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↑キャッシュ検索、類似スレ動作を修正しました、ご迷惑をお掛けしました

禁断少女



1 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/06/23(金) 20:02:49 ID:IJGeRlJg]
禁断少女専用スレ

401 名前:おやぢロリ・ハロウィンネタ(スレ違いかも) mailto:sage [2006/11/07(火) 19:30:23 ID:Y5HKIQJ7]
>>400

 ……しかし、悪事や詐欺の厄災は必ず己に振り返ってくるものらしい。
 PCの画面がブーンと歪むと、タイミング悪く『禁断少女』までもが現れた。
 禁断少女とハロウィーンの魔女っ子少女が険悪そうに視線を絡ませあう。
「おに〜さん。なにようっ!? この女はっ!」
「おにい様……。彼女は去年私を出し抜いた人ですわね。私、しっかり見ていましたの。」
「おに〜さんっ!」
「おにい様……」
 二人の少女はハモリながら、同時に俺を問い詰めた。
「 今夜は どっち !? 」
 待て。いくらかGJを貰える様にはなったが、リアルの俺の生活は元々地味なものだぞ?
 彼女は過去にただの一人、しかもほとんど経験しないまま振られてしまったという、悲しい過去の持ち主だ。
 いきなりそんな難題を突きつけられて、どうしろって言うんだ!?
 俺は急いで脳内データから対策案を検索し始めた。
「え、えっとさ。二人でテクニック合戦をして、勝者とやる、ってのはどう? 3Pじゃ、俺の体力が自信ないしさ……。
 な、な〜んちゃって、なんちゃって。はは……は……」
 俺の苦し紛れの提案に、ハロウィン魔女と禁断少女は 無言の視線を返して寄こした。
 二人の無言がなんだか怖い。頼むから突っ込みなり意見なり言ってくれぇぇ!
 
 もしも俺の命が尽き果てないでいたら、この話の続きは後日談にでも書きた……うわっ!迫ってきた!

           〜 閉幕 〜 

 と、なんだかおやぢくさいロリコンもので失礼しました……。

402 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/07(火) 22:57:17 ID:975jYpMc]
面白いんだけど、タイトルの「おやぢ」と「スレ違いかも」にビビりながら
読んだせいか読みにくかった。けど面白かった。
「スレ違い」は、一年間の禁断少女との逢瀬をカットしたってことね。

403 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/07(火) 23:34:34 ID:r4FhhkAQ]
これはGJなロリ系ですね。
しかしハムスターおぱんつ、頬袋に主人公の精子いっぱいお持ち帰りですか。
哀れな使い魔だーw
ソレはともかく、娘っ子が精子を大事に持ち帰るのは萌えるシチュです。
ぜひ禁断少女にも嬉しそうにお持ち帰りしていただきたいっ!

404 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/08(水) 07:05:25 ID:5JKoz5z3]
GJ!
テンポがよくロリ萌えワロス!
ハロウィン少女と禁断少女の絡みもキボンヌ
またもや萌え設定出してきやがって、裸で待っちまうじゃねーか チクショー!w

405 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2006/11/08(水) 20:17:01 ID:JlIJ9pPV]
GJage!

406 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2006/11/10(金) 07:12:06 ID:NTdmNYH5]
>>390
タイトルにびびったがレスを見て読んだら面白かった

が!

禁断少女と主人公の絡みも省略しないで書いて欲しかった
禁断少女とハロウィン少女の対決も読んでみたい
パンてーの使い魔をもっと生かして欲しい

つーわけで、後日談希望age
GJ

407 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/11(土) 12:28:39 ID:jL8jk0oT]
age

408 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/12(日) 22:44:40 ID:YenZkbUp]
じじ氏がまじきゅーに連載してたロケ夏まんがってイラスト集か何かに収録されてる?

409 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/12(日) 22:45:50 ID:YenZkbUp]
ごめん誤爆



410 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 mailto:sage [2006/11/16(木) 03:04:41 ID:83F7ocWl]
お久しぶりです。
個人保管庫を作ってみました。

green.ribbon.to/~geparosenyo/

こちらのスレに投下した禁断少女の2作品「禁断少女HR」と「夏の終わりに」
もちょこっと加筆訂正してあげてみました。
よろしかったら見てください。


411 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/16(木) 18:57:15 ID:CwWS4vFT]
>410
なぜか見れない

412 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 mailto:sage [2006/11/16(木) 22:27:33 ID:h18xigri]
リンク先が「Forbidden」ページになる方は

ribbon.to/d.php?green.ribbon.to/~geparosenyo/

で、どぞ。(実は受け売り)

413 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2006/11/17(金) 00:34:42 ID:VglCgPim]
乙age

414 名前:なんとなく文字数を減らしてみる mailto:sage [2006/11/20(月) 12:59:37 ID:z9Qvn5Mp]
きんだんしょうじょう:禁断症状
きんだんしょうじょ:禁断少女
きんだんしょじょ:禁断処女
きんだんしょじ:禁断諸事
きんだんしょじょう:禁断書状
きんだんしじょう:禁断市場(禁断試乗)
きんだんしじょ:禁断子女

415 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/20(月) 14:35:43 ID:q1spXSKr]
禁男子

416 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/20(月) 17:12:24 ID:2dX0Gv31]
本日の禁断市場は平均1014.2〜1015.8ポイントで推移しています

417 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 mailto:sage [2006/11/21(火) 23:30:20 ID:kZ92l9fP]
……畜生。
僕は頭をかきむしった。
HDがクラッシュしちまったパソコンはうんともすんとも言わない。
書きかけの文章、そいつの中には、もう完成する寸前のやつもあったんだ。
……僕の、禁断少女が。
くそう。二度と訪れはしない、あの感覚の中、夢中で書いた文章が……。

……ぶうん。

不意に、パソコンの電源が入った。
あわてて文書ファイルを確認するが、案の定、データはパーだ。
だけど……、見慣れないファイルが一つ。


かなしまないで。
かなしまないで。
きっとわたしは、あなたのところにまだ、いっちゃいけないって、
どこかのかみさまにいわれたんだよ。
せかいじゅうをたびして、もっともっとすてきなレディになってから、
あなたのまえにあらわれます。
いつか、きっと。
             きんだんしょうじょ


……バッカヤロ。
漢字くらい書けるようになってから、来い。
いつかお前を召喚してやるからな。


418 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/23(木) 02:00:37 ID:auUdYe/y]
全コスタリカが泣いた

419 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/23(木) 02:59:01 ID:FOc0rSGd]
いいな。ひらがな。



420 名前:おもいつき mailto:sage [2006/11/23(木) 03:09:41 ID:Wiee+zf5]
 こういうのも悪くない、と思ってしまう俺は、どうやらロリコンだったようだ。
 のっぺりした彼女の胸は、起伏がまったく感じられない。
 小さなふたつの淡紅だけが、かろうじて乳房の苗床であるのだと主張しているようだ。
 説明する必要も無いほどに、彼女は未熟な少女だった。
 ヲタクだなんて言われるのは心外だが、確かに俺はそういった趣味を持っている。
 読書は一番の趣味だし、漫画もゲームもアニメも好きだ。
 みっちりと棚を埋め尽くしたそれらが、如何にもという光景なのは理解しているが──
 終わらせたゲームや読破した本を売り捌くなんて、俺にはできない。
 えっちな奴は置き場に苦心するが、今まで買ったあらゆるものは棚に詰め込まれている。
 たかがゲーム、たかが漫画などと侮るなかれ──創作物には魂が宿るという。
 ある日突然、その魂が実体を得て、顕現する──
 なにを馬鹿な事をと言われても、俺はそういう事もあるのだと薄々気づいていた。
 たしかにそれは、存在するのだ──
 のんびりした声が、俺の耳に届いた。
「もうちょっと、眠ってても良いですか?」
 とてもさっきまで、激しく乱れていたとは思えない。
 にっこりと可憐に笑ったこの少女は──
 禁断少女──というらしい。
 断じて俺の妄想ではない。彼女は確かに、ついさっき、俺の眼の前に忽然と現れたのだ。
 少女は一糸纏わぬ姿で現れ、「私を好きにしてください」と言った。
 女としての機能などまるで備えていそうにない少女に、俺は苦笑するしかなかった。
 がっくりとうなだれた少女は、「でも、そうしてもらわないと……」と困った顔をした。
 現れたままの姿では寒かろうと、毛布を掛けてやろうとした俺に、彼女の唇が重なった。
 れろれろと艶めかしく蠢く舌に、俺は次第に理性を失っていった。
 てらてらと淫らに光るその部分は、俺を受け入れる態勢が万全だという事を表していた。
 快楽の泉に指をあてがい、くちゅくちゅと音を立てて掻き乱した。
「感じてるんだ?」と訊くと、少女は切なく喘ぎながら、身体を震わせて肯定した。
 ヲタクと呼ばれても構わない──こんな少女を好きに弄べるのなら。
 与えるだけでなく、味わわせてもらおう──俺は泉に怒張を押し付けた。
 えもいわれぬ刺激が身体を駆け抜ける。
 てのひらで少女の小さな腰を抱え、一気に貫いた。
「くはぅっ!」と苦しげな声を上げた少女は──彼女は確かに存在したのだ。
 れっきとした証しに、シーツに真っ赤な染みが残っていた。
 まったく──明日は晴れるだろうか。シーツを洗濯しなければならない。
 すやすやと眠る彼女の頭を撫でながら、俺も眠りに就いていた。
 ようやく俺が目覚めた時、彼女はもういなかった。黒ずんだ染みだけが残されていた。


421 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/24(金) 14:27:30 ID:s3A1IZk0]
切なさと虚しさがGJ

422 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/25(土) 23:14:33 ID:U04ZokLE]
切なさと空しさと心苦しさと

423 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/26(日) 17:13:59 ID:/peOxXhp]
汁がたりないぜ

424 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/27(月) 10:04:33 ID:WOLz4/qe]
カッコつけたままじゃ抱き合えない

425 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/28(火) 07:33:54 ID:qDBSgFxq]
何このバー茶ファイターな流れ

426 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2006/11/30(木) 07:57:53 ID:8H6zNsd7]
Kinder少女

427 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/03(日) 00:59:25 ID:YybiQP3U]
禁断少女ってやっぱロリなのだろうか。
とりあえず俺の中で和風美人なのは揺るがないのだが
やはり年上属性か?

