- 1 名前:名無しさん@ピンキー [2008/10/22(水) 23:05:48 ID:yL7nVtRG]
- マターリエロエロでやっていきましょう。
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- 262 名前:1/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:02:31 ID:5Rx79TCJ]
- 年の瀬も押し迫ったある土曜の夜、
忘年会も兼ねた西浦高校野球部OB/OG会が開かれていた。 卒業して三年がたち、それぞれの道を歩み始めてはいるが 顔を合わせればすぐ高校生だった頃に戻り楽しいひと時を過ごすことができる。 余韻の残るうちに解散となった二次会のカラオケ店から最寄り駅へと向かう人の群れは縦に長くのびて その最後尾を歩く花井と阿部は、とうに駅へと向かったはずの見知った顔に足を止めた。 「どしたー?」 「忘れモン!」 「三橋がマフラー忘れたんだってさー」 「彼女にもらった大切なものなんだって。急いで取りに戻らなきゃ」 「失くしたら、殺される……」 どこか不安の残るメンバーだな、と思った二人は 店へと戻る田島・水谷・篠岡と三橋の後を付いていくことにした。 本日の幹事もしていた花井はいつまでたっても主将気質が抜けていないようだ。 カラオケ店では忘れ物が見つからず結局最初に行った居酒屋まで戻り無事発見、 駅に着き、今度こそ解散となった。 「よかったね、三橋君!」 「うん、ありがとう!」 「篠岡、こっから遠いんだろ? 気をつけて帰れよ」 「ありがとう花井君、大丈夫だいじょー……」 電光掲示板を見上げる篠岡の顔がこわばった。 「?」 「あー、今行ったのに乗らなきゃいけなかったみたい」 「えー! どーするの?」 「とりあえず次ので行ける所まで行ってそこからタクシーかなぁ」 篠岡は苦笑いしつつ財布の中身を確認する。 「ご、ごめんオレのせいで」 「ううん、三橋君は全然悪くないよ!」 オタオタする三橋を押しのけ、田島が目を輝かせながら大きく一歩前に進み出た。 「なー、オレ今日三橋んトコ泊まるんだけど一緒に行こーぜ!」 満面の笑みでもたらされた提案に一同はしばし固まっていた。 「いーよな三橋?」 「あ、うん!」 「あーオレも行きたいー! オレも行っていー?」 「おー、水谷も来いよ! お前らはどーする?」 花井と阿部はお互い顔を見合わせた。 高校時代は全員野球一筋で色恋沙汰には縁がなく、 女子マネージャーだった篠岡とも男女の垣根を越えた”仲間”だった。 しかしそれはもう三年も前の話で、野郎ばかりの所に女の子をひとり泊まらせるのも…… とはいえ他に妙案があるでもなく。 「オレは明日妹たちの付き合いで朝早いから行けねー。 でも阿部は行くってよ」 「はあ? オレも帰……」 花井は阿部を引っ張り寄せ小声で言った。 「水谷が昔篠岡のこと好きだったのは知ってるだろ? そこに田島だ、何があるかわかんねーぞ。 三橋じゃ止めらんねーだろ」 「いくらあいつらでもンなことになるかよ、篠岡だぜ?」 そう言ってちらりと様子を伺うと渦中の彼女はちょっと困った顔で時刻表を見上げていた。 改札へと急ぐサラリーマンがその脇を抜けようとして鞄がぶつかり ふらっとよろけた所を水谷がさっと肩を抱きとめる。 履き慣れてなさそうな踵の高いブーツを履いている上にまだ少し酔っているのか そのままの体勢でありがとー水谷くん、なんて赤い顔で言うもんだから ヤツのタレ目は下がりっぱなしだ。 「……仕方ねーな」 「任せたぞ!」 「うっし、じゃー行くかー!」 一抹の不安をぬぐい去れない花井と別れ、 田島・三橋・水谷・阿部と篠岡は三橋の暮らす街へと向かっていった。
