- 228 名前:天之御名無主 [2023/01/12(木) 12:27:35.74 .net]
- 例えばこれとか凄く良い記事だ
沼の主の話 www.hunterslog.net/dragonology/mutsu_hitati/110721.html 霞ヶ浦出島の先は「三叉沖」と呼ばれる。 私はここは古代から現代に至るまで一種の「魔の海域」とされてきただろうと考えている。 いや、考えているというよりそう聞いたのだ。 出島の岸で釣りをされていた方に聞いたのだが、その方は船釣りもされるそうで霞ヶ浦に船を出すこともあるのだけれど、三叉沖というのは危険だそうな。 特に「筑波おろし」という北西風が強く吹く冬から春先は、高浜入りからの波と、土浦入りからの波が三叉沖でぶつかり大きな三角波ができやすいのだそうな。 そして、これは各種伝承とも合致する。 「国分寺の鐘」という話で石岡の常陸国分寺から鐘を盗み出した大力の大泥棒(弁慶とも言う)は、船に鐘を積んで高浜入りから三叉沖へと進んだが、三叉沖でにわかに嵐が起り、これを鐘の祟りと畏れた泥棒は鐘を三叉沖に沈めた。 また、稲敷市の浮島に「姫宮神社」が鎮座するが、ここは佐竹氏に攻め滅ぼされんとしたこの地の一族の姫君を弔ったのが創始と伝わる。 その際、囲いを脱した姫君は小舟で霞ヶ浦に逃げ出したが、三叉沖にさしかかったところ大風に見舞われあえなく転覆し、水底に沈んだという。
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