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少女・女性が化物に捕食されちゃうスレ 復活の5



1 名前:名無しさん@ピンキー [2010/01/14(木) 18:12:53 ID:kO4ltSek]
オレは女の子(女性)が化け物に捕まって、いろいろ弄繰り回された後に食べられちゃうよー
てなシーンにすごく萌えるわけですが・・・

皆さん、こんなの好きな人いませんかね??

話を書いてみたり、そういうサイトを教えあいませんか?


※SS投下の際の諸注意
 ・元の作品:オリジナル/パロディ(キャラ・世界観のみの場合含む)
 ・捕食方法:噛みつき・丸呑み・体液吸出・咀嚼・溶解吸収etc...
 ・他注釈 :特に凄惨な表現を含むなど、注意が必要と思われる場合
以上を冒頭に明記することを推奨します

男性が捕食されるシチュエーションはNGではありませんが、
このスレでは
『女の子(女性)が化け物によって(嬲られ犯された末に)捕食される』
がメインです
 ・ラミア、リリス、サキュバスなどに捕食要素を追加して男女両方を襲う
 ・男女混成のチームを丸ごと、あるいは順に捕食していく
などの工夫で男性が捕食される状況を含むものはOKです
 ・ヒトが人魚、妖精などを(嬲る、犯す)食うのは変化系としてOKです
 ・単にヒトがヒトを食う(ただのカニバリズム)ものはスレ違いです


初代  ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1125051013/
その2 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147338907/
その3 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182796046/
その4 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1217963873/

関連スレ
◆女性に捕食されるスレ◆
yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1213114446/


その3スレ>>804氏が作ったWiki (補完等、協力お願いします!)
www11.atwiki.jp/hosyoku/


101 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/14(日) 11:50:18 ID:2+aD7s7x]
まあなんというかスレ動かそうよ
嵐ばかりが書き込みの比率を占めたら本当にスレの空気悪くなって止まるから
ということで以下好みの部位を言っていくのだ



102 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/14(日) 11:52:28 ID:eKEgkIFX]


103 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/15(月) 00:03:34 ID:ey9QSm+v]
二の腕

104 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/16(火) 00:49:07 ID:8kxrvkxQ]
女児パンツ

105 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/16(火) 21:42:32 ID:zmsw3vS/]


106 名前:名無しさん@ピンキー [2010/03/18(木) 03:16:08 ID:hu3KudRM]
股間


107 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/18(木) 04:53:22 ID:PplKiiMJ]
アナル

108 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/18(木) 18:04:44 ID:NDn6YAHL]
発展性に欠けるな。

好みのシチュも組み合わせようぜ。

109 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/19(金) 08:50:14 ID:5t14jVhK]
放課後の誰も居ない教室
忘れ物を取りに来た少女
机や椅子が意志を持ったかのように襲いかかる…
いや…違う
教室そのものが胃袋だったのだ…



110 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/19(金) 23:45:35 ID:fnifpa1z]
裸で逃げる女の子をわざと追いつかないぐらいの
スピードでじわじわと追い詰めていったり

111 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/21(日) 03:06:41 ID:ImRvcs24]
無人島でサバイバル

食料は事前に島に放した美少女を狩って調達

112 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/21(日) 10:34:49 ID:J8jYOVaJ]
>111
少女側がサバイバルってことね

113 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/21(日) 10:35:33 ID:J8jYOVaJ]
ところで、真面目に捕食されるスレとの統合考えないか
向こうも大作が終わってスピード落ちてるみたいだし

114 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/21(日) 13:02:57 ID:9ZkaeMz0]
>>113
自分は両方見てるからいいんだけど、
こっちは精神的、肉体的に痛めつけて捕食する場合が多いのに対し、
あっちは性的に責めたり、丸呑みが多い。
また、ある意味SとMに分かれてるので
難しいと思う。

115 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/22(月) 20:49:03 ID:VeHRx7lY]
>>112
捕食側がサバイバー

なんかの試験で合格するには無人島で放し飼い状態の少女を規定数狩る。
(人しか食う事ができないわけではないが他に食料がない)


一定期間以内に狩った少女の数が規定数以下あるいは餓死寸前に陥り救助された場合は失格

116 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/23(火) 00:30:12 ID:LEsMC2gF]
>115
化物なのかそれ

117 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/23(火) 02:59:44 ID:Y1sH+m/s]
>116
怪人試験なんだよ

118 名前:FxxKin'SPIDER-GUY mailto:sage [2010/03/23(火) 03:35:46 ID:Y1sH+m/s]
おっ、規制解けたみたいだな
いっちょ投下させてもらうぜ


眼下に広がる山間の町 何も無い平和なつまらない町
今からここを面白くするのは誰でもない、そう、この僕
親愛なるお隣さん、『SPIDER−GUY』
ん、某蜘蛛男のパクリだって?気にすんな、ハゲるぞ
一週間前、僕は放射能を帯びた蜘蛛に噛まれて蜘蛛の超人になった
だが正義なんてクソくらえだ、大いなる力には大いなる責任が?知るか
力を得たからには好き勝手に生きてやる、どこの誰にも邪魔なんかさせるかよ
本家よりイカしたコスチュームも完成し、今夜堂々のデビューだ
この町の奴らに俺が恐怖と言うものを教えてやる・・・


119 名前:FxxKin'SPIDER-GUY mailto:sage [2010/03/23(火) 04:03:04 ID:Y1sH+m/s]
スパイダー感覚に反応アリ!この感じ・・・あの女だな
せっかくこの俺が告ってやったのにあっさりフリやがったクソ女
学園のアイドルだ!?ふざけんじゃない、人の気も知らないで!
・・・善は急げ、早速はじめるとしよう

ビルの屋上に陣取り、あの女が通りがかるのを待つ
生徒会役員だったのが運のツキだ 今の時期はどうしても帰りが遅くなる
ウェブを手すりに絡めると、俺はあの女の前へと飛び降りた
なんだ・・・やたら可愛い声を上げて腰抜かしやがる、何時もは気取ってやがるくせによ
「お嬢さん、月夜に蜘蛛と踊った事はあるかい?」
ウェブで彼女を絡め取ると元の屋上へ急いで駆け上がった
おっと・・・暴れるな、どうせ叫んだところで誰もきやしないぜ
俺は毒の牙で女の首筋を噛んだ、徐々に毒が回ってくるとおとなしくなりやがった



120 名前:FxxKin'SPIDER-GUY mailto:sage [2010/03/23(火) 04:22:28 ID:Y1sH+m/s]
「いや・・・何するのよ・・・話して・・・」
弱弱しい声で懇願してきやがる。さっきまでの威勢はどこ行きやがった。
「やること?蜘蛛につかまったんだ、何されるかぐらい予想つくだろ。」
俺は制服の胸元に手をかけると、常人の数十倍の力でブラごと引きちぎってやった。
「いやあっ!」
押さえ込む物の無くなったデカい乳が零れ出る。女は泣き出した
今まで見たことの無いこの女の哀れな姿にサディスティックな感覚が湧き立つ
マスクでよかった、ニヤける顔なんて見られたくねえ
そう思うと俺はタイツのチャックを下げ、一番太い毒針を取り出した
「・・・ほれ、見ろよ。こいつを今からお前の中にブチこんでやるんだ」
女は泣くのも忘れ恐怖に顔を引きつらせる。ますますいいね、その表情。
俺は女に絡めたウェブを解くと、69の体勢で女に覆いかぶさった。

121 名前:FxxKin'SPIDER-GUY mailto:sage [2010/03/23(火) 05:03:24 ID:Y1sH+m/s]

「げぶっ!えうっ!」
俺の巨根を無理やりねじ込まれ女がえづく。いい気味だ。割れ目をなぞる指にも力が入るってモンだ
俺にとっても初めてのSEX、こんな刺激的な脱童貞できる奴なんてそうそう居ないぜ
歯にこすれ、扁桃腺に押さえられ、俺のチンコも発射寸前だ。
徐々に女のマンコもほぐれて来て、今やいやらしい音を立てている。
こんな状況なのに感じてんのか、淫乱め。
「さあ・・・そろそろ出すぞ・・・ちゃんと飲めよ!」
ピリピリとした快感とともに俺の欲望が女の口内に大量に吐き出される。
力を得て以来粘り気を増した精液はそう簡単に飲み込めない。
チンコを抜かれようとも終わらない窒息の恐怖に女は悶え転げる。
「コレぐらいで終わったと思うなよ?本番はこれからだぞ。」
のたうちまわる女を捕まえると、俺は女のデカい乳に牙を立て、さっきよりも大量の毒液を流し込む
「身体が熱いだろう?もっと気持ちよくなれるぜ。」
そのまま腫れ上がるぐらい強く女の乳を揉むと臍、太股、脹脛に二の腕と
女の柔らかいところに次々と牙を立て、同じように執拗に愛撫した。

122 名前:FxxKin'SPIDER-GUY mailto:sage [2010/03/23(火) 05:23:57 ID:Y1sH+m/s]
「頃合か・・・」
つぶやく俺の顔を見て女の顔の血の気が引く
「やめて・・・それだけは・・・!」
何をされるか予想はつくだろう。ここまで来てナニ無しなんてありえない
大きく口を開け、すっかり男を受け入れる体勢が整ったマンコに俺の自慢の毒針をねじ込む。
途中小さな抵抗を感じた。処女か、こりゃ最高だぜ。
声を殺して泣く女を見下ろしながら俺は腰を前後させる。女も体は正直な物で、俺のチンコをグイグイ締め上げやがる
「やっぱり気持ちいいんじゃねえか 生涯最高の夜にしてやるぜ。」
観念したのか女も腰を振り始める。賢明だな、たのしまねえと
「あっ、あっ、あっ。」
我慢できなくなったのか女も声を漏らす。いい、いいね、最高だ・・・
俺の中のタガが外れていく。どうせ殺すんだ、問題ない。
「はっ、あっ、あっ、あっあっ。」
女の声が徐々に上ずってくる、それにあわせてマンコの締め付けも激しくなってきた。もう我慢できないね・・・
「はあぁっ あ、あ、あ・・・」
一際高い声を上げると、女のマンコが震え、俺のチンコを吸い上げる。限界だ・・・
「あっ、あ、アァーッ!」
女がイクと同時にその子宮に精液が注がれ、俺の理性も消えうせる・・・