- 263 名前:2/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:03:14 ID:5Rx79TCJ]
- 「おー、広いねー!」
三橋の独り暮らしの部屋はかなりの余裕があったが 実家同様ベッドの辺りでしか生活してないような感じだった。 「家具が何もねーな。自炊もしてねーのか」 「うん、たいてい下のコンビニ。洗濯は隣のコインランドリー」 「近くに何でも揃ってたもんなー。住みやすそうな所じゃん」 田島はこれまでに来たことがあるのか勝手知ったる様子でキッチンへと向かう。 「ここんちコップはちゃんと揃ってるんだぜー」 「ホントだー、田島はよく来るの?」 「おー、たまにな」 手分けしてグラスを運び、買って来たお酒やお茶やツマミなどをローテーブルにざーっと広げ 田島が缶ビールを掲げた。 「朝まで飲むぞー!」 「おー!」 「かんぱーい」 「かん、ぱい!」 「朝までかよ……」 話題の中心はやっぱり野球だった。 一緒にひとつの白球を追いかけていた頃の話から最近のプロアマ野球まで 盛り上がるにつれ酒をあけるスピードもあがる。 田島が篠岡に三本目の缶チューハイを手渡すのを見て阿部が止めに入った。 「もうやめとけよ。お前飲みすぎだろ」 「えー私まだまだだいじょーぶだよ〜!」 ケラケラ笑う篠岡は明らかに酔っていた。 「阿部こそ全然飲んでないじゃーん。飲めー」 「そだ、しのーかの代わりにあべが飲めよ!」 「飲んでるって。オレはもーいーよ」 「ま〜そー言わずに! どーぞどーぞ!」 「あ、氷取ってくるね」 パッと立ち上がった篠岡は2、3歩進んだところでかくっとこけた。 「チ。ほら酔ってんじゃねーか。 座っとけ。自分で取るよ」 「う〜」 倒れ込んだままの篠岡をよけて阿部が冷蔵庫に向かった。ため息をつきながら。 水谷が篠岡を覗き込む。 「しのおかー、だいじょーぶー?」 「おかしーな〜、ジュースしか飲んでないのに〜」 「ジュースじゃねェだろ。お前はもー飲むな」 どん、とテーブルに置かれたアイスペールから田島がいくつか氷を入れ素早く酒を注いだ。 「ほらよーあべ!」 「ミョーに手際がいーんだよな……何考えてんだか。ったく」 「これもジュースみたいなモンだって。これくらい一気にいけよな!」 小さく舌打ちしつつも一息でぐいっとあおってから黙り込んだ。 「おま、これ、何入れ……」 「えー何だっけー? テキトーにいくつか入れた。 おかしなモンは入れてねーぞ」 どうにかグラスをテーブルの上に置き、片手で顔を覆ったかと思うと 阿部はそのまま崩れ落ちた。 「阿部君!?」 「はーい阿部ダウンー!」 「あべ酒よえーなー!」 「た、じまくん……」
- 264 名前:3/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:04:55 ID:5Rx79TCJ]
- 部屋の端で赤い顔をしてイビキをかきながら大の字で眠る阿部を横目に宴会は続く。
「大丈夫かな〜阿部君」 「しのおかまたそれ〜? だいじょーぶだって!」 「ケンキューシツにこもりっぱなしで徹夜ばっかって言ってたから寝てるだけだぞ。 たぶん明日の朝起きる頃にはピンピンしてるぜ。それよりさ、」 田島はテーブルに片肘を付き、茶色い液体の入ったグラスを軽く揺らした。 カラン、と氷が涼しげな音を見せた。 「しのーかは高校の時、誰が好きだった?」 唐突な質問に篠岡はパチパチッと二、三度瞬きする。 「あはは〜、みんなカッコよかったからみんな好きだったよ〜」 「それもう何回も聞いたー」 これまでにたびたび繰り返された質問を決まりきった台詞でそつなく返すと 突っ伏す水谷とは対照的に、田島はテーブル越しに篠岡の正面からじいっと目を合わせ そらすことなく言い放つ。 