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禁断少女



1 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/23(金) 20:02:49 ID:IJGeRlJg]
禁断少女専用スレ

2 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/23(金) 20:03:39 ID:s41SvlLK]
ざわ・・

3 名前:名無しさん@ピンキー [2006/06/23(金) 20:04:42 ID:IJGeRlJg]
30 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/05/17(水) 03:01:49 aXVoFy1r
良質な妄想をするために今日からオナ禁クマー!
童貞の癖に絶倫だから12時間ほどで禁断少女でるけどやってやるのさー!!

とりあえず1日!!!!


31 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/05/17(水) 04:56:12 gWgeNeuH
>禁断少女

既に限界っぽいなw


32 名前:禁断少女 投稿日:2006/05/17(水) 06:11:42 fiUI9sG2
「お兄様……もう、限界みたいですわね」
 その少女は僕に向かってそう言うと、ズボンのファスナーを下ろし、びくびくと脈打っているモノを取り出した。
「まだ、さっきしてから十二時間しか経ってませんのに――しょうのないおちんちんですこと」

 そうなのだ。
 彼女は僕がオナニーを我慢していると、決まって目の前に現れる。
 たぶん幻覚。たぶん妄想。
 麻薬中毒の患者が苦しむという禁断症状のようなものだろう。

 けれど、その手の患者にしてみれば、目の前に現れる幻覚がリアルな質量を帯びて感じられるのと一緒で。
 僕には――彼女の存在が実際に目の前にあるようにしか思えないのだった。
 いや、事実、触れることさえできる。
 その感触が僕の脳から生み出されたものなのか、それとも実は夢ではないのか、それはわからない。
 ただ、どちらにせよ、現れた彼女は僕のナニを刺激し、射精に導いては去っていく。
 それは間違いなかった。
 まるで、我慢は体に良くない、とでも言うように。
 だから、僕のオナ禁は決して長く続かない。続かせることが、できないのである。

「十二時間前は手でして差し上げましたから――」
 『禁断少女』は言う。
「今度はおクチでいかがです?」
「あ……。う、うん」
 僕は拒むことさえできず、彼女に言われるがまま、それをOKしてしまう。
「ふふふ……。可愛い。先っぽから何か出てますわよ」
 見れば、確かに僕のイチモツは、震えながら先走りの液体をこぼしているようだった。
「……はむ。……ちゅ。……ちゅぅ」
 彼女は音を立て、愛おしい物でも口にするかのように僕のペニスをしゃぶっていた。
 その表情を見ているだけで、僕は早くも絶頂を迎えそうに――


……こうですか? わかりません!

4 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/23(金) 20:35:06 ID:C7qBXMR5]
お前ら禁断少女を文章化したら恥ずかしくて逃げ出すっていう考えは無いのか

5 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/23(金) 20:39:04 ID:yBjHICCm]
よし。
今日からオナ禁する。

6 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/23(金) 20:49:29 ID:Wx+/p+fB]
……立てたのか。まぁ、頑張ってくれ。
否定はしない。

7 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/23(金) 21:12:09 ID:aYlgHbNt]
|
|/H\
| 0M0 )
|⊂ /
|  /

8 名前:↑の32 mailto:sage [2006/06/23(金) 21:22:27 ID:ZcNTqUpA]
この子は俺の禁断少女だから、おまいらには渡さん!w

……という戯言はともかく、
テンプレに固執せず、『僕の所にやって来た禁断少女』を各人持ち寄ったほうが盛り上がるかもしれんね。

9 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2006/06/23(金) 23:13:45 ID:17r73y1h]
奇態アゲ

10 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/23(金) 23:25:24 ID:nVKEDhc6]
エロパロ板でネタ雑談から萌えキャラが産まれるとは思わなかったw



11 名前:名無しさん@ピンキー [2006/06/24(土) 04:39:41 ID:Bv3k6ykx]
禁断少女降臨祈願age

12 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2006/06/24(土) 05:01:32 ID:Q2fn/Nvn]
とうとう立てやがった勇者野郎に誓いの流浪投下。第一夜(4分割)。
----------------------------------------
「ふぅん、こういうのがお好みなのですね」
 遠い幹線道路の車の音も絶えた深夜、俺はデスクライトのみの暗い部屋の
中、キーボードに走らせていた指を止めてびくっと振り返る。
「え? えっ!?」
 悪戯そうな微笑をたたえた卵形の綺麗な顔。キャスター付きの椅子に座っ
た俺が振り返ったすぐ横に、同じ高さの彼女のそんな表情があった。
 幼い身体つきはまだ中学生になったかならないか。暗い部屋に豪奢な金髪
が光の粒子を振りまいている。
「純愛ものですのね」
 その娘はちょっと目を細め、揶揄するような意地悪な微笑み方をする。酷
薄そうに見える微笑なのに、可憐な美少女がやるだけでコケティッシュで小
悪魔じみた魅力あふれるものに見えた。
 俺はその微笑にちょっと息を呑んでしまう。

「お兄様、どうなされたの? きょとんとなされて」
 動きを感じさせずにすっと近づく娘。爽やかなフローラルの香りに、どこ
かミルクを熔かした様な甘さが混じる。なんだろう。どこかで嗅いだことの
あるような。脳裏の奥深くの本能に訴えかけるような、甘い、爛れた香り。

 それ以前に、この娘は誰だ?
 どうやって僕の部屋に入ったんだ?
 こんな時間に? 一人で? 忍び込んだのか!?

「キミはどこから、いや、なんでここに?」
 警戒して緊張した声が出る。
 無意味に喉に絡まる唾液を無理やりに飲み込む。その音がこの娘に伝わり
そうで必要もないのに頬が熱くなる。
「お兄様が、呼んだんですよ?」
 娘は言葉を一つづつばらばらにほぐすように、甘くゆっくりと囁く。
「え? え?」
 彼女が動くたびに、闇色のゴシックなドレスがふわりふわりと、部屋の中
で揺れる。昏いチュールレースと細い血色のシルクリボンが、大気を愛撫す
るように掻き回す。
「これ、です」
 彼女が指差した先。
 そのスレッドにはひとつの単語が、モニターの中に浮かび上がっている。

――禁断処女。


13 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2006/06/24(土) 05:02:50 ID:Q2fn/Nvn]
「なにをっ、そんな訳!?」
「あるんですの」
 いつの間にか吐息が絡まりあうほどの距離に近づいてきた少女が微笑む。
澄んだ色の瞳がとろりと潤んで俺の視線を絡めとる。
「お兄様? ――ほぅら」
 触れる指先。ずきりと甘い痛みに似た快感が僕の下腹部を走る。
「我慢してらっしゃったでしょう?」
 彼女はころころと笑って俺のジーンズに包まれたペニスを恥ずかしげもな
く撫で上げる。幼い指先が奏でる魔法のような快楽に俺の頭は惑乱する。
 禁断処女? 射精をしないで耐えているSS書きの元にやってくるという
幻覚? 馬鹿な、そんなのはただのネタだ。雑談スレの戯れだ。
 仮に百歩譲ってそういった幻覚があるとしたって、今ここに居る彼女はそ
んな曖昧なものではありえない。
 少女の幼い甘い声も。身体から漂うミルクにも似たとろりとした香りも、
部屋で幻想的に揺らめくドレスも、幻覚なんかではありえない。

「なんなんだっ、キミっ」
 俺は彼女の指先に何度も包まれてはしごかれるモノから感覚を必死に逸ら
しながら問いただす。だが、その声は震えていてちっとも説得力を持ってい
なかった。
「お兄様が、我慢しているから。私が来て差し上げたんですよ?」
 指先がくりくりとペニスの先端を撫で回す。
 身体中の神経がぞわぞわと集中していく感覚。
 確かに最近、十日はしていなかった。そのせいか感覚が鋭敏になってしま
っているのだ。身体中が熱い。幼い少女に弄られる感覚がリフレインして、
脳の中身までぐちゃぐちゃに溶けていきそうだ。
「我慢なんかっしてっ」
 言葉を言い切ることも許されない。
 子猫のように伸びた舌が、ちろりと首筋をくすぐる。濡れた感触が心臓の
鼓動をレッドゾーンまで急加速させる。
「してないんですか? うふふ。お兄様、純愛SS書きですものね」
 小悪魔のような微笑。俺の息継ぎを見越したように、花びらのような唇が
喉仏を何度も甘く挟み込む。
 ちりちりと産毛が逆立つような快楽。
 少女の指先がゆっくりとジーンズのファスナーを引きおろしてゆく。ベル
トを緩めずに、忍び込む細くしなやかな指先。俺のペニスに淫らな子蛇のよ
うに絡み付いてくる。


14 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2006/06/24(土) 05:03:24 ID:Q2fn/Nvn]
 ずくずくとした熱が下半身に集まる。
 触れられたい、扱かれたい。そんな欲望を際限なく煽り立てるような緩慢
な彼女の動き。
「うふふ。たっぷり溜まっていますね」
 微笑む少女の唇の淫らな朱色。
 禁断の味を秘めた唇が緩やかに開閉をして小さな舌が覗く。
 たまらなくいやらしい光景。
「スレッドでは、GJが沢山ついてます。お兄様、ファンいらっしゃるんで
すよね?」
「んっ! うっ……っ!」
 繊細な十本の指が俺のペニスに絡みつく。敏感になっている俺にはそれだ
けで腰が勝手に動いてしまうほどの快感。それなのに金髪の少女は先走りの
漏れる亀頭を何度も人差し指で優しく可愛がってくる。
 ヌルつく指で粘液を塗り広げ、反応を確かめるようにじっくりと快楽を染
み込ませてくるのだ。
「お兄様のSS、皆様がほのぼのとした気持ちになってくれてますけれど…
…」
 弱火でじりじりと焼き焦がされるような快感。
 じっとしていることが不可能なほどのじれったさ。射精したい。その想い
が狂ったように脳をかき回す。
「本当は、ハードディスクにいやらしいSSをたーくさんお貯めになってい
るんですよね」
 揶揄するような言葉に俺の身体が一気に緊張する。
 その無邪気な微笑と囁きが、俺の快楽の引き金を絞りきる。
 先端の切れ込みをくすぐる指の動き、恥ずかしい趣味を見透かされたよう
な発言、幼く邪悪な微笑の美しさ、部屋にこもる甘い囁き。それが一体にな
って狂おしい焦燥で焼き焦がす。
「ほらぁ」
 彼女はくすくすと笑いながらペニスに指を絡める。
 どんどん執拗に粘着質になる動き。
 繊細でいながらこちらの弱点をそそのかすような甘美な律動に、どうしよ
うもないほど神経が狂わされてしまう。
「お兄様のおちんちんにも、たぁくさん精子が溜まっていましてよ。――し
ょうのないおちんちんですこと。私の指先にそんなにぬるぬるの腰をこすり
つけて、気持ちいいですか?」

15 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2006/06/24(土) 05:04:29 ID:Q2fn/Nvn]
 少女の指先が俺のペニスを愛しげに擦りたてる。吐息が絡む距離、肌に触
れるさらさらした華美なドレスの感触と、漂う甘い香りが視界を輝く闇で満
たす。
「気持ちいいでしょう? こんなに溜め込んで、どろどろに熱くなって。お
兄様のミルク、出して欲しいと涙をこぼしていますわ」
 雁の下に絡みついた人差し指が蛇のように亀頭を舐め上げるその動きに、
歯が浮きそうなほどの快感を感じる。
「ほらぁ、お兄様。出してしまっていいんですよ。――これだけ溜め込んだ
のですもの、気持ちいですわ。お漏らしが癖になるほど。私の手にたっぷり
と出してください。何度でも、どろどろで汚してくださっていいんですよ」
 限界だった。
 十日以上節制を重ねてきたペニスは俺の意思に反して爆発してしまう。
 今までに経験がないほどの愉悦と開放感に俺の意識は白くかすむ。
 金髪の少女が何かを囁く。
「……た、沢山……我慢…………会いに……くだ……ね」
 その言葉も聞き取れない。まるで壊れてしまったような射精の快楽が脳を
狂わせる。下半身全てが濁流になって流れ出るような脱力感に俺は意識を失
っていった。

 ――。
 ――――。
 失態だ。いくらSS書きが煮詰まってたとはいえ、デスクで寝てしまうな
んて。俺は目を擦りながら、情けない気分で下半身を見下ろす。
 おいおい。俺は中学生かっての。ったく。恥ずかしいなぁ。
 誰もいないはずの部屋で、誰かに見られてないかときょろきょろと周囲を
見回しながら、俺は下着の中を確認する。
 ――うわっ。洗濯しなきゃ。最悪だぁ。
 なんだかなぁ、たしかにすげぇえっちな夢を見たような……。
 いや、なんだか思い出しちゃいけない気がする。俺は部屋の中に漂う僅か
な甘い香りを嗅いだ気がして、一瞬だけ陶然となる。
 うう、早いところ連載を完成させなきゃ。待ってくれてる人もいるんだし
な! 俺は自分を無理やり鼓舞してストーリーを考えながら風呂場に向かう
のだった。
----------------------------------------
以上、お粗末様っ! ネタから始まった稀有なスレへの慶賀の気持ちを込め
て。まずは一筆、今後ともヨロシク&職人様の来駕を願っております!

16 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/24(土) 05:58:39 ID:OibJI6EC]
お、見知った名前が…GJ!
禁断少女でここまで来るとはw
抜けたぜ。あんた神だ。

17 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/24(土) 09:44:25 ID:vgbKA/AW]
さすがだ。仕事はえぇぇぇ!
おたくの禁断少女タンは金髪ゴスっ娘ですか。
萌えたぜthx!


話は変わるが、スレの性質的に絵師様降臨も期待できたらな、と思っている俺バルログ。
お客さまの中に絵描きの方はいらっしゃいませんかー?

18 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/24(土) 10:10:05 ID:vquf3RBQ]
              /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: !
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           ,l:::::::::::::::::::::,l ::::::: :::::::::::::::::::::::|::::::::::l::|::::::::::::::::::::l
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       ///l ::::r┐::::::,j !イニ |_|、! |l___l ll ィ--,ニ,┐::::::::::l !:::: !    呼んだでしょ…
     .////l::::::|,!.|::::::::l'lア::。::lヽヽ      /,イ"。:ヾ||::::::::::| !::::::|  
   / /./. //l::::::::|亅::::::|.|ヽ__,ノ .`      ヽ___/ ||:::::::::|ノ::::::::!
 ./  / / // !:::::::::::|::::::::| !              |,! :::::::|:::::::::::|!
'´  / / /./ |::::::::::::|:::::::| l.      _ _        ,|::::|:::::|:::|::: :::!l
 / / / /  .! ::::::::::::::|::::::.|\     __       /: ̄l ̄:::j::::|::::l.l
/   / / ./  ! ::::::::::::::|:::::::l.l:::::: ヽ、    ー   _,ィ'´::::::::,||:::::::::|::::|::::l l,
  /./ /  .l::::::::::::::/|::::::,!,!|:::_,ノ| ``ー---‐'"  ト_ ::::::l !::::::::|l:::|l::::| !l
/ / /   .!:::::::::::::/i,|:::::/,l〃'、 ヽ\.     / ./入l |:::::::::| !:l.l::: l !l
 ,/  /   .,!::::::::::::/ !!|:/"ヽ_ノ`、 !、ヽ.   / ./ / :::::7-、::::| !: !l::: ! !l
/  /    ,' :::::::::://.!'´  ,' ::::::::ヽ \ ヽr'  //::::::::::/~"ヽj !: ! !::l. l.l
.  /    ./:::::_, -'"::::::::``= ヽ::::::::::::::ヽ、ヽ  / / :::::::::::::::!、 " ! ヽ! l:::l !.!
 / .  / /ヽ: :: :::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::: !、 У ,/ :::::::::::::::::ノ`‐~~::::::::::::ヽl. | |

(地獄少女)

19 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/24(土) 14:00:36 ID:edPC0iRI]
うはっ禁断少女本当にきたGJ!
続き禁断しながら待ってます。

20 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/24(土) 16:09:30 ID:xGpbI5NX]
発祥の地となったスレをkwsk



21 名前:名無しさん@ピンキー [2006/06/24(土) 16:14:22 ID:4WbArBWS]
>>20
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1150818412/

かな?

22 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/24(土) 16:36:05 ID:xGpbI5NX]
>>21
d

23 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/24(土) 17:26:00 ID:QNUaHgDp]
こんなんあるんだな
>>15
超GJ!

