- 578 名前:吾輩は名無しである mailto:sage [2012/09/15(土) 01:19:27.10 .net]
- >>576
『クヌルプ』はいい作品 いささかデウス・エクス・マキナ的?ではあるけれども 理屈抜きで、ただもう読んでとても心が暖められたし、終盤特に最後の一文で泣きそうになった >深刻だけどもしなやかに潜ろうとしてる耽美ある文体 というのがよくわかってないかもだけど・・・ 『クヌルプ』、『ナルチスとゴルトムント』、『ゲルトルート』、『ペーター・カーメンチント』 あたりがお勧めかな 例えばドストエフスキーのような、練りに練られた思想みたいな描写は比較的少なめ (『デミアン』とか『荒野の狼』とか『シッダールタ』とか一部除く後期作品に多いとして) 右往左往しながらも、予感を頼りに、自分の天命を見つけ出そうとする物語だよね 『ペーター・カーメンチント』なんかは、ヘッセ一流の自然風景描写が一際輝いてるし、前期はそういう叙情性が豊かだよ
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