

374 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/13(日) 21:51:18 ID:ZJ835aXc]
しかしエロさはドールズ屈指

375 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/14(月) 11:43:32 ID://HL8jea]
本誌じゃJUM包囲網が人間側にもどんどん構築されつつあるな…

しかもそれに野郎まで含まれてるってどういうこと

376 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/16(水) 19:14:47 ID:PhlRhG6U]
そりゃお前、そういうことだよ

377 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/16(水) 22:17:04 ID:KtSS8QTi]
保健室で寝てるJUMをめぐが華麗にレイプする展開はまだか・・・

378 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/17(木) 13:13:00 ID:wlBlgvth]
>>377
指舐めるくらいはマジでやりそうだよな
「この世界でもアナタの指先は健在なのね」
とか言って……







あれ?めぐ→ジュンがいつの間にかきらきー→ジュンに!!?



379 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/17(木) 22:58:58 ID:NG+iXY1S]
たまには愛のあるJUM×真紅が読みたいです……

380 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/19(土) 22:23:50.24 ID:ZMCC803D]
このスレってオリジナルマスターとかアリ?

381 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/20(日) 01:07:28.56 ID:RTR2vT+v]
ありだけど、オリジナルキャラとか出すと不評だぞ
要は一人称で名前ないみたいのならみんな受け入れるんじゃね

382 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/02/20(日) 01:25:49.95 ID:nLZHPrJr]
そろそろJUMに子供出来たって嘘ついたら大喜びされて
今更言い出せなくて困ってる蒼星石の話の続きが読みたいです

383 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/03(木) 23:40:39.82 ID:HQ8pAysU]
保守

384 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/08(火) 12:41:53.60 ID:9YGAKxL3]
投下。
一話読み切りつもりだったのに前後編。
本当はバレンタインに投下しようと思っていたのに。どうしてこうなった。

主に巴、翠星石あたり。


385 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/08(火) 12:42:58.89 ID:9YGAKxL3]
『ペッペッペー・バレンタイン』

*前編

何事も無く始まり、何事も無く終わるはずだった。
巴が風邪をひいていなければ。
翠星石が、もっと気楽に構えていたなら。
いつもはジュンに悪態をつき性悪人形と呼ばれ、
巴に対してもいまだ心を開かずどこかそっけない翠星石が、
少しでも多くのことを学び取ろうとするように真剣な顔で巴の手元を食い入るように見ていなければ。
翠星石だけならいざ知らず、巴までもが暴走するなんて、そんなことはなかったはずなのだ。

いち

「なるほど、それがこの国の習慣なわけですか」
翠星石は腕組みをして、神妙そうに唸った。
「あまり宗教に熱心な国ではなさそうなんだけどね」
蒼星石は軽く握った拳から突き出された人差し指の先っちょを唇に当てて考え込んでいる。
「そんなに難しいことじゃないのよ」
ふふ、と二人に優しくほほえみかけるのは、ジュンの幼馴染であり雛苺の元マスターであるところの柏葉巴である。
軽く風邪気味であるために、時折コホンと小さく咳払いを挟んで話をしている。

彼女が解説しているのはいうまでもなく、日本におけるバレンタインデーの風習だ。
すなわち、女性が想い人の男性にチョコレートを送るあの呪われ…祝福された恒例行事である。
「なーんで女から男だけなんですか?不公平じゃねぇですか」
面白くなさそうに、翠星石が唇を尖らせた。
「けれどもたしか、日本ではホワイトデーっていう男性から女性にお返しする日もあるみたいだよ」
「…お返しですぅ?」
「うん」
「お返し…」
何を想像したのか、翠星石は両手を頬に当ててうっとりし始めた。
そんな彼女の様子を蒼星石は不思議そうに眺め、
しかしすぐによくあることかと思い直して、自分の首からかけられている着慣れない前掛けをひょいと摘んだ。
花柄の刺繍が縫われたそれはエプロンである。

蒼星石はエプロンを着けていた。
同じように、蒼星石の前でいまだ妄想止まらぬ翠星石も、フリルのついた可愛らしいエプロンをかけていた。
翠星石のもつそれはやや布がくたびれていたが、
最近桜田家に来た蒼星石のエプロンは見るからにまっさらで新品同様である。
桜田家にいるのは言うまでもなく高校生ののりと中学男児たるジュンだけであるから、
それが彼女たちのためだけに作られた特注品であることは想像に易い。
巴は遠目に翠星石のよれたエプロン見て、彼女が普段から料理を嗜んでいるだろうことを察した。
そしてそれが誰のためであるかも。

巴は微笑み、二人をキッチンへと柏葉家のキッチンへと連れ出した。
「ごめんね巴さん、体調悪いのに…迷惑だよね」
蒼星石が申し訳なさそうに詫び、巴は「ううん」と首を振った。
今巴の他に家人はいない。
軽い風邪くらいで心配をかけたくない巴は、両親にはむしろ普段よりもなんでもなさそうに振る舞い、
結果この家は風邪気味の一人娘のみが家に残ることになったのだが、
それでもやはり寂しかったのだ。
二人は巴にとって久方ぶりの来客であったし、人形ならば風邪がうつる心配もなく、
巴としては二人の訪問は迷惑どころかむしろありがたかった。


386 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/08(火) 12:44:41.39 ID:9YGAKxL3]



チョコをつくるとは言っても、まさかカカオ豆からつくるわけではない。
基本的には市販のものを溶かして手を加えるわけだが、
簡単に済ませればさほど難しいものではない。
しかし水飴やら紅茶やらくわえてオリジナリティを発揮させようとなると、それなりに手間である。
時間もないのであまり試行錯誤するわけにもいかないし、
キッチンにある料理道具の一つ一つを珍妙なものを見るような目付きで眺める蒼星石は、
明らかに料理慣れしていないことがうかがえたので、
巴はあまり凝ったことはしないほうがいいかなと考えながら準備を進めた。
その傍らで、翠星石と蒼星石が楽しそうに話をしていた。

「よかったね翠星石、キッチン使わせてもらえて」
「ええ、ジュンはまさかこの翠星石からチョコを貰えるなんてありがたいこと思ってもないでしょうから、
 当日まで隠しておいてジュンをびっくりさせる作戦はうまくいきそうですよ!」
「そうだね。でも、びっくりさせてどうするのさ」
「どうするって…まぁ、その……」
翠星石は俯いてもじもじと指を交差させる。
それを見ていたずらそうに笑う蒼星石は、その意味がわかっているのだろう。
それはもちろん巴にも伝わり、巴はこの愛すべき人形を可愛らしく思う反面、
胸がむず痒くなるような、そんな感覚もないではなかった。

「さ、それじゃ作りましょう」
巴はつとめて明るく言った。
巴自身が驚くほどその声はよく通った。
翠星石と蒼星石は素直に従って、やや緊張した風に巴の指示を待っていた。
それが始まりだった。
そのときはまだ、みんな至って冷静だったのだ。


さん

始まってしばらく、翠星石は巴の言われたことにいちいち頷きながら、手際よく作業を進めていた。
蒼星石のほうは翠星石ほど料理慣れしておらずやや不手際な手つきではあったものの、
凝ったものを作るつもりもなかったのでなんとかなりそうであった。
もっとも、それは気合いを入れて作るであろう姉に対する妹なりの配慮でもあった。
比較対象があったほうが、わかりやすいというものである。いろいろと。

