- 16 名前:名無しさん@恐縮です [2019/10/14(月) 21:33:07.10 ID:tb8WBYAW0.net]
- >>14 の続き
(2/3) この会場の被害が甚大でなかった理由の一つは、鶴見川から溢れ出す水を、建物の下へと流す貯水設備の上に スタジアムが建っているからだった。スタジアム自体が街の災害対策設備の支柱なのだ。そしてこの試合で、 日産スタジアムは、街の『精神的』 支柱にもなった。 組織委員たちは、台風が去ったら一刻も早く動き出せるよう、土曜の夜はスタジアムに泊まり込んだ。明け方には 整備班が現地入りし更衣室から水を吸い出し、消防隊は全ての機械設備の点検を3度行い、ピッチに流れ込んだ泥や ゴミをホースで一掃した。 同時に、組織委員会は政府や地方自治体と協力し、水道局、道路局、バス会社や鉄道会社などの各種交通機関と連絡を取り、 複雑な課題を解決していった。 日本では、このワールドカップにおける『おもてなし』とは何か、と言う議論が活発になされてきた。私も正確に 翻訳することはできないが、この国で4週間を過ごして、漠然とだが理解したかもしれない。それは、客人を喜ばせるために全力を、 いや、何かそれ以上を尽くすということだ。 しかし、彼らの『おもてなし』は、私たちの予想をはるかに上回っていた。試合前、多くの人が全くの勘違いをしていたのは、 そのせいかもしれない。
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