「あいつだろ?」 獲物に狙いを定め外さない視線。 (田島君のこの瞳、久しぶりに見る) 言い逃れのできそうにない雰囲気に篠岡は苦笑いを浮かべ浅いため息をついた。 斜め後ろを見やると、そこでは阿部がまだイビキをかいていた。 よく眠ってることを確認した篠岡が視線を戻すと 田島はしたり顔で、水谷はぽかんと口を開け、三橋はキョロキョロしていた。 「……いつから気付いてたの?」 「今わかった! そっかー、あべか!!」 田島の満面の笑みを初めて呪った篠岡だった…… 「田島君のばかー! でも一番ばかなのは私だ〜うわーん!」 「しのおかって笑い上戸だと思ってたけど泣き上戸だったんだねー」 こどものように泣きじゃくる篠岡の頭を水谷はやさしく撫でていた。 三橋は泣いている女の子には近づかないようにしているので遠巻きに眺めているだけ。 「しのーかはちゃんとマネジやってたんだから、今さらあべのこと好きだったとかわかっても オレら何とも思わねーぞ!」 「もう言わないでよー! あの頃は純粋だったんだから……」 「うーん、それっていい思い出だったってこと?」 「だったのに、もうズタズタだよ〜えーん」 「思い出ならまた作ればいーじゃん!」 田島の瞳がきらんと輝いた。 素軽く立ち上がると田島は隅で寝ている阿部のところに寄っていった。 いつの間にか静かな寝息をたてていて、額をぺしぺし叩いても何の反応もない。 「よく寝てんなー。しのーか、こいつにちゅーすんなら今のうちだぜ!」 「え、えええええ!?」 「あー、それいいかもね! ほら、」 水谷が篠岡の両手を掴み立ち上がらせ、背中を軽く押すと よろよろっと歩いてぽすんと阿部の脇に座った。 「え、あの、でも……」 「熟睡してるからそう簡単には起きねーよ」 腹の上に乗せていた手を持ち上げたがだらんとしたままで、 放したらそのまますとんと落ちた。 それでも起きる気配はない。 「好きだったんだろー? いーからしちゃえよ」 「オレら絶対誰にも言わないし。モチロン本人にも」 「ええー、今はもう何とも思ってないんだけど……」 「だからただの思い出作りだって!」
- 265 名前:4/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:05:46 ID:5Rx79TCJ]
- 篠岡は未だ潤んだ瞳で阿部の寝顔を見つめた。
高校生の頃、一途に想い続けた相手が無防備に眠っている。 告げることなくいつしか忘れ去っていた想いがゆっくりよみがえる。 浮かんでは消し、それでも溢れそうだった気持ち。 否定しながらもどこかで願い続けた行為を、今ならできる─── ゆっくり、ゆっくり顔を近寄らせて、唇と唇がそっと触れ。 パッと離した口を両手で押さえる篠岡の顔は湯気が上がりそうなほど赤かった。 「なんだよーもっとシッカリしろよー!」 「むむむ無理! これ以上は無理!」 「そんなのしたうちに入んないってー! 大丈夫、ぐっすり寝てるから!」 「えー……」 嫌がる口ぶりながらも、頬にかかる髪をかきあげ篠岡はまた顔を近づけた。 睫毛がきれいに揃っているのを見て、案外長いんだ、と思う。 今度はしっかり唇同士を重ね合わせた。 くっと押し付けたりちゅっと吸ってみたり上下の唇で挟んでみたり いろいろしてるうちになんだか楽しくなってきたようだ。 「んー……」 喉の奥からうなる声がしたので慌てて離れたけれど、それがなければ 篠岡は舌を差し入れていたかもしれない。 いつの間にか背後にぴったりとくっ付いていた田島が、 知らず固く握りこんでいた篠岡の右手を 両手で優しくほぐしながら耳元で囁くように尋ねた。 