123 名前:FxxKin'SPIDER-GUY mailto:sage [2010/03/23(火) 05:38:39 ID:Y1sH+m/s]
月明かりに異形が照らし出される、どうやら俺は興奮するとより蜘蛛に近づくらしい
賢者タイムなんてありはしない、そのまま第三ラウンドが開始される
バックの体勢に変わると、俺は異形と化した口で女の尻顔をうずめ、噛み付き、『吸う』事に特化された舌をアヌスに差し込みピストンする。
「ひあっ、ああっ」
今まで味わった事の無い快感に女が声を上げる、まだ何が起こるかなんて考えてないのか。
そのまま蜘蛛の腹部へと変化した下半身を曲げ、人のものとは思えない形に変わったチンコを、精液にまみれたアソコへと再び差し込んだ。
「あっ、んっ、いいっ」
女もすっかり理性が溶けたのか、普通に受け入れている。人生最後のSEXになるとも知らないで・・・
女の腰をつかむと指が沈む、さっきの毒液の本当の効果が現れた証拠だった


124 名前:FxxKin'SPIDER-GUY mailto:sage [2010/03/23(火) 06:01:32 ID:Y1sH+m/s]
ずっ、ずずずっ

「いっ、あっ!?」
今までとは違う感覚に女が妙な声を上げる。肛門の奥、舌で愛撫され敏感になったもう一つの門を、何かが大量に出て行っている。
俺が女の身体を絞るように押さえると、まるで下痢を一気に噴出すような感覚が女を襲った。
「あはぁっ、いいよ、チンポいい、ウンチいい、いいよぉ!」
ハメられながら排泄する快感に酔いしれ、普段では考えられない嬌声を上げる、腰を振ろうとするが、力が入らないのだろう、もぞもぞ蠢くだけだ。
理由は簡単だ、毒蜘蛛は獲物に消化液を流し込み、中身を吸いだす。俺も毒蜘蛛だ、同じ事をするのだ。
「あ、いいよ、もっと全身揉んで、吸ってェ」
俺が女の身体を揉みしだくと、全身敏感になった女は自分がどうなっているかも気づかず悦びの声を上げ、俺のチンコを締める。愚かなものだ。
「お願い、おっぱいも、おっぱいも揉んでぇ!」
もう全校男子の憧れの的だった巨乳も水風船みたいになっている。俺が新たに生えてきた腕で乳首をなぞると、それだけで女はイってしまった。
「あああああああっ!あああっ!」
イく度に声は大きくなってくる、そろそろ俺は真実を教えてやることにした
「お前いいのか?俺に食われてるんだぜ?」

125 名前:FxxKin'SPIDER-GUY mailto:sage [2010/03/23(火) 06:38:11 ID:Y1sH+m/s]
「あぅ、ええ?それ、どういう・・・?」
「力が入らないだろう?それは俺の毒液でもう身体全体がドロドロなんだ。さっきお前がフンフンひり出してたのも、溶けたお前の体組織だ。」
女は我に帰ったような顔をすると、自分の身体を見た。そして一瞬不思議な表情をすると、開口一番こう言った。
「そんなのもうどうでもいいの、もっと、もっと、してぇ!」
予想外の答えに俺の方が一瞬とまどってしまった。いいだろう、もっともっと良くしてやるよ。
「あっ、あっーあっ、ああーー!吸って、吸って、出してぇ!」
恐怖におかしくなったのか、快楽に負けたのか、はたまたとんでもないマゾなのか。女は身体の半分以上を俺に吸われてなお快感に悶えていた。
舌を伸ばし女の身体をさかのぼって行く、心臓と肺は壊さないよう丁寧に。すっかり溶けた乳はとても旨かった。
女もむき出しの神経をかき回され、わずかに残った筋肉で精一杯腰を動かし精液を搾り取ろうとする。
ますます力が入らないはずなのに、女の声もマンコの締め付けもますます強くなって行っていた。
「もう、最期?いや、いや、もっと食べて、もっと食べて欲しいのぉ、もっと!あっ、アアーーッ!!」
次の瞬間今までで一番強い快感が俺たちを包み、俺は何度目かも忘れた射精をすっかり中身の無い袋のようになった身体に、ありえない量を吐き出した。
終わってみれば、俺たちはあまりにも相性が良すぎた。これはもう運命の相手といえるんじゃないか。
「あ、あぅ、お願い、キスして・・・」
アヌスから舌を引き抜くと、俺はできるだけ何も考えないようにして女の口に舌をいれ、身の奥に差し込ませ、脳を吸った。
「あ、はぁ・・・」
文字通りとろけるような余韻の中、女は絶命した。


126 名前:FxxKin'SPIDER-GUY mailto:sage [2010/03/23(火) 06:47:02 ID:Y1sH+m/s]
朝日の中、俺は女の首を丁寧に切り取ると、剥製にするため持って帰った
持ってたものや服はそのまま置いてきた、いずれ誰かが見つけるだろう。
もう何も話さない可愛い顔を小一時間眺め、俺は湧き上がる奇妙な感情に答えを探した
大事だった物、綺麗な物を壊すなんて普通ありえない、なのに俺は歓喜に打ち震えている。
結局答えは見つからなかったが、女の身体の味を覚えた以上、次にする事は決まっていた。
「ニュースでやってたあの子、トランスジェニックガールというのか。」
普通なら可愛い、綺麗だと思うだろうが俺はもう違う。
「旨そうだな」

俺はスパイダーガイ 大いなる力は大いなる快楽をくれる

127 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/23(火) 07:53:58 ID:9EYSzSZD]
乙!
そういや喰うほうの一人称って無いな

128 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/23(火) 08:37:05 ID:I41BZS84]
(・∀・)イイ! 蜘蛛の生態が上手く使われてる

129 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/03/23(火) 18:07:38 ID:XGe2f5wU]
GJ
うめえw、これぞパロディ



130 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/01(木) 20:17:35 ID:F+vsg/89]
ttp://www.arcsystemworks.jp/official/oyadosu.html

131 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/13(火) 01:11:12 ID:MFvra+2f]
規制解除できたかな

132 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/13(火) 01:34:14 ID:MFvra+2f]
解除記念に何か一本書くか

133 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/13(火) 12:02:55 ID:gBOQngJc]
書かなくていいよ。

134 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/14(水) 00:11:51 ID:OxOoSIO5]
期待sage

135 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/15(木) 00:07:05 ID:isCxeyqS]
幼女+尻+トイレ

これで頼む。

136 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/18(日) 21:46:34 ID:+HSq8j+N]
巫女の続きはまだなの?

137 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/18(日) 23:27:55 ID:rKZgDM6h]
最近作者の別の長編が完結したからそろそろ続きが来るかもしれんね
楽しみやでぇ

138 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/20(火) 19:58:28 ID:14hJtBpo]
>>101-107を踏まえて軽く書いてみました。
保守ついでに

「ちょ、ちょっと。ナニコレ?なんであたし裸にされてるの?この手足の鎖は何?」

おや?目を覚ましたようですね。

丁度いいのでわかりやすく貴女の今の状況を説明しましょう。

ここは、怪物たちの魔窟

ここに貴女が連れてこられた目的はお腹をすかした怪物たちのために食べられていただく事。
それだけです。ああ、拒否権はありません。
あと、時間稼ぎもやめてくださいね。後の女の子がいますので。

「ウソ?怪物って何?冗談はやめてよ。お願いだから…ひっ!」

どうやら怪物の皆さんも抑えられなくなったようですね。

では、ショーの始まりといきましょうか。

ああ、怪物の皆さん、お好みの部位はお伺いしていますから
そこは思う存分ご自由に召し上がっていただいて結構です。

順番に彼女の体を味わっていってくださいね。

139 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/20(火) 19:59:28 ID:14hJtBpo]
「何?何何何なの?まさか本当に…ひゃん!」

お尻をご指名とは実にお目が高い。
やはり女性のお肉の中でもっとも食感を堪能できるのはお尻の肉ですからね
「や…やめ…て…お尻を舐めないで…きゃ!…ぁ…ぁぁぁ…」

口の中で自在に変形しながら、すべすべの感触とたっぷりしたお肉の舌触り
どうぞ心行くまで味わっていってください。
あ、そうそう、股間をご注文の方もおられました。
どうぞご一緒に召し上がってください。

「え?やめ…ひゃ……や…」
股間と言えばやはり女の子の奥深くの醍醐味ですね。
口で転がせば転がすほど彼女自身が美味しいスープを出してくれます。
特に彼女は感じやすいようで、たっぷりスープをだしてくそうですね。
「やめ…きゃ…あぁ…や…ぁ…だ…こんなの…あああああ!!!」

おや…達してしまいましたか

では、そろそろお召し上がりただいてはいかがでしょうか?


ガブ!

ガブリ!