428 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/03(日) 01:13:15 ID:Ef3OPbXx]
>>427
書き手のところにやって来てすぐに「もう少女って歳じゃねえだろ」ってツッコまれる禁断少女(27)が浮かんだ。
その禁断少女はとても泣き虫さんなので、べそをかきながら
「わ、わたしだっていつまでもこんなことしたくないもん! けどお仕事だもん!
ていうかなんでそういうこと言うの!? せっかく来たのにひどいよっ」
ってわめく様が……

精神年齢は少女だな……、と書き手は思ったそうな。

429 名前:名無しさん@ピンキー [2006/12/03(日) 22:27:41 ID:CvmzGRTN]
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『SSに詰まって外出したら、帰った時にいい感じに
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        話が展開されていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも 何をされたのか わからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        せがれがどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \   姉貴髪ゴム忘れてるとか奴は神とか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの 片鱗を味わったぜ…



430 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/03(日) 22:28:33 ID:CvmzGRTN]
↑下げ忘れた。禁断JOJO

431 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/04(月) 13:07:55 ID:9vO9SrPo]
>>400
亀レススマソ。

>お口からも下のポケットにも、い〜っぱい『精』を詰め込んだよっ!

これを読んで某薬師○ひろ子の「セーラー服ときかん棒」という映画を思い起こしたのは
俺だけか?
確か夢の途中っていう歌だった気がする

432 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/04(月) 20:21:55 ID:XkU+bOdq]
こーのまーまー なんじかんでーもー だーいてーいたーいーけーどー
ただこーのまーまー つめたいほほをー あーたたーめーたいーけーどー

三十路になるとそう出したりやらなくても平気になってきて禁断にならん。

433 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/05(火) 01:21:42 ID:ebhF5Tcv]
『ソレ』はいきなり出て来た。
黒いストレートの髪は肩できっちり揃えてあり、着ているのは水色と白がバランス良く配色された・・・ロリータ服。
きょとん、としている自分の前で『ソレ』は丁寧にお辞儀を一つして、それから可愛らしい微笑と共に言葉を一つ。
「こんばんわ、お姉様。私、『禁断少女』です」
ああ、そうですかー、と呑気な返事をしようとして思わず頬をつねってみた。いや、ちょっと待って。今なんつったこれ。
「禁断少女ですが、お加減悪いんですか、お姉様?」
心配そうに覗き込む彼女を前に思わず項垂れた。
存在は聞いてはいたけれど、まさか自分の所に来るなんて想像してなかった。って言うか自分女だし。
この性別でこの板の書き手だって時点でちょっとねーとか思うけど、だからって降臨する事無いじゃない!
「・・・・・お姉様が私を呼んだのに・・・だめ、ですか」
しゅん、としょぼくれた彼女をじーっともう一度観察してみる。
水色が基調のロリータ服、アリス系な所は確かに自分好みだ。ゴスロリ好きだし、まぁ納得行く。うん。
肩までのストレートの黒髪か、ストレートは好きです、ええ好きですとも。納得行くな。
いやいやいやいや、問題は、そこじゃなくて。
「あのさ、少女って言うからには性別は、その〜」
「ちゃんと女です、お姉様」
やっと自分から声をかけて貰ったのが嬉しいのか、彼女は明るい表情を見せた。
うわぁ。本当に降臨しちゃったよ、どうしよう。確かに最近色々あってご無沙汰だったけれど、どこにでも来るわけ?
どうしようかなぁ。とりあえずどんなモノなのか、きちんと確認しておくのも良いか。
無言のまま、彼女の頬を触ってみたら、想像以上に柔らかくて驚く。若いなぁなんて思いながら紅い唇に触れる。
しっとりとした唇の質感にちょっと嫉妬。
「お姉様、私どうしたら宜しいでしょうか、いられる時間は限りがあるんです」
唇と同じようにしっとりと潤んだ瞳はこちらを覗き込むが、だからと言って手出しは、うーん。
「・・・・私を選んで下さったんじゃないんですか、お姉様・・・・」
ふわりと彼女の細くて白い腕が自分の首に回され、磁器のような白い肌が近付いて来たかと思えば唇が重なった。
その柔らかい唇の感触を味わいながら、細い体を水色の服の上から抱き締めていた。



「・・・・・・・・って夢見たんだけどさー、どう思う〜?」
「面白い夢ですね」
クスクス、と目の前にいる少女が笑う。
「で、貴女だれ?」
「― 禁断少女、ですお姉様」

あー、困ったなぁなんて思いながら、伸ばされてくる白い腕を苦笑しながら見ていた。

434 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/05(火) 01:22:54 ID:ebhF5Tcv]
こんなパターンもあるんじゃないかとかちょっと思ってみた所でそのまま寝る。ノシ

435 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/05(火) 01:43:03 ID:nKORQ4GH]
うはー落ちで和露中www

436 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/05(火) 22:31:19 ID:D+8zr5WR]
いい!

437 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/06(水) 23:03:32 ID:13d4dHFH]
それにしてもこのレス、ゆりゆりである。

438 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2006/12/10(日) 01:20:43 ID:p9UYIiC5]
それにしてもこのスレ、ゆるゆるである。

439 名前:名無しさん@ピンキー [2006/12/10(日) 07:07:51 ID:23PNy+Ml]
age



440 名前:名無しさん@ピンキー [2006/12/16(土) 01:49:35 ID:xiz79PwT]

断少女

441 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/16(土) 02:38:33 ID:WzM8b5Qc]
アリプロの曲名みたいだな
ローゼンメイデンに使いそうな

442 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/16(土) 15:57:32 ID:HjuBo9gB]
そもそも禁断少女ってなんですか?

いや、たまった人の前にでてくるモノってことはわかってるんですが、

幻覚か、はたまた妖怪か。

なんなんでしょうね?

443 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/16(土) 23:02:27 ID:anq45klL]
夢、幻。
そんな風に呼ばれるいきもの

444 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/17(日) 06:03:11 ID:ZhFEZ2IP]
家ではなく人に憑く、座敷わらしの一種かな?

445 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/17(日) 20:34:40 ID:T09SYLN3]
書き手に憑くんじゃないか?

446 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/17(日) 23:45:32 ID:nZtnt44J]
決まりきった概念なんてないよ

幽霊だと思えばそれは幽霊だし、幻覚だと思えばそれは幻覚
それが禁断少女。名前の由来は>>3

447 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/21(木) 13:23:59 ID:vdkrGRRf]
『禁断少女』という呼称は、そのうち駅売りのエロ文庫の背表紙とかでも
見かけるようになる気がする。それも数社で。
禁断少女といっても、もちろん名前だけ。
新しい名詞って、使ったもん勝ちだもんな。

448 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/21(木) 20:34:17 ID:q0iTrFAi]
>>447

shop.arena.nikkeibp.co.jp/item_info/20301471691127.html

すでに出ているorz

449 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/21(木) 21:02:47 ID:BvILcsiA]
ちょっとナマイキで“危険”な色気を醸し出す少女を追及する「禁断少女」シリーズ

すげえな



450 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/22(金) 01:02:11 ID:igUfIm1w]
DVDの方が早いんだね。

451 名前:名無しさん@ピンキー [2006/12/22(金) 01:12:35 ID:pJXvB/IE]
横断少女

452 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/22(金) 13:03:18 ID:gA+oP46E]
黄疸症女

453 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/22(金) 22:43:06 ID:zQclqvgj]
濃淡少女

454 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/23(土) 06:13:20 ID:senbKArX]
>>453
恐らく私が今居る世界は夢の中であるのだろう。
と言うのも、ひどく見慣れた光景に思えるこの世界はどこかいびつで、
音という音が感じられず、そして何より懐かしさを覚えさせるこの部屋に、色彩というものが感じられないからだった。
部屋はひどく狭く見えたが、どのような錯視効果が働いてはるものかは判別がつかないものの、
実際に歩いてみるとかなりの面積を有するようでもあった。
予想外の苦労を強いられつつ私が向かった先には、勉強机がある。
子供向けの意匠のそれは、私の体にぴたりとあった。
まるで長年使い慣れたかのように、だ。
机の上は一冊の(なぜかタイトルも表紙の絵も理解は出来ないが、断定できる)少年誌だけが置いてあり、
それから壁に立てかけられた姿見を見て、私は気づいた。
幼年期の姿の私が今居るこの部屋は、子供部屋、
詰まるところ私が今持つ姿にふさわしい時代を過ごした部屋だった。
……声が聞こえた気がする。それは私の帰宅を歓迎する言葉であり、
同時に重量感が背中に覆い被さってくる。
鏡には、未だ私と私の部屋しか映していない。
肩に何かが触れる。それに手を添え、視線を移すと、女性とおぼしき手が添えられている。

ツヅク?

455 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/23(土) 12:43:22 ID:qmVtK+MH]
ノスタルジックな雰囲気がいい!
続け!希望する!