巴は巴で、指導をしながら自分の分をつくっていた。
「お前も作るです?」
「ええ、せっかくだから…コホッ」
咳混じりの巴の答えに、ふぅん、と翠星石は心なしか面白くなさそうに呟いた。
「あのチビ人間なんかのためにですか?」
「そうね。雛苺のことで、迷惑もかけたし…」
「ふん、チビチビのことならいいんですよ、チビ同士仲良くやってるみたいですからね」
翠星石は巴から目を逸らして、ツンと唇を尖らせた。
そのさまはやはり面白くなさそうな、どこか拗ねているようにも見える。
「……ま、どうでもいいですけどねっ」
巴は膨れているように見えなくもない翠星石を横目に、ふ、と逡巡笑って、そっと呟いた。
「…桜田くん、喜んでくれるかな」
その瞬間、翠星石はそのオッドアイの瞳をギョロリと動かし、巴を睨みつけた。

巴にしてみれば、ちょっとしたいたずら心だった。
明らかにジュンに好意を寄せているこの少女人形を、ほんの少しからかってやりたくなったのだ。
もっとも、それは彼女らしくない行動である。
なぜそんな気になったのか、彼女自身自覚していなかった。
が、どういう意図があったにせよ、その発言が引き金になったのは事実である。


387 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/08(火) 12:47:10.29 ID:9YGAKxL3]
「コホン」
翠星石は落ち着き払っている風を装って、わざとらしい咳払いをした。
もちろん巴のように風邪をひいているわけでもなんでもない。
「そりゃま、翠星石からチョコを貰ったら喜びも喜び、大喜びの狂喜乱舞で庭かけずり回ってもおかしくはないですけどね」
ふん、と鼻をならす。
その様子を、なにごとかと蒼星石が訝しげに眺める。

巴は意地悪そうに、しかし愉快そうに言葉を付け加えた。
「そうね…なら私からもらったらどうするかな」
「ジュンがですか?」
「ええ…ケホ」
「……まぁ、食べるんじゃないですか」
「それだけ?」
「それだけって、チョコなんて食べる以外に何があるんです?食べたらそれで終わりですぅ」
その声には幾分怒気が含まれていた。
敵愾心を隠そうともしない――本人は隠してるつもりなのかもしれないが――に、巴は思わず微笑んだ。
やれやれ、と蒼星石は肩を竦める。
巴の対応いかんによっては大荒れもありえたが、ひとまずそれはなさそうだと思ったからだ。
しかし、そんな蒼星石の思いとは裏腹に、刹那聞こえてきたのはどこか挑発的な巴の声だった。
「なら、それで終わらないようにしようかな」
え、と蒼星石は思わず声をだし、翠星石がキッと目を剥いて巴のほうを睨んだ。

巴といえば、「あ」と何言ってるんだろうと自分に向かって問いかけるように小首を傾げていた。
そして横目でちらと翠星石を一瞥すれば、呪わしい目が巴のことを眼光鋭く射抜いている。
少なくとも料理の教えを乞うている目ではない。
「じょ、冗談…ゴホッ…ン」
取り繕っても、咳をしても、翠星石のまるで仇を見るような目付きは変わらない。
蒼星石が心配そうに巴を見ると、目が少しばかり赤く充血していたが、特に苦しそうではなかったので、
ひとまず安心したが、なにか嫌な予感を感ぜずにはいられなかった。
「こほ…えぇっと…おまじないみたいなのがあるんだけどね」
「おまじない?」
場の空気を変えようと、巴は話を切りだして、蒼星石はそれに乗りかかった。

「チョコレート作りでね、あるものを入れると、受け取った人は作った人に夢中になるっていうおまじない」
「ああ、なるほど」
いかにもありそうだ、という具合に蒼星石は頷いた。
「昔からそういうのはよくあるね」
「ほほぅ…そんなのがあるんですか」
この話題は、翠星石の自覚なき怒りの矛先を逸らすには十分だったらしく、
険しかった表情は緩み翠星石は興味深そうに話の先を促した。

「どんなものを入れるんですかね」
「やっぱり、コウモリの血とか…」
「ひぃっ!?コウモリ!?」
「ふふ…ん、こほん、うん、そういうオカルトなのじゃなくてね」
巴は咳と笑いを含ませながら訂正した。
「たとえば、作った人の涙を入れるといい、なんて言われたりするかな」
「涙ですか」
「へぇ…ロマンチック」
「ろ、ロマンチックか…けほっ」
どちらかといえば変態的な気がするけど、という言葉を巴は咳の中に飲み込んだ。
涙を調味料にするというアイディアは、意外とこの夢見がちな少女人形たちにはウケたらしく、
ふたりともなにか夢想しているらしい顔つきでぼぅっとしていた。
あまりぼぅっとしているので、巴は妙に気恥ずかしくなってきた。


388 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/08(火) 12:52:03.12 ID:9YGAKxL3]
「でも、おまじないはおまじないだけどね」
と巴が付け加えると、「そうだね」と蒼星石は相槌を打った。
しかし翠星石のほうは変わらず夢でも見ているように目をとろんとさせている。
彼女が毎日熱心にテレビの星座占いを見ていたことを、蒼星石はいまさらながら思い出した。
「夢中に…ジュンが夢中に…」
「あの、翠星石?」
巴が声をかけても反応ゼロである。
「ジュンが……翠星石を……」
「翠星石、しっかりして」
「え」
蒼星石の呼びかけで、ようやく翠星石は目を覚ましたように俯かせていた顔を上げた。

「…冗談だから、ね?」
「わ、わかってるですよ!」
巴の念押しに、翠星石はさも心外だという風に唇を尖らせたが、
あまりわかっていなさそうなのは明らかだった。
これ以上余計なことを言うべきではないのだが、
翠星石の様子がおかしかったのか、巴は楽しそうに言葉を続けた。

「あと、髪の毛を入れたりなんていうのもあるよ」
「な、髪の毛を!?」
翠星石はあわあわと信じられないものでも見るように巴と作りかけのチョコレートを交互に見合わせた。
髪の毛となると、さすがに抵抗があるらしい。
髪の毛といえば翠星石たちローゼンメイデンにとってはローザミスティカの次に大事なものと言っても過言ではない。
人間と同じように、いやひょっとすると人間よりも少女にとってはかけがえのないまさに自分自身である。
「この中に…」
呆然と呟く翠星石を見て、巴はクスクス笑いながら、
「冗談だけど…クシュンっ」
と少しばかり大きなクシャミと一緒に何度目かのジョーク宣言を行ったが、すでに翠星石は上の空、聞こえていていない。
「翠星石の一部がジュンの中に……」
ブツブツとアレゲなことをつぶやく彼女を前に、付き合いの長い蒼星石はなんとなくよくない気を察し、
「さ、さ、早くつくろうよ」
と促したが、翠星石の反応は鈍い。
改めて、翠星石は奇妙な知識を披瀝してくれた巴の顔をまじまじと見た。
「……ん?」
そして気づいたのである。

