- 1 名前:この名無しがすごい! [2017/10/17(火) 23:10:17.06 ID:EzRoOH8P.net]
- ここは安価、又はお題で短編を書くスレです。
- 242 名前:進行 mailto:sage [2017/10/27(金) 15:35:40.36 ID:IYfT9TPH.net]
- えぇ、そんなん頑張るしかないじゃん…
投票はどうしようね、言ってしまえば1番を決めないならやる必要ないと思うの 票をくれる人がいるかどうかは感想だけでも事足りるし、感想が書けない人は「好き」の一言だけでも送ってあげてほしい
- 243 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/27(金) 16:22:37.46 ID:A+vn4EbE.net]
- 進行さんの一声で決めていいかと思います
投票なければないで感想書きたくなるようなものを書けるように頑張ります
- 244 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/27(金) 18:08:37.03 ID:z+x/qj9Y.net]
- >>236
感想ありがとうございます。うれしいです。 ですが、負担になってはいけないので無理なさらず……!
- 245 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/27(金) 19:38:03.33 ID:HXQ7b8Nh.net]
- >>235
またオチ…ゴリラと連続でオチに疑問を持たせてしまいました。 解釈はそれで問題ないです。主人公が作品内からBANされたので物語も強制終了ですね。 やっぱりオチ苦手…精進します。 感想ありがとうございます。
- 246 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/27(金) 19:39:12.12 ID:HXQ7b8Nh.net]
- あ、>>245は>>229ですすみません
- 247 名前:1/2 mailto:sage [2017/10/27(金) 19:45:38.86 ID:HXQ7b8Nh.net]
- 使用お題:『長靴下のピッピ』『きのこ』『ゲーム』『全否定』『60億(単位は自由)』
【今から私とゲームを始めましょう】 「育人さん、私とゲームをしませんか?」 私の言葉に、育人さんは可愛らしい顔を苦々しく歪めました。 反面、私は期待通りの反応に頬が緩みます。 「いや、しないよ。だってまひるちゃん、性格悪いからね」 「いけない人ですね。三年も付き合っている彼女に対する言葉とは思えません」 「言ってもいいと思うけどなあ。事実だもの」 そう言って育人さんはぷいっと顔を横に逸らしました。 「いくら事実といっても、真正面からそんなことを言うから、育人さんは女の子に酷い人と言われるんですよ?」 「いったい誰が言っているのかな? 初耳なんだけど」 「言えません。女の子同士の友情は固いんです」 私が牛のクッションで口元を隠すと、育人さんは諦めたようにため息を吐きました。 「一度も勝てた試しがないからなあ。まひるちゃんは勝つためなら、容赦せずになんでもするし」 「一番になるためならどんな手でも使えと、母からの教えですから。そうですね……育人さんが勝ったら、私から景品を受け取るというのはいかがでしょう?」 「いらないものなんでしょ。どうせ」 育人さんは私の性格が悪いと思っています。 不信感いっぱいの目ですね。 こういうところが可愛いと思うあたり、やはり私は性格が悪いのでしょうか。 まあ些細なことですけどね。 「いらないものかどうかは、私が決めることではありません。これです」 私は本棚から一冊の本を取り出しました。 「いいものではないかな。『長くつ下のピッピ』って……僕はこれでも十九歳、大学生だよ? 絵本を読む歳じゃないよ」 「いい本に年齢は関係ありません。名作ですよ? 私の愛読書です」 「一周回って面白いかもだけど……」 「石のように固い頭ですね。そこまで渋るのなら別の手があります」 「いくらか嫌な予感がするけれど、何?」 私は姿勢を女の子座りから、正座に移し、育人さんの瞳を見つめます。 濃い黒色で、とても素敵な目です。私が独り占めしてもいいのでしょうかと、時々不安になります。 おっと、今は大事な話の最中でした。こんな事を考えている場合じゃありません。 育人さん、そろそろ決着を付けさせてもらいますね。 「一度目の勝利にはやはり相応の特別を。育人さんが勝ったら、その、育人さんの……き、きのこを噛み千切ってあげます!」 「い、痛いだけだよねそれ。というか、きのこってまた随分とベタな隠語を……」
- 248 名前:2/2 mailto:sage [2017/10/27(金) 19:46:27.31 ID:HXQ7b8Nh.net]
- 「痛い? 痛いんですか? 人体に眠っている、六十億個もの大量の精子が即座に傷を修復。その時に凄まじい快楽が発生すると、友達が言っていたのですが」
「いい加減な友達だなあ。まひるちゃんも、さすがにそういう話はやめといた方がいいんじゃないかな?」 育人さんが心配そうに言います。 間違いなくこの人も性格の悪い人ですが……ああ、これは本当に心配してくれてますね。 私の読み通りです。動揺させてすみません、育人さん。 「いけませんか? 私はもう高校三年生です。そこまでおかしな話題でもないでしょう?」 「いけないことはないけれど、無理してない? 顔が少し赤いよ」 「……生馬先輩も、少し大胆になった方が愛嬌があって可愛いと、そう言っていましたから」 「いや、誰その男!? ――あ」 しまった、というように育人さんが頭を抱えます。 決着が付きました。私は満面の笑みで育人さんの手を握ります。 「『いや』は育人さん二度目です。『い』勝負、私の勝ちですね。ところで――生馬和子先輩。部活の先輩ですが、どうかしましたか?」 「……いえ、何もありません」 特定の文字を頭に置いて会話を続けるこのゲーム。今回も私の勝利で終わりました。 口を挟まれるまでは自由に喋っていい。 自分で同じ意味の言葉を二回言ってしまうと負け。 これしかルールのない、非常にいい加減なゲームですが、退屈しのぎにはちょうどいいです。 「今した友達の話も嘘なんでしょ?」 「いいえ、と言いたいところですが、ここは黙秘を貫いておきましょう」 少しくらいの謎は残しておかないと。面白みのない女性と思われますからね。 私のイメージが損なわれるのも、とても遺憾ですし。 「いいさ、まひるちゃんの性格の悪さは知っているからね。……まあそこが好きなんだけど」 「――――」 突然の告白に、私は思わず息を詰まらせてしまいました。 「まひるちゃんの性格は悪い、そこは変わらない。僕は君の性格の全てを否定するよ。だけど同時に、君の存在の全てを受け入れる――愛しているからね」 「い、育人さん!? ――ぁ」 しまったと思いました。 私の最初の言葉は確か…… 育人さんが澄ました顔で笑います。 「僕の名前で始まるのは二回目。あとちょっとで勝てたのになあ」 「ふ、不覚です。急に告白なんて……不意を突かれました」 「今度こそはと思ったんだけどね。また一手遅かった」 ……勝った気がしません。 いえ、ゲームは私の勝ちに違いないのですが……やっぱりこの人は、私よりもよっぽど悪い人です。 そういうところも好きなのが、困りものなのですが。
- 249 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/27(金) 20:40:23.43 ID:DcWZVODe.net]
- >>247
すごいなぁ。二作目思いついたのもそうだけど、どっちの作品も良くできてるのが凄い ちょっとゲームの下りが無理くりで理解に時間がかかったけど、それ以外は上手く起承転結できてるし、何よりイニシャルIのセリフ遊びが上手い。 自分も二本目思いついたけど、形にならなくて断念しちゃったし・・・・・・orz
- 250 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/27(金) 21:54:44.37 ID:HXQ7b8Nh.net]
- >>232,233
自分が二作目を書けたのは232さんのおかげです。 お題をこなしつつしっかり筋の通った話。しかもシリアスかつドラマがある話。二人の心情もよく書けてる。 こんな量のお題を消化するのはもうコメディで強引にまとめるしかない、と逃げた自分には衝撃的でした。 そんなわけで二作目を考えるに至りました(結局、下ネタが入ったりしてしまいましたが…) 特に好きな箇所は女の子に話しかけるときの主人公の表現です。 物悲しい雰囲気作りになっているかと。 気になったのは2枚目の主人公のセリフですかね。 まさに独白という感じですが、少し説明調かなと気になりました。 ただ好みの問題なレベルだとは思いますが。
- 251 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/27(金) 22:02:12.23 ID:HXQ7b8Nh.net]
- >>249
イニシャルIのセリフ遊びはやってみると案外簡単系の代物です。 自分も思いついたときは絶対に形にならないだろな…と諦めモードで書き出したのですが、書いてみると意外に書ける。 そんな感じの書き得なやつです。 それとすみません。 ゲームの下りが無理くりの件、お手間じゃなければ問題点を教えていただいてもよろしいでしょうか? 自分、長編を書いててもこういうとこがダメで悩むことが多いんです。 ただ少し板違いっぽいので、あれだったらスルーしてください。
- 252 名前:進行 mailto:sage [2017/10/27(金) 22:10:07.72 ID:CIIe8C1d.net]
- >>247
あー敬語後輩は琴線にビンビン触れる、こんな青春を送りたい人生だった ゲームを断ったかと思ったら既に始まっていたとは…恐るべし 個人的にはまだ付き合ってないか、付き合いたてのカップルのほうが刺さるかも。そのほうがきのこで言い淀む説得力があるし いっそ短編なんだから何年付き合ってるなんてバックボーンは明記しなくていいかも でもぜひこの二人の今後が見たい!と思えるような一作でした
- 253 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/27(金) 22:48:29.00 ID:HXQ7b8Nh.net]
- >>252
敬語後輩、いいですよね。 自分の中で、彼女は三年くらい付き合わないときのこ発言ができなかったので明記しちゃいましたが、余計だったみたいですね。 付き合う直前くらいの関係として読み直すと確かに刺さる。しかもラストの告白での動揺がもっと強調できる。その考えはなかった。 どうやら読者目線がまだ足りなかったようです。勉強になりました。 感想ありがとうございました!
