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女装SS総合スレ



1 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/17(水) 02:10:23 ID:d6QvuoYn]
ここは既存スレに該当しない女装関連のSSを総合的に取り扱うスレです。
無理やり女装させて、嫌がったり、恥ずかしがったりするのをニヨニヨするのもよし、自分の意思で女装させ、女よりも女らしい子を目指すのもよし、全ては書き手の自由です。
女装っ子を愛でながらまったりと盛り上げていきましょう。

既存の女装関連スレ

【おむつ】幼児女装小説 3冊目【園児服】
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1188338286/l50

強制女装少年エネマ調教 ネオ×5
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176841562/l50

↑のシチュに該当するSSはこちらのスレでお願いします。

49 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/18(日) 18:49:59 ID:Om/A8U/9]
ていうかもう女装より
この糞女に天誅が下るところが見たい

50 名前:名無しさん@ピンキー [2007/11/22(木) 23:50:39 ID:nZ3KpiRn]
続きマダー?

51 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/23(金) 22:40:46 ID:o+BcBvJm]
>>49
ワロタw

52 名前:名無しさん@ピンキー [2007/11/26(月) 22:47:37 ID:+pzWdjNw]
続きマダー

53 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/26(月) 23:52:01 ID:T0gTJume]
どうみても打ち切りです

54 名前:名無しさん@ピンキー [2007/11/27(火) 00:32:58 ID:AQHgX3od]
俺は投下されると信じてる

ってまたこの流れかよ

55 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/29(木) 17:52:29 ID:qj5dtwSB]
俺は小さい頃から気に入らない事があるとすぐ切れる子だったから友達がいないんだね
ちゃんとおにゃのこに服従してたら良かったんだなうんわかってるよくわかったのあはははははははははは

56 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/29(木) 19:24:35 ID:VmvtDlCW]
ところで女装少年が俺の知り合いに居るんだが

57 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/30(金) 18:28:06 ID:B0Wr+UEC]
とりあえずゴスロリ着させて犯せ



58 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/01(土) 19:08:49 ID:MgL8UuWg]
続きマダー

59 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/04(火) 00:23:30 ID:hChEhHMt]
どうみても打ち切りです

60 名前:名無しさん@ピンキー [2007/12/06(木) 11:46:16 ID:e6GFicN4]
保守

61 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/06(木) 19:18:54 ID:BomzIabm]
俺の妄想でも書こうか

62 名前:名無しさん@ピンキー [2007/12/07(金) 01:25:17 ID:KBHcwbIj]
>>61頼むぜ

63 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/07(金) 13:35:00 ID:UWTlabnE]
頼む

64 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/08(土) 15:31:01 ID:cPDlCVJz]
ごめん、パソコン今2ちゃんねる規制されてて書けない…

65 名前:名無しさん@ピンキー [2007/12/12(水) 08:13:13 ID:6PsQQntw]
ほしゅ
imepita.jp/20071212/012310

66 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/13(木) 02:57:48 ID:ky9fFuEB]
こんな糞過疎スレで救世主気取りで恥ずかしい駄文を投下して
ヲチされてるともしらずに投下する馬鹿の得意げなレスをみたいんでw

67 名前:名無しさん@ピンキー [2007/12/15(土) 01:21:58 ID:vP0yCBW0]
続きまだー



68 名前:名無しさん@ピンキー [2007/12/20(木) 20:31:30 ID:/1GeOOca]
続きwktk

69 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/24(月) 21:56:44 ID:2zHtPAqB]
職人よ降臨せよ!!

いまなら神になれる!

70 名前:名無しさん@ピンキー [2007/12/24(月) 22:19:38 ID:fXE95qDU]
こんな過疎スレなんかに職人なんかこねーよ
さっさと削除申請しておけ

71 名前:名無しさん@ピンキー [2007/12/24(月) 23:55:36 ID:POHtNBE0]
男が同級生に女装させてニヨニヨってのは板違いだろうか
他の似たスレだと女が強要てのばかりな印象だから、このスレで良いのかな?


72 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/25(火) 01:18:51 ID:oOGOm5W1]



73 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/25(火) 20:02:05 ID:khxlwvjL]
どうみても板違いです。オナニ−は自分のブログにでも書いてろ

74 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/26(水) 07:39:45 ID:MIIksiHP]
>>65GJ!



75 名前:名無しさん@ピンキー [2007/12/26(水) 23:06:47 ID:M+useQKk BE:137400825-2BP(1000)]
hssh

76 名前:偽装彼女 mailto:sage [2007/12/27(木) 20:06:16 ID:Z5dpZUoh]


「…須藤……?」
 ビクリと震える肩は、そいつがクラスメイトの須藤豊だということを、俺に確信させた
だけだった。
 ただ問題は、青ざめた顔で振り返るセーラー服姿の須藤が、数時間前は俺と同じブレザ
ーを着ていた、紛うことなき男子生徒だったことである。
 土曜日の午後、大型スーパーの婦人服売り場。
 売り物の女性用下着を掴んで更衣室に入るというのは、品行方正な優等生の彼にはとて
も似つかわしくないシチュエーションであった。
「っ……!?」
 ああ、女だったらなあと入学当初奴を知った頃から常々思っていた、可愛らしく整った
顔の、これまたぱっちりした黒い双眸が、俺を認識したのか信じられないものでも見たか
のように見開かれる。
 元から色白な顔が、すっかり血の気を失っていた。
 同じクラスになって二年、黙って男女共通のジャージ姿で校外学習に出れば他校の男子
にナンパされるという須藤のこんな表情を見るのは初めてで、俺は多分相手とは別の意味
で言葉を失う。
 だが、先に我に帰ったのは俺の方だった。
「…なに、やってんの?」
 できるだけ軽薄そうに聞こえるように言ってやる。驚愕の次には、絶望のお手本のよう
な顔をしやがった。
「なんでそんなカッコでこんなトコいんの?ていうかお前ん家この辺だっけ?」
 浮かべる表情に、予測が確信に変わる。
「…もしかして、そーゆー趣味?」
「……っ!」
 青ざめた顔が一気に紅潮した。
「ぃ…言わないでくれっ!」
 第一声が懇願という、素晴らしいリアクションを決めてくれた。
 声を押し殺してはいるが、相当切羽詰まっている。そりゃあ膝丈セーラーにカーデ羽織
ってブラジャー引っ掴んでるところを同級生に見られたら…俺だったら死にたい。
 しかし俺は須藤ではないので、この状況を逃すつもりはさらさらなかった。
「とりあえず、それ置いてきたら?」




77 名前:偽装彼女 mailto:sage [2007/12/27(木) 20:07:45 ID:Z5dpZUoh]

>>65さんのイラストに激しく燃え上がってインスピもらったので、とりあえずその場面を
目標に書きます。

「Imitation Girl」や他の方も気にせず投下ください。楽しみにしてます!




78 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/28(金) 09:36:42 ID:a1GJ4b5p]
超期待

79 名前:偽装彼女(1/2) mailto:sage [2007/12/28(金) 18:02:53 ID:dIo846jf]

 昼間外に出たのは初めてなのだと、奴は言った。
 ホモというわけではなく、単に女装をするのが、女の子になった自分を見るのが興奮す
るのだという、その顔がなければナルシスト乙。と言いたくなるような動機で、家を出た
叔母の若い頃の制服をこっそり着て、家の中や上っ張りだけでは飽きたらず、しかし近所
で隠し通す自信もなく、学校や自宅から離れたこの駅まで来て、「おんなのこごっこ」を
したのだそうだ。
 なるほど、校則が緩いとはいえ染めもせずに肩まで髪を伸ばしているのも、今まで足し
げく通った彼女の家があるこの駅で今日初めて遭遇した(奴にとっては「してしまった」)
のも、そんなわけか。
 そんなことを聞き出しながら、俺は何をしてたかというと、
 ずっと須藤の赤らんだ顔やら、見慣れないはずのセーラー服やら、裾から覗く膝やらを
見まくっていた。
 本人はそれについて何も言いはしなかったが、見られていることは分かりきっているの
かずっとそわそわと落ち着き無く視線をさまよわせたり、学校では体育の時くらいしか出
してない膝頭を撫でさすっていたりしていた。
 店の中で見た須藤の「恥ずかしくて死にそう」な顔をもっと見てやりたくて、こうして
寒い中スーパーの喫煙所という名の外ベンチまで連れ出して、奴の委員会やホームルーム
の時の弁舌はどこへやらな質疑応答をしているのだ。
 ついでに言うと、初めてサシで話しているうちに、普段からかすれ気味な細い声も、ち
ょいハスキーな女の声だと思えるようになってきた。
 案の定いっそ殺してくれとでも言わんばかりに、女装優等生はこの羞恥プレイと今後の
自分に苦悩している。
 ああ、なんて楽しいんだ!
 ついさっき色んな意味で別れた彼女に辟易していた気分がすっかり晴れている。
 可愛い「女の子」は恥ずかしさに嫌がるのが、羞じらう表情が最高にクるものだと思う。
 そして俺は、仕上げに一言言ってやった。


80 名前:偽装彼女(2/2) mailto:sage [2007/12/28(金) 18:05:34 ID:dIo846jf]

「あーだこーだ言ってるけどさぁ…つまり、変態なんだろ?お前」
「…っ!」
 その三点リーダーと声にならない息遣いは何回目かな?須藤君。
「はぁーっ、ヒトは見た目によらないモンだなあ。まさかお前がスカート穿いておっ勃て
るような変態だったとは」
「…っやめてく」
「どこ?」
 もう泣きそうになりながら訴えかけた奴がうろたえる。
「だから、その格好はどこからしてきたんだよ?その格好で『ママぁ、行ってきま〜す』
とでも出てきたのか?」
「…カラオケ」
「は?」
「すぐそばの、先払いのカラオケボックスの部屋で」
 そこで上手いこと化けたと言うわけか。さすが秀才君。エロい方面にも頭が回る。
 それを言うと長い睫毛を伏せて「言わないで」と絞り出すような声でささやいた。
 そんな恥ずかしいこと言わないで、という意味か、他の奴等に、という意味かは分から
ないが、こいつに命令する権利はない。
「じゃあ、お前の提案通りにそこに行こうか」


81 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/28(金) 22:08:58 ID:KUmdjNhx]
わっふる、わっふる!