先に述べたとおり巴は風邪気味である。
こうしている間も軽い咳を隠し隠しやっていたのだが、
ここにきてクシュッとひときわ大きなくしゃみが出た。
ヒトの体とは不思議なもので、クシャミが飛ばすのは何も鼻汁唾ばかりでなく、
はるか顔面の上にある眼球を潤わせるという副作用もある。

というわけで、非常にタイミングの悪いことに先刻から充血し気味だった巴の目はますます赤く、
目尻には涙がたまり、いまにも飛び出そうだった。
もちろんそれは風邪によって引き起こされたもので他意はなく、
彼女自身にも自覚はなかったので特に隠すこともなく頬のあたりをほんのり伝わる暖かな雫を放置していた。
が、それに気づいた翠星石のほうはといえば、どうにも気が気でない。

「……巴さん、風邪ひいてるから、ね?」
急におとなしくなった翠星石と、その視線の先の巴を見て、「ああ」と感づいた蒼星石は翠星石にそっと伝えた。
翠星石とて巴が先から小さな咳払いを繰り返していたことを知っているので、
その言わんとすることはわかるが、なんとなしに落ち着かない。
自分の中で何かが沸々と湧き上がってくるのを感じていた。




389 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/08(火) 12:54:07.15 ID:9YGAKxL3]
とはいえ何をするわけにもいかないので、
翠星石はもう巴のほうを見ることもなく、ひたすらに手元に集中して、
チョコレート作りの続きを始めた。
ひとまずは自分の作業を進めることにした…ように、蒼星石には見えた。

落ち着いたのも束の間。
次の瞬間である。

くしゅんッ

聞き慣れたクシャミの音だが、今回巴の口元は微動だにしていない。
もうひとついえばそれは自然に出たものとは明らかに違う不自然なクシャミであった。
そのわざとらしいクシャミの音と一緒に、音の発信源である翠星石の口からでた飛沫が彼女のチョコレートを覆った。




後編につづく


390 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/08(火) 14:22:44.90 ID:mBmxLoyQ]
翠星石の唾入りチョコ・・・だと・・・

JUMもげろ

391 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/09(水) 00:59:50.87 ID:bcwJ6Njm]
ニアころしてでもうばいとる

392 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/10(木) 00:52:49.88 ID:fI/wUc3a]
あいかわらずこの人の書く翠星石はやばいくらい可愛いな

393 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/10(木) 10:10:54.30 ID:PzIPM6+J]
でも翠星石ってちょっと可哀想だよな。ジュンは真紅しか見えて無いようなもんなんだよ?
フラグだって真紅の為に頑張ってるジュンを見て憧れたのが始まりだし、蒼星石が居なくて寂しかったのもあるんだろうか?

394 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/10(木) 18:55:18.51 ID:F5yaWF1f]
なんて事言ってる間に本誌でジュンがめぐと接触しとるぞ

395 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/10(木) 22:26:15.18 ID:qESXABKI]
次回はジュンとめぐの濃厚なセックスシーンから始まります


396 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/12(土) 09:54:50.66 ID:wV3vMBrm]
私の体、変じゃないか確かめて?と
ジュンに体をいじくらせるめぐ

397 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/12(土) 14:03:45.30 ID:86kI6IJN]
巴とめぐの3Pフラグが原作でたつなんて…ジュンうらやましお

398 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/13(日) 19:48:52.88 ID:aOTUhdP0]
巴「桜田くん…なんで頬赤らめてるの…?」



399 名前:名無しさん@ピンキー [2011/03/15(火) 05:19:36.59 ID:I0kYMZd/]
原作面白くなってきたよな

400 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/16(水) 02:27:41.79 ID:yBQRSVd2]
柏餅の人大丈夫かなあ…

401 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/17(木) 20:55:36.07 ID:86jscJ6x]
スクールデイズみたいな展開を希望

402 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/20(日) 09:13:54.28 ID:vjL//aCi]
今月のめぐ見て思ったんだけど、なんで自殺する人って靴とか脱ぐのかな?
もうめぐレベルの人なら服全部脱ぐくらいしても驚かないけどね

403 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/20(日) 12:02:02.71 ID:UTExIJG4]
靴を残さないとどこから飛び降りたかとか事故死かどうかがわからないからじゃね


404 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/20(日) 23:12:43.51 ID:vjL//aCi]
>>403
なるほど。ほら良くいろんなラブコメでヒロインが脱いでるのに主人公がそこへやって来てしまうってのがありますよね?
あの出会い方や脱げた靴と靴下見た時に
何故かそんなシチュエーションが頭をよぎったんですよ。変態ですね

405 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/26(土) 21:32:04.30 ID:iA7r36UZ]
めぐと巴ってどっちも無乳?

406 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/27(日) 09:08:48.60 ID:GMV0bK+q]
めぐは栄養失調
巴は貧乳に近い普乳
という勝手な妄想

407 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/27(日) 22:45:14.91 ID:lK27vOtR]
巴は控えめ
めぐは細くて真っ白だけど胸は普通くらい

408 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/28(月) 04:43:03.92 ID:Zb18y6CN]
巴は胸のことに触れられると無言ですさまじい殺気を放ちそう



409 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/28(月) 07:26:45.95 ID:FtK6zUz+]
水銀燈が馬鹿にするけど威圧感に負けるのが頭をよぎった

410 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/28(月) 08:43:19.88 ID:vT8Xprlf]
>>389
今更だけど乙。続き楽しみ。


ところで翆星石って巴のことなんて呼んでたっけ

411 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/28(月) 11:06:22.74 ID:vr7z9QHa]
>>410
泣きぼくろ人間

412 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/28(月) 12:06:45.70 ID:K0C7YuXM]
巴は洗濯板かわいい

413 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/01(金) 00:29:41.15 ID:NSFoA/pz]
>>410
通い妻

書き込めるかな?

>>389の続きです。遅くなりました。


414 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/01(金) 00:30:49.76 ID:NSFoA/pz]
『ペッペッペー・バレンタイン』

*後編

よん

「フンフン♪」
翠星石は何事もなかったかのように作業を続けている。
しかしその周囲は氷漬けになったように固まっていた。
「ね、ねぇ、翠星石…」
「なんです?」
「いまあの、クシャミみたいなの…」
「ああ、しましたね」
至って落ち着いて翠星石は答え、
「巴の風邪がうつっちまったんですかねぇ」
白々しく言い切った。
ぴくんと巴の頬がひきつり、あ、まずい、と蒼星石は思った。

「ふぅん、そう、ドールでも風邪ってひくんだ」
「えーえー、なにしろローゼンメイデンは高性能ですから」
「そ、それって高性能って言うのかな…っていうかひかないし…」
はは、と蒼星石が苦笑いする。
巴はただただ佇立するのみだったが、しばらくして自身の微熱をもった額に手をあて、
うんと頷くと、すぅっと深呼吸をした。
突然始まった彼女の異常な行動にどうしたのかと蒼星石は不安げに見ていたが、
翠星石はそんな巴の様子を無視して機嫌よさそうにチョコレート作りに励んでいた。
が、巴が思い切り体をボウル目がけて乗り出すと、さすがに気になるのかちょいと目を配った。
刹那。