- 254 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 00:32:37.05 ID:bLlWskXN.net]
- 使用お題:『長靴下のピッピ』『きのこ』『ゲーム』『全否定』『60億(単位は自由)』
【Twilight the daystar】(1/2) 『さぁ、ゲームを始めようじゃないか!』 唐突に響いた声に、世界は一変した。その声に導かれる様に“異能”に目覚める者が現れたのだ。 だが、それでも世界の秩序は保たれていた。 ──ゲーム── かの声が語った事が全てである。 その異能はゲームに特化したものだったのだ。 ──トワイライト── 全てがセピア色に染まる現象の中でのみ、その異能は発動し、同じ様にセピアの世界の中で色を失わず動く事のできる者……異能に目覚めた者だけにしか影響を与えられなかったのである。 そんな、異能に目覚めた者だけが参加権を得る、そのゲームを人は…… ────黄昏の明星──── と、呼んだ。 ※※※※※※※※ 「おーおー、やってるやってる」 新宿駅南口。普通であれば利用客でごった返す、このメガステーションの前は、今は異様な様相を呈していた。 駅前を通る甲州街道には大小様々なキノコが生え、そこで3人の男女が争いを繰り広げているのだ。 「さぁ! 僕の可愛いピッピ! あの女を塗り潰しておあげ!」 『はいよー。お化粧は好きかしらぁ?』 「っ!! 舞茸!!」 男の命令でソバカスの少女がペンキをぶちまける。と、それを遮るかの様に相手の女の目の前に巨大な舞茸が生えた。 「からのぉカエンダケ!!」 『あぶないぃ〜!』 「ずわっ!!」 ペンキを受け止めた舞茸は、女の命に従い胞子を吐き出す。それを見たピッピと呼ばれた少女は、パートナーらしき男をひっつかむと、その効果範囲から放り投げた。 「全く、【空間系】は厄介だ!」 『ケホケホ、厄介だね!』 「【具象系】のくせに、なんて強さなの!」 「知らないのか? “長靴下のピッピ”は、最強の女の子なんだぜ!」 『さいきょ〜だぜぇ!』 忌々しげに眉根を寄せる女に、男が話しかける。 「そもそも、あんたは勘違いしてる」 「勘違い?」 「そう! 戦闘エリアの環境を操作する【空間系】異能は厄介だが、最強じゃぁない」 「何ですって?」 その言葉に美女が意外そうな声を上げる。彼女に発現した【空間系】は、自身の周囲の環境を変化させ、攻撃にも防御にも使える最強クラスの異能の筈だったからだ。 「僕の【具象系】異能は、思い入れのあるモノ1つを具現化するだけの能力だ。でもね? 思い入れ、つまりは思いの強さによって具現化したモノの強さが変わるってぇ事さ!」 「何ですってぇ!」
- 255 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 00:35:12.78 ID:bLlWskXN.net]
- 【Twilight the daystar】(2/2)
「僕はピッピが好きだ! 大好きだ!! 愛してる!!! 思いの強さなら何者になも負けやしない!! だからこそ、僕の《長靴下のピッピッ(奔放な彼女)》は最強なのさ!!」 そんな男の声に別声が応える。 「そいつはどうかな?」 上空から別の男が降って来る。その男もまた黒髪の女を一人伴っていた。 「……その女、貴様の異能か?」 「そうだ! 俺の《60億分の1(運命の女)》だ! テメェの思いと俺の想い、どっちが上か、試して見ねえか?」 「良いだろう!! 僕の思い! 否定させない!!」 「ハッ、イイや? 全否定だ!!」 突然の乱入に唖然としていた女だったが、元々戦って居たのは自分達なのだ。いきなり入って来られても納得など出来る訳はない。 「いいぜ? そっちの姉ちゃんも、一緒に掛かって来な!!」 不敵な乱入者に、二人の眦が吊り上がる。こうして戦いは三つ巴の乱戦へと突入していった。 ※※※※※※※※ 異能を授かった者達は、その能力が発現すると同時にメッセージも受け取っていた。 曰く。 『100人の異能者を倒せ! さすればどんな望みもかなえてやる!!』 と…… 普通に考えれば眉唾なそのメッセージに、しかし、疑問を持つ者は居なかった。 かくして、異能者達は、自身の望みを叶えるべく、次々に戦いの中に身を投じて行くのだった。
- 256 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 15:28:37.14 ID:oX2xL59Q.net]
- ではでは感想いきます!
>>229 いきなり早々お題5つに挑戦したスピーディ作品 チャレンジングなスピリッツに敬礼 だが60億の機数の辺りで唐突感が!パンチ力と機数って比例関係なの?w Mがマリ〇に呼び替えられ、ピッピによる力技がオチになって完結! >>232 消化お題3! 粘菌の交配と少女の性交をさりげに掛けて残念がる主人公、さわやかな前半から一転して漂ってくるサイコ感 ゾクッとするサイコ感だけども、後半の実験に悪魔性がほしかったかもー 別の少女を使った生体実験だとか、ちょっと鬼畜すぎか
- 257 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 15:30:15.24 ID:oX2xL59Q.net]
- あ、失礼
>>232は消化お題4に訂正!
- 258 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 15:37:04.88 ID:oX2xL59Q.net]
- >>234
消化お題2つ! 時代による環境の変化と時代に左右されないモノを映し出した家族愛作品 好き! でも最後にもう一つぶっとんだパンチでシメて欲しかったw 例えばもう一個、数百年後のスーパーテクノロジーの中でもスーパーたまごっちが出てきて同じ会話がされてるとかねー >>247 消化お題5!この方チャレンジングで素晴らしいすねー 前半がお題ゲームの前振りになり誰もが見返すこの伏線、見事!このネタバレは最後が良かった思いまーす やはり後半からお題消化に無理が生じたかピッピ、全否定の辺りは整合性がやや苦しいw ちなみに精子の貯蔵キャパは最大10億ですw ←wikiで調べた
- 259 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 15:41:21.01 ID:oX2xL59Q.net]
- >>254
消化お題5つ来たー!さあチャレンジはどうか 〇ンターハンターを彷彿とさせる相性バトル作品だ 複数のキャラが混線するが整理が上手く混乱は感じないぞ しかしお題をスキル名で消化するって反則技じゃないすかw オチがほしーい
- 260 名前:進行 mailto:sage [2017/10/28(土) 16:32:05.69 ID:ZZmuZuDp.net]
- >>254
能力バトル来た! 短編なのに基盤がしっかりしてて続きを読みたくなる 話全体としては纏まってるけど特別目を引くようなオチがなくて、長編作品のプロローグ的な感じに収まっちゃってるのが惜しい でも次回以降のお題でも続きが作れそうだね
- 261 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 16:33:20.17 ID:veq3DgZe.net]
- お題二つでもいいはずなのに、4つとか5つとか多くて作品数が増えない・・・
内容重視でもええんやで・・・
- 262 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 16:36:41.07 ID:MTpaVIuu.net]
- >>229
ブラックユーモア感が好きです 亀1Upネタだったので逆に一撃で沈んじゃうかな? と、少し考えたり…… そう言えばMは一度、恋人乗り換えているんですよね >>232 少し背徳的な印象ですね きのこと言うお題の落とし込み方が上手く 唸らされました >>234 こう言うほっこりとする作品を読むと、独り身が堪えます 親子の情愛を描いた物は好きなんですが、自分には書けない類いの話しなので憧れがあります >>247 こう言う、お互いの事を理解したやり取りって良いですよね 育人さんの年上故の寛容さに憧れます
- 263 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 16:42:22.97 ID:MTpaVIuu.net]
- >>259