「…ぎ!あああああ!!!」

どうでしょう、噛み千切ったお尻と股間の肉の味わいは。
体から離れた後もまだプリプリの歯ごたえが残っているのは
若い彼女のお尻ならではでしょう。




140 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/20(火) 20:00:24 ID:14hJtBpo]
膣や子宮は噛めば噛むほど味わいが増す。
特に彼女は処女ですから味わいはひとしお。

貴女は一目見たときからよいお肉をお持ちだと思っておりました。

「あ……あ………」

おや?まだ最初の方が終わったばかりですよ。

まだ、貴女を食べたい怪物が続いていますのに、こんな調子では困りますね

えいっ

「え?…痛みが…キャッ!な…何?お尻がなくなったのに?」
食べられたお尻がとても気持ちよくなってるでしょう?
私の力で貴女の感覚を弄らせていただきました。
今の貴女は痛覚が快感と入れ替わっていて食べられれば食べられるほど
気持ちよくなる体になっています。
やはり気持ちよく食べられるほうが見ているほうも気持ちいですから
「え?そんな…やん!」
噛み千切られたお尻から血が流れていますから、快感がその分続いているはずです。

では、次の怪物に登場願いましょう。

「お願い…もう…やmydtfh」
お?唇を塞がれましたな。
唇のプルプルした感触、これは一度味わうとクセになるものです。
サイズは小さいながらも凝縮した女の子の風味、どうぞご賞味ください
「むぐもごもごご…ふあああああ!!!」

おお、これが彼女の唇ですか。
噛み千切られた後も形のよさとぷるんとした感触が素敵ですね。

これがこれから噛み砕かれていくのは残念な気もしますが、
ご注文はご注文。心行くまで堪能してくださいませ。


141 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/20(火) 20:01:13 ID:14hJtBpo]
「ひゃへへ…ほう…ひゃへへはいほ…」

唇がなくなったのは少し見ていて気の毒な気がします。
出来るだけ早く食事が終わるようにしてあげるのが親切と言うものでしょう。


では、次の方…ってもう、二の腕にかぶりついていらっしゃる。
彼女もさすがにご自身の立場がわかった用でおとなしく食べられて…あれ?
「ひゃらひゃらひゃら!はへはへふほいひゃひゃ!」(やだやだ!食べられるのいやだ!)
元気がある娘さんのようで。ですけど、味は保証つきですよ。

それにしても太腿でなく二の腕とは通ですね。
肉は少ないけど、その分女の子らしいやわらかい肉の味が楽しめます。

バキッ!
「ああああああ!!」

あらあら、暴れすぎて腕ごと千切れてしまいましたか。
でも、痛みが全て快感に変っているせいで
体中を貫く快感を処理しきれなくなっているようですね。

すっかり私の話を聞く余裕もなくなっているようです。
でも、二の腕はもう一本ありますのでどうぞごゆっくり味わっていってください。


ほら、流石に今度はおとなしくなったようで、ご自身から腕を差し出してきましたよ。

腕ごとちぎられるくらいならということでしょうか…

柔らかい肌とその中に秘められた女の子の味。見ているだけでもうらやましくなってきますな。



142 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/20(火) 20:03:46 ID:14hJtBpo]
もう、放心状態のようですね。

残りは乳ですね。
もう、腰が全部なくなっている彼女が最後に残した
女の子の部分の味をどうぞ召し上がってください。

(もう…いいから…はやく…おっぱいでもなんでも食べちゃって…
こんなの…早く…終わらせて…)

おお、彼女も召し上がられるのを期待されているようです。
ささ、どうぞどうぞ

ぷるん!

こんなになってもおっぱいの感触は変りません。
お、まずは口に含んで味わわれますか

(ああ…気持ちいい…せめて…最後くらい…気持ちよくなっても…いいよね)
彼女の目がとろけてきてますね。

食べられる快感に目覚めたのでしょうか。

こうやって幸せに食べられると私もありがたい限りです。

ガブ…

くにゅ…くにゅ…

口の中から聞こえる音、噛み千切られても口の中で
乳房が女の子らしいはかない抵抗をしているようです。

彼女が最後まで残していた「女の子の部分の味」はご満足いただけましたでしょうか?


さて、まだ太腿も、くびれたお腹も、綺麗な瞳も残っておりますが、
残念ながら今日のご注文はここまでのようですね。
それでは、みなさん帰りましょう。

(…え?ちょっと?あたしこのまま置いてかれるの?
せっかくこんなに気持ちよくなってるのに…
お願い…誰か…あたしを……食べて…)

143 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/20(火) 20:05:02 ID:14hJtBpo]
以上です。
速攻で書いたのでアラが目立ちますが、次はまた別の形で。

144 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/21(水) 03:02:54 ID:UEqaHHdA]
…パンツは?

145 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/21(水) 12:11:24 ID:cp0THNDO]
放置プレイかよ!
すごく良かった!

146 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/29(木) 11:22:17 ID:mSMMe//K]
巫女の話を書いている者です。
前スレの続きを投下します。

残酷表現があるので注意してください。
捕食なし前フリです。

147 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/04/29(木) 11:23:45 ID:mSMMe//K]

「彼女たちは、そろそろ限界のようですね」

 藤村はアリの行列を観察しているかのように言うと、トランシーバで誰かに連絡をとった。
 そして、くるりと首を回して雪菜を見る。
 乱れた髪はやはり、一睨みで生物を石に変えるゴーゴンのよう。
 そのまま殉教者の少女たちを石化できるならば、彼女たちの苦しみは半減するだろう。しかし、仮に石
化できるとしても決して実行せず、限界まで苦痛を与えるのが、彼女の彼女たる在り方だった。
「あー、限界も限界。本当に極限としか言い様が無いね」
 双眼鏡を片手に観察する雪菜も、呆れ半分に同意する。
 以前の、未成熟ながらも綺麗だった少女たちの姿を知っているだけに、感慨も深かった。
 異世界の聖星騎士団となるため、ほぼ全裸で樹海に入った少女たちは、今や樹海の迷宮の奥で完
全に動けなくなっていた。信仰と勇気を胸に秘めた凛々しき殉教者に、神の加護は皆無。
 もっとも、カルト団体の教えを実行して、奇蹟が起きるわけも無い。
 彼女たちは骸骨のように痩せて肋骨等が浮き上がり、擦り切れた傷は壊死して爛れ落ちていた。全
身を汗や泥に塗れさせ、股部から両足に汚物と小水が伝っている。
「確かに珍しい光景ね。積極的に舞台を整えないと決して起きない。だけど」
 魔物から人々を守るために戦う、巫女戦士の組織、『巫女協会』。
 そこに所属する若菜は勿論、理不尽に食い殺されてきた人々の残骸を多く見ている。
「人食いを相手にする巫女ってのは、基本的にー、残虐な遺体を見慣れてるんだよねー。文字通りバラ
バラのもの、ドロドロのもの、パサパサのものまで。もちろん、応用的にー、良心が痛んだり、理不尽な
犠牲者の運命に怒りを覚えたりはするのだけれど」
 雪菜は水筒のお茶をごくごくと飲みながら、平然と少女たちを観察し続ける。

148 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/04/29(木) 11:24:42 ID:mSMMe//K]
「それでも、こんな陳腐なショーじゃ、私は退屈しちゃうのよね」
「なんて可哀想な人でしょう。だけど、貴女ならばそう仰ると私は思っていました」
 藤村は若菜の評価を聞いて満足げに微笑んだ。
「実は今回、ちょっとしたサプライズを用意しました。貴女のためではありませんよ。貴女と同じく、人間
が食べられる光景に少々マンネリ気味の、私自身のための『遊び』です」
「へえ、あんたが巨大化して怪獣になるとかー?」
「巨大化は魅力的ですが、それをした悪役は必ず敗れてしまいますので、またの機会に」
「悪役って自覚あったんだ」
 藤村は回答せずに、懐からビンに入った一匹の生物を取り出した。
 名称は不明だが、一見では両生類の何かに思える。
「この生物はイモリの仲間にしか見えませんが、如何なる生物図鑑にも記載されておりません」
「つまり、魔物ね」
「そうです。こいつの胃袋は異世界になっておりまして、こいつの体積よりも遥かにそれは大きいので
す。ドーム球場に換算すれば数杯分というところでしょうか。外見は醜いですが、とても役に立ちます。
大きな岩も戦車もパクパク食べてしまうのですから、最初は驚きますよ」
「私はドーム球場って単位は好きじゃないんだけど……ピンと来ないから。それでー」
 雪菜は話を途切れさせない程度に、適当な予想を立てる。
「サプライズってのはそれで、数百人の少女を、纏めてズビーって吸いこんじゃうとか?」
「まさか、そんな掃除機みたいなことはいたしません」

 藤村はこれまでで最も歪な笑顔を浮かべて、言った。

「そんなことをすれば、『宴』が一瞬で終わっちゃう」

 …………………………………………………
 ……………………

149 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/04/29(木) 11:26:22 ID:mSMMe//K]
 殉教者の少女たちの集団の中に、弥生という少女がいた。
 生まれた瞬間に両親から教団に貢がれ、戸籍も名字も存在しない。
 物心ついた頃より勉強熱心で、教団の教義を学ぶ子供たちの中でもトップの成績を修めていた。肩ま
で伸ばした髪を垂らし、赤いフレームの眼鏡をかけて本を読む姿を知らぬ者は少ないし、その姿を裏打
ちする確かな知性もまた、異性は勿論、同性からも高い人気を有していた。
 身も魂も教団に捧げると誓った彼女が今回、子供たちにとって最高の名誉とされている<フィルール・
スター・ナイツ>のメンバーに選ばれ、異世界に旅立つことになったのも必然。
「名誉ある聖星騎士の名に恥じぬよう、聖界フィルールで悪魔たちと戦って参ります」
 折れそうなほど華奢な腕を伸ばしれ桃色のローブを纏い、腰の曲線や乳房の膨らみまで透けている
淫靡な姿で、神に祈りを深く捧げること数分。多くの大人たちに見送られた弥生は、他の少女たちを引
き連れるようにして、鬱蒼と茂る原生林の迷路の中を進み始めたのである。