「どーだった?」 「ん、ドキドキした……」 「もっとドキドキしよーぜ!」 ニカッと笑い田島は篠岡の手を持ち上げ、阿部の下腹部まで導いた。 「ちょっ、田島君っ!」 「ベルトは外しといてやったから、あとは自分でやんな」 「だ、ダメだよ、こんなこと」 「いーんだよオレらこいつのチンコなんか見慣れてんだからさ」 ジッパーの引き手にあてた篠岡の親指と人差し指を上から手ごと掴み、強引に開かせていく。 「ちょっとおっきくなってねー?」 「まだちゅーしかしてしてねーぞ」 あくまでも田島は篠岡の後ろから、篠岡の手を使ってズボンのボタンを外し 地味な柄のトランクスも下げさせた。 あらわにされたモノに篠岡はおそるおそる手をのばし、そっと包み込み。 ふにふにと弄っているとほんの少し硬くなった。 「んん……」 「やべっ、起きるかも」 焦った田島の声とともに篠岡は頭をぐいっと押され、眼前に来たそれを丸ごとぱくっと口に入れた。 (これが阿部君の……) 歯をたてないように注意しつつ奥までくわえ込むと阿部の手がぴくりと動いた。
- 266 名前:5/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:06:46 ID:5Rx79TCJ]
- まだ夢の中にいるような不思議な感覚で阿部がぼんやり目を開けると
「起きたー? おはよー」 水谷が能天気な笑いを浮かべながら胸元にダイブしてきた。 動きの鈍い頭をどうにか働かせ、ここが三橋の部屋であることや 飲んでいる最中だったことを思い出す。 「重い……どけよ」 水谷はへらへら笑うばかりで一向に動こうとしないのでムリヤリどかそうと力を入れるが いつの間にか袈裟固めのような形で抑え込まれていて上半身が全く動かせなかった。 「何してんだてめ……」 飲みつけない酒に感覚も鈍くなっていたが違和感はずっとどこかにあった。 水谷の身体の影に隠れて見えなかったけれど、その向こうに誰かいる。二人? 何してる? 何…… 阿部がその事実を受け入れた時、血がひとつ所に集中していった。 「オイ! 何やってんだ!!」 「わ。いきなり硬くなったぁ」 緊張感のまるでない声があがる。 「篠……ッ」 あげようとした抗議の言葉は再びもたらされた甘美な刺激にもろくもかき消された。 篠岡の指と舌が理性をも絡めとっていくのを、下唇を噛んで堪えることしかできない。 息継ぎのため吐いた息がやたらと熱い。 至近距離にいる水谷にもその温度は勘付かれているだろう。 眉間に皺を寄せ目をきつく瞑り背けた阿部の耳のすぐ側で聞こえよがしの声が出る。 「オレもさー、好きでこんなことやってるわけじゃないんだよねー。 どーせ密着するならかわいー女の子のほうがいーしさ」 阿部の股間に顔を埋める篠岡の背中に額を付けていた田島が 視線だけ水谷に移した。 篠岡の身体に絡めた腕は彼女の胸元とチュニックの下とに伸びている。 「けどしのおかのためなら仕方ないよね。 なんたってしのおかは阿」 「やめてー! 言わないで水谷君!!」 「でええええええ! タマ握んな!」 「あ、ごめーん」 「三橋、アレ持ってきてー」 田島の言葉に、阿部は改めて三橋の存在に気付かされた。 (そうだ、三橋がいた) 三橋に助けを求め、というか状況の打破を願おうとしたが 避妊具の小箱を手に戻ってきたのを見て絶望した。 「付けて、しのーか」 「……おまえらいつもこんなことやってんのか」 「いつもやってねーぞ! 今日はしのーかが」 「だめーーーー!」 「がああああああ!」 「あ。ごめんー!」
- 267 名前:6/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:07:33 ID:5Rx79TCJ]