「ゲホッゲホッ!」
「へっ!?」
「ちょ、巴さん!?」
巴はそれまでの控えで遠慮がちだった咳払いが嘘のように、
激しく咳をしだした。
手を前に出してはいるがとてもそれは口から勢いに任せて飛び出す唾の群集を抑えるに足らず、
巴の唾はたっぷりと自慢のチョコレートの中に溶けこんでいった。

「あ…あ…」
翠星石はワナワナ震え、蒼星石は状況を理解しようと必死に何か考えているようだったが、
次いで巴が大きなゲポッと嫌な音をさせて、米粒大ほどある唾の塊を釣り糸のようにボウルの中に滴らせたとき、
もはや言うべきことは何もなかった。

「……ちょっと、入っちゃった。……ま、いいよね」
ふふ、といったいなにがそんなにおかしいのか、
緩んだ頬が赤らんでいるのは風邪のせいばかりともいえまい。


415 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/01(金) 00:31:29.53 ID:NSFoA/pz]
「はは……」
蒼星石は力なく笑った。もう笑うしかなかった。
「う…うぐ…うぐぅ……」
開き直った巴の酔狂な行動に、翠星石は歯軋りをして呆然とするばかりである。
巴のボウルを見てみれば、すでに巴の唾という唾はチョコレートの渦に消え去り、
しかし確実に中に残っている。
すなわち、いずれ完成するであろうこのチョコレートを媒介として、
柏葉巴の体液が桜田ジュンの喉を通り、食道を通じて胃の中へと突き進む。
ジュンの胃液と巴の唾液が混ざり、それは養分となってジュンの体の一部となる…。

そう思うと翠星石は胸を掻き毟りたくなるような衝動に駆られ、
嫉妬のどす黒い怨念めいたものが頭を支配し、悔しさで自然目に涙が溢れ始めた。
溢れた翠星石の涙はボロボロとこぼれ始めその柔らかな頬を伝い、
整った顎のラインを下り一つの大きな塊となり、ついにぽたりと滴った。
その先には翠星石の想いを込めたチョコレートがあり、
図らずも先のまじないどおり涙入りチョコレートとなったのである。

「あ」
この嬉しい誤算に翠星石は頬をほころばせ、ふふんと上機嫌に髪の毛をくるくると指先に巻き、
そしてプツンと一本、まるで花を摘むようにその毛を取り出した。
「す、翠星石、髪の毛は薔薇乙女の命…!」
蒼星石の静止も虚しく、塩コショウでもふりかけるかのごとく、
翠星石は自身の唾液と涙入りチョコレートの中に髪の毛をぱらぱらとふりまいた。
栗色の長い髪の毛は茶色の液体と一体化し、一つの大きな液状の塊となった。

それを見た巴は、耳を触る仕草をしてそのまま人差し指と親指を頭の方へ差し向け、
やはりプツン、というよりはブツンと一気に毛を抜き、
翠星石と比べれば比較的短いその抜かれた毛を、まるでピザにチーズをふりかけるかのようにばらまいた。

「むむ」
翠星石は唸って、さらに巴を出し抜く方法を考えはじめていた。
が、しかし、翠星石が考えるよりもはやく、続いて巴はキッチンの台の上に登り足をつけた。
もう無作法どころの騒ぎではない。
そんなことをしたのは生まれてこのかた初めてである。
そしてスカートをめくりあげ、白く飾り気のない下着を膝上までずりおろし、
ボウルの上にしゃがみこんで人差し指を自らの秘部に突き入れた。
「ん…ん…さくらだ…くん……」
想い人の名を呼びながら、その指は慣れた様子で巴の恥部を掻き回し、
それにしたがってピンク色の縦筋は潤いを帯び始め、ついには濡れ始めた。

あまりのことにもはや蒼星石は口を陸にあげられた魚のようにパクパクとするばかりで、
翠星石といえばライバル心を剥き出しにして巴と同じようにキッチン台のうえに登り膝をついてボウルの真上に股がくるようにした。
そのままスカートをたくしあげるも、巴と違ってロングスカートのドレスを着ているため、
スカートがボウルをすっかり覆ってしまい狙いが定めづらい。
そこで翠星石はドロワーズの端を口に咥え、スカートを持ち上げる格好になった。
そしてドロワーズを脱ぐと、そこにはあられもない翠星石の秘所が見える。

蒼星石にはもう目を覆うことしかできなかった。
最愛の姉が、呆けた顔でうっとりしながら台に登って自慰に耽り、
その愛液を股下のボウルに垂れ流し好きな男に送るお菓子の調味料にしようとしているなんて、思いたくなかったのだ。
しかしこれは紛れもなく現実である。
愛液で固めた砂糖菓子を片思いの主人に食わせるべく奮闘しているこの少女こそ、
瞳の色を対にした蒼星石の双子の姉なのである。


416 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/01(金) 00:32:37.01 ID:NSFoA/pz]
巴と翠星石は並んでただひたすらに体を熱くし、
少年への想いを体液に変えて料理の隠し味にしている。
やがて二人とも絶頂に達したのか、ひときわ大きな声をあげたと思うと、
満足そうにだらしなく口元を緩め、唇からは涎が零れた。
涎は二人の顎下に溜まり、やがて重力を支えきれなくなるほどに集まると、
一気にぼたりと真下にあるチョコレートの中へその身を投げた。
こうして二人のチョコレートは、涙と唾液、愛液がたっぷりと混ざった世界で唯一のオリジナルチョコレートになったのである。

しかもこの恐ろしい味付けはまだ終わらなかった。
もはや遠慮することもなくあらん限りの唾液を滝のようにしてボウルのなかに垂らしていた巴だったが、
逡巡唾液の滝をせきとめ、唾液ギュウと喉から絞り出すような音をだしたかと思うと、
ついでこれまでにないほど巨大なダマがゆっくりとボウルの中に落ちていった。

「なっ!?」
「え」
それは人形にはなく人間にあるものの一つで、
汚らしい老廃物が粘着力をもって塊になった痰である。
風邪気味である巴の痰は、チョコレートの大地に降り立ったあとも、
唾液のようにすぐに混ざり合ったりはせず、
液状の地で半球のドームをつくり全体を少しずつ沈ませていった。

「と、巴さん、いくらなんでもそれは…って、翠星石、何やってるの!?」
翠星石は右手で首を絞めながら、舌を突き出して嗚咽をあげている。
しかしおえ、おえと蛙の断末魔のような細く哀れな声が響くだけで、
舌の先から垂れるのは先までと同じようにただ唾液ばかりである。

「あの…」
「おえ、おえ…うぅ、でねぇです…どうして、どうして翠星石には痰が出ないんですかぁ!」
「出したいの!?っていうかもうやめようよローゼンメイデン、いや乙女として…」
もちろん蒼星石の常識的かつ良心的な忠告は翠星石には聞こえていないしついでにいえば彼女そのものが見えていない。
翠星石に見えているのは不乱に唾と痰をボウルに供給し続ける巴の姿だけである。