24 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/24(土) 19:20:01 ID:YqIUb349]
初姫投下乙
よし、俺も禁断して次の禁断少女を待つ

25 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2006/06/24(土) 22:51:33 ID:IFqj6zwe]
まさか俺の打ち間違いがスレにまで発展するとは・・。
初の勇者に祝杯を。
俺もそのうち書かないと膀胱炎で死ぬ

26 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2006/06/25(日) 08:46:26 ID:fbZ7PAka]
期待age

27 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/26(月) 04:22:17 ID:2tjOS/Cl]
>>18を見て、誰でも発想することは一緒だなあ、と思った。
つーことで、地獄少女風味。

28 名前:禁断少女〜和装 1/7 mailto:sage [2006/06/26(月) 04:24:16 ID:2tjOS/Cl]
 別に本当に信じていたわけじゃない。
 ただ、好奇心からやってみただけだった。

 ほら、よくある話だろう。
 トイレの奥から何番目を三回ノック。花子さん、遊びましょ。

 自慢にもならないが、僕は小学生の時、本当に『それ』をやったことがある。
 結果はご想像の通り。
 僕は大いに期待を裏切られたわけだが、にもかかわらず、多少年を食った今でもそのタチは変わっていなかったらしい。
 
 小さな小さな都市伝説。
 いや、それはまだ伝説というほど成長してはいなかった。
 が、確かにその芽らしきものではあるのだろうと思う。
 曰く。


――オナ禁すれば、『禁断少女』に会える。


 ばかばかしい戯言と鼻で笑うこともできたはずなのに、僕はそれを試した。
 好奇心と、まあ、多分に下心もあっただろうが、もし逢えるものならば逢ってみたい。そう思ったのである。
 『伝説』によれば、その『禁断少女』とやらは、召喚者の妄想を具現化した姿で現れるという。
 なら、僕の所にやってくるのはどんな『禁断少女』なのだろう。
 それにも、興味はあった。
 
 メイドか?
 眼鏡っ子か?
 ツンデレか?
 ゴスロリ少女か?

 僕の妄想は、どんな姿形をしているのだろう?

29 名前:禁断少女〜和装 1/7 mailto:sage [2006/06/26(月) 04:25:35 ID:2tjOS/Cl]
 ――と。
 意気込んでオナ禁を始めて七日目。
 
 早くも、僕は誘惑に負けそうになっていた。
 元々、オナニーは日課のような物だったのだ。
 世間一般の彼女ナシ男が皆そうなのかは知らないが、少なくとも、僕はそうやって性欲のはけ口を見出すことで、何とか思春期の煩悶を紛らしていたのである。
 今までだって、三日溜めれば暴発しそうな気がしていた。
 それが一週間。
 笑うなかれ。
 僕にとっては、とうに限界を突破している。
 もはや、股間の二つの玉に渦巻く澱みを具体的に感じる(……と錯覚する)ほどにまで追い詰められているのであった。

(どうせ、ただの噂だろう?)
 漫画的表現でよくありそうな悪魔のささやきが、僕の意志を挫けさせようとする。
 実際、オナ禁なんてしたところで何の益もないのである。
 溜まるのは、ストレスと精液だけ。
 今の僕なら、女と名が付けば、幼稚園児から老婆にまででも発情する自信があった。
 ゆえに、苛々もつのる。
 そこまでして結果得るものが何もないのだとしたら、それこそ間抜けの極みとしか言いようがない。
 花子さんとは違って、『禁断少女』はいつ出てくるかわからないのである。
 その来るのか来ないのかわからない『いつか』まで、永遠にオナ禁し続けなければならないのだとしたら、それは僕にとっては地獄そのものと言えた。
(負けちまえよ……!)
 悪魔はさらに、僕の耳元で囁く。
「……だよな」
 僕は、その囁きに身を委ねる。
「やって――られっか!」
 一人叫び、枕元に積み上げてあるエロ本に手を伸ばす。
 
 ――伸ばした。
 その時。

「あら、やめてしまうのね。ここまで頑張ったのに、勿体無い」

 頭の後ろから、
 声がした。

 振り向く。
 先には。

「私のこと、呼んだでしょう」

 胡蝶の紋の振袖を纏った、一人の少女が佇んでいた。

30 名前:禁断少女〜和装 3/7 mailto:sage [2006/06/26(月) 04:27:00 ID:2tjOS/Cl]
「ほ……」
 僕は言葉を失い、硬直した。
「ほんも――の?」
 やっとのことで、それだけ言葉を発する。
「当然……でしょう」
 市松人形然としたその少女は、ころころと笑いながら、僕の方に擦り寄ってくる。
 その動きに併せて、艶やかな彼女の長い黒髪がゆらりとたゆたう。
「これだけ辛抱したのだもの。そろそろ現れてあげなければ、貴方が可哀相」
 『少女』とは思えない色気を帯びた微笑を浮かべながら、彼女は言った。
「ふふふ……。莫迦丸出しね。幻想の中の少女に、こんなにも恋焦がれて」
「ち、違っ……」
「違うの?」
 淡雪のように白い彼女の細指が、僕の股間をつ、と撫でる。
「――もう、こんなにしているのに?」
 そう。
 いつの間にか――いや、彼女が現れたその瞬間から、僕の逸物は大きくそそり立ち、ジーパンの布地を三角錐のような形に盛り上げていた。
「好奇心? 試しにやってみた? そうじゃないでしょう」
 嗅いだこともないのに何故かそれとわかる――わかってしまう白粉の匂いが、僕を包む。
「貴方は、本心から、心の底から、『私』に逢いたいと願っていた」
 さくらんぼのような薄い桃色をした一対の唇から紡ぎだされる、鈴の転がるがごとき丸い声色が、僕を苛む。
「そして――私に『イかせて欲しい』。そう思っていた」

 ――ああ。
 僕は嘆息する。

 そして気付く。
 『確かに、僕は、彼女を、待ち望んでいた』のだと。

 僕の心の襞に埋もれた、遠い記憶が蘇る。
 ひとり旧校舎のトイレを訪れて、その扉をノックした日の記憶。
 あの時、僕は本当にただ好奇心からのみ、『儀式』を行ったのか?
 答えは否。
 そうではない。
 僕は、本当に『花子さん』が現れてくれることを期待していたのだ。
 だから。
 だからこそ。
 落胆した。
 裏切られた、と感じたのだ。

 そして、もう一つ。
 あの時、僕の学校に伝わっていた『花子さん』は。
 僕の脳裏に浮かんでいた『花子さん』の姿は。
 
 丁度、目の前にいる『彼女』のそれと寸分違わぬものであったのだ。

「『私』に逢って、貴方は何をしたかった?」
 少女が問う。
「ともだちに……なろうとおもったんだ」
 僕は答える。
「それだけ?」
 違う。
「こいびとどうしに……」
 
 なりたかった。

「ふふ、いいわ」
 彼女は言った。
「私はそのためのモノなのだから。その為に存在しているのだから。望み通り、貴方の『恋人』になりましょう。貴方を『逝かせて』あげましょう」
 
「――現世は夢。夜の夢こそ真実。『私』を呼ばったその心根に、『私』は全身全霊を以って、報いますわ」



31 名前:禁断少女〜和装 4/7 mailto:sage [2006/06/26(月) 04:28:15 ID:2tjOS/Cl]
 だらしなく延びきった僕の脚の間に、少女は正座し、中心にそびえる『モノ』を眺めていた。
「期待してくれているのね。嬉しい」
 一週間分――世の基準からすれば大して多くはないのかも知れないが、ともかく――の欲望を内に湛えたその肉塊を、彼女は潤んだ瞳でじぃっと見詰める。
 その視線を感じるだけで、僕は、背筋を貫かれるような心地よさを覚えた。
 視姦だけで、イってしまいそうな気がした。
「うふふ……。幾ら何でもまだ早すぎるわ。お愉しみはこれからだというのに」
 僕の心を読んだかのように少女は言い、そして、前のめりに身体を倒して徐々に逸物に顔を近づける。
 さわさわとした黒髪の感触が僕の内股をそっと撫でた。
「凄い。ぴくぴく動いて、まるで生き物の様。可愛らしいったら」
 そう言って、彼女は戯れなのか、それにふぅっと息を吹きかける。
「うぅっ……!」
 ぞわりと全身が総毛立つような感じがして、僕は思わず声を漏らしてしまう。
 その声を耳にした少女は、上目遣いで勝ち誇ったような視線を僕に向けてきた。
「溜まっているのね?」
「悪いかよっ。だからこそ、君が出てきたんだろう?」
「別に。悪いなんて一言も。ただ――」
 いったん言葉を区切り、彼女はさらに僕の分身に近づいた。
「――そんなに長くは持たないのだろうな、と思って」
 そして、ちろり、とその先端、とくとくと先走りを溢している尿道口の辺りを舌先でなぞった。
 再び背筋に電流が走る。
 僕は頭がどうにかなってしまうのではないかと思った。
 ほんのわずかな刺激でさえこれだ。
 確かに、彼女の言う通り、長持ちさせるのは難しいのかも知れなかった。

 だが。
「……嫌だ」
 知らず、僕の唇が言葉を発する。
「……ん? 何と言ったの?」
「そんなの、嫌だ!」
 イってしまえば、きっと彼女は消える。
 出遭って間もない、こんなに短い時間で彼女と別れなければならない。
 それはどうしようもなく耐え難いことだった。

 何故って。
 彼女が。
 彼女を構成する要素の総てが。
 僕にとっては愛おしく、また同時に『快楽』であったから、だ。
 長らく望み、願い続けていたモノ。その具現。
 やっと出遭えた僕の理想。

「もっと君と一緒に居たい! もっと君と時間を共有したい! もっと君を――感じたい!」
「だったら、頑張ることね」
 ふわり、と彼女が微笑んだ。
 その表情はとても満足げで。
 
 ……何故かそれが、少女の実存を僕に強く意識させる。
 たとえ彼女が僕の妄想の産物だったとしても、彼女は今、『此処に居る』。
 
「……行くわよ」
 少女が僕のものをぱくりと咥え込む。
 快楽との闘いが始まった。


32 名前:禁断少女〜和装 5/7 mailto:sage [2006/06/26(月) 04:30:26 ID:2tjOS/Cl]
「んっ…んんっ……」
 ぐぷぐぷと音を立て、少女の頭が激しく上下する。
 僕は腹筋に力を込め、とめどなく込み上げてくる射精感を必死で堪えた。
 初めて体験するフェラチオという行為は、想像していたよりも数倍甘美で、心地よかった。
 僕の『理想』そのものである少女がそれを行っているということも、あるいはその快感の一助となっているかもしれない。
 少女の舌遣いは、確実に僕のツボを心得、急所を捉えている。
 激しい中にも緩急を付け、ただ上下させるだけではない、複雑な動きを絡めている。
 たぶん、それゆえの『禁断少女』なのだろう。
 僕のことなど、知り尽くしている。
 望んでいることも。
 気持ちの上でだけなら、何度絶頂したかわからない。
 脳髄は痺れ、指先の先端までが快楽に震えていた。
 頬を薄紅色に染め、必死で蠕動を繰り返す少女の表情さえ、僕の瞳には映らない。
 視界は混濁し、目を開いているのか、閉じているのかもわからなかった。
 
 けれど、それでも。
 それだけの快楽を与えられて尚、僕は精を解き放つことはしなかった。

 何故、ここまで耐えられるのだろう?
 経験がないから想像でしかないが、僕は決して性的な刺激に強い方ではないはずだった。
 いわゆる、『早漏』なんだろうとずっと思っていた。
 実際、日々繰り返される自慰行為は短く、ほんの十分足らずで終わってしまうのだ。
 にもかかわらず、今の僕は、度重なる絶頂感を凌ぎきり、与えられる快感に酔いしれるだけの猶予を得ていた。
 何故だ?
 これが『夢』だからか?
 そう考えるのは簡単だったが、それはあまりにも浪漫に欠ける、稚拙な解答であるように僕は思えた。
 だから、僕はこう考える。

 『僕』はここにいない。
 『僕』という存在は虚空に溶け、彼女の口の中のペニスだけが、今、この瞬間の『僕』。
 『僕』はただのチンポそのものだから――だから、彼女の刺激を甘受しても、自分を制御できる。
 『僕』は今、その全身を彼女の小さな小さな唇に抱かれているのだ。

 同じ『夢』なら、そっちの方がよっぽど素敵だ。

 ひどく無様で滑稽な想像だったが、しかし僕にはそれが相応しいように思えて仕方なかった。

 カウパー液が尿道を伝う感覚など、僕は知らない。
 そういう感触を認識することができることにさえ、今まで気がつかなかった。
 そこまで、僕の神経は股間のモノ、一点に収束されている。
 そしてまた、溢れて溢れて溢れるその液体は、彼女の口腔の中で唾液と交じり合い、嚥下されているはずだった。
 つまり、それは、『僕』が彼女の一部になれているということで。
 この歓喜を表す言葉を僕は思いつくことができない。

33 名前:禁断少女〜和装 6/7 mailto:sage [2006/06/26(月) 04:31:27 ID:2tjOS/Cl]
「んっ…! んっ…! んぅっ…!」
 少女の律動が速度を増し、それに併せて鼻から漏れる呼吸音も速まっていく。
 彼女も頑張っている。
 僕を高め、僕を絶頂に導くために頑張っている。
 
 僕のために。

 ふと、それに気付いた瞬間、唐突に感覚が戻ってきた。
 真っ白だった視界に色が付き、朧げだった輪郭が具体的な質量を取り戻した。
 
 瞬間、僕の目に焼きついた物。
 それは、度重なる蠕動に紅潮した彼女の頬でも、あたかも生きているかのようにひらひら舞う振袖の蝶の文様でもなく。
 
 さらさら流れる彼女の髪。
 どんな絹糸よりも細く、艶やかな彼女の黒髪。
 だった。
  

 
 ヨ ゴ シ タ イ 。


 コ レ ヲ 。
  


――僕の中の何かが、強く訴えかける。
 
 気付くと、僕は彼女の頭を掴み、ペニスから引き剥がしていた。
「何…を……?」
 予期せぬ僕の行動に驚き目を丸くする彼女を余所に、僕は髪の一房を手に取る。
 そして、その美しい弦を逸物に絡みつけ、猛烈に扱き始めた。
 昂ぶりに昂ぶって、もはや神経が剥き出しになったかのような僕の分身を、無数の糸が刺激する。
 いや、今の『僕』はペニスなのだから、全身を、と言い換えた方がいいかもしれない。
 ひらひら舞う彼女はまるで蝶のようだったが、その実質は、蜘蛛だったわけだ。
 蜘蛛の糸に絡めとられている哀れな蝶は、僕の方だったわけだ。

「……面白い」
 少女がぽつりと呟いた。
「何が貴方をそうさせるのかしら……?」
 その言葉も、僕の耳には入らない。
「そう……。それが『貴方』なのね……」
 彼女は幼子を宥めるように『僕』に掌を添え、そして、言った。
もう一言だけ。

「……お逝きなさい。存分に」

 刹那。
 その言葉が引き鉄であったかのように。
 『僕』の中に渦巻く、永く淀んでいた塊/魂が解き放たれる。

 疾走った奔流が彼女の頬を掠め、穢れない黒に白く一筋汚れを付ける。
 それを見届けて、僕は。
 僕の意識は、光に還った。


34 名前:禁断少女〜和装 7/7 mailto:sage [2006/06/26(月) 04:33:01 ID:2tjOS/Cl]
「かえ……った?」
 がくん、と急ブレーキでもかけられたかのような衝撃を受けたような気がして、僕は我に『返った』。
 
 蝶の振袖の少女は、もういなかった。
 いや、そもそも、本当にいたのかどうか。
 彼女の髪を汚したはずの精液は、僕の部屋の床を這い、フローリングの上に敷かれたカーペットを汚している……だけだった。
 
「やっべぇぇぇ!! ティッシュ、ティッシュ!!」
 絨毯にこびりついた精液は、想像通りめちゃくちゃ粘っこく、全部を取りきるのは到底不可能――みたいだった。
「うぅぅ……。なんで僕はこんなことをやってんだ」
 それもこれも、変な噂に惑わされて、オナ禁なんか始めたせいだ。
「もー、やだ! 二度とオナ禁なんかしねえっ!」

 ……と。
 
――そしたら、もう二度と私にも逢えない、ということねえ。

 頭の中で、声が聞こえた気がした。
「え?」
 思わず、僕は聞き返す。
「また、逢えるのか……?」
 だが、返事は返ってこない。
 僕は、はぁ、と大きな溜め息をついた。
 自分の妄想力の強さには自信があるつもりだったが、今日ばかりはネガティブな意味で、ほとほと愛想が尽きた。

 馬鹿な。
 そんなはず、ないじゃないか。
 『禁断少女』は夢だったのだ。
 オナニー断ちのせいで、どーにかなってしまった僕の頭が作り出した、極めて良く出来た幻だったのだ。
「だよ……な?」
 自分に言い聞かせるように問いながら、ふと、掌を見る。

 そこには。

 指と指の間に絡まった、一本の黒く、長い髪の毛があった。
 短髪である僕のものではあり得ない、長い長い髪の毛が。

「『禁断少女』……」
 名前にしてはひどく無機質で、生命の通っていないその単語を、僕は呟く。
「今度逢ったら、名前を聞かなきゃな……」
 かくして、前言はものすっごく簡単に翻されることと相成った。

 
 ……ただ。
 それは当分先のことだろう。
 ……と、思う。
 

「この記憶があれば、半年は闘える……」
 はっきり、くっきりと、僕の脳に刻み込まれた『彼女』との記憶。
 この髪の毛が、それを補完してくれるはずだ。

 ごめんよ、『禁断少女』。
 僕はしばらくまた、オナニー魔に戻ります。
 それもこれも、君が魅力的過ぎるせいだからですよ!