『でも、あたしは主の事それほど好きじゃないよ〜』 「ピッピ!?」 と言うオチを考えていたのですが、どうにも挿入が出来ませんでした
- 264 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 17:22:19.35 ID:SN9l8lsm.net]
- >>261
まあ作者人数的には今までと変わらんから・・・ もともと書き手が4人前後しかここにはいないのかもしれない
- 265 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 17:23:17.98 ID:MTpaVIuu.net]
- >>260
この話しだけで纏められれば良かったのですが、散々悩んだ挙げ句の、この体たらくです もっと精進したいと思います
- 266 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 18:04:07.59 ID:veq3DgZe.net]
- >>264
書き手が少ないなら一人で複数書けばいいじゃない、という結論に達した。ちょっと頑張ってみる
- 267 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 18:49:17.22 ID:veq3DgZe.net]
- 2000文字を大幅に超えたので、投稿はしますが投票外にしてください。お願いします。
使ったお題『長靴下のピッピ』『きのこ』『ゲーム』『全否定』 【見捨てられた者たち】(某ラグナロクなオンラインを懐かしみながら) ここは墓場だ。僕はそう結論付けた。 狭い室内に大量の半透明の人影が佇んでいる。何をするでもなく、ぼんやりとした表情でただひたすら突っ立っている。実態がないのか、中には折り重なるようにしている人影もあった。僕もその中の一人だ。 そして僕を含めたみんなは、一様に同じ方向を向いている。その先には青い髪のメイド服姿の女性が一人、とてもきれいな表情をにこやかな笑みにしたまま、彼女もまた何もせず突っ立っていた。 大量の半透明の集団と、その視線の先にいるちゃんと実態がある一人のメイド。双方とも一言も発することなく、かれこれ何十日と立ち尽くしていた。その間、どちらもピクリとも動かない。写真の中の景色を現実に当てはめて作った戯画絵のような光景だった。 最初は地獄だと思っていた。でも違った。 これはただの墓場だ。ここには何もない。二度と戻ってこない主人を待ち続けるアバターたちの墓場。 そう、ここはオンラインゲーム『神々の黄昏オンライン』の中の世界。この部屋はセーブポイントで、目の前のメイドは位置セーブをしてくれるNPC。 そして半透明の僕たちは、ゲームに飽きた主人たちに見捨てられた、哀れなプレイヤーキャラだった。 脳内の時刻が深夜0時を告げる。このゲームは課金制ゲームなので、一日経過ごとにそのデータが使用可能か使用不可かを判別してくれる。 おかげで全く景色の変わらない室内にいるにもかかわらず、日付が変わったことと主人が来なくなって何日経ったかがわかった。 今日でちょうど100日目。全く記念にしたくない記念日だ。 やはり課金をしてくれなかったようで、僕の体は半透明のままだった。周囲を目だけで見まわしてみたけれど、誰一人色を取り戻した者はいない。鬱屈とした気持ちで僕は下を向いた。 プレイヤーが操作しないアバターは動いてはならない。これはこの世界のルールだ。プレイヤーが戻ったときに位置が変わっていたらいけないからだ。 なので僕は今立っている位置から100日間、全く動いていないことになる。せいぜい顔を動かすことが許されるくらいで、最初はキョロキョロ見回していたけれど、今ではつま先30センチの床の黒ずみが僕の景色の全てだった。 また今日も一日、無為に過ごさなければならないのか。僕は死にたくなるような気持でそう考えた。いや、いっそ死ね(キャラクターデリートされ)たらまだ楽な方だ。
- 268 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 18:50:49.78 ID:veq3DgZe.net]
- 僕はもう、何も考えずに時間を過ごそうと決めた。何かを期待して裏切られるのはつらい。プレイヤーが戻ってきてくれることを願っていた時間が最も心を摩耗する時間だった。
「……みんなは、みんなは本当にこれでいいのか!?」 僕は静かに首を垂れたその時、突如声が響いた。あまりの出来事にビックリして顔を上げる。 すると僕の斜め右4人先にいたはずのアバターが、なんとその場を動いていた。青い髪の女性の後ろにある台座の上に堂々と立って、彼を見上げる僕らに対し堂々と宣言している。 ルール違反だ。彼はなんてことをしてしまったんだ。 不正ツールの使用を疑われたら、彼がキャラクターデリートされるだけではすまない。彼の主人であるプレイヤーにも被害が及ぶ。絶対にこの世界のルールをこの世界の住人が破ってはいけないのに。 しかし久しぶりに動くものを見た僕の目は、彼から離すころができなかった。そして久しぶりに聞くネットゲーム特有のチャット形式の声に感動すら覚える。 彼をルール違反と罵る者はいない。勝手に喋ることも禁忌だからだ。しかし、壇上の彼はその二つの禁忌を平然と破って、僕たちに向かい演説を行う。 「俺は、たぶんこの部屋に来て一番長いアバターだ。だからわかる。お前ら全員のマスターはもう戻ってこない! そしてゲームの運営会社も俺らのことは見限っている。 だからこそ何年も放置アバターが増えることはあっても減ることはないんだ。そんな世界のルールに縛られたまま、何もせず立ち尽くしていていいのか、お前らは!」 彼の言葉は唐突すぎて理解が追いつかなかった。しかし彼の言葉の熱さは本物だった。何を言ってるのかよくわからないのに、何を言いたいのかがよくわかる。 きっと僕の放置期間はまだまだ日が浅い方だったのだろう。前の方にいる古参のアバターたちは何かを感じ入ったかのように、肩を震わせていた。 彼は叫ぶように続けた。 「俺はもううんざりだ! この部屋の景色も、この一ミリも変わらない笑顔のメイドも、仲間が増えていくばかりで減ることのない人ごみも! 全部全部いやになった! だから俺はここから出ていく! そして、昔のようにモンスターを倒す! 世界のルール? 知ったことか! 俺らに哀れみを持つなら、半年くらいで殺してくれた方がありがたかった! プレイヤーに迷惑がかかる? だからどうした! ただただ無意味に待たされ続けた俺たちの方が大迷惑だ!!」 彼の言葉に賛同する者はいなかった。いや、心の中では同意しつつも、それでも世界のルールを破ることを躊躇っているのだろう。首だけ動かして周囲の様子を窺っている人だらけだった。 ただ、僕は彼の言葉に何か得体の知れない感情が芽生えていた。期待? 理想? よくわからない。 壇上の彼もまた僕に気付いたらしい。ものすごく嬉しそうな表情になると、壇上から飛び降り僕の方へ駆け寄ってくる。半透明の他のアバターなんて目もくれずにすり抜けて、僕の目の前までやってきた。 彼が僕の目の前に手を伸ばして誘ってきた。 「なあ、お前も自由に動きたいんだろう? 一緒に狩りに行こうぜ。俺もう三年もまともに動いてないから、最近の外の世界のことよくわからないんだ。お前、新参だろ? 案内してくれよ」 僕は彼の手を前にして、動揺する、手を取ってはいけない。だけど、この手を逃したら絶対後悔する。そんな確信がある。 僕は散々迷いに迷って、結局彼の手を取った。彼はこれ以上ないほどの笑顔を半透明の顔に浮かべて、自己紹介をしてきた。 「俺の名前は『†ルシファー†』だ。お前の名前は?」 「な、『長靴下のピッピ』です。よ、よろしく」 そして僕らは、世界のルールを犯した。 その後、他にも何人か一緒についてきてくれて、みんなで世界のありとあらゆるところを見て回った。 経験値や金銭が美味しくないから、とプレイヤーが全く近づかない場所も見に行って、世界は広くて美しいことを知ることができた。何度もみんなで笑いあった。 そして、「半透明のアバターが動いている」という噂を聞きつけた運営が僕たちを削除するまでの7日間。僕たちは最高に楽しい瞬間を味わっていた。
- 269 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 19:47:22.97 ID:/Uq79WXT.net]
- 書きたいってなるけどそれよりなろうの連載進めなきゃってなる
ここでよくできた短編書けてなろうに投稿しても読者困惑させるだけでプラスにならんよね?