456 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/24(日) 00:16:24 ID:/IN3QN39]
クリスマスネタ投下します。
クリスマス禁断少女、略してクリ禁少女。
6レスです。

457 名前:クリ禁少女 1/6 mailto:sage [2006/12/24(日) 00:17:07 ID:/IN3QN39]
 そのとき俺はスランプだった。
 SSと呼ばれる短い自作小説を、とある掲示板の一角で書くようになって数ヶ月。
 最初の頃は、自己満足の駄文を形にしては書き込んだ。
 初めてGJと言われたときには転げ回って喜んだ。
 そうするうちにそこそこ「GJ!」の数も増えていき、かなりのペースで書き込んでは、
一人で悦に浸っていた。
 ――以前は、だ。
 それが今ではすっかり書けなくなった。
 一行書いては、二行目が浮かばない。
 三行書いては、全削除。
 相変わらず、構想だけはポンポン浮かぶんだぜ?ただ、それを書き上げるだけのモチ
ベーションが続かない。
 そんな調子が、もうずいぶんと続いていた。
 そもそもスランプと言う言葉すらおこがましい。それほどの才能なんて元から俺にはあ
りはしないのさ。
 だから、情熱が冷めた。飽きた。その程度の言葉がぴったりしっくり収まった。
 それでも、それを認めたくないという未練もあって、今日もまたテキストエディターに
向かっては、悶々としている俺が居るのだった。
 
「うう゛ぁ〜、書けねえ……」
 一人暮らしの部屋に俺の独り言がむなしく響く。俺は吸いさしのタバコを灰皿に押しつ
けてコタツに潜り込んだ。いつしかすっかり日も暮れていて、部屋では台の上に置いた
ノートパソコンの画面光だけが白々しく輝いている。
 今日はクリスマスイヴ。こんな大切な日にも俺は一人で部屋にこもり、しかも何の成果
もないままに過ごしてしまった。まったく、こんなんじゃまるで……
「ただの引きこもりだね」
 唐突に声をかけられて俺はコタツから飛び起きた。声の質は女の子のようだが、断じて
俺には訪ねてくれる彼女はいないし、妹なんかも居やしない。
「だ、誰だ!?」
 俺はちょっと見苦しいくらいに泡を食って、照明のリモコンに手を伸ばす。
 部屋にはくすくすという笑い声が木霊する。
 照明の光が暗がりに慣れた瞳に突き刺さる。視界が真っ白に染まる。
 その白の世界には見知らぬ少女がいた。

「こんばんは」
 コタツを挟んで俺の正面に佇む少女はにっこり微笑んで普通に挨拶をした。
「ああ、こんばんは」
 俺たちはちょっと間の抜けた挨拶を交わした。本当はもっと他に言うことがあるはずな
んだが、少女の姿に俺はずいぶん呆気にとられた。
 部屋にいたのはミニスカサンタルックの少女だった。
 どうやら人間ってのは想像の遙か斜め上を行く現実に遭遇すると、ただ呆然としてしま
うものらしい。
 俺は改めて少女を見る。年は高校生くらいだろうか、ショートカットのサラサラヘアー。
顔立ちは瞳がくるくると大きくて、かなりカワイイ。服装はキャミワンピースタイプのミ
ニスカサンタ衣装にアームウォーマー、ご丁寧なことに白いニーソックスまで履いている。
正直なかなか俺の好みのドンピシャだ。
「ええっと、君は……?」
「私は困っている人の元に贈られたサンタさんのプレゼントです!」
 眩しいほどの笑顔で応える彼女に、俺はようやく納得のいく現実に落ち着くことができ
た。この場に必要なもの。それはきっとあれだ。
 暖かい笑顔と緑の救急車。

458 名前:クリ禁少女 2/6 mailto:sage [2006/12/24(日) 00:17:58 ID:/IN3QN39]
「ちょ、ちょっと待って!私はそんなんじゃありません!」
 少女は俺の考えを察したかのように慌てて否定した。
「うわ、な、なんだ?俺、口に出してた?」
 少女は首を振って否定する。んじゃあ、ずいぶん勘の良い子だ。
「それに緑の救急車なんて存在しないんですよ。都市伝説です」
「あれ?そうだっけ?」
 このおかしなサンタ少女のおかげで俺は1つ賢くなった。
「この世の中にはそういった嘘の都市伝説がいっぱいです。特にインターネットの世界に
はよくできた嘘がたくさんあります」
「で、俺みたいな単純な奴が騙されるわけかい?」
「うん」
 ちょっとムカツク。
「都市伝説なんてほとんどは嘘っぱちです。おもしろ半分に作られたお話です。でもね、
ごく稀に本当のことがあるんです。それが私です」
 と少女は得意げに胸を反らした。
「はあ……」
 俺は気の抜けた返事を返しながら、別のことを考えていた。
 意外に胸大きいな、と。
「な、何考えてるんですかっ!」
「あ、ごめん」
 またもやナイスなタイミングでつっこみを入れられてしまった。やっぱり勘の鋭い娘だ。
もはや俺は笑って誤魔化すしかない。
「って、まだ私のこと分からないんですか?」
「うん。全然。どこかで会ったっけ?あ、町で俺を見かけて一目惚れしたとか?」
 自分で言っておいてなんだが、一番ありえないシチュエーションだ。案の定、彼女はや
れやれといったオーバーアクションで否定する。
「私のスレッドとか読んでくれたでしょう?」
「はあ?」
 何を言ってるんだろう。さっきから少女の言葉はつかみ所がない。それでも俺はつたな
いヒントを頼りにして懸命にパズルを組み上げる。それはなんだかSSのプロットを繋げ
る作業に似ていた。スレッド……都市伝説……ん?SS書きの所へ現れる少女……
「あああああああああああ!!ま、まさか!」
「はい」
「き、き、き、禁断少女!!」
 少女はにこにこ微笑んでいた。
 俺の頭の中で完成したパズルはもっともありえない答えだった。

459 名前:クリ禁少女 3/6 mailto:sage [2006/12/24(日) 00:18:42 ID:/IN3QN39]
 彼女の正体が分かったからと言って、俺の疑問は深まるばかりだ。そもそも俺はオナ禁
なんて殊勝なことはしてないぜ?
「今日は特別サービスです。えっと……そのもにょもにょ禁……をしなくても今年がんば
ったSS書きさんへのご褒美としてやってきました!」
「えっ?なにをしてなくてもって?」
「ですから……オ…オ……もにょもにょ禁……」
「んん?なに禁だって?聞こえないよ?」
「んもう!分かってるくせにーっ!」
 驚かされた仕返しにと、ちょっとばかり意地悪をしたら、俺はすっかり怒られた。
 なかなか禁断少女って可愛い奴だ。
「とにかく、今夜は特別なの!サンタさんからのプレゼントなんです!」
 どうやら最近のサンタは良い大人にもプレゼントをくれるらしい。粋な男だぜ。
「それに、最近調子が悪いみたいだから、元気づけようと思って」
 そうい言って少女は何気なく俺の隣にちょこんと座ってコタツの上のノートパソコンを
のぞき込む。思いがけず急接近した彼女からはとてもいい香りがした。
「ほらね、今日も一行も書いてない」
「いや、それは、あれだ。今からちょうど書こうとしてたのさ。だから真っ白なだけであ
って、2時間もすればサクっと一本……」
「嘘でしょ。私には貴方の考えてることが分かるんです」
 これにはちょっとびっくり仰天だ。彼女はなんでもお見通しというわけか。それならば
さっきから感じている勘の良さってのも納得できる。さすがは禁断少女、只者じゃないぜ。

「それで、ええっと、結局、君は何しに来たんだっけ?」
「だーかーらー!貴方を元気づけるために来たんですっ!」
「はあ……」
 元気づけるって、どういうことだ?ま、まさか……あんなことや、こんなことを……な
んせこの子は噂に名高い禁断少女だ。やっぱりちょっと俺は不謹慎なことを期待してしま
う。エロSS書きの性ってやつだな。
「うん、それももちろん大丈夫です」
 またもや俺の考えを読んだらしい禁断少女は苦笑いして、恥ずかしそうに俺を見つめる。
顔も仕草もなかなか可愛らしい。
「ホントに本気?……実はドッキリでしたとか言うんじゃないか?」
「言いません!……んと、じゃあ、これで信じてもらえますか?」
 そして彼女は優しく俺にキスをしてくれた。唇は柔らかく、頭がしびれるくらいに心地
良い。これは夢か幻か、どこまでも現実感のない状況だった。それでもいいじゃないかと
俺は何も考えるのをやめた。そもそもこんな夢と現実の境界線で生きてるのが、俺たちS
S書きだろう?
 とにかく全てを振っ切るくらいに最高のキスだった。