 ……って、言い訳がましいよな、僕。

35 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/26(月) 04:34:50 ID:2tjOS/Cl]
こねくり回しすぎて、自分でもワケわからんようになったw
次の勇者にバトンタッチ。

36 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/26(月) 05:03:12 ID:0TKgGctG]
GJ。
エロかったし、魅力的だった。
それ以上に市松人形のような彼女の黒曜石を削りだしたような
強さと純粋さが出ていた。GJ。

37 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/26(月) 16:40:40 ID:wjioKdUV]
スレの出所からして、ここは板中の八百万の神が集うスレになるかもな。
文体参考にしつつ、そのうち投下しよう




38 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/27(火) 00:07:43 ID:ImtmVFxa]
意外と盛り上がってるなw
確かに、文章力の平均が他のスレより高そうだ。なんか俺も負けじと書きたくなってくる。
◆5bXzwvtu.E氏と>>28、ともにGJ!

39 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/27(火) 08:43:48 ID:2r0Zy6xp]
すげえなw

40 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/28(水) 10:05:34 ID:hELcCETN]
絵師様も欲しいが、戦士も欲しいな。
オナ禁する読者。「オナ禁ネーム@日数」とかで。
なんでも三日〜一週間で溜まるらしいので、
溜まったら刺客よろしくSSを投下する。



41 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2006/06/28(水) 19:11:42 ID:dLTw8VV8]
そんなことより、最初の娘のSS読みたいage

42 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/28(水) 20:41:08 ID:jC9M92pT]
俺も手淫封印するわ。

43 名前:in to dream1/6 ◆DppZDahiPc mailto:sage [2006/06/28(水) 23:35:14 ID:OeAJ8u45]
 利き手を骨折した。
 理由は簡単明確。
 車に轢かれそうにな少女を助けるため、車の前へ飛び出し。なんとか、少女は
手首を捻挫したが、他には怪我もなく。少女はもとより、その両親、轢きかけた
運転手からも感謝された。
 その時は怪我したものの、人から感謝され、謝礼金までもらい。随分良い気に
なっていた。少女の代わりに跳ねられてよかった、とすら考えていた。
 たまには良いこともするもんだ、とも。

――しかし、一つ、重大な問題があった。

 利き手が使えない。
 それはつまり様々な不便が強いられるのだが、その中でもオナニーできない事
が一番辛い。
 禁オナニーが始まってから約一週間――既に限界近い。
 三日前より夢精が続き。ちょっとしたことで勃起する。
 左手で抜こうとしたが上手くいかず、我慢汁がダラダラ流れて畳を汚すだけ。
一週間前まで毎日していた反動か、女の味を知らない俺の息子は、オナニーしろ
と分かりやすく俺に訴えかけてきている。
 それを聞いてやりたいのも山々で、今にも爆発しそうな股間の健康面を考えて
やるなら。
「よし、ソープへ行こう」
 ジャケットを羽織って、財布を掴み――絶望した。
 溜まってた家賃光熱費払って、財布の中身は飛んでいっていたことを思いだし。
俺は絶望した。
 金が無いわけではない、ただ、使えば。あっさり餓死している未来の俺が見え
る。
「ハハ……ハハハ」脚が崩れ、その場にしゃがみこむ。
 股間がきゅんきゅんと疼いていた。
 そんな時だ、ヤツが現れたのは。
 ドンドンドンッ、ドンッ。
「――おわぁっ!?」
 今時珍しい木製の扉が、破壊されそうなほど荒々しく叩かれ、
「ちわー、宅配でーす」暢気な声が怒鳴ってきた。
 チャイムあるんだから鳴らせよとは思いながら、立ち上がり、開けてやると。
そこには街を歩けば一人は居そうな、Tシャツジーンズ姿の女が立っていた。―
―高校生くらいだろうか? それにしては顔つきは幼い。
 不思議と既視感を覚える顔だった。
 まあそんなことは良いとして、「宅配って?」聞くと。
 ヤツは躊躇いもなく
「あたし」
 なんて言ったので。俺は軽やかに笑い。
「間に合ってます」
 迷い無く扉を閉めた――閉めようとしたが、扉と枠の隙間に足を差し込みやが
った。チッ、場慣れしてる。
「ちょ、ヒドくない? こんな仕打ちないって、ちょ、ちょお」


44 名前:in to dream2/6 ◆DppZDahiPc mailto:sage [2006/06/28(水) 23:36:36 ID:OeAJ8u45]
 ただでさえ、こっちは利き手を使えないというのに。女と思いたくないほどの
力で、開けようとする。
「悪いけどデリヘルは頼んでない」
「ハァ? あたしが商売女に見えるっての?」
 俺は躊躇いなくうなづいた。
「多分、住所間違ったんだろ。な?」
 手の平に汗が滲んできた。
「間違いじゃないって、あたしは――」
「なら、なんなんだよ。宗教勧誘なら余所へ行け」
「――禁断少女」先ほどとは打って変わった、妙に落ち着いた声でヤツは言った。
「禁断症状?」俺はああと納得し、「悪いがクスリなんざ、俺はやってない。金
ないんでね」
 その時、フッと扉の向こうから力が消え「あわわ」俺は勢いそのまま、扉の外
へと投げ出された。
 そこには誰も立っていなかった。
「なんだよ」
 あの女は去ったらしい。
 憤慨するように舌打ちすると、部屋の中へ戻り鍵を閉めた。
「ったく、なんなんだよ」
「まったくね」
「ああ、ホントホント……で、どこから入った」
 ヤツはそこにいるのが当然のように、ウチの数少ない高級品であるテレビの上
に腰掛け、ハーゲンダッツを食べながら。馬鹿にするように笑った。
「じゃあ、自己紹介からするね」駄目だヒトの話聴いてねぇ「あたしは禁断少女」
「……そうか」俺は頷き、ツカツカと近寄る。
「そう。八百万の神ってヤツよ。平伏なさい、この粗チン」
「ああ」女の手からハーゲンダッツとスプーンを奪うと、うず高く積まれた雑誌
類の上に置き。
「まあ神っていうより、守護霊みたいなもんだけど。同じ名前でも、様々、多様
な姿を持ち。一つとして同じ性格のない。キミだけの禁断少女、それがあたし」
「なるほど、ちょっといいか」
「んー? なになに――キャッ」
 俺は頭のオカシイ女を抱えあげると、「お姫様だっこだぁ」と喜ぶ女を、部屋
の外へ放り出し、再び鍵を閉め、チェーンをかける。
「よし」
 これでもう入ってこれないと安心して、振り返ると――居た。
「どこから……というより、どうやって入った」
 俺の疑問にも、頭のオカシイ女は電波な答えを突きつけてきた。
「キミの心から」――意味分からん。
「で、話の続きだけどね。あたしたち禁断少女の役目は一つ」女は形の良い小鼻
をぷくっと膨らませ。「キミを堕とすこと」
「…………」どうやればコイツを追い払えるんだろう?
「あっ、わからないって顔してるねぇっ」

45 名前:in to dream3/6 ◆DppZDahiPc mailto:sage [2006/06/28(水) 23:37:59 ID:OeAJ8u45]
 ああ、わからないね。
「でも安心して、チャチャッと済ませちゃうから」
 説明になっていないのは気のせいでないだろう。
 だが、一つわかった。
「つまり、その、なんだ。なにかしたら、帰るんだな?」
「イエッス!」
「で、なにしたら帰ってくれるんだよ。俺が手伝わなきゃいけないことか?」
 女は首を振り、「ベッドに座って」と指示してきた。どうやら傍観していてい
いらしい。
 何が始まるのかと考えながら、ベッドに腰掛けると。
 直後。
「んっ……む……」
 口が塞がれていた。
 眼から部屋の風景が一切消え、女のこざっぱりとした顔しか見えなかった。
 唇を割り、熱い物が押し入ってくる。舌に舌が絡み、複雑なダンスを踊る。舌
を伝ってヤツの涎が流れ込んできて、俺の涎と解け合っていく。
 わずか十秒に満たない間のキスで俺の身体は火照り、ヤツは唇を離した。
 俺はなにか言おうとして――なにも言えなかった。
 それをみてかヤツは笑う、この状況を心から楽しんでいるように。
「お前、なんなんだよ」絞り出した声、口端から涎がだらしなくこぼれた。女は
それを舌ですくいあげ、細い喉で嚥下し。
「禁断少女」いった
「キミの欲望を解き放つ存在」ニヤリと猛禽類を思わせる笑みを浮かべ、女――
禁断少女は膝を付き、いつの間にズボンを降ろしていたのか。露出した俺の陰茎
にキスをした。
「キスしただけでこんなにしちゃって、フフッ、中学生じゃあるまいし」
 笑うその声は、まるで獲物をみつけた肉食獣のようですらある。
 逃げるため後ずさりしようとしたが、女は先んじて肉棒を細い手で掴んだ。ど
くんどくんっと肉棒が脈動した。
 次に女が何をするのか、分かった。
「あーん」
 かぷっ、と女は俺の肉棒を口に含んだ。亀頭が女の上顎に触れて、びくんっと
反応し。ざらついた表面の舌の上でみじろぎ、背中を泡立たせる。
「……くっ」
 女の目が笑っている。まるで、「もう出るの?」とでも言いたげに。ゆっくり
と頭を動かし始めた。
 技巧も糞もない、そんなもの必要ないと分かっているかのように。薄いが弾力
のある唇で、熱い舌で、口全体で奉仕してくる。
 突然始まった行為――そして、始まりと同じく唐突に止まった。
 口からこぼれる涎を舌先で拭いながら「……ねぇ」と女は話しかけてきた。柳
眉をハの字に曲げ、目を半眼にして。「ちゃんとお風呂はいってる?」

46 名前:in to dream4/6 ◆DppZDahiPc mailto:sage [2006/06/28(水) 23:39:13 ID:OeAJ8u45]
「はいれるように見えるか?」湿布と包帯とでグルグルに巻かれた右腕を示す。
「そりゃそうか」女は納得したのかしていないのか、唇を尖らせ。「うーん」と
唸りはじめた。
「……なんだよ」
「いや、ね。あのさ。煮沸消毒していい? この汚いの」
「あ?」なにいいやがるこの女。「頼んでもないのに、オマエからしゃぶってき
た癖に」
「だってこんなに臭いとは思わなかったんだもん」
「…………喧嘩売ってるってことでいいな?」
「ハァ? なにそれ、イミわかんない」いいながらも女は手でピストン運動を続
け、俺の陰茎が萎えないようにしている。
 ぐるぐると部屋中を見渡して「あ、そうだ」と置かれっぱなしのハーゲンダッ
ツのカップを手に取った。既に中はドロドロになっている、白色の元アイス。
 それを
「これで少しは臭い消えるかな」
 陰茎へと垂らしはじめた。
「――っ!?」
 小さなカップから落ちる糸のような細い線が、充血した陰茎の先端に触れから
みついて、じっとりと肉棒の上を流れていく。
 熱をもったペニスを冷ますような溶けたアイスの冷たさが、背筋を震わせる。
「な、なにする」
「味付けよ、味付け」
 言うと、女は舌先を突き出し、流れるアイスを舐め始めた。
 こぼさないように舌が純白のラインをなぞりながらも、肉棒にバニラがなじむ
ように擦りつけ。かと思えば、あむっと白液まみれの肉棒を弾力のある唇で挟み、
ちゅるちゅると吸い裏筋を登っていく。濃厚なバニラを堪能する。
 楽しいのかなんだか知らないが、時折「ふふ」と笑い。相好は、おそらく年上
の俺からみても蠱惑的に感じる笑みを、亀頭へ向けている。
 アイスで冷やされた肉棒を、熱い愛撫によってぬるぬると暖めていく。顎、頬
にまでも白液を飛び散らしながらの口淫。小さそうに見える口にすっぽり肉棒を
丸飲み、ずりゅりゅりゅぅと意地汚い音をたててバニラをすすり。口唇で揉むよ
うに亀頭に残るバニラを舐めとり、ごくんっと嚥下する。
 ぺろっと唇に残った濃厚なバニラを舐めとり、小悪魔的微笑を見せ、
「このアイス、ちょっとしょっぱいね」
 俺は顎に垂れるアイスを一滴指先で拭ってやると、その指先をくわえ。
「ああ、……そうだな」つぶやいた。
 欲望が訴えかけてくるような味だった。
 女――禁断少女は男の下心を煽る微笑を浮かべている。俺の陰茎に触れたまま。
「ね、しよっか?」

47 名前:in to dream5/5 ◆DppZDahiPc mailto:sage [2006/06/28(水) 23:42:16 ID:OeAJ8u45]
 なにを、とは禁断少女は言わなかった。
 なにを、とは俺は訊かなかった
 俺は、ただ――

ピンポ――ンッ。

 先ほど存在を無視されたチャイムが、存在を強調するように鳴り。俺たちは同
時に玄関をみて、俺は無視することにした、どうせ勧誘の類だろ。今はそんなことより。
「出たら」
「……え? いや」
 禁断少女は掠れた笑みを見せた、そんな表情をする理由が俺には分からなかっ
た。
「……いいから、ほらっ」
 手を引っ張られ立たされて、禁断少女が俺のパンツとズボンを上げ、もう一度
掠れた笑みを見せて。「またね」生地越しに俺の陰部へキスすると。
 俺の背中を玄関へと押した。
 おそらく禁断少女がやったのだろう、いつのまにか鍵の開けられていた、今更
こんなことでは驚かないが――しかし。
 背中を押された勢いそのまま、俺は玄関から飛び出した。そこには、一人少女
が立っていた。
 バニラ色した半袖のワンピースを着た少女が、立っていた。その手には俺でも
知ってる生チョコで有名な洋菓子店のロゴが入った紙袋。
「……君は」
「あの、私。その、助けてもらったお礼がしたくて。えと、だから、その……」
 不思議と既視感を――ああそうだ、助けた女の子。
「うン?」
 違う、いや、違わないけど。――けど、でもどこかで……
 俺がいくら待っても、二の句は来ず。どうしたのだろう? と少女の顔を覗く
と。少女の視線が一点へと集中していた、俺の股間へと。
「え、えぇと」まさかこの子も……なわけはなく、少女の身体が俺の声に反応し
びくりとする。
 湯沸かし機のごとく一気に顔を真っ赤にすると、少女は言った。
「あの、それ」
「あ、ああ、これ? これは、アイスこぼしちゃって」
「そうなんですか」
 少女はなにごとか思案し、躊躇いがちにいった。その瞳は雨に濡れた太陽のよ
うに精一杯に輝いている。
「洗わせてください」
「……え?」
「洗わせてください」そういって少女は頭を下げた、白いうなじは、まだ少女の
ソレだった。「お願いします」
 突然の事態に俺は困り。
 困り果てて、俺の心から来たとか抜かしたあの――を振り返った。
「……あれ」
 そこには、誰もいない。
 一人暮らしの部屋にはほかにだれもいなかった。
 頬をぽりぽり掻きながら顔を戻すと、対の太陽がのぞき込んでいた。

 その相好に、何故か既視感を覚えた。

fin

48 名前: ◆DppZDahiPc mailto:sage [2006/06/28(水) 23:43:36 ID:OeAJ8u45]
言い訳。

勢いだけで書き上げた、だが私は謝らない。

49 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/28(水) 23:57:35 ID:VERcOyXd]
>>48
GJだっ! 特に前半で文章的に不自然だったり
つながりがあれな部分はあるんだけど、これが俺の禁断少女っ!
という勢いと、この短さの中でオチをつけた構成が素晴らしい。
あと、個人的には絶世の美少女じゃなくて、良い意味でそこら
にいそうなお姉ちゃん風味なのが生々しいエロみで良かったと
思うなり。お疲れ様、そしてGJ!
あなたで4神めだ!