- 「ん……」
屹立した一物に手を添え、篠岡はゆっくり腰を落とし自分の中へと導き入れた。 「あ、ぁ……阿部君が、阿部君が入ってくるの……っ」 奥まで深く挿入させた後そのままの姿勢で篠岡はふるふると小さく震える。 (うわ、何だこれ。スゲー締まる) それまでじたばたと抵抗を試みていた阿部だったが、自身を絡め尽くす篠岡の中では無力だった。 上四方固め風に変化していた水谷の背中をぽんぽんとはたくとやっと解放され 広がった阿部の視界全面に、一糸まとわぬ姿で自分に跨がる篠岡があった。 息をのむ。 薄いピンクに彩られた肌に形のよい乳房、締まったウエスト、丸みを帯びた腰のライン。 篠岡の身体は、それぞれが学生時代に幾度となく想像していたものよりずっと女だった。 「すっげ、入れただけで軽くイッた?」 「……だって、気持ち、いぃんだもんっ」 「篠岡さん……ホントに阿」 「やーーーーーーーーー!」 叫びで内圧がかかり、キュゥッと締められた阿部は小さくうめき声を漏らした。 「っ、さっきからそれ何なんだよ。 そこまで隠されると気になるんだけど」 「な、なんでもないよ!」 「ふーん?」 阿部は篠岡の腰をつかみ、ゆっくり前後に揺らした。 緩慢な快感が篠岡にもたらされる。 片手で腰を揺らしながらもう片方の手で薄い茂みの奥の蕾を探りあてると篠岡の身体が跳ねた。 「ひゃぁんっ」 繋がる所から溢れ出ている蜜を掬い塗りたくり捏ね回し、潰す。弾く。撫でる。 イチイチ素直に反応して内がキュキュッと締められ、 より奥での刺激を欲するかのように深く腰を沈めてきた。 「なに、ナカのがいーの?」 篠岡は顔をそらせ赤い頬で小さく頷いた。 それを見て阿部はニヤリと笑う。 「さっき何言ってたか教えてくれたら動いてやるよ」 「そんなぁ! ……ダメ。それは絶対言えない」 「そーか。残念だな」 ちっとも残念そうじゃない声でそう阿部が言い、 触れるか触れないかの距離でそっと蕾をこすると篠岡の喘ぎ声は一段と高くなり 捩るように艶かしく腰が動く。 「自分で動くか? それでもいーけど」 「阿部君の意地悪……もう、やぁ……」 目に涙を浮かべ引き抜こうとするのを逃がすものかと阿部は一気に突き上げた。 そのままの勢いで抽送を開始する。 「あっ、あっ、あ」 小柄な身体が上下するたびにささやかながらも自己主張をする胸も揺れる。 「やっ、あっ、あっ、はっ、き、もち、……いいぃっ、阿部君、 ぁあっ、だっ、だめ、やめてっ、もう、やめてえぇっ」 篠岡の頼みは聞き届けられるはずもなく、より激しさを増していく動きに 簡単に追いつめられてしまう。 「あ、あ、あ、あ─────────!!」 弓なりに背筋を伸ばしてから大きく痙攣した後、体中の力が抜けて阿部の胸に倒れ込んだ。 内はまだひくついていたが阿部はそこで動きをとめ、大きく息を吐く。 「だめだ、酒飲んだ後は出ねー」 「じゃー交代な!」
- 268 名前:7/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:08:32 ID:5Rx79TCJ]
- 当人たちがその言葉の意味を理解するより先に
田島は篠岡の腰を浮かせて阿部を抜き、代わりに自身を突き刺した。 蜜液の滴るそこはたやすく田島を受け入れる。 絶頂の余韻がまだ残るうちに加えられた新たな強い刺激に篠岡はただ喘いだ。 「えっ、あっ、うそ、や、あ、あああぁんっ!」 「オイ! ここでヤんなよ!」 阿部は肩口にしがみついたまま後ろから突かれる篠岡の吐息をモロにかぶる。 瞳をギュッと閉じ眉根を寄せて快感に震える顔が劣情をそそる。 と、脇から水谷の腕が伸びて来てそんな篠岡の顔をあげさせた。 お尻だけ上げた格好から肘をのばしての四つん這いになる。 