82 名前:偽装彼女 mailto:sage [2007/12/29(土) 18:20:14 ID:92XFdJ/z]

 付き合い始めの頃は初々しいのに、一度セックスしたとたん大胆になる女って、俺的に
は萎え萎えだったりする。
 腕組むだけでも恥ずかしがってたくせに、今日部屋入った途端ケツ揉んできたり、通販
のエロ下着見せたらノリノリで着てみせようとするなんて論外だ。
 だから「やっぱいいわ」って言って、「帰るってこと!?別れるってこと!?」という
逆ギレに「両方」って言って出てきたわけだ。
 その点、「カーデ着れば胸なくても様になるよなあ」と言っただけで顔を真っ赤にして
俯いてしまう須藤の反応は、古臭いセーラーでも可愛らしい容貌とあいまって、俺の理想
ど真ん中だった。
 それがたとえ自分から着たのだとしても、こうやって第三者、つまり俺に辱められると
いうのは奴の予定に入っていないのだから。
 週末の午後にカラオケに来る高校生カップルなんて珍しくない。
 運良く入口から遠い、まあ行って見れば二人ギリギリな狭い部屋に配置されたので、さ
っさと用を済ますことにした。
 ドリンクバー何にするか聞いても疲れた顔で首を振るだけだったので、仕方なく俺はコ
ーラと、もう一つは白濁液がエロい気がしたのでカルピスを取った。
 悪あがきは無駄だと悟ったのか、さして抵抗なく俺に続いて部屋に入った須藤にコップ
を渡す。押し返そうとはしたが、俺がグビグビ飲むのを見て喉の渇きに気付いたのか、形
の良い唇でストローを咥えた。
 ちくしょう、原液垂らしてやりてぇ。
 黒髪セーラーの美少女がチュウチュウ音を立ててジュースを啜るのを見届けて、俺はソ
ファに座った。無論、歌うためにではない。
「それ、似合ってなくもないけど、いまいちダサい」
「は…?」
 鞄を下ろし頬杖をついて言ってやると、潤った喉から裏返った声が洩れた。
「なに、言って…何が望みだよ!?」
 強請られるとでも思っていたのだろうか。肩から提げっぱなしの自分のスポーツバッグ
を抱えるようにして須藤は後退さる。
「いけないなあ、そんな可愛い格好でそんな言葉遣いじゃあ」
 にっこり笑いかけてやると、余計に不安げな顔で一歩下がり、
 こつん。
 奴のスニーカーの踵が、閉まった扉にぶつかった。ここから逃げ出すという向こう見ず
さはないらしい。
「俺がお前の望み通りの女にしてやるよ」



83 名前:偽装彼女の中の人 mailto:sage [2007/12/29(土) 19:13:20 ID:92XFdJ/z]

(本文ないです)

質問と言うかちょっと気になったので。

地の文での性器描写って、直接的なのと間接的なのとどっちが良いですかね?
今のところ間接的なのを幾つか使い回す予定。
まあ今後出る会話文では「チンコ」連呼してしまうので、地の文にもし希望あったら教え
てくださいな。

特になければこのまま続けます。


84 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/29(土) 21:19:10 ID:f0Vvy7hO]
女装っコ側のモノはむしろ生々しく「ペニス」とか萌える
文章と合わないようであればスルーしてくだされ

85 名前:偽装彼女(1/2) mailto:sage [2007/12/29(土) 23:10:14 ID:92XFdJ/z]

「はぁ!?」
 何言ってるのか分からないとでも言いたげに、彼は憤りを露わにした。
「とりあえずカーデと…ピンクのブラ見てたくらいだから、パンツは自分のなんだろ?そ
れも脱いでスカート上げてみせろよ」
「なんでそんなこと…っ」
「あっそ。じゃあそのまま可愛くポーズとってよ。クラス中に回してやるから」
 これ見よがしに携帯を出して見せると、少しばかりの反抗心は途端に萎えたようだ。
「…っわ、わかった!言う通りにするからやめろ!」
「『やめろ』じゃなくて『やめて』な」
「……っ」
 唇を噛んで座った俺を睨みつける。
 しかし賢い彼は、自分の赤らんだ目元は俺を楽しませるだけだということに気付いたの
か、憮然とした顔で乱暴にバッグを床に置き、言われた通りの行動をとりだした。
 上着を脱いだら、誤魔化しようもないぺたんこの上半身が露わになる。
 しかし、こうなる前にもちらりと思いはしたが、薄い胸板とウエストのバランスは貧相
と言うより華奢な体つきだから、「まじ貧乳なんですぅ〜!」とでも言えばそのままセー
ラー上下だけでもいけるんじゃないかと思った。ぶっちゃけ巨乳自慢する女って、腹も尻
もヤバいし。
「……どしたん?」
 男らしく上着もボクサーも脱ぎ捨てたものの、スカートの裾をいじったまま途方に暮れ
たように下を向いた相手に気付く。
「…ベルトとか、そういうのないから、無理だ」
 最後の命令が、ということか。
「あのさぁ、ちょっとは考えろよ」
 学年首席にそんなこと言えちゃう奇跡。
「ほら、どうせ腹んとこ余ってんだろ?皆やってるみたいにねじっちゃえばいいじゃん」
 立ち上がり、須藤の服に手をかけた。
 やはりガバガバで腰骨に引っ掛かっていたウエストの、留め具が付いた部分を平行に折
り上げていく。こーゆーのも駅のホームとか彼氏の目の前でやられると萎えるんだが、何
されるのか訳が分からず立ち尽くされると、事故を装って尻を撫でたりしたくなる。
 はっきりと拒絶もできずにふるりとむき出しの尻に包まれたスカートが揺れる。
 クローゼットに長いこと入ってた服だったのか木の匂いと、多分こいつのシャンプーの
匂いがした。


86 名前:偽装彼女(2/2) mailto:sage [2007/12/29(土) 23:14:54 ID:92XFdJ/z]

 プリーツが崩れないよう注意しながら一段折上げる。膝頭が完全に出た。
「ほら。いい感じ」
 もう一段。無駄な肉の付いていない腿が覗く。
「み、短すぎるんじゃないか?」
「クラスの女なんか、パンツ丸出しで歩いてんじゃん」
 顔も見ずにもう一段。
「やぁ…っ…」
 もう、羞恥に裏返った悲鳴をあげて、しかし弱々しく俺の手を押さえてきた。
 見上げてみると、嗜虐心を煽られるお目々が涙を溜めて俺を見つめている。
 なんてこった、このくらいでメーター振り切れちゃうのかよ!
 風呂場での痴漢プレイにアンアン言ってた前カノを思い出し、カルチャーショックとい
うかジェネレーションギャップと言うか、性差を思い知る。
「わーった、じゃあ今はこんくらいにしとく」
 腿の半ばくらい、ギャルじゃなくても出してるだろとは思いつつも、裾を引いてプリー
ツを直してやった。
「ひっ…ぃあっ!」
「え?」
 ただならぬ声色と、布地を引っ張った時の抵抗によくよく見てみると、
「…マジかよ」
 紺色のスカートを捲り上げると、二次元でありがちなのとは違って毛の生えた、それな
りに立派なモノが起き上がっていた。
「なに?お前。ミニ穿かせてもらって興奮してんの?」
 先端に我慢汁がにじんでいるそれに無造作に触ろうとすると、過剰なほどに拒否してきた。
「……っやだ、他をあたれっ!」
「は?」
「お前はどうか知らないけど、俺は男が好きなんじゃない!」
「………ぅえ?」
 あ、もしかして俺まで絶賛勃起中に思われてる?
「あのさあー」
 気の抜けた呼び掛けにも身を竦めている。嬉しくない予感的中だ。
「お前と一緒で、男とエッチする気はねえから」
 たっぷり間をおいた後、少し安心したように顔を見上げてきた。
「ただ、こういう『変態』をいじめるのは大好きなんだよ」
 貞操の危機と社会的生命の危機に、同時に瀕した表情というのは初めて見た。
「お前の喜びそうなとこ連れてってやるよ」
 怯えつつも訝しげな顔をする須藤をとりあえずソファに座らせて、俺はさっき飲んだコ
ーラを出しに行った。


87 名前:偽装彼女の中の人 mailto:sage [2007/12/29(土) 23:16:11 ID:92XFdJ/z]

(本文ないです)

>>84さん
回答サンクス!地味に悩んでたので助かりました。
今回投下分には出てこないのですが、次回以降に使わせてもらいます。




88 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/29(土) 23:27:45 ID:f0Vvy7hO]
被虐感に勃起しちゃう彼女(?)萌え
続きにwktk

89 名前:偽装彼女 mailto:sage [2007/12/30(日) 08:54:55 ID:Om/ZaEzg]


 用を足して部屋に戻ると、ノーパン勃起女装野郎は、さっき座らせたところから微動だ
にせず待っていたようだ。
 何をされると思っていたのか、奴は手ぶらの俺に安堵したような顔を向けてくる。
 馬鹿だなあ。逃げちまえばよかったのに。と口には出さない。何だかんだ言ってこの状
況に頬を上気させてるのは、さっきのように下半身熱くさせてるのはこいつ自身だからだ。
 直接ソファに触れる尻がスースーするのか、膝をぴったり合わせて心許なげに見上げてくる。
 短くした服の裾から、すんなりした太腿が半ばまで露出していた。体毛が薄いのか見え
ないところまで剃っておいたのか、まあ俺を現実に引き戻さないスペックに感謝する。
「来いよ」
 言われるままに立ち上がる須藤を連れ、さっき来たばかりの場所…の隣に行く。
「一度ソレ抜いて、トイレ済ませて来い」
 簡単な話だが、奴にとって十六、七年間生きてきて初めての行為は、はいそうですかと
気軽に従えるものではないようだ。
 まあ今は誰も入っていないとはいえ、女子トイレで精液と小便出して来いというのは、
初屋外女装な彼にはなかなかハードルが高いのかもしれない。
 まあそれでもスカートの前を見る限り勃起し続けてるあたり、こいつの趣味も真性なん
だろう。
「テント張った女子高生がどこにいるんだよ」
 観念したかのように、しかし後ろやら周りやらをやたら気にしながら、前屈みの女子高
生は女子トイレの中に入って行った。
 スカートの裾を捲り上げ、そそり立った自身のペニスを扱く美少女の倒錯的な姿を想像してみる。
 自分の家のと変わらないのに、便器の前で途方に暮れてるところを想像してみる。
 すでにギンギンだったくせに、たっぷり十分くらい時間を置いて、須藤は出てきた。
「してきた?」
「………してきた」
 できることなら消えてしまいたい、と心の声が聞こえてきそうな奴の泣きそうな表情に、
もう一度トイレのお世話になりそうになった。



