- 348 名前:きました。
東京都では、保健福祉関連のセクションを希望し、東京都立衛生研究所(現・東京都健康安全研究センター)に配属されました。大学への進学はいったん諦めたものの、実は、いつかお金と時間に余裕ができたら、夜間大学に入学したいと思っていました。上司に相談し、1年間は仕事に集中して、少し慣れてきた2年目に、法政大学二部に進学。学部は法学部を選びました。公務員の仕事でも役に立つ、地方自治について学ぼうと思ったのです」 東京都職員として働きつつ、夜間大学に通う日々は多忙を極めた。 「仕事を午後5時過ぎに終えて、そのまま大学に直行し、午後9時頃まで講義を受けました。体育会のボクシング部にも入り、その練習を午後11時まで。大学へ行くために残業はできないので、始業前、早朝に仕事をすることもありました。 東京都の職員として出向した北海道夕張市で政治の道を志し、夕張市長を経て、北海道知事へ。様々な困難を乗り越えてきた経験から、中高生に伝えたいことがある。 「生きていく中では、いろいろとつらいことがあったり、『なんで自分がこんな目に 遭あ わなきゃいけないんだ』と理不尽に感じたりすることもあるでしょう。私も中高生時代は、いつもやりきれない思いを抱えていました。たくさんの人の助けを借りながら、なんとか、その状況を突破してきました。今振り返れば、その過程全てが、自分の人生の力になっているのだと思います。もちろん、当時はそんなふうに思っていたわけではありません。文句を言いながら、ふて腐れていたこともありました。 だから、偉そうなことが言えるわけではないけれど、もし、自分が困っているときに、助けようと手を差し伸べてくれる人がいたら、その手は絶対につかんでほしいと思います。そうやって前に進んだ経験は、必ず力になります。そして、私たち行政も、みなさんが困っているときに、しっかりサポートできる存在の一つでありたいと考えています」 (おわり) [] - [ここ壊れてます]
|

|