阿部の眼上で舌を絡めあうキスが始まった。 見たくねーと思いながら目をそらすこともできない。 チ、と舌打ちし揺れるおっぱいを掴んで揉みしだいた。 身体のあちらこちらから同時にもたらされる快感に篠岡はおかしくなりそうだった。 「ん、んーーーーーっ」 再度イッてしまっても攻撃の手が止むことはなく、立て続けに何度もイかされてしまう。 頭の中は真っ白になって自分がどんな格好をしているのかすらわからなくなっていた。 何度か体勢を変えられたような気もするがされるがまま─── 「しのおか、」 繋がったまま身体を起こされるがどうにも力が入らず、相手にだらんともたれかかる。 「みず……たにくん?」 「キレーだよ、しのおか」 「うそ……グチャグチャだよ、私……」 「そんなことない。キレーだ」 水谷が首筋に唇を這わすと篠岡の奥がまたキュッと縮まった。 耳に、頬に、瞼に、キスを降らせるたびに反応しているのがよくわかる。 「キス、気持ちいー?」 「……キスも……全部が、もうダメぇ……」 ぎゅううっと抱き締めるだけでまた打ち震えた。 「あっ、あ、あんっ、あぁっ」 部屋の中を見回して、阿部は三橋がいないことに気付いた。 「三橋は?」 田島は飲んでいたグラスをテーブルに置き、入り口を指差し「トイレ」と一言。 「……。 あいつはやんねーの?」 「イヤーそれがさ、この間みはし、彼女にバレて半殺しにされてんだぜ! もう絶対しませんっつってやっと許してもらってんの」 あきれた顔をして阿部は田島の飲みかけのグラスに手をのばす。 「相変わらず尻にしかれてんだな。 田島は? 何か言われねーの」 「みんなイイコばっかだからな! それにオレはバレたって構わねーもん。 あべはどーなんだよ」 「今はいねー」 ぐいっとグラスの中身をあおってから眉をひそめた。 「やっぱりこれお茶じゃねーか。お前今日ずっと飲んでねーだろ。 最初から狙ってたのか?」 「ちがうぞ! あべがいたからだよ」 「はあ? 何だよそれ。オレがいなかったらしてなかったのか」 「たぶんねー! 理由はしのーかに聞けよな! オレみはしの様子見てこよーっと」
- 269 名前:8/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:09:22 ID:5Rx79TCJ]
- (オレがいたからってどーいうことだ??)
ふと視線をやると篠岡を後ろから激しく突いている水谷と目が合った。 水谷は目を細めて動きを止め、胡座をかいた上に篠岡を座らせると その膝下を立たせゆっくり開かせた。 熱く濡れる結合部が丸見えになる。 「しのおか、見える? しのおかとオレが繋がってるの」 「やぁん……」 うっすら目を開けた篠岡はうつむいてゆるく首を振る。 「いや? 気持ちいーんだろ?」 「ん……」 篠岡の顎に手をあて、正面を向かせた。 「顔あげて。ほら、阿部が見てるよ」 水谷の声にぼんやりしたままだった篠岡の目が徐々に阿部へと焦点を合わせていく。 「あ、べくん……? !! や……いやっ、見ないで!」 露になったそこを隠そうと必死にもがくが、手も足も水谷にがっしり掴まれて動かせない。 「しのおか、今すっごい締まってるよ。 阿部に見られて感じてる?」 「そんな、ことっ……いや、いやぁ、あ、あぁあっ」 再開された水谷の動きに合わせ漏れる声は止められず、 肌のぶつかりあう音やいやらしい水音とともに部屋中に響く。 真っ赤になって涙を流しながらなおもかぶりを振り続ける篠岡はしかしとても扇情的だった。 阿部は引きよせられるように篠岡の元まで行き、頬に零れた丸く光る粒を舐めとる。 きつく目を瞑ったまま篠岡は阿部の後頭部に手をまわして 自分の鎖骨辺りに抱え込み、非常にそそる声で懇願した。 