- 270 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 20:20:00.61 ID:veq3DgZe.net]
- >>269
内容の出来で十分勝負できるほどのものが書けたのなら、普通の短編として投稿してもいいんじゃね? 逆にお題優先しちゃって内容にちょっと自信ないとか、お題が突飛なもので短編としてはいまいちってのならやめた方が無難かもね でもあえて連載形式で「某スレのお題の短編を書いてみた」ってオムニバス短編集を作っちゃうのはありかもしれないね。スレに人も呼び込めるかもだし一石二鳥
- 271 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 21:16:06.45 ID:/Uq79WXT.net]
- >>270
短編集いいね 余裕のあるときは書いてみるか
- 272 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 21:59:20.42 ID:4ffpnRQc.net]
- >>270
オムニバス短編集の形式は面白いですね。スレの賑わいの助力になるというのも。 いいものが書けたらやってみようかなと。 以下>>229と>>247にいただいた感想のお返事です。長くなってすみません。 >>256 あ、あそこはもう、考えるな!感じろ! のノリでして。書いてる方も深夜のテンションで勢い出てました(スミマセン) >>258 短編を書きたいよりもキャラを書きたいが強かったので、ああなっちゃいました。 確かにキレのいい短編にする場合はネタばらしで終わらせた方がスマートですね。 精子のキャパは自分も調べました。とんでも設定を書く箇所なんで、まあいいやと数字も盛っちゃいました。 1作目もそうですが、無理にお題を詰めると不自然だったり唐突感が出たりで難しいですね。 2作目はお題2つくらいの方が、会話の流れが自然で楽しくなったような気がします。 お題を入れたからこそ面白くなったような作品が理想ですよね。お題を全部入れようとする無茶はもうやめておきます。 >>262 60億もあれば、きっと何か無限エネルギーが働いて何かスパークして何かすごい浮沈艦になるんですきっと。 育人さんも実はドキドキしながら相手をしているかもしれません。ただ包容力は高レベルを維持してそうです。 お二方とも感想ありがとうございました。
- 273 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/28(土) 23:07:19.24 ID:5OPzWDUx.net]
- >>254
>>260 お題でちょこちょこ話が進む いいかもしれない
- 274 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 00:12:42.12 ID:u1zdTnHD.net]
- >>267
感想! お題4つ! 使われなくなった悲しいアバターに視点を置いた切ないストーリーいいすねー 動揺する主人公と先行き不透明の物語に思わず読者を見入らせる筆力!思わず筆に感情が入ったか字数オーバー 『†ルシファー†』なるキャラ名の厨二感が不使用アバターの悲哀を盛り上げるw 最後の二文はどうか!順序入れ替えで「僕たちを削除するまでの7日間。」で体言止めエンドにするとアバターの切なさが響いたような気も >>272 確かに〜後半作のカップルはもっと自然に見てみたかったなあ まひるさんのキャラが完成度高くていいっすよね いやまあ自然にってのも失礼だけどw
- 275 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 05:44:29.96 ID:AwHhruYn.net]
- 使用お題:【長靴下のピッピ】【きのこ】【ゲーム】【全否定】【60億(単位は自由)】
【智恵ちゃんと僕】(1/2) 「発達したVRは現実と変わらないとは聞いたことがあるけど……」 僕は目の前の光景に息を飲む。まるで現実の様な幻想の風景。 この僕、愛宕 敬治の初VRMMOは驚嘆の念から始まった。 (でも、これなら分からないって事は無いかな?) 僕は今、待ち合わせをしている。兄夫婦の一人娘、智恵ちゃんと。 先日メールをした際、彼女にこのVRMMOを勧められたからだ。 僕のアバターは自分に似せたモノ。数百種類もある組み合わせから、一番自分に近いんじゃないかな? って姿にした。 智恵ちゃんもアバターは自分の姿に近くしてあるって言ったから、見て分からないって事は無いと思う。 彼女とはメールのやり取りを良くする。最近仕事にかまけてプライベートが寂しいって事を書いたら、なら「ゲームでもすればいいじゃないですか」って言われ、彼女もやっていると言うこのVRMMOを紹介されたのだ。 その時に「やってないんですか? あー、だからツマンナイ人間なんですよ叔父さん」と、人格を全否定された訳だが…… 「…………」 ともかく、彼女と会うのも……実際に会う訳じゃないけど……4年ぶりだ。 当時9才だった彼女は、お気に入りの絵本を良く持ち歩いていた。 「タイトルは、何だったかな……」 そんな事を考えていると、ふと、目に飛び込んできた文字【長靴下のピッピ】。 「あぁ! そうそう、長靴下のピッピだ! …………えっ?」 僕は思わず目を見張る。その絵本を持っている少女が智恵ちゃんだったからだ。 でも、僕が驚いたのは彼女がいたからってだけじゃない。 「ちっちゃ……」 「……………相変わらず、デリカシーって物が足りませんね、マタンゴ叔父さん」 「マタンゴじゃないよ? 愛宕だよ?」 「……相変わらず、ネットリテラシーって物がが有りませんね、アタゴ叔父さん」 「いや、それは……」 思わず突っ込んじゃってから気が付いた。でも、智恵ちゃんの姿は衝撃的だったんだ。何せ、彼女の姿は4年前と少しも変わって居なかったんだから。 「ちえ……」 「チーです。もう一度言いますチーです」 「あ、うん。チーちゃん、その姿は?」 「アバターですから、姿なんていくらでも変えられます。叔父さんが分かり易い様に、このアバターを用意しました」 ああ、そう言う事か、気を使わせたみたいだ。確かに僕の年齢なら4年で早々姿は変わらないけど、彼女の年だと、全く印象が変わっちゃうからね。
- 276 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 05:46:56.31 ID:AwHhruYn.net]
- 【智恵ちゃんと僕】(2/2)
「さて、マタンゴ叔父さん、逝きましょうか」 「え? その名前で行くの?」 それと、若干ニュアンスがおかしかった様な? 「本名はNGですから……ポンとか?」 自分のチーに引っ掛けたのかな? なら、それで良いか。 「じゃ、ポンで」 「主体性の無い人ですね」 「ええー」 「デスソースでも飲んでください。60億スコビルくらいの」 「300万スコビルで人、死んじゃうからね!?」 「来世でなら少しはマシになるでしょう」 今の人格全否定パート2。ともかく、僕達は歩き出した。僕がVRMMOに慣れてないから、とりあえずこの街の市場をぶらぶらする予定。 「そう言えば、その本、まだ持ってるの?」 「長靴下のピッピですか? 持ってますよ?」 年頃の女の子は、こう言う子供っぽいのは好きじゃないと思ってた……今のアバターは9才仕様だけど…… 「物持ちが良いんだね? それとも、断捨離が出来ない方?」 僕がそう質問すると、彼女の機嫌が見る間に悪くなった。 『アナタが買ってくれたからでしょうが……』 「え? 何?」 ぼそぼそと呟く様に話されると良く聞こえない。音声ボリュームって調節できたっけ? 「何でも有りません、デスソースでも飲んでください。60億スコビルくらいの」 「何で!?」 「さ、行きましょうか、マタンゴ叔父さん」 「チーちゃん待って! それ、本当のマタンゴの人!!」 って、言うかあんなアバター有るんだ。 「済みません、間違えました。よく似てたので」 「名前だよね? 名前の事だよね?」 「何処とは私の口からは……」 僕の下半身を見ながらそんな事を言う。 「全然違うからね? そもそもあんなに大きくないからね?」 「……運営さん! こいつです!!」 「ちょっとまってぇ!!」
- 277 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 05:57:33.94 ID:AwHhruYn.net]
- >>267さんと、ネットゲームで被ってしまいましたorz
シンキラリティと言うやってるですかね 使われなくなったアバターの末路、心に刺さります 最後に消されてしまうとしても 願わくば、心穏やかにと思わずにいられません
- 278 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 11:00:02.82 ID:95DqAch/.net]
- 三つ目ができた! どやぁ!
使ったお題『ゲーム』『きのこ』『60億』 【魔王必読! 勇者が男の場合、絶対やってはいけないこと】 「勇者よ、もし私の味方になるのなら、貴様に世界の半分をくれてやろう」 「おっけ、もらおう!」 「話が早くて良い。ではまず土地から。地図上で悪いがここからバッサリ半分を貴様にやろう。残りが私の物だ」 「いいよ、わかった!」 「次に資産だ。これについては後々詳しく話し合いが必要かもしれないが、概ね半分になるように手配しよう。その後の交易については後で考えるということで」 「そっか、任せた!」」 「最後に人材だ。60億人いる世界人口の半分30億人を貴様にやろう。住居との兼ね合いがあるからピッタリ半分は難しいかもしれないが、そこは了承してほしい」 「わかりやすいね、いいよ!」 「ただ人材については一つ問題があってな……人と言っても色々な種類がいる。働き者に怠け者、優秀な者に愚鈍な者、見目麗しい者に見るに堪えがたき者。これらをちょうど半分に分けるのは難しい」 「そうだな、どうするんだ?」 「だからお互い条件をフェアにするため、男と女で分けようではないか! 私が人口の半分の女を貰う。貴様には男をやろう」 「そっか、わか……え?」 「キノコ♂の生えてる方をお前に譲ってやろうというのだ。これは私からの譲歩である。世界を支配する場合、男の方が力が強く働き手として優秀で、後の世界運営に際して何かと便利だろう。これでお互い等しく半分に分けたことになるはずだ、良いな?」 「やはり、勇者である俺はどうしても魔王と戦う必要があるみたいだな……」 「え、あれ? なんでだ? さっきまではあれほど乗り気だったじゃな」 「黙れ、問答無用! 覚悟!!」
- 279 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 11:25:02.73 ID:AwHhruYn.net]
- なろーしゅ……そんな言葉が頭に浮かびます
むしろこのまま共倒れに成ってくれた方が、世界にとって幸せかも……と思いましたw
- 280 名前:進行 mailto:sage [2017/10/29(日) 11:30:12.80 ID:p8OseGvl.net]
- >>267
主人の帰りを待ち続けるアバター…考えたこともなかったがずっと動かずに待機していたなんてとんでもない苦痛だな… キャラ消去されたほうがマシだ!→ルール違反でキャラ消去されたら主人にも迷惑かかるしいかんでしょ、って流れに引っ掛かりを覚えなくはないが、ルール遵守せざるを得ないアバターの気持ちを考えると致し方ないか… プレイヤーが楽しんでる裏側にはこんな闇もあるんだなと考えさせられる一本でした
- 281 名前:進行 mailto:sage [2017/10/29(日) 11:51:57.81 ID:p8OseGvl.net]
- >>275
VRである強みをあまり活かせてない…ような気がする、智恵ちゃんの容姿が当時のままって設定のみなのは勿体無い いっそ照れ隠しに特大魔法ぶっ放すくらいしてもよさそう、MMO経験の差を示せるし 智恵ちゃんももっと魅力的に書けるはず、長靴下のピッピが好きならその影響を受けててもおかしくないから、例えば破天荒で大胆な性格になっててもいいんじゃないかな(ピッピのことよく知らなくてすまん…) 全体的に厳しくなってしまったけど、文章は上手いし磨けばもっと光ると確信してるよ
- 282 名前:進行 mailto:sage [2017/10/29(日) 12:29:50.18 ID:p8OseGvl.net]
- >>278
こう見ると世界の半分をくれるってかなり優しいよね魔王様 案外理解のある魔王と欲望まみれの勇者ってのが面白かった 勇者が勝ってもこの世界は平和にならなさそうなのがまた…
- 283 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 12:44:13.96 ID:QvHVaEzn.net]
- 3つ浮かぶってすごい
きっと女魔王なら世界は平和になった…いや無理だな
- 284 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 13:49:53.33 ID:AwHhruYn.net]
- >>281
街中は戦闘行為禁止かな? と言う事が先立ってしまったので、通報エンドにしましたが ……確かに極大魔法からの死に戻りとかの方がコメディとしても面白かったと思います 何にせよまだまだ練り込み不足でしたね ご意見ありがとうございます
- 285 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 17:33:14.47 ID:dt+GTmHJ.net]
- 進行さんすみません。
負担をおかけして申し訳ないのですが、一つ個人的なご相談が。 >>247を、まだ付き合ってない幼馴染み設定で加筆修正したのですが、良くなったか冗長で劣化したか、一言コメントなんていただくことは難しいでしょうか? そういう主旨のスレじゃないor出しゃばりすぎ調子に乗るな等々あればスルーしていただければ。 普段ならこんなこと控えるのですが、進行さんが敬語キャラに並々ならぬ思いがありそうだったので聞いてしまいました。 厚かましいお願いですみません。
- 286 名前:進行 mailto:sage [2017/10/29(日) 18:41:00.97 ID:p8OseGvl.net]
- いいよっ
大幅な改稿、修正なら歓迎だよ!
