- 394 名前:吾輩は名無しである mailto:sage [2012/02/14(火) 01:12:02.49 .net]
- う〜んこれは難しい
どちらも言葉自体は平易だし会話や思索に推進力もあるから、 あとはテーマの描き方との相性だろう。 俺はもともと仏教思想に親しみがあったからシッダールタに大変な共感を覚えたが、 前もってヘッセの思想もしくは仏教思想にある程度の理解がないとしっくり来ないかもしれない。 それに対して、デミアンは物語の骨子、テーマはかなり分かりやすく書いてくれているのに対し フロイトに影響を受けた夢分析的な描写が多く、簡潔な部分と難解な部分が両極端。 ただ一つ言えるのは、ヘッセはその二冊を読む前に それ以前の作品を何冊か読んできた方がいいってこと。 デミアンとシッダールタはヘッセが生涯かけて悩んできたことへの解答が書かれているから、 いきなりそんなものを味わってしまうのは実に勿体無い。
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