「お願い、見ない、で……っ」 「そんなにオレが嫌なワケ?」 「っ、……キ、キライ、なんだもんっ……!」 「へー、しのおか、キライな相手に見られて興奮してるんだ? オレのチンコくわえてこんなにギュウギュウ締め付けてさ」 「んっ、やめ、てぇ」 「……ごめんなー、優しくしたかったけどムリみたい」 篠岡のうなじにチュッとキスして、水谷はガンガン責め上げ激しく揺らした。 「あ、あ、あああぁっ」 「しの、おか、っ!」 二人が果てたのはほぼ同時だった。 「阿部ー、パス」 自身を抜いて篠岡の身体を阿部に預けると水谷は仰向けに寝転がった。 両手で顔を覆ったのでその表情を伺い知ることはできなかった。
- 270 名前:9/9 mailto:sage [2009/05/30(土) 23:10:02 ID:5Rx79TCJ]
- 阿部の腕の中で篠岡は荒い息をしている。
一時期おさまりを見せていた彼のモノは再び元気を取り戻していたが。 (さすがにこれ以上するのは酷か) ひょいと抱き上げて部屋の隅に横たえ、その辺にあった薄い毛布をかけてやる。 篠岡はぼんやりと阿部を見上げ呟いた。 「阿部君はしないの……?」 「もう寝とけよ」 「でもまだおっきいよ?」 「ほっときゃそのうちおさまる」 「……ねえ、しよ?」 「はあ!? オレのことキライなんだろ」 「キライじゃないよ……す、好きでもないけど。 さっき、私だけだったから…… 阿部君にもちゃんと、気持ちよくなって……ほしい」 恥じらいながらも、しっかりと阿部の目を見つめて篠岡は言い切った。 突然がばっと起き上がった水谷は散らばる服をかき集め何も言わず大股で部屋を後にした。 扉の閉まる音がほんの少し淀んだ空気をかき混ぜる。 阿部は視線を戻して篠岡を覗き込んだ。 「よくわかんねーけど、していーんならするぞ」 「……うん。お願いします」 「そりゃこっちの台詞だろ」 阿部はふっと笑って篠岡にキスをした。 かけたばかりの毛布をおもむろに剥ぐと白い裸身が現れる。 首筋から鎖骨へと唇を落とし、二つのふくらみの片方を掬い片方は吸い上げると ふぅっと湿り気のあるため息が漏れた。 頂を甘噛みすれば焦れたように鼻を鳴らす。 「どうした?」 「な、んでもない」 太ももの内側を撫であげながら阿部は篠岡の手を取り、その甲に口づけする。 「篠岡ってエッチだな」 「そんな、ことっ」 「だってもう待ちきれねーんだろ」 立たせた膝を開き、奥のあわいに指を挿し入れると とぷ、と粘度の高い液体が伝い流れた。 そこはとろけそうなほど熱く、何本も受け入れてきたとは思えないほど きつく締めつけて離さなかった。 阿部は身体を起こし、自身の先端を篠岡の入り口にあてがいひたひたと押し当てる。 すぐにでもそれを呑み込んでしまいたそうにひくつくそこはひどく艶かしい。 「そんなにこれがほしーんだ?」 「ちが……っ、」 「じゃあ何」 「ぅ……、」 「言わなきゃわかんねェぞ」 「……ぁ、あ……あべ、くんがほしいの……っ!」 眉を下げ赤い頬を両手で隠しながら小さく叫ぶ篠岡を前に、何かが落ちる音がした。 余裕たっぷりに篠岡を煽っていたはずの阿部は 予想以上にまっすぐ飛び込んで来た言葉を 零さないよう受け止めるため姿勢を変える。 一気に貫く。 短い悲鳴が上がる。 何度も何度も奥まで、もっと奥まで。 全身を激しく揺さぶる衝動は速度をいや増し。 怒濤の波は否応無しに高みへと追いたててゆき。 「あべくん、あべくん、あべくん、あべくん───」 薄れゆく意識の中で篠岡は、この日のことは一生忘れないと誓ったという。
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