460 名前:クリ禁少女 3/6 mailto:sage [2006/12/24(日) 00:19:17 ID:/IN3QN39]
 俺たちは結構長い間口づけしていた。彼女の唾液は蜜のように甘い。俺は夢中で舌を絡
ませる。
 唐突に彼女の手が俺の太ももに添えられた。その手が少しづつ上へと登ってくるものだ
から、たまらない。見た目は清純な少女がとる艶めかしい仕草に、俺は息が詰まるほどの
興奮を覚えた。
「私にさせてもらえますか?」
 上目遣いに問いかけてくる彼女に、もちろん俺に嫌とは言えない。むしろお願いします。
 彼女の指が手際よく俺の下半身を裸にしていく。
「もう、すごいことになってますね」
 まったく彼女の言うとおりだった。俺のものはすっかり大きく立派な姿をさらしている。
 サンタ服のアームウォーマーから覗く、彼女の白い指先が俺の敏感なところをなぞる。
それだけで背筋にぞくりとするような快感が走る。
 やがて彼女は俺の横からうずくまるようにして、俺の下腹に顔を近づける。癖のない髪
がその表情を覆い隠すと、俺のものは彼女の温かい口の中に包まれた。
「ん……んぅ……」
 彼女の口から漏れる、悩ましげな吐息までもが俺を熱くさせる。彼女は巧みな動きで的
確に愛撫していく。
「ふう……やばいくらい気持ちいいよ」
 俺もここでされるがままになっていては男が廃るとばかりに、彼女の下半身に手を伸ば
す。サンタ服のミニスカートをたくし上げると中からはシルクでもレースでもない、木綿
の少女らしい下着姿が現れる。どこまでも俺のツボを押さえた姿だ。
 俺は彼女のおしりに触れる。木目の細やかな素肌はすべすべだ。俺はその感触をもっと
楽しみたくて執拗になで回す。我ながら、ちょっと変態オヤジのようだ。
「あん……」
「もっと色々触っていい?」
 彼女は首だけでコクリと頷く。俺は下着の上から彼女の大事なところへ指を這わせる。
意外にもそこはもうしっとりと湿り気を帯びていた。
 俺は指でまさぐって小さな突起を見つける。今度はそこを重点的に刺激した。
「んんっ……はぁぅ……そこ……」
 彼女の吐息が熱を帯びてくる。
「ここが、なに?」
 彼女の敏感なそこを二本の指で挟むようにして、こね回す。
「ぁぁぁっ……そこ……気持ちいいです」
 俺のテクニックに彼女のあそこはぐっしょり濡れていた。下着の上からでも嫌らしい水
音が聞こえるくらいだ。流石は俺。妄想SSで鍛えたテクニックは伊達じゃあない。
 ともかくもこれでお互い準備はオッケー整ったわけだから、俺の我慢は限界だった。
「お、俺、もう……!」
 と、これからガバチョと襲いかかろうとしたところで、逆に彼女にのし掛かられて、俺
はあっさり押し倒されてしまった。
「あれ?」
「ダメです。最後まで私にさせてください」
「は、はい……」
 ちょっと情けないぜ。

461 名前:クリ禁少女 5/6 mailto:sage [2006/12/24(日) 00:19:56 ID:/IN3QN39]
 俺は床に見事に押し倒されて、その上に彼女が馬乗りになっている。格闘技で言うとマ
ウントポジションを取られたってヤツだ。これじゃあ、俺も手が出せない。
 だから彼女は意地悪な笑みを浮かべて俺を見下ろしている。
「ふふふ……この状況、何か覚えがありませんか?」
「えっ?ん??」
「女の子に押し倒されて騎乗位でエッチ……」
「……あ、それは俺が最初に書いたSS……?」
「はい、そのシチュエーションでしてあげますね」
 さっきまでの清純さはどこへやら、いまではすっかり立派な小悪魔だ。
 俺は両手を頭の上で押さえつけられて身動き一つとれやしない。彼女は片手で器用に自
分のショーツを脱いでいく。
「入れ……ますね……」
 彼女は俺のものに指をあてがって、自分の中へ導いていく。残念ながら繋がる部分はサ
ンタ服のスカートに隠れて見えないのだが、それが逆に想像をかき立て劣情を煽る。
 やがて先端が生暖かいものに触れ、ゆっくりと包まれていく。
「ん……くはぁ……」
 彼女が切なそうに眉根を寄せる。そしてスカート中では俺の全てが飲み込まれた。
「く……ぅ……奥まで……届いてます」
「苦しい?」
「大丈夫……です……動きますね」
 彼女の腰がゆっくり動き、俺のものが粘膜に擦り上げられる。最初は緩やかに、だけど
も徐々にその反復運動は速度を増していく。
「あ……んっ!……や……!」
 彼女の漏らす吐息が確実に喘ぎ声に変わっていく。いつしか彼女は俺の腕の拘束も解き、
夢中になって乱れ動いている。俺の方もずいぶん興に乗ってきて、下から腰を突き上げる。
「っっっ!ううっ……だめ……それ……奥にごつごつ当たって……!」
「気持ちいい?」
「は、はい……っ!……あああっ!」
 俺たちは狂ったように激しい注挿を繰り替えす。部屋にはお互いの体がぶつかる音と粘
り気のある水音が響き渡る。
「だめっ……あああっ……私、もう……いっちゃう!」
「ん、俺も……そろそろ……」
 俺は長いストロークで腰を打ち付ける。その度に頭の芯まで痺れるほどの快感が波のよ
うに押し寄せてくる。
「いくっ……あああああああっ!!」
 彼女が絶頂を迎え、きゅうっと締め付けられるのと同時に俺もありったけの精を彼女の
中に放った。それは何度も何度も脈動して、彼女の中を満たしていった。

462 名前:クリ禁少女 6/6 mailto:sage [2006/12/24(日) 00:20:47 ID:/IN3QN39]
 事を終えた俺たちは重なるように抱き合ったまま、息が上がってしばらくまともに話す
こともできなかった。
「どうでした?自分で書いたSSのエッチって」
「すごい、良かったよ。なかなか俺の妄想も、捨てたもんじゃないな」
「でしょう?ちゃんとGJ貰ってたじゃないですか。また、書いてくれる気になりまし
た?」
「んん、どうだろ。俺なんかより上手い書き手はたくさんいるからな……この前、書き込
んでいた新規参入の人なんか俺より多くGJ貰ってんだぜ?」
「でも!貴方の妄想は貴方にしか書けないんですよ!」
 俺はちょっと彼女に感心した。
「ありがとう、良いこと言うじゃん」
 つまり、周りのことは気にせずに書けということなのか。
「それに、貴方のSSに触れた人はとても楽しんでいるんですよ。貴方が自分で思ってい
るよりもずっと」
「それはどうかな?」
「いいえ、私には分かるんです。GJ一つ一つに込められた強い思いが」
 人の心を読むという不思議な少女が言う言葉には奇妙な説得力があった。確かにGJな
んて二文字は味気ないけれども、うまく言葉にできない色んな思いが詰まっているのかも
しれないな。
「……ん、なんか書ける気がしてきた。ね、いつまでココに居られるんだい?」
「えっと、日付が変わるくらいまでは」
「よし、んじゃあさ、温かい紅茶を入れてくれない?」
「はい!」
 俺は一本、たばこに火をつけ、エディタを立ち上げた。真っ白なウィンドウは俺の言葉
を待っている。長らく忘れていた感覚だ。
 時計を見れば12時までにはまだすいぶんと時間がある。
 だから、頼むぜ、俺の指よ。
 彼女が居なくなる前に、SS一本書かせてくれよ。

463 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/24(日) 00:33:03 ID:jdwJwv7Z]
こいつはとても「GJ」だぜ!

464 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/24(日) 00:37:00 ID:ZDj8721Q]
GJ!!

>彼女が居なくなる前に、SS一本書かせてくれよ。
最後のここの一節で、ものすごく切なくなった。

465 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/24(日) 00:51:05 ID:hQ6icAOE]
いいクリスマスプレゼントだ
GJ!

そしてよいクリスマスを

466 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/24(日) 01:04:17 ID:AsOQsicQ]
GJ!

俺もなんだか書ける気がしてきた。

467 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/24(日) 01:18:15 ID:j1zypRof]
GJです。
禁断少女かわいいよ禁断少女(* ´Д`)

468 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/26(火) 00:06:40 ID:usvHF4Sl]
身につまされるwww
今書いてるお話が止まってるけど、
きっと俺だって書ける。あの、初めて書いたSSのパッションを思い出せば……。

gj!

469 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/30(土) 03:14:43 ID:EfO+my9G]
もうこんな時間か。
「…し…〜…
 ……ま……ん」
隣りのヤツこんな時間にビデオでも見てんのかな?
寝るか。

「………い〜……て〜」
かすかに人の声がするような気がする。
冷蔵庫の方からか? 確かめてみるか。

「う〜 気付いてよ〜 助けてよ〜
 しくしくしくしく……」
冷蔵庫の後から女の子の声がする。 どうやって入り込んだんだ?
「誰だ? 何やってんだ?」

彼女の話によるとなんでも禁断少女とかいうもので、出てきたところがそこだったらしい。
冷蔵庫の中身を出し、冷蔵庫を手前に引っ張り出してご対面。
うん。 メイド服だ。 華美すぎない点でみんな納得のメイド服だ。
銀髪を腰くらいまで伸ばした女の子がメイド服に身を包み、半べそをかき、膝を抱え、
少し鼻を垂らしながらこっちを見上げている。 顔はかなりかわいい。
胸も……結構あるな。 とりあえずティッシュの箱を差し出す。
「あ、ありがとうございます〜
 わたしは、あの、禁断少女なので、も、もしよろしければ、エッチなどを、
 ふつつか者ですがその、初めてなのでよ、よろしくお願いします」
といって頭を下げる。 つむじが見える。 銀髪が綺麗だ。
こちらこそとつられて頭を下げる。
野菜だの卵だのが床に並ぶ中で正座して頭を下げ合う二人。 う〜ん変な光景だ。
「では、とりあえず〜……あーーーーー! 時間が! あと、さ三十秒しかないーーー!」
「なにーーーーーー?!!」



470 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/30(土) 03:16:07 ID:EfO+my9G]
「また会えるかな?」
「は、はい。 その、私のことを想像してもらえれば、きっと。
 えっちなお姉さんを〜とか、大和撫子を〜とか想像されますと、私ではない方が
 出てこられると思いますけど、出来たらでいいんですけど、わ、私を呼んで頂けたら〜
 その〜嬉しいかな〜と思っていたり」
「うん。 君を想像する」
「ありがとうございます〜。 私一人だけを〜とか、浮気してほしくない〜とか、
 そういった気持ちがまったく無いわけでは無いわけでありますが、あ、もちろん私は
 あなただけのそうぞ」
と喋っている途中でいきなり消滅する。
う〜んやっぱり人外だったか。 でもかわいかったな。 すごく。