50 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/29(木) 00:08:11 ID:Xg3AvKHG]
リアルタイム遭遇ktkr

禁断少女の可能性をさらに掘り下げてくれたことに感謝しつつ、
途方もない表現力に絶句するしかない俺。
……神もGJもないよ。アンタ、いったい何者だい。


ところで、蛇足を承知で聞くんだけど、この禁断タンは本当に『禁断少女』?
もしかしたら違うかも、と、そういうプロットかな、と思ったんだけど、どうっすかね?



51 名前: ◆DppZDahiPc mailto:sage [2006/06/29(木) 00:20:27 ID:bqCPdOLL]
>>50
まだ固まったイメージがない、ということを悪用しただけで深い意味はない。
ご想像のままに。って奴よ。


そして、勢いのまま=プロットなしだから構成が甘いんだな。これが

52 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/29(木) 01:54:12 ID:1M5C1HBY]
バニラアイスフェラで勃ちました。GJ!!

53 名前:禁断少女 mailto:sage [2006/06/29(木) 08:42:54 ID:gtt0EaWB]
人づてに聞きし話あり。
「禁断少女」てふ其は、我が友人のT氏の直に験せしむるものなり。
曰く、頻に自慰す者の久しく為さぬ時に現じ、其者を慰み、そして精す時共に亡滅すといふ。
その容貌(かたち)人により様々にあり定まらざれども、為す事は凡そ(およそ)定まれり。
禁断少女其者の陰茎を口腔に含み、舐むるなり。誠に奇異にして、決してみづから姦す事無し。
さて、此禁断少女なるものは、われ座敷童子の一なるものとぞ思ふ。
其容貌の定まらざりけるは、神秘奇異の類の人の想像が定まらざりける事に等し。
江戸なる時の私文書には、座敷童子、雪女、はたまた遊女の霊とも記せられり。其以前の文書には記事無し。
なほ、西洋には「サキユブス」なる魔の現る事有りと聞く。禁断少女と相似るものなり。また「インキユブス」なる男霊もあり。是亦日本の女人にも現る傾向なるといふも子細は聞けず。
はてさて。

(東京文化社「日本奇異著文集」 明治34年7月発行、明治35年3月発行禁止処分)

54 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/29(木) 09:56:46 ID:hDUXb6zk]

テンプレ決定

55 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/29(木) 21:41:59 ID:2FyBpxOd]
文語体とはまたレベルが高い。

56 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/29(木) 22:03:50 ID:uZhfYeSp]
同意。芸として完成度高い。
文語体の独特の格調の高さと、カストリ的な猟奇風味が
きいていて、すごいGJ。良いものを見せていただきました。

57 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/29(木) 23:34:32 ID:Qk5vX43B]
読み手に優しい古文ですね

58 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/30(金) 04:52:32 ID:mqnJNeyt]
 ―― ザバッ!

 もう6月も終わりとはいえ、まだ水をかぶるのはやや寒い。
 しかし中々進まない筆に反して、俺の自筆はすぐ元気一杯になっちまう。
 
 浴室の中でも誘惑と戦いながら、何とかJr.を鎮める事に成功した。
 今日こそは煮詰まっている作品を書き上げるのだ!
 
 妄想を高める為に 禁欲の誓いを立てて16時間。
 携帯から通勤・仕事中に浮かんだ描写は転送してある。
 今夜はこれを何とか形にして見せるぞ! と俺は自身に誓いを立てて、飲み物を携え
 自室に向った。
 
 部屋のドアを開けると、薄暗い部屋の中で ロックをかけておいたはずのモニターから
 白い画面が浮き出ている。
 モニターとキーボードのあるデスクの前には、ひっそりと人影が立ち見入っていた。
 ……やばい! さすがに身内の者にエロSSを書いている事を見られるのはやばい!
 俺は焦って室内の照明をつけようと手探りをしながら叫んだ。
「だ、誰だ!? 」
 モニターの逆光に照らされているのは、俺の見知った顔ではなかった。
「明かりはそのままにしてくださいな」
 男にしてはトーンの高い、ややハスキーな声が静かに答えた。
 お、女!? な、なんでここに女がいるんだ!?
 更に驚いた俺は動揺しながら、勝手知ったはずの部屋の照明スイッチを探していた。
 
「明かりはつけなくてよろしいと申しましたでしょう? 」
 声の持ち主は、やや笑いを含んだ声で焦る俺に話しかける。
 ぼんやりと声の持ち主の体が内側から発光し始めた。
 
「こういう文章をお書きになってらっしゃるのですね……。 画面のこちらでは、
 その様なご苦労をなさっていると知っている方は どの位いるのかしら」
 
 段々と姿が鮮明になる声の持ち主は、長い黒髪に薄い若草色のワンピースを纏った
 少女だった。
 白く細い指が、俺の執筆中のSSをスクロールしながら見つめている。
 それは丁度、ヒロインがまさに陵辱を受け 痴態を演じるという所で止まってしまった 場面だ。
「まぁ……。 随分恥ずかしい描写をなさっているのね。でも途中で止まっていますわ」 
 少女は俺のエロ描写を読みながら、うっすら頬を赤らめている。
 家族にさえ読まれるのを隠していた俺の趣味を読まれてしまい、俺はひたすら狼狽した
 
 ……だが待てよ。 なんで見ず知らずの少女が俺の部屋で、しかもパスを解いて画面を 見ているんだ!?
「ま、まさか君は 最近噂の……!? 」
 身体を発光させる少女は にっこり微笑んで頷いた。
 
「はい。 誰が名付けたか知りませんが、画面のむこうの人々は私をこう呼びます。
 『禁断少女』と」


59 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/30(金) 04:55:10 ID:mqnJNeyt]
>>58
 ……なんてこったい! 俺はまだオナ禁の誓いを立てたばかりだぞ!?
 
 い、いや。 待て待て。 これが噂の『禁断少女』なら、これはただの幻覚だ。
 負けるな! 俺よ! この誘惑に打ち勝てば、神のSSが書けるはずだ!
 
 俺は自分に言い聞かせると、少女を無言で押しのけてパソコンデスクに腰掛けた。
 押しのける際、少女の長い髪が甘い香りで俺の鼻腔を刺激した。
 なんちゅ〜リアルな幻覚だ! 
 せっかく水をかぶって鎮めたJr.が起きちまうじゃないか!
 心中滅却すれば、火もまた涼し。 俺は念仏のように唱えながらキーボードに向う。
 頭の中では煩悩の鐘が鳴り響いていた。
 
「あん。 随分つれない仕打ちをなさるのね。 それともこれも計算なのかしら? 」
 椅子に座って携帯の走り書きをPC転送する俺の肩に、少女の細い指が触れてくる。
 ……無視だ! 負けるな俺! 必死で平静を装いつつ、画面に向う俺の耳に、
 少女の息が吹きかけられた。
 思わずぞくりとしながらも、俺は画面で陵辱されるヒロインの描写に視線を集中する。
 
 少女は少し焦れたように、俺の耳朶を齧り始めた。
「んもう……。 そんなにつれない素振りをしちゃ嫌ですわ。 お兄様ったら」
 耳に舌を差し込まれ、少女の小さな舌がちろちろと俺の耳朶を弄ぶと 俺はまるで
 SSの中のヒロインのように 発してしまいそうな声を耐えた。
「た、頼むから消えてくれよ……。 お、俺は今作業中なんだ! 」
 危うく保存していないエディタを閉じてしまいそうになりながら、俺はマウスに
 手を伸ばした。
 ――カチリ。何とか上書きのクリックを押すと、その手の上に少女の手が重なる。
「そんな無粋な物をクリックするより、もっといい物をクリックしません?」

 相変わらず少女は俺の耳腔に甘い吐息を吹きかけて、俺の思考を停止させようとする。
「も、もっといい物……? 」
 俺は一瞬、少女の言葉に惑わされかけたが ここで負けたら男が廃る。
「だ、だからね? 俺は今創作中なの! 俺のSSを待っててくれる人がいるんだよ! 」 
 マウスの上に重ねられた少女の手を断腸の思いで振り払うと、俺は鉄の意志で
 キーボードに向おうと努力した。
「でも、お兄様。 その創作活動が行き詰まってらっしゃるんでしょ?
 だから私が現れてしまったんですのよ? おわかりになりません? 」
「うっ……! 」
 一番痛いところを突かれた俺のキーボードの動きが止まってしまう。
「……図星でしたわね」
 少女は悪戯そうに笑うと、内側から光を放ったまま 後ろから身を翻し、俺の膝に
 腰掛けてきた。
 その反動でPCチェアの滑車が後退し、俺をPCデスクから遠ざける。
「お、おいおい。 邪魔しないでくれよ! 」
 デスクから離れた俺の両腕は、虚しく空を彷徨ってしまう。
「だって、私を呼んだのはお兄様ですのよ? 
 ほら、お兄様のJr.だって もうこんなに立派に成人なさってらっしゃるわ」
 まるで体重の感じられない少女の手が、俺の息子を撫で上げる。

 ―― 息子よ、お前も俺を裏切るのか!?
 せっかく冷水で鎮めたはずのJr.が、少女の手でむくむくと成長始めてやがった。

60 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/30(金) 04:57:12 ID:mqnJNeyt]
>>59
 なおも発光する少女は俺の息子の成長を嬉しそうに確認すると、自ら若草色の
 ワンピースのファスナーを下ろした。
 白く豊満な乳房が目の前に露わになると、俺の鼓動は高鳴った。
 少女はにっこり笑うと宙を彷徨う俺の手を、その豊満な胸にあてがった。
 
「ね、お兄様。あんな無機物なんかより、ここをダブルクリックなさりません?」
 白く豊満な乳房と裏腹に、小さい乳輪に覆われたピンク色の乳首が尖っている。
 幻覚とは信じられないほど、その感触は柔らかく体温さえ感じさせる。
 俺は思わずその先端を、夢中でダブルクリックしてしまった。
「……あっ……あぁん……! 」
 マウスのクリックと違い、俺の指先は少女の乳首に埋め込まれてゆく。
 無機質なクリック音とは違い、甘い声が鳴り響いた。

「こ、声を出したらまずいよ! このアパートは安普請なんだから……」
 俺は目の前の少女の反応に禁忌の誓いを忘れながらも、彼女の声を気にしてしまう。
「お兄様ったら……。 そんな無粋な事を仰っちゃイヤですわ。 
 私達は電脳世界の産物です。声はお兄様の脳髄に直接聞こえるだけですの」
「そ、そうなの……? 」
 こんなにリアルに聞こえる声が、本当に俺の頭にしか聞こえてないのか!?
 俺は半信半疑だったが、少女の乳房を弄びたい衝動に負けてしまった。
 
 少女は甘い声を放ちながら、俺の片手をワンピースの裾から中に誘導する。
 誘導された少女の足の付け根にはあるはずの下着も着用されていなかった。
「うふっ……。パンティーがあったほうがよろしかったですか? お兄様? 」
 既に濡れている少女の股間に指を誘導された俺は、360°回る勢いで首を振った。
 少女は俺のパジャマから成人したJr.を摩りながら囁く。
「……ここもすっかり敏感になってますの。ダブルクリックしてくださる? 」
 濡れた二枚の肉襞の間から、小さな突起が脈打っていた。
 パジャマから引っ張り出されたJr.を少女に預けつつ、俺は言われるままに
 少女の突起をクリックした。
 ぬるぬると滑りながら少女の肉襞や突起を夢中でこね回すと、少女は歓喜の声を放つ。

 気づかぬうちに俺は少女の胸にむしゃぶり付きながら、少女の肉襞をかき分けて
 奥に隠された狭い洞窟で指を動かし続けていた。
「……あんっ……! お兄様ったら。 ……やっと素直になれましたのね……あぁ……」
 俺はお世辞にもテクニシャンとは言えないのだが、少女は俺の手で淫らに反応する。

 少女の手に委ねられた俺のJr.も元気に反応していた。



61 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/30(金) 04:58:31 ID:mqnJNeyt]
>>60
「うふっ……。 お兄様のここも、一つ目小僧が涙を出していますわ。
 きっと寂しかったんですわね」
 少女は息を荒くしながら俺の膝を立ち上がると、するりと服をを床に落とした。
「……可哀相に……。 いけないお兄様ですわね」
 少女は俺の座る椅子の前に全裸でかがみ込むと、先走って涙ぐむ俺のJr.に
 愛しそうに舌を這わせた。
「う…! 」
 いきなりぬるりとした舌先で先端を舐められた俺は不覚にも声を発してしまう。
 少女はそんな俺を上目遣いで見つめながら、尖らせた舌先で俺のJr.の頭を円形に
 舐めつつ、ゆっくりと口に含んでいった。
 
 俺はもうPCチェアにすっかりもたれかかり、少女の艶かしい舌の動きや、時たま
 思い切り吸い込まれる感触を、手すりに掴って耐えるしかできなかった。
 
 小さな頭からは想像もできないほど、少女の唇は俺の猛り立つ息子を根元深く迄
 飲み込んでしまう。
 吸い込むときや唾液を絡ませて舐め上げる少女の口からは淫らな水音が派手に
 鳴り響いた。息子をおいしそうに貪る少女の恍惚とした表情に、俺の理性は
 とうの昔に吹き飛び、彼女の顔を見つめていた。
 
 少女の口技は俺の息子ばかりではなく、その下にある二つの卵をも筋に添って
 舐め上げ片方ずつ口に含み弄ぶ。
 俺は段々込みあがる感情を持て余し、彼女の頭を抱えると 少女の口内に
 押し付けるように、腰を浮かし始めていた。
「……んっ……んぐっ……! 」
 頭を抑えられた少女は時折苦しそうな表情で 俺の息子を飲み込んでいる。
「……も、もう駄目だ……」
 俺はついに耐え切れなくなり、少女を息子から離そうとした。
 しかし少女はしっかりと吸い付いたまま離れようとしない。
 俺を見上げると頷くように瞬きをする。
 
 ついに俺は耐え切れず、少女の口の中に溜め込んでいた物を全て解き放った。
 
 座っていた椅子から半分ずり落ちそうになりながら、最後の一滴迄吸い尽くす
 少女を 俺はぼんやり見つめていた。
 少女は俺が放った物を飲み干すと、口角に溢れた残りを掌ですくい舐めとる。
 汗で頬に絡みついた黒髪をかき上げると、にっこり笑った。
「ご馳走様でした。 お兄様」

 足元に落としたワンピースで前を隠すと、発光していた少女の体が透明になる。
「またすぐお会いするかもしれませんね。 ごきげんよう、お兄様」
 少女は微笑みながら段々と姿を消してゆく。

「あ……。ちょ、ちょっと待ってよ。 君の名前はなんと呼ぶんだ? 」
 消える少女は二言だけ言い残した。

「私の名は『禁断少女』。 画面の中でいつもあなたを見ています」 

 少女が消えた後には、満足したJr.がパジャマの上から眠っていた。
 そして、離れた画面には『See You Agein 』と、スクリーンセーバーが作動していた。
 
                   END 

62 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/30(金) 05:21:26 ID:mqnJNeyt]
勢いで書き逃げ。
武士の情けで探さないでください

63 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 mailto:sage [2006/06/30(金) 06:35:38 ID:nGGQ2lwp]
>>62
すばらしい禁断少女です!
同じ夜明けに禁断少女に会った人が他にもいたとは……。
スタンダードに可愛い……。
私の会った禁断少女はかなり意地悪でしたw

64 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 mailto:sage [2006/06/30(金) 06:36:31 ID:nGGQ2lwp]
禁断少女HR

くそっ、十二時を越えちゃったよ。
今日のうちに前半部分は投下するつもりだったのになあ。
書けないって言うよりは、ノらない感じだ。
何度も同じところを書き直しているけど、まとまらない。
ぴったりとハマらない感じだ。
ああ、三本同時に書こうなんて思いつかなきゃ良かったよ。
つーか、あれだ。
何で明日仕事なんだよ。休みくれってば。
休出手当いらないから、その分丸々逆に会社に払ってもいいから、休ませろ。
休みの日だったら、一日中、この文字たちと戯れていられるじゃないか。
夏休みを題材にしたSSなんて書いている人間が、今年も夏休みなし決定ってのは、
世の中、どこかおかしくないですか。
あー、でも少し良くきたな。
三人娘の区別がだんだん付いて来た。
うん。
この娘とこの娘とこの娘の「主人公が好き」っていうのは微妙に違ってて、全部同じなんだ。
そうそう、こんな感じ。
ヤマ場とラストシーンが、見えてきた。
いつも刺激を受けるあの人の背徳エロスに、今回も頭ガツンってされたし、
チャットでお話した職人さんも、すごい大作書いてきたよ。
そうか、美少女とか萌えとかエロ可愛い、というのはこう書くのか。
こりゃ、僕には真似できない。――なら、僕は、僕の得意分野で思いっきり行くだけだ。
おっぱいバインバイン、お尻バーンの優しいエロいお姉さまに乗っかられちゃうSS。
そう、――<エロSSの女神>様のような女性に……。
おしっ、気合が入ってきたぞ。時間が気にならなくなった。
これは、<書けるモード>だ。
「――それは重畳。だが、いささか趣味が悪いのではないかえ?」
鈴の音が、人の声になった。古風な言い回しの艶やかさよ。