「ええい、こうなったら!」
思い余った翠星石は、左手で左瞼をパッチリ開き、そして右手その目の中に突っ込んだ。
「翠星石!?」
蒼星石はほとんど泣きそうな声で翠星石を呼び止めようとした。
彼女がなにをしようとしているのかわかったからである。
さしもの巴も、驚きの表情を隠せない。
蒼星石は手を伸ばして翠星石の腕を掴もうとしたが、
一瞬遅く、「でぇい」というやけに男らしい感じのする大音声と一緒に、
じゅぶっと嫌な音がして刹那翠星石の右手は彼女自身の中に差し込まれた。
さらにまるで産みの声のような苦しさに満ちた嗚咽と共に、
再び引き出された翠星石の右手にはダークグリーンの眼球一つ。

「ああああああ!!!」
叫んだのは翠星石ではなく蒼星石である。
翠星石といえば落ち着いたもので、いや落ち着いてはいないかもしれないが、
ふぅふぅと呼吸を荒くしながら、「ひひひ……これでジュンと……」とぞっとするような不気味さを醸し出していた。
「な、な、なんてことを…!」
慌てているのは蒼星石ただ一人。
もう慌てに慌て、慌て疲れて疲れ果てそうだったのに、それすら許さぬ翠星石の大狂態である。
「お父様にいただいたからだを自ら傷つけるなんて…」
「だいじょうぶですよ、これくらいジュンの愛の力で治るですぅ!」
「絆の力じゃないの!?っていうかそんないい加減な…」
「そんなことより、ひひ…これでジュンと……」


417 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/01(金) 00:33:15.64 ID:NSFoA/pz]
もう何を言っても無駄だと悟ったのか、蒼星石は諦めもう一人の暴走機関車柏葉巴のほうに目を向けると、
そこにはじっと鏡を見る少女が一人。
「……巴さん、はやまらないで、あなたは人間なんだから」
「……え、あ、な、なんのこと?」
とぼけたように振る舞うも、その慌てぶりから何を考えていたのかは瞭然である。

さて、巴には絶対にできない自分の一部をジュンに食べさせることができるとあって、
翠星石はすっかり上機嫌に鼻唄を歌いながらチョコレート作りを続けた。
片目になって遠近感がとれないのか、手の動かし方がぎこちない。
暗緑の瞳は見る影もなく、涙と唾液の混ざったチョコレートが余すところなく塗りたくられている。

巴は悔しそうにその様子を見ていたが、やがて何か閃いたようにニヤリと不敵に微笑むと、
再びボウルの少し横にずれたところにしゃがみ込み「んっ…」と力を抜いた。
すると、ひくついていたヴァギナがわずかに開き逡巡、
黄みがかった小水がアーチを描いた。
小水がチョコレートに衝突するたびにジョボボと連続的に液体の弾ける音が響く。

しばらくして排尿が終わり、さらに幾ばくかの時が流れると、
ぽたりぽたりと赤色の血が股から零れた。
そう、巴はあの日だった。
とはいえあまり血の目立つ方ではなかったはずなのだが、
より深く自分自身をチョコレートの中に融け込ましたいという肉体の持ち主の想いが届いたのか、
通常よりも多量の生理の血がボウルの中に落ちていった。
その後、巴は台から降りてなにごともなかったかのように再びボウルの中身を混ぜ始めた。
すなわちボウルの中には、巴の痰唾液愛液血の混ざったチョコレートがある。

一部始終を注視していた翠星石だったが、
「うーん」と唸ったあと、「翠星石の目のほうがすごいです」と呟きチョコレート作りを再開した。
巴は巴で、「人形にはオシッコもできないし生理もないよね」と人間である強みを存分に発揮できたと思ったのか、
特にこれ以上の奇行に走る素振りを見せない。
すなわち、ようやくここに一人の少女と一人の少女人形の、
仁義なき変態合戦は一応の終戦を得たのである。

「ひひ…翠星石の目ん玉が、ジュンの一部になるですぅ…」
「ああ…桜田くんの中に私のオシッコが…私の血が…体液が…いけないよね…こんなの…でも…ん…」

あまりのことに蒼星石は声も出ない。
姉である片目の少女人形は気狂いじみた声色で自分の眼球だったものをチョコレートでコーティングし、
主人の幼馴染である少女は心を込めた手作りチョコレートに尿を混ぜることに専心している。

二人はまるでさっきまでの暴走が嘘だったかのように、
慈しむようにして恋慕の証を丁寧に作り上げていく。
それはまるで恋する乙女である。
というか、そのものなのだが。
蒼星石はどうにも納得いかず、なんとなく聞いてみた。
「ね、ねぇ、ふたりとも、それ、ジュンくんが食べるんだよね?」
「ええ、そうね」
「もちろんですぅ」
ここにきて初めて見せた意見の一致。
蒼星石は「あ、だめだこいつら」と悟り、
といって二人を止められる自信もないのだった。


どうすればいいのか、自分はこの場で何をするべきなのか、
蒼星石は考えに考え、しかしなにも思い浮かばず、
というか巴さん風邪引いてるはずなのに元気だなぁなどと思いながら、
やがて出来上がりつつあるチョコレートを前にして、ついに考えることをやめた。




418 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/01(金) 00:33:51.80 ID:NSFoA/pz]



「はい、桜田くん」
「あ、ありがたく思えですぅ!」
「いつもありがとう、ジュンくん」

三人から差し出された、少しばかり不恰好なラッピングからいかにも手作り感溢れるチョコレートを、
ジュンは「あ、あぁ…」と照れ臭そうに受け取った。
「あ、ありがと」とどもりがちに言うだけで、気のきいたこと一つも言えないのは、実に彼らしいといったところだろう。
翠星石はもっとオーバーリアクションがほしいところだったろうが、
いざとなると渡すだけですっかり舞い上がってしまい、
ジュンが受け取ったという事実だけでもう他にはなにも見えていないらしく、
目下の関心はジュンが自分のチョコを美味しいと言うかどうかだけであった。

蒼星石は予想通りのジュンの反応にどちらかといえば愛おしさのようなものを感じていたが、
同時に自責の念もないではなかった。
なにしろ考えられる限り最悪の工程を経て出来上がったチョコレートである。
さらにそれらは仕上がった後、一つずつ巴と翠星石の陰唇にそれぞれ飲み込まれ、
愛液のコーティングを受けていることを、蒼星石は知っていた。
ハッキリ言って蒼星石はアリスになれるとしてもそんなものを食べるのは御免だと思ったが、
彼女のマスターは今まさにそんなものを食べさせられようとしているのである。
蒼星石はそれを止められない自分の無力さが歯痒かった…
が、その実この最低最悪なチョコをジュンが食べる瞬間をどこか待ち遠しく思っている自分に、
蒼星石は気づかないフリをしていたのだ。

「なんでもいいから、さっさと翠星石の特製チョコを食いやがれですぅ!」
「え、今?」
「今です、今すぐです!」
「わ、わかったよ」
ぐい、と体を乗り出してジュンに迫る翠星石の瞳は幾許かの不安を帯びながら期待に満ちている。
瞳と言えば翠星石は自らの瞳をチョコレートの材料にしたため片目になった。
翠星石たちが帰宅したとき、ジュンは変わり果てた翠星石の姿に驚愕し、
普段の憎まれ口もそこそこに直してくれとすすり泣く彼女を前にして、動転した。
が、気がつくと彼女はすっかり元通りになっていた。
特にさしたるドラマもなく、あっさりとマエストロたるジュンは直すことができた。