- 287 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 18:57:01.56 ID:dt+GTmHJ.net]
- ありがとうございます!
そこまで大きく変わったわけではないのでガッカリされるかもですが…とにかく投下します。 劣化してたら遠慮なく言っていただければ幸いです。
- 288 名前:1/3 mailto:sage [2017/10/29(日) 18:58:00.53 ID:dt+GTmHJ.net]
- 使用お題:『きのこ』『ゲーム』
【今から私とゲームを始めましょう】 「育人さん、私とゲームをしませんか?」 私の言葉に、育人さんは可愛らしい顔を苦々しく歪めました。 反面、私は期待通りの反応に頬が緩みます。 「いや、しないよ。だってまひるちゃん、性格悪いからね」 「いけない人ですね。十年来の幼馴染みに対する言葉とは思えません」 「言ってもいいと思うけどなあ。事実だもの」 そう言って育人さんはぷいっと顔を横に逸らしました。 「いくら事実といっても、真正面からそんなことを言うから、育人さんは女子から酷い人と言われてるんですよ?」 「いったい誰が言っているのかな? 初耳なんだけど」 「言えません。女の子同士の友情は固いんです」 私が牛のクッションで口元を隠すと、育人さんは諦めたようにため息を吐きました。 「一度も勝てた試しがないからなあ。まひるちゃんは勝つためなら、容赦せずになんでもするし」 「一番になるためならどんな手でも使えと、母からの教えですから。やる気が出ないのなら……育人さんが勝ったら、私から贈り物をするというのはいかがでしょうか?」 「いらないものなんでしょ。どうせ」 育人さんは私の性格が悪いと思っています。 不信感いっぱいの目ですね。 こういうところが可愛いと思うあたり、やはり私は性格が悪いのでしょうか。 まあ些細なことですけどね。 「いらないものかどうかは、私が決めることではありません。これです」 私は本棚から一冊の本を抜き取りました。 「……意図がわからないよ。『幼馴染みから始まる恋』って。まひるちゃんの事だから、これに意味なんてないんだろうけど」 「いい本ですよ。タイトルに騙されてはいけません。それ、最後は幼馴染み同士の愛憎入り混じる殺し合いですから」 「一周回って面白いかもだけど、ネタバレするのはどうなのかな?」
- 289 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 18:58:26.43 ID:dt+GTmHJ.net]
- 「いちいち配慮する必要もないでしょう。態度を見ればどうせ読まないことくらいわかります。仕方ありません、奥の手を使いましょうか」
「いくらか嫌な予感がするけれど、何?」 私は姿勢を女の子座りから、正座に移し、育人さんの瞳を見つめます。 濃い黒色で、とても素敵な瞳です。時々無性に独り占めしたくなって困ります。 ああ、いえ、今は大事な話の最中でした。こんな事を考えている場合じゃありません。 育人さん、そろそろ決着を付けさせてもらいますね。 「一度目の勝利には、やはり相応の特別を。育人さんが勝ったら、その、育人さんの……き、きのこを、私が思い切り引っ叩くというのはいかがでしょう!」 「い、痛いだけだよねそれ。というか、きのこってまた随分とベタな隠語を……」 「痛い? 痛いんですか? 男性なら誰もがむせび泣いて喜ぶと、友達が言っていたのですが」 「いい加減なことを言う友達だなあ。まひるちゃんも、さすがにそういう話はやめといた方がいいんじゃないかな?」 育人さんが心配そうに言います。 間違いなくこの人も性格の悪い人なのですが……ああ、これは本当に心配してくれてますね。 私の読み通りです。動揺させてすみません、育人さん。 「いけませんか? 育人さんは高校三年生、私ももう高校二年生です。そこまでおかしな話題でもないでしょう?」 「いけないことはないけれど、無理してない? 顔が少し赤いよ」 「……生馬先輩も、少し大胆になった方が愛嬌があって可愛いと、そう言っていましたから」 「いや、誰その男!? ――あ」 しまった、というように育人さんが頭を抱えます。 決着が付きました。私は満面の笑みで育人さんの手を握ります。 「『いや』は育人さん二度目です。『い』勝負、私の勝ちですね。ところで――生馬和子先輩。部活の先輩ですが、どうかしましたか?」 「……いえ、何もありません」 頭文字を統一して会話を続けるこのゲーム――今回は『い』から始める会話ですね――今回も私の勝利で終わりました。 口を挟まれるまでは自由に喋っていい。 同じ意味の言葉を自分で二回言ってしまうと負け。 これしかルールのない、非常にいい加減なゲームですが、退屈しのぎにはちょうどいいです。 そうそう。育人さんが、男性の名前だけであんなに焦ってくれるとわかったのも、嬉しい収穫でしたね。
- 290 名前:3/3 mailto:sage [2017/10/29(日) 18:59:00.54 ID:dt+GTmHJ.net]
- 「今した友達の話も嘘なんでしょ?」
「いいえ、と言いたいところですが、ここは黙秘を貫いておきましょう」 少しくらいの謎は残しておかないと。面白みのない女性と思われてしまいますからね。 私のイメージが損なわれるのも、とても遺憾ですし。 「いいさ、まひるちゃんの性格の悪さは知っているからね。……まあそこが好きなんだけど」 「――――」 突然の告白に、私は思わず息を詰まらせてしまいました。 「まひるちゃんの言うとおり、僕たちももう高校生だ。どうだろう、幼馴染みからもう一つ踏み込んで、彼氏彼女の関係になるっていうのは。もちろん、この本の結末みたいにはしないよ」 「い、育人さん!? ――ぁ」 しまった、と思いました。 私の最初の言葉は確か…… 育人さんが澄ました顔で笑います。 「僕の名前で始まるのは二回目。あとちょっとで勝てたのになあ」 「ふ、不覚です。急に告白なんて……不意を突かれました」 「今度こそはと思ったんだけどね。一手遅かったよ」 ……勝った気がしません。 いえ、ゲームは私の勝ちに違いないのですが…… 私は試合に勝って、勝負に負けたのでしょうか。 「それはそうと、まひるちゃん。さっきの返事は貰えるのかな?」 「――っ! ゲームを利用してしか告白できないような男性が受け入れられるとでも?」 言葉尻を強くして、わたしは拒絶の意を示しました。 この選択は間違っていないはずです。 「……そうだね。そこは僕が悪かったよ。うん、軽率だった。次はちゃんと相応の時と場所を選ぶよ」 「次、ですか……」 きっとこの人に他意はないんでしょうね。わかります。ただ失礼だったと思っているのでしょう。 やっぱりこの人は、私よりもよっぽど悪い人です。 ……そういうところも好きなのが、困りものなのですが。
- 291 名前:進行 mailto:sage [2017/10/29(日) 19:36:52.66 ID:p8OseGvl.net]
- >>288
あぁ〜〜〜グッと良くなった! もっと大きな歳の差がいいかも、って個人的趣向はさておき、まだくっ付いてない関係のほうが告白の胸に刺さる鋭利さが増してる! 告白を跳ねちゃうのもまひるの天の邪鬼さと育人の善人さを立たせるのに一役買ってるし、悪い人ですねって皮肉も前よりずっと印象深く残ったね そしてやはりピッピの扱い辛さが浮き彫りになるという…
- 292 名前:進行 mailto:sage [2017/10/29(日) 19:44:46.74 ID:p8OseGvl.net]
- 締め切りは今日のてっぺんだからまだの人は早めにね!
- 293 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 20:17:21.53 ID:dt+GTmHJ.net]
- >>291
質はちゃんと上げられたみたいで安心しました。 年上はなるほど、熟考したいところです。 ピッピはちょっとハードル高すぎて…上手く落とし込める人すごすぎます。 良くなってる。だけの一文でも御の字だったのですが、しっかりとご意見を入れていただけて嬉しいです。ありがとうございました! この二人のお話し、妙に気に入ったのでまた別のお題で投下するかもしれません(こんなギミック込みアイディアはもう出ませんけど)が 馴れ合いみたいな身内スレっぽくしてしまうのは不本意なので、しつこいようならそれとなく言ってください。 敏感に察知してサッと撤退しますので。 もちろん、黙ってまったく別のお話も入れます。 無理を言ってご負担をかけてしまいすみませんでした。そろそろ引っ込みます。本当にありがとうございました!
- 294 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 21:50:37.85 ID:u1zdTnHD.net]
- 感想!
