- 388 名前:名無シネマ@上映中 mailto:sage [2007/01/22(月) 19:27:40 ID:GVhOZJj/]
- 僕は、心のどこかで、裁判官なら分かってくれると信じていた。
どれだけ裁判が厳しいものだと自分に言い聞かせても、本当にやってないのだから、有罪になるはずがない。 そう思っていた。真実は神のみぞ知る、と言った裁判官がいるそうだが、それは違う。 少なくとも僕は、自分が犯人ではないという真実を知っている。 ならば、この裁判で、本当に裁くことができるできる人間は僕しかいない。 少なくとも僕は、裁判官を裁くことができる。 あなたは間違いを犯した。僕は絶対に無実なのだから。 僕は初めて理解した。 裁判は真実を明らかにする場所ではない。 裁判は、被告人が有罪であるか、無罪であるかを集められた証拠で、取り敢えず判断する場所に過ぎないのだ。 そしてボクは取り敢えず有罪になった。 それが裁判所の判断だ。 それでも・・・それでもボクはやってない。
|
|