あまりのことに深く考えないようにしていたが、
それにしてもいったいどういう経緯で翠星石の片目は失われ、
そしてその眼球はどこにいったのだろうかという疑問はなかなか捨てられるものではない。
そんなことを思いながらジュンは包み紙を丁寧にあけて、チョコレートにしてはやや大きな球形が姿を現した。
そこにはジュンの疑問の答えが詰まっているのだが、当然気づけるわけもなく、
ひょいと口に運んでしまった。

三人は食い入るようにジュンの食べる様を見ている。
やけに注目されているので、ジュンは若干居心地の悪さを感じながらチョコレートを囓った。
「ひぅっ」
「ん?どうしたんだよ翠星石」
「な、なんでもないですぅ…」

翠星石はじぃっとチョコレートがジュンの口内に入るところを見つめ、
それが顎の動きと共に咀嚼され、やがて一瞬喉を膨らませたのを確かめると、満足そうに頷いた。
愛液唾液涙で固められた翠星石の眼だったものが、ジュンの口内で味覚として感じられ、
さらに食道を通じて体内に入り、胃や腸通して分解されジュンの肉体の一部に変わる…。




419 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/01(金) 00:34:30.60 ID:NSFoA/pz]
「……お、美味しいですか?」
恐る恐るといった具合に翠星石は尋ねた。
「…うん、けっこううまいよこれ」
「そ、そうですか…ま、まぁ、この翠星石が作ったんだから当然ですけどね!」
そういいながら、翠星石が安堵したのは見た目にも明らかである。
一方、巴と蒼星石はといえば、
「へぇ…」
「美味しいんだ、それ…」
心なしか幾分引いていた。

「……桜田くん、私のも食べてくれる?」
「あ、ああ」
翠星石のチョコレートを食べた後、幼なじみの提案にジュンはわずかに動揺しながら答えた。
「む、そういえば巴もいましたね」
いたも何も、チョコレート作りを教えてくれた本人なのだが、
その恩義よりも女としてのライバル心のほうが翠星石を強く支配していた。
「……ふん、翠星石のほうが美味しいに決まってるです…だいたいあんなので作られたチョコが美味しいわけがないですよ」
「はは……」
あんなのというならお互い様だよね、という言葉を蒼星石は続けることができなかった。

「じゃ、い、いただきます」
ラッピングをほどくジュンの手はややぎこちなく、それが翠星石には不満だった。
「ふん」
翠星石は顔を背けて、しかし目だけはジュンの一挙一動を注視している。
やがて包み紙から表れたのは、翠星石のものとは違いピラミッドを横に切ったような形をした、
小粒なチョコレートがいくつか入っていた。
そのチョコレート一つ一つに、巴の愛液唾液鼻汁涙に尿が詰まっている…。

ジュンは一つ取り出して、口の中に放り込んだ。
巴は緊張した面持ちでその子細を眺めた。
「……どうかな」
「……ん……美味しい」
「……なら、よかった」
率直な感想。
「うぐぐ…」
「……あれも美味しいんだ……」
小さく歯軋りする翠星石と、さらに引いている蒼星石。

自分の体液という体液が、ジュンの中に入り込み、
それを彼が好意的に受け止めたことを確認して、巴は微笑んだ。
ジュンは巴の笑顔を見て少しばかり赤くなりながらぷいと横を向いた。
少年の純粋な反応に、蒼星石はいくらかの罪悪感と、ちょっとした興奮を覚え…そんな自分を少し嫌悪した。

「……ジュンくん、僕のはまぁ…あとでいいよ」
「ああ、そう?」
今食べてもらって感想を聞きたい気持ちもないではなかったが、
蒼星石としてはあの変態チョコと一緒に消化されたくなかった。

「ジュン」
「へ?」
心なしか不機嫌な感じのする声で、翠星石はジュンを呼んだ。


420 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/01(金) 00:35:44.08 ID:NSFoA/pz]
「お返し、期待してるですからね?」
「ああ、そういうこと」
ジュンは目を逸らしながら、照れくさそうに言った。
「わかってるよ。……期待されても困るけどな」
少年のはにかんだ笑顔を見て、翠星石はふふんと満足そうに鼻をならし、巴は静かに微笑んだ。
蒼星石はそんな情景を見て、「なんでちょっと綺麗な感じで終わってるの」と思わずにはいられなかった。




『ペッペッペー・バレンタイン』 おわり


421 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/01(金) 02:15:35.59 ID:2YLkrCC7]
JUM羨ましいと言ったな
あれは嘘だ
作者さん今回もGJでした

422 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/01(金) 02:18:49.20 ID:ykSgeXKW]
>汚らしい老廃物が粘着力をもって塊になった

茶色い固形物だと思ってしまった自分はもう終わってると思いました

423 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/01(金) 02:48:11.95 ID:r/qQGFD6]
なんでとんだホラーになっちまってるんだぜw

>特にさしたるドラマもなく、あっさりとマエストロたるジュンは直すことができた。
パネェ!

424 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/01(金) 08:41:50.43 ID:xTtb34PJ]
>>422
ウンコ?

425 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/01(金) 16:21:36.57 ID:RJIAdc5W]
素でこええよw

426 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/03(日) 00:22:29.28 ID:5m+NJdxe]
投下。

『許可』

ジュン×蒼星石。
蒼星石が桜田家に来てからしばらくくらいの話。


427 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/03(日) 00:23:13.98 ID:5m+NJdxe]
『許可』

ジュンの部屋で、ジュンと蒼星石が二人向かい合っている。
ジュンは本来の向きから半回転させたデスクチェアに座って足を組み、困惑気味な表情をしている。
一方蒼星石はなにもおかしなことはないというような顔で、泰然と佇立しジュンを見据えている。

蒼「許可を」
ジ「いや、許可をじゃなくて」
蒼「許可がないと何もできないよ」
ジ「なんでだよ。勝手にしたらいいだろ」
蒼「そういわれても困るんだ」
ジ「意味わかんないし…困るのは僕のほうだよ。っていうかお前らいちいち極端なんだよ。
  お前の片割れなんてするなっていってもするし、しろっていったらやらないし…」
蒼「彼女はそういう性格だから」
ジ「それはわかるけどさ。それにしてももうちょっとどうにかならないわけ?
 いちいち許可って言われても困るんだよ。好きにしろよな」
蒼「僕はこういう性格なんだ。でも、好きにしろというのが命令なら、そうさせてもらうよ」
ジ「ああそうしてくれ。…っていうか、お前は寝なくていいの?もう九時半だけど」
蒼「マスターより先に眠るのは……」
ジ「いいよ、寝ろって。眠いだろ」
蒼「気にしないで。好きでこうしてるだけだから」
ジ「ちぇっ、関白宣言じゃないんだからさ」
蒼「関白宣言?」
ジ「いや、いい。いちいち突っ込むな」
蒼「わかったよ、ジュンくん」