65 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 mailto:sage [2006/06/30(金) 06:37:02 ID:nGGQ2lwp]
僕は振り向かなかった。
「き、来やがった。──僕のところにも」
声の主が誰なのかは、見なくても分かっていた。
気がつけば、禁欲し始めてから、もう七日だ。
意識して続けたわけでもなく、帰ってきてから寝るまでと、起きてから家を出るまでの時間を
SS書きに費やしていて、しかもこのところ書いているのがいわゆるエロの場面ではなく、
そこにいたるまでの状況説明の場面のため、結果的に僕は禁欲していたのだ。
「やばい」
僕は顔を引きつらせた。
──禁断少女。
こいつはあらゆるSS書きの天敵だ。
「ほう、わかっておるな。――では、わらわと遊ばぬかえ?」
後ろから声が──いや、今度は前からだ。
「なっ」
その子は、今僕がかじりついているPCのモニターの上に腰掛けていた。
黒地にごくわずかな金銀紅の模様が入った和服。
立てば背にまで届くであろう艶やかな黒髪。
白磁よりも滑らかな白い肌。
そして闇より深い黒瞳と、それが収まる美貌。
正真正銘の、ネット伝説。
「か、帰れ。今、やっと調子が出てきたところなんだ」
ああ、それはウソじゃない。
夕飯がてらに飲んだ三杯のソーダ割り梅酒の酔いが、いい感じに抜けてきて、
キーボードを叩く動きがなめらかになってきたところだ。
さっきまでまとまらなかったストーリーが一つに収束しつつある予感。
この時間が一日何度も訪れる人間が、きっとプロになれるのだろう。
僕には、数日に一回、気まぐれにあらわれるだけだ。
その貴重な瞬間を奪おうとする魔物は、この瞬間にしか現れない存在だ。
あるいは、凡人に一瞬のみ与えられる奇跡の瞬間こそ、この美しい化物の正体なのかも知れない。


66 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 mailto:sage [2006/06/30(金) 06:37:42 ID:nGGQ2lwp]
「ひどい言われようじゃな。――では、遊ぼうかの」
禁断少女は、唇の端に微笑を浮かべた。
見るものの理想を反映させる美貌に。
「ひ、人の話を聞けよ! ――僕はこのSSを書き上げねばならないんだってば!」
声を上げた僕は、思わず顔を上げ、相手を見てしまった。
完璧な美貌に、理想の微笑を浮かべた少女を。
「ずいぶんと頑張っておるが、このSSのため、かえ?」
禁断少女は、自分が腰掛けているモニターを股の間から覗き込むようにして眺めた。
どきり、と来た。
無造作な仕草は、幼さと高貴さが同居する少女の姿にどこまでもふさわしいエロチックさを持っていた。
「そう……だ」
僕は、つ、と顔を上げ、姿勢を戻した禁断少女に視線を奪われながら、ようよう答えた。
「――<エロSSの女神>様は、ケチでしみったれなんだ。
性欲も時間も、どれもすべて──差し出す書き手にしか会心の一文をくれないよ。
だから、何も言わずに、帰ってくれ!」
<虎殺しの空手家>にもなれそうな勢いで、僕が吠える。
「ふむ。そのための禁欲かえ? ――愚かな」
黒髪を一本たりとも動かさず、静かに応える少女。
「愚かとは何だ、愚かとは!」
僕は、僕のSSを否定されたような気分になり、声を荒げて禁断少女に詰め寄った。
だが、黒衣の少女はひるむこともない。
それどころか、柳眉をしかめて僕をにらみつけた。
白魚どころか、最高級の象牙を切り出してつくったような指が目の前に突き出された。
ことばとともに一本ずつ、立てられていく。
「愚かな点のひとつ。
禁欲とは、つまり、わらわを呼ぶための儀式であり、
他の女──たとえば<エロSSの女神>のためのものではないぞえ」
「……」
僕は、驕慢に言い切った少女のことばに、しかし僕は反論できなかった。
その無表情な美貌に見とれていたからだ。

67 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 mailto:sage [2006/06/30(金) 06:38:15 ID:nGGQ2lwp]
「ふたつ、――そなたは女子(おなご)の趣味が悪い。
<エロSSの女神>は、今貴様が言ったとおり、吝嗇で嫉妬深い女だ。
しかも年増。――日本の男子(おのこ)ならば、幼な好みが普通であろう」
「……」
女神が聞いたら激怒しそうな内容だ。
でも、僕は、自らが信じる女神がけなされているのに、何も言えなかった。
年上で豊満な美女――たとえば<エロSSの女神>のような──が好みのはずの僕は、
きっちりと揃えられた禁断少女の和服の胸元や、裾に視線が釘付けになっていた。
「みっつ、──良いSSを授けるのは、かの女神だけとは限らぬ、ということを知らぬ」
「……!!」
禁断少女の無機質なまでに整った美貌に、愛くるしい、そして妖しい笑みが浮かんだ。
その笑みを僕に向けたまま、彼女は自分の和服の裾に手をかけた。
はらり。
自分の衣装をどう操ったのか、嵐の只中にあっても1ミクロンも乱れそうにない和服は、
帯より下が合わせ目に沿って易々とはだけ、その内側に守っていたものをさらけ出した。
白い白いほっそりとした足と、――その付け根の部分を。
「せぬかえ? わらわと?」
少女は娼婦のようなことばを吐いても、どこまでも少女だった。
その声に誘われるように僕は彼女に近づいていった。
禁断少女の笑みが深まった。
僕が誘いに乗ってしまった事を確信したのだ。
「ふふふ、――わらわのそそ、舐めてたも」
あくまでも古風な言い回しで禁断少女は僕を誘った。

68 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 mailto:sage [2006/06/30(金) 06:38:46 ID:nGGQ2lwp]
びちゃぴちゃという音。
遠くで聞こえるような気がする。
いや、これは間近な音だ。
だって、僕の舌が立てている音だからだ。
僕は、モニターの上で大きく下肢を広げている禁断少女の股間に顔をうずめて
その性器を熱心に舐め上げているところだった。
年端もいかぬ少女に誘(いざな)われるままに行なう行為は、
まさしく禁断の魅力を持って僕の脳髄をとろかせ、沸き立たせた。
僕のしびれきった頭と射抜かれた心は、このままいくらでも禁断少女のそこを舐め続けていたかったけど、
僕の下半身と性欲は、別の行為をはげしく主張した。
「……」
太ももの間から離れて顔をあげた僕に、禁断少女はさらに微笑を深めた。
「ふふふ。まぐわうかえ?」
「え……と」
「よいぞ──」
僕の返事も聞かず──聞いても同じことだったけど──禁断少女はモニターの上からふわりと飛び上がった。
体重を全く感じさせない動きで、僕の上に降りかかる。
すとん。
腰を浮かしかけた姿勢だった僕は、少女とともに椅子に座りなおす格好になった。
「……ふふふ、口取りをしてやろうかと思ったが、そなたの準備、もう整っておるの」
僕の膝の上でどう動いたのか、少女のすべすべとしたお尻の下で僕はズボンもパンツも下げられて、
臨戦態勢レベル5の下半身をむき出しにされていた。
「では、来よ──」
冷たく柔らかな手がいきり立つものをそっと掴む。
それだけで射精するかと思った。
「――あ、待って待ってっ!」
僕は必死になって叫んだ。
射精しかけたからだけではなくて、最後の理性が働いたからだ。
「なんじゃ?」
禁断少女が目をすがめて僕を見る。


69 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 mailto:sage [2006/06/30(金) 06:39:17 ID:nGGQ2lwp]
そういう表情ですら完璧なまでに美しい。
「えっと、その──コンドーム……」
忘年会のジョーク景品でもらったやつが、どこかの引き出しに入ってるはずだ。
それを──。
「つくづく愚かな男(おのこ)じゃの。――無粋な真似で女子(おなご)に恥をかかせるでない」
禁断少女はものすごく冷たい目で僕を睨んでから、にやりと笑って行為をはじめた。
「あっ、あっ、でも……」
今まで生きてきた上で気付きあげられた常識とか、倫理観とか、保健体育の知識とかが浮かんで、消えた。
つるりとした感覚とともに、自分の先端が潤んだ柔らかい肉に包まれて。
「!!」
僕は声もなくのけぞった。
背中を電流──どころか雷をまとった龍が駆け抜けた。
「ふふ、わらわのそそ、良いであろ。たっぷりと出しや」
少女が耳元でささやいた。
「で、でも中で出したら……」
モラルより、SSの書き手としての意識がそのことばを口に出させた。
自分の作品の中で何度も描いた描写。
避妊行為をしないで、女の人の膣に精子を出しちゃったら──。
「心配するでない。――ちゃんと孕んでやるぞえ」
「うわあっ!」
精神の奥深くの病んだところで期待していた通りの答えに、僕はがくがくと打ち震えた。
激しい上下運動をはじめた禁断少女が、どんな表情をしているのか、
僕は彼女のうねる黒髪の中ではっきりと捉えることが出来た。
「ふふ、そなたも知っているであろ。女子(おなご)の卵は、若いほど孕みやすい。
わらわはついこの間「生まれた」ばかり。――<エロSSの女神>よりずっと孕みやすいぞえ?
おお、子壺が下がってきおった。そそがまらを咥えて離さぬ。
──これは、わらわに子を産ますしかないのう。覚悟をしやれ」
「あううっ……!!」
「――わらわのそそに、出してたも」
その声を聞いた瞬間に、意識がはじけた。


70 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 mailto:sage [2006/06/30(金) 06:40:09 ID:nGGQ2lwp]
「……」
気がつけば、やっぱり朝になっていた。
モニターの前で眠ってしまった以外に、普段と何も変わらぬ朝に。
ズボンもパンツもちゃんとはいている。
だけど、僕は、昨日何があったのか、しっかり覚えていた。
「……」
複雑な表情で、モニターの前の書きかけのSSを眺める。
昨日の晩に高まっていたテンションと、あの時ひらめいた展開は、すでに永久に消え去った。
SS書きの最大の後悔──いわゆる「メモ取っときゃよかった」状態だ。
僕は、<エロSSの女神>に捧げた情熱の代価として受け取る
インスピレーションを失った事を後悔しはじめていた。
禁断少女との一夜は、すさまじいものであったけど、
それは情熱を「消費」するようなものであって、
積み上げた情熱が化学変化を起こしてSSの言霊に変化するあの感覚とは違う。
なんとなく、何かを無駄遣いしたような気がしてしまって、
僕は一人きりの後朝(きぬぎぬ)の中でぼんやりとした。
「……あれ……?」
見るとはなしに見ていたモニターに、僕は違和感を感じた。
(……この書きかけの最後の一行、いつ書いたんだ?)
それは僕の記憶にない、だけど、書いたとしたら、僕以外には書き手が考えられない一文。
その前までのストーリーと完全につながり、とけあっているけど、
今まで、僕が考えていたものとは別の展開に誘う一文。
──昨日までの僕には書けなかった物語の最初の一行。
「……」
「……言ったであろ。SSをもたらすのは、あの年増の女神だけではない、と」
振り向くと、朝の光の中で黒い和服の少女がくつくつと笑っていた。
向こうが透けて見える影は、しかし、僕の目にはっきりと見えた。
──禁断少女の、豊かに盛り上がったお腹が。
「そなたの、書きかけのSS、わらわの腹の中におる。
やや子に早く会いたければ、早く続きを書き上げるのじゃな」




71 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 mailto:sage [2006/06/30(金) 06:49:35 ID:nGGQ2lwp]
禁断少女は、おかしそうにくつくつと笑った。
「ま、また君とも会えるの?!」
「禁欲を重ねて、それをかの女神ではなく、わらわを呼ぶことに使えば、の。
──そうそう、良い事を教えてつかわす。
男(おのこ)の精汁は、孕み女に飲ませれば、腹のやや子の一番の滋養になるとか。
……さて、わらわの子の父親は、どれくらい子思いか、のう……?」
禁断少女は、にやりと笑い、柔らかそうな舌を、上品にべぇと突き出して消えた。

……畜生。
この忙しい時だってのに、二つもやらなくちゃならないことができたじゃないか。
このSSを、今日見えてきたばかりの新しい展開で書き直して行くこと。
そして、もう一度、禁断少女に会うために禁欲すること。

<エロSSの女神>様、申し訳ありません。
僕は、貴女の宿敵に恋をしてしまいました。


72 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/30(金) 08:09:13 ID:bO1bKLfX]
〜禁欲少女に会いたくて〜(小ネタ)

僕は目覚めるとすぐにピンク板を開いた。馴染みのスレを次々に巡回してゆく。

ふと、あるスレでマウスの指が固まった。それは「禁断少女」というスレだった。

―― うぉぉぉぉ!! なんだよ!! みんなの元にも現れてたのか!?>禁断少女!

なんで僕の所には来てくれないんだ!! 不平等だよ! 差別だよ!
僕はこの理不尽さに このスレをしつこくリロードした。

僕だって、僕だって ちゃんとオナ禁はしているんだ!! きっと僕だけの禁欲少女が現れるはず!!
アク禁になってもリロードしてやる!! 
和服でもワンピでも、裸エプロンだっていいんだ!! 僕は指が吊るほどリロードをした。
既に意地になっていた。

すると、モニターが急に暗転する。

き、来たか!? 僕の禁断少女!?
しばらく画面が真っ黒になった後、画面の中からメイド服の少女が現れた。
メイド服禁断少女 来たーーーーー!!

僕の期待はMAXまで膨らんだ。
「や、やぁ! 待っていたよ! 早く画面から出て来ておくれ、マイ・ハニー! 」

しかしメイド姿の禁断少女は、困った顔でこう言った。
「ご主人様ぁ〜。 残念ですが、アタシは画面から出られません〜 」
僕は雷に打たれたような衝撃を受けた。

「な、なんでだよ!? ちゃんとオナ禁もしてたし、そりゃ僕はSS書きじゃないけどさ!
そんな差別をするなんて酷いじゃないか!! 」

メイド服の禁断少女は頭を振ってため息を付いた。
「ご主人様……。 ご主人様は確かに手淫はなさってませんでした。
だけど、今朝も夢精なさってたでしょう? 一旦射精をした方の元へは、一定時間降臨できないのです」

―― ガーン……! そりゃないぜ、ベイベー!

「だ、だってそれは不可抗力じゃないか!! 自分の意志じゃしてないんだぞ!?
僕は断固として言わせて貰う! 出でよ! 出て来い!! 禁断少女!! 」
せっかく現れた、しかもメイド服萌えの禁断少女を ここで逃がしてなるものか!
僕は必死にリロードをした。

「……残念ですが、また一定期間を置いてから 当スレにお越し下さい。 次の機会をお待ちしております」
メイド服萌えの禁断少女は、儀礼的に謝罪をすると ぷつりと姿を消してしまった。

消えた後には、禁断少女に出合ったという、自慢のような報告レスだけが羅列されている。

僕は怒りが収まらなかった。
「くっそ〜〜!! 海外サーバーから攻撃してやる!! 」

ここ最近2chがよく落ちるのは、禁断少女に出会えなかった男たちの腹いせが動機だったのだ。

〜 禁断少女に会いたくて 〜
なんとも罪作りな禁断少女である。

注意! この話はフィクションです。でも少しは私怨が入っているかも……。
……2chが落ちるのは 迷惑な話ですね。

                 Fin

73 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/30(金) 10:32:53 ID:SSV6qlG4]
ちょw 短期間に神々降臨しすぎwww
やっぱ控え室出身だけあってハイクオリティですな。皆様方超GJ!
しかしこうも神揃いだと保管庫ほしくなるね。後はオエビとか。

74 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/30(金) 18:29:30 ID:P1tqSJQB]
たしかに光臨しまくり。八百万で大変幸せでございます。

>>58-62
GJ! エロいくせに清潔感があるというか、構成のいい描写とライトさが
よい感じです。禁断少女かわええ〜。胸のひんやりした甘い感じが伝わって
くるあたりが、ディモールトでありました!

