- 561 名前:デフォルトの名無しさん mailto:sage [2017/02/27(月) 04:35:45.52 ID:vDi2naPk.net]
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これを聞いた A は「自分または C が恩赦になるから、これで自分の処刑される 確率は 2/3 から 1/2 に減少した」と喜んだ。 A の考えは正しいか。 もし A の考えが正しいのであればこれは「パラドックス」です。なぜならB,C の 一方は必ず処刑されるのですから、看守が答えてくれさえすれば A の処刑される確率 は必ず減少することになります。 そうなると看守が答えた瞬間に恩赦の結論に確率的な変化が 生じることになりますが、それはいくらなんでもおかしいでしょう。 実際には A が勘違いしているのです。 A は命がかかっていますから、 たとえうそでも助かる可能性を高めたいと思っているのでいたし方ありませんが、 客観的な立場にいる我々は慎重に考えましょう。 確率測度を決めましょう。A,B,C それぞれが恩赦になる確率は同じと考えられます。 またA が恩赦になるとき看守が B が処刑されると答えるか C が処刑されると答えるかは五分五分と考えられます。 また看守は、B が恩赦なら必ず「C が処刑される」と答え、C が恩赦なら必ず「B が処刑される」と答えます。 一方で皮肉にも、この場合 A が処刑されれば C は恩赦されるのですから、 C が恩赦されるされる確率は、初めの 1/3 から 2/3 に増加しています。
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