- 614 名前:世界@名無史さん [2017/07/23(日) 00:45:00.64 0.net]
- イスラムの過激思想の系譜
中世のイスラム思想家で、現代の急進的なイスラムのイデオロギーに最も影響を与えているのは、イブン・タイミーヤ(1268〜1328年)である。 イブン・タイミーヤは、イスラムの歴史の中でも最も混沌とした時代に生まれた。 イスラム帝国であるアッバース朝(750〜1258年)の首都バグダードは、モンゴルによって征服された。 アッバース朝の崩壊は、イスラムの歴史にとって屈辱的で、信じがたいものであった。 彼は、イスラムの法学派の中では最も保守的なハンバル学派の法学と実際の政治とのバランスを考えた人物でもあった。 思想と行動を結合させ、宗教、国家、また政治を合体させる彼の思想は、 18世紀や20世紀のイスラム復興のイデオロギーや運動に多大な影響を与えた。 イブン・タイミーヤは、ムスリムが神聖な聖典コーランやスンナ(預言者ムハンマドの慣行)、 初期のムスリム共同体の範例を厳格に守るように訴えた。 彼はムハンマドがメディナに築いたコミュニティを、ムスリムが理想とすべきイスラム国家の規範と考えた。 ムハンマドや彼に続く 4 代のカリフの「至純性」に復帰することは、 イスラム世界の過去の力や偉大さを取り戻すために必要なこととイブン・タイミーヤは訴えた。 彼は、「イスラム」と「非イスラム」を厳格に峻別し、通俗的な宗教的慣行や、イスラム神秘主義者の聖廟への崇
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