にしても、今日は一つ発見したな。

エッチって15秒で出来るんだ。

471 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/30(土) 03:36:18 ID:q9VFF+NB]
早漏乙!wwwww

472 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/30(土) 11:25:49 ID:GCEcPEHD]
ヤってたのかよw

473 名前:名無しさん@ピンキー [2006/12/30(土) 20:03:07 ID:Zo9SxcBu]
禁断少女、出ろーと念じたら隣の部屋でスパーク音がしだした。
関係なさそうなので寝た。

次の日テレビでサラコナーって人が殺されたってニュースが出てた。
今日もいい天気だ。

474 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/30(土) 21:55:11 ID:WNy+a6J5]
き、きっと息子がなんとかしてくれるよ。

475 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/30(土) 23:55:45 ID:IVbyHYhI]
デデンデンデデン デデンデンデデン

大丈夫、たぶnまだ一人目だ。

476 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/31(日) 22:05:55 ID:AmEPv9yK]
>428
のネタで一つ読みたい

477 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/01(月) 02:48:08 ID:NyfgmQoE]
仕事成女か。
エロ無し専門の漏れには無理でつ。
今年もよろしく。

478 名前:ボーイッシュぽいもの mailto:sage [2007/01/01(月) 10:26:14 ID:nbZIcD3L]
「あけおめー!!」
「おめでとう、せめてお年始の挨拶くらいは正しく使いましょう。」
……いやそうじゃない。えーとこの子は誰だ。
「やだなあ、忘れちゃったの?」
こちらの怪訝な顔を見たのだろう、少女に言われて、
記憶を巡らす。
そもそもこんな理想的にボーイッシュな少女は知り
合いにいないはずだ。
寂しくてその手の派遣でも呼んだかとも考えたが、
そんな覚えはないし財布だって余裕はない。
一人手酒で飲んでた酒は、寂しさを紛らわすように
ペースが早く、周り方も相応、てなもんでかなり頭
が痛かったりする。
ただまあ詰まらん酔い方には自信があって、今日だっ
て呑んでる間の記憶がない訳じゃない。何なら紅白の
結果でも言ってみようか。紅だな。ごめん見てない。
……うん、正気だ。正気は保った事を確信した上で問う。
「どっから入ってきた?」
盗み見たアパートの玄関には確かにダブルロックが掛かっていたし、
窓だって無駄に高い柵があり、まあ不可能ではないだ
ろうが目の前の少女がそこから侵入してきたとは考え
がたい。二階だし。
「えーと、入ってきたっていうか、出てきたっていうか」
「おう」
「キミの脳から?」

そうかそうか。

479 名前:ボーイッシュぽいもの mailto:sage [2007/01/01(月) 10:29:14 ID:nbZIcD3L]
「キャーって、なんで服脱いだのに寝るのー!?」
「裸で寝るのは習慣だし、自分で発信した電波と会
 話する趣味は無いの。」
それでも律儀にオヤスミと呟いて目を閉ざした。
なにやらやかましいがまあいずれ収まるだろー、電
波だし。ということで放置する事に決めて寝返りを
打った。少女の声は背中に向くことになる。
「ねぇちょっと待って、起きてってば!話聞いてよ!!」
昨今の電波にはどうも触れることすら出来るらしい。
布団の上からゆすり起こそうと電波女は試みるが、
この状態でそんなことをされたところで、リズミカ
ルな振動は誘眠の意味しか持たない。
「もー……しょうがないなあ……」
嘆息。
「そうそう、しょーがないからさっさと帰れ帰れ。」
言葉の尻に、大欠伸。本格的に寝入ろうと布団を引
きあげようとしたが、女の手に阻まれる。
疑問に思う間もなく、何かが布団の中に滑り込んで
くる。そして俺の首に回される細長く、柔らかさと
堅さとを兼ね備え、仄かに暖かいもの。
反射的に目を見開いたとき、すでに俺と彼女の唇は
触れ合っていた。
「……!!」
柔らかなものが口腔を侵す。



480 名前:ボーイッシュぽいもの mailto:sage [2007/01/01(月) 10:31:26 ID:nbZIcD3L]
少女の舌が歯茎を撫で、
無意識のうちに開いていた歯の隙間を抜けてくる。
狭い空間の中で舌は俺のそれに絡みつく。甘い感触、
とでも言うのだろうか。自分のものとは比較にならない柔らかさで少女の舌
になぶられると、拒み難い悦楽が頭を支配する。そ
れは中心に向かう左手も同様で、あからさまに充血
していくのが解る。
ついに彼女の手がそこにたどり着いたとき、
(……やばい)
そう感じたが、惚けた体に彼女の手は力強過ぎた。
振り解く間もなく、少女の細く冷たい手が一撫でし……

…………………
…………
……



「……えーとホラ、私巧いから」
「……」

気まずい沈黙。

481 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/01(月) 10:32:44 ID:nbZIcD3L]
本番無しでごめん。

482 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/01(月) 15:58:19 ID:S0b3KGRi]
乙ですww
据え膳手を付けずに寝るとはイイ性格してんなwwww

483 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/01(月) 16:37:47 ID:/skFHQaY]
GJ!
つか、これは寝てるんじゃなくて
ひと撫で昇天ってやつでは。
南無w


484 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/01(月) 22:36:30 ID:bteJ6iKc]
き、気まずすぎるw

485 名前:ボ(ry書いたバカ mailto:sage [2007/01/02(火) 11:36:28 ID:QiGXZf7P]
何か悔しいしグダグダで見苦しいんで再召喚してみたら、
何か説教されてる……

486 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2007/01/02(火) 15:24:17 ID:OJ1PiJ+R]
流浪投下2007の1。てへ。ひどい話を書いた。
反省してないけど、ひどいので注意。
----------------------------------------
 うっすらと目を開ける。
 煙ったような白明、それとも薄暮の天井が写る。
 見慣れた僕の部屋の、見慣れた天井。
 暖房嫌いの僕の、冬の空気に満ちた部屋。その冷たさと、布団の暖かさ。
 目覚めの薄い失望の中で僕は胸を突く悲しさに耐えた。なんだろう。僕は
何でこんな気持ちなんだろう。ただ寂しく、虚しく、胸の奥の大事な部品を
ちぎり取られたように痛かった。
 夢の残滓が胸の奥で木霊だけを残している。
 もう内容も思い出せない夜明けの夢の、その暖かさと懐かしさが、その幸
福と同量の悲しさになって僕を責め立てる。
 思い出せるなら、これほど悲しい気持ちにはならなかったかもしれない。
 痛みを感じるほど大切な気持ちだったのに、思い出せないことがこの悲し
みの根源なのかな。脆く儚いものを美しいと思うのならば、人が美しく思う
ものはみな等しく過ぎ去るのだろうか。それはこの上なく悲しいこと。
「んぅ……」
 物思いにとらわれて布団の中の昏い階段を降りてゆきそうな僕を、柔らか
い寝息が連れ戻す。右腕にかかる優しい重さ。彼女が油断しきった寝顔で頬
を僕の腕にこすりつける。普段は気の強いところもある表情が寝ているとき
だけはなんとも甘えん坊そうなものになる。
 この寝顔を見るのを楽しみにしていること。
 彼女本人にも言えない秘密だ。
 彼女のその姿を見ていると、さっきまでの悲しさが波に洗われる砂浜のよ
うに消えていく。もう輪郭さえもつかめない、淡雪のような消え方。
 不思議な喪失感さえも、陽だまりの名残雪のように失せてゆく。
 太目の眉の下の目線は柔らかく閉じられて、まるでイチゴたっぷりのケー
キの夢でも見ているように口元は緩んでいる。ちょっと涎までたらしちゃっ
て。赤ちゃんみたいなものだ、可愛いな。
 ぴったりくっつけられた身体が温かい。丸みを帯びた彼女のラインが布団
の中で寄り添ってきている。
 僅かな吐息の動きが眠っていても彼女の存在を強く僕に伝えてくれる。
 抱きしめた彼女の裸身の、モデル体形と云うわけじゃないけれど僕の腕に
すっぽり収まる腰の線が心地良い。
「ん。……んぅ?」
 彼女が目に砂が入ったように眇めつつ、僕を見上げる。
「むぅ……」

487 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2007/01/02(火) 15:25:52 ID:OJ1PiJ+R]
「おはよ」
 彼女をびっくりさせないように小さく囁く。
 彼女はまだ夢と現実の境界にあるあの陽だまりにでもいるような表情でい
たけれど、やがて口の中でおはようとかそんなことをもぐもぐと呟く。
 まだ時間は真夜中前だ。粉雪のちらつく夜空がカーテンの隙間から見える。
街路の水銀灯に照らされたそれは白く、かぼそく、この部屋に聞こえるのは
遠くを通る車の、幽霊じみた遠い響きだけ。
「また、見てた」
「ん?」
 彼女の定番の非難を、僕はわざと気がつかないように受け流す。
「寝顔、見てた」
「そんなことは無いよ」
「むー」
 彼女は子供のように口をへの字にすると、下着しかつけていない下肢を僕
に絡ませる。彼女としてはぐいぐい押し付けて困らせる気なのかもしれない
けれど、それは暖かくて、柔らかくて、僕としては内緒だけどちょっとだけ
幸せになってしまう。
「白状しなさい〜」
「何も見てませんですよ」
 僕は軽く答えると、布団の中で彼女の腰を抱き寄せる。強く抱きとめて、
彼女を僕の身体の上に乗せる。重いなんて思わない。その確かさが、僕に体
重をゆだねてくれる彼女の気持ちが嬉しい。
「ごまかされないんだからねっ。そんなことじゃ」
 眉を吊り上げる演技をする彼女も、少しだけ嬉しそうだ。ぬくい、ぬくい
といいながら、僕の肩口に頬を摺り寄せる。
 こんな冬篭りに似た夜の、新年の深夜。
 およそ考えられる限りの中でもっとも望ましい「今この瞬間」の過ごし方
の堂々のトップランキングが、暖かい布団の中で彼女とじゃれあうこと。
 汗を含んだ香りもどこか甘くて、僕は胸がいっぱいになる。
 僕のだぼついたTシャツをはおっただけの彼女の背筋を布団の中でたどる。
交じり合った二人の体温が攪拌されて、渦を巻き、彼女がひくんと震える。
「うう、ごまかされない」
 唱える彼女の肩口を指先がたどる。
「絶対に追求する〜」
 何でこんなにふわふわなんだろうといつも思う彼女のパンツの縁をたどっ
た指先が、そのままお尻の丘を越えていく。
「卑怯者〜っ」
 太ももの間、彼女の形のいいお尻の底を僕の指先は、くるん、くるんと撫
で回す。

