- 597 名前:泥酔論説委員 ◆cPNLwLxWRE [2005/12/26(月) 22:15:05 ID:jhZJqD5v]
- >>589
メディアでは全く報じられていませんが、構造計算書なるものをあまり重 視してこなかった、ということを言いたかったのです。 「偽装を見抜けなかった」というよりも、構造計算というのは建築確認を 取るために必要な添付書類ぐらいの認識でしかなかったのではないか という話です。 