- 1 名前:初のスレ建て [2007/10/01(月) 17:48:19 ID:/aR7sTR+]
- 無口な女の子をみんなで愛でるスレです。
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- 436 名前:〜 her side 〜 mailto:sage [2007/11/28(水) 19:12:30 ID:SdYIEl2p]
- 着信の無い携帯電話の画面は酷く意地悪だ。
『お前なんかに電話してくる奴なんていないよ』 まるで電話に苛められているような気になってくる。 携帯電話というものを持った頃も そんな気がしたな…… とても淋しかった…… 時間が経つにつれ、そんなことも気にならなくなったけれど。 彼の言葉が気になっている私は電話から意識が離れない。 彼氏からの電話やメールを心待ちにしていた友人の姿を不思議な気持ちで見ていたことを思い出す。 ああ……そうか、こういうことだったんだ。 いやねぇ私ったら、彼氏だなんて…… 彼とは、まだ そういう関係でもないのに。 何を期待しているのかしら? でも、《キス》をした…… 初めてだった…… 唇が触れた感触を思い出す。 とても甘美な気持ちだった。 抱き締められた。 力強く。 彼に男性を感じるには十分だった。 そのことを思い出しただけでショーツが気になる。 いやねぇ私ったら、何を期待しているのかしら? 昨夜……あんなにシたばかりなのに…… 自分の中に、あの頃の少女の私と いまの女である私が同居している。 どちらの私も同じことを言うの。 『彼が欲しいの……。 彼が好きなの……』 彼から電話が来ないのなら、私からしてみようかしら? でも、私が踏み込むと地雷原が…… どうしよう…… どうしよう…… 【あと、よろしく!!】
- 437 名前:じうご mailto:sage [2007/11/28(水) 20:32:24 ID:ZfCg7oxv]
- >>436
少し、時間は遡る ――his side―― 「………ん?」 やけに眩しい、そう思い目を開け、窓を見る。見れば、朝日が俺を照らして…… 「……ってああ!?なんで寝てるんだ俺は!?」 朝になっている、ということを認識した頭は一瞬で覚醒、そして混乱する。 「ちょっと待てよ、落ち着け俺……」 昨夜の記憶を思い起こす、 「彼女に後で電話するって言って、風呂に入って……」 長風呂をし、すっかり記憶から彼女との約束が消え、寝た。 「……………………」 自分の最悪っぷりに思わず自己嫌悪をし、頭を抱えてしまう。 "後で電話する"そう言ってすっぽかされた、自分なら……不機嫌になる。 「ああ……くそっ、なにしてんだよ俺は」 携帯電話を手に取る、が、かける勇気が湧いてこない。 「…………………」 アドレスから彼女の電話番号を呼び出して、発信するだけ、それだけなのに 「う……ああ〜」 ただ、謝ればいい、それだけなのに 「ああああ、もう、なんでだ!」 携帯電話を投げる、たったこれだけのことに、決断をくだせない自分が腹立つ。 「…………でもな」 話さなければ、そう思い、投げた携帯電話をまた手に取った。 《後は任せます》
- 438 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/28(水) 20:47:17 ID:EbzEsJPy]
- うん、任された。
……あれから結局電話を手にした物の、かける事が出来なくて。 俺は学校の中にいた。 「……こ、こんどこそ」 休み時間を狙って、アドレス帳を選択する。 あとは、通話ボタンを押すだけ。 でも、俺からかけても迷惑じゃないかな。 あ、そう言えば昨日すっぽかした約束の埋め合わせ…… 「だ〜〜〜〜〜っっ」 自分が本気で嫌になりながら、思わず俺は小声で叫びながら頭を抱えてしまった。 わかってる、彼女のことだからきっと待ってるはず。なのに……。 「……この臆病者め」 いきなり背後から高い少女のような声が聞こえて、俺は慌てて振り向いた。 「な、何でお前がココにいるんだ!?」 俺の前でにやにや笑っているのは、木船香織だった。 女みたいな名前で、女みたいな顔立ちで、女みたいな衣装を着ているが、れっきとした男だ。 「なんでって同じ講義取ってるんだぞ? 同じ場所にいるのは当たり前だろうが」 にやにやと笑っているこいつが、色恋に関しては天才的なまでに持てまくってることを思い出す。 ……俺が携帯相手に身悶えていることで、大体のことを理解しているんだろうな。 「ま、なんだ。ようやくお前にも春が来たってことか」 「……さあね」 そのどこか楽しんでる声音が不快で、思わず普段以上に尖った言葉を投げてしまう。 そんな俺の苛立ちに気付いたんだと思うけど、木船がなんか邪悪な笑みを浮かべた。 瞬間。 いきなり手の中から携帯が消えた。 「って! 何しやがるコラ!」 「ふーん、××か、初めて見る名前だな。うん、つまり彼女に電話かけようとして、かけられないヘタレ君か?」 「るっせぇっ! とっとと返せ、コラ!」 思わず立ち上がりながら手を伸ばして。 その指が通話ボタンを狙ったように押してしまう。 「あ……」 「ほら、電話なってるぞ? まさか切ったりはしないよな?」 思わず木船を睨みながら、俺は携帯を取り戻した。
- 439 名前:書く人in携帯 mailto:sage [2007/11/28(水) 23:39:17 ID:qYw9yJVc]
- 〜 her side 〜
きっ、き、きき、ききき、来たっ! 電話っ!彼からの電話っ! 携帯の振動に、口から心臓飛び出そうなほど私は驚いた。 電話が来ると分かってた癖にこんなに驚いちゃうなんて・・・こんなんでちゃんとお返事出来るだろうか? 迷っている間にも携帯は私を急かす。 で、出なきゃ!早く電話に出なきゃ・・・。 私の震える指は通話ボタンを・・・ 「××ちゃん、アカンぜよぉ。携帯きらなぁ」 押し間違えて切ってしまった。 原因は、突然肥をかけてきた大林さん。 せっかくの・・・彼の電話・・・ 「・・・どないしたん?」 落ち込んだ私には、答える事も出来なかった。 〜333 side 〜 船木が珍しく気遣うような表情をむけてくる。 ああ、分かってる。分かってるさ。 最近の携帯は、電話帳登録されていれば出る前にかけてきたのが誰か分かる。 そして彼女は俺の番号を登録したと言ってたし、さらに切れたのは着信後。 分かるさ、ああ、わかるとも!これが意味することくらい! 「きっとボタンを押し間違えて・・・」 「・・・昼飯、奢るってやるよ」 船木が俺の肩を叩いた。 グッバイ 初恋 〜her side 〜 「もーしわけなかとです!」 「いいです、もう・・・」 奥の作業室でペコペコと頭を下げる大林さんに私は言う。 大林さんに悪気かあったわけではないのだし・・・ 「こうなったらワシが一肌でも二肌でも脱いで何とか・・・」 等とは言うが、失礼な感想かもしれないけれど、この人に何か出来るとは思えない。 黙ってうつ向く私。消極的な拒絶のつもりだったのに、大林さんはそれを肯定と受け取ったようで 「よっしゃ!今からごっつい助っ人呼ぶから期待しててや!」 「そ・・・っ」 そんなのいいです、と言う前に、大林さんはどこかに電話をかけてしまった。 二、三回のコールの後、 「お、船木か?ちょいと相談あるをやけど・・・」 【勝手に人を繋げてみた。続けてください】
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