90 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/30(日) 15:51:23 ID:fI/TzI/I]
わっふるわっふる

91 名前:偽装彼女(1/2) mailto:sage [2007/12/30(日) 18:26:39 ID:Om/ZaEzg]


 よく漫画とかで、他人の記憶を操作したりする奴が出て来るけど、こいつが今その力を
手に入れたら、まず真っ先に俺の記憶を消すんだろう。
 涼しい顔して女子にキャアキャア言われてる優等生が、自分からセーラー服着てノーパ
ンで歩いてるなんて、なかなか貴重な光景だ。
 そんなことを考えながらニヤニヤ見てやると、不安の色濃く見上げてきたので、「あの
後女子トイレから苦情来てねーかな?『イカ臭いです』って」と言ってやった。
 ぷりぷりした赤い唇を震わせて、結局何も言えないまま下を向いてしまうのをさらにニ
ヤニヤ眺めてやる。
「転ぶなよ〜中身丸見えんなるぞ」
 小さく呼び掛けると、分かってるとでも言いたげにスカートの裾を押さえ付けた。いっ
そ転んでしまえば俺も共犯にできるのに。嫌だけど。
 カーディガンを元通り羽織らせ、脱いだ下着は着替えが入っているというスポーツバッ
グにしまわせて俺が持った。これで彼は俺の支配下に置かれるというわけだ。
 奴が持っていたのより軽い俺の学生鞄を持たせ、知らない他人が見たら「部活帰りの彼
氏とデートする女子高生」になった須藤は、はっきりと態度には出さないが、自分の格好
の恥ずかしさと同じくらい、どこへ連れて行かれるのか不安でたまらない、といった感じ
で俺の斜め後ろを歩いている。
 ドナドナの子牛みたいだ。見たことないけど。


92 名前:偽装彼女(2/2) mailto:sage [2007/12/30(日) 18:28:46 ID:Om/ZaEzg]

 今自分が持ってる鞄の中身を知ったら、どんな顔をするのだろう?そう思いながら須藤
の肩に腕を回した。
「連行されてるような顔してんなよ。怪しまれたいのか?」
 注目されてまた勃っちゃうかもなとニヤニヤしながらささやくと、真っ赤になって顔を
そむけた。
 周りには、彼氏に意地悪を言われて拗ねているように見えるだろう。
 目当ての場所の前まで来て、俺は立ち止まった。
「着いたよ」
 ピンクの看板もやらしく見える…オープンなランジェリーショップ。
 若い子受けの良さげな可愛い下着やら、ちょいお姉様が狙う勝負下着やらを身に着けた
マネキンが、ショーケースの中で挑発的なポーズを決めている…そう見えるのは男だけな
んだろうな。
 対して須藤の顔を見ると、呆然というか、拍子抜けしたような顔をしていた。
 あれ?なんでだよ。
「ここ…で良いのか?」
 きょとんとして十センチ低い位置から見上げてくる。
 いつも耳にかけてる黒髪が頬にかかって、アジアンビューティーを演出していた。これ
ではナルシーな変態趣味に走っても仕方ない。
「え?なんかもっとすごいとこ期待されてた?」
 勢いよく首を振って否定した後、小さな声でぼそぼそと答えた。
「色んな女の子と、その…遊んでるって聞くから」
 どんだけだよ、俺の評判。
 まぁご期待に添えるだけの思いを味わわせてやるから、とは言わずに、俺は須藤の背を
押した。



93 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/30(日) 19:56:23 ID:fI/TzI/I]
読者って…自分だけ?
時期柄仕方ないのかもしれないけど、
応援してます。

94 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/30(日) 23:26:45 ID:doTsu00C]
ノシ
wktk

95 名前:偽装彼女(1/2) mailto:sage [2007/12/30(日) 23:52:23 ID:Om/ZaEzg]


 今時よくある、彼氏連れ歓迎なランジェリーショップ。
 自動ドアの中は、俺にとっては彼女とよく行った店の中。奴にとっては新世界。
「いらっしゃいませ〜…!」
 条件反射で営業スマイルをくれた顔なじみの店長のサキさんが、俺の顔を見て寄ってき
た。
 セーターの上からも分かる、彼女の形の良い乳がぱよんぽよんする。須藤の目が釘付け
になっていて、噴きそうになった。
「おひさしぶり〜!シンちゃんと…あ」
 「前連れてた子と違うじゃない」と俺に目で咎めるだけで口には出さない。空気を読む
人だ。
「あ、今日からマミじゃないんで〜」
 心遣いをぶち壊してやると、サキさんと隣の「彼女」がギョッとした顔をした。
 お構いなしに、俺は今日初めて優しい声を、肩を抱き寄せた相手にかけてやる。
「授業早く終わったから一緒に買い物に来たんだよな……なぁ、ユカ?」
 「豊」だからユーカとかユカなんて、我ながら安易にして最高のセンスだ。
 須藤は俺と第三者を前に一瞬の逡巡の後、
「………うん」
 顔を赤らめて奴がコックリうなずくと、なぜかサキさんが照れだした。
「やだ、ごめんねあたし邪魔しちゃって。ゆっくり見ていってね!」
 たゆゆんたゆんと揺れる胸と共に、サキさんはレジに引っ込んでしまった。
 今まで連れて来た彼女らと同じノリかと思っていたのなら、さぞかし面食らったことだ
ろう。
 まあ下半身丸出しでミニスカセーラー姿で巨乳さんと対峙しちゃ、もじもじしたくもな
るわなと、向こうは知るよしもないことを思う。
「すっげぇじゃん。本物だましちゃって」
 回した腕を離して耳打ちすると、困った顔をして唇を噛んだ。
「ほら、どんなんがいい?」
 須藤が何か言う前に俺は手近な棚に呼び寄せる。
 どんな行動をとれば良いか分からないが、先程のスーパーにあったのとはかなり系統の
違う下着を前に、恥ずかしげな表情を奴は浮かべた。
 たしかに、値段に見合わない布量の黒レースはちょっと早い。清楚なこいつの見てくれ
にも、懐的にも。
「俺が声かけなかったら、あのまま普通に買ってけたかもな。残念」
 キッとにらみ付けて来る彼に小さく笑って、俺は別の棚を指した。



96 名前:偽装彼女(2/2) mailto:sage [2007/12/30(日) 23:56:56 ID:Om/ZaEzg]


「あ、ほらこっちのがお前好きじゃね?ピンクピンク」
 なんてことないセリフに耳まで真っ赤にしてキョロキョロする。うぶな反応に、レジで
作業していたサキさんも違う棚に居る店員も、こちらを見ないようにしつつ笑いを堪えて
悶えているのが見えた。
 ブラと揃いのパンティーがセットになっている棚を物色しながら、俺は須藤の頭を冷や
してやるために短く命令する。
「上脱いで合うの着けて待ってろよ」
「え…き、着るの!?ぉ…わたし、が?」
 俺と言いかけて一瞬理性と戦い、結果たどたどしく一人称を変えるのに、なんかムラッ
ときた。
「だってせっかく試着室あるんだから、お前が気に入ったの着て欲しいじゃん」
 こいつを辱めるためのセリフのはずが、なんか俺までニヤニヤ見られてる気がした。
 たしかに今まで彼女が選んでる間ずーっとサキさん達とだべってましたが何か?と、ヤ
ケになって「これも可愛いなぁ」とか甘々なセリフを吐いてやる。
「すんませーん!試着室借ります!」
「………」
 結局、彼の持つ鞄と引き換えにデザインを変えつつアンダー三種類くらいずらしたハン
ガーを持たせて、更衣室に追い立ててやった。奴の胸囲なんぞ知らないが、まあ一つくら
いは合うのがあるだろ。



97 名前:偽装彼女の中の人 mailto:sage [2007/12/30(日) 23:58:19 ID:Om/ZaEzg]

(本文ないです)

>>93>>94さん
ありがとうございます。

>>65さんの画像期限が切れてしまうまでに、目的のシーンにたどりつきたいです。

それこそ時期柄保守も兼ねて投下しますのでよろしくお願いします。
そして、他の書き手さん描き手さんカモンプリー!




98 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/31(月) 00:19:38 ID:+Vj3nOF/]
凄いハイペースだ。ガンガレ!
続き期待してます

99 名前:偽装彼女(1/2) mailto:sage [2007/12/31(月) 02:12:59 ID:LJCDmEq1]


「ちょっ、シンちゃんどしたのあの子!?マミちゃんともレイカちゃんともメグミちゃん
とも違うじゃない!」
 更衣室のドアがしまった途端、フロアを滑り寄ったサキさんに小声で詰め寄られる。
 レイカではなくレイコです、と訂正しかけたが、まあどうでも良いか。
「だろ?今までにないタイプに一目ぼれしちゃってさぁ、ダメ元でアタックしたらオッケ
ーもらえちゃったんだよ」
 歩きながら考えた嘘をにこやかに並べると、やっぱり訝しげな視線を向けてきた。
「アンタみたいなだらしない男が、あんな清純派をどうやって引っ掛けられるのよ?」
 もう一人離れたところに居た店員が頷きながら聞いている。
 ここでも何なの、俺の評判。
「だからまだ清いお付き合いでラブラブなんだって!あのセーラーだってあいつのガッコ
私服だから親戚に借りて来てくれたんだって!」
「あ、そうなんだ。道理で見たことない制服だと思った」
 …危なかった。にしても、よくもまあ細かいところに鼻が利くな。
 通う学校の話題になったら面倒なのでさりげなく視線を逸らすと、その先に思わぬ伏兵
がいた。
「いかがですか、お客様ー?」
 どっから湧いたのか、別の店員が須藤の入った更衣室の扉に手を掛けながら声を掛けて
いる。聞いてねえよ!さすがに同性相手にゃ誤魔化せないだろ。
 「お姉さんのように、友達のように」なコンセプトに合った店員らしく、「サイズ違い
持ってくるかお測りしましょうか?」などと呑気に声かけしているが、サイズってドコの
!?ナニの!?
「中よろしいですかー?」
 返事のない…というか、おそらくパニクっているだろう室内に、彼女は今にも入りそう
だ。
「あーっダメダメ!俺が行く!」
 なんてこった、ここでバレたら俺まで終わりじゃないか!
 焼きもち焼く彼氏の顔を必死で作り、更衣室にすっ飛んで行く。
「あーもう!あいつ超恥ずかしがり屋なんだって!」
 「じゃあ余計に入るなよ」という顔をする店員を押しのけて、一人分ギリギリに細く開
けた戸の隙間から滑り込んだ。
 「イタズラしないでよー」とサキさんの声が、扉を閉じた向こう側から届く。部屋に、
という意味か、奥にいる奴に、という意味か。



