- 389 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2011/03/08(火) 12:54:07.15 ID:9YGAKxL3]
- とはいえ何をするわけにもいかないので、
翠星石はもう巴のほうを見ることもなく、ひたすらに手元に集中して、 チョコレート作りの続きを始めた。 ひとまずは自分の作業を進めることにした…ように、蒼星石には見えた。 落ち着いたのも束の間。 次の瞬間である。 くしゅんッ 聞き慣れたクシャミの音だが、今回巴の口元は微動だにしていない。 もうひとついえばそれは自然に出たものとは明らかに違う不自然なクシャミであった。 そのわざとらしいクシャミの音と一緒に、音の発信源である翠星石の口からでた飛沫が彼女のチョコレートを覆った。 後編につづく
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