>>64-70
うう、いい。雅な言葉遣いに、微妙にハンサムな彼女。おまけにエロエロだぁ。
「――ちゃんと孕んでやるぞえ」でぞくっとしちゃうのは、ある種の調教の
結果なんだろうか。俺、もう自分が信じられなくなってきたorz
なんにせよ、魂の一筆受け取ったぜ!! GJ!

>>72
キモチハワカル。だがしか〜し!
「和服でもワンピでも、裸エプロンだっていい」なんて思考じゃだめだ!
だめだだめだ! どれでもいいから一個くれじゃ来てくれないぞ!
「うわ、やべぇ。XXXでxxxでxxxxな感じの娘が来たら抵抗しても
仕切れねぇかも知れねぇな。もっとも俺のこんな内心のエロ秘密は
誰にも言えるはずもないし、そんな弱点ストライクな娘が来るなんて
ありえないんだけどな。つか、そんな娘現実には存在しないだろう、
だから俺は絶対安全さ。いぇー。うへへへってヲイキター!!」
くらいのフルスイング三振バッターアウト的な妄想でぜひ本編もSS化希望。


75 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/30(金) 21:53:32 ID:OZ/hcX24]
>>58-62
Gj!!! 禁断少女の誘惑がエロかわいかったです。

>>64-71
GJ!!! ノンフィクション要素との絡ませ方がみごとでした。
孕ませもとても良かったです。

>>72
気持ちはよくわかる、とだけ。
ここ読んでると、
「ヘーイ、俺もがんばって禁断少女を召喚してやるぜヒャッホー」
と思わずにはいられないから。

76 名前:キュンキュン ◆4hcHBs40RQ mailto:sage [2006/07/01(土) 18:45:31 ID:DZNBYqlF]
普通の禁断少女が書きたかったんです……。
でも、何故か途中から普通じゃない禁断少女になってしまって……。
どんな風に普通じゃない? と聞かれたら少々困りますが、
具体的に説明すると自分で言うのもなんですが「頭がどうかしてる」感じでしょうか?

……誰の頭がどうかしているのかは明らかにしませんが。

77 名前:キュンキュン 1/9 ◆4hcHBs40RQ mailto:sage [2006/07/01(土) 18:46:06 ID:DZNBYqlF]

「うう、ごめんよ、ごめんよ」
 俺はしがないエロパロ書き。
 いや、常駐スレで投下予告を出したくせに、途中で書くのを投げ出して寝てしまった阿呆だから、
 エロパロ書きとしてのランクは最下位の糞エロパロ書きだろう。
 今、五日前だした投下予告の作品を、半べそかきながら投下している。
 もちろん、流石にそれでそのまま、というのは流石にどうかと思ったので、
 投下予告した日から今まで、ずっとオナ禁をしてきていた。
 それで期待を裏切ることの埋め合わせには到底ならないが、それでも何かしなければ、と思ったのだ。
 無論、この後もしばらくオナ禁を続け、顔すらも見たことのない、モニターの向こうの人達に言葉ではない謝罪し続けるつもりだ。
 ふぅ〜、投下終了……っと。
 マウスで、書き込みの欄をクリックし、最後のレスを投下する。
 明日の朝にはいくつかレスがついてたら嬉しいかな。
 パソコンの電源と部屋の電気を消した。

 ふぁぁ、もう寝るか……。
 まだ早い時刻だが、オナ禁しているとなんだか落ち着かず、昼間近くの公園で運動してきたのだ。
 心地よい疲れも溜まっており、ベッドに入ればすぐに眠れそうだ。

 が、ベッドに入ると妙に目が冴えてきた。
 パソコンの起動音が耳についてなんだか気になってしまう。
 六年も前から使っているパソコンだ。
 処理は遅く、完全に電源が落ちるまで時間がかかる。

 ……まだ消えないのかな。
 ただ時間だけが過ぎていく。
 遅いな、もう五分も経っている。
 ふと、あのパソコンが、電源が切れる前にフリーズを起こしてしまうことを思い出した。
 そうか、またフリーズしてるのか、糞。
 このオンボロめ、と思う。
 できれば買い換えて、快適な環境でエロパロを書きたいな、と思うときもある。
 が、これまで共に辛い戦いを勝ち抜いてきた相棒のような存在だ。
 よもや、九十九神(むちむちおっぱい美女)になっていてもおかしくない。
 朝までつけっぱなしだと電気代がもったいないので、ベッドからのろのろと這い出て、電気をつける。
 一応、確認するためにモニターのスイッチをいれると……。
「あれ?」
 おかしい。
 大抵、フリーズしたときは、「Windowsを終了しています」と表示された画面で止まっているのに、
 今回は、専ブラが表示された状態で止まっている。
 これはおかしいな、専ブラは閉じたはずなんだが……。
 俺の書いた作品が表示されたまま、なんとなくマウスのボールをころころ転がし、自分のものを読み直している。
 ……また微妙な出来だな。
 そりゃそうだろう、何度も気に入らないから書き直し、
 あまりにも期限を守らなさすぎたから、見直しもせず投下してしまったのだから。
 本当に、申し訳なくなってきた。
 こんな見苦しいもの投下して……本当に。
 うん、これは念を入れ、モニターの向こう側にもわかるくらい立派なオナ禁しなきゃな。

 ふぁああ……もう、寝るか。
 マウスを動かし、今度こそ本当に消そうとする。
 が……。


78 名前:キュンキュン 2/9 ◆4hcHBs40RQ mailto:sage [2006/07/01(土) 18:46:47 ID:DZNBYqlF]

「君の事情はわかった。しかし、それで罪悪感が薄れるのはただの自己満足としか言いようがないな」
 不意にハスキーボイスが耳に届いた。
 誰だ、こんな時間にこんなこと言う奴は……。
 それはモニターの中にいた。
 専ブラに描かれたジサクジエンが急にポテッと落ち、パカッと割れると中から女の子が出てきた。
「君がそのような自虐行為をしたところで、君の書くSSの質は向上しない」
「な、何だと!」
 もちろん俺は、その少女の言った言葉に反応したわけではない。
 ただ、モニターの中でそんな少女がいることに驚いたのだ。
 俺のオンボロパソコンにこれほどの処理能力があったとはビックリだ。
 いつもだと、エロ動画みながらSSを書いているとどうしようもなく遅くなるのに……。

 最初は16×16ドット絵みたいな少女が、段々と大きくなっていく。
 瞬く間に画面の半分を少女が占拠し、今度は顔がアップになっていく。
 その少女は何故か眼鏡をかけた長髪の少女で、おまけにネコミミまでつけていた。
 恐ろしくツボに入っている。特にネコミミ。
「やあ、こんばんは、そして初めまして、私は俗に言う『禁断少女』というものだ。以後よしなに」
 禁断少女、それはネット上でまことしやかに噂されている、オナ禁に励むエロパロ書きの元へ現れ、
 精を奪っていくという……ちょっとしたオカルトちっくな存在である。
 基本的には、特定の容姿をしているらしいが、最近では書き手のツボをつく姿をしてやってくるという噂も……。
「ちょっと失礼するよ」
 恐らく等身大くらいまで大きくなったであろう少女が頭を少し傾けたかと思うと、
 液晶モニターの表面が、波打った。
「え!?」
 驚いている時間もなく、モニターの中から二次元少女が三次元少女になって這い出てきた。
 しまった、禁断少女は貞子系列のお化けか!
 ここで俺のエロ頭脳が高速回転を始めた。
 古今東西全てのエロを極めるために(主にネット上で)集めてきたエロ知識を今こそ活用するときっ!
 それより「禁断少女」がいるなんて本当に信じてるのか? というツッコミには答えてやらんっ!
 俺は、清純でエッチに興味津々な天使様がいつか俺の元に俺のためだけにいつかご光臨なさると、信じているからだっ!
 何、鰯の頭も信心だ、禁断少女が現れても俺は驚かないぞ。
 禁断少女の撃退法は、実は前々から考えていた。
 禁断少女は、オナ禁している書き手の元に現れ、射精させる存在であると聞く、
 ならばッ!
「うおおおおおおおおッ!」
 ズボンとパンツを瞬時に脱ぎ捨てた!
「な、何をしている」
 俺のこの手が真っ赤に燃えるッ! オナ禁やめろと轟き叫ぶッ!
 ばぁぁぁくねつ! ゴーーーッド、フィンガー!
「ふはははは、見たかっ、禁断少女! 折角現れたが、残念だな!
 貴様にオナ禁を無理矢理やめさせられるくらいなら、俺はオナ禁をやめるぞ禁断少JO〜!」
 これぞ究極の禁断少女撃退法!
 彼女に負けて敗北感を味わうくらいなら、自分のこの手でトドメを刺すのが武士道と言うモノだろう!
「残念だったな! お前らによって散らされていった他のオナ禁書き手の恨み、ここで晴らさせてもらおう!
 折角来たのに、手を出す前にオナニーされてイかれました、なんてことになって、この上なく嫌な脱力感を味わえッ!
 いくぞっ、ヒィィート、エン……」
 俺の炎の手がマックススピードに達し、いざファイナルアタックを出すとき、という瞬間。
 禁断少女がにこりと笑った。
 何故だ、何故笑う。今目の前で俺が達しようとしているんだぞッ!
 えぇい、覚悟を決めて逆に笑ったか、しかし俺はそんなものには惑わされないぞッ!
「無駄だ」
 彼女の声が聞こえたその瞬間、俺のナニをシコシコしごいていた手が不意に横に引っ張られ、離れてしまった。


79 名前:キュンキュン 3/9 ◆4hcHBs40RQ mailto:sage [2006/07/01(土) 18:47:40 ID:DZNBYqlF]

「何だと!?」
 本日二回目の「何だと」が出て間もなく、反対側の手も引っ張られて羽交い締めにされてしまった。
「……なっ!」
 よく見てみると、俺の後ろにいた禁断少女二人が、俺の手を押さえている。
 全く同じ容姿……あ、いや、ネコミミがイヌ耳とウサ耳になっているという変化があるが、
 それ以外はまったくさっきのネコミミ禁断少女と同じ体形、同じ顔だ。
「き、禁断少女が、複数も……」
「禁断少女というものは、オナ禁している書き手の嗜好に合わせて形態を変えるものだ。
 君の属性として、まず、素直クール、そして耳。あと他に何があるのか、君自身の胸に聞いてみたまえ」
 ネコミミ禁断少女が言った。
 くそう、俺の心を見透かされた気持ちがするぜ。
「くっ……そう、か……ハーレム……クソッ! 俺のハートを弄びやがって!」
「いかにも。そこまでわかっているのならば、もう説明する必要はないな。
 ふふっ、君もスキモノだな。君が望む人数、私はこの世に現れることができる。まだまだ増殖が止まらない……流石だ」
 ネコミミ禁断少女の後ろから、どんどんどんどん新たな禁断少女が現れる。
 キツネミミ禁断少女、トウカみたいな羽の耳禁断少女、
 なんだかよくわからないが獣っぽい耳禁断少女、耳ケース付き禁断少女、
 エルフ耳禁断少女……よくもまあこんなに考えつけたモンだ、と思うくらいの耳の種類を持った禁断少女が現れた。
「きっ、貴様らは……何が望みでこんなことをするんだ!
 一体何がしたくて、こんなオナ禁をしている無垢な書き手を辱める!」
「私たちは君の願望の現れなのだよ」
「俺はこんなことを求めちゃいない!」
「君の表面的な精神からでは汲み取れない、より深い、潜在的な部分が私たちの登場を願っているのだ。
 君が求めていないつもりでも、心の奥では私が来ることを望んでいる、その信号を君がオナ禁することによって
 禁断少女である私がキャッチし、ここにはせ参じたわけだ」
「うるせぇ! 違うっつったら違うっつんだよ!」
 俺のことを押さえつけてくる禁断少女を力で振りほどこうとしたが、全く動じなかった。
「無駄だ、君は私たちが強くあるように望んでいる。人間一人で振りほどけるほどではない。
 しかし、君も強情な奴だ。ここまで来てしまったら、もう何もかも身を任せるつもりにはならないのか?」
「お、俺の願望の現れとか言っておきながら、俺の気持ちをわからないんだな!」
「いかにも、君の願望のみ禁断少女たる私の領域であり、私を拒絶する部分は不可侵領域だ」
「いやだから、いやなんだ!」
「理由は?」
「んなもんはないッ! ただ、いやだからいやなだけだ!」
「もし『自分に負けると思えるから』というものであるのならば、それは勘違いだ。
 誰しも欲求には勝てないのだから。不必要に欲求に勝ったところで何も得ることはない。
 例えば、食欲に勝ち、餓死したとしてもそれは愚行と言えよう」
「うるせぇ! てめぇらにはわからないだろうよ!」
「……そうだな、なるほど、よく考えてみればそうだ。
 君の理性と私たちの存在理由は対極をなしている。理解することは不可能、か」
「そうだ……だから」
「もう言葉は必要ないということだな。君と私たちどちらが強いか……尋常に勝負だ」
「え? いや、その、そうじゃなくて……無駄だからもうやめて……って、聞いてないっすね」
 俺を羽交い締めにしていた禁断少女達が、俺をベッドの上に突き飛ばした。
 尻餅をついたところを、飛びかかってきて、あっという間に手足を押さえられてしまう。
 くぅぅ、オナニーなんてするんじゃなかった! 暴発寸前のマグナムが、反動でぷらっぷらしてる。
「ふふ、やはりこちらは正直だ」
「チンポは自律神経で大きくなったり小さくなったりするから、俺の意思じゃねぇ」
 強い女性が好みだなんて思わなきゃ良かったッッ!
 一部の隙も作れず押さえつけられて、逃げられない。
 例え、この拘束から抜け出したとしても、この禁断少女の数だ。
 たちまち囲まれて押さえつけられてしまうだろう。
 くっ、こうなったら真っ向に勝負するしかないのか!?
「その状態で攻めるのは流石に私たちが有利過ぎて一瞬で終わってしまうだろう。ルールを作ろう」
 リーダー格のネコミミ禁断少女は、そう言って自分の長い髪の毛を一本抜いた。


80 名前:キュンキュン 4/9 ◆4hcHBs40RQ mailto:sage [2006/07/01(土) 18:48:37 ID:DZNBYqlF]

「お、おい、何をする!」
「くっくっく、何、君の願望の一つだよ」
 その髪の毛を、俺のチンポの根本に縛り付けた。
 し、しまった! こ、これは!
 いくら射精したくともできない、「出させてください、お願いします」と言わなければ決して解放されない快楽無間地獄!
 『珍棒恨歩死馬理(ちんぼうこんぽんしばり)』!!
「お、俺は負けんぞ! 志半ばで散っていった全国一億二千万人のオナ禁エロパロ書き手のためにもッ!」
「ふふ、どうかな。己の欲望の権化たる私たちに勝つ気か?」
「しかも君は一人、私たちは十二人」
「私を十二人も呼び寄せる欲望の持ち主が、その欲望に勝てると?」
「君は馬鹿だな」
「しかし、気に病むことはない」
「私たちはそんな君が大好きだ」
「ああ、君との子どもが欲しい」
「さあ、セックスしよう」
「めくるめく官能の夜に……」
「肉体を解放するんだ。大丈夫、君の安全は私たちが何に変えても保障する」
「身を任せてくれ、君の負担を分け合うことが私は嬉しい」
「精を私たちの膣に……欲望と一緒に放ってくれ」
「禁断少女十二神将……いざ参る!」
 十二人ものの禁断少女が一気に俺に雪崩かかってきた。




 ……一体どのくらいの時間が経っただろうか。
 頭がぼうっとしてしまっていて、よくわからない。
 全身を禁断少女達の舌がはい回り、感じるポイントを的確に攻めてくる。
 首筋、へそ、脇の下、乳首……果ては肛門までも。
 もう俺の体で彼女たちに舐められていない部位は存在しないだろう。
 リーダー格のネコミミ禁断少女が、今は俺の固く勃起したチンポを口に含み、
 巧みな口技で攻めてくる。
 その下には耳ケース付き禁断少女と、ピンクのハートのイヤリング付き禁断少女が、玉を一つずつ口に含んでいる。
 足の指先はもうすでに全て綺麗に舐め尽くされ、今はイヌミミ禁断少女とナチュラル人間耳禁断少女が
 秘部に足の指を入れてあえいでいる。
 手はもっと酷い状態だった。
 足の指と同じくすべて舐め尽くされ、指もキツネミミ禁断少女とエルフ耳禁断少女によって、無理矢理秘部に挿入させられて、
 彼女の手の導きのまま上下に揺り動かされていた。
 乳首を羽耳禁断少女と、種族の判別がつかない獣耳禁断少女が舐め……。
 頭は膝枕をして、頭におっぱいを乗せてくるウサ耳禁断少女。
 俺の顔の前には、耳、ならぬ角禁断少女が、その秘部への舌での奉仕を強制すべく、股間をなすりつけてきている。