100 名前:偽装彼女(2/2) mailto:sage [2007/12/31(月) 02:16:07 ID:LJCDmEq1]


 狭い店のくせに更衣室は気合い入っていて、扉の奥にさらにカーテンを引いたところに
一段上がって着替えるところがある。
 几帳面に揃えた奴のスニーカーを一瞥してからカーテンをつまんで「どんな感じ?」と
聞くと、隠れられるはずもないのに忙しない衣擦れの音がした。
「ま、待っ……!」
 返事なんて聞いてないので全開にしてやる。
「…なんだ、ちゃんと着れたんだ」
 言われた通りの格好をした須藤が、脱いだセーラーで身体の前を隠して立ち尽くしてい
た。
 着けることもできず裸でいるかと思っていたが、むき出しの両肩にはブラの紐がきちん
とかかり、奴が背を向けた鏡にも、後ろのホックがかかっているのが映っている。
「さっすが、優等生」
 スーパーで遭遇した時から、男子高校生の須藤豊であることをちらつかせる度に、面白
いほど過敏に反応する。
 今回もまた、抱えた服に顎をうずめるようにして朱の走る顔を下に向けた。
 そうだよ、お前は俺と同じ野郎で、俺よりも立派な生徒なのに、スカート穿いて勃起し
たり、嫌がりながらもこうして女の下着着けて内心喜んでいる変態なんだろう。
 口には出さずに突っ立ったままの奴の姿を舐めるように眺めながら二つの鞄を下ろし、
靴を脱いで中へ上がる。
 壁の端にカーテンをぴったり付けるようにして、万一扉を開けられても取り繕う猶予を
作った。
 今更だけど、これって失敗したら俺もヤバいんじゃね?
 捨て身の反撃にも出られない憐れな優等生は、何も言わずに笑う俺に怯えたように見つ
め返す。
 緊張しているのか興奮しているのか、頬がうっすら上気して、羞恥に潤んだ瞳は俺の一
挙一動も逃すまいとしている。
 無自覚マゾっぷりに敬意を表して、思う存分いじめてやろうじゃないか。


101 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/31(月) 02:54:09 ID:+Vj3nOF/]
深夜までお疲れ様です。
>100の真ん中よりちょい下あたりの
心の中での責め言葉(そうだよ〜変態なんだろう)とか
たまらん…

102 名前:名無しさん@ピンキー [2007/12/31(月) 03:26:49 ID:oC5TfEM4]
すばらすいです。
次は服でも買いに行くのかな??ww
可愛らしい服を着せてあげて欲しいですねw

103 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/31(月) 06:47:01 ID:FwRLHnMz]
すごいイイです!
正座&全裸で待ってます。

104 名前:偽装彼女(1/2) mailto:sage [2007/12/31(月) 07:21:30 ID:LJCDmEq1]


「いい格好」
 言って、真正面から焦らすようにゆっくりと彼のむき出しの背を覗き込む。
 決して太っているわけではないのだが、筋肉の隆起がほとんど目立たない、つるりとし
た上半身だった。今まで水泳の授業がなかったことを悔やむ。
 それがちょうど合っているのか、ホックを留めたブラも背中に食い込まず、白い肌にぴ
たりとサテンのピンクが這っている。背中ニキビ?何ですかそれは、なするんするんのマ
ット感。
「服下げろよ」
 そんなつもりはなかったが、ビクリと細い首を竦めて、言われた通りに奴は服を傍らの
スツールに置いたスカーフの上に放る。
 膝上スカートと紺ハイソ、花柄ブラだけを着けた痩身が、俺の目の前にさらされた。
 腹もうっすら縦筋が一本へそに続いているくらいで、ちょっと前に流行ったエクササイ
ズビデオの外国人女性のが逞しい。
 胸筋も同じく、一番小さいカップがガバガバに余っている。元から入ってる底上げパッ
ドが可哀想だ。
「着てみたかったんだろ?どう?」
「どうって……」
 耳まで赤くして、両手でスカートの裾をギュッと握りしめる。
 できることならその手で恥ずかしい上半身を隠すなり、脱いでしまうなり…俺を突き飛
ばして逃げるなりしてしまいたいだろう。
「『言葉にできないくらい嬉しいです』とか?」
「なっ……っぁ!」
 反射的に抗議の声を上げる須藤の胸元に、俺は手を伸ばした。
 逃げようとする肩をもう片方の手で掴み、身動きをとれなくする。
 肩紐から、あれば谷間へ続く縁飾りを指先でなぞると、ビクンと奴の身体が震えた。
「似合ってんじゃん」
 ない乳房があるように手のひらでブラを揉んでやる。
「やっ……っ」
 パッドの入った柔らかい裏地が、奴の胸板をふにふにとくすぐるのか、掠れた悲鳴があ
がった。
「店ちょ…あのおねーさんの乳見てたろ?」
 上がぱっくり開いたブラの隙間に手を突っ込み、女の子にしてやるように乳頭をぐりぐ
りいじってやると、真っ正面で潤んだ瞳を伏せて小さく喘ぐ。
「…ふっ……ぅ…」
「もうオナニーで開発済み?」
「………っ……やめ…」
 すがるように俺の両腕を奴が掴む。ちょっと驚くが、乳首をつまんだ指を動かす度に膝
が笑っているのを見て、両手で胸を攻めてやることにした。



105 名前:偽装彼女(2/2) mailto:sage [2007/12/31(月) 07:34:03 ID:LJCDmEq1]


「ほら、どうなんだよ?聞いてるんだけど」
 乳房は揉んでも、ここまで先っぽをいじくり続けるのは初めてかもしれない。すっかり
芯を持っているのが見なくても分かった。
「……ぁ…そこ、好きぃ…っ!」
 そこまで聞いてないのに、とんだ淫乱だよ。
「…へぇ」
 正直な奴は嫌いではないので、お望みどおりこねくり回してさしあげた。
「……っひ、ぁ…っ」
 ほっそりした喉をのけぞらせて、奴の両足から力が抜けたところで、長い長い乳首責め
を終えた。あー、指疲れた。
 よろよろしながらも健気に自分の足で立つのを待って、俺は先程から気付いていたこと
を言ってやった。
「なんかさっきから足に何か当たるんだけど」
 ビクリと身を竦め奴が腰を引くよりも、俺が彼の背に片腕を回す方が早かった。
「ぁ…やめ……っ」
 片手でスカートの裾をつまみ前をめくり上げる。
「…チンコまた勃ってんじゃん」
 分かりきってはいたが揶揄してやると、ふるりと奴の唇とペニスが震えた。
「え?こここうされて、こっちも感じちゃったわけ?」
 スカートを捲り上げた手はそのまま、背に回していた方の手で再び下着の上から胸に触
れる。
「ん…っぅ!」
「お前今どんなカッコしてっか分かる?」
「やめ、て……っ」
 大声を出すわけにも、激しく抵抗するわけにもいかず、あっさり俺の胸に背を預け、鏡
の方に身体を向けられてしまった。
「……っ!?…」
 黒髪の少女が、サイズの合わないブラの上から胸をまさぐられ、むき出しのペニスを鏡
に見せつけている。
「…恥ずかしい……」
 蚊の鳴くような声でささやいて、拘束されていない両手で自分の顔を覆ってしまった。
もったいない!
 胸を撫でていた手をポケットに忍ばせ、低く命じた。



106 名前:偽装彼女の中の人 mailto:sage [2007/12/31(月) 07:36:57 ID:LJCDmEq1]

(本文ないです)

やっとこ休みなのでちょぼちょぼ投下します。

感想ありがたくいただきつつネタにしますw
下着屋編が長くなってしまったので、とりあえずの予定には入らないのですが、可愛い服
ネタも書いてみたいので、あれば次の参考にさせていただきます!


改行など読みづらいところあったら突っ込んでください。
(自分が気にしないのでいまいち読みやすい基準が分かっていないので)


107 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/31(月) 09:14:55 ID:s+muv/GF]
GJ!!
支援&保守!



たっちゃった…




108 名前:偽装彼女(1/2) mailto:sage [2007/12/31(月) 10:17:54 ID:LJCDmEq1]


「手ぇ下ろせ、鏡見ろ」
 有無を言わせぬ口調に、彼が半泣きで言う通りにしたところで、
 シャラーン、と間抜けな電子音。
「なっ…!?」
「記念撮影」
 シャッター音に負けないくらい軽薄に笑い、痴態のバッチリ撮れた画面を無理やり見せ
つけてやった。
「っ…やだ、ぁ…」
 小さく悲鳴をあげ、俺の腕の中で身をよじる。
 でも命令の上塗りはされていないから俺の手を払いのけることも、自分の痴態を隠すこ
ともできずに、奴はただいやいやをするように首を振り、濡れた目やペニスから涙をこぼ
すだけだった。
 あんまり部屋汚したらやばいよなあ。
 そう思って俺は足で須藤のスポーツバッグを寄せた。
「ちょっと持ってろ」
 染み付くぞと脅して自分でスカートを上げさせておき、相手のバッグの中から目当ての
ものを引っ張り出した。
「…っ!何、して……?」
 半泣きしつつも、奴が咎めるような声を出す。うるさい、俺だって好き好んで野郎の使
用済みパンツなんか触んねーよ。
 色気のかけらもない黒の綿ボクサーを、我慢汁で濡れ濡れの亀頭にかぶせるようにして
竿に巻き付ける。
「大好きなトコいじってやるから、チンコから潮噴けよ」
 言って、今度はブラの上から乳首を責めてやった。
「…っぁ、んっ…ん!」
 乳頭に柔らかな裏地が擦れる度に須藤は身じろぎし、限界の近いペニスがパンツ越しの俺の手にしごかれる。
 耐えられないのか俺の腰に当たっている奴の薄い尻がもじもじと動いた。そこ俺の息子
だっての!
「や…でちゃ、う……」
「だから出せって」
 やらしい格好見ててやるよとささやきかけると、倒錯的な快感に黒い目の焦点が揺らい
だ。
「あっぁ……っ!」
 自分でスカートを捲りあげたまま、ほとんど乳首と言葉責めだけで、鏡の中の少女は果
ててしまった。
 ビクンと身を強張らせる度に、彼のペニスを包んだ下着に生暖かい精液が噴き上がるの
が伝わる。
 射精が終わり、あらかた熱が引いてから須藤を突き放した。
 力なくその場に座り込む奴の目の前で、彼自身の精液を受け止めた下着を広げてみせる。
「うわすっげ」
 ドロッとした白濁が、布地に模様を作っていた。