(この試練を乗り越えれば、私は聖星騎士になれる。頑張らなければいけません)

 樹と樹の隙間を縫うようにして少女たちが進むこと、数時間が過ぎていた。
 当然ながら、人間が滅多に入らない山にもシカやイノシシなどの獣が棲んでおり、彼らは水場や自分
の巣などを巡回するルートを有している。そのような道は『獣道』と呼ばれているが、定期的に獣に葉を
食われたり草を踏まれたりしているので、他と比べて通りやすい環境になっているものだ。
 しかし、彼女たちが進んでいるのは、獣の通り道ですらない原生林。イバラを狩る鉈やロープは愚か、
布きれのような服しか着ておらず、靴も履いておらず、とても進めるものではなかった。



150 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/04/29(木) 11:27:11 ID:mSMMe//K]
(痛い……痛い……足の、感覚が……もう……)

 足の裏から連続して襲ってくる激痛に、弥生は悪寒さえ覚えていた。
 不規則に伸びている木々の枝先は、試練を邪魔する悪魔の鉤爪と化して、肩や太股を容赦なく切り
裂いてきた。鬱蒼と茂ったトゲ付きの草塊は、ピーラーのように肌を剥いてくる拷問装置であるし、地面
に転がる石や樹の根は、足の皮と爪を食い潰していく小さな怪物の群れだった。
 数百人の少女たちが歩く足元は、前を進んでいる者の赤黒い血でじんわりと濡れていた。一歩進む
たびに足裏の激痛が脳天まで届き、意識が遠くなり、背筋に悪寒が何回も走る。
 しかし、苦しんでいるのは他の少女も同じ。弥生は決意を新たにする。自分よりも更に幼い少女でさえ
試練に挑んでいる。自分はむしろ、彼女たちを助けながら進まなければならないだろう。
「この程度のこと、耐えてみせ……!」
 石に蹴躓いて転倒した弥生は、湿り気を帯びた地面に顔から突っ伏した。
 口内に広がる土の味、そして乳房から腹部に沁みてくる痛みと泥の冷たさ。乱れた髪が顔に張り付
き、眼鏡がどこかに飛ばされてしまった。復活した視界にはぼんやりと霞がかかる。
「うううっ……そんな……前が視えない……ッ!」
 尋常ではない悪路の中、弥生は大切な視力を大幅に失ってしまったのである。幻聴に決まっている
が、未開の自然の悪意に満ちた嗤い声が聞こえた気がした。




151 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/04/29(木) 11:28:44 ID:mSMMe//K]
 ……そして今、弥生の状況は集団の中でも、最も酷い部類の一人だった。
 意識も既に朦朧として、地面に倒れている。虚ろな目に出発時の凛々しさは微塵も無い。大きな葉っ
ぱを一枚あてがった肛門からは液便が漏れていたが、もう拭う気力さえ残されていない。
「うう……うぁ……ぁぁ………あー……うっ……ううう……」
 途中で崖から転落して岩にぶつけた顔は、肉が右半分が抉られて骨も砕けてしまい、昨夜から膿が
流れてウジが湧いている。腹部も、胸部も、両手足も、大小無数の傷だらけになり、ハエが黒い霧のよ
うに群がり、小さなウジの大群が胸から顔半分を覆い尽くして蠢いていた。
 そんな彼女の身体が、波打つように動いた。
「……え?」
 弥生の意識が鮮明になる。
 たった今、地面の下で何かが動いたような気がした。
 感覚としては、大きなモグラが地中を進んでいたようなものなのだが、そんな大きなモグラがここにい
るはずがない。そして彼女は、その異変を他の少女たちに伝える体力も無かった。そして、
「きゃああっ!?」
 異変は起きた。
 地面がぼこりと盛り上がり、そこで休んでいた別の少女のお尻が持ち上げられた。
 少女は汗と泥で乱れた長髪を振り乱しながら悲鳴を上げる。足の肉が壊死して剥がれ、歩くこともで
きず衰弱していた彼女は、そのまま脇の斜面を転がり落ちていった。
 その先に在るのは、何者かに根元から折られた巨木。
 しかし、大木の断面は新しく、硬質の繊維が天を向いて剣山のよう。倒れている幹の断面も、地面に
残る根株の断面も、長短無数のアイスピックを束ねたような凶悪なものである。

152 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/04/29(木) 11:29:31 ID:mSMMe//K]
「止めて……っ! 誰か、止めてえええ……!」
 このまま転がっていけば自分がどうなるか、少女は一瞬で理解したようだった。
「いやあああっ! あああっ!」
 少女は転石に激突して大きく跳ね、くるりと宙で一回転して胸から根株の上に落ち、倒れた幹の断面
に顔から突っ込んだ。生肉を挽き潰す音を響かせて、樹の繊維針が彼女の頬や唇を突き破り、鼻腔を
抉り、毛髪もろとも頭皮を削いだ。乳房は樹針に刺し貫かれて裁縫の針置きのようになった。
「ぎゃあああっ! ああああっ!」
 泥まみれのローブと肢体を真紅に染め、顔と胸から天然100%の木杭を生やし、少女は激痛にのたう
ち回る。ぐちゃぐちゃに裂けた顔や潰れた乳房を押さえながら、獣のような奇声が上がる。
 全身を壊死した少女や、虫にたかられていた少女も、絶句しながら彼女の様子を凝視した。既に大惨
事である自分たちの状況を一瞬忘れてしまうほど、彼女の姿は衝撃だった。
 同時に、地面の下で何かが動いたという事実も、一瞬だけ忘却させてしまう。
 それが致命的だった。
 瞬間、まるで風船が弾けるように、

 集まっていた少女たちの足元が、激しい音を立てて吹き飛んだ。

 …………………………………………………
 ……………………

153 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/04/29(木) 11:30:57 ID:mSMMe//K]
「な、何なの……」
 絶叫に近い悲鳴を聞いて、弥生はウジに喰われていない左目をそちらに向けた。
 そこには地中から吹き上がる土砂と、青天の空に裸体で舞い上がる無数の少女たちがいた。
朦朧とした意識の中で、そして精度に乏しい視力で、しかし弥生は、
(……ああ、さっき地面の下で動いていたモグラが、彼女たちを下から突き上げたんだ……)
と、妙に冷静に納得してしまう。
 まるでコンサートの紙吹雪のように舞う少女たちは、ゆっくりとした放物線を描きながら落下し始め、
少し遅れて何十かつ何重もの絶叫が、地上にいる少女たちの鼓膜を破らんばかりに震わせた。
 弥生の前にも少女が落下する。
 地面と激突した瞬間、バーン!と乾いた音がした。

「ひっいいいいいいいいっ!」

 弥生の前で、落下した少女の足が歪な方向に折れ曲がり、腰より上部がネジのように三回転して千
切れた。地面を叩いた腕はそのまま肩から離れ、ブーメランにように飛んだが戻らなかった。腹や背中
もビニル袋のように裂けて、赤い血と内臓がびちゃびちゃと地面に広がっていく。
 そして、丸い頭部がまるでスイカのように破裂した。
 四散したと表現して良い状況である。それまで生きた人間として動いていた仲間の少女は、今や理科
室の人体模型をパズルにでもしたかのように粉々だった。

154 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/04/29(木) 11:31:48 ID:mSMMe//K]
「……いっ……いやっ……こんな………」

 少女の残骸から転がってきた眼球と、弥生は目が合った。その視線は助けを求めているように見え
る。自分が粉々の状態であると分からないまま、ただ助かりたい一心で、眼球が光った。
「きゃあああああああああああ! やあああああああああああ!」
 体力の残されていない弥生にとって、それは命を燃やした絶叫だった。
 悲鳴が自分ものか、他人のものかも分からないまま、弥生は地面を這った。
 頭の中はポットのお湯のように急激に温度が上昇していて、恐怖の感情が爆発していた。
 最後に残った命を燃やして、その惨状から離れようとする。現実逃避と言えば正解。こんな大惨事
に、本から得ただけの机上の知識で対応できるわけも無かった。
 地面に弾かれた少女たちは、悲鳴を上げながら次々と落下してくる。
 逃げ惑う地上の少女と激突して沈黙する者もいれば、巨岩に落下して粉々になる者もいる。
 まるで釣り針にかかった魚類のように、樹の枝に引っ掛かった者はそのまま枝に身を抉られ、樹の幹
に内臓を吹きつけながら切身にされ、樹海を彩る赤黒い塗料と化して落下した。
 裂ける途中で枝に肉が食い込み、宙吊りになったままの者もいた。
「ひいいいいいいいいい!」
 逃げる弥生の前で、地面が突然爆発するように噴き上がった。
 前を逃げていた少女が悲鳴を上げながら地面に消える。
 同時に現れたのは、無数の触手を生やした、巨大な『心臓』だった。
 巨躯の異形は向こうにも、その向こうにも、少女たちの集団を取り囲むように出現している。地上の人
間を弾きながら現れたそいつらは、猫のような声で一斉に鳴いた。

「……だ、だれか……助け……」

 ぼんやりとした視界でも見える怪物の姿と触手を見て、弥生はそう言うのが精一杯だった。人食いの
心臓は無数の触手を、眼前で呆然自失になっている弥生に伸ばしていく。

155 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/04/29(木) 11:34:15 ID:mSMMe//K]
 …………………………………………………
 ……………………