 快楽にとろけそうだ。
 粘膜の中に包まれているような感覚がする。
 残る一人の禁断少女は、俺の耳元で「好きだ愛している、君のためなら死ねる、ヌヌネノヌヌナノ、中に出してくれ、
 今日は両親は家にいないから安心してくれ、君の子どもが欲しい、頼む、好きだ、と言ってくれ」等々、甘い言葉を切なく囁いている。
 五感は全て禁断少女達に奪われ、もう何もかも考えられなくなっていた。
 チンポが痛いほど、それこそ破裂しそうなほど勃起し、射精したいと訴えかけている。
 ただ、俺が「出させてくれ」と禁断少女達に頼まないのは、角禁断少女の中を舐めるのに忙しすぎて、口を開けないからだった。
「ふふ……もう出させて欲しいだろう。だがまだだ、ここまで耐えきったご褒美をやろう」
 ネコミミ禁断少女が言った。
 彼女は口から俺の生殖器を抜くと、玉を加えていた二人の禁断少女達をどかし、ゆっくりとその秘部に俺のチンポを突き刺した。
「ふぁぅ……固くて、熱くて、脈打っている……私の中でな。今、私はこの上なく幸せを感じているぞ」
 禁断少女の中は、柔らかくて、熱くて、脈打っていた。
 膣壁にある無数のヒダが俺のチンポに絡みつき、更に膨張させようとしている。
 細いたった一本の髪の毛で、ここまで勢いのあるチンポを押さえつけられるとは少々驚きだ。




81 名前:キュンキュン 5/9 ◆4hcHBs40RQ mailto:sage [2006/07/01(土) 18:49:45 ID:DZNBYqlF]

「くぁ……あ、熱い……」
「舌を止めてはダメだ。私が切なくなるではないか」
 思わず口を離すと、角禁断少女が不満を漏らし、俺の鼻にクリトリスをすりつけてきた。
 全身のありとあらゆる部位を同時に攻められて、もうわけがわからない。
「んっ、いいぞ……そのまま奥まで舐めてくれ……あっ、く」
「そっ、そろそろ私たちにもくれないか? ネコミミ」
「そうだ、私たちは彼の乳首を舐めているだけで、彼から刺激されてもらっていない、角」
「いいぞ、では……羽耳」
「承知した、ケモミミ」
 ネコミミ禁断少女は腰を上げ、最後に亀頭だけがその膣の中に収まった状態で、キュッキュと締めてきた。
 絶妙な攻撃に、思わず腰が引けそうになる。
 もう既に果てていい快楽を与えられているのに……まだ子だねを放出できない。
 これは拷問だ。
 何がなんでも射精したいという飢餓感が俺をさいなむ。
 肌の下に何匹もの虫がいるかのような焦燥感が全身を包んでいる。
「ん……くぁ……いい……」
 羽耳禁断少女が俺の腰の上に乗り、激しく腰を上下させている。
「いいかケモミミ、彼の口を二秒以上開けさせてはならない。彼が『出させてくれ』と懇願してしまうからな。
 そうなると、順番は回ってこないし、舌で舐められることもなくなる。交換は手早く行うぞ」
「わかっている。失敗はしないぞ、角。私の彼への愛情に一片の曇りがないのだから、問題なぞ何もない」
「ああ、その通りだな、じゃあ、行くぞ、ケモミミ」
 一瞬にして角禁断少女と獣耳禁断少女の位置が変わった。
 獣耳禁断少女はもう既に秘部を潤わせていたが、舌を滑り込ませると、更に多くの愛液をあふれ出させ……。
「ふっ……くっ……あっ……好きだ、好きだぞ。こうして繋がっていられて、しあわ……せだッ」
 羽耳禁断少女は相変わらず激しく腰を振っている。
 ネコミミ禁断少女はねっとりと絡みつくような膣が心地よかったが、
 彼女は強い力で締め付け、チンポをしごくように腰を振り、強烈な快楽が腰を貫く。
 同じ禁断少女でも、耳以外で微妙な差異があるみたいだ。
「……そろそろ交代の時間だ」
 それを言ったのは何禁断少女だっただろうか。
 少なくとも、全員が俺のチンポを膣の中におさめない限り、この快楽地獄は終わりそうにない。



 気が付いたら、禁断少女全員が俺の体から離れていた。
 俺のチンポはもう既に限界寸前まで膨張し、ひくひくと動いている。
「さあ、君、これでもうわかっただろう」
 ネコミミ禁断少女が言った。
「もうオナ禁はやめていい頃合いではないのか?
 君の作品の投下したスレを見てみろ、みな、君がオナ禁などしていなくてもGJと言ってくれているではないか」
 確かに……運のいいことに、みんなGJと言ってくれている。
 もう、俺は……オナ禁をやめていいんじゃないか?
 自分を過剰に痛めつける必要なんて何もない。
「さあ、溜めに溜め込んだ性欲を爆発させよう……」
 そうだ、な。
 俺は……別に、オナ禁をやめても……。

 ふ、ふふ……なんだか幻影が見えるぜ。
 俺ももう完全にダメになっちまったのか。
 偉大なる変態神が、ここに降臨してやがる。
『貴様はそれでいいのか?』
 いいんですよ。
 どうせオナ禁なんて意味のない不毛な行為なんだ……。
 ただエロ画像が捨てずにとって起きっぱなしになるからHDDに溜まる一方なだけで……。


82 名前:キュンキュン 6/9 ◆4hcHBs40RQ mailto:sage [2006/07/01(土) 18:50:37 ID:DZNBYqlF]

『ああ、確かにオナ禁は不毛な行為だな。では、何故貴様はそれを最初にやろうとした?』
 それは……投下予告を怠った罰として……。
『貴様はそれを完遂したのか?』
 ……しましたよ。ええ、もう五日も我慢したんです。
 そして、作品も投下しました。みんな……GJって言ってくれてます。
『それで、オナ禁をやめると?』
 ええ、そうで……。
『このたわけがぁぁぁぁ!』
 ぐぼぁッ!

「……どうしたんだ? 彼の様子がおかしい。急に頭を横に振ったりして、何があったんだ?」
「大丈夫か、君」
「あ、ああ……大丈夫だ、なんでもない」

『貴様はその程度の男かぁッ!』
 変態神の熱き拳が俺の頬を、腹を、頭を殴る、殴る、殴る!
 決して触れられぬ幻影が、質量を持って俺にダメージを与えてくる。
『いいかッ! 貴様がオナ禁をしようがしまいが、そんなことは問題ではない。
 私が許せないのは、自分でやめることを選んだのではなく、
 禁断少女達にそそのかされ、彼女らに負けてやめることを選ぼうとしていたことだッ!』
 だ、誰なんだよ、あんたは……。
『私のことなどどうでもいい。お前の投下したスレを見てみろ!』
 み、みんな、GJをつけてくれているな……。
『貴様の目は節穴かッ!』
 ぐぼぁッッ!!

「……デンプシーロールをかけられたかのように体が跳ねまくっている」
「本当に大丈夫か、君」
「……あ、ああ……た、たぶん、だいじょ……ぶ……」

『貴様はそこまでゲスに成り下がったか!』
 ……ぐはっ、な、なんなんだ、あんたは……。
 虎のマスクをつけて、黒いマントをたなびかせて、腰にはサーベルを携え……。
 ま、まさかッ!
『えぇい、私のことはどうでもいいと言っているだろうが!
 確かにGJというレスはついている! だが、そこに貴様は魂を感じられるのか!?
 真に心を動かしたことの波動がッ、感じられるのか!?
 今でさえこの体たらくであるというのに、現在の貴様は向上心がないッ!
 向上心がないものは、クズだ!』
 な、何だと……ッ! 俺に、どう、向上心がないっていうんだッ!
 毎日毎日SSを書いているし、エロ妄想も毎日錬磨している!
『いいか、貴様に何故向上心がない理由を教えてやろう。
 貴様は今、禁断少女に敗北しようとしている。
 それも、不可抗力によってではなく、自らの意思によって、だ!
 ただ負けるだけならば私は何も言わぬ。
 しかし貴様はまだ全力で戦ってさえないのに、白旗を揚げようとしている。それが許せん!
 そんなことをする奴の、どこに向上心があると言うのだッ!』
 グッ……な、なんかスジの通っていない説教に見えるが……何故か納得してしまうッ!
 わ、わかったぜ……俺、全力で戦ってから、散ってみせる!
『わかればよい。では、私から餞別として特別に貴様に喝をいれてやろう』
 うっすッ! お願いしまッス!
 ぐぼぁっっっ!

「ああ……一人車田……」
「落ちッ!」
 ズベシャァッ!
「か、喝……あ、りがとう、ございましたッ!」


83 名前:キュンキュン 7/9 ◆4hcHBs40RQ mailto:sage [2006/07/01(土) 18:51:40 ID:DZNBYqlF]

『では、さらばだッ』
 ちょ、ちょっと待ってください!
 あなたは……あなたさまは一体どなたなのでしょうか?
 虎頭にマント、サーベル、そして鉄拳制裁に熱い説教。
 もしや、タイガージョー……?
『ふ、私は貴様の男の、否、漢の魂だ。
 あまりにも貴様が腑抜けているから、胸の中に存在する熱い炎を呼び戻しにやって来ただけのこと』
 な……!?
『いいか、貴様の中にあらゆる可能性は詰まっている! しかしそれを生かすも殺すも、貴様次第であることを知れッ!』

 ……虎頭の幻影は……俺の漢の魂の幻影は、いい香りのする風を残して消え去ってしまった。
 ありがとう、タイガー……じゃなかった、俺の漢の魂!
 本当にありがとう!

 俺の漢の魂は、姿を消してしまったけれど、最後に彼の言葉が俺の頭に響いた。
『こういう言葉がある「山中の賊は討ち易し、心中の賊は討ち難き」
 つまり、「自分の最大の敵は己」ということだ。
 禁断少女達は貴様の心ではないにしろ、心をうつしたもの。決して弱敵ではない。
 恐らく今の貴様では勝てぬだろうが、だからと言って恥ずかしい戦いはするなッ!』
 ありがとう! タイガー……じゃなかった俺の漢の魂!
 本当にありがとう!

「おい、ネコミミ禁断少女」
「大丈夫か? なぜだかわからないが、一人で重大なダメージを受けていたようだったが」
「ああ、心配ない。俺の漢の魂が拳で熱く語ってくれただけだ」
「……どうやら、頭方面に深刻なダメージが残っているようだな」
「本当に心配ない。それより、最後の勝負がしたい」
「何?」
「この髪の毛を外し、俺とお前と一対一での勝負だ。先に果てた方の負け」
「ふふ、この状況で尚、少しでも自分の有利になる対決を申し込んでくる、か」
「嫌か? 俺はもうここまで追いつめられている。
 髪の毛をほどいた瞬間射精していたとしてもおかしくない。
 そんな相手と、一対一の勝負をするのが、怖いのか?」
「そんなことはない。むしろ、その意気や良しッ。
 君の、快楽に澱んだ瞳も魅力的だが、今のように炎のように燃える瞳も素敵だ。
 惚れ直しそうだぞ。快くその申し出を承諾しよう」

 ネコミミ禁断少女が一歩俺に歩み寄り、俺もチンポに結ばれた髪の毛を切ってから一歩歩み寄る。
 他の禁断少女達を観客として、俺とネコミミ禁断少女は同じタイミングで打って出た。
 が、俺の方が一瞬早く、更に的確なポイントを付いた。
「ふ、ふわッ!」
 未知の快楽に悶えるネコミミ禁断少女。
 俺の手は、ネコミミの付け根をこねるように揉みし抱いている。
「お前が俺の願望の現れというのならば、ここまで忠実に再現しているだろう!
 『耳の付け根は性感帯!』
 普通は耳の付け根は性感帯ではないが、俺の妄想の産物であるのならば、そこはかなり強力な性感帯!
 書き手のツボを付く姿で出てきたということは、同時に弱点も相手に悟られているということだッ!」
 クリティカルヒットだった。
 俺の玉を掴もうとした手は空を切り、へなへなと力なくその場に崩れ落ちる。
 すぐさま背後をとり、ネコミミ禁断少女をうつむせに寝かせる。
「そしてッ! 更に俺の属性は、素直クール、耳フェチ、ハーレムスキー以外にまだ存在しているッ!
 すなわち、『ぬこ好き!』
 何故、ネコミミがリーダー格なのか……それはぬこ好き属性をカバーしている個体だからだ!
 そして、俺のぬこ好き属性に必要不可欠なのが……ネコシッポ!」


84 名前:キュンキュン 8/9 ◆4hcHBs40RQ mailto:sage [2006/07/01(土) 18:52:33 ID:DZNBYqlF]

 目の前でピンと張ったネコシッポを思いっきり引っ張った。
「そしてッ! 再び、『尻尾の付け根は性感帯!』」
 ドッギャーン!!!!(ものすごいこうげきがきまったときのじょじょっぽいこうかおん)
 息もつかせぬ連続攻撃が、ヒット。
「ふぁぁ……そん……な、このまま……じゃ」
「逃げようとしても無駄だ! 確かに俺は強い女性に対する願望があるッ!
 だが、それは一定以上の快楽を与えられると力を失うという条件がついているんだ!」
「ぅ……ぁぁ……」
 ネコミミは俺から必死に逃れようともがくが、さっきまでの力は微塵に存在しない。
 ただ、かりかりと地面をかいている。
「こん……なっ、何、もできない……うちに……」
 耳の根本をマッサージし、尻尾をリズミカルに引っ張っていくだけで、
 恐らくネコミミ禁断少女はイってしまうだろう。
 だが、そうではいけない。
 そんな勝ち方は、してはいけない。
「ひっ、く……イクっ、イ……」
 耳のマッサージをやめ、尻尾から手を離した。
 幸い、床で藻掻いてはいるが、まだイっていなかった。
「な……何故だ。手を止めなければ……君の勝ちだったのに」
「俺は、そんな勝ち方をして嬉しがるような人間じゃない。
 ただ、立場を対等にしただけ……ここからが本当の勝負だ!」
「……」
「対等な条件の下、単純な肉体と肉体のぶつかり合いでお前と勝負を決したいんだ」
 ネコミミはゆっくり頷いた。


「ふぅ……ぐぅ……」
 さっきの挿入時とは、比べものにならないくらい俺もネコミミも感じやすくなっている。
 肉茎がネコミミの秘部に埋まっていくごとに、ネコミミの口から喘ぎ声が漏れる。
 俺もかろうじてその声を出さないように歯を食いしばっていた。
 やがて、ネコミミの最奥部に到達した。
「ふぅ……いい、な。心地よい。幸せだ、天にも昇る気分とはこういうものをさすのだろうな」
 ネコミミは、クールな表情を官能によって惚けさせ、そう言った。
 口角から大量の涎を垂らして、それをぬぐおうともしない。
 俺は下から舌で涎を舐め上げ、最後にネコミミの唇をぺろりと舐めた。
「……じゃ、行くぞ」
「ああ、勝っても負けても悔いはない」
 そこから俺とネコミミの熾烈な戦いは始まった。
 少しでも動いたら暴発してしまうのではないかと思うチンポを意思の力で押さえつけ、
 ネコミミの膣をかき回す。
 ネコミミも恐らく同じ状態だったのだろう。
 耳と尻尾を限界までピンと晴らし、しばしば喘ぎ声を漏らすピンク色の唇をキュッと結んで堪え忍んでいる。

 自然の調和だった。
 体位を変えるタイミング、振る腰の息の合い方……。
 心と心の通じ合った、セックスの境地を俺とネコミミは垣間見たような気がする。

 後背位になってから、ネコミミの様子が変わった。
「あっ……あっん……ふぅ、ふぅぅぅ!」
 髪の毛を逆立てて、声も若干変化してきている。
「ふにゃぁ、にゃぁ、にゃぁぁっ!」
 猫のように唸り始めたネコミミ。
 これを絶頂の前兆と見た俺は、このチャンスを逃すまいと、ラストスパートをかけた。


85 名前:キュンキュン 9/9 ◆4hcHBs40RQ mailto:sage [2006/07/01(土) 18:53:18 ID:DZNBYqlF]

「にゃぁぁッ! にゃぁぁぁッ! に、ゃ、ぁ、ぁっっっ!」
「イけ! ネコミミ! イけ!!」
「ニャァァァァァァァァァァァ!!」
 ネコミミの白い背と尻尾が思いっきりぴんと伸び、膣の締め付けが最高潮に達した。
 イったか……長い、長い……戦いだった……。

「お、俺もイくぞッ! ネコミミッ!」
 ネコミミの一番奥に陰茎を突き込み、欲望の滾りのままに最後の一線を越えた。
 だが、その瞬間、ネコミミが消えた。
「……ふぅ、危ないところだった。この勝負、私の勝ちだな」
 白濁液が何もないところへ放出され、ぱたぱたと床を汚した。
 俺が射精する寸前にネコミミは、バネのように手足跳ねさせ、一瞬にして膣に精子をいれないよう逃げ延びたのだ。
「なっ……お前、今イったんじゃ」
「あれはイったふりだ。体面座位の場合、見破られる可能性があったので、後背位のときにイくふりをさせてもらった」
 は、はは……そ、それじゃ、俺は、負け……たのか?
 イったふりをしただけなのに、勝負に勝ったと思いこんで……。
「本来ならばこのような小細工をして勝つつもりはなかった。
 しかし、君の能力が私の予想を遙かに越えており……あのままでは私が負けていたのでな」
 ……なんだか間抜けに自分が思えてきた。
 俺は、道化か……。
「すまないな、君を悲しませるつもりはなかったのだ。
 あのまま君に負け、絶頂に達することもよかったのだが……つい、欲が出てな」
「そうか……何にしろ、俺の実力不足だっただけだ……」
「ふふ、一週間後にでも、君が私にリベンジをするために血気に逸ってオナ禁する姿を見たくて、な」
 ……え?

