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【おお振り】おおきく振りかぶってエロパロ9球目



1 名前:名無しさん@ピンキー [2008/10/22(水) 23:05:48 ID:yL7nVtRG]
マターリエロエロでやっていきましょう。

前スレ
【おお振り】おおきく振りかぶってエロパロ8球目
yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204891687/
ログ保管庫
ttp://sky.geocities.jp/loghokan_oparo/index.html
新保管庫
ttp://www14.atwiki.jp/okieroparo/

201 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/03/10(火) 09:11:20 ID:/15w4yHz]
ああ…春なんだなあ…保守

202 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/03/14(土) 14:34:22 ID:GTG6BvNJ]
うぃき保管人です。

ローカルルール無視で投下されたSSの
うぃきへの保管はしません。

ってことでいいよな?

203 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/03/14(土) 17:17:34 ID:tAKZSuqC]
>>202
おお、お久しぶり&乙です。

>>ローカルルール無視で投下されたSSのうぃきへの保管はしません
もちろんです。

204 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/03/18(水) 17:48:59 ID:uYDdUbG2]
捕手

205 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/03/25(水) 03:46:37 ID:UymIASu6]
昼休憩ももうすぐ終わり。
練習場へと向かう少女の背中に声がかかった。
「篠岡」
「あ? 阿部君」
彼は何を話す風でもなく、二人は無言のまま並んで歩いた。
うららかな春の陽射しと風が心地良い。
用事があったのではないのだろうかと篠岡がそっと隣を伺うと
阿部は青空を見上げていた。
「いー天気だな」
「うん、練習日和だね」
「眠くなってくらァ」
他愛無い会話を続けるうちにグラウンドの入り口に着いた。
カチャン、と音をたて開いた戸を持った阿部が立ち止まり、振り返る。
篠岡の目をじっと見つめてからおもむろに視線を外しぼそりと
「誕生日、おめでとー」
それだけ言うとさっさとフェンスをくぐって行ってしまった。
「あ……ありがとう」
思いがけないことばに惚ける篠岡が半ば無意識に呟いたお礼の言葉に
阿部は足を止めずに軽く手をあげて応えた。
後ろから表情は見えなかったけれど耳が真っ赤だった。

206 名前:sage [2009/03/25(水) 09:50:28 ID:bs/xyo8k]
花粉症なんだぜ。
保守

207 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/03/25(水) 09:51:35 ID:bs/xyo8k]
間違えた。すみません。


208 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2009/03/29(日) 18:34:55 ID:u6Bqg4CF]
保守上げ

209 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/03/30(月) 22:17:36 ID:OpgvHrxm]
保守



210 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/04/04(土) 23:10:45 ID:cU4qfxCj]
捕手


211 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/04/09(木) 00:46:24 ID:bW/9ZhR+]
hosi


212 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/04/11(土) 03:14:46 ID:VqhScqPH]
保守小ネタ。水谷視点の暗アベ?チヨ 愛もエロもなし。



せっかく早く帰れる日だったのに同じクラスの友達と話し込んでて
結構遅くなっちゃったな。
まーそのおかげで忘れ物に気付いたからよかったんだけどさ。
確か部室に置いたままだったよな、……あれ。
今部室の方から出てったのって阿部じゃね?
鍵閉めてっちゃったかなあ。
お、まだ電気点いてる。まだ誰かいるな、ラッキー。
……さっきの阿部、ズイブン暗い顔してなかったか?
そんないつも明るいヤツじゃないけど、
いつにも増してっつーか、オレにも気付いてなかったし。
何だろ。まーいーや。
「ちーす!」
オレが勢いよく扉を開けた音に驚き、振り向いて顔をあげた篠岡と目があった。
真ん丸な瞳が大きく見開かれている。
篠岡は部室の床にむこう向きにぺたっとひとり座りこんでいた。
入って来たのがオレだとわかると、彼女は自嘲気味に笑って顔を伏せた。
「おつかれさまです……」
その声は少しかすれている。
オレの頭の奥の奥で小さく警鐘が鳴りだしていた。
いつもと違う篠岡。
え、いつもと同じじゃね?
いやどっか違う。
どこが?
あ、髪型?
教室ではひとつにまとめてたよな?
何でわざわざおろしてんの?
何で胸元をずっと押さえてんの?
何でリボン外してんの?
何でティッシュの箱がそんなとこにあんの?
何か嫌なにおいが残ってるんだけど?
何で?
何で篠岡が?
もしかしてアイツと?
何で。
答えなんて聞かなくてもわかってる。
そんな話聞きたくない。
やめてくれ。
でもどうしても聞かずにはいられない。
最悪な言葉を、君の口から。
「ここで、何を───?」
篠岡の口がゆっくり動くのをただ見ていた。
ピンクの舌がのぞき、真っ赤な唇をなめてから軽く息を吸い込む様を。
息もできないほどただ、見つめていた。
「ホシュ……」
「捕手?」
「ううん、保守」

213 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/04/11(土) 09:40:43 ID:oLg7HsGe]
保守www
ナイスです!

214 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/04/11(土) 11:42:19 ID:4oYW86Xn]
保wwwwwwww守wwwwwwwwwwうまいwwwwwwwww

215 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/04/12(日) 22:39:43 ID:bKEV2BQP]
保守!

216 名前:名無しさん@ピンキー [2009/04/13(月) 00:27:09 ID:nzL0475Y]
強い気持ちで保守age

217 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/04/15(水) 20:53:20 ID:B7MHIGdT]
保守

218 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/04/18(土) 09:34:54 ID:nes2cNsU]
【隔離】場外乱闘専用スレ【施設】
yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1239770078/

219 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/04/22(水) 00:50:19 ID:eiUSmKON]
hosi




220 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/04/24(金) 00:23:03 ID:r4bd9YwD]
単行本が6月に発売らしい

221 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/04/25(土) 14:48:57 ID:r3wxF2P7]
6月まで待てないっつーの…応援団…

222 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/04/29(水) 23:41:16 ID:R8qmwEMk]
圧縮回避エロなし保守小ネタ



「阿部ー、篠岡とヤッたってホントなのか?」
「……。」
「なーなー、どーなんだよ」
「チ。……あー」
「えーいーなー! オレもヤりてーっ!」
「……お前なら頼めばやらせてくれんじゃねーの」
「ホントに!?」


「……って田島と阿部が言ってたよ」
と教えた時の篠岡ときたら、がっくりとくずおれて気の毒だった。
「まー阿部は阿部だからさ、もう仕方ないよ。
 それよりも田島がが何か言ってくるかもしれないから気をつけなよー」
「ありがとう、水谷君……
 わかってたことだけどちょっと辛いね。
 誰とでもあんなことすると思われてるんだなぁ……」
そのアンナコトとやらの現場にニアミスした時は気まずかったけど
今じゃ気の置けない相談相手って感じで前より仲良くなったくらいだ。
その証拠にほら、練習のない放課後にこうやって教室で喋ってる。もちろん二人きり。
それって喜ぶこと? 悲しむこと? どっちでもいーよ。
こんなにフツーの女の子してる篠岡なんてアイツも知らないだろ。
オレだけのささやかな特権だよ。なんてね。

しばらく凹んでいた篠岡がパッと顔をあげた。
「決めた。ちゃんと、言うよ」
「何を?」
「田島君はないって。いくら田島君や花井君が───」
拳を握りしめ決意表明する篠岡の言葉を遮るように
大きな音をたてて教室の戸が引かれた。
オレの姿を認め、いつもより更に不機嫌そうな眉をして阿部が入ってきた。
「篠岡、この前の試合データまとめ終わった?」
「うん、今終わったとこ。どうぞ」
さっと差し出されたノートを受け取り小さな声でサンキュ、とだけ言い踵を返した。
ガタッと椅子を揺らし篠岡が立ち上がる。
「あの、……阿部君!」
「……なに」
足を止めた阿部は半身だけ振り返った。
オレのことは睨んだクセに篠岡のことは見ようともしない。
なんなんだこの二人は。
妙な沈黙が流れる。
もしかしてオレ、邪魔?
いやいや、たぶんオレの存在なんてもう忘れてるって。
「……私、誰でもよかったわけじゃないから!」
「何の話だよ」
「田島君じゃ、ダメなの」
「チ。……キャッチなら誰でもよかったんじゃねーの」
「そんなことない! 私が好きなのは……
 私が好きなのは」
オレとアイツの視線が篠岡に集まった。
「保守!」

223 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/04/30(木) 06:10:14 ID:ZAmFUk2z]
GJ!
このシリーズのファンになってきたw

224 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/01(金) 08:04:08 ID:5fWnzEYt]
ナイス保守&圧縮回避乙!
これからも楽しみにしてるw

225 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/02(土) 02:34:51 ID:Gryo0fAm]
キモイ

226 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/02(土) 22:37:35 ID:x/o8QD/0]
ここもう(゚听)イラネ …

227 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/03(日) 10:07:58 ID:GfPDqJj2]
ああ・・・・GWかぁ。 平和だねぇ

228 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/03(日) 23:31:15 ID:wOy95Fmk]
エロ雑談したい

229 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/08(金) 00:26:52 ID:KbgrE1BA]
さんざ篠岡とモモカンネタで書いてきたけど
チアガの二人をネタに・・・!と思うとなんかかけない。
イマイチ性格がよくわからんからなぁー保守。



230 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/10(日) 18:39:16 ID:m5vll0oC]
すごくわかる。
深見や野々宮だとだいたいイメージできるけど、チアズは妙に難しいよな。
喋ってる回数は多いのにね

231 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/13(水) 17:42:55 ID:+yEQWKat]
ハナモモとハマオチが読みたい

232 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/14(木) 00:29:19 ID:Acn4iLKu]
高校1年夏現在では西浦部員は全員妖精さん予備軍だろうけど、誰が一抜けするんかな。

233 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/14(木) 12:54:22 ID:8SSgpZMm]
アンチ発狂の展開来ないかなw

234 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/14(木) 22:20:14 ID:qj8w1idU]
>>233
意味不明なんだけど誤爆?