「その『遊び』とやらはまだなの?」
 怪物に襲われる少女たちを双眼鏡で観察しながら、雪菜は三色だんごを口に運び、続いてお茶を
ぐびぐびと飲んだ。声には退屈の色が濃く、少女の集団への興味も薄れているようだった。
「ええ、これからですよ」
 その言葉を聞いて、顔を上げた雪菜の表情が、ぴしりと固まった。
 藤村は唇を釣り上げて歪な笑みを浮かべ、首を右に傾けている。しかし、笑みを浮かべている
眼球には一切の光が無いように見えた。純粋な闇色に満ちた眼窩から、零れるのは悪意の塊のみ。
 あまりの悪意と殺気に塗り潰され、眼の光が消えて見えたのだ。
 さながら人間では無く、闇色の夜空に輝く、暗黒の新月のように。

「さあ、可愛い子供たち、楽しい宴を始めましょう」



(続)



156 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/04/29(木) 11:35:04 ID:mSMMe//K]
続きはそのうち。
ではまた。


157 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/01(土) 02:22:08 ID:c0aRpWiM]
続き来てた!
あなたのグロ描写大好きだ

158 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/08(土) 12:52:22 ID:5fhKbdS2]
>>156
規制解除されてるうちにお礼を言っておかねば
あなたの小説がほんと好きです。食われる方も悪役の方も。
宴の本番楽しみにしています。

159 名前:名無しさん@ピンキー [2010/05/12(水) 04:36:12 ID:7K5TW4Z4]
WIKIが更新されたな
見てるかどうかわからないけどWIKIの人お疲れ様



160 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/22(土) 19:57:06 ID:x8Z3SqkL]
食べるところを増やすためにロリ巨乳化ってどうだろうか

161 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/23(日) 11:40:36 ID:FI+mydYE]
巫女の話を書いている者です。
>>155の続きを投下します。

残酷描写がありますので、注意してください。

162 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/05/23(日) 11:41:49 ID:FI+mydYE]
 鬱蒼と茂る原生林に隠れるようにして、奇怪な生物が蠢いていた。
 その生物は、別の場所で藤村が雪菜に説明した通り、魔物と呼ばれている存在。胃袋は異空間化し
ており、ドーム球場で数杯分の容積を持っている。
 強引に口に捻じ込めば、軍隊の師団を携帯電話のサイズにできる怪生物。しかし、普通の人間は胃
袋ですぐに消化されてしまうので、運べるのは資材や重機のみという面もあった。
 少女たちの集団と連動して動き、常に彼女たちを取り囲むように布陣をとっていたそいつらは、使役
の主である藤村の部下から命令を受け、胃袋の中身を外界に吐き出そうとしていた。
 命令は、一気に全て吐き出すこと。
 しかし、あまりに大きな内容物は、吐き出す勢いで自分の口さえも引き裂いてしまう。それゆえに彼ら
は少しばかり抵抗したが、最後には命令に従わされて、胃の中身を逆流させる。

 ごぼごぼ、ごぼぼっ……!

 口から溢れてきたのは、粘性を帯びた琥珀色の液体だった。
 しかし、それはコップの一杯や二杯では無い。
 ドーム球場を何個も充填できる容積の液体が一気に解放され、圧力が怪生物の口をビリビリと引き
裂いていった。しかし勢いは衰えず、亀裂はそのまま胴体まで拡大していく。
 ぱーん!と弾けるような音を立てて、イモリに似た魔物は吹き飛んだ。
 そして、プールどころでは済まない、海さえ連想させるような膨大な液体が一気に拘束から解放され、
巨大な柱と化して轟音と共に天高く噴き上がる。

 …………………………………………………
 ……………………

163 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/05/23(日) 11:43:48 ID:FI+mydYE]
「あの心臓の形をした異形……私がレイジングハートと名付けたあれらは」
「えっ」
「…………」
「そんな名前なの? 正直どうかと思うけれど」
 藤村は何かを言いたげに雪菜の方を見たが、そのまま話を続けた。
「……あの異形の元は、とある巨躯の魔物の心臓でした」
 彼女は少し考えたが、自分で決めた名前は使わなかった。
「その魔物は昔、封印されるときに全身をバラバラにされていました。頭部も解体されて脳味噌や眼球
を頭蓋から取り出され、皮膚は全て剥かれて筋肉も各部分で切断され、骨格も臓器も全て摘出されて、
それぞれ別々に分けて封印されていました。それはもう、執拗な程に」
「昔は魔物退治の技術が未熟だからねー。バラバラにはできても殺せなかったのよ」
 もう数百年以上前の話だけれどねー、と雪菜は付け加えた。
「巫女協会の祖先はその昔、平安京に襲来した異形には落とし穴を掘って、落ちた奴を生き埋めにして
退治したのでしょう? そこから進歩して数百年前に、ようやくバラせるようになったと?」
「うん、非人道的な実験や訓練を繰り返してー、犠牲を出しまくりで、今の技術が完成」
「まあ、偉大な技術とはまさに積み重ねですね」
「そう、罪重ねよー」
 雪菜と藤村はお互いににっこりと微笑み合った。
 初めて通じるものがあったらしい。
「……それで、その魔物はバラバラでも、それぞれ生きていた、と?」
 藤村は首肯して、にこりと微笑んだ。
「アンデッドに近い性質のようですね。アンデッドに傷つけられた者は高確率でアンデッド化します。件の
心臓の場合、感染者が死亡した時点で、およそ70%の確率で怪物化します」

164 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/05/23(日) 11:46:11 ID:FI+mydYE]
「でもさ、心臓が単品とはすごいねー。栄養を摂る胃とか腸とか要らないんだ」
「そもそも、オリジナルの魔物には、最初から『胃』も、『腸』もありませんでした」
「へえ……」
「勿論、口はありましたけれど」
 雪菜は特に驚きもせずに、そういうものなのかと理解する。どういう消化構造か見当もつかないが、
魔物の器官が人間や他の動物のものと異なろうが、いちいち驚いていても仕方がない。
 しかし、胃も、腸も無く、どうやって栄養を吸収するのかは、少し気になった。
「その魔物の性質が重要でした。だから今、私は罪重ねの果てに、ここで実行できるのです」

「準備もできたようですし、始めましょうか――酒池肉林」

 それは豪奢な宴の代名詞。
 殷王朝の紂王が繰り広げた、贅の極地とも言える饗宴。
 支配者のみに許された罪重ねの行為。
 それを実行しようとする藤村の眼窩は、今やどんよりと殺気で濁る暗黒色。
 どん!どん!どん!
 両手を広げて樹海を眺める彼女の眼前で、大きな爆発音が次々と響いていく。
 ちょうど少女たちの集団を取り囲むように、巨大な琥珀色の水柱が並び立った。そして、それらは
一斉に雪崩れ、集団のいる場所に向けて流れていく。

「まずは――酒池」

「見せてもらうわよ、あんたの長年の罪重ね」

 …………………………………………………
 ……………………

165 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/05/23(日) 11:47:51 ID:FI+mydYE]
「……だ、だれか……助け……」
 巨大な心臓を前にして、弥生が自分の食べられる姿を想像した、そのとき。
 しかし、弥生の方に向けられた触手は、彼女の顔の数センチ前でぴたりと静止した。そして、呼吸を
するのも忘れて硬直した彼女を前に方向を変え、巨体はずるずると離れていった。
(……助かったの?)
 どうして齧られることも無く見逃されたのか、弥生はどうしても分からなかった。このときの魔物が、
自分たちの教師的存在である藤村に制御されているなど、彼女には想像の範囲外のこと。
 怪物たちが去って少し冷静に戻った弥生は、周囲をざっと観察してみる。
 意識する余裕もなかったが、怪物たちは集団を取り囲むように出現し、彼女たちを一ヶ所に集める
ように動いたらしい。先程の心臓が現れた位置を目印にしたかのように、東西方向に細長く延びていた
少女たちの集団は、この場所に密集する形になっている。
 ボロボロの少女たちは、お互いの胸や背中を押しつけ合うようにして、その場にへたり込んでいた。
汚れた顔に浮かぶ表情も、これまでの飢えや怪我に苦しんでいたのとは別のもの。
 魔物襲撃のショックから、まだ多くの者が立ち直れていないようだった。そのとき、

「……みんな、あれを見て……!」

 叫び声が指す方を見た弥生は、一瞬、何が起きたのか分からなかった。
 血塗れどころか両腕が切れた少女が。
 腹から臓物を垂らして、茂みの向こうに……立っている。

166 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/05/23(日) 11:50:08 ID:FI+mydYE]
 彼女の背後には同様の少女たちが、ずるずると地面に擦れる音を立てて蠢いていた。
 それは上空に吹き飛ばされて落下し、肉体が激しく損傷した少女たち。樹の枝に抉られたり、落下して
大地に叩きつけられた者が、手足を失い、骨を砕かれ、腹から臓物が噴いた状態で『生存』して、仲間
たちと合流しようと動いているのだった。
「みんな……助けて………。足が折れて、動けない……痛い……」
 両足が折れた少女が、割れた頭から血を流しながら、犬のように這って訴えてくる。
 そして、その背後から這ってきた少女を見て、弥生は絶句した。
「ああ……そんな……! うそでしょ……!」
 ウジに喰われていない目が、驚愕で震えた。
 そこに現れたのは、あのとき、弥生の目の前に墜落して四散した少女だった。
 両腕が千切れ飛び、腰から下を失い、頭蓋が割れて、脳の大半と、顔の左半分が、抉られたように
欠落した姿で、あの少女が、齧られたクッキーのような顔を動かし、顎を地面に擦って、杖のようにして、
ずるずると地面を這ってくる。破れた腹部や腰の切断面から、数メートルの腸を伸ばしながら。
 潰れて歯の大半が無くなった口から、苦悶の声を上げながら。
 空洞になった眼窩から赤い涙を流しながら。
 ごぼごぼと血泡を吹きながら。

