- 455 名前:名無しさん@1周年 [2018/01/14(日) 20:00:52.47 ID:BD5/Bdly0.net]
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「戦死」「戦病死」「行方不明」。米軍は他の国と相当違うので注意しましょう゜゜゜゜゜-y(^。^)。o0○プハー ------- こういう「言葉」、しかも(本来は)「専門用語」というのは、使う人の知識レベルによって意味が違ってきます。 というか、正式な意味の「戦死」というのは、一般の日本の記録などではほとんど使われていない、 むしろ、日本軍のいわゆる「戦死数」と、米軍の公式な「戦死数」を対比させている不注意な本がほとんどです。 時代や国によって微妙な違いもあるようですが、通常の「戦死(KIA)」の定義はこんな感じです。 「兵士が、戦場で、敵の攻撃によって、24時間以内に死亡したことが確認されたもの」 順番に確認してみますね。 まずは「兵士が」ですから、「民間人」「軍属」なんかが死んでも(普通は)戦死になりません。 次に「戦場で」ですから、兵士が休暇中に爆撃で死んでも戦死になりません。 そして、次の「敵の攻撃によって」というのが今回のお題ですね、つまり、「誤射・誤爆」、英語で言う 「フレンドリー・ファイアー」では戦死になりません。 ついで、「24時間以内」ですから、2日後に死んでも、戦死になりません(戦傷死となります)。 最後に、「確認されたもの」ですから、極論すれば、死体を確認できたものでしょうが、通常は 「論理的に死んだと確認できる」くらいで認められるようです。 これではじかれる例は結構多く、米軍の記録だと「戦死者」と同じくらいの数が「戦闘中行方不明(MIA)」 という記録で出てきます。 こうした「定義」のそれぞれには、歴史的にもそれなりの理由も存在するのですが、数字誤魔化しの手段や、 知識がない人にはかえって混乱させるだけなので、統計なんかを作る場合はいろいろ調整されています。 また、これだけ「戦死」という定義は狭義になるので、「戦死」でなくとも「名誉の扱い」になることも あります(例えばMIA)。 「戦死」と似た言葉に「戦傷(戦病)死」というものがあります。 これは、負傷後24時間以上たって死亡した場合などで、傷が元で合併症を併発したり、体力低下したところで 病気になったりといった場合や、怪我などがなく単に戦場での病死を含む場合もあります。 さらに、概念的にもっと広い、俗に日本で最も多く現在使われているのが、恐らく「戦場死」だと思われます。 これは、「戦場における全ての死」を包括する概念ですから、戦死はもちろん、戦傷死、戦病死、軍人以外の死、 戦場における事故死(もちろん誤射等も含む)、状況によってはMIAも含んだりもします。 この辺の数字の扱い方は多分に恣意的なものにならざるを得ないので、「戦死者数比較」とかは意外と難しいのです。 例えば、「戦死者」を少なく見せたい場合なんかでは、25時間目に死んだことにしちゃえば良い訳です。 これは、「交通事故死ゼロの町」なんかで噂がある方法で、助からないとわかっても25時間、生命維持装置を 動かしとけばいい、戦場なら口裏を合わせればいいだけの話です。 逆に、損害を大きく見せたい場合には「死傷者数」しか出さないとかします。 ノルマンディ上陸作戦をアメリカでは「史上最大の作戦」とか宣伝しちゃってますから、この戦いの損害を 調べると、「ドイツ軍戦死数」と「連合軍死傷数」はすぐわかりますが、「連合軍戦死数」ははっきりしません。 ただ、かなり少ないらしいこと、さらには、作戦前の「スラプトン・サンズ事件」の同
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