235 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/15(金) 08:26:03 ID:ySnmO7U/]
そろそろ来るかな?

236 名前:名無しさん@ピンキー [2009/05/16(土) 01:16:19 ID:GSN/zglT]
保守

237 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/16(土) 21:32:57 ID:+FO33r4J]
保守がてらアベチヨ投下します
先に以下の注意書きに目を通して下さい

・大学生
・阿部に本命彼女がいる浮気話
・エロ度低め
・続きます



なんでこんなことしてるんだっけ。
もう何度目なのか思い出すのも飽きてしまった。私の太股を肩に乗せた阿部くんはさっきからずっと濡れた音を響かせている。


238 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/16(土) 21:37:05 ID:+FO33r4J]
 今の今までめちゃくちゃな快感の渦に飲まれて目の前にいる阿部くんのこと
以外何も考えられずにいたのに、ふとした瞬間強い興奮が
冷めてしまえば普段見ないようにしている冷静な思考が戻ってきてしまう。
こんなときなのに、なのか、こんなときだから、なのかは分からないけど。
「あっ…」
 自分のやらしい声が恥ずかしくて苛立たしい。
 オレンジ色の豆球がぼんやりとシルエットを照らしだす私の部屋で、私の
そんな声と固定された私の膝と汗ばんだお互いの肌の感触とひっきりなしに聞こえる
濡れた音と真っ黒な阿部くんの頭、は変に現実感がなかった。
「ん、あ、あべくん…っ」
「ここ?いい?」


239 名前: mailto:sage [2009/05/16(土) 21:45:39 ID:+FO33r4J]
 そういうのやめてよ。
 こういうとこがホントに阿部くんだ。
 適当にとか行き当たりばったりな感じじゃなくて、確実にポイントを見付けて
そこを集中して攻め落とそうとする。
 私の反応を冷静に分析されてる気がして、それがどうしようもなく恥ずかしい。
 普通のカップルみたいに甘ったるくからかってるとかじゃなくて、野球の話、
たとえば他校の試合傾向なんかを話していたときの声の調子と同じに聞こえてしまうからだ。
 普通のカップルのエッチのことなんて知らないけど。
 阿部くんの肩幅は昔私が想像してたよりずっと広くてかたかった。
 ヒゲがちょっと伸びて、キスをするときざらざらして少し痛い。
 阿部くんとのエッチは、昔私が少しだけ期待してたよりずっと悲しくて虚しかった。
 色んなステップを一足飛びに越えて、普通なら抱えなくていい色んなものを私にもたらした。




240 名前: mailto:sage [2009/05/16(土) 21:49:46 ID:+FO33r4J]
 「篠岡」
 目を閉じたら絶妙なタイミングで名前を呼ばれた。
 否応無しに瞼を押し上げる。体を起こした阿部くんが、少し余裕なさげに私を見下ろす。
 次に言われるセリフは分かってる。私が返す反応も。
 「…なに、阿部くん」
 「ワリ、入れていい?」
 謝られるから悲しくなるんだよ、阿部くん。
 だけど私はいいよって言うしか無くて、私だって阿部くんが欲しいのは確かな事実で、
これ以上変に考えるのも嫌で、だから阿部くんの肩に腕を回してねだるみたいに小さく頷く。
そのときの阿部くんの、ちょっとだけ笑うのが嬉しくて、やっぱり私は阿部くんが
好きなんだと再確認してしまう。
 「篠岡、すげー濡れてる」
 「や、やだ、言わないでよそういうの!」
 「ははっ」
 タチの悪い口を塞ごうとしたら逆に手を掴まれて舐められた。
 爪と指の僅かな隙間からぞわぞわするような快感の波が背中に抜けていく。
 …阿部くんは上手いのかもしれない。誰かと比べたことはないけど、的確だし、
第一とても気持ちがいい。
 怖くないし、彼とこうしているのは自分でも意外なくらい自然な感じがする。
 それでもまだ体に変な力が入ってしまうのを、宥めるように肩から二の腕の辺りをごつごつした手のひらが優しく撫でた。
そうして、片手で自分の体重を支えながら、阿部くんが私の中に入ってくる。



 ――ねぇ阿部くん、なんで再会したとき最初に教えてくれなかったの。
 私が初めてだって知ったとき、驚いてから嬉しいって言ったよね。
 頭撫でて時間かけてゆっくりしてくれたの、すごくすごく嬉しかったのに。
 あの瞬間私は本当に満たされて、阿部くんのことがもっと好きになってしまったのに。
 ――阿部くん、あのとき、彼女がもういるんだって教えてくれたら。


241 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/16(土) 21:52:20 ID:+FO33r4J]
ひとまずここまでで。続きを近日中に出します
初めて書き込むため色々手落ちがあり、見苦しくて申し訳ありません

242 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/17(日) 02:22:45 ID:TrNtKPge]


243 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/17(日) 02:24:13 ID:TrNtKPge]
分かってるなら書くなよ
正直キャラ崩壊杉で不快だ

244 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/17(日) 04:43:09 ID:s3S9fGWM]
やっぱり出たwアベチヨに食ってかかる阿部厨!

気にせず続きお待ちしてます!


245 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/17(日) 09:57:10 ID:Kh66EYgw]
続き期待!

246 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/17(日) 09:58:31 ID:h2lM9j48]
投下ありがとうGJ!
近日中の続き待ってる!

カプ関係の煽りあいは勘弁してくれ
好みのカプ話がないなら自分で書いて投下してくれれば
スレチ・板違いじゃなけりゃ喜んで読むよ


247 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/17(日) 18:07:46 ID:cvifw/Sz]
振り二次創作で原作通りのキャラなんていたかな
都合の悪いときだけキャラ崩壊扱いか

248 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/17(日) 18:16:03 ID:F8pWGKBV]
公式篠岡なら彼女を無視してストーカーする

249 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/17(日) 21:35:45 ID:gH2GcEWU]
オッス! オラ うぃき保管人!

>>212 >>222 さん
>>237 さん

保管のためにタイトル的なものをふらせてもらいました!
変更したほうがよろしければ連絡お願いシマッス!

オラ ワクワクしてきたぞ!



250 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/17(日) 21:52:32 ID:yDlSYq47]
うぃき管さん、いつも保管作業乙です。
>>237さんも、続き待ってるよー!

自分も時間見つけて、書きたくなってきたー

251 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/20(水) 00:26:22 ID:t3Wj29qt]
>>249
>>212,222です。
保管ありがとうございます。

>>205はスレチ扱い?

252 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/20(水) 19:59:37 ID:3x8GYE0e]
>>250
待ってる!

253 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/22(金) 00:43:50 ID:d4wkxcEH]
>>251 指摘サンクスです!

収納しときました〜。

うぃき保管人

254 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/22(金) 00:49:20 ID:ta5HhICH]
榛名と越智。
何となく書きたくなったから書いただけ。保守がわりにどぞー



カーディガンのボタンを外しキャミソールを捲り上げたことで露になったブラジャーを認めた榛名は
思わず本音を呟いた。

「……色気がねぇ」

それでも一度目覚めてしまった牡としての本能は榛名の動きを制御することはない。
下着のラインが出るのが嫌なの、と呟きながらも身体をくねらせ榛名を助ける女の動きに合わせて
丈の長すぎるジーンズに指先をかけて一気に下ろし、そして驚く。

「……マジ?」
「ラインが出るの、嫌いって言ったじゃん」

所謂その手の本でしか見たことがない、Tバックを穿いた女は学校は違えど同級生だ。
そっけないほどシンプルなベージュのブラとは違い、覆う面積が極端に少ないそれは
視覚からかなりの勢いで欲望を煽ってくる。

「ちょ、榛名がっつくな!」
「るせー。越智こそこんな凶悪な下着穿いてきやがって、期待してたんだろ?」
「言ったじゃない。デニムやキャミに下着のラインが出るのが嫌なの」

言葉では嫌がりながらも越智と呼ばれた少女は榛名の制服のベルトに手をかけた。
やられっぱなしは好きじゃないのと最初に告げたときに榛名は楽しげに笑って越智の顎先を掴んだ。
「気の強い女は、嫌いじゃない」
そう言って落とされたキスが今のところ最初で最後のキスだなぁと思い出しながら
越智は胸の先に吸い付く榛名の髪に指を差し入れそっと撫でる。
乱暴かと思えば繊細に扱う。
いかなることがあっても左肩に降れるというタブーさえ犯さなければ、
榛名は理想的な情事の相手に思えた。

255 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/22(金) 00:50:12 ID:ta5HhICH]
深く何度も身体を重ね合わせながらも越智は結局のところ榛名のことは『好き』ではないのだろう。
それは多分榛名も同じことで、決して呼び合わない下の名前と交わされないキスが
雄弁に物語っているように思う。
女子高生であれば三分の二は知っているであろうファッション雑誌のトップまではいかなくとも
それなりに紙面を大きく飾る読者モデルである自分と、
甲子園にはあと一歩及ばなかったもののプロ垂涎の高校球児である榛名。
互いの存在がそれぞれにとって都合のいいものであることは間違いない。
害虫は蹴散らせるしライバルには優越感を。
これ以上ないくらいに理想的な上辺だけの関係。
学校が違うと言うのもボロが出ずに済む大きな理由の一つ。
打算にまみれた関係は、恋とは大きくかけ離れたもの。