>>275 使用お題5!さあ難関5を上手く消化出来るか〜 話の要素はいけない親戚関係にツンデレ、ロリコンまで乗ったゴージャス仕様〜 割合安定してお題消化をこなしていくがやはりスレに巣くった最悪の悪魔、長靴下のピッピが不自然を添えてくれるw 最後は下ネタでオチw んーチーちゃん!大きく年の差を付けられてる幼女が成人?男性にアピるなら普通は背伸びしてアバターを大人っぽく見せる気がするぞー >>278 お題は3! いい加減にしろ、なろーしゅw ほんといい加減にしてくれ! そんな脱力感 なんだけど、なんだけど オチもハマってるしお題の消化にも無理がない 大きな突っ込みどころを感じない意外な高品質作品だw 問題はなろーしゅに腹立つぐらいかw >>288 お題2! 育人さんとまひるさんの焼き直しきたー お題消化を犠牲にしてストーリーの完成度を召喚だ! うーんやっぱりまひるさんの雰囲気が良いすねーこれは良い 唐突に差し込まれる記号が無くなったお陰で会話がスムーズで素敵になったw これは成功! 次のお話にも期待しまーす
- 295 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 22:25:43.41 ID:95DqAch/.net]
- >>294
競馬実況みたいな感想に思わず感想返ししたくなってしまったw 多少なりとも面白がってもらえたら嬉しいです。ありがとうございます。 別になろーしゅを意識したわけじゃないのですが、言われてみたら今のなろうの人気作品って漏れ出した本音の部分がだいたいこんな感じですよね。まあハーレム欲求を否定はしませんが・・・ いっそこの勇者みたいにものすごくわかりやすいと、こちらとしてもツッコミ甲斐があってまだ許せるのかもしれません
- 296 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 22:53:34.63 ID:dt+GTmHJ.net]
- >>275
属性盛り盛りの智恵ちゃん ツンデレの見本みたいな子で、素直に羨ましいです。 自分が書くと、作者のヒネた性格のせいか、どこか変わり者な感じになってしまって… 一番良かったのは掛け合いですね。テンポ良くて面白かったです。 >>278 キノコ♂の生えてる方 で普通に笑っちゃいました。 自分も似たような消化の仕方したのであれですけど、魔王は真面目な表情なんだろうなと考えるとギャップで… >>294 何回も感想ありがとうございます。 今回は自分にとっては奇跡の出来で実力以上のものが生まれましたが、またがんばります。
- 297 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 23:03:11.41 ID:95DqAch/.net]
- 正直な話、自分のあげた小説への評価より次のお題が楽しみで仕方ないデス、はい。
- 298 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 23:12:33.30 ID:vYCGizFq.net]
- 思ったんだけどお題消化って最初1個だけだったのになんで今は2個から?
消化が簡単すぎるから?
- 299 名前:進行 mailto:sage [2017/10/29(日) 23:19:44.19 ID:p8OseGvl.net]
- 最初は様子見でスタンダードなお題1個安価にしてたんだよ
試しに2個お題にしてみたら好評で、5個から選んだらもっと幅が広がるだろうと今の形式になってるよ まだこれも試験運転の段階を出ないけど、次の安価も同じやり方でいいよね?
- 300 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 23:24:21.75 ID:vYCGizFq.net]
- やり方は同じでいいと思うけど、お題1個からだともっと作品が増えるのでは
逆にモチベーションが下がっちゃうのかな?
- 301 名前:進行 mailto:sage [2017/10/29(日) 23:30:08.98 ID:p8OseGvl.net]
- なるほど、最低2個って制限を取っ払おうってぇかい
確かに1テーマに絞った質の高い作品も出てくるかも 特に縛る理由もないし撤廃しますか
- 302 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 23:34:35.76 ID:vYCGizFq.net]
- 提案してるから当たり前だけど、自分は賛成
ここの人はチャレンジャーんじゃ人も多いから1個ばっかりってこともないだろうし作品が増えるのはいいこと 心配になるのは進行さんの負担くらい
- 303 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 23:35:28.47 ID:vYCGizFq.net]
- チャレンジャーんじゃ人→×
チャレンジャーな人→◯
- 304 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/29(日) 23:36:14.74 ID:ro9oPzbQ.net]
- 【いいえ、違います】
使用お題→『ゲーム』、『全否定』 ttp://kasasagi.hinaproject.com/access/top/ncode/n8390ei/ 時間ギリギリで投稿お願いしますー。 全否定成分ちょっと弱い感ありますけど……
- 305 名前:進行 mailto:sage [2017/10/29(日) 23:55:34.52 ID:p8OseGvl.net]
- >>304
お、またまた甘酸っぱい青春ものだ ウソ発見器ネタは定番だね 脳みその弱い進行は質問→いいえ→光る→あれ?これは嘘なのか?と脳内変換に時間がかかってしまった… そして腕輪が2つあるのに終盤まで気付かなかった…交互につけてるものだとばかり
- 306 名前:進行 mailto:sage [2017/10/30(月) 00:00:35.53 ID:/dfY6fjb.net]
- お題『長靴下のピッピ』『きのこ』『ゲーム』『全否定』『60億(単位は自由)』〆
作品一覧(1/2) >>229【とある配管工と亀野郎のイケナイお話】 >>232【悪魔の神の証明】 >>234【変わるもの、変わらないもの】 >>247【今から私とゲームを始めましょう】 >>254【Twilight the daystar】
- 307 名前:進行 mailto:sage [2017/10/30(月) 00:00:57.21 ID:/dfY6fjb.net]
- 作品一覧(2/2)
>>267【見捨てられた者たち】 >>275【智恵ちゃんと僕】 >>278【魔王必読! 勇者が男の場合、絶対やってはいけないこと】 >>288【今から私とゲームを始めましょう】(改稿) >>304【いいえ、違います】
- 308 名前:進行 mailto:sage [2017/10/30(月) 00:01:54.93 ID:/dfY6fjb.net]
- 次のお題『>>310‐314』
- 309 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 00:03:01.19 ID:rsno1Chv.net]
- みんな面白かったです
- 310 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 00:04:27.26 ID:KY6JSe/4.net]
- >>294
>>296 実は、智恵については最初と性格を変えています ツンデレを意識したと言うより、自分が書きやすいキャラクターで書いた結果、ああなりました >>304 もう、付き合っちゃいなよと、言った感じですね 全否定したいけどできないと言った感じがします
- 311 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 00:06:15.50 ID:GZeOnpt/.net]
- お題書いていいのかな?
『ああああ』でドウゾ
- 312 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 00:06:44.31 ID:rsno1Chv.net]
- 『自動販売機』
安価は一個ずれる形でいいよね
- 313 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 00:07:00.63 ID:Sh8XDOaq.net]
- 殺人事件
- 314 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 00:14:17.65 ID:RJZMlnOE.net]
- 書き出し→「親父が失踪した」
- 315 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 00:25:24.58 ID:GZeOnpt/.net]
- >>310はまたアンカで再募集する?
それともまさかの発想の逆転、310の感想の中からお題を引っこ抜いて無理やり仕立て上げちゃう?
- 316 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 00:26:42.10 ID:KY6JSe/4.net]
- 変なタイミングで踏んでしまいました
代わりにお題を 「ヒーロー」
- 317 名前:進行 mailto:sage [2017/10/30(月) 00:27:44.99 ID:/dfY6fjb.net]
- 安価下で進めますよ!
- 318 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 00:27:47.90 ID:nOULZH21.net]
- >>310と>>311は再安価でいいのでは ああああってちょっと意味わかんない
- 319 名前:進行 mailto:sage [2017/10/30(月) 00:27:57.53 ID:/dfY6fjb.net]
- お題『ああああ』『自動販売機』『殺人事件』『書き出し→「親父が失踪した」』『ヒーロー』
・1行目に【】でタイトルを付けてください。決めてなければ【無題】でも可。 ・作品は2000文字以内で。レスが2つに別れる場合は分かりやすいよう番号を振ってください。 ・どのテーマを選んだのかも明記してください。 ・なろうに投稿してリンクを貼るのも可。必ずタグに『お題スレ投稿作品』を入れ、【タイトル】とURLを書き込んでください。 締め切りは11月2日 0時です!
- 320 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 00:29:42.43 ID:GZeOnpt/.net]
- >>318
長靴下のピッピは良くてああああはダメなのか!? 使えなくはないからいいじゃないかよー。ドラクエのテンプレ勇者の名前とか、叫び声とか、センター試験の選択肢が「ああああ」になってなんか間違ってる気がするとか、やりようはいくらでもあるんだし・・・
- 321 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 00:30:55.79 ID:nOULZH21.net]
- >>320
なるほど いやすまんかった そう言われてみるとピッピより使いやすそうw
- 322 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 00:33:57.03 ID:GZeOnpt/.net]
- >>319
進行さんいつもお疲れ様です。ありがとね。そして今回も面倒そうなお題が並んだなぁ・・・ あと今回投票はしないでいいんだっけ? 個人的には275さんと304さんのどっちに入れようかめっちゃ悩んでたから無いなら無いでいいけど・・・ >>320 謝らんでええで。確かに遊びすぎと言われると遊びすぎなお題だったし、再否定されたらぐぅの音も出なかったし・・・ でもピッピよりは使いやすいよね、絶対w
- 323 名前:進行 mailto:sage [2017/10/30(月) 00:38:43.52 ID:/dfY6fjb.net]
- ああああはまだ使いようがあるからそのまま進めるよ
投票はすまない、ちょっとしんどいしナンバーワンを決めてしまうのはあれかなと思うので切らせてもらうよ 票の代わりに一個でも多く感想を送ってあげてほしいな
- 324 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 00:44:19.76 ID:RJZMlnOE.net]
- なるだけ進行氏の負担ないようにやるのが前提よw
- 325 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 00:55:08.64 ID:RJZMlnOE.net]
- 刻限ギリギリで駆け込んだ力作に感想!