 そのような状態になった人間がどうして『生きて』いるのか。
 疑問に思う時間は無かった。

「大変…………は、早く、助けないと……!」

167 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/05/23(日) 11:52:30 ID:FI+mydYE]
 弥生を含んだ数十人の少女たちが、肉体を破壊された仲間の元に駆け寄った。医薬品は愚か、飲料
水すらない現状でできることは限られているが、何もせずにはいられない。
 楽な体勢にして寝かせるぐらいでも、しないよりはマシだと誰もが考えていた。
 付近を観察してみると、彼女たちとは別に、息絶えて倒れている者も何人かいる。視界に入る範囲では、
犠牲者のうち約7割の少女が、重傷を負いながらも生きて、動いているようだった。
 そして、彼女たちの胸からは、どくん、どくん、と聞き覚えのある音がした。
(何だろう、この音……もしかして……)
 失われた血液を補充するかのように、大きな心臓の鼓動が聞こえてくる。
 まさに生命の強さを装飾無しに現す、彼女たちが生きている証だった。
 少女たちが心臓の音の大きさに驚いていたそのとき、自分たちを取り囲むようにして、爆発のような
音が次々と響いた。
「次は何!?」
 振り返った弥生たちが目にしたもの。
 それは、森の向こうで天高く立ち昇る、琥珀色の水柱。
「な……何なの?」
 彼女たちの周囲に立ち並んだ水柱は、弥生たちを囲んでいたが、すぐに形を失って崩れた。
 少し遅れて、噴き上げられた水滴が集団を打つ。
 スコールのように激しく大地を叩く琥珀色の雨は、少女たちの肢体を淡く塗り潰しながら降り続けた。
汚れ果てた肢体からウジや泥を流して余りあるシャワーに、集団はただ戸惑うばかり。
 そして、弥生の唇の隙間にも、顔を伝った滴が流れ込んだ。

168 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/05/23(日) 11:54:02 ID:FI+mydYE]
「……あれ? この雨……甘い……?」

 ぺろりと唇をなめた舌に感じたのは、脳の芯まで痺れるような甘味。
 液体に触れた舌の先は燃えるような熱を帯び、唾液と絡めた口内から喉までその熱は広がっていく。
初めての感覚に困惑するが、決して不快なものではない。そして、何より、
「これは……この雨は……」
 原生林に入って数日、肉体からは極限まで水分が絞りとられた。舌は乾いて甘味など忘れかけた
極限状況で、その強烈な甘味はまさに闇に奔る閃光のよう。砂漠の中でオアシスを発見したような
感動に、目から涙が零れんばかり。
 弥生は思わず手を合わせて簡単な盃を作り、溜まった雨を一気にあおる。
 ごくごくと喉が動いた。
 渇きと空腹で満ちた胃に流し込むと、胸の奥からじんわりと熱が広がってきた。
「ぷはっ……!」
 雨を飲み干した弥生の頬は、仄かに紅潮していた。
 そして少しでも多くの甘い雨を飲もうと、大きく天に向けて口を開けたまま、両手で作った盃に雨を
溜めていく。もう仲間もことも怪我のことも考えられず、ただ食欲が全てに勝っていた。
 あまりの強烈な甘味の感覚に、思考が麻痺しつつあった。
 弥生の周りの少女たちも、狂ったように天を見上げて、雨水を飲み干している。
 彼女たちは知る由もない。
 琥珀色の雨の正体は、魔物の『唾液』に飽和するまで砂糖を溶かし込んだ後、高濃度のアルコールと
混ぜたものだった。しかし、味を知らない彼女たちは、それが酒だということも分からない。

169 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/05/23(日) 11:56:08 ID:FI+mydYE]
 飢えのこと、蟲のこと、怪物のこと、あまりに過酷な状況が続いていた今、空から降ってきた甘い雨に
彼女たちが飛びついてしまうのは無理のないことだった。

(ああ、生きていて良かったです……!)

 肢体を蜜色の唾液で濡らした弥生は、身体の奥が熱くなるのを感じながら、顔を赤くして涙を流す。
 そして、もう手だけは足りないとばかりに地面に這いつくばり、水溜りになっていた魔物の唾液と酒の
混合物に顔を突っ込み、口に土が入るのも気にせずにずるずると啜り始める。
「きゃっはあっはは」「えへへへっひぇへひぇ」「ひゃひゃははひゃ」
 ごろごろと地面を転がる者、お互いに抱き合う者、落ちていた樹の枝を振り回し始める者。
 他の少女たちも、唾液に塗れながら、大声で笑ったり、奇声を上げたりと騒がしい。
「……お、美味しいね……この雨……」
 件の四散した少女も、地面を這いながら甘い唾液を飲み、割れた頭から脳漿を垂らしながら微笑む。
そして身体の半分が潰れた少女や、両足が無い少女と唇を合わせるように、一ヶ所の唾液溜まりを
ぴちゃぴちゃと舐め合い、得られる潤いと甘味と、そして奇妙な浮遊感に酔いしれていく。

「……ん? あれ?」

 轟轟という音が聞こえるのに気付いて、弥生が顔を上げた瞬間。
 まるで津波のように、琥珀色の水壁が原生林を呑み込みながら押し寄せてきていた。四方から押し寄
せた蜜味の唾液は、集団が逃げる暇を与えず――濁流と化してその場所を一気に呑み込んだ。



170 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/23(日) 11:57:45 ID:FI+mydYE]
続きはそのうち。
ではまた。

171 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/23(日) 12:52:32 ID:Q1AYFaNQ]
新作お疲れ様です。
読んでいて悲惨な気持ちになるのがすばらしい。
ブログをみると後半戦みたいな感じだからまだまだ続くのかな?とても楽しみです。

172 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/23(日) 20:56:27 ID:Q1AYFaNQ]
最近このスレは感想が出なくてなかなか新しいのを描く気がしないよ
もっと盛り上げようぜ

173 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/25(火) 11:15:41 ID:tfz+ltKU]
俺は人間からは魔獣と呼ばれる存在だ。
人間たちは俺たちのことを、野蛮で文化のかけらも無い存在だと
思ってるようだが、実はそんなことは無いんだぜ。
俺には友達だっているし、趣味のグルメだって楽しむ。
魔獣の生活は思っている以上に充実しているんだぜ。

そうそう、今日は虎獣人のやつに食事に招待されたんだ。
俺はいわゆる狼獣人と呼ばれる種族だな。
どうだい、種族が違えど俺たちは仲良くやっているんだぜ。
同種族で殺しあう人間がよくぞ俺たちのことを
野蛮などといっていられるもんだ。

まあそんなことはいいんだ。どうやら奴は今回は特別の
ご馳走を用意してくれてるらしい。俺はわくわくしながら
あえて3日飯を抜いてきたんだ。空腹は最大の調味料だというだろう?
せっかく用意してくれたご馳走、美味しく食べなくちゃな。
ということで、俺は天気のいい月夜の晩、あいつの家にでかけたんだ。

虎のやつの家は気持ちのいい洞窟の中にある。
カビと泥の香りに包まれた、ところどころに白骨の散らばった
なかなかおしゃれな家だ。
おおいたいた。相変わらず元気そうだ。こいつはグルメ仲間で
いい食材があったらお互い分けたり美味しく食べる方法を
話し合ったりしてる。いい関係だ。
「おお、よく来たな。まあ座ってくれよ」

虎の家の食卓は洞窟の広い部屋にある、特別なホールだ。やはりこだわってるな。
ジビカリゴケで明るく、真ん中には大きな岩のテーブルが置いてある。
「わざわざ呼んでくれてありがとうな。ご馳走を分けてくれて嬉しいぜ」
「ご馳走は二人で食べてこそ美味しいだろう?お前がこの前もって着てくれた
 火竜の尾もなかなかの珍味だった」
一つのご馳走をわざわざ呼んでまで分け合う。俺たち仲が良いだろう?
だからこそいろんな美味しいものを味わうことができるんだ。協力って奴だね。
「早速だけど食事にしてくれよ。俺はもう3日飯を抜いているんでぺこぺこなんだ。」
「奇遇だな、俺もそうしてるんだ。早速つれてくるから待っててくれよ」
つれて来るということは、生きているというわけだ。やはり生きたまま食うのが
最高だね。

174 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/25(火) 11:16:31 ID:tfz+ltKU]
そう言って虎のやつが奥から連れてきたのは、ニンゲンの少女だった。
「あう… あう…」と言葉にならない声を上げながら涙目でおびえる姿、そそるねえ。
いいね。俺もニンゲンの肉は大好物だ。しかも女で子供となるとまさに最高級だ。
「どうだい美味そうだろ。貴族の馬車を襲ったときに捕まえたんだ」
その娘は貴族という奴なのだろう。よく手入れされた長い亜麻色の髪がさらさらと綺麗で、
労働をしていない手足がやわらかく滑滑なままだ。
そして一番の特徴は、まだ胸が膨らみかけるかどうかという歳に見えるのに、乳房はよく発達して
大人のニンゲンでもめったなことじゃ見ないだろうという肉付きになっている。
おそらく、虎の魔術で育てたのだろう。こいつは肉体派に見えるが、グルメのためならば
難しい魔術も覚える努力家なやつなのだ。

ご馳走をテーブルに正座させ、それを向かい合ってはさむ形で座る。
本当に美味そうな娘だ。ニンゲンの子供は美味いのだが食べるところが少ない。
せいぜい食べ応えのあるのは柔らかい尻肉だが、それでも満足とまでは行かない。
だからといってただ太らせたのでは味が落ちてしまうのだ。
だからこそ虎の魔術で育てるというこの考えだったのだろう。
尻にもよく脂の乗った大人の女みたいにぷりっとしてるし、乳肉も十分にかぶりつけるほどの
大きさがある。おお、見ているだけで涎が零れてきた。
零れた涎が石のテーブルにぽたぽたと染みを作る。向かい側のあいつも同じのようだ。