「痕……残さないって約束」

越智が榛名の左肩に触れないように、榛名が越智の身体に赤い華を散らさないことは
予め決めた約束ごとだった。
撮影でどんな服を着るかわからないし、仮にレンズの前に露になる場所に男の痕跡が見つかったら、
モデルとしての信用問題に関わってくる。

「胸の合間ならわかんねぇじゃん」
「これから、水着撮影あるんだってばぁ……ん」

嫌がる越智の固くなった胸の先に歯を立て榛名は意地悪く笑う。
この表情を浮かべているときはどんな風に楯突いても無駄だ。
経験でそれを知っている越智は小さく溜息をついて榛名の頭に指先を伸ばす。
少しでも目立たない位置にそれとなく誘導しなければ。
本気で嫌がるなら榛名の左肩に噛み付いてやるくらいのことをするべきだが、
それは同時にこの都合と居心地のいい上辺だけの関係の終焉をも意味する。
越智が出来ないことをわかっていて嫌がることを好む榛名は本当に最低だ。



256 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/22(金) 00:51:18 ID:ta5HhICH]
「……触って」
「舐めてやってんじゃん」
「違うとこがいい」

髪に唇を埋めるようにして囁けば、言葉の通りに榛名はとろりと潤う越智のその場所に指先を伸ばす。

「すっげ。超興奮してねぇ?」
「……バカ、死ね」
「言葉と行動、伴ってねぇけど」

伸ばされた指先がじれったく触れることに痺れを切らして越智は自ら求めるように
ずらした下着の合間から榛名の無骨な指を招き入れた。
何を言われても腰の動きは止まらない。
熱い水は留まることを知らずに榛名の指をどんどんと濡らしていく。
派手に求められているわけでも、ないのに。

「……越智」
「ん……?」
「このままオレのも触れる? それとも一回イカせてやっから舐めてくれる?」
「舐めてくれるなら……、一緒に舐めてあげてもいいよ?」
「誘い方がすっげぇエロい」

それでも満足げな笑みを浮かべた榛名はすぐさま衣服を脱ぎ捨てると素早く体勢を入れ替えた。
汗よりも強い獣のような牡の匂いはキツいけれども嫌いではない。
口の中でも一番大事なところでも、榛名のものをいっぱいに感じる行為も多分好きだろう。
越智の中のマゾヒズムな一面は間違いなく榛名が見つけ出したもの。

「なんで、あたしだけ中途半端なの……?」
「そっちのほうがエロいじゃん。ってかマジですげぇよ、Tバック」
「エロスじゃないわよ、ファッションだからね」
「オレすっげぇ興奮してんの。もう舐めてくれなくてもいいや」
「……いやよ」
「舌よりももっと、欲しいものあんだろ?」

再び体勢を入れ替えて耳朶を咬むように囁かれれば抗えるはずもない。
唇に押し込まれた右手の指にせめてもの抵抗として小さく歯を立てた。
腰を引き寄せられて後ろから一気に貫かれてももう痛みは感じない。

「あっ……、あぁ……ん」

ずれたタンガの間から零れる妖しい水音は越智だけではなく榛名のこともいつもより興奮させているようだ。
下腹部を支えながら長い指を伸ばしてぷっくりと膨れた突起を擦る。
ゆらりゆらりと揺れながらも絶え間ない快楽が越智を襲い、快楽による締め付けは榛名を高みに昇らせる。
やがて片手だけでは支えきれなくなってまるで潰されるかのようにベッドに押し付けられても動きは止まらない。

「あっ、あっ、ああっ……!」
「っ、やべ……。すぐイキそ……」

唾液と愛液と、そして理由のわからぬ涙と。
濡れたシーツの上に漂いながら快楽の高波に全てを預けて越智は意識を手放した。
白い世界は光かそれともボールか。そんなことを思うあたり、自分も大分榛名に毒されている。
コントロールが出来なくなる思考の中で、最後に覚えているのはそんなこと。



257 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/22(金) 00:52:31 ID:ta5HhICH]
腕の中でぐったりと眠る越智の寝顔はあどけない。
右腕を枕代わりに差し出し、左手で額に張り付いた前髪を上げてやれば普段からは想像できないほど無防備な寝顔が露になる。
好きかと問われれば多分答えはノー。
気の強さを隠すことなく表情に出す女はタイプではない。例えどんなに美人だとしても。
密かに思いを抱いていた先輩とは何もかもが違う。
手元に置いておくのは単に外野からの余計な声を黙らせるためだった。
男は憧れて女は陰口を叩けない。モデルをしていると言う美貌の女は最適だとも思えた。
お飾りなのだから別に身体を合わせることはないのだ。
なのにどうして手放せないのか。セックスの相性がいい、というだけではもう言い訳にすらならない。
越智もそれをわかっていながらどうして逃げ出さないのだろう。
こんなの恋じゃない。なのに止められない。

「ちくしょう」

矛盾する思いから逃げ出すように榛名は眠る荒々しく越智を抱き寄せて自らも瞳を閉じた。



以上です。
お目汚しサーセン

258 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/22(金) 21:49:36 ID:giwIaW29]
越智のモデル設定がちゃんと活かされててよかったよ!

259 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/23(土) 15:21:30 ID:0W0DJW3I]
ハルオチとは盲点だった
新しい萌えの扉が開いたよ
いい仕事乙



260 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/25(月) 05:56:14 ID:hmZhAxRX]
よかった乙!

261 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/30(土) 23:01:30 ID:5Rx79TCJ]
千代→阿部前提の阿部田島水谷×千代。
未来設定・キャラ崩壊注意。
以下9レス。

262 名前:1/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:02:31 ID:5Rx79TCJ]
年の瀬も押し迫ったある土曜の夜、
忘年会も兼ねた西浦高校野球部OB/OG会が開かれていた。
卒業して三年がたち、それぞれの道を歩み始めてはいるが
顔を合わせればすぐ高校生だった頃に戻り楽しいひと時を過ごすことができる。
余韻の残るうちに解散となった二次会のカラオケ店から最寄り駅へと向かう人の群れは縦に長くのびて
その最後尾を歩く花井と阿部は、とうに駅へと向かったはずの見知った顔に足を止めた。
「どしたー?」
「忘れモン!」
「三橋がマフラー忘れたんだってさー」
「彼女にもらった大切なものなんだって。急いで取りに戻らなきゃ」
「失くしたら、殺される……」
どこか不安の残るメンバーだな、と思った二人は
店へと戻る田島・水谷・篠岡と三橋の後を付いていくことにした。
本日の幹事もしていた花井はいつまでたっても主将気質が抜けていないようだ。

カラオケ店では忘れ物が見つからず結局最初に行った居酒屋まで戻り無事発見、
駅に着き、今度こそ解散となった。
「よかったね、三橋君!」
「うん、ありがとう!」
「篠岡、こっから遠いんだろ? 気をつけて帰れよ」
「ありがとう花井君、大丈夫だいじょー……」
電光掲示板を見上げる篠岡の顔がこわばった。
「?」
「あー、今行ったのに乗らなきゃいけなかったみたい」
「えー! どーするの?」
「とりあえず次ので行ける所まで行ってそこからタクシーかなぁ」
篠岡は苦笑いしつつ財布の中身を確認する。
「ご、ごめんオレのせいで」
「ううん、三橋君は全然悪くないよ!」
オタオタする三橋を押しのけ、田島が目を輝かせながら大きく一歩前に進み出た。
「なー、オレ今日三橋んトコ泊まるんだけど一緒に行こーぜ!」

満面の笑みでもたらされた提案に一同はしばし固まっていた。
「いーよな三橋?」
「あ、うん!」
「あーオレも行きたいー! オレも行っていー?」
「おー、水谷も来いよ! お前らはどーする?」
花井と阿部はお互い顔を見合わせた。
高校時代は全員野球一筋で色恋沙汰には縁がなく、
女子マネージャーだった篠岡とも男女の垣根を越えた”仲間”だった。
しかしそれはもう三年も前の話で、野郎ばかりの所に女の子をひとり泊まらせるのも……
とはいえ他に妙案があるでもなく。
「オレは明日妹たちの付き合いで朝早いから行けねー。
 でも阿部は行くってよ」
「はあ? オレも帰……」
花井は阿部を引っ張り寄せ小声で言った。
「水谷が昔篠岡のこと好きだったのは知ってるだろ? そこに田島だ、何があるかわかんねーぞ。
 三橋じゃ止めらんねーだろ」
「いくらあいつらでもンなことになるかよ、篠岡だぜ?」
そう言ってちらりと様子を伺うと渦中の彼女はちょっと困った顔で時刻表を見上げていた。
改札へと急ぐサラリーマンがその脇を抜けようとして鞄がぶつかり
ふらっとよろけた所を水谷がさっと肩を抱きとめる。
履き慣れてなさそうな踵の高いブーツを履いている上にまだ少し酔っているのか
そのままの体勢でありがとー水谷くん、なんて赤い顔で言うもんだから
ヤツのタレ目は下がりっぱなしだ。
「……仕方ねーな」
「任せたぞ!」
「うっし、じゃー行くかー!」
一抹の不安をぬぐい去れない花井と別れ、
田島・三橋・水谷・阿部と篠岡は三橋の暮らす街へと向かっていった。