109 名前:偽装彼女(2/2) mailto:sage [2007/12/31(月) 10:21:13 ID:LJCDmEq1]


「あーあー、きったねえの」
 わざと言うのにも気付けず、むき出しの尻を絨毯に乗せたまま恥じ入るように俯いてし
まう。スカートを掴んだままの手が、羞恥に小刻みに震えていた。
「もうコレ、穿いて帰れないよなぁ」
 汚れが室内に付かないように注意して下着を置くと、絶望的な顔をする奴に笑いかけて
やる。
 着てないものも含めて、壁のフックに丁寧にかけられたブラのハンガーを、一つ取る。 そして、
「はい、新しいの」
 言って、今着けてるブラと対になったパンティー(精液付けた野郎の下着がパンツなら、
レースとリボンで飾られたこれはまさしくパンティーだ)を突き付けてやる。当然、奴は
面食らった。
「え…?だってこれ」
「いつまでココにいるんだよ、乗り込まれるぞ」
 思わず受け取った、値札が付いたままのそれに彼は戸惑いをみせたが、追い立ててやる
と諦め良く、一度足を入れるところを間違えてから身に着ける。
 捲れ上がったスカートはそのままに、白とピンクのレースやら刺繍やらに彩られた花柄
ブラとそろいのパンティ姿を、須藤は披露してくれた。
「お客様、どこか苦しくないですか〜?」
 おどけたように言ってひざまづき、足下から相手の顔をうかがう。
 羞恥に俯いていた目が俺を捕らえ、見ないでと言いたげにぎゅっと閉じられる。いやい
や、それ丸見えですから。
 その拍子にポロリと涙がこぼれ、初めて見るまともな泣き顔に俺の息子が少し疼いた。
「あぁ〜っと。ココがちょっぴり辛そうですね〜」
 パンティーの前面中央を指して、白々しく言う。
 勝負系ではないとはいえ、決して短小ではない彼のペニスがすっぽり収まるほどには、
布面積は広くない。
 華奢な身体には不釣り合いな、年相応に立派なそれは、濃くはないが黒い毛と共にツヤ
ツヤした薄ピンクの布地に透けて見え、清楚な下着姿の少女に違和感を醸していた。
「お客様、こちらはサイズ一個しかないんですよぅ〜」
「……っつ、ぅっ!」
 ふにゅふにゅの布越しに袋をつつくと、イったばかりの竿にまた熱が下りてきた。お盛
んなことで。
「女の子なんだからガマンしてくださいね〜」
 宥めるように窮屈そうなペニスを撫でてやると、おおげさなほどに彼は身を竦めた。
「ひぅ……っ!」
 勃起はしていないものの、ジンワリとごく小さな染みが付いてしまい、須藤が息を飲む。
 そろそろ潮時だな。



110 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/31(月) 10:56:37 ID:uUTX6hQe]
うおおおおおおしばらく見ないうちに神降臨!!!!
超絶GJ!!
これからも楽しみ

111 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/31(月) 14:46:35 ID:YUPUgmlD]
連日の神投下を今はじめて知った
もう男×女装男のカップルでも良いじゃない!

そう感じた大晦日の午後でした

112 名前:偽装彼女の中の人 mailto:sage [2007/12/31(月) 16:51:57 ID:LJCDmEq1]

(本文ないです)

*誤字訂正です

投下分全体を通して、
「試着室」の殆どが「更衣室」になっていました。更衣室代わりにしてはいかんだろ。
もう下着屋場面少ないですが、以降の投下分は気をつけます。

どっかの更衣室でイヤンイヤンなのも良いよなあとか、変なこと考えてたせいです。
脳内変換お願いします&大変失礼しましたorz

他にも漢変や言い回しがおかしいところがありますが、読み飛ばしていただければ幸いです。



113 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/31(月) 16:55:24 ID:+Vj3nOF/]
山場までお疲れさま&GJ!!!
下着越しに伝わる感触の表現が生々しくていいです

>可愛い服ネタも書いてみたいので
個人的な好みだと、メイド服とか
ゴスロリ系とか。でも、勃ったチンコは
隠れてしまうから責め向きではないかも…
二次女装メイドか…手持ち画像でいいのがないな…
ttp://casmount.no-ip.org/~eroo/php2/src/1199087576864.jpg

114 名前:偽装彼女(1/3) mailto:sage [2007/12/31(月) 16:56:17 ID:LJCDmEq1]


「待ってな」
 言って、俺の鞄のポケットから小さなハサミを出す。枝毛切るのにも、彼女にプリクラ
切るから貸してって言われた時も便利だったりする。
「サキさぁ〜ん!これ着せて行きたいから値札取っちゃうよ!」
 外に向かって怒鳴り、返事を聞かずに奴の後ろに回りブラの値札を外した。
 プチン、とループの切れる音に、うっすら汗をかいた背が硬直する。
「動くなよ」
 刃が肌を滑る感触にも感じる敏感さは非常に興味深いが、それを楽しむには時間が無い。
 パンティーの値札を取るべく軽く後ろを引っ張ると、胸とペニスにばかりかまけて気付
かなかったが、ぷりんとした白い尻が直に見えた。
「良いカタチしてんじゃん」
「ひゃん!?…っ!」
 からかうように掴むと、不意に高い悲鳴が上がった。
 慌てて口をつぐむが、外にその可愛い声はばっちり聞こえちゃってると思う。
 笑いを堪えながら値札を外し、制汗剤を軽く噴く。寒いけど鞄に入れっ放しで良かった。
 残りのブラと、汚れた下着を入れた奴のや俺の鞄を持って俺は更衣室を出た。
 手ぶらで下着だけ脱いでこられるものなら、やってみな。



115 名前:偽装彼女(2/3) mailto:sage [2007/12/31(月) 16:57:43 ID:LJCDmEq1]


 呆れと興味半分のまなざしで俺を迎えた店員に必要ないハンガーやブラを預け、レジに
二枚の値札を出すとサキさんがウンザリした顔でため息をついた。
「いちゃいちゃしてんの聞こえてたわよ。主にアンタのヤニ下がった声」
 カップとよくあるデザインにふさわしく、手頃な値段が表示される。メシも食わずに別
れてきたから、大して痛くない出費だ。
「マジ?やだなー聞こえないふりしてよー」
「本番行っちゃわないかハラハラしちゃったじゃない」
 冗談めかして言っているが、「絶対にやるんじゃねえぞ」と目が訴えてる。
 お釣りを受け取ったところで、元通りセーラーを着て本人が出てきた。寂しがりの彼女
みたく俺を見つけてレジに駆け寄ったが、俺が財布を手にしてるのを見てオロオロする。
「あの、わたし…の鞄……」
 嫌がらせの小道具代をみずから払おうとするなんて、これ以上弱みを握られたくないの
か、筋金入りの真面目というか天然なのか。
 笑いだしたいのを堪えて、優しい彼氏の顔を作ってみせる。
「せっかくだから俺にプレゼントさせてよ」
「そうよ気にしない気にしない。この子いっつも女の子に払わせてんだから」
「ちょっとサキさん、一言余計」
 事情を知らないサキさんにまで逃げ道を阻まれ、初々しい「彼女」は困った顔をした。
「…ありがとう、ございます」
 恥辱に赤らんだ顔を見られたくないのか奴がペコリと頭を下げると、巨乳(というか肩)
を震わせてサキさんが悶える。小動物系に弱いのか、この人。
「またいらしてくださいね」
 顔を上げた須藤には無駄に爽やかな姉御笑顔を見せて、支払いをした俺には釘を刺すよ
うな笑顔を向けてきた。
 こーゆータイプには気をつけないとな、俺。



116 名前:偽装彼女(3/3) mailto:sage [2007/12/31(月) 16:59:31 ID:LJCDmEq1]


 店を出て歩きながら、俺はスポーツバッグのポケットに入っていた須藤の携帯を勝手に
取り出し、俺のアドレスを打ち込み送信した。
 本人はというと、上半身にまとわりつくブラや窮屈なパンティーが気になるのか、しき
りに襟やスカートの裾をいじっている。まぁどうせ後で気付くだろ。
 俺の携帯が奴のメアドを受信したところで、駅が見えてきた。
「どっかで着替えて帰るの?」
 顔を上げる須藤の背景は薄暗く、赤みの引いた白い頬がきれいな曲線を描いていた。
 無言でうなずく奴に、ずっと預かっていたスポーツバッグを差し出す。
「明日予定ある?」
「……用件なら今ここで言え」
 うわっ、可愛くない!とてもその、ぷりっぷりの唇から出たとは思えないセリフ!
「…正直に質問に答えないと、返さない」
「………ないよ」
 予定のない日曜日に、塾にも何も通ってないらしいこいつは何してるんだろう?
「あっそ」
 鞄を奪い取る須藤は、長かった拷問に肩を落とした。
「……どうしたらいいんだ」
 わずかに内股のまま、とぼとぼ俺の横を歩く彼に、俺はにこやかに告げた。
「じゃあそれについては今夜メールすっから!気をつけて帰れよ!」
 駅に入ってく俺を、返事の代わりにセーラー美少女の恨みがましい目が追った。
 さて、寝る前までに今日の「記念写真」と一緒に送るメールの文面を考えなくては。
 デートにはアフターフォローが肝心だ。



117 名前:偽装彼女の中の人 mailto:sage [2007/12/31(月) 17:12:13 ID:LJCDmEq1]

(本文ないです)

ここまでが土曜日で、次回からが日曜日編です。

早く目的達成せねばとアワアワしているうちにスレ占領してしまってますが、どうぞ他の
書き描き手さんもお願いします。


保守や感想ありがとうございます!

