- 119 名前:名無しさん@3周年 mailto:sage [2007/11/28(水) 01:54:27 ID:rWcUgbcT]
- >>118
国際秩序というものが何がしかの「フィクション」によって成り立っているのは間違いない。 しかし「北の核」は日本にとり、今そこにある。 そして、究極の脅威である。今回の六カ国協議の合意は、「北朝鮮を非核化したことにしよう」 というフィクションにほかならないが、すでに「非核化された」とされる脅威に対し、今後、 “アメリカの核の傘”はいったいどう機能するのだろうか。フィクションに対して、それを担保する ものはないからだ。 今後の動きについては、一応次の三つのシナリオが考えられる。 (中略) 三つ目は最悪の、そして最も現実的なシナリオである。アメリカは非核化に熱心ではなくなり、 「もうこれでいい」というものだ。あとは北朝鮮の経済支援、朝鮮戦争終結の平和体制作り、 北東アジアの地域安全保障体制作り、北東アジアの地域安全保障体制作りに北を巻き込んで 行き、その中で東アジアにおけるアメリカの戦略的な存在感を確保することに重点を置く。 さらには、多国間協議の中で六カ国協議を地域全体に広げ、尖閣諸島の問題や台湾問題、 竹島問題のような地域安保の懸案事項もここで話し合う。これには、アメリカの識者の多くや、 ライス国務長官、ヒル国務次官補など、ブッシュ政権内の高官も言及しており、そういう方向に 流れていく可能性がある。その場合、日本の憲法九条の改正も、「北東アジアの安保問題」の 一つとして、“国際的イシュー”とされる可能性もあることを忘れてはなるまい。
|
|