263 名前:2/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:03:14 ID:5Rx79TCJ]
「おー、広いねー!」
三橋の独り暮らしの部屋はかなりの余裕があったが
実家同様ベッドの辺りでしか生活してないような感じだった。
「家具が何もねーな。自炊もしてねーのか」
「うん、たいてい下のコンビニ。洗濯は隣のコインランドリー」
「近くに何でも揃ってたもんなー。住みやすそうな所じゃん」
田島はこれまでに来たことがあるのか勝手知ったる様子でキッチンへと向かう。
「ここんちコップはちゃんと揃ってるんだぜー」
「ホントだー、田島はよく来るの?」
「おー、たまにな」
手分けしてグラスを運び、買って来たお酒やお茶やツマミなどをローテーブルにざーっと広げ
田島が缶ビールを掲げた。
「朝まで飲むぞー!」
「おー!」
「かんぱーい」
「かん、ぱい!」
「朝までかよ……」

話題の中心はやっぱり野球だった。
一緒にひとつの白球を追いかけていた頃の話から最近のプロアマ野球まで
盛り上がるにつれ酒をあけるスピードもあがる。
田島が篠岡に三本目の缶チューハイを手渡すのを見て阿部が止めに入った。
「もうやめとけよ。お前飲みすぎだろ」
「えー私まだまだだいじょーぶだよ〜!」
ケラケラ笑う篠岡は明らかに酔っていた。
「阿部こそ全然飲んでないじゃーん。飲めー」
「そだ、しのーかの代わりにあべが飲めよ!」
「飲んでるって。オレはもーいーよ」
「ま〜そー言わずに! どーぞどーぞ!」
「あ、氷取ってくるね」
パッと立ち上がった篠岡は2、3歩進んだところでかくっとこけた。
「チ。ほら酔ってんじゃねーか。
 座っとけ。自分で取るよ」
「う〜」
倒れ込んだままの篠岡をよけて阿部が冷蔵庫に向かった。ため息をつきながら。
水谷が篠岡を覗き込む。
「しのおかー、だいじょーぶー?」
「おかしーな〜、ジュースしか飲んでないのに〜」
「ジュースじゃねェだろ。お前はもー飲むな」
どん、とテーブルに置かれたアイスペールから田島がいくつか氷を入れ素早く酒を注いだ。
「ほらよーあべ!」
「ミョーに手際がいーんだよな……何考えてんだか。ったく」
「これもジュースみたいなモンだって。これくらい一気にいけよな!」
小さく舌打ちしつつも一息でぐいっとあおってから黙り込んだ。
「おま、これ、何入れ……」
「えー何だっけー? テキトーにいくつか入れた。
 おかしなモンは入れてねーぞ」
どうにかグラスをテーブルの上に置き、片手で顔を覆ったかと思うと
阿部はそのまま崩れ落ちた。
「阿部君!?」
「はーい阿部ダウンー!」
「あべ酒よえーなー!」
「た、じまくん……」


264 名前:3/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:04:55 ID:5Rx79TCJ]
部屋の端で赤い顔をしてイビキをかきながら大の字で眠る阿部を横目に宴会は続く。
「大丈夫かな〜阿部君」
「しのおかまたそれ〜? だいじょーぶだって!」
「ケンキューシツにこもりっぱなしで徹夜ばっかって言ってたから寝てるだけだぞ。
 たぶん明日の朝起きる頃にはピンピンしてるぜ。それよりさ、」
田島はテーブルに片肘を付き、茶色い液体の入ったグラスを軽く揺らした。
カラン、と氷が涼しげな音を見せた。
「しのーかは高校の時、誰が好きだった?」
唐突な質問に篠岡はパチパチッと二、三度瞬きする。
「あはは〜、みんなカッコよかったからみんな好きだったよ〜」
「それもう何回も聞いたー」
これまでにたびたび繰り返された質問を決まりきった台詞でそつなく返すと
突っ伏す水谷とは対照的に、田島はテーブル越しに篠岡の正面からじいっと目を合わせ
そらすことなく言い放つ。

「あいつだろ?」

獲物に狙いを定め外さない視線。
(田島君のこの瞳、久しぶりに見る)
言い逃れのできそうにない雰囲気に篠岡は苦笑いを浮かべ浅いため息をついた。
斜め後ろを見やると、そこでは阿部がまだイビキをかいていた。
よく眠ってることを確認した篠岡が視線を戻すと
田島はしたり顔で、水谷はぽかんと口を開け、三橋はキョロキョロしていた。
「……いつから気付いてたの?」
「今わかった!
 そっかー、あべか!!」

田島の満面の笑みを初めて呪った篠岡だった……


「田島君のばかー!
 でも一番ばかなのは私だ〜うわーん!」
「しのおかって笑い上戸だと思ってたけど泣き上戸だったんだねー」
こどものように泣きじゃくる篠岡の頭を水谷はやさしく撫でていた。
三橋は泣いている女の子には近づかないようにしているので遠巻きに眺めているだけ。
「しのーかはちゃんとマネジやってたんだから、今さらあべのこと好きだったとかわかっても
 オレら何とも思わねーぞ!」
「もう言わないでよー!
 あの頃は純粋だったんだから……」
「うーん、それっていい思い出だったってこと?」
「だったのに、もうズタズタだよ〜えーん」
「思い出ならまた作ればいーじゃん!」
田島の瞳がきらんと輝いた。

素軽く立ち上がると田島は隅で寝ている阿部のところに寄っていった。
いつの間にか静かな寝息をたてていて、額をぺしぺし叩いても何の反応もない。
「よく寝てんなー。しのーか、こいつにちゅーすんなら今のうちだぜ!」
「え、えええええ!?」
「あー、それいいかもね! ほら、」
水谷が篠岡の両手を掴み立ち上がらせ、背中を軽く押すと
よろよろっと歩いてぽすんと阿部の脇に座った。
「え、あの、でも……」
「熟睡してるからそう簡単には起きねーよ」
腹の上に乗せていた手を持ち上げたがだらんとしたままで、
放したらそのまますとんと落ちた。
それでも起きる気配はない。
「好きだったんだろー? いーからしちゃえよ」
「オレら絶対誰にも言わないし。モチロン本人にも」
「ええー、今はもう何とも思ってないんだけど……」
「だからただの思い出作りだって!」

265 名前:4/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:05:46 ID:5Rx79TCJ]
篠岡は未だ潤んだ瞳で阿部の寝顔を見つめた。
高校生の頃、一途に想い続けた相手が無防備に眠っている。
告げることなくいつしか忘れ去っていた想いがゆっくりよみがえる。
浮かんでは消し、それでも溢れそうだった気持ち。
否定しながらもどこかで願い続けた行為を、今ならできる───

ゆっくり、ゆっくり顔を近寄らせて、唇と唇がそっと触れ。

パッと離した口を両手で押さえる篠岡の顔は湯気が上がりそうなほど赤かった。
「なんだよーもっとシッカリしろよー!」
「むむむ無理! これ以上は無理!」
「そんなのしたうちに入んないってー! 大丈夫、ぐっすり寝てるから!」
「えー……」
嫌がる口ぶりながらも、頬にかかる髪をかきあげ篠岡はまた顔を近づけた。
睫毛がきれいに揃っているのを見て、案外長いんだ、と思う。
今度はしっかり唇同士を重ね合わせた。
くっと押し付けたりちゅっと吸ってみたり上下の唇で挟んでみたり
いろいろしてるうちになんだか楽しくなってきたようだ。
「んー……」
喉の奥からうなる声がしたので慌てて離れたけれど、それがなければ
篠岡は舌を差し入れていたかもしれない。
いつの間にか背後にぴったりとくっ付いていた田島が、
知らず固く握りこんでいた篠岡の右手を
両手で優しくほぐしながら耳元で囁くように尋ねた。
「どーだった?」
「ん、ドキドキした……」
「もっとドキドキしよーぜ!」
ニカッと笑い田島は篠岡の手を持ち上げ、阿部の下腹部まで導いた。
「ちょっ、田島君っ!」
「ベルトは外しといてやったから、あとは自分でやんな」
「だ、ダメだよ、こんなこと」
「いーんだよオレらこいつのチンコなんか見慣れてんだからさ」
ジッパーの引き手にあてた篠岡の親指と人差し指を上から手ごと掴み、強引に開かせていく。
「ちょっとおっきくなってねー?」
「まだちゅーしかしてしてねーぞ」
あくまでも田島は篠岡の後ろから、篠岡の手を使ってズボンのボタンを外し
地味な柄のトランクスも下げさせた。
あらわにされたモノに篠岡はおそるおそる手をのばし、そっと包み込み。
ふにふにと弄っているとほんの少し硬くなった。
「んん……」
「やべっ、起きるかも」
焦った田島の声とともに篠岡は頭をぐいっと押され、眼前に来たそれを丸ごとぱくっと口に入れた。
(これが阿部君の……)
歯をたてないように注意しつつ奥までくわえ込むと阿部の手がぴくりと動いた。


266 名前:5/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:06:46 ID:5Rx79TCJ]
まだ夢の中にいるような不思議な感覚で阿部がぼんやり目を開けると
「起きたー? おはよー」
水谷が能天気な笑いを浮かべながら胸元にダイブしてきた。
動きの鈍い頭をどうにか働かせ、ここが三橋の部屋であることや
飲んでいる最中だったことを思い出す。
「重い……どけよ」
水谷はへらへら笑うばかりで一向に動こうとしないのでムリヤリどかそうと力を入れるが
いつの間にか袈裟固めのような形で抑え込まれていて上半身が全く動かせなかった。
「何してんだてめ……」
飲みつけない酒に感覚も鈍くなっていたが違和感はずっとどこかにあった。
水谷の身体の影に隠れて見えなかったけれど、その向こうに誰かいる。二人?
何してる?
何……

