- 372 名前:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [2012/02/26(日) 16:11:33.11 ]
- >>371
つづき 1.V=Aa+Bb+Cc+・・・ ガロアリゾルベント(ガロア分解式)は、”a,b,c・・・は、(重根を持たない)で問題の方程式の根、A,B,C・・・は根の置換で異なる値をとる”ように定めた>>28 だから、Vを変えない置換は恒等置換eのみ 2.ここで代数的可解性の原則を認めて、元の方程式が解けるためには、根a,b,c・・・の有理式から補助方程式を作って、補助方程式の根を添加することで、方程式を解くことを考えてみよう 3.ラグランジュの定理を補助線として、Vを見ると、Vを変えない置換は恒等置換eのみだから、Vはどんな根の有理式を持ってきても、それは必ずVの有理式で表されるという構造になっているんだ(ここポイント) 4.で、>>343 ・ある根の有理式を持ってくる ・その有理式で根a,b,c・・・の置換を行なって、値の異なるものを集める ・そうして、最小定義多項式(=補助方程式)を作る(補助方程式は根と係数の関係から、元の体の数になる) ・最小定義多項式には、有理式の置換で異なる値(補助方程式の共役な根)が含まれる ・補助方程式を全部添加して、ガロア(分解)方程式F(x)=(x-V)(x-V')(x-V'')・・・・(x-V''*)の因数分解(可約性)を見ると、因数分解できるときは補助方程式のガロア群をHとしてHがもとの方程式のガロア群Gの正規部分群になってしまうんだと ここは、上記の>>345-348だ つづく
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