>>304 使用お題2つ! ほほう、全体通してお題を使用する事でキーワードがいきなり出て来るワロタ感を打ち消したんだねー何というテクニシャン、何という戦術か! これはもうテクニシャン軍師と呼ぶしかないw 戦術の発想は>>288氏由来か!? えっリップグロスまで贈ってるのにイチャつき照れる二人とは一体!? 距離感に一抹の謎w
- 326 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 00:59:59.14 ID:CVxeCmQi.net]
- >>305
ありがとうございます。 2000文字縛りって、どこの描写削っていいか悩むのでわりと難しいですね 良い勉強になりました >>310 周囲からはカップルだと思われてる男女の親友って素晴らしいと個人的に思います
- 327 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 01:08:20.95 ID:CVxeCmQi.net]
- >>325
ありがとうございます 記念日の度にプレゼントしあってて、放課後はいつも二人で遊んでいる…… もうカップルなのに、本当に何してるんでしょうこの二人
- 328 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 07:55:56.76 ID:/ynHrrnX.net]
- 1/2
使用お題『ああああ』『自動販売機』『殺人事件』 ※ホラー風味、グロ風味描写あり 注意 【異常者】 「ああああ」「ああああ」「ああああ」「ああああ」 オレはその女たちを見た瞬間、ヤバイと確信した。 いや、真夜中に自動販売機にへばり付く女たちを見れば、誰もが思うだろう。 ヤバイ場面に遭遇したと。 「ああああ」「ああああ」「ああああ」「ああああ」 足早に駆け抜けよう。大して広くもない一本道。オレの家までは走れば五分もかからない。それが一番の方法なはずだ。 こんなことなら、ちょっと腹が減ったくらいでコンビニなんて行くんじゃなかった。 だが後悔しても遅いのはわかってる。 ゆっくり、まずはゆっくりと近付いて、ある程度近付いたら、全力で走ろう。 「ああああ」「ああああ」「ああああ」「ああああ」 なんなんだ。さっきからこの声はなんなんだ。 女たちが言っているのはわかるが、何を言ってるんだ。 いや、考えるな。何も考えず無心で歩いて、もうちょっと歩いたら全力で走るんだ。 あと八歩、いや五歩進んだら全力で走るんだ。 「ああああ」「ああああ」「ああああ」「ああああ」 あと四歩。 女たちの髪は長いが、乱れきっている。手入れしていないのが丸わかりだ。 「ああああ」「ああああ」「ああああ」「ああああ」 あと三歩。 服装はまちまち、だけど四人とも薄汚れている。靴もなく裸足だ。 「ああああ」「ああああ」「ああああ」「ああああ」 あと二歩。 ……顔は見えないが、泣いてるのか? もう喉が枯れているのか、随分と低く聞こえる。 あれ……そういえばこの自販機って。 「事件があった場所」 「――――」「――――」「――――」「――――」 声が止まった。オレはヤバイと確信した。あと何歩なんて言ってられない。本気で足に力を込めた。 走り出す。後ろから、裸足で走るときの独特の音が聞こえてきた気がした。 振り向いてなんていられない。全力で走る。 ――あの自販機で、高校生の男が見つかったのは半年前の事だ。 体はバラバラにされ、あるいは挽肉のようにグチャグチャに潰され、細かくなった肉片は受け取り口に全て詰め込まれていた。 どれだけ悪趣味なのか、目玉はくり抜かれ、釣り銭口に入れられてたそうだ。 確か、あの子どもには母親と三人の姉がいたってニュースで―― 「ぁぁぁああああああ!! ああああぁぁぁあああああ!!」
- 329 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 07:56:50.86 ID:/ynHrrnX.net]
- 2/2
心臓が痛い。息が切れる。だが止まることはできない。 大丈夫、女の足だ。オレの家まではもう少し。このまま逃げ切れる―― 油断したわけじゃない。誓って油断したわけじゃない。 だけど、そう思った直後、オレは肩を掴まれて地面に引きずり倒された。 「ぁぁああああ! た、助けてくれ!!」 喚くように叫んだ。周りに人はいないが、叫ぶしかない。 そうだ。オレは死んだ男と同い年だ。必死に謝って助けを求めたら、この人たちも危害を加える気がなくなるんじゃないだろうか。 「ごめん、ごめんなさい! 悪気はなかったんです、助けてください!!」 「ああああああああああああ」 聞こえてきた声は、思ったよりも野太かった。 オレは目を見開く。血走った目、口を押さえてくる力、かすかに聞こえる喘鳴音。 女じゃない、男だ。 太ももに激痛が走る。 何をされたのかわからない。わかりたくもない。 朦朧としてきた意識のどこかで、オレはある事を思い出していた。 ――そうだ。 あの事件の犯人は、まだ捕まっていなかったんだ――――――
- 330 名前:進行 mailto:sage [2017/10/30(月) 09:59:34.17 ID:xHXrVTmh.net]
- >>328
初のホラー作品! ああああ連呼による不気味さが良いですね、声が止まるところでこっちまで恐ろしくなります 女じゃなく男に見間違えたっていうのは一体…?四人のうち一人だけ男でそれが真犯人だったってことでしょうか 「主人公が何かに気付くエンド」はもう少し読者に結末がハッキリスッキリ伝わってほしいな、と思いました
- 331 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 12:57:53.67 ID:WUedDG8P.net]
- >>328
じわじわと迫る精神的恐怖は、ジャパンホラーの醍醐味だと思います
- 332 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 14:02:59.28 ID:CVxeCmQi.net]
- 【俺は殺してない】
使用お題→ 「殺人事件」「書き出し→「親父が失踪した」」 親父が失踪した。 嫌なところばかりの親父だった。酒を飲んでは暴れて母さんに怪我をさせるし、お酌をしなければ俺や妹を怒鳴りつける。 ギャンブルが好きでよくパチンコに行っては、煙草臭くなった上着と引き換えに金をすってくる。 家が貧乏なのはあいつのせいだ。 親父が消えて、一番喜んでいたのは母さんだろう。 だが、皆が喜びそれで家の中も多少明るくなっていた。 親父は失踪した。そのはずだ。 だが、警察は殺人事件の線で捜査を進めているらしい。 おかしな話だ。玄関先に残っていた血痕だけで、親父が殺されたなどと思い込むなんて。 あの親父が、それだけで死ぬわけがない。ただ頭に煉瓦で一撃を食らっただけで、死ぬわけがない。 なんでも血痕が発見されたあと、公園の茂みから親父の腕が見つかったのもその思い込みの原因らしい。 懐かしい。あの公園で小さいときにキャッチボールをした記憶がある。まだ優しかった親父。俺の頭を撫でる大きな手が、とても温かかったのを覚えている。 それはともかく、それが親父の死と関係があるはずがない。 俺は知っている。腕を切ったくらいじゃ、人は死なない。切り口を焼いて止血すればそれなりに持つし、野犬でもそれは実証済みだ。 焼くときの痛みだって、親父なら耐えられた。あの、無駄に根性のある親父なら。 その後、河川敷から両足が見つかったのだってそうだ。 昔、俺と親父が自転車の練習をしてた道の脇に、その足は落ちていたらしい。 ノコギリで落とされたその切り口は消毒されていたんだし、感染症対策も大丈夫だろう。 親父が死ぬわけがない。『小さい擦り傷など、唾をつけておけば治る』と豪語していたあの親父が、死ぬわけがない。 警察は、今日も親父の事件で話を聞きに来ていた。 だが、何度聞かれても答えは変わらないだろう。 母さんはなにも知らないし、妹だって同じだ。親父は突然失踪した。それだけだ。 『人が一人死んでいる』 情報が欲しい警察官は、どこか他人事のような俺たち家族に、そう真摯に訴える。 だから、その前提がおかしいのだ。親父は死んでいない。これは殺人じゃない、失踪しているだけだ。 母さんも妹も、親父が死んだと思っているらしい。 まあ、彼女らがそう思いたいのなら好きにすればいい。 だが、俺にはそうは思えない。 昔、皆で行った海水浴場の近くのレンタルロッカー。 そのドアを開ければ、まだ親父には俺を睨む元気が残っているのだから。
- 333 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 14:56:30.27 ID:xycs9P/A.net]
- サイコホラーですね。
平淡な狂気が怖さを引き立てていると思います
- 334 名前:進行 mailto:sage [2017/10/30(月) 15:20:43.65 ID:xHXrVTmh.net]
- >>332
今回のお題はホラーが作りやすいみたいだ 親父は失踪しただけだと信じる主人公がじつは犯人というサイコ感がよく出てる 読み進めるごとに主人公に対する疑惑が深まっていって、最後の一行で確定する作りはとても良い! …のだけれど、タイトルで若干ネタバレしてるのが残念。主人公は失踪を信じてる体なんだから、俺は殺してないってタイトルは致命的なような
- 335 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 16:11:56.62 ID:pnjwEWrV.net]
- ホラーが多いと聞いたなら、ホラーじゃないのを書くのが自分流!