阿部がその事実を受け入れた時、血がひとつ所に集中していった。

「オイ! 何やってんだ!!」
「わ。いきなり硬くなったぁ」
緊張感のまるでない声があがる。
「篠……ッ」
あげようとした抗議の言葉は再びもたらされた甘美な刺激にもろくもかき消された。
篠岡の指と舌が理性をも絡めとっていくのを、下唇を噛んで堪えることしかできない。
息継ぎのため吐いた息がやたらと熱い。
至近距離にいる水谷にもその温度は勘付かれているだろう。
眉間に皺を寄せ目をきつく瞑り背けた阿部の耳のすぐ側で聞こえよがしの声が出る。
「オレもさー、好きでこんなことやってるわけじゃないんだよねー。
 どーせ密着するならかわいー女の子のほうがいーしさ」
阿部の股間に顔を埋める篠岡の背中に額を付けていた田島が
視線だけ水谷に移した。
篠岡の身体に絡めた腕は彼女の胸元とチュニックの下とに伸びている。
「けどしのおかのためなら仕方ないよね。
 なんたってしのおかは阿」
「やめてー! 言わないで水谷君!!」
「でええええええ! タマ握んな!」
「あ、ごめーん」

「三橋、アレ持ってきてー」
田島の言葉に、阿部は改めて三橋の存在に気付かされた。
(そうだ、三橋がいた)
三橋に助けを求め、というか状況の打破を願おうとしたが
避妊具の小箱を手に戻ってきたのを見て絶望した。

「付けて、しのーか」
「……おまえらいつもこんなことやってんのか」
「いつもやってねーぞ!
 今日はしのーかが」
「だめーーーー!」
「がああああああ!」
「あ。ごめんー!」


267 名前:6/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:07:33 ID:5Rx79TCJ]
「ん……」
屹立した一物に手を添え、篠岡はゆっくり腰を落とし自分の中へと導き入れた。
「あ、ぁ……阿部君が、阿部君が入ってくるの……っ」
奥まで深く挿入させた後そのままの姿勢で篠岡はふるふると小さく震える。

(うわ、何だこれ。スゲー締まる)
それまでじたばたと抵抗を試みていた阿部だったが、自身を絡め尽くす篠岡の中では無力だった。
上四方固め風に変化していた水谷の背中をぽんぽんとはたくとやっと解放され
広がった阿部の視界全面に、一糸まとわぬ姿で自分に跨がる篠岡があった。
息をのむ。
薄いピンクに彩られた肌に形のよい乳房、締まったウエスト、丸みを帯びた腰のライン。
篠岡の身体は、それぞれが学生時代に幾度となく想像していたものよりずっと女だった。
「すっげ、入れただけで軽くイッた?」
「……だって、気持ち、いぃんだもんっ」
「篠岡さん……ホントに阿」
「やーーーーーーーーー!」
叫びで内圧がかかり、キュゥッと締められた阿部は小さくうめき声を漏らした。
「っ、さっきからそれ何なんだよ。
 そこまで隠されると気になるんだけど」
「な、なんでもないよ!」
「ふーん?」
阿部は篠岡の腰をつかみ、ゆっくり前後に揺らした。
緩慢な快感が篠岡にもたらされる。
片手で腰を揺らしながらもう片方の手で薄い茂みの奥の蕾を探りあてると篠岡の身体が跳ねた。
「ひゃぁんっ」
繋がる所から溢れ出ている蜜を掬い塗りたくり捏ね回し、潰す。弾く。撫でる。
イチイチ素直に反応して内がキュキュッと締められ、
より奥での刺激を欲するかのように深く腰を沈めてきた。
「なに、ナカのがいーの?」
篠岡は顔をそらせ赤い頬で小さく頷いた。
それを見て阿部はニヤリと笑う。
「さっき何言ってたか教えてくれたら動いてやるよ」
「そんなぁ! ……ダメ。それは絶対言えない」
「そーか。残念だな」
ちっとも残念そうじゃない声でそう阿部が言い、
触れるか触れないかの距離でそっと蕾をこすると篠岡の喘ぎ声は一段と高くなり
捩るように艶かしく腰が動く。
「自分で動くか? それでもいーけど」
「阿部君の意地悪……もう、やぁ……」
目に涙を浮かべ引き抜こうとするのを逃がすものかと阿部は一気に突き上げた。
そのままの勢いで抽送を開始する。
「あっ、あっ、あ」
小柄な身体が上下するたびにささやかながらも自己主張をする胸も揺れる。
「やっ、あっ、あっ、はっ、き、もち、……いいぃっ、阿部君、
 ぁあっ、だっ、だめ、やめてっ、もう、やめてえぇっ」
篠岡の頼みは聞き届けられるはずもなく、より激しさを増していく動きに
簡単に追いつめられてしまう。
「あ、あ、あ、あ─────────!!」
弓なりに背筋を伸ばしてから大きく痙攣した後、体中の力が抜けて阿部の胸に倒れ込んだ。
内はまだひくついていたが阿部はそこで動きをとめ、大きく息を吐く。
「だめだ、酒飲んだ後は出ねー」
「じゃー交代な!」


268 名前:7/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:08:32 ID:5Rx79TCJ]
当人たちがその言葉の意味を理解するより先に
田島は篠岡の腰を浮かせて阿部を抜き、代わりに自身を突き刺した。
蜜液の滴るそこはたやすく田島を受け入れる。
絶頂の余韻がまだ残るうちに加えられた新たな強い刺激に篠岡はただ喘いだ。
「えっ、あっ、うそ、や、あ、あああぁんっ!」
「オイ! ここでヤんなよ!」
阿部は肩口にしがみついたまま後ろから突かれる篠岡の吐息をモロにかぶる。
瞳をギュッと閉じ眉根を寄せて快感に震える顔が劣情をそそる。
と、脇から水谷の腕が伸びて来てそんな篠岡の顔をあげさせた。
お尻だけ上げた格好から肘をのばしての四つん這いになる。
阿部の眼上で舌を絡めあうキスが始まった。
見たくねーと思いながら目をそらすこともできない。
チ、と舌打ちし揺れるおっぱいを掴んで揉みしだいた。

身体のあちらこちらから同時にもたらされる快感に篠岡はおかしくなりそうだった。
「ん、んーーーーーっ」
再度イッてしまっても攻撃の手が止むことはなく、立て続けに何度もイかされてしまう。
頭の中は真っ白になって自分がどんな格好をしているのかすらわからなくなっていた。
何度か体勢を変えられたような気もするがされるがまま───

「しのおか、」
繋がったまま身体を起こされるがどうにも力が入らず、相手にだらんともたれかかる。
「みず……たにくん?」
「キレーだよ、しのおか」
「うそ……グチャグチャだよ、私……」
「そんなことない。キレーだ」
水谷が首筋に唇を這わすと篠岡の奥がまたキュッと縮まった。
耳に、頬に、瞼に、キスを降らせるたびに反応しているのがよくわかる。
「キス、気持ちいー?」
「……キスも……全部が、もうダメぇ……」
ぎゅううっと抱き締めるだけでまた打ち震えた。

「あっ、あ、あんっ、あぁっ」
部屋の中を見回して、阿部は三橋がいないことに気付いた。
「三橋は?」
田島は飲んでいたグラスをテーブルに置き、入り口を指差し「トイレ」と一言。
「……。
 あいつはやんねーの?」
「イヤーそれがさ、この間みはし、彼女にバレて半殺しにされてんだぜ!
 もう絶対しませんっつってやっと許してもらってんの」
あきれた顔をして阿部は田島の飲みかけのグラスに手をのばす。
「相変わらず尻にしかれてんだな。
 田島は? 何か言われねーの」
「みんなイイコばっかだからな!
 それにオレはバレたって構わねーもん。
 あべはどーなんだよ」
「今はいねー」
ぐいっとグラスの中身をあおってから眉をひそめた。
「やっぱりこれお茶じゃねーか。お前今日ずっと飲んでねーだろ。
 最初から狙ってたのか?」
「ちがうぞ! あべがいたからだよ」
「はあ? 何だよそれ。オレがいなかったらしてなかったのか」
「たぶんねー! 理由はしのーかに聞けよな!
 オレみはしの様子見てこよーっと」


269 名前:8/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:09:22 ID:5Rx79TCJ]
(オレがいたからってどーいうことだ??)
ふと視線をやると篠岡を後ろから激しく突いている水谷と目が合った。
水谷は目を細めて動きを止め、胡座をかいた上に篠岡を座らせると
その膝下を立たせゆっくり開かせた。
熱く濡れる結合部が丸見えになる。
「しのおか、見える? しのおかとオレが繋がってるの」
「やぁん……」
うっすら目を開けた篠岡はうつむいてゆるく首を振る。
「いや? 気持ちいーんだろ?」
「ん……」
篠岡の顎に手をあて、正面を向かせた。
「顔あげて。ほら、阿部が見てるよ」
水谷の声にぼんやりしたままだった篠岡の目が徐々に阿部へと焦点を合わせていく。
「あ、べくん……?
 !!
 や……いやっ、見ないで!」
露になったそこを隠そうと必死にもがくが、手も足も水谷にがっしり掴まれて動かせない。
「しのおか、今すっごい締まってるよ。
 阿部に見られて感じてる?」
「そんな、ことっ……いや、いやぁ、あ、あぁあっ」
再開された水谷の動きに合わせ漏れる声は止められず、
肌のぶつかりあう音やいやらしい水音とともに部屋中に響く。
真っ赤になって涙を流しながらなおもかぶりを振り続ける篠岡はしかしとても扇情的だった。
阿部は引きよせられるように篠岡の元まで行き、頬に零れた丸く光る粒を舐めとる。
きつく目を瞑ったまま篠岡は阿部の後頭部に手をまわして
自分の鎖骨辺りに抱え込み、非常にそそる声で懇願した。
「お願い、見ない、で……っ」
「そんなにオレが嫌なワケ?」
「っ、……キ、キライ、なんだもんっ……!」
「へー、しのおか、キライな相手に見られて興奮してるんだ?
 オレのチンコくわえてこんなにギュウギュウ締め付けてさ」
「んっ、やめ、てぇ」
「……ごめんなー、優しくしたかったけどムリみたい」
篠岡のうなじにチュッとキスして、水谷はガンガン責め上げ激しく揺らした。
「あ、あ、あああぁっ」
「しの、おか、っ!」
二人が果てたのはほぼ同時だった。