ジュンは椅子を回してパソコンの前に向き直り、はぁとため息をついた。
横目で蒼星石の様子を伺うと、相変わらずジュンのそばにおりいっこうに眠る気配がない。

ジ「……ったく、まいったな、せっかくの夜なのにいつまでもこいつに起きてられると…」
蒼「ジュンくん?」
ジ「クソ、ただでさえ真紅たちが来てからはやりづらくなって仕方ないってのにさ…」
蒼「やりづらいって、なにが?」
ジ「!あ、いや、なんでもない!聞いてるなよな!」
蒼「ごめんなさい」
ジ「べ、別に謝ることないけど…あーもう、風呂入ってくる!」
蒼「お風呂?」
ジ「ああ、それじゃあな!お前もさっさと寝ろよ」
蒼「あ、待って、それなら僕も…」

蒼星石の話を聞かず、ジュンは扉を閉めて部屋を出て行った。
そして一階のお風呂場に着くがはやいか、あっという間に服を脱ぎ捨て浴室に入った。
お湯でさっと流し、浴槽の中に体を沈める。

ジ「あーあ、本当にまいったな、蒼星石が来てからってもの、なかなかひとりになれなくなっちゃって…
  おかげでまたずいぶんご無沙汰だ。もともとそんなにする方じゃなかったけど、まったくしないわけでもなかったしなぁ…」
蒼「しないって、なにが?」
ジ「それはもちろん…って蒼星石!?なにしてるんだよこんなとこで!?」
蒼「背中でも流そうと思って」
ジ「い、いいよ、いいってば!っていうかなんでお前そんなタオル一枚で…」
蒼「え?」
ジ「そんなタオルなんて巻いて…」
蒼「ああ、そうだね、タオルを湯船につけたらいけないよね」パラッ
ジ「わーーーーっ!!ば、ばか、ちちちが、そそうじゃなくてふ、服、服!!」
蒼「あの服は僕の一張羅なんだ。そうそう濡らすわけにはいかないよ」
ジ「そ、それにしたっていくらなんでも…も、もう服はいいからタオルまけタオル!」
蒼「でも、ジュンくんはまだしばらく浸かるつもりなんじゃないの?僕も入りたいし…」
ジ「一緒に入るつもりかよ!?」

428 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/03(日) 00:23:59.86 ID:5m+NJdxe]
蒼「いけないかい?」
ジ「いいわけないだろ!」
蒼「この浴槽は大きいし、僕は小さいから邪魔にはならないよ」
ジ「そ、そういう問題じゃない!!つ、ついさっきまで許可許可言ってたくせになんで急に…」
蒼「好きにしろって言ったじゃないか」
ジ「!!も、もうあがるからな!」

ジュンは陰部を隠しながら浴槽からあがり、なるべく蒼星石のほうを見ないようにして風呂椅子に座った。
が、まったく見ないというわけにはいかず、タオルさえも払いのけた蒼星石の裸は一瞥しただけでも
しっかりとジュンの脳裏に刻み込まれた。
蒼星石は洗面器で浴槽からお湯を掬いとって自分の体を流した後、ジュンの背中にお湯をかけ、背中を流す準備を始めた。
しかしジュンといえば先の蒼星石の裸で頭がいっぱいになっているらしく、ただなにか上の空でブツブツと呟いている。

ジ「み、みた、僕は見ちゃったぞ…こ、こいつらにも乳首ってあるんだな…ピンク色だった…って何考えてるんだ僕は…
  相手は人形だぞ人形…だいたい乳首なんてあって当たり前…ん?あ、当たり前なのか…?
  わからない…まさか、もしかして、あ、あそこもあったりして…」
蒼「あそこってどこかな」
ジ「うわぁっ!き、聞いてたのか」
蒼「小声だったからあまりよく聞こえなかったけれど、僕たちの体のことで気になることがあるなら答えるよ」
ジ「いいって!なんでそんなオープンなんだよ!!」
蒼「そういうわけじゃないさ。ただ、マスターに隠し事はしたくないんだ」
ジ「いいよ隠して!っていうかなに、お前毎回マスターにこんなことしてたわけ!?」
蒼「いや…今までは基本的に庭師としての仕事をこなすことでマスターに尽くしていたよ。
  それに、だいたいどの家にもお手伝いさんがいたしね」
ジ「あー…そういや結菱の爺さんも随分な資産家だったっけ…悪かったな金持ちじゃなくて」
蒼「この家は好きだよ。暖かいし…それに、翠星石があんなに楽しそうなのは初めてみたな」
ジ「そうなのか?」
蒼「うん。忘れてるかもしれないけれど、翠星石は人見知りで人間嫌いなんだ。マスターにもなつかなくて、苦労したよ」
ジ「そういえばそういう設定だったような…」
蒼「それに、君は特別なんだ」
ジ「は?」
蒼「僕をつくってくれた…」
ジ「ああ…それは僕じゃなくてまかなかったほうの…」
蒼「そうだね。でも、魂は同じ…それに、同じ目をしているよ」
ジ「なにそれ……って!」
蒼「なに?」
ジ「な、なにくっついて…」
蒼「だって、こうしないと前のほうを洗えないもの」
ジ「へ?」

話に気を取られて気づいていなかったが、蒼星石はもうジュンの背中を洗い終わっていて、
今度は胸を洗おうとその裸体をジュンの背中にぴたりとくっつけていた。
蒼星石の手がジュンの脇下から入り込み、すっかり泡だったタオルがジュンの胸に当てられる。
蒼星石が優しくタオルを上下させジュンの体の汚れを落としていくたびに、ジュンは背中にあたたかい体温と柔らかな感触を感じた。
それは蒼星石の胸と、お腹と、足と、ジュンの背中が擦れる感触に違いなかった。

ジ「あ、や、やめ…」
蒼「ん、ん…」
ジ「あ、あたって…」
蒼「ん…なに?なにか当たってる?」
ジ「う…」

蒼星石は小さな体を懸命に伸ばしてジュンの体を隅々まで洗おうとしていた。
そのために蒼星石は全身をジュンの背中にくっつける必要があった。
少年らしい容姿でありながら、少女である蒼星石の股間には二人の間をつっかえさせる余計な障害物などなにもなかったので、
ほんとうに隙間なく二人の体はくっついていた。
蒼星石の右手は丁寧にジュンの体を優しく包みこむように絶妙な力加減でジュンを
左手は自分を支えまたジュンとより強く接着させるために、
細い指の一本一本がジュンの胸や脇を掴み、
ジュンは背中ごしに少女の柔らかな肉が押し付けられまた擦り付けられる感触を堪能していた。



429 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/03(日) 00:24:43.55 ID:5m+NJdxe]
蒼星石の太ももが、胸が、泡だったジュンの背中とこすれ合って蒼星石の体もまた泡立ちはじめており、
泡を通じて二人の体はまるで一体化したように見えた。

蒼「さてと…ジュンくん、いいかな」
ジ「いいかなって、な、なにが…」
蒼「ここ、洗わせてもらうけど」
ジ「ひぅっ!?」

こんな状況なので、ジュンのペニスはすっかり勃起して、腹につく勢いで固く反り上がっていた。
蒼星石はそんな剛直したジュンのイチモツを握ったのである。
右手のほうはタオルごしだが、左手のほうは直接触れている。
蒼星石の細くしなやかで柔らかい指がジュンのモノを包み、
もっとも敏感なところを触れられたジュンは情けない声をあげて背筋を伸ばした。
人形とはいえ女の子、それも美少女にアソコを握られるなんてことは初めてだったから、
まだ童貞の中学生であるジュンにはあまりに刺激が強すぎたのだ。
蒼星石の指使いは拙かったが、ジュンは送られてくる快感に必死に耐えた。

