- 305 名前:助けて!名無しさん! mailto:sage [2017/08/25(金) 23:15:45.35 ID:hC2SPYnF.net]
- >>304便乗させて頂きます。
アーダン「これは美味い、いや、料理上手な奥さんがいて幸せですなぁ、係長」 シグルド「そうだな、私には勿体無い位だよ」 ラケシス「もぅ、シグルド様ったら……でも、お口にあったようで嬉しいですわ」 アーダン「ええ、本当に羨ましい……しかし、差し出がましいとは思いますが、係長とて、自身が望んで居るわけでは無いのです。 仕事の付き合いは、なんとかなりませんか?」 シグルド「アーダン……」 ラケシス「それは……わかっているのです……でも……嫉妬を抑えられなくて」 シグルド「ラケシス……無理はしなくていい、それに……私自身を置き換えて考えたら、無理もない事なんだ」 アーダン「と言いますと?」 シグルド「私とて、仮にラケシスがエーディン辺りに連れられてホストクラブ等に行ったと考えたら、嫉妬と心配で発狂しかねない気持ちになったんだ」 ラケシス「シグルド様……」 アーダン「あ……そう言えば係長は……」 シグルド「確かにNTRアレルギーはあるが、それ以上に、ラケシスが離れてしまうのではないかと思って、恐ろしくなってしまってな」 ラケシス「//////」 アーダン「そうだったんですね……大変失礼な事を言いました、申し訳ありません」 シグルド「気にするな、私の為を思って言ってくれたのだろう」 シグルド「しかしアーダン、君も相手とかはいないのかい?」 アーダン「生憎、自分のなりは理解しておりますので」 シグルド「確かに君は厳つく、強面ではあるが、仕事は出来るしさっきのように気配りも出来る、そんな君を解ってくれる人もいると思うがな」 アーダン「そうでしょうか?」 シグルド「こう言う場面では『どうだい、うちの娘を』とでも言う場面だが、うちの娘……とかいうか妹達はほぼ全て結婚して、残っているのはセリカだけなんだよな」 アーダン「確かまだ中学生でしたよね、流石にそれは……」 シグルド「そうだな、すまん、変な事を言った」 アーダン「いえ……」 カムイ「それならアタシはどうかな?」 アーダン「うわ!」 シグルド「な、カムイ!」 カムイ「ごめんごめん、ちょっと話が聞こえたらつい興味ひかれちゃってね。 それはともかく、アタシは外見とかその辺は気にしないし、アーダンさんは素敵な人だと思うよ?」 アーダン「ど……どうも……」 カムイ「だからね……」 シグルド「カムイ、いい加減にしなさい、あるがも困っているだろう」 カムイ「あ……ごめんなさい、お兄ちゃん、調子に乗りすぎちゃった。 アーダンさんもごめんなさい」 アーダン「い、いえ……」 カムイ「お詫びって訳じゃないけど、アタシと名刺交換してください、そしたら、今度食事を奢らせて貰いますから」 アーダン「い、いえ、そんな……貴女みたいな若い娘に……」 シグルド「受け取ってやってくれ、一応カムイなりに反省してるんだ。 それに、私より稼いでいるからね、悔しくはあるけど」 アーダン「そ……そうですか……じゃあ、これ、私の名刺です」 カムイ「ありがとう、じゃあ、これ、アタシのです、ご免なさい、お騒がせしました」 シグルド「すまないな、騒がせてしまって、まだお代わりもある、食べてくれ」 アーダン「あ、ありがとうございます、それでは」 それから、料理を堪能し暖かな余韻を感じつつ帰宅した。 後日、名刺を改めて確認しカムイの立場を知ったことでとんでもない相手と縁を持ったことを知ることになる。
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