488 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2007/01/02(火) 15:26:40 ID:OJ1PiJ+R]
 腰を逃がそうとする彼女を左手で抱きしめて、聞き分けの無い子供を優し
くあやすように指先で輪舞を繰り返す。
「……ううう、ぜったいにぜったいに懐柔されないんだから」
「うん」
 にこりと笑う。僕本人は微笑んでいるつもりなんだけど、彼女は決まって
「意地悪を企んでいる微笑だった」と言う笑顔だ。
 そうなのかな。本人は自覚が無いのだけれど。
「うん。じゃない〜っ」
 噛み付きそうな彼女、でもその下肢はもう力が抜け始めている。
「絶対に絶対?」
「ぜったいにぜったいにぜったい」
 下着のクロッチを僅かにずらすと、彼女の瞳に一瞬だけ怯えと期待みたい
な色が混じる。僕は彼女の秘裂を爪先で軽くなぞる。
「ふぅん」
「ぜったいなんだかっ」
 その言葉が終わるのを待たないで、潤んだようなそこに指先を沈ませる。
 第一関節までも使わないような浅い挿入。
 その浅さがぞくりとした震えを彼女の背筋に差し込む。途切れさせた言葉
に続く絶息とせわしない呼吸、甘い体臭が僕を包む。
可愛らしく逃げ出そうとするお尻を振る動作が、そのまま罠にはまり込むた
めの動きになってしまっている。
「ぅ。はぅぅぅ〜ぅっ」
 悔しそうな、それでも隠しようが無いほど甘い声。
「気持ちよくない?」
「そんなこと、ぅ、ない……もん」
 弾みそうになる彼女の呼吸。小さな動きにも耐えかねるように敏感に反応
する狭い肉穴の熱さが愛しくて、優しく髪の毛を撫でる。
 身体の火は消えてなかったらしい。浅い眠りに突く前の蕩けるような交わ
りの熱さのままに僕の指先から濡れた音が響く。
 豊かな胸を僕におしつけ、シーツを握って耐える彼女。それが愛しくて僕
は指先をあくまでも優しく浅く動かす。これが彼女の弱点なのだ。
 もどかしいような焦れったいような指遊びに、彼女の身体を弛緩と緊張が
交互に襲う。
 必死に逃げるような動きが、指を追いかけるような緩慢な誘惑の振り子に
変わる。彼女の甘く湿った吐息が漏れはじめる。

489 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2007/01/02(火) 15:27:44 ID:OJ1PiJ+R]
「許してくれる?」
「〜〜っ! だ、だめ。追求するのっ」
 一瞬だけ気を取り直す彼女の粘膜を指先でくすぐる。彼女が我慢できる程
度の刺激に抑えつつ、優しく懐柔していく。
 彼女の太ももに小さな漣が走り、僕の腰を挟みつけるようになる。それで
もまったく気がつかないように、彼女の背筋をなでながら小さな動きを繰り
返す。
 絶対に許さないのは彼女だけではないのだ。
 僕も許してあげない。彼女に消えない感覚を刻み付けたい。
 僕のものにしてしまいたいのだ。
 暖かくて、柔らかくて。
 抱きしめている嬉しさと、満たされない独占欲。
「あのさ」
「ふぇ?」
 僕を見上げた彼女の瞳は涙をこらえたように潤んで、とろけて、おねだり
をするような甘えた眼差しになっている。抱きしめたくなる気持ちを抑えて
、僕は微笑む。
「後でいっぱい追求してもいいから、今は溺れちゃおっか?」
「あ。はぅ?」
 飲み込めない彼女の脳裏に染み込ませるように、僕はねっとりした粘液で
ぬめる指先で彼女の敏感に加熱された肉壁をたどりながら囁く。
「気持ちよくなっちゃおうか? ここ、入れちゃうの。――大丈夫。ごまか
そうなんて思ってないから」
「う、うん……」
 呆けたような表情でとろんと見つめる彼女の眉が、僕がクリトリスの裏側
を掻くたびに切なそうにゆがむ。必死に自分と戦っているのが判る。
 意地を張りたい自分と、気持ちよくなってしまいたい自分が戦っているの
だ。
 そんな彼女の強がるような、甘えるような様子が愛しくて、僕は彼女の耳
に唇を寄せる。
「くちゅんって奥まではいって、ぎゅーっと抱きしめたいな。そしたらキミ
の魅力で僕も白状するかもしれないでしょう?」



490 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2007/01/02(火) 15:28:35 ID:OJ1PiJ+R]
「う、うん」
 想像してしまったのだろうか。我慢しきれないように腰をゆらゆら動かす
彼女は真っ赤になってこくりと頷く。
「うん。――うん、そうなんだから。白状させるんだからね」
 茫洋としているのにもどかしい様な可愛らしい表情で上半身を無理やり起
こすと、自分の下着を横にずらして、すっかり大きくなっている僕のものを
探して、どろどろになった恥孔にあてがう。
「熱い、よぅ」
「それは、そっちだって」
 あてがわれただけで絡み付いてくる蜜が僕を伝い落ちる。
 僕はその蟲惑的な感触に陶然となる。
 彼女はゆっくりと先端を舐めあげるように腰を動かす。滑りあい、絡み合
う蜜。甘い感触が触手のように絡み付いて、僕の身体もぞくぞくする喜びに
支配されていく。
 ぢゅくん。
 それは熱く粘つき蕩けるシュークリームに指を突き入れたように。
 ねっとりと絡み付いて僕を包み込む。先端が奥へと到達する甘い衝撃。
 気持ち的には降参しかけた僕は、彼女を抱きしめて、下から突き上げる。
 気持ちよくて、気持ちよくて。
 彼女の名前を呼びながら。
 大好きな、ずっと一緒にいたい彼女の名を呼びながら。
 胸の奥の大事な部分に刻まれた彼女の名を呼びながら。

491 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2007/01/02(火) 15:29:14 ID:OJ1PiJ+R]
 ……。
 …………。
 うっすらと目を開ける。
 煙ったような白明、それとも薄暮の天井が写る。
 見慣れた僕の部屋の、見慣れた天井。
 暖房嫌いの僕の、冷たい部屋。暖かい布団から出した頬に当たる部屋の中
の空気と、凝り固まったような僕の呼吸。
 胸を突く悲しさに耐える。
 ただ寂しく、虚しく、胸の奥の大事な部品をちぎり取られたように痛かっ
た。
 夢の残滓が胸の奥で木霊だけを残している。
 ひどい話だ。
 彼女の名前が、あんなに呼んでいた名前が、もう思い出せないよ。
 もともと名前が存在したかどうかも怪しいけれど。
 そりゃそんな事実は無かったさ。僕の過去のどのページにもあの意地っ張
りで可愛らしい娘なんて実在はしていない。
 だけど、なら、なんでこんなに胸が痛むのだろう。
 夜明けの夢のその暖かさと愛しさが、その幸福と同量の悲しさになって僕
を責め立てる。
 思い出せるなら、これほど悲しい気持ちにはならなかったかもしれない。
 痛みを感じるほど大切な気持ちだったのに、思い出せないことがこの悲し
みの根源なのか。忘却が天の配剤だとすれば、一切合財を綺麗にしてくれれ
ば良いのに。

「まったくひどい話だよな、おい」
 僕は枕もとの少女に声をかける。
「至らぬことがありましたか? 申し訳ありません」
 夢幻の世界の住人にのみ許されるような可憐さで少女は応える。内側から
ぽうっと光を放つように見える白い肌、桜色の唇、濡れた鴉色の髪。漆黒の
夜会服を身につけた少女は、僕のベッドの枕元に腰をかけ、身をひねるよう
に僕の額に手のひらを当てる。
 火照った額から熱を吸い出してくれるようなひんやりした指先。
「気持ちよくは、ありませんでしたか?」
 穏やかな声で彼女は尋ねる。
「……」
「良かったですよね? 反応がありました」