>>113さん
普通系の女の子の格好させてアレコレとか考えてましたが、メイドやロリという大好物を
忘れていました!ありがとうございます。
あえてブツが隠れる服着せるのもまた良しですな!
上手く絡まるよう妄想してきます。





118 名前:名無しさん@ピンキー [2007/12/31(月) 17:19:01 ID:amyn4Kzs]
imepita.jp/20071227/464070

119 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/31(月) 18:25:28 ID:hvcpFIJv]
下着屋編素晴らしかったGJ!
俺も友人から誕生日プレゼントに下着上下貰ったけど毛がはみ出るんだよなあ
どうしても下に引っ張られるし

120 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/31(月) 18:30:35 ID:+Vj3nOF/]
はみ出た分はちゃんと剃ってお手入れしましょう

121 名前:偽装彼女の中の人 mailto:sage [2007/12/31(月) 23:30:38 ID:LJCDmEq1]

(本文ないです)

これから投下予定の「日曜日編」はエロまでの前フリというか、お膳立てが長くなってし
まったので、今回投下分はエロっ気がほとんどないです。ご注意を。


>>113さん
申し訳ないです、
せっかく画像つけてくださってたのに、スクロールしきれず見逃してましたorz(携帯)

メイドさん画像ありがとうございます!
下着屋編ではまさしくああいうのイメージしてたので、妄想が現実に!?な気分です。

さらに、白ニーソにあえてのロングスカートに何か目覚めそうです、感謝です!

メイドやロリなど、フリフリ資料があまりないので、ありがたくおかずに…いえ、参考に
させていただきます。


今日は休みだったので多めに投下できたのですが、明日以降はぼちぼちになりそうです。
保守ありがとうございますた&良いお年を!


122 名前:偽装彼女(1/3) mailto:sage [2007/12/31(月) 23:32:40 ID:LJCDmEq1]


 日曜だってのに、これでもかってくらい学生がいて、うざったい。
 ちんたらだべりながら歩きタバコしている浪人生集団を追い越し、ぶつぶつ単語帳を捲
る現役生を舌打ちで退かし駅に向かう。
 普段なら踏切を渡って帰るのだが、今日は定期を使って構内から反対側の改札口に出た。
 塾も店もろくにないので、地元住民しか使わない小さいそこは例によって寂しく、セー
ラー襟の揺れる細い背中はすぐに見つかった。
「待たせたっ?」
 駅の中から来るとは思わなかったのは、心底驚いたかのように奴は振り返った。
 肩まで伸ばしたサラサラの黒髪、人形めいた白い肌に、ぱっちりした睫毛の濃い目や滑
らかな紅唇といったパーツが絶妙なバランスで配置された面。そして、
「…待ってない。あと三分ある」
 それらをすべてぶち壊す、無愛想というか、感情を押し殺したような細い声が、俺を迎
えた。
 赤いスカーフも可愛らしいセーラーに大きめのカーデを羽織った美少女を、誰が須藤豊
だと…俺の同級生である、優秀な男子生徒だと思うだろう。
「あっそう。じゃあ三分早く行くか!」
 思い詰めた顔で何か言いかける相手を無視して、たったか駅を出る。どうせ振り返らな
くたって、折り上げたスカートの裾を気にしながらついてくるだろう。
 実際角を二つ曲がる頃には、須藤は黙って俺の隣りを歩いていた。



123 名前:偽装彼女(2/3) mailto:sage [2007/12/31(月) 23:34:27 ID:LJCDmEq1]


「午前中、出かけたのか?」
 人通りがないので、普段と変わらない静かな声で彼は尋ねた。男にしてはやや高い、ハ
スキーな女の声にも聞こえる声音。
 閑静な住宅街で本題に入るのは諦めたようだ。
 うっかりご近所さんと遭遇したらまずいので、言葉遣いについては目をつぶってやる。
「授業だよ、予備校の」
 トートバッグから参考書をチラ見せる。
「まあ塾も通わないで百点とっちゃう須藤君には関係ないな」
「っ……そんなこと、ない」
 名前を呼ばれたところでビクリと肩を震わせたが、小さく言い返して来た。
 黙り込むだけだと思ったので、ちょっと興味が湧く。
「……へえ。なんで?」
「…塾は通ったことあるけど、合わなくて止めた。それに」
 言いよどむ須藤に「それに?」と促す。
「受験は知らないけど、定期試験はやったところが出るから。お前だって授業で答えられた単元の課題は出してるじゃないか」
 授業はほとんど寝てるから、予備校でやったとこしか分かんないんですけどね。
 面白くなさそうな顔でクラスの課題ノートを集めながら、そんなとこまで観察してくだ
さってたんですか、このミニスカセーラーな優等生君は。
 学校でその顔以外には特に自己主張することのないこいつに、委員会の先輩まで黄色い
声を上げる理由が少し分かった。
 それにしても、高潔な人格に趣味の良さは伴わないのだろうか。
「は?じゃあ俺もやればお前レベルくらいにはなれますよってこと?」
「うん」
 真面目くさった奴の表情に、学校に居るような気分になり腹が立ったので、世間話を終
えることにする。
「『宿題』はしたか?」
「………した」
 俺の声音に気付いて奴は頬を染め、視線を逸らした。



124 名前:偽装彼女(3/3) mailto:sage [2007/12/31(月) 23:35:30 ID:LJCDmEq1]


 昨晩、記念写真と共にメールで送った「宿題」は二つ。
 昨日と全く同じ格好で待ち合わせることと、多分これが今涙目になるほどキツかったん
だろう、
「あそこがツルツルだと、余計気分出るだろ?」
「……っ」
 意地悪く耳打ちすると、たまらず彼は俯いた。だから、言われた通りやっちゃうのがい
けないんだって。
「かわいーなぁ、俺のためにオシャレしてくれたんだ」
 当たり障りのない砂を吐きそうなセリフを言って、腕を回した肩を軽く叩いてやる。
「っ……やめ、」
「て?」
 怒ったように払いのけてきたが強引に肩を掴み、赤く染まった目元を見て言う。
 少しの間睨み返してきはしたが、きゅ、と唇を噛みしめ視線を下向けた。
「…やめて……」
「はい、わかりました」
 あっさり手を放してやると、紺ハイソを穿いた足が少しもつれた。



125 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/31(月) 23:53:03 ID:+Vj3nOF/]
今年最後のup、ご苦労さまでした。
「お手入れ」に対応してすぐに剃毛プレイに
応用する所など流石です。
やっぱ女装Mっコはツルツルじゃなきゃね…GJ!

メイドでもう一枚:
ttp://casmount.no-ip.org/~eroo/php2/src/1199112446803.jpg

セーラー服と、悔しさと恥ずかしさが入り交じった表情が
この物語の主人公を連想させたので:
ttp://casmount.no-ip.org/~eroo/php2/src/1199112510238.jpg

126 名前:偽装彼女の中 mailto:sage [2008/01/01(火) 00:26:38 ID:NcmPPqIW]

(本文ないです)

>>125さん

新年早々にだましてしまい申し訳ない。剃毛はもともと打ってたので、レスを見て「ウフ
フ、じゃあこれ頂きね」とやったわけではないですorzそんな字書きになりたいものです。

剃毛も萌えなので、タイムリーにお手入れレスがあるのを見て「よっしゃ」と思い昨日中
に投下しましたw


プレイの一環としての剃毛も機会があれば書いてみたいです
(今のキャラじゃなくても、「メイドのたしなみなのだぞ」「ああっ」みたいなw)


携帯のためか、PCビューアーでもちょっと開けないのですが画像?もありがとうございます。
とても気になるので、見られるようにもう少し頑張ってみます。



127 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/01(火) 01:07:08 ID:3GHthvG5]
>126
それは失礼しました。
画像縮小して、イメぴたに登録しました。
(ていうか、イメぴたの場合はもしかして画像縮小すら必要ない?)
ttp://imepita.jp/20080101/039090
ttp://imepita.jp/20080101/032360



128 名前:偽装彼女 mailto:sage [2008/01/01(火) 11:50:03 ID:NcmPPqIW]


 大音量でCDかけたまま出かけるなんて、マジありえないんだけど。しかもご丁寧にオー
トリバース。
 兄貴の部屋でがなり続けるコンポを消してから、廊下に突っ立っていた須藤を奥の俺の
部屋に入れた。
 靴の多い玄関を物珍しげに眺めてたので、聞いてみたらやっぱり一人っ子。
 無理やり連れて行かれた俺の家に上がる時でさえ「お邪魔します」とか小さく言うのを
見て、昨日のレジでのことを思い出した。
 お茶菓子出すようなしつけはされてないので、喉が渇いてないか聞いただけで、カーペ
ット張りの床に座る。
 俺の向かいに腰を下ろしかけて短いスカートの中が見えるのに気付き、ぴったり合わせ
た膝からそろりと正座をする須藤の頬が上気する程度には、今日は寒くなかった。
「パンツもちゃんと穿いてきたんだ」
「…お前が命令したんだろ」
 むっとしたように言い返してくる。なんだよ、そんなにサキさんに嫌われたくなかった
か。
 なけなしの虚勢を張られるのも、こちらが優位である限りは可愛いものなので悪くない。
「へぇー……でもお前、チンコぎゅうぎゅうで染み付けてなかった?ほら、前んとこに…」
「洗ったに決まってるだろ!」
 昨日の試着室でのことを思い出したのか泣きそうな顔をして怒鳴る。元が上品なので怒
鳴るといっても吐き捨てるような語気だが。
 たしかに、こいつが取り乱すのも分からなくもない。目の前の同級生に乳首いじくられ
てイっちゃうなんて、全国の男子高校生何万人に一人の割合?
 そんな不幸なあちらさんは、元の生活を取り戻すために俺に言われた通り下着から何ま
で女装して、こうして泣きそうになるくらい人生かけて苦悩しているんだろうけど、俺的
には可愛いオモチャかペットがヘソ曲げちゃったよぅ〜どうしよう☆な気分だ。
 自然と、返す言葉も軽薄なものになる。
「洗ったって、自分でやったん?どうせ洗っちゃうんだからって、着けたまま一人でオナ
ニーしちゃった?」
「っ……!」
 女の子と別れる原因の一つでもある、思ったことを残らず口にしてしまう俺の癖を目の
当たりにし、怒りを通り越して呆然としていたが、彼は黙って自分の鞄を引き寄せた。
 反応しない須藤の顔を覗き込むようにして身を乗りだす。
「なぁ、おい…っ!?」
 昨日と同じスポーツバッグから出した何かを、突然目の前に突きつけてきた。



129 名前:偽装彼女の中の人 mailto:sage [2008/01/01(火) 11:50:31 ID:NcmPPqIW]
(本文ないです)

>>127さん

画像わざわざ変換くださり感謝です!