 ネコミミの唇が俺の唇に触れた。
 優しい触れるだけのキス。
 禁断少女であれば、濃密なディープをするところであるはずなのに。

「では、またいつか、会おう……」
 ネコミミと他の禁断少女達は、俺に向かって笑みを浮かべながら、すーっと消えていってしまった。
 元々、そこには誰もいなかったかのように……。



 俺はそれから、エロパロを書きまくった。
 俺の漢の魂の忠告に従い、真に心震わすエロスを求めるために。
 もちろん、オナ禁も続けている。
 一週間に一度、あの禁断少女集団と戦い、まだ一回も勝てないが着々とその差を埋めていっている。
 いつか、我が宿敵のネコミミに勝つ日がくるだろう。

 え? 俺のコテハンは何かって?
 そりゃあ教えられねぇよ……と言いたいが、今回だけは俺の機嫌もいいから、特別、な。
 俺のコテハンは実は――。


86 名前:キュンキュン ◆4hcHBs40RQ mailto:sage [2006/07/01(土) 18:55:22 ID:DZNBYqlF]
以上です。
一応念のために言っておきますが、モチーフにした人物はいませんよ?
決して、キュンキュン自身をモチーフにして書いているわけではありませんよ?
そこらへんを誤解なきように。
ええ、私は、耳フェチでもハーレムスキーでも素直クールラブでも人間以外ッ子でも
ぬこ好きでもありませんとも、本当に。

 ……orz

87 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/07/01(土) 19:24:17 ID:V5obMo5l]
ちりばめられまくってるネタにハゲワロタGJ!
そうか、複数禁断少女もありなのか…勉強になりました

88 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/07/01(土) 20:48:16 ID:9qmjf2k0]
バロスwwwwww

十二人ハーレムとか、今のところこのスレで一番倒錯した趣味だと思う!

89 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/07/01(土) 21:34:15 ID:rgcuQxjq]
>>86
ワラタwww
あなたとは朝まで語り合えそうです。


いきなりだけど禁断少女って非処女がデフォなん?

90 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/07/01(土) 21:41:56 ID:zfC+2ScI]
>>89
処女スキーのSS書きのところには処女の禁断少女が現れるに違いない



91 名前:腐れSS書き [2006/07/02(日) 00:58:20 ID:v4HLGxqI]
「さて、この辺りにするかな」
時間は0時を少し過ぎ、TVもニュースからスポーツ番組に変わっている。
PCの前の彼女はディスプレイ上の書きかけの小説をセーブし終わった、後はお気に入りのサイトや掲示板を軽く眺めて寝る。
それが小説を趣味にする彼女の日課だった。

お気に入りの作家の更新、好きなゲームの新作のチェック、小説を公開している掲示板、
眠りそうな頭でめぐる。そんな中に奇妙なスレがあった。

禁断少女

30 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/05/17(水) 03:01:49 aXVoFy1r
良質な妄想をするために今日からオナ禁クマー!
童貞の癖に絶倫だから12時間ほどで禁断少女でるけどやってやるのさー!!

とりあえず1日!!!!


「・・・・・・・・・馬鹿馬鹿しい」
一人暮らしのアパート、誰に言うでもなくつぶやく
まぁ、こういうバカなスレは嫌いじゃないけど。
何日も自慰をしないと出てくるという禁断少女。
そんな馬鹿馬鹿しいネタで埋め尽くされているスレ。
そういえば自分は何日してないかなぁ、そんなことを考えながら眠気でボーとした頭で彼女は眺めていく。
「だいたい女の場合は出てくるなら禁断少年なのか、童貞限定なのか」
ぼそりと彼女がつぶやいた。
「必ずとか必然とかそういうことはあまり関係ないようです。」
自分以外の声に彼女はぎょっとして振り向いた。
「こんばんわ」
声の主がそこにいた。
ショートカットの黒い髪、大きく黒い瞳、うっすらと優しい笑みを浮かべ、濡れた唇。
白い肌に真っ白で大きくダボダボのTシャツを着た、少年だった。
「だ、誰………」
「誰かというのは正しくないと思いますよ、お姉さん。何か、というのが正しいのかもしれません。それにボクは少年ではありません。」
そういうとTシャツを大きくたくし上げた。
「あっ!」
彼女の心臓が一瞬痛いくらいの動き、声を上げた。真っ白い肌とピンクの乳首で構成された胸は辛うじて膨らみが確認でき、その自然なカーブの先に子供らしいお腹のカーブとおへそ、そして無毛の先にあると思われたモノは無く、一筋の深い溝だけがあった。


92 名前:腐れSS書き [2006/07/02(日) 00:59:22 ID:v4HLGxqI]
「女の子だったんだ」
「はい、ボクは女の子です。」
Tシャツをもとに戻した少年改め少女は笑いながら答えた。
「で、君は一体………誰なのよ。」
落ち着けと心の中で繰り返しながら、当然のことを聞いた。
「僕ですか、僕は………誰なんでしょう? お兄さん。」
いつの間にかすぐ目の前に来ていた少女は彼女の顔を覗き込む。
落ち着けようとした彼女の鼓動がさらに早く大きくなる………と、
「ちょ、ちょっとお兄さんって、私も女よ」
目の前の少女を睨みつける。
「えっ、だけど、こんなに大きくなってますよ、ここ」
そういうと少女は彼女に手を伸ばした。一瞬なんのことかわからなかった彼女は少女の手の先に視線を動かす。そこには。
「お兄さんの大きなおちんちん。」
彼女にあるはずの無い、
「え、あ、ああ、あああぁ」
大きく起立した、包茎気味の男性器が存在していた。
「うわー、ボクのおっぱい見ただけでこんなに大きくなるなんて、お兄さんって変態ですね。」
そっと少女に指が男性器の幹に触れるとビクンと大きく揺れた
「ひっ!?」
彼女は初めての未知の快感におびえ、のけぞる。
「敏感なんですね、やさしいほうがいいのかな?」
今度は幹をやわらかく握り締める。
「あは、ドクンドクンて脈打ってる、かわいい。」
「あ、や、やめ」
少女は握った手を一度離す。
やめてくれたとほっとした彼女だったが、まだ終わりではなかった。
「駄目ですよ、我慢は毒です。」
今度は男性器の先のあまり気味の皮を両手でつまんだ。
「剥いちゃいますね」
そういうが早いがつまんだ皮を下に引き摺り下ろす。
「うひゃぁ!」
いまだに自分に起こっていることが理解できない彼女はさらに起こったことにもついていけなかった。
「はい、綺麗な先っぽが顔を出しました。」
ビクビクと震える先からは透明なものが滲み出し、ぷっくりと鈴口にたまりだしていた。
「あ、は、な、なんなの、これ………」
「え、おちんちんですよ、しってるでしょ。」
「何で私に、こんなものがあるのよ。」
「う〜ん、何ででしょ?」
そういうと少女は先走りの汁を自分の指先に擦り付ける。
「んくっ、はぐらかさないで。」
「気持ちいいでしょ、先っぽがぬるぬるで。」
先走りを亀頭に広げ弄ぶ。右に左に上に下に。
そのたびに彼女の体に電流が流れ、体が振るえ、男性器のドクドクが多くなっていく。
「ねぇ、お兄さん。」
少女が彼女の目を覗き込み、自分の唇をちろりとなめ上げる
「咥えてあげようか。」
彼女が知識だけでは知っている行為、男性器への口での愛撫、フェラチオ。
「ボクの口で、おちんちんもっとどろどろにして、じゅぷじゅぷしごいてあげようか?」
唇を少し開けて、その奥の舌に唾液を見せ付けるようにして動かす。
「あ、ああ」
非日常の繰り返しで彼女は混乱の窮みにいた。何が現実で、何が非現実なのか、嘘か真か。
確実なことは自分に与えられているこの感覚は確実なものということだけ。
それは彼女の正常な判断を快感だけで選択させるには十分だった。


93 名前:腐れSS書き mailto:age [2006/07/02(日) 01:00:35 ID:v4HLGxqI]
「………て……」
「ちゃんとお願いしてください。でないとこのままですよ。」
「く、口で……くわえて」
「口で咥えるだけでいいんですか?」
さらに多く滲み出す先走りをまぶしながら少女が言う。
「どろどろに………してください。」
「どろどろにするだけ?」
さらに暴れる男性器の幹を優しく強く、ゆっくりと握りしめる。そのたびにドクドクがしびれと快感を滲み出す。
「口で、しご「どういうふうにされたい? おにいさんの知っている言葉でいってください」
乱れる呼吸で答えようとした彼女の言葉をさえぎり、少女がすこしだけ声を強めて問う。
自分の知っている言葉………ああ、なんだ簡単だ。そんなことを彼女は考えていた。
「わたしの………お、おちんちんを………口で………ふぇ、フェラチオ………してください。」
「それで?」
「それで………唾液でクチュクチュして………舌で、さ、先走りと混ぜて………おちんちんをどろどろにして………」
「うん、それから?」
「わ、私を………私の、私のおちんちんから、射精させてください! 精液どぴゅどぴゅさせてください! 我慢………できない!」
彼女の羞恥心は消え去っていた。正常な判断は出来ない、唯一理解できる判断材料は正常でない自分の股間に聳え立つ男性器からの感覚だけ。 
「いいですよ、おちんちんから精液出してあげます、んちゅ」
鳥が餌を啄ばむように少女が亀頭に軽いキスを繰り返す。だがそれだけでは足りない。柔らかいだけでは射精するにはかなり物足りない。
キスが次第に深くなっていく。唇だけでなく舌でもキスを始める。舌で先走りを削り取って、亀頭、幹、皮の間に舌を滑らせ唾液をまぶしていく。
唇のつるつるとした触感ではなく舌特有のざらざらは敏感な彼女の亀頭には劇薬だった。
「ひぎゅ、そ、そんな!」
「駄目ですよ、まだまだ、これからです。」
そういって、先走りと唾液で濡れた唇を大きく開ける。
「あ、ああぁ」
そして、彼女は食べられた。ゆっくりと舌で租借される。ぐちゅぐちゅと大きな音を立てて租借される。




94 名前:腐れSS書き mailto:sage [2006/07/02(日) 01:01:14 ID:v4HLGxqI]
「ん、んくぅ、んは、ははぁ」
彼女の息が口から吐き出され、声に変わり、嬌声に変わる。
少女の頭が動いて、深くのどの奥に飲み込まれ、そして吐き出される。じゅぷじゅぷと締めた唇の隙間から漏れる唾液と先走りの混合液が漏れて少女のあごからシャツを濡らして、胸、さらに下へと流れる。
ぐちゅぐちゅじゅぷじゅぷという粘液の音と少女の息、そして彼女の嬌声が支配していた。
彼女の足に力が入り始める。味わったことの無い新しい感覚が下半身に集まり始める。甘く暖かく出口を求める痺れが出口を求めて蠢く。
「や………は、な、なにこれ? へん、なんか………でちゃいそう」
嬌声の合間に彼女が言う
「んぷっ、いってしまいそうなんですね。いいですよ。出してください。ただし………」
少女が男性器から口を離す。だが粘液まみれで扱くことだけはやめない。
「いく時は大きな声で言ってください」
「え、あああぁ、いう、いうから、いかせて!」
彼女の嬌声とも取れる言葉を聴くが早いか、少女は再び口淫を再開した。今度は先ほどよりも激しく。
足にさらに力が入り、蠢く痺れが暴れる。腰を自分で動かしてしまいそうなのを少女が押し付けて激しく頭を動かして、唇で扱く。
漏れる粘液は少女の筋にまで届き、濡らしていた。しかし、それ以上に少女自身も濡れていたのかもしれない。
「ああー、いぃ、いく、いきますー! 出ちゃいます!」
一瞬時が止まる
「ああああああぁぁぁぁぁ! いくー!」
男性器が暴れて、決壊する。
少女が深く咥えみ、吐き出される彼女のドロドロを飲み込む。
飲みきれないドロドロが漏れて彼女の薄い胸を、乳首を、臍を、無毛の丘を、濡れた谷を流れて犯す。
「あ、あああ…………はぁ………」
吸い出される残滓も気持ちがいい事を発見したなと思いつつ、彼女は意識を手放した。
「ねぇ、またボクに出会えたら、今度はボクも気持ちよくしてほしいな。ボクのどこでも挿入してぐちゃぐちゃのどろどろに犯してくださいね」
そんな少女の言葉を聴いたような気をした。

そして、彼女は目を覚ました。
キーボードの前に突っ伏した格好で眠っていたらしい。
寝ぼけた頭で状況を確認する。
つけっぱなしのTVはいつの間にか字幕のまったく知らない映画に変わっていた。
彼女はおそるおそる自分の股間を見て絶句した
おびただしい量の女性としての性的分泌物でジュースでもこぼしたかのようになっていた。男性器なんてありはしなかった。
「ああ、やっちゃったなぁ。」
気だるい感覚を覚えつつ彼女は、ああアレが禁断少女なのかなと思いつつ、後始末をするために、甘いしびれの残る腰に力を入れて立ち上がった。


禁断少女ってこうですか?    間違っていたらスルーしてください

95 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/07/02(日) 01:42:22 ID:RH3/JcUC]
新機軸にwktk
女性主人公もこうすればありなのか。
個人的には淫語を言わせるとこに萌えた。

96 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/07/02(日) 02:03:43 ID:G3Grp181]
やべ。オナ禁五日目ちんこのツボに入った。
でも我慢我慢……。

97 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/07/02(日) 03:26:35 ID:RKQAA49f]
>>96の元に禁断少女が・・

98 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/07/02(日) 03:50:52 ID:T9+b7vCo]
すごいねすごいね!「3人スレ」以来の良スレになりそうなヨカーン

これからってときに運営のゴタゴタはヽ(;´Д`)ノ
エロパロ板だけはお救い下さい禁断少女様

99 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/07/02(日) 04:10:58 ID:IOv/1+jj]
すごいなぁw
各スレ職人さんが集合して禁断少女SS祭り開催ですか?w
wktk

100 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/07/02(日) 04:26:20 ID:MjXpiaFU]
神の集うスレ禁断少女。彼女は神おろしの巫女ですか。

>>76-86
ktkr! GJ! ってか耳。
ナイスハーレム禁断少女です。素直クールな言葉が優しい
木霊みたいに耳にまとわりつくような愛の告白をするって
激しいツボ。もうこうなったら青銅キュンキュン様のミミ12宮
突破とかしかありえないぜ耳〜!! 神に最も近い耳は
このエルフ耳禁断(ry
ps.狐耳愛好家としては狐を押します。

>>91-94
フタナリ物の亜種というか、とにかくきちんとエロエロで
GJです! エロさはトップランク神認定!
禁断少女のほうも、少女のくせに微妙なショタ属性みたいな
ものが入り込み、それが背徳感を増加させるという素晴しさ。
間違いなく職人の仕事に賛辞を! GJ!

>>98-99
ワールドカップ並みの好カード連続!
他の職人様もぜひ参戦を。今なら漏れなく禁断少女ついてきます。










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