その日は町に買い物に行く帰りの馬車。少女は街での買い物の帰りだった。
突然従者は殺され、馬車の扉はこじ開けられた。そこには2メートルを超える恐ろしい二本足の
虎がいた。魔獣がこの世に居ることは聞いていたけれど、まさかこんな街の近くで
襲われるなんて…!
それも狙いは金品でもなく、その少女の体そのものであったのだ。
洞窟の奥に閉じ込められ、乳製品と野菜と穀物だけの食事、
そして日に日に膨らんでいく自分の体を見て、少女は魔物の目的に
絶望し戦慄するしかなかったのだ。

そして今食卓に乗せられ、左右にはさんだ魔獣が自分を見て涎をたらしている。
その事実に足は固まり、体は震え、涙が溢れ声も言葉にならなかった。
「ひ、ひっく パ…パパに言えば お金とか なんでも用意してくれるから…」
「なんでもしますから…!え、えっぐお願いですこ、殺さないで 食べないで…」




175 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/25(火) 11:18:11 ID:tfz+ltKU]
つづく

176 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/25(火) 15:46:26 ID:R9u23Qw2]
つづかない

177 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/26(水) 02:30:10 ID:G1ogjd2g]
Disregard 176.

178 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/26(水) 03:24:54 ID:m7KE9vH4]
わざわざ辞書引いてまで英語で書く意味はあるんだろうか?

179 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/28(金) 22:27:31 ID:iNo2NBYz]
あんまり進まないので不安になったので
久しぶりに点呼とかしてみていい?自分の好きな属性と一緒に
1(食いちぎり)



180 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/29(土) 04:29:52 ID:4YXGo78Z]
2(内部消化)

181 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/29(土) 11:44:30 ID:gehcn4Kg]
3【おしり】

認許された社会、みたいな。


182 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/29(土) 14:04:26 ID:/WvaRDWK]
4同化吸収

183 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/29(土) 19:45:44 ID:cMuJO5f3]
5(丸呑み)

184 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/29(土) 21:59:01 ID:YDUSNIAi]
人数少ない上に見事にばらけてるな

185 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/30(日) 07:14:10 ID:enI8fRjz]
それでも進まないということはだいぶ規制がかかってるのかもね。
俺も最近までぜんぜん書き込めなかったわ

186 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/30(日) 10:39:58 ID:fwNkuo9E]
6(同化吸収)

187 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/30(日) 22:45:54 ID:vlYM5kEj]
点呼ついでに、自分好みのSSを投下するとかどうよ?
来たれ職人の卵!

188 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/31(月) 00:31:57 ID:i09EQvVW]
>>169の続きを投下します。

今回は話と話の繋ぎ目です。
セリフもありません。


189 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/05/31(月) 00:36:09 ID:i09EQvVW]
 ……少女たちの所属する教団では、性的行為は厳しく禁じられていた。

 『性的快感に溺れることで、神への信仰心を忘れてしまう』

 そのような理由から、セックスは勿論、性器に異物を挿入するなど論外。性器を指で弄る行為や、異
性とのキスすら背信となるというのが、『藤村先生』の教育だった。
 両親が自分たちを産んだことでさえ、その論理では罪深き行為であると彼女は教えた。
 だから、少女たちは、生まれた瞬間から、両親の罪の象徴。両親から隔離されることは、即ち、両親の
贖罪である。両親と会えないことに疑問を抱いてはいけない。
 そのような教団の洗脳は、少女たちを潔癖な人形に育て上げていった。
 ましてや彼女たちは、その人形の中でも選りすぐりの信者たち。
 <フィルール・スター・ナイツ>に選ばれ、異世界に旅立つことを許された少女たちは、入浴時も常に
動きを監視され、寝るときは手足をベッドに縛られ、金属製の貞操帯を嵌められるほどだった。
 股を擦り合わせることは愚か、シーツで胸を擦るような行為さえ封じられた。
 尿意や便意を感じようが、病気で発熱しようが、寝ている間は絶対に動けなくされていた。

 ……だから、陰部が汚物に塗れようが、負傷しようが、彼女たちはそう簡単には触れない。陰部にウ
ジが湧いてそれを取り除く行為さえ、有罪の行為なのである。
 最終的に一部の少女は、罪を覚悟して蟲を取り除いた。しかし、大半の少女は教義を頑なに守り、傷
口に沸いたウジが乳房や陰部で増殖していくのに、ひたすら耐え続けた。
 入口に自然発生した蟲であり、積極的に侵入したわけではないから、異物挿入ではない。
 そのような根拠不明の脳内解釈が、彼女たちの唯一の心の逃げ場だった。

 …………………………………………………
 ……………………



190 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/05/31(月) 00:38:56 ID:i09EQvVW]
 轟音と共に、前後左右から唾液の壁が押し寄せて、数十秒が経過した。
 集団がいた場所は、原生林の風景画を抉り抜いたかのように、琥珀色の湖と化していた。ドーム球場
をいくつか満杯にできるほどの怪液に襲われ、立ち並んだ木々は先端まで水没し、そして今、水位が下
がり、ゆっくりと木々の頭が水面から現れてきているところである。
 洪水時に、時間の経過と共に、氾濫した河川水位が下がるように。
 足を負傷した少女たちは、最後は斜面を登ることができず、沢に沿って山を移動していた。
 俯瞰してみれば、その場所は大きな窪地で、少女たちの集団がいたのはすり鉢の底に近い位置だっ
た。普通の雨でも小さな湖ができていたであろうその場所は、今や魔物の唾液湖と化している。
 一帯に充満したのは、甘い砂糖菓子のような匂い。
 揮発したアルコールの芳香。
 頭を出した木々の枝や葉っぱにも、どろりと粘性を帯びた琥珀色の液体がこびり付き、糸を引いて唾
液湖に垂れ落ちていく。異様な粘性は、それが魔物の体液の一部であることを物語っていた。
 唾液湖の水面には、葉や、樹の幹に付着していたゴミが漂っている。
 そこに、ぼこり、ぼこり、と気泡が浮かび上がってきた。
 粘性の強さを示すかのように、気泡が浮上するスピードは遅い。
 まるで空気が蜂蜜の中を移動しているかのようだった。

 ごぼごぼっ……ごぼごぼごぼごぼごぼ!

 気泡は鎖のように連なり、次々と底から浮き上がってくる。
 それらは、唾液の海に沈んだ少女たちの口から漏れているものだった。

191 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/05/31(月) 00:40:42 ID:i09EQvVW]
 呼応するように水面は波打ち、無数の波紋が模様を成し、そして生物のように震えた。
 唾液湖の水はそのまま重力に逆うように盛り上がり、表面の粘液が軟体動物の足のようにぬるりと起
き上がって、そのまま数メートルの長さになるまで空に伸び続け、パシャリと湖面を叩いた。
 それが合図のようだった。
 唾液湖の、水面のあらゆる場所から、同じような触手が何百本、何万本と空に伸び上がった。それら
は湖表面を征服し、細切れに分裂して群体に変わり、枝分かれして増殖していった。

 びちびちびちびちびちびち!
 びちびちびちびちびちびちびちびちびちびちびちびちびち! 

 魔物の唾液湖は、今や別の生物の巣窟と化して、全体が蠢いていた。
 人間の唾液にも、当然ながら雑菌の類は存在している。
 しかし、魔物の唾液中のそれらは、やはり魔物に近い。半透明のゼラチンのようなそいつらは、唾液
を体内に取り込んで膨張し、まるで蜜色のミミズやウジの大群のように、激しくのたうった。
 それは、腐敗した肉塊を浴槽に詰めて数日放置し、ウジの洪水と化したところにドラム缶満タンのミミ
ズを注ぎ込み、粘り気が出るまでかき混ぜたような汚辱風呂を、砂糖とアルコールを加えることで甘味
のあるゼリー風味に調整したの、悪夢的な巨大蟲塊の粘液プールだった。
 蟲の大群が活発に動いて、水面は沸騰しているかのように激しく泡立っている。

192 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/05/31(月) 00:43:44 ID:i09EQvVW]
 そこに、気泡の鎖で引き上げられるように、沈んでいた少女たちが次々に浮上してきた。
 苦しみから、どの少女も手足をバタつかせている。
 甘い雨を啜りながら、恍惚の表情を浮かべていた彼女たちの面影は、最早全く無かった。今や、その
表情は、ここ数日の放浪を超えた苦悶によって塗り潰されていた。
 暴れているのは、もちろん、窒息のみが原因ではない。
 甘い甘い蜜の世界に満ちていたのは、大小無数の蟲の大群。
 唾液の中を泳いでいる半透明の蟲は、粘液の外からでは姿形が視えない。しかし、それらは間違い
なく存在して、彼女たちの肉体に纏わり付いているのだった。
 少女たちは純潔を守ろうと、死に物狂いで手足を動かしている。
 まだキスの味も知らない唇、指の味も知らない女性器、排泄以外で使用したことは無い肛門……。
 必死に純潔を守り抜いてきた少女たちは、蜜色の地獄の中で、サイズからして聖域に易々と侵入でき
てしまう不可視の大群を相手にし、文字通りの死闘状態にあるのだった。
 小さな蟲ならば脳内解釈で誤魔化せても、ゴムホースのような数メートルの触手で破瓜を迎えてしま
えば、最早言い逃れも誤魔化しも不可能になってしまう。
 それは、自分の宗教的地位の喪失を意味していた。
 中には冷静に顔を両手で覆い、太股を閉じて陰部を守ろうと試みている者。身体を丸めて顔を隠し、
両手で股を隠そうとしている者もいるが、大半は半狂乱状態で暴れるだけだった。

 同時に、彼女たちが求めているのは新鮮な空気。
 必死に蟲風呂を泳ぐ集団と、水面の距離が、1メートル、あと50cmと近づいて……。
 音を立てて、少女たちが水面から顔を出した。

 …………………………………………………
 ……………………

193 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/05/31(月) 00:45:48 ID:i09EQvVW]
続きはそのうち。
ではまた。

194 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/06/03(木) 12:07:35 ID:zYxLy+fV]
GJ!