携帯だとメイドさんの方だけ何とか表示されたのですがデータ量が大きく保存できなかっ
たので、これで両方ともオフラインで見られます。

メイドさんはガーターとラッピングなリボンに、セーラーちゃんは表情とない乳いじられ
てるのが萌えますた。

新年に良いものいただけルンルンです。

それでは重ね重ねありがとうございました。


130 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/01(火) 12:56:38 ID:3GHthvG5]
新年早々乙です。
これから何が始まるのか…wktk

131 名前:偽装彼女の中の人 mailto:sage [2008/01/01(火) 22:25:57 ID:NcmPPqIW]

(本文ないです)

今更ですが、あけましておめでとうございます。

これから投下するのは、今打ってる「偽装彼女」の続きではありません。

外出したくせにお参りにもいってないのに、何か和服妄想が舞い降りました。

「偽装彼女」と同じキャラですが、エロ描写のみです。


今年もよろしくお願いします。



132 名前:和装彼女(1/3) mailto:sage [2008/01/01(火) 22:28:31 ID:NcmPPqIW]


 俺が右利きなことと、和服の合わせに感謝する。
「…ぁ……っん」
 後ろから抱え込んだ身体を包む、萌葱色だか若草色だかの振袖の合わせ目から、緋色の
襦袢との間に手を潜り込ませる。
 寒空の下ですっかり冷えた白い頬の上で、ヘアピンから零れたいわゆる烏の濡れ羽色な
サラサラストレートヘアが揺れている。エロ美しい日本万々歳だ。
 本人は認めないだろうが期待にツンと尖った乳首を、俺の指先が襦袢の上からかすめる
と、控え目な喘ぎがもれた。
「っ……くすぐったい…」
「え?直接触って欲しいって?本当やらしいなぁ、お前」
 顔をのぞき込んでやると、紅をのせた唇を震わせて瞳を伏せる。
 外では女にまで振り返られた、楚々とした佇まいをしていたこいつが、こうして同級生
の部屋で言葉責めされてる変態野郎だなんて、誰が思うだろう。
「ノーブラだと気になるなんて、すっかり女の子だよなぁ」
 耳の中に吹き込むようにささやきかけてやると、目の端がかあっと赤く染まった。
「……っゃ、あ…!」
 襦袢の下に指を潜り込ませると、両手で俺の手首を掴んできた。
「どしたん?」
「っあの……座らない、の…?」
 動きを中断して聞くと、おそるおそるといった感じで尋ねてくる。
 汚い部屋とはいえ、足の踏み場も腰を下ろす場所もあるのに、足袋や草履に慣れない足
で歩き続けたからだろうか。そういえば学校にいる時はもちろん、こうしている時も必要
以上に触ってこないこいつが、部屋のドアを背に立つ俺にもたれかかるのがいつもより早
かった。
「うん、もー少しこのまま。寄りかかっていいから」
 そう言われて、はいそうですかと体重を預けることがないから良い。
 直に襦袢の下の肌に触れた俺の手のひらの冷たさに身を竦めても、震える膝で健気に立
とうとする彼だからこそ、落とし甲斐ってものがあるのだ。
 ない乳を持ち上げるように、薄い胸板を撫でまわす。
 帯が当たっている隙間まで指先をのばして腹をくすぐると、抱え込んだ身体がびくんと
跳ねた。



133 名前:和装彼女(2/3) mailto:sage [2008/01/01(火) 22:30:15 ID:NcmPPqIW]


「ひゃっ…ぁ、違……っ」
「何?さっきからおねだりしまくりじゃね?」
 新年早々サカってんの?と苛める口は休めずに、胸を責めていない方の手で、服に合わ
せてアップにしていた相手の髪をいじくる。
 ヘアピンを一本ずつ抜きながら、親指の腹で硬くなった乳頭を押しつぶした。
「ぁ……んんっ…」
 ずっと出していた細く白いうなじを這うように、止め癖の付いた黒髪が降りる。
 気付いているのかいないのか、俺の指の動きに合わせて身体をビクビクさせている須藤
の両足は、すっかり支える力を失っていた。
「ふ……っぅ…」
 下着なんか穿かせてないから、奴が寄りかかると俺の腿に押しつけられる尻の割れ目が
はっきりと分かる。
「ひぁっ!?ん……っ」
 片手をその間に滑らせて尻たぶを揉みしだくと、薄い肉付きながらもぷりんとした弾力
が俺の指を押し返した。
「あぁ……っもう、だめ…っ」
 全然ダメっぽくない声色だったが、一応聞いてみる。
「なに?ケツ掴まれただけでイきそう?」
「…っそうじゃなく、て……ふ、服…」
「服ぅ!?」
 尻揉まれて感じてるのは事実のくせに、窮屈な振袖にケチをつけてきた。こいつは和服
のロマンをまるで分かっちゃいない!
「せっかく本読んでビデオ見て頑張って着付けたんだから、もうちょっとさぁ…」
「ぬ…脱ぎたいわけじゃなくて……っ」
 言って俺の腿に密着した尻をもじもじさせる。あー、窮屈って、そっちの方ね。
「チンコ勃ってんの?」
「………うん」
 少しためらった後、蚊のなくような声で肯定した。
「どれどれ?」
 合わせ目から手を抜き、掴んでいた尻も放すと、力の抜けた身体はズルリと床に落ちた。



134 名前:和装彼女(3/3) mailto:sage [2008/01/01(火) 22:31:49 ID:NcmPPqIW]


「足だせよ」
 傍らに立った俺に言われるまま、膝を伸ばして両足を投げだす。
「…どのへんが?」
 襦袢やおはしょりで何重にも覆われてて、勃つモノも勃てないのだろう。本人の申告に
あるような隆起は、服の上から見る限りはなかった。
 まあ振袖着て勃起する奴に配慮してデザインされているわけがないから、しょうがない。
 犬でいったら腹出して降伏状態な須藤に、俺はもったいをつけるように問いかけた。
「チンコ苦しいんだ?」
「……うん」
「乳とケツ揉まれて感じまくったんだ?」
「っ………」
 答えないまま、もぞ、と腰を動かすが、そのくらいで着物がはだけたら時代劇なんて成
人指定だ。
「答えろよ。違うなら何とかしてやる必要ないだろ」
 品の良い薄化粧を施した面は明らかに狼狽している。姉貴のなのに、ギャルメイクとナ
チュラルメイクとの差激しすぎ。
「女の子みたいにおっぱいとお尻揉まれちゃって、おっきしちゃったんですか?」
「…………ぅん…」
 こいつ自身に変なこと言わせたわけでもないのに、俺の顔を見ることもできないようだ。
すっかり上気した奴の頬に、一足早く桜色を見た。
「そっか。じゃあ見てやるよ」
 安堵したように相手が息をつくのを確認してから、俺は彼の無防備なそこに片足を下ろ
した。
「ここか?」
「ひゃうっ!」
 土踏まずに不自然な感触のあるモノが当たる。
 めったに聞けない面白い悲鳴に、俺はわざとそこを爪先で撫でてやった。
「あれー?どこかなあ?わっかんねえなあ」
「ひゃ…ぁ、やめ、やめてっ!」
 足袋を履いたままの奴の爪先が、ぎゅっと縮こまる。再び足裏で、そこを包むように踏
んでみた。
「何を?」
 かなり適当に足を上下させているだけなのに、痛気持ちいいってやつだろうか。足裏に
伝わるペニスの感触は、萎えるどころか硬く俺の足を押し上げてくる。



135 名前:和装彼女(4/3) mailto:sage [2008/01/01(火) 22:33:54 ID:NcmPPqIW]


「ほら、何をどうすることをやめて欲しいんだよ」
 踵や親指で軽く踏みつけてやると、身をくねらせて必死に言葉を紡ごうとする。
「やっあ…っ、グリグリしないでぇっ!」
 生真面目な優等生が呂律まわらなくなるくらい、目隠し足コキは堪らないみたいだ。
 いいかげん泣き入っちゃいそうな振袖乙女の哀れな姿に、俺は焦らすのをやめてやるこ
とにした。
「ほらよ」
 床に膝をつき、奴の着る着物と襦袢の端を一緒に掴んで、帯はそのままに前を割る。
 ずっと押さえつけられていたペニスが、作られた隙間から勢い良く起き上がった。
「うわすっげ」
 振袖の合わせ目から、服や顔にそぐわない立派なペニスがニョッキリ生えてる図は、違
和感があるなんてレベルじゃない。
 すっかり勃起しきっているそれから溢れた我慢汁が、竿を伝って服の隙間からちらりと
覗く太股まで濡らしているのが見える。
「あー、こんなになってるんだったら早く出してやれば良かったなあ。ゴメンな」
 白々しく謝ってみせるが、長いこと焦らされては中途半端にいじくられた相手はそれど
ころではないようだった。
 須藤の顔を覗き込み、聞いてみる。
「…イきたい?」
「いきたい……っ」
 熱に浮かされたように、俺にすがるように彼は訴えた。
「そうか」
 俺はにっこりと笑って、奴の震える両手をとる。そして、
「ほら」
 下半身よりはマシだがはだけた胸元と、汁を垂らし続けるペニスとに持っていった。
「やってみろよ」
 優しくささやきかけてやると、おずおずと自分からそこへ指をのばす。
「見ててやるから、好きにイってみせろよ」
 重ねて言っても、不安げな瞳が俺をうかがうように揺れる。相変わらず信用してもらえ
てないなあ。
「返事は?」
「………は、い…」
 そろりと動かし始めた白い手が、無我夢中で自身を愛撫するようになるまでは、さして
時間はかからなかった。
「…ん……んっ…」
 片手で自分の乳首をいじくりながら、血管の浮いたペニスを扱く。
 御利益あるんだか分からない破魔矢やお札を買うよりも、こっちのがずっと俺の心を満
たしていた。
「ん、ぅ…っ……ぁあ…っ!」
 着崩れた振袖の間から、美少女の顔をした変態野郎は今年最初の精液を噴き上げた。

(おしまい)




136 名前:和装彼女の中の人 mailto:sage [2008/01/01(火) 22:35:35 ID:NcmPPqIW]

レスが予告よりはみ出てしまいました。新年早々申し訳ない。

良い正月をお過ごしください!