「阿部ー、パス」
自身を抜いて篠岡の身体を阿部に預けると水谷は仰向けに寝転がった。
両手で顔を覆ったのでその表情を伺い知ることはできなかった。




270 名前:9/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:10:02 ID:5Rx79TCJ]
阿部の腕の中で篠岡は荒い息をしている。
一時期おさまりを見せていた彼のモノは再び元気を取り戻していたが。
(さすがにこれ以上するのは酷か)
ひょいと抱き上げて部屋の隅に横たえ、その辺にあった薄い毛布をかけてやる。
篠岡はぼんやりと阿部を見上げ呟いた。
「阿部君はしないの……?」
「もう寝とけよ」
「でもまだおっきいよ?」
「ほっときゃそのうちおさまる」
「……ねえ、しよ?」
「はあ!? オレのことキライなんだろ」
「キライじゃないよ……す、好きでもないけど。
 さっき、私だけだったから……
 阿部君にもちゃんと、気持ちよくなって……ほしい」
恥じらいながらも、しっかりと阿部の目を見つめて篠岡は言い切った。

突然がばっと起き上がった水谷は散らばる服をかき集め何も言わず大股で部屋を後にした。
扉の閉まる音がほんの少し淀んだ空気をかき混ぜる。
阿部は視線を戻して篠岡を覗き込んだ。
「よくわかんねーけど、していーんならするぞ」
「……うん。お願いします」
「そりゃこっちの台詞だろ」
阿部はふっと笑って篠岡にキスをした。

かけたばかりの毛布をおもむろに剥ぐと白い裸身が現れる。
首筋から鎖骨へと唇を落とし、二つのふくらみの片方を掬い片方は吸い上げると
ふぅっと湿り気のあるため息が漏れた。
頂を甘噛みすれば焦れたように鼻を鳴らす。
「どうした?」
「な、んでもない」
太ももの内側を撫であげながら阿部は篠岡の手を取り、その甲に口づけする。
「篠岡ってエッチだな」
「そんな、ことっ」
「だってもう待ちきれねーんだろ」
立たせた膝を開き、奥のあわいに指を挿し入れると
とぷ、と粘度の高い液体が伝い流れた。
そこはとろけそうなほど熱く、何本も受け入れてきたとは思えないほど
きつく締めつけて離さなかった。
阿部は身体を起こし、自身の先端を篠岡の入り口にあてがいひたひたと押し当てる。
すぐにでもそれを呑み込んでしまいたそうにひくつくそこはひどく艶かしい。
「そんなにこれがほしーんだ?」
「ちが……っ、」
「じゃあ何」
「ぅ……、」
「言わなきゃわかんねェぞ」
「……ぁ、あ……あべ、くんがほしいの……っ!」
眉を下げ赤い頬を両手で隠しながら小さく叫ぶ篠岡を前に、何かが落ちる音がした。

余裕たっぷりに篠岡を煽っていたはずの阿部は
予想以上にまっすぐ飛び込んで来た言葉を
零さないよう受け止めるため姿勢を変える。
一気に貫く。
短い悲鳴が上がる。
何度も何度も奥まで、もっと奥まで。
全身を激しく揺さぶる衝動は速度をいや増し。
怒濤の波は否応無しに高みへと追いたててゆき。

「あべくん、あべくん、あべくん、あべくん───」

薄れゆく意識の中で篠岡は、この日のことは一生忘れないと誓ったという。

271 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/30(土) 23:11:56 ID:5Rx79TCJ]
以上。

もうちょっとだけ続きが。
近日中に。

272 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/31(日) 04:48:42 ID:sS1XQc9v]
GJ!
流され上手な篠岡エロい
そして水谷が気の毒な事この上ない(作品批判じゃなく、水谷の心情が伝わるという意味で)

273 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/31(日) 15:31:42 ID:EOS69OWx]
キモイ

274 名前:名無しさん@ピンキー [2009/05/31(日) 22:22:58 ID:4uELmJd0]
GJ!
続き待ってます。
最近投下増えてきて嬉しい!

275 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/05/31(日) 22:59:18 ID:almJXXFR]
公式もただの捨てキャラ水谷

276 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/06/01(月) 02:31:40 ID:/Uo2frhz]
ミハシの彼女が気になるw
続き楽しみにしてるよ!
彼女持ちの阿部と篠岡の職人様もぜひ!

277 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/06/01(月) 19:55:47 ID:QONylfAd]
あえてあべちよ投下したくなりますねw

278 名前:名無しさん@ピンキー [2009/06/01(月) 21:23:33 ID:gP2BnSqP]
GJ!

279 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/06/02(火) 00:50:27 ID:QmjJxpZr]
下手くそ



280 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/06/02(火) 01:27:56 ID:rUqjW9Ks]
>>262-270のフォロー編の阿部×千代。
以下7レス。

281 名前:1/7 mailto:sage [2009/06/02(火) 01:29:05 ID:rUqjW9Ks]
篠岡千代は毎朝決まった時間に目を覚ます。
目覚ましいらずの爽快な寝覚めが身上、のはずが今朝は勝手が違う。
起き上がってまず気付いたことは、ここが自分の部屋ではないこと。
そして自分が下着も何も付けずに素っ裸だということ。
慌ててかぶっていた毛布をたぐり寄せるとその下にパンツ一丁の阿部がいたこと。
少し離れた所で田島と三橋が雑魚寝していること……
どれをとってもイヤ〜な答えしか導きだせない状況証拠が揃っているのに
昨夜の記憶が全く、ない。
「どうしよう……」

顔面蒼白になりながら呟いた言葉を聞きつけ田島が目を覚ました。
「しのーか、おはよー!」
「お、おはよう……」
態度はいつもと変わりなかったけれど田島もまたトランクス姿だった。
「風邪ひーてないか? どっかイテートコは?」
「うん、あの、えっと、私……?」
「? もしかして何も覚えてねーの?」
その言葉に篠岡がおそるおそる頷くといきなり下から声がした。
いつの間にか起きていた阿部が片腕を枕にして見上げている。
「ココどこだかわかるか? どこまでなら覚えてる?」
「……ここ、どこ!? カラオケは行ったんだっけ???」
「そこまで戻んのかよ……」

絶え間なく水音が聞こえる。
「篠岡さん、大丈夫かな……?」
三橋の言葉に時計を見ると、落ち着かせるため篠岡をシャワーに行かせてから
そろそろ一時間になろうとしていた。
「……見てくるか」
阿部が浴室に向かい、そのドアをコンコンと叩いた。
「篠岡ー?」
「はーい、何?」
言い終わるが早いか、ドアが勢いよく開いたので阿部は一瞬ひるんだ。
篠岡はちゃんと服を着ていた。
「イヤ、おせーから何かあったのかと……」
「お掃除してたんだけど、今終わったトコ!
 三橋くーん、お洗濯っていつもどこでしてるの?」
「隣にコインランドリーが、ある」
「じゃあちょっと行ってくるねー、あれ? 田島君は?」
「練習あるから帰った」
そっかー、と明るく言って毛布やらタオルやらを両手一杯に抱え出ていった。
「なんか……元気だな」
「……うん」

ほどなくして、コンビニ袋を抱えて篠岡が帰ってきた。
「ただいまー、朝ご飯まだだよね? ちゃんと食べなきゃ!
 お鍋があったら何か作れたんだけど、オニギリでごめんね」
「イヤ、食べれりゃ何でもいーです……」
「ご、ごめんなさい……」
「あはは、三橋君が謝ることじゃないよー」
調達場所がコンビニとはいえ、篠岡らしいひと手間が加えられ
普通の食事とさして遜色のないものになり男たちは感嘆した。

食べた後に片付け・掃除をし洗濯物を回収して畳み終えると篠岡は正座して深々と頭を下げた。
「今回はいろいろ迷惑をかけて本当にごめんなさい」
「し、篠岡さん!」
「もし、彼女さんに誤解されそうだったら言ってね、
 三橋君は何もしてないってちゃんと証言するから!」
顔をあげて笑う篠岡だったが、ムリをしていることは傍目からもよくわかった。
「田島君によろしく言っておいてね。じゃあ」
逃げるように足早に出て行くのを阿部が慌てて追った。

282 名前:2/7 mailto:sage [2009/06/02(火) 01:29:41 ID:rUqjW9Ks]
エレベーターでひと足先に降りられたので急いで非常階段を駆け下りたが
篠岡を見失うことはなかった。
マンション前で途方に暮れていたからだ。
(ホントに覚えてねーんだな)
「こっち」
阿部は篠岡の手を掴み、駅に向かって歩き始めた。
およそ三分の道のりの間、二人とも言葉を発することはなかった……

電車に揺られながら阿部はかける言葉を探し続けたが見つからない。
隣に立つ篠岡の様子をちらりと伺うが表情がなく、何も読み取れない。
今さら自分の不甲斐なさを悔いてもどうしようもない。
お手上げだった。
「ここで乗り換えるから」
「あ、あぁ」
大きめの駅に着いた時、それだけ言って篠岡は電車を降りていった。
変わらず無表情のままで何を考えているのかさっぱりわからない。
(……無表情? あいつの無表情なんて見たことあったか?)
阿部は閉まる寸前のドアをこじ開けた。