492 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2007/01/02(火) 15:29:54 ID:OJ1PiJ+R]
 ああ、良かった。気持ちよかったよ。
 あいつの声も、温度も、抱き寄せたときの我慢しているような戦慄きも、
抱きついてくるがむしゃらな勢いも、全てが気持ちよかったよ。
「……」
「オファーにお応えできたと自負していたのですが」
 彼女の呼びかけてくれる声が気持ちよかったよ。
 甘やかな体臭も気持ちよかった。気の強そうな太目の眉が困ったようにひ
そめられるのも、満腹した猫みたいにじゃれてくるのも気持ちよかったよ。
「ご不満、ですか」
 油断した、信頼しきった、子供みたいな寝顔が気持ちよかったよ。
「そうじゃないよ。気持ちよかったよ。だけど、そうじゃなくてっ」
 声に苛立ちがにじむ。それに怯えたわけでは無いのだろうが、少女が身を
固くする。
「そうじゃなくて、なんで夢なんだよ。なんで醒めるんだよ。何でこんな気
持ちになるんだよっ」
 僕は胸の思いを叩きつける。
「こういうのって反則だろ? 反則じゃないか。確かにオナ禁しちゃったか
もしれないさ、あんたは精霊の類でそれが仕事かもしれないさ。それはいい、
それは納得するさ、許すさっ」
 身体を硬くして、僕の言葉に耳を傾ける彼女。その落ち着いた真摯さが僕
の気持ちを逆なでする。彼女の腕を強引に突かんで、夜会服の少女を布団に
引き寄せる。
「でも、何だってこんな気持ちになるんだよ。痛いだろ。……辛いだろ、こ
んなの。なぁ、なんだよ、これ。なんか意味あるのかよ? 卑怯だろう、こ
れっ」
 彼女は伺うような、尋ねるような、不思議な深い色合いの瞳で僕を見つめ
る。
「精を抜くのが仕事なら、何でこんな手の込んだ詐欺みたいな真似をするん
だよ。おかしいだろう、他の人のところではこんなやり方しないだろうっ。
何で僕だけこんな、一人ぼっちで捨てられた犬みたいな惨めで寂しい気持ち
にならなきゃいけないんだよ。教えろよっ」
 僕は少女の華奢な手首を引き込むように身体を入れ替えて、布団に押し倒
す。
 布団に引き倒された彼女に覆いかぶさり、その手首の細さに少しだけ驚い
て、それでも強く押さえ込む。

493 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2007/01/02(火) 15:30:34 ID:OJ1PiJ+R]
「だって……」
「だって?」
 彼女の瞳に少しだけ憧れに似た何かが浮かぶ。
 罪悪感がずきずきとする。こいつにだって悪気があったわけじゃないかも
知れない。気持ちの良い夢が無料で見れた。それだけのことかもしれない。
そうさ、たとえ胸が多少痛かろうが、夢の内容は幸福そのもの。お金を払っ
て風俗に行くようなものだ。そう幸運と喜ぶ男だっているのだろう。
 だけど僕はそんなことじゃ納得できなかった。したくなかったのだ。
 夢は。
 彼女の見せてくれた、淫らなはずの夢は。
 あまりにも幸せで。暖かくて、愛しくて。
 ――渇きに気がつかされてしまったから。

「だって、『そう』じゃないと気持ちよくなれないでしょう?」
「え……?」
「貴方は、気持ちが通じ合わないと、気持ちよくなれないのでしょう? 好
きな相手じゃないと、気持ちよくなれない。愛しい相手だからこそ、蕩ける
ような快楽が得られるのでしょう? そんな貴方に提供できる淫夢は……」
 彼女は、躊躇いがちに告げる。

 ああ。
 そうか。
 そうだよな。
 それはまったく。
 その通りだ。

「それでも僕はイヤだっ。こんなだまし討ちみたいなっ。卑怯な、反則なっ。
納得なんかいかない、絶対にっ……。こんな」
 言葉に詰まりながらも、僕はもう引っ込みつかなくなった子供のような頑
なさで言い張る。僕の胸の中心には、そんな事ではぜったいに納得しないと
喚きたてている、頑固で意固地な硬い塊があるのだ。
 彼女は僕に押さえ込まれたまま、僕には理解しきれない落ち着きの中から、
低い声で再度問い直す。
「そこまで仰るからには当方にも落ち度があったのでしょう。……先ほどの
夢よりも甘い夢を、十回差し上げます。それでご容赦願えますか?」
 あの幸せを、後十回。
 甘えたような彼女の寝顔がよみがえる。
 それは確かに魅惑的な条件だった。


494 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2007/01/02(火) 15:31:28 ID:OJ1PiJ+R]
「絶対にイヤだっ」
 胸の中の錆付いた重い重いドアが抉じ開けられるような、それは轟音と共
に訪れる苦しみ。あの寂しさと喪失感を、後十回。正気が保てるかどうかす
ら怪しい。
「毎週末の夢の逢瀬を、十年でも?」
 くらくらするほどの誘惑。
 彼女と出会い、過ごし、睦み合い、寄り添う十年。
 名前も知らない、あの彼女と。
「イヤだっ!!」
 それでも僕は答える。なぜ断るのか僕にもわからない。
 ただ岩にしがみつく様な必死さで、僕は僕の中心にあるちっぽけな拘りに
食らいついている。

「――絶対に?」
「絶対に絶対にっ!」
 彼女は瞳を細めて僅かに微笑む。
 困ったような、それでも許すような小さな笑み。
 その優しい笑みに、僕の時間が止まる。
 するんと僕の腕の戒めを抜け出した彼女は、細い腕を僕の首に絡める。大
写しになる彼女の表情。優しくて、ちょっとだけ困ったような笑み。
 珊瑚色の唇が、僕に触れる。
「っ〜」
 軽い接触。唇が触れただけ。
 それだけで、甘い衝撃が波紋の様に広がって、顔の表面温度が上がるのが
判る。僕の呼吸が止まったのを確かめたようなタイミングで、もう一度、そ
してもう一度唇が触れる。
 儚くて、触れた後には淡雪のように消えるようなキス。
 焦りに似た感情で動悸が激しくなる。
 残り香に似たその残滓を確認するようにまた触れたくなって、エコーのよ
うに繰り返す。
「〜っ! こんなんで誤魔化されないからっ」
「ええ。私も都市伝説とまで言われる存在ですから。この程度では済ましま
せん」

495 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2007/01/02(火) 15:32:00 ID:OJ1PiJ+R]
 とろり。
 何か得体の知れない甘い蜜を流し込まれるような口付け。
 先ほどまでの儚さのまま、柔らかく濡れた唇が僕を迎え入れる。強く抱き
しめたら折れそうな身体を摺り寄せるように、彼女の身体が僕の腕の中に忍
び込む。
 息継ぎに唇を離すその一瞬に、彼女の優しい微笑が視界に入る。
 その微笑が降参を薦めているようで、僕はかっとなる。
「懐柔なんかされないからっ」
「はい、もちろん」
 彼女は首を傾けるように斜めにすると、再び深く唇を合わせる。
 くらくらするような、その甘さ。
 今までにしたことがある口付けとは、どこか次元の違う胸をかき乱すよう
な感触。
 酩酊するような柔らかさに溺れかける。目を瞑った彼女の表情が、胸の奥
の郷愁のようなものと重なって切迫した気持ちになる。甘い、蕩けるような、
それでいて自分のものにはしきれない、もどかしいキス。

 とろり、とろり。
 繰り返し唇を合わせる。始めは彼女から。
 誘われるままに、僕からも。そして貪るように。
 彼女の身体を押さえ込むように、何度も。何度も。
 どれくらいそうしてただろうか。
 彼女はどこか呆けたような瞳で僕を陶然と見上げている。浅くなった呼吸
と、なんだか切ないような哀しいような気持ち。割り切れない思いで僕は彼
女を見下ろしている。

「赦していただけるようになりましたか?」
 茫とした吐息のような声で彼女が尋ねる。
「いやだ」
 僕は自分でも驚くほどの頑固さで首を振る。
「――判りました」
 彼女は遠くから響くような声で呟くと、その夜会服から伸びた指先を上げ
る。首もとのチュールレースをほどくと、凝った切り返しに隠された小さな
真珠貝のボタンを一つ、また一つとはずしていく。
 隙間から僅かにのぞく肌。
 そんな他愛も無い光景に僕は喉が詰まったようになる。

496 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2007/01/02(火) 15:32:54 ID:OJ1PiJ+R]
「自分で言っただろう。――気持ちが通ってないと気持ちよくなれないって。
だから、そんな風に色仕掛けしたって、無駄だよ」
 咽喉に絡むものを飲み下ろして、僕はかすれた声でいう。
「はい。ですから、ここから先は本気です」
「え?」
 彼女の言葉を僕はつかみ損ねる。
「本気でお慕いさせて頂きます」
「え? 何を――」
「だから」
 彼女が、あんなに儚げでどこか遠かった彼女が、この時、微笑んだ。
 それは天使のような微笑。
 昏い部屋に明かりを灯すような微笑。
 今までの遠さの無い、照れたような、困ったような、でも吹っ切れたよう
な、微笑み。
 今ここにいる彼女を、ほんのちょっとは、ちょっとだけは信じてみても良
いかな、そう思える微笑。韜晦や誤魔化しなんかには絶対に流されないと意
固地に固まっていた僕なのに、ほんの少しだけは、彼女の言葉に耳を傾けて
も良いかな、触れても良いかなと――そう思えるような笑み。

「だから、私のことを好きになっても、良いですよ?」
「ばっ、バカじゃないか? お前っ! 僕が何でお前のことを好きにならな
きゃならないんだよ。あんな騙し討ちみたいな事をしたお前をっ」
 彼女は目を伏せてくすくすと微笑う。
「そうですよね。好きになれと言ってる訳ではないのです。でも、私はあな
たをお慕いします。しています」
「だからなんでっ」
 僕の言葉をさえぎるように、彼女は僕を引き寄せる。そこは淡いふくらみ
を持った夜会服の内側、クリームのような滑らかさを持った彼女の胸。
 こいつ、この禁断少女とか言う精霊か妖怪の類。
 正気なのか冗談なのか。そんな簡単に「お慕いしてる」なんて、信じられ
るわけが無いじゃないか。いや、むしろ馬鹿にしてるだろう。ふざけるな。
 それでも、その肉付きの薄い、ただひたすらに滑らかなクリームの肌に抱
きかかえられていると、異性慣れして無い僕はなんだか申し訳ないことして
いるような気持ちになってしまう。
「んわぅ」
 胸をぎゅっと押しつけられて、僕はくぐもった呻きをあげる。彼女は小魚
のように身をくねらせて、どこか古めかしい麝香のような香りをもった豪奢
な服に僕を埋もれさせる。

