- 598 名前:ネ雰囲気なのでしょうか。
実は、「正月」はお葬式? そして明治時代以後、「初日の出」が日本の富国強兵の象徴とされたため、正月は明るい行事だというイメージが強くなってきました。 しかし、今でも私たちの生活には、正月は死霊をお祀りし、共に過ごすのだ、という価値観が色濃く反映されています。
たとえば、正月は実家に帰り、家族とともに過ごす方は多いですよね。また、親戚がたくさん家に来る方も多いでしょう。その時には和服などフォーマルな服装になることもありますよね。 これって、何かに似ていませんか? …そうです。葬式です。我々は、そうと意識をしていなくても、明らかに死霊の祭りとして新年を迎えており、その習慣はとても強く残っていると言えそうです。
「古代の人々の世界観」を表す神話学の研究を見てみると、こういった習慣の意味合いは、もっと明らかになってきます。 そもそも新年というのは「暦が最初に戻る=世界が新しく始まる」ということを意味しています。 これは世界中の新年の祭りがそうなのです。世界が新しく始まる時というのは、生と死の境目も曖昧になる、マジカルタイムだということです。
たとえば、ラテンアメリカでは新年に、「死霊が来る」という意味を持つ、魔物が躍る祭りが様々な形で行われていますが、同じ伝統はヨーロッパでも見られます。 つまり、正月には死者が復活するという事です。 そして、生きるものとともに過ごす為、生きている我々は死霊を丁重にお迎えする、という事なのです。 [] - [ここ壊れてます]
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