ジ「ば、ばか、なにするん…!」
蒼「へー…ここって、こうなってるんだね。触るのも間近で見るのも初めてだよ」
ジ「やめ…」
蒼「やめないよ。好きにしろと言ったのは君なんだからね」
ジ「…だからって…」
蒼「…後ろからじゃやりづらいな…やっぱり前からじゃないと…」
ジ「お、おい…!」

蒼星石はジュンの目の前に回りこむと、かがんで隆起しているジュンの陰茎を優しく撫でた。
蒼星石のありのままの姿がジュンの目にうつる。
控えめながら盛り上がった乳房、その上に愛らしく咲く小さな桜色の蕾、
白皙の肌に真っ白な泡がところどころ付着して、それはきれいな赤色をより美しく際立たせていた。
胸の下には華奢なお腹が続き、へそが見え、その下には一本の毛もない。すなわちパイパンである。
そしてその下には…ジュンはぎゅっと目をつぶった。
それを見て、蒼星石は微笑み、ジュンの血管を剥き出しにしてガチガチに固くなった海綿体の、
薄赤い小山のうえに人差し指をのせ、いとおしげにその頭を撫で回した。

ジ「く…ん!な、なにするんだ、そ、そんな撫でられたら…!」
蒼「どうしたんだい?そんな切なそうな声で。ひょっとして、気持ちよかったりするのかな」
ジ「お、お前、なにしてるのかわかってるのか!?」
蒼「もちろん、マスターの…ジュンくんの体を洗っているのさ」
ジ「ふざけるなよ、これはいくらなんでもやりすぎ…」
蒼「ここは男の人の一番大切なところなんじゃないのかい?それなら、よくよく念入りに綺麗にしないといけない」
ジ「よよ余計なお世話だ!い、いいからもうやめろ!ここ、これは命令、命令だぞ!」
蒼「え?ごめん、聞こえなかった」
ジ「やめろって言ってるんだよ!!」
蒼「なにを?」
ジ「だ、だから、その、も、もう洗わなくていいから…!」
蒼「どこを洗わなくていいの?」
ジ「ど、どこって、その、お、お前が今洗ってるところだよ!」
蒼「悪いけどそれじゃわからないな…ちゃんと名前を言ってくれたら、わかるかもしれないけど…」
ジ「んぅぅっ!!」

蒼星石が人差し指と中指で根本から先っぽに向けて一気にスライドさせ、
二本の指がカリ首を弾くと、ジュンはひときわ高い嬌声をあげた。

蒼「ここがいいの?このカサのところと…それに、この筋のところ」
ジ「あ、は…ん、あぅ…」
蒼「あはは、可愛いな。えい、えい」
ジ「んぅ…そんな、そこ、弱……」
蒼「気持ちいいんだ。えい」
ジ「あぅあっ…!」


430 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/04/03(日) 00:25:25.06 ID:5m+NJdxe]
蒼星石が指で裏筋やカリ首をつつく度に、強烈な快感がジュンの脳髄を襲い、
ジュンは哀れな鳴き声をあげる。
それを聞いて蒼星石は風呂に入ったわけでもないのに全身火照らせ、
特に頬はほんのりと赤みを浮かび上がらせていた。
蒼星石は明らかに興奮していた。

ジ「も、もうやめ…」
蒼「だから、なにを?言ってくれたら、ジュンくんの頼みだもの、やめてあげるんだけれど」
ジ「だ、だから……ち、ちんちんを洗うのをやめろって…」
蒼「え?なに?声が小さくて聞こえなかったよ。もっと大きな声で言ってくれないかな」
ジ「……!ち……ちんちんを洗うのをやめてくれって言ってるんだよッ!!」
蒼「ああ、わかったよ。ジュンくんのおちんちんを洗うのをやめたらいいんだね」
ジ「そう、そうだよ、頼むからっ…」
蒼「わかったよ」

了解を口にしながら、蒼星石はいっこうに手コキをやめない。
それどころかその手、指の動きはますます激しく活発になり、
ジュンの反応を見ながらより敏感な部位を中心に刺激するようになっていた。
両手の10本がフルに使われ、頭、カリ首、裏筋、竿の随所を同時に刺激し、
さらには陰嚢にまで蒼星石の指は伸び始めた。

ジ「わわ、わかってないじゃな…んくぅ…!」
蒼「洗ってるんじゃないよ。ただおちんちんを触ると気持ち、よさそうだから、マッサージしてるんだ」
ジ「んな…し、しなくていいよそんなこ…はぅぅ…」
蒼「あ、やっぱりこの袋のところも感じるんだね。ふにふにして柔らかくて、面白いな」
ジ「うぁ、そんな、りょ、両手で撫でられたら…あ、す、筋のところ、や、やめ…」
蒼「ふふ…僕の手、そんなに気持ちいいんだ。さっきよりももっともっと固くなってる」
ジ「うるさ…あ…そ、そんなことは……ん、んん…」
蒼「このしわしわを伸ばして、竿の筋に沿って撫でて、カリのところを弾いて、頭をいい子いい子したりちょっと潰したり…
  うん、だんだんわかってきた。あとは…ん」
ジ「あ…んぁあうっ!な、ちょ、やめ…!」

ついに蒼星石はジュンの亀頭に舌を這わせ始めた。
人形とは思えないぬるぬるした軟体がジュンのもっとも鋭敏な粘膜を刺激して、
快楽の洪水がジュンの局部から全身に電撃のような勢いでかけめぐった。
ジュンの抵抗はすっかり弱くなり、正常な判断力が失わていることはその快楽に沈湎した呆けた顔を見れば瞭然である。
蒼星石はジュンの男根を触るだけでなく、ジュンの手を自らの胸に誘導した。

蒼「触って…ジュンくん…」
ジ「…あ…や、柔らかい…」
蒼「あ…ん……」

柔らかなペールオレンジの肉丘はジュンの指使いに合わせて形を変幻させ、
指が沈み込むたびマシュマロのような肉感がジュンに伝わる。
それはますますジュンの肉棒を熱く滾らせ、蒼星石にも快感の破片を与えた。

ジ「そ、そうせいせ…ん、あ、も、もうはなれ…で、でちゃう…」
蒼「んん…出る?出るって、何が?」
ジ「せ、せー…え、き…はぅぅ…」
蒼「せーえき…精液がどこから出るの?」
ジ「ぼ、僕の、ちんちんから…あ、や、らめ、そんな、はげし、く、ほ、ほんとに、もう…!」
蒼「あはは…出すんだ、気持ちよすぎてもう耐えられないんだね」
ジ「ん、た、たえられなひ…から、おねが…や、お、はお…」
蒼「可愛いよ、ジュンくん。さ、我慢しないで…僕にかけていいから」
ジ「あ、あ、あ、あ……ッ!!」
蒼「いっちゃっていいよ、許可してあげるから……いっちゃえ…っ!」








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