- 302 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/10/11(月) 23:59:33 ID:EJ6EaEzW]
- 「お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ!」
腕を引き抜かれ、切断され、肩の断面から血を吹きながら、千緒は既に原型を留めぬ顔で絶叫に 絶叫を繰り返した。顔から胸に、腰から腹に、前後左右からチョウチョウのストローが耕すように刺し 貫いて、雀の涙ほどの体液を吸い出していく。 両腕を失った彼女は、突き刺されたストローに支えられて倒れることもできず、腕がないので防ぐこ ともできない。ヒザを折った姿勢のまま、全身を刺されて、吸われて、血肉の塊に変えられていく。股 間から漏れ出した小水と大便が足を伝って、地溜まりにゆっくりと山をなした。 切り離された両腕は、それぞれの怪物の餌となっていた。トカゲ女は彼女の腕を、切断面からボリ ボリと生野菜のように齧っていたし、3頭の少年は指を咥えてコリコリとしゃぶっている。 「………………が、ぁ………ぁ、ぁぁ………」 彼女は顔を見るも無残に耕され、かつての愛らしい面影は微塵もない。両肩から半透明の触手を 伸ばした小太りの男が、彼女の頭皮に張り付いた髪を掴みあげると、血肉と骨の残骸が飛び出した 頭部の、眼窩や鼻腔だった穴、そして頬まで広がった口から、粘り気のある血がどろりと零れた。 しかし、彼女は生きたまま食われる激痛に苦しみながらも、しっかりと生きていた。 「千………緒………」 詩帆は蒼白を通り越して、得体の知れない者を見る目に変わっていた。それは勿論、雪菜と同じ 疑問を抱いたからだろう。なぜ千緒は、そこまで貪られて、死ねないのだろう? 「うっふふふふふ。どうして生きていられるか? そう思ったでしょう!?」 藤村は破顔しながら、両手を首にあてて、肩を激しく揺らし始める。 「それは、この私の、奇跡的な出会いと、大発見の成果! うふふのふふっ! 死なないんですよ! ここまでやっても、この娘たち! すごいでしょうううううう! きゃひひひひひひひっ!!」 ………………………………………… ……………………… 場所は変わり、時間は飛ぶ。
|
|