- 369 名前:名無シネマ@上映中 mailto:sage [2010/01/26(火) 22:01:22 ID:8VUq3x5s]
- ──『ブラザーズ・グリム』の頃までさかのぼりますが、彼と初めて会った時、どんな印象を受けて、本作で再び一緒に仕事をしてどんなことを感じましたか?
ギリアム監督:彼は最初に会った時からエネルギーに満ち溢れていている人だった。 それでいて、知的でアイデアも満載、何処でも何でも出来るタイプだね。 俳優としても、身体や声を使うことが出来て、肉体的に恵まれていたと思う。 でも、あまり自分のことを話したがらないし、インタビューも好きじゃなかったみたいだ。 成功に伴う宣伝活動よりむしろ、自分の技を磨くことに専念したかったんだ。 『ブロークバック・マウンテン』での成功の後、1年ぐらい混乱した時期が続き、苦しんでいたと思う。 人と同じ一年の間に、何年分もの経験をして生きたんだね。しかしその後、ヒースらしいヒースに戻って、走り出したところだった。 ──劇中では活き活きしていましたね。残念ながら遺作となってしまいましたが、それがギリアム監督の作品だったことが嬉しいです。 彼が撮影時に演じた最後のシーン、セリフはどこだったんですか? ギリアム監督: セリフで言えば、パブの前で(警察と挌闘しながら)『メッセンジャーを撃つな』(※)と言っている所だね。 そして、本当のラストカットっていうのが実は、馬車に乗ったヒースが、通りの角を曲がって消えていくシーンなんだ。 俳優っていうのは、いつ登場して、いつ去るのかを心得ているんだね。 白いピエロの衣装に身を包んだヒースが、ボロボロの馬車で消えていく。 爆発しながらね。派手に大砲を撃って「バイバイ、プラネット」って告げているような、全く見事なラストカットだったよ。 ※日本語字幕では「僕は何も…」
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