(思ってること全部隠してへらへら笑ってる時の方がよっぽどわかんねェだろ!)
篠岡の姿を探しながら走ると、ホームの端ギリギリの所をぼんやり歩いているのが見えた。
「危ねーぞ!」
肩を抱き身体ごと引き寄せると篠岡はふと顔をあげ、阿部の腕をやんわりと拒絶した。
そのまま何も言わず歩き出す。
阿部は「送ってく」とだけ呟いて後をついていった。


忙しない時期だというのにうららかな気候のせいか行き交う人はどこかのんびりしている。
いくつか電車を乗り継ぎ、二時間近く移動した所でやっと篠岡が口を開いた。
「もう降りるけど」
「部屋の前まで送ってく。中には絶対入らねーから。頼む」
危なっかしくて、一人にさせるのが心配で仕方がない。
篠岡はふう、と小さく息を吐いた。

そこは閑静な住宅地で、日曜の真っ昼間だというのに人影はまばらだった。
駅前を離れると店もなく、夜道は暗そうだ。
(こんなトコ終電で帰んのも危険すぎンだろ。
 でもこいつは自分のことは後回しにして他人の心配すんだよな。
 そこにつけ込むなんて最低なことしちまった───)
改めて歯噛みしていると篠岡が立ち止まり阿部を振り返る。
「うち、もうすぐそこなの」
「篠岡、その、今回のことは悪かった。全部オレの責任だ。
 謝って済むことじゃねェと思うけど、ホントにごめん」
ただ頭を下げるほかなかった。
後悔と罪悪感にまみれまともに篠岡の顔を見ることができなくて、
彼女の瞳に小さな光が灯っていることに阿部は気付かなかった。
「……話を、聞かせてもらえるかな」


283 名前:3/7 mailto:sage [2009/06/02(火) 01:30:13 ID:rUqjW9Ks]
外でできる話じゃないから、と篠岡は阿部を部屋に招き入れた。
端々は女の子らしく飾られているものの全体はすっきりと片付けられた部屋だった。
「適当に座って」
エアコンのスイッチを入れ阿部と自分の上着をハンガーに吊るし、やかんを火にかける篠岡は
少し活気が出てきたようにも見える。
阿部はとりあえず小さいガラステーブルの脇に腰を下ろしたが
女の子の部屋というのはどうにも落ち着かない……
と、マガジンラックに見覚えのある野球雑誌を発見した。
阿部の視線に気付いた篠岡が声をかける。
「それ、田島君が載ってるんだよね」
「あー」
「出てから女の子の反響がすごいんだって」
もしかして今田島の話題は地雷か?と阿部は冷や汗をかき強引に話を逸らすことにした。
「静かだな、ここ」
「うん、のんびりしてていい所だよー。学校も近いんだ」
「へー」
「お昼ごはん、有り合わせのものでいいかな?」
「えっ、イヤいーよ」
「いーからいーから。この前作ったスープが冷凍して……あった!」
料理をしている後ろ姿がどこか楽しそうだったのでここは大人しく従った。


食後、熱いお茶の入った湯飲み二つと水の入ったコップがテーブルに置かれ
篠岡は錠剤のシートを取り出し、一錠を服用した。
問いたげな視線を感じたのか、ちらっと見せて苦笑い。
「これね、ピル。生理痛がひどいから飲んでるんだけど、
 避妊の効果もあります。だから安心してね」
軽い口調で出された言葉だったが、その場の空気を重くするには充分だった。
阿部は思わず居住まいを正す。
二人して熱いお茶をすすり、しばし沈黙が流れた。

コトリ、と湯飲みを置いて篠岡が切り出した。
「昨日あったことを、詳しく教えてほしいの」
「……詳しく」
「そう」
そりゃどんな羞恥プレイだよと泣きたくなったが、今の阿部に逃げることはきっと許されない。
「なんでか聞いていーか?」
「……自分のことなのにあんまり覚えてなくて。
 誰に、何に対して怒っていいのか、悲しんだらいいのかわからないの……
 みんなが知ってて私だけ知らないのもおかしいよね?
 それに……何故かわからないけど、
 あの日のことはどうしても思い出さなきゃいけない気がするの。
 だから、お願い」
篠岡には意外に頑固な面もあることを阿部は知っていた。
ぐいっともう一口お茶を飲んで覚悟を決めた。


284 名前:4/7 mailto:sage [2009/06/02(火) 01:32:21 ID:rUqjW9Ks]
「どこまで覚えてる?」
「えっと、最初の店で……阿部君は花井君やカントクといたよね、
 私はそのちょうど逆のはしっこに栄口君たちといたの。
 カントクの所に行こうとしたら途中で田島君に捕まって……
 そこでまず結構飲んじゃったのかな」
「田島……」
阿部の眉間の皺が深くなる。
「その後カラオケに行ったよね? たしか阿部君は奥でずっと花井君と話し込んでた」
「愚痴に付き合わされてたんだよ。あいつシツケーから」
「あー、カントクのことまだ頑張ってるの?」
「諦める気ねーらしい。
 あそこでも酒頼んでるヤツいたな」
「私も飲んだと思う……そこからどうしたんだっけ」
「三橋の忘れモン探してるうちに電車なくなって、
 田島が三橋ンち行くから来いとか言いだして、水谷もそれに乗って」
「……水谷君? 水谷君もいたの!?」
「いた」
きれいさっぱり記憶から消されていた男の名前が急浮上して篠岡は頭を抱えた。
「……えぇ〜〜〜ホントに?? だって朝いなかったよ?」
「始発で帰った」
「〜〜〜〜。それで?」
「花井は用があるっつうからオレだけでも見張っとくためについてったのに
 田島にあっさり潰されたんだよな。
 最近徹夜続きでロクに寝てなかったからソッコーでアウト。
 次に気付いた時には、お前に……舐められてた」
「……………………何を?」
阿部は露骨にイヤそうな顔をしてそっぽを向き親指を自分の腰に向けた。
篠岡はクッションに顔をうずめて叫ぶ。
「〜〜どうしてそーなるの!!?」
「こっちが聞きてーよ!!」
しかしここでお互いを責めても意味がなかった。
「どーせ田島と水谷にうまく乗せられたんだろ。あいつらずっと篠岡のこと狙ってたフシあるし」
「えぇ? そんなことないよ!」
「だいたいお前は自分が女だっつう自覚がなさすぎんだよ」
「だってみんなのことは仲間だと思ってた……」
「……ワリ」
男も女もない、同じひとつの目標に向かって突き進む大事な戦友。
そんな関係もあの夏に終わっていたというのか。

「……その後は?」
顔をあげずに篠岡が促した。
「まだ言わせるのか!? もうやめとけよ、イヤな思いするだけだぞ」
「もーいーの今さら! どっちにしてもホントにあったことなんだったら同じだよ!」
「〜〜〜〜〜っ、」
篠岡が顔を伏せたままでよかったと阿部は心から思った。
これ以上ないくらい赤くなった情けない顔を見られずに済む。
あの時のことを思い返すだけで血が一か所に集まるのを自覚している。
「……オレは水谷に抑え込まれてて動けなかったんだぞ。
 そこに、上から……乗ってきた」
「誰が……?」
「オマエが」
篠岡の身体がビクッと揺れた。
改めて言葉にされると事実として重くのしかかってくるのだろうか。
しかし篠岡はふと頭を上げた。
「ちょっと待って。んーと、ムリヤリ、じゃないの?」
「嫌がるお前を抑え付けてってことなら違う。むしろノリノリっつーか」
「どうしてそんなことになるのぉ!」
「だからー、……あ。
 そういや何か言ってたな。あいつらに弱みでも握られてる風だった」
「弱み? 握られて困るようなことなんて……」

285 名前:5/7 mailto:sage [2009/06/02(火) 01:33:00 ID:rUqjW9Ks]
次の瞬間、篠岡の顔色が変わった。
血の気が引き、信じられないというように首を振ってから悲しみが一杯に広がる。
顔を両の掌で覆い、再びクッションに突っ伏す。
肩が小刻みに震えている。
「……篠岡?」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
「オイ、どーしたんだよ!?」
首を振るばかりで何も答えない。
「思い出したのか?」
「……違う、けどだいたいわかった……っ
 全部……私が悪かったんだ、私のせいで……ごめん」
阿部は篠岡の肩を掴み、ムリヤリ顔をあげさせた。
涙が止めどなく溢れていた。
「悪いのはオレらの方だろ。篠岡は被害者だ」
「被害者は阿部君だよ……」
「はあ!? 田島はオレがいなきゃあんなことにならなかったっつってたぞ」
「やっぱり私のせい……
 っ、十年後も二十年後も、仲間として……
 笑って会えるように隠してきたのに、
 自分で、台無しに、したんだ……
 くや、し……、くやしい……っ!」
きつく閉じた両の瞼からは後から後から涙が流れ落ちてくる。
「チ……わけわかんねーな」
阿部は、嗚咽する篠岡をぐいっと抱き寄せた。
いささか抵抗されるが腕の力を緩めるつもりは毛頭ない。
「ちょっと落ち着け、篠岡」
泣き声は一層高くなった。

篠岡の体温を感じながら阿部は、
昨日までなら絶対しなかった行動をとっている自分に少なからず困惑していた。
(流れで一回ヤっただけの関係でここまですんのはやりすぎじゃねーのか?)
しかしとりあえず嫌がられてはいないようなので
そのまま静かに頭をなで続けた。