137 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/01(火) 22:48:24 ID:lxS2rAfy]
御利益様です(-人-)



138 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/01(火) 23:13:42 ID:3GHthvG5]
GJ!!
色々な細かい表現がエルくていいです。
なんだかんだ言ってお似合いの
いいカップル(?)な気がするw

139 名前:偽装彼女(1/2) mailto:sage [2008/01/02(水) 22:12:22 ID:TrABMsOk]


 ………一葉さん?
「昨日の代金」
「に…二千四百円なんだけど」
「やる」
 床に両手を突いて腰を浮かせたままの俺を睨みすえて、五千円札を突きつける。
 ムカつく相手を消すお札だったら、たぶん俺は死んでただろう。
 うるうるな瞳に気圧されそうになったが、こんなはした金で立場をイーブンにする気は
ない。
「要らねえよ、そんなもん」
 本音はちょっぴり欲しいけど、そんな色は微塵も見せずに首を振る。
 そうかそうか、奴はすべてをチャラにする取引をするためにここまで来たのか。
 正直それなら下着や剃毛までは従わなくても良いんじゃないかとは思うが、果敢な女装
っ子M心が出ただけだと思おう。
 金で少しは動くだろうと思っていたのか、奴の硬い表情に動揺が走る。それでも正座を
崩すことなくぴったり閉じた太腿を可愛いなあと思いながら、俺はゆっくり携帯を開いた。
「値段分はいいものもらったから」
「!?」
 ここでそれを出されるとは思わなかったのか、かなり焦っている。あんな良いモノを、
今日こいつを呼び出すためだけにしか使わないとでも思ったのか。
「昨日の写真どうだった?自分で言うのも何だけど俺すごくね?」
 昨晩、知ったばかりのこいつのアドレスに送った画像を出して見せると、慌てて顔を真
っ赤にしてそっぽを向いた。
「なんたってモデルが良いからなあ…なあ須藤?」
「っ言…わない、で……」
 言わないでとは何をだろう。女装して入った試着室の中で、ブラジャーつけて猛るペニ
スを鏡に見せつけていたことを?それとも、このことは他の人には…ということか?
「皆にコレ見せたら、何て言ってもらいたい?」
「!?…そんな……」
 とりあえず、こんな写真撮って喜ぶ俺もかなりの変態扱いされて、日頃の素行的に下手
したらこいつが一方的に被害者扱いされるかもしれないんだけど。
 やるわけない脅しに気付けないのが可愛くて、もう少しいたぶろうとは思ったが、
「頼む…何でもするから…っ」
 素敵なセリフを吐いてくれたので、作戦変更することにした。



140 名前:偽装彼女(2/2) mailto:sage [2008/01/02(水) 22:14:01 ID:TrABMsOk]


「…お前に指図する権利なんてねーよ」
 さっきまでとうって変わって冷たく言い放つと、怯えたように見上げて来た。
「お前が勝手にこんなカッコしてチンコおっ勃てたから、事実をそのまま撮っただけじゃ
ねえか。それとも何だ?今もこうしてこっぱずかしい命令ホイホイ聞いてるお前は変態じ
ゃないとでも?」
 絶望の色に塗りつぶされる瞳が、わずかに違うものに揺らいだのを確認して、俺はにわ
かに笑顔を作った。
「あれ?…そうか、『何でも』ってことは、コレとかを皆にバラしさえしなければ、ずっ
とお前、俺の言うこと聞くわけ?」
「はぁ!?何勝手なこと言って……え?」
 わざとらしく傷ついた顔を向けると、思いっきり狼狽した。
 数秒前には、他でもない俺に変態だのなんだの詰問されていたくせに。
「そっかぁ、俺騙されちゃったんだあ……じゃあ、俺もコレをどうしたって構わないよな?」
「………!」
 「記念写真」の映る携帯を手にニッコリしてやると、色を失った唇が震えた。
 どうした学年首席!?外でこいつに言われた通り、俺もやればできる子なのか?
 内心固唾を呑んで見守っていると、何か自分の中で色々闘ったっぽい須藤はガクリと下
を向いた。
 ふるふると肩を震わせ、搾りだすような声を発する。
「…ゅ…言うこと聞く、から……」
 セーラー美少女が正座して俺に奴隷宣言しちゃうなんて、どうしよう、ムービー撮れば
よかった!
 そんな不謹慎なこと考えてるとは知らずに、奴は黙ったままの俺を前に頭を垂れている。
 彼の覚悟なんて知ったこっちゃないので、俺は朗らかに笑いかけた。
「そう?じゃあこの画像は俺とお前で厳重に保管しようなぁ!」
 他に何か方法はなかったのか、何か間違っていないかとグルグルしてそうな秀才の顔を
上げさせる。
 涙の溜まった黒い瞳に映る自分の笑顔を確認して、俺は高らかに命令した。
「それじゃほら、早く俺の言うこと聞けよ」



141 名前:偽装彼女の中の人 mailto:sage [2008/01/02(水) 22:15:58 ID:TrABMsOk]

(本文ないです)

女装っ子に新しく着せる衣装の色なのですが、
ショッキングピンクと紫、どちらが良いでしょうか?
ご希望あれば教えてください。

特に回答なくてもどちらかにしますので、もしあればよろしくお願いします。



142 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/02(水) 22:43:06 ID:1AjdV1XG]
どういったデザインか良くわからないけど、
とりあえずショッキングピンクに一票

143 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/02(水) 23:26:31 ID:frocNI/0]
GJ!
むずかしいが、ピンクで

144 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/03(木) 01:06:33 ID:HLpHazmQ]
ここは紫だ

145 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/03(木) 02:15:42 ID:NpFd5nYG]
ピンクも捨て難いが、ここは紫に一票

146 名前:名無しさん@ピンキー [2008/01/03(木) 17:00:27 ID:b0n3pPyx]
ここは紫で

147 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/03(木) 22:06:46 ID:8GkMVusl]
淫靡な感じがするので、ここは紫



148 名前:偽装彼女(1/3) mailto:sage [2008/01/03(木) 23:45:59 ID:vLd5415c]


「上脱いで」
 狭い俺の部屋で向かい合わせに座ったまま、昨日と比べても一番優しく命令する。威圧
しなくとも、彼が自分から「言うことを聞きます」と言ったからだ。
 しかし、あまりに近い距離に須藤は早速躊躇した。
「こ…このまま?」
「そう。そのまま」
 片膝立てて頬杖をつく。気分は特別来賓席。
「早く」
 急かされて渋々、上着のボタンに細長い指をかけた。
 スカートの中が見えないよう正座したまま慎重に片腕ずつ抜いていく。丈が長いので尻
と足の間に挟まれた後ろ身頃は膝立ちになって脱いだ。
 昨日は鏡に向かって精液噴いたり、それでも足りずに売り物のパンティーぱつんぱつん
にして汁垂らしたりと、今パンチラするよりずっと恥ずかしいモノを見せてたくせに。
「昨日より胸あるんじゃね?」
 パッドが重なった部分がほんの少し布地を持ち上げていた。
「揉まれるとでかくなるって言うよなあ」
「……っ…」
 ニヤニヤする俺にしつこく乳首責めされたことを思い出したのか、小さく身震いして彼
はそっぽを向いた。まあ悔しそうな恥ずかしそうなお顔は俺から丸見えなんですけどね。
 赤いスカーフを抜いたあたりで、カーデより下を脱ぐところは店の試着室でも見てなか
ったことを思い出す。
 脇のファスナーを緩めて頭からかぶる型のセーラーみたいで、裾に両手をかけた時にち
らりと俺を見た。
 俺が手を伸ばしたらどこでも触られてしまう距離で、周りが見えない無防備な時に変な
ことされないか心配なんだろう。どんだけ信用ないんだ、俺。
「寒いならエアコン入れるけど?」
 「早くしろ」って直接言うよりも、匂わせる程度の方が強制力はあるみたいだ。
 悪代官の前で帯を解く生娘みたいな覚悟を白い面に浮かべて、奴は俺の目の前でセーラ
ーの上を脱いだ。



149 名前:偽装彼女(2/3) mailto:sage [2008/01/03(木) 23:47:51 ID:vLd5415c]


 腕を抜こうとしてもぞもぞ身体を動かすのに合わせて、ふりふりと腿の上のプリーツが
揺れる。
 薄く筋肉がのった脇腹に、折り上げたスカートのウエストが見えた。
 どうせ駅の多目的トイレででも着替えたんだろう。鏡の前で昨日俺にされたようにスカ
ート折り上げて、同じように興奮していたんだろうか。
 カーデやスカーフの上に脱いだ服を置いて、彼は試着室での時と同じように、サイズの
合わないブラジャー姿を披露してくれた。
「家でも着て遊んだりした?」
「…っ誰が…っ!」
「だってお前、そのためにあそこのスーパーまではるばる行ったんだろ?」
 ガバガバのカップから覗く、まだ色づいていない乳頭を眺めてやってから、黙り込んで
しまった彼に「それも脱げ」と言った。
 うなずいて、でも恥ずかしげに長い睫毛を伏せて、奴はブラの肩紐を伸ばして片腕を抜
いた。
 ………はい?
 もう片腕のも外して、あまつさえアンダーを両手でつまむ。
 おいおい、そのままずり下げる気かよ!?
「……?」
 俺の奴を見る視線が変わったのに気付いたのか、けしからん手はそのままに怪訝そうに
こちらを見てきた。
「…あのさ」
「うん」
「念のため聞いとくんだけど、どうすんだよ?」
「…お前の言う通り脱ぐんだよ」
 何言ってんだこいつって顔をするが、いやいや、それこっちのセリフだから!
「いや、だからさ、もしかしてそのまま下にずらしてグルっと回してホック外す気?」
「……何か問題でも?」
「大ありだよ!」
 わけ分かんねえといった顔をしてくるが、逆になぜ分からないのかこっちが聞きたい。
「こうさ、後ろ手にこうやって外すのが良いんじゃん!」
 熱心にジェスチャーまでつけてやったのに、対する相手はさっきまでの羞じらいはどこ
へやらな冷めた目を向けてくる。
「そんな、お前の勝手な趣味に合わせる理由なんて……」
 ほほ笑む俺と携帯を見て、整った顔がひきつる。
 あるんですよね?須藤君?
「…っ……」
 そんなうるうるの瞳で睨まれましても。
 「くやしいっ…こんなヤツなんかに…!」と思っているのが手にとるように分かるが、
彼が自分から言うことを聞くのを待つ。ビクンビクンとなるのも時間の問題だ。
「…か……身体固いから、届かない…」
「あっそう。じゃあ頑張りな」
 にべもない俺の言葉を、唇を噛んでしばらく恨みがましく反芻してから、奴は肩紐を元
に戻した。








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