497 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2007/01/02(火) 15:33:33 ID:OJ1PiJ+R]
「――すみません。あまり豊かな体形ではないのですが」
 丁寧で冷静だけど、どこか恐縮したような恥じるような声。さっきまでと
は違う、女の子の声。
「……別に、胸のサイズに好みは無いけどさ」
 憮然とした僕の答え。駆け出しそうな鼓動を必死に抑えて、声を繕う。
「はい、嬉しいです。お慕いする殿方を抱きかかえるというのは、幸せです
ね。――あ、至らなくて、すみません。こうでしたね」
 胸に抱きかかえたまま、彼女は器用に指先を操ると、僕の下腹部を探る。
「〜っ。だからな」
 僕の言葉は、途中で遮られる。
 先ほどと同じ、でもずっと甘く、優しいキス。
 誘惑のキスでも代価としてのキスでもなく、僕と触れ合いたいと、そう語
りかけてくれるキス。気持ちよくしてあげたいと、必死な口付け。
 柔らかい舌先が唇の形をなぞる。
 離れる度に寂しさが募るようにまた絡み合う。
「卑怯だろ、そういう、のっ」
 言葉を細切れにされてしまうような気持ちよさに耐えながら、僕は抗議す
る。
「私どもの種族と職業としては卑怯といわれている行為には該当しません。
正々堂々正面からの誘惑です」
「それじゃ、結局夢と同じ――」
 とろり。
 さえぎるように流し込まれる、彼女の唾液。
 甘やかな粘液と、絡められる、小さな桜貝の唇。
「んっ。むぅ〜」
「……はぁ。――いえ違います。貴方も私もここにいます。夢なんかじゃあ
りません。私が――貴方をお慕いしています。できれば、貴方も私に好意を
持ってくれると嬉しいのですけれど」
「それは絶対にダメっ」
 拒絶はしたものの、僕の頭は混乱でいっぱいだった。なんでこうなったん
だ。というか、彼女の言う理屈はなんだか筋が通ってるような捩れているよ
うな気がする。でも、どこがそうなのかをゆっくり考える余裕は無かった。
「こうしていると、内緒話をしているみたいですね」
 いつの間にか彼女を横向きに抱きかかえるようにしていた僕の胸元で、服
をはだけた彼女が言う。美しい黒髪が扇のように広がって、ベッドは豪華な
夜の海にさえ見える。

498 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2007/01/02(火) 15:34:09 ID:OJ1PiJ+R]
 小さなくすくすという笑い声。
 僕を抱え込んで、じゃれるような彼女の声は澄んでいて、耳に心地よく響
く。
「大体、そんな急にお慕いしてるとか、訳が判らないよ。信じろというほう
が無理な話だ」
 僕はその光景に気持ちが傾きかけているのを糊塗するように、無理に作っ
た硬い声で突き放す。
「急な話ではありませんよ。何回夢で誘っても、断られる貴方ですから、た
とえ記憶がなくても」
「え?」
 彼女の柔らかい包むような声。外見は可憐な少女なのに、彼女の言葉は年
齢を感じさせない、透き通った落ち着きと、僕を良く知っているかのような
好意がある。
「いえ、こちらの話です。――そう、ですね。貴方の書いた文章を全て読ん
だから、ではダメですか?」
 ――そんなのは。
 そんなことは。
 胸にじわりと広がる亀裂。
 そこから熱いものが溢れて来そうになって、僕はあわてて蓋をする。
 そんな言葉は社交辞令だ。僕の文章で誰かが僕に好意を持ってくれるなん
て、そんな訳があるもんか。僕は僕の書きたいものを前後の脈絡も、他の人
の批評も関係なく、ただ露悪的に書き散らかしているだけ。そんなことは僕
自身が誰よりもわかっている。
 上手いか、拙いか、ですらない。ただの自己満足の残滓を、廃棄している
だけだ。
「信じられないね」
 我ながらそっけない声を出せたと思う。
 成功してよかった。震える声と動揺を隠せて、良かった。
 気持ちがざわめいて、血の温度が上がる。それでも僕は視線をはずす。
「ふむ」
 彼女は僕の腕の中で、ちょっとだけ困ったように小首をかしげる。
 そんな小さな表情も可愛らしくて、僕の深いところが、ずくりと痛む。諦
めていたはずの遠い傷跡のような鈍痛。熱くて、深い痛み。
「判りました。言葉だけでは信じていただけないようなので、実力行使に訴
えさせていただきます」
 彼女は身をくねらせると、僕の首筋に噛み付くように唇を寄せる。

499 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2007/01/02(火) 15:34:42 ID:OJ1PiJ+R]
 ちゅ。
 ちゅくん。
 口付けの雨。さらりとほどけるような髪の毛がすれて、僕に絡んで、甘い
麝香の香りと共に包み込む。
 彼女ははむはむと唇で僕の首筋をたどりながら続ける。ただの首筋へのキ
スが、くすぐったいような彼女の息遣いを感じるだけで、四肢から力が抜け
てしまうほど気持ちいい。悪戯そうに僕の首筋にキスする彼女の方を抑える
ので精一杯になってしまう。
「ううぅ」
「恨めしそうな声ですね。――あ」
 彼女はふと顔を上げる。僕の瞳を覗き込むように表情をほころばせると、
忘れていましたと囁いて、僕の下腹部に手を伸ばす。悪戯な指先がファスナ
ーを器用にはずして忍び込むと、探るような動きで捉えこむ。
「んっ!!」
 彼女の指はひんやりしていて、ぞくぞくするような気持ちよさを送り込ん
でくる。躊躇いがちなのに、僕が弱いところをあらかじめ知ってるように、
細い指先で撫で回す。
 僕が硬直して動きを止める。その隙に乗じるように、彼女は身体を擦り付
けるように滑り込ませる。白魚のような指に導き出された僕のものが、重苦
しい熱さを下腹部に伝える。
 自分でも節操が無いと思うけれど、彼女の触れてくる感触は気持ちよすぎ
た。
 重くて疼くようなもどかしさが集まっていく。
「卑怯者〜。そういうのは無しだって云っただろうっ!」
「それについては、私たち種族の見解と違うと反論致しました」
 じわりと奥の方の痺れが漏れ出すような感覚。熱くなったものを彼女の指
先が、いちいち確かめるように辿る。腰をゆすって逃げようとするけれど、
右に振っても左に振っても、広がった彼女のゴシックなドレスのパニエやド
レープが擦れて、追いかけてくる指先にあっさりと捕まってしまう。
 しっとりとした指先が吸い付くように撫で回す。
 先端部分や雁首をくるくるとあやす様にされると、疼くような快楽が粘液
のように骨を蕩かそうとする。
 消して強く握るような感触じゃないけれど、それだけに焦れったさとくす
ぐったさが、僕の溶岩のような欲望を煽り立てる。
「僕は人間なのっ。そっちのこといわれても、困るっ」
 僕の反論も呼吸が乱れて、切れ切れにされてしまう。



500 名前:wkz ◆5bXzwvtu.E mailto:sage [2007/01/02(火) 15:35:14 ID:OJ1PiJ+R]
 彼女は涼しい声で、それでも僅かに頬を高潮させた愉しげな表情で、僕の
言葉を引き取る。
「しかし『愛から為されることは、常に善悪の彼岸に起こる』とニーチェも
言ってます。ですから人間界でも卑怯というにはあたらないと思います」
「なんか、納得いかない〜っ」
 優等生っぽい彼女の態度と、丁寧な言葉づかい。それがなんだかやけに癪
に障って、でも癪に障るということは意識してしまっていることだと気がつ
いて、僕の身体がまた一つ熱くなる。
「納得、いきませんか?」
 彼女は僕を見上げて、にこりと笑う。
 その笑顔をみて、僕は一瞬思考が停止する。この笑顔が、ああ、そうか。
 ――判った。
 意地悪を企んでいる微笑ってのは、これなのか。
 こんなの……、反則だろ。
 僕は強がるように視線をそらして、思い切り目をつぶる。でも、彼女の微
笑みは僕の瞳に焼き付いている。意地悪そうな、それでいて楽しげで慈しむ
ような笑み。大好きな人の一番気持ち良いところを知って乱れさせる権利を
得たもののちょっとだけ我侭な、でも献身と愛情に満ちた悪戯そうな瞳。
 花の様に咲いた可愛らしさは凶悪で、反則というほか無くて、鷲づかみに
された気分にさせられる。
「あ、とろとろぉって出てきました。塗りつけて差し上げますね」
「解説するなっ」
「あん。貴方だって夢の中では解説して差し上げてたではないですか」
 うう、情けないけれど、彼女の指が先端の切れ込みや傘を往復するたびに、
感電するような脱力するような快楽が身体を走る。
 疼くような脈動は脅迫的なほどで、強がって腰ががくがく動かないように
するために、彼女の腰を抱き寄せることしかできない。
 飲み込めてきたのかどんどん滑らかでしつこく、優しく、甘やかすように
なってくる彼女の指先に翻弄されて、思考が寸断されてあちこちで渋滞を起
こす。
 気持ちいい。彼女の指先があやすように撫で回してくれるのが心地いい。
 でも、それを認めるのは癪で、伺うように彼女を覗き込むと、例の意地
悪っぽい笑顔で微笑まれるのが腹立たしい。
 でも、その気に食わないほど凶悪な笑顔はなんだか少しは信用できるも
ののような気がする。そんな思考さえも分断されて、なんだかふわふわし
てまとまらない。






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