>>319 使用したお題『ああああ』『殺人事件』『書き出し→「親父が失踪した」』『ヒーロー』 【正義のヒーロー殺人事件】 親父が失踪した、最初はその一言だった。 しかし状況は一変する。親父が居ない期間が長期化し、失踪したのではなく殺されたかもしれない、という可能性に皆が気付いた瞬間、私たちグループの間に亀裂が走った。 私たち、愛と正義のヒーロー戦隊の中で疑惑の視線が横行する。 「親父の失踪が一か月を過ぎようとしている。これは一大事だ。私たちの変身スーツや巨大ロボの管理は全て親父任せだったし、敵の襲撃が増えれば増えるほどこちらの武装の劣化が進んでしまう。すでに巨大ロボの右腕が破損して動かなくなっている」 リーダーである俺が深刻な顔でヒーロー組織内部の不備を論う。 親父こと博士はヒーロー戦隊に必要な全ての物資の管理を行っていた。彼が居なくなることでここまで問題が多発するとは考えてなかった。 腕を組み今後の組織運営について考える俺に対し、震える声で食ってかかる奴がいた。 「た、確かにそれも問題だけど、お、親父さんのことを心配しようよ! もう一カ月だよ!? て、敵に捕まっちゃったのかもしれないし、も、もしかしたらこ、殺され……」 もともと気弱なブルーが、変身もしていないのに顔を真っ青にした。確かに親父さんは俺たちにとっては恩人に等しい、できれば無事でいてほしいと思う。 でもだからこそ疑問が残る。ただその疑問をこの場で言っては不味いので、俺は何も言わない。その言わないでおいた疑問を賢しげな顔で口に出す軽率な者もいた。 「ここはヒーローの秘密基地だ。無論敵側にこの場所がバレてはいない。親父さんは身の安全を考えてか知らないが、基地から出ることは全くない。つまり、親父さんがいなくなったのは敵の誘拐ではない、な」 俺は言わないでおいた疑問を言ってしまったブラックに、彼以上にドス黒い感情を持った。彼はきっと格好つけたいがために自分の気付いた事を率先して発言しただけなのだろうが、その後に何が起こるかを考えていない。 そして当然のように悪いことが起こる。唯一女性である彼女の甲高い悲鳴が響いた。
- 336 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 16:13:21.55 ID:pnjwEWrV.net]
- 「そ、それって、この中に裏切り者がいるかもしれないって、こと……?」
ピンクの顔は桃色に紅潮していた。こんなとき普通ならブルーのように顔を青くすると思うのだが、なぜか彼女はドヤ顔のブラックとそれを睨みつける俺を交互に目をやりながら、何か嬉しそうにしている。 台詞は怯える被害者のそれだが、表情と全くあっていない。いつものことだが謎だ。 彼女の台詞を皮きりに動揺する皆の中、一人最も気の小さい奴が勢いよく席を立った。 「こ、この中に親父さん殺しがいるかもしれないってことか!? だったらこんなとこにいつまでもいられるか! 家に帰らせてもらう!!」 グリーンがそのままネズミが逃げるように部屋を飛び出していこうとした。彼の心情は察するが、その台詞と行動は完全に死亡フラグだ。安全(グリーン)じゃない。 この五人の中に親父さんを亡き者に、少なくともどこかに監禁した者がこの中にいるかもしれない。互いに信頼し合った仲間であるはずなのに、その絆は簡単に割れてしまった。 俺が悲しい気持ちを抑えて皆の動揺を静めているうち、いきなりサイレンが鳴り響いた。 「こんなときに敵の襲撃が!? しかし行くしかない! 皆、出撃だ!!」 「だ、だけどこの中に裏切り者がいるかもしれないじゃないか! ぼ、僕は行きたくない!」 「気持ちはわかる、だが堪えてくれ! 我々が行かないと街の皆が酷い目に遭うかもしれないんだ! 世界の平和のために、頼む!」 「……わかった、レッドを信じるよ」 俺はその一言でとても嬉しい気持ちになった。割れたと思った絆だったが、意外としぶといようだ。みんなの覚悟を決めた表情を見て、俺は強く頷く。 そしてみんなでポーズをとり、一斉に変身した! 「へんしん!! 皆殺しのレッド!」 「へんしん!! 毒薬博士ブルー!」 「へんしん!! 猟奇殺人ブラック!」 「へんしん!! 保険金殺人ピンク!」 「へんしん!! 一日一殺グリーン!」 「暗殺戦隊コロスンジャー! 出撃します!!」 何度も練習した変身ポーズを皆でとり、さっそうと走りだした。街の平和を守るため命がけで戦う5人の雄姿がそこにあった。 ちなみに親父こと博士は自分用の秘密の部屋でひっそりと首を吊って死んでいた。 死因は過労によるストレスだった。やはりヒーロー戦隊の各種武装や設備を一人で切り盛りするのは無理があったらしい。
- 337 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 16:51:47.48 ID:xycs9P/A.net]
- 使用お題:【ああああ】【自動販売機】【殺人事件】【書き出し→「親父が失踪した」】【ヒーロー】
【探し屋右京】(1/2) 親父が失踪したのは、つい一週間前の事だった。 たった一枚の置き手紙を残し、忽然と消息を断ったのだ。 『彰へ 謝りたいと言ったら怒るだろうな あまり良い父親ではなかった自覚はある 後の事は頼んだ。母さんによろしく』 「何が、頼んだだよ。勝手すぎんだろ……」 元プロ野球選手だった親父は、肩の故障で引退を余儀なくこそされたが、連続無失点記録を打ち立てる等もした、球界のヒーローだった。 けどその反面、私生活では、その俺様な気質のせいで、母を何度も泣かせる様な男でもあった。 そんな男の失踪。 特に周囲とのトラブルがあった訳じゃなく、本当に突然、行方をくらませた。 書き置きが有った事もあり、警察は殺人事件などの事件性はないものとして、行方不明者として受理した。 「自ら姿を消した場合、見つかる事はほぼありませんよ」 担当した警察官はそう言ったが、家で気落ちしている母を見ると、とてもじゃないが、そんな事を伝える気にはならなかった。
- 338 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 16:53:48.83 ID:xycs9P/A.net]
- 【探し屋右京】(2/2)
「それで自分の所へ来た……と」 彰から渡された缶コーヒーに口を付けた事を後悔しながら、右京はそう言った。 「ああ、協力してくれ」 「こんな人気の無い自販機まで連れてきたのは、そう言う魂胆だったんてすか」 マンションの間にある、型の古い自動販売機は、昼間でも薄暗く、人も滅多に来ない。 その為、あまり他人に聞かせたくない話をするにはもってこいの場所だった。 「お前、失せ物探しとか得意だっただろ? 同じ感じで探してくれ」 「同じ感じでって……」 (確実に、この親にしてこの子ありだよねぇ) そう愚痴をこぼしながら、どうしたものかと右京は考えた。 何にしろ情報が少なすぎるのだ。 「突然、姿をくらましたって事ですけど、持ち物とかってのは、分かりますかね?」 「持ち物なぁ。財布くらいじゃねぇかなぁ」 顎に手を当てて彰がそう言う。 (家から持ち出した様な物はないか、気がつかないって事か……) 「……その、書き置きって、なんて書いてありました?」 「ん? おお、メモがしてある……えっと、これだこれだ!」 「その程度の気は回るんですね……」 「うん?」 「いや、何でも……」 彰から渡されたメモ書きに右京が目を通した。 「……書き置きは、この通りに書いてあったんですね?」 「ああ、そのまんま書き写した」 「ふうん……」 目を細め、じっとメモを眺める右京。 その横顔に異様な迫力を感じた彰は、思わずごくりと唾を飲み込んだ。 「彰さん……」 「な、何だ? なにか分かったのか!?」 「これ! 縦書きで『ああああ』って読めますよ!!」 「だからどうした!!」 何かが殴られた様な、大きな音が響き渡ったと言う。
- 339 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 17:10:38.85 ID:xycs9P/A.net]
- >>335
ツッコミ所が多過ぎて渋滞を起こしてますがw 個人的には博士の自殺動機でクスリとしました
- 340 名前:進行 mailto:sage [2017/10/30(月) 17:19:40.87 ID:xHXrVTmh.net]
- >>335
ヒーローのカラーリングに合わせた描写ネタが秀逸! そして物騒な口上にクスリとさせられる 5人からブラックを抜いてイエローあたりを足して、とんでもねぇブラック企業でしたってオチでも良かったかも? 戦隊もののブラックって時に敵として登場する孤高のライバルポジションな印象があるなぁ
- 341 名前:進行 mailto:sage [2017/10/30(月) 17:25:08.11 ID:xHXrVTmh.net]
- >>337
そういう手で来たか! 深刻な事件から考えさせられるオチを期待してたら、ああああを仕込むためだけの物語だったとは 優秀なふいんきを醸しておいてポンコツな右京、そういうのとても良いと思います
- 342 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/30(月) 18:23:36.56 ID:xycs9P/A.net]
- >>341
今回はもう、このオチありきで構成しました なるべく『ああああ』が不自然に成らないようにと文章を考えたのですが、上手く行ったのなら幸いです
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