「ごめんね……阿部君」
ようやく落ち着いた頃、篠岡がぽつりと呟いた。
またも繰り返された言葉に阿部はカッとなり、篠岡の両頬をはさみ込んで強引に自分へと向けさせる。
「お前は悪くねーよ。お前が悪いんじゃねェ!」
息がかかるほど至近距離で見つめ合う瞳にまた涙が浮かぶ。
「だって……」
「だって何だよ。ため込んでること全部言えよ」
「それは、絶対、言えない……」
大粒の涙が堰を切ったようにまた溢れ出した。
前後不覚に酔っぱらっていた時ですら頑に守っていた秘密だ。
聞き出すことは不可能だろう。
「じゃあもう考えるな。全部忘れちまえ」
吸い寄せられるようにキスをしていた───


286 名前:6/7 mailto:sage [2009/06/02(火) 01:33:50 ID:rUqjW9Ks]
(やっっっべーーーこれって傷口に塩を塗り込んでねェか!?)
薄く目を開けると、瞑った篠岡の睫毛に涙が光っていた。
眉根を寄せ、一所懸命に応えてくれる舌が愛おしい。
頭の奥にじわりと快感が染み渡る。
自分でも気付かぬうちに篠岡を押し倒してから、やっと唇を離すと間に透明の糸がひいた。
「ワリー……」
頬を上気させ熱にうかされたような瞳で見上げてくる篠岡はこの上もなく色っぽい。
(でも今はガマンしろ、ガマン!)
「阿部君は……私のことがイヤじゃないの?」
「はぁ!? なワケねェだろ!」
「ありがと……嘘でも嬉しい」

「嘘じゃねーよ!!!」

耳元で炸裂した雷に篠岡は固まった。
阿部は篠岡の小さな身体を力任せに抱き締め、泣きそうになりながら叫ぶ。
「オレはお前が、好きだ! お前は!?」
「…………すき……」
「ならそれでいいじゃねェか!!」
もう一度深く深く口づけした。

阿部は、自分が今日どこか大胆だった理由がわかった気がした。
記憶をなくすほど酔っている時でも素の状態でも、芯からの拒否はされていない。
田島や水谷よりも、自分としていた時が一番反応がよかった。絶対。
(その言葉信じていーよな? ……自惚れていーよな!?)

素っ裸にひん剥いた後、篠岡の身体の隅々にまで唇を落としていった。
途中抵抗される場面もあったが全く意に介さない。
嫌悪されてるわけでないことは表情や反応を見ればよくわかる。
やっと中心にたどり着いた時、そこはまだ触れてもいないのに蜜が溢れ出していた。
「すげー……」
「やだ、見ないでぇ……」
音を立てて吸い付くと、足がぴくんと跳ねた。
蕾も丁寧に舐めさする。
「あ……っ、いや……」
「イヤ?」
「うぅん……きもちい、ぁ、あ、あぁあぁんっ……」
軽く達したのを受けて阿部は身体を起こし、そこであることに気付いた。
「ヤベ、持ってねー」
「いいよ、そのままで……大丈夫だから」
「い、いーのか?」
「うん……、挿れて……」
阿部はゆっくりと自身を篠岡の中に沈めていった。
直に感じるその感触は脊髄を走り抜け、なけなしの理性を吹き飛ばそうとする。
半ば本能のままに腰を叩き付けながら篠岡の頬に手をのばす。
「目ェ開けろよ」
「ぁべくん……っ」
「そうだ、ちゃんとオレを見てろ」

「……ん、……ぁ」
(野球部のために自分の気持ちを押し殺すなんてバカだろ)
「っは……あ、はぁ……っ、」
(自分よりオレらを優先させてくれたことは確かにありがてーよ)
「く、あ、や、ぁ、あ、あぁっ」
(でもな、もーいーだろ!)
「篠岡、もうガマンすんな。
 いいから。全部言えよ、……千代」
「……あべくん、好き、あべくん……っ」

過去も罪も何もかも呑み込もうとするかのような断続的な収縮の中、阿部は最奥に総てを注ぎ込んだ。

287 名前:7/7 mailto:sage [2009/06/02(火) 01:35:19 ID:rUqjW9Ks]
裸のままベッドで抱き合ってまどろんでいると篠岡がふふっと思い出したように笑った。
「そういえば今朝もこんな感じで寝てたような気がする」
「あん時田島がまた狙ってたんだよな。今度こそしっかり阻止しとこうと思って抱えて寝てた」
「そーだったんだ!? あ……ありがとー」
「お前もう絶対一人であいつらに会うなよ!?」
「え……それって、OB会もその後のカラオケでも、
 阿部君がずっと私の隣にいてくれるってこと?」
「たりめーだろ!」
「嬉しい……ありがとう!!」
篠岡は阿部の胸板に額を押し付けて心底嬉しさを噛み締めていた。
「な、なんだよそのくれーで」
「昨日はずっと遠くて残念だったから……」
はにかむように微笑む篠岡を見てるとまた元気になってきそうだ。
(いくらなんでも今日はもーやんねーけど!)
「いーか、お前は笑ってんのが一番だけどムリはすんなよ。
 辛い時は辛いって言え。怒りたい時は怒れ。ただしオレのいるところでな!
 それとオレは言われなきゃわかんねーから思ったことがあったらちゃんと言……」
調子に乗って好き勝手なことを並べ立てていたらふっとフラッシュバックが起こった。
女にふられる時に決まって言われてきた言葉が頭をよぎる───『重い。つーかウザイ』。

(そーだ、オレ口うるせーから今まで何度も失敗してんだ)
いつもの悪い癖に思い至って青くなり、おそるおそる篠岡の顔を見ると
彼女はニッコニコしていた。
「ごめんオレ、ウゼーよな」
「そんなことないよ! 私のことを思って言ってくれてるってわかってる。
 懐に入れてもらえたんだなって、逆に嬉しいよ」
「そーなのか?」
「そなの。
 阿部君があんまり変わってなくて安心した……私は変わっちゃったけどね」
「どっちでもいーよ。オレが好きなのはこの篠岡だからな」
阿部は篠岡をギュウッと抱き締めて額にキスをした。
「……ここまでする人だとは思わなかったかも」
「イヤか?」
「ヤじゃない……」
再び重ねられた唇がどんどん熱を帯びてゆく。
気持ちが高まるのを抑えきれない。

阿部が頭の隅で明日の予定を思い出そうとしていると篠岡のケイタイが鳴った。
メール、と言って篠岡は毛布で胸元を隠しながら手をのばした。
ついでに阿部も自分のケイタイで時刻とスケジュールを確認する。
(明日も朝はえーな。今日はもういい加減にしとかねーと……ん?)
篠岡が画面を見つめて何やら思案している。
「どーした?」
「水谷君が『ごめん』って。でも私ホントに覚えてないんだよね……」
「思い出すことねェよ。忘れとけ!」
自分を使って篠岡を煽っていたことを思い出してムカムカしてくる。
「貸せ、オレが返信しといてやる」
「あっ」
篠岡のケイタイを奪って罵倒メールでもしてやろうかと思ったところで
帰り際の水谷の顔が脳裏に浮かんだ。
この世の終わりみたいな酷い顔をしていた。
(そういや昔あいつ篠岡のこと好きだったんだっけ)
イヤイヤ情けは無用! 叩き潰す!
───ついでに田島と三橋にも一斉送信。
「もうっ私の名前で変なこと書かないでよ!」
「あいつらのことはもう考えんな」
阿部はケイタイを放り投げてもう一度篠岡を抱いた。


新着メール1件:篠岡千代『今度のOB会でウメボシな!』

288 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/06/02(火) 01:35:49 ID:rUqjW9Ks]
以上です。

289 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/06/02(火) 04:13:18 ID:fkiY56nF]
GJ!



290 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/06/02(火) 07:54:19 ID:Z+qyRlqw]
GJ!
積極的なしのーかエロい

291 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/06/02(火) 12:58:26 ID:03XTCzoy]
重いウザイってwありそう・・・
GJでした

292 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/06/03(水) 17:39:51 ID:htB8EmOc]
GJ!!

293 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/06/03(水) 18:29:40 ID:uZVy31PZ]
GJ!!
エロも心理描写も素晴らしい!
にしても、まさか水谷に感情移入してこんなやりきれん気分になるとはw
でも篠岡が幸せだから満足ですっ

294 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/06/03(水) 22:19:56 ID:gV/x34mE]
つまらん
キャラも違うし、名前すげ替えSSレベル

295 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/06/03(水) 22:57:37 ID:KMvrTPmz]
なんでアベチヨのときだけ出てくるの

296 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/06/03(水) 23:26:03 ID:C2DArNOP]
篠岡ってキャラ造形難しいよなぁ

297 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/06/04(木) 00:29:02 ID:BzTWUcD2]
外見も話し方も際立った特徴がないしな。
部活中は優等生だけど友達としゃべる時はサバサバした普通の女子高生。
結構幅のあるキャラだと思う。

298 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/06/04(木) 01:05:40 ID:HRsGhTOA]
>>295
単にレベルの低いSSがつまらんと言われてるだけだろ

299 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/06/04(木) 05:06:41 ID:PXoPcUSL]
GJ!
いやー水谷があまりにかわいそうでw
いやかわいそうなんだけどその心情描写が細かくてなんかすごい好きだわー
阿部と水谷と篠岡は自分のなかですごい盛り上がるわ

あと田島が何考えてんのか気になったw



300 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2009/06/04(木) 07:54:08 ID:KWfVKbUG]
篠岡カプ小説は当て馬が必ずいるよ
単体カプだと魅力ないせいなんじゃない
ほかの女の子のカプは当て馬ほぼなく、男女キャラどちらも大事に扱って安心






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