- 753 名前:名無し検定1級さん [2017/07/22(土) 21:05:11.86 ID:C9Vnw4fn.net]
- >>752
「供給/消費」はエネルギーの用語とされています。 従って物理学的には「無効エネルギーの消費」は正しい言い回しではありません。 単純に「入力」や「出力」と言うと仕事率を指す用語ですから単位に[VA]や[var]は有りず必ず[W]になるのと似ています。 無効電力を伴った負荷があった場合、発電機から有効電力と無効電力が供給されないと話が前に進みませんから「無効電力の供給」は有り得る話です。 しかし、エネルギーの授受を伴いませんので(正確には二倍周波数の周期で需給が反転する。)「無効電力の消費」は有り得ない話です。 では何と言えば良いのか? 色々な表現方法がありますが、一番用いられる用語は「吸収」です。 発電機から遅相無効電力が「供給」され負荷で遅相無効電力が「吸収」される、という言い方をします。 電験の問題や参考書などで散見される言い回しです。 これで理解できて頭にスッキリ入ればそのままこの用語が正式用語して用いられますが、普通の感覚からするとナンジャこりゃです。 吸収だと!ワケワカラン! どうにもならんぞ! という事で嘘を承知で「無効電力の消費」という言い方をしています。(本当はインチキ!) 「有効電力の需給の同時性」は良く言われますが「無効電力の需給の同時性」は余り話題にはなりません。 しかし、送配電工学や発変電工学を理解する上では重要な概念です。
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