195 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/06/07(月) 01:40:56 ID:y76aSHBw]
>>192の続きを投下します。
それっぽくはないですが、今回から消化になります。

残酷な表現がありますので、注意してください。

196 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/06/07(月) 01:42:07 ID:y76aSHBw]
 膨らみの乏しい乳房は、同年代の男子とまだ変わらないだろう。しかし、よく観察すれば、その肢体は
確かに女性として見ることができた。全身の傷が無ければ、なおさらである。
 琥珀色の唾液に赤い血を広げながら、幼い少女が水面を目指して泳いでいた。
 目印は、左目のみの濁った視界の中で、ゆらゆらと揺れている太陽のみ。ぎこちなく手を動かし、生き
るために何とか新鮮な空気にありつこうと、異様な気配が満ちた粘液を、力を振り絞って蹴った。

「いっ、いやああああああああああああっ!」

 しかし、浮かび上がった少女――弥生から迸るのは、身を斬られたような悲鳴。
 水面から飛び出した柔らかな肌で動くのは、伝い落ちる唾液だけではない。
 彼女の上半身には、唾液を取り込んで蜜色に変化した畸形の蟲が、びっしりと張り付いていた。小指
サイズのウジの群れと、ゴムチューブのように細長いミミズの群れ。黒髪の生え際から脇の下まで柔肌
を覆い尽くした大群は、小さな乳房やあどけない顔を舐めまわすように蹂躙していく。
 そして呼吸のため開かれた唇や鼻腔に流れ込むように侵入し、口内で暴れてそのまま喉に入り込んで
いく。周囲でも唾液が山のように盛り上がり、現れた大群が胸元と背中から這い上がってきた。
「ごばごぼっ! げえっ! ……っすけて……ごぶっ……だれか……がぼごぼがぼ!」
 弥生は数枚だけ残った淡いピンクの爪を立て、胸や首を掻き毟り、蟲を振り払おうとする。しかし、多勢
に無勢。爪の隙間は蟲の残骸と唾液に覆われて、身体を掻いてもぬるぬる滑るのみ。
 突然、下腹部を異物感が襲い、焼け杭を打ち込まれたような激痛が全身を駆け巡った。視界は真っ白
になり、音が消え、気が遠くなり、次の瞬間、意識が爆発するかのように甦る。

197 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/06/07(月) 01:46:42 ID:y76aSHBw]
「いや゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
 小さな唇から7本のミミズを生やしながら、弥生は仰け反って絶叫する。
 それは肺から全ての空気を絞り出し、喉が破れんばかりの獣のような声。
 成熟せずに固く閉ざされた性器からは、破瓜の鮮血が煙のように広がっていた。
 前触れも何も無く、弥生の下腹部は蟲に貫かれていた。
 穢れを知らなかった性器と結合したのは、何十本というミミズで編まれた荒縄の如き触手だった。サイ
ズは大きすぎて話にもならない。陰唇は青黒く内出血しながら拡張され、しかし限界を迎えて肉が裂け、
血の涙を流しながら結合部がブチブチと上下に広がり始めた。
「お゛お゛お゛お゛お゛お゛――っ゛!」(痛い! 痛い! 痛い――!)
 触手の先端を挿入されただけで性器を破壊され、弥生は狂ったように頭を振った。
 しかし、悲鳴を上げた口は数十匹のミミズに殺到されて塞がれ、蟲が流れ込んでくる勢いに負けて、
小さな頭はガクンガクンと前後に揺らされる。甘い砂糖の味も、にゅるにゅると蠢くミミズと融合すれば
嫌悪感しか湧いてこなかった。トラウマでもう一生、甘いものは食べられないかもしれない。
 喉まで侵入したミミズたちは、彼女が嘔吐するのを無視して奥へ奥へと流れ込んだ。
 頭から雨のように浴びせられる唾液は、涙さえも押し流していく。口と性器を蹂躙され、弥生はただ苦悶
の声を漏らすしかできない。手は触手に縛られながら、虚しく空気を掻いていた。
 しかし、蟲はそのようなことも関係なしに、幼い肢体に殺到して性器と口を嬲り、抵抗もままならない
獲物の体内と体外に、砂糖とアルコールで飽和した唾液を塗りつけていく。
 周りでも、少女たちが壮絶な悲鳴を上げて蟲風呂に引きずり込まれ、触手に貫かれて空中に巻き上げ
られ、または必死に蟲と格闘している。最早、悪夢にすら登場しない地獄である。

198 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/06/07(月) 01:48:59 ID:y76aSHBw]
(か、神様……どうか……私たち、フィルール・スター・ナイツに……ご加護を……)
 弥生が最後にできたことは、文字通りの本気の神頼み。
 少女たちは、もうすぐ到着できたはずの聖界フィルールで、名誉ある聖星騎士の一員となり、美しい甲
冑と聖剣を手に、悪魔たちと戦う使命を帯びている。こんな場所で、ボロボロの惨めな姿で、蟲に蹂躙さ
れて朽ち果てるわけにはいかないと、彼女は本気で神に助けを求めた。
(どうか……私たちに……この悪魔の蟲をうち破る……聖なる力を、お与えください……!)
 偶然か運命か、弥生の願いに呼応するように、ミミズ縄は彼女の下腹部に侵攻した。
「がぐう゛う゛う゛う! う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛っ!」
 ブツンと肉をハサミで断つような感触を残して、弥生の性器が上下に倍ほど裂け広がり、巨大なミミズ
縄が膣にまで入り込んだ。真紅の血煙と、擦り切られた肉片が唾液の海に広がっていく。
 少女の意識は一瞬暗転し、しかし、再び覚醒して蟲地獄に戻されてしまう。
(ああああっ! そんな! 神様! どうか! どうかご加護を!)
 全身をウジとミミズに何重にも覆われ、上半身が半透明の蟲達磨と化した少女。その片眼球は、苦痛
と絶望、そして同時に恐怖と嫌悪の間を行き来するように、上下左右に激しくぶれていた。
(お願いもう止めて助けて神様みんな私が助けをみんなが嫌だ止め――!!)
 弥生は、凌辱と蟲地獄から逃れようと、力を振り絞って暴れようとする。しかし、触手に巻かれた手足は
動かない。呼吸もままならず、歯も食いしばれず、足も踏ん張れず、抵抗はあまりにも無力だった。
 彼女の抵抗を嘲るかのように、膣道に侵入したミミズたちが最奥壁に激突した。
 そして、膣粘膜を細長い胴体で撫ぜ回し、甘い唾液を塗りつける。
 子宮口まで弧を描くように蜜が擦り込まれ、膨大な摩擦熱で膣道は高温になっていく。それを冷ますの
は、擦り切られた粘膜からの血の洪水だった。

199 名前:人食い怪物vs巫女 ◆gRbg2o77yE mailto:sage [2010/06/07(月) 01:51:10 ID:y76aSHBw]
 敏感な粘膜を守ろうと愛液も大量に分泌され、必死に熱を冷まそうとする。
(お腹の奥が熱い! 痛い! 燃えちゃう! 止めて! これ以上暴れないで!)
 しかし、蟲は愛液に絡まりながら、残酷な熱を生み続けた。摩擦熱と擦傷の痛みに混じり、微弱な電流
も伝わるが、それを快感と認識するには、弥生はまだ幼すぎたし、性が未成熟すぎた。
 肉体の中で最も神聖な場所で繰り広げられる蟲の狂騒に、ただ耐え続けるしかない。
 大きな瞳に宿るのは、世界が崩壊したかのような絶望と恐怖、そして自己の喪失。
「ふぐううっ! ふぶぐううう! ぐうー! ううー! ぶぐぶぶ!」
 そして異物が体内に侵入してくる苦痛に、口を塞がれながら泣き叫んだ。
 純潔である前提で、異世界に旅立つことを教団から許された。純潔である前提で、神様に選ばれる資
格を貰うことができた。フィルール・スター・ナイツとして、戦士になることを認められた。
 空想じみた夢物語であろうと、幼い少女にとっては、それは世界の全てだった。この世界での生を終え、
次の世界で生まれ変わるという世界観は、少女の行動の根底だった。
「ぐぶぶぶっ! ごぶっ! がぼぼうぐううごがぼ!」
 下腹部を襲う激痛と異物感に、弥生は身を仰け反らせて必死に耐える。
 しかし、頬がはち切れんばかりにミミズとウジで飽和した口では、悲鳴を漏らすこともできない。理解で
きた状況は、自分が処女を失って、これまでの人生の全てが崩れ去ったことのみ。
 幼いながらに戦士になろうと、数日間の地獄のような山越えに耐え続け、身も心も限界まで追いつめら
れても希望を失わずにいた少女は、蟲に純潔を奪われる結末に終わったのである。
 空想であれ、現実であれ、その事実は受け入れざるを得なかった。
 それは絶望的な結末と言うしかない。
 しかし、絶望とは通過点で在り、まだ続きがあることには、弥生は気付いていなかった。



200 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/06/07(月) 01:52:34 ID:y76aSHBw]
続きはそのうち。
ではまた。






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