- 640 名前:名無シネマ@上映中 [03/12/06 20:20 ID:uQPuO2yT]
- この映画で一番嫌いだったのは
「サムライは滅んだ」というような印象を受ける設定が大嫌いだ サムライは滅んだのではなく、自らその地位、特権を捨てて中央集権国家作りに 協力したのだ。 しかも新政府の役人も殆どサムライ出身者だったし、明治維新すらサムライによって 起こされたものだ。 この映画にも西洋的思想が見え隠れする。 時代が変わり、封建制が消えるとなると、それは革命だ。 革命となると、それに反対する勢力がかならず出てくると言う西洋的な革命史だ。 しかし、日本の革命と言うべき明治維新は西洋の革命とは大きく異なる。 フランスの学者パンゲが言ったように、「明治維新はサムライの切腹だった」のだ。 欧米列強から日本の独立を守るためには 従来の封建制度では太刀打ちできない。 そのためには中央集権国家が必要だ。 そこでサムライ階級が自らの身分を捨てたのだ。 それが明治維新だ。 西洋で言う革命は他の階級が、他の階級を滅ぼすことだった。 自分の地位、名誉、特権を自ら捨てたことにより発生した革命など世界史には存在しない。 その例外が明治維新なのだ。 サムライは日本のために自らの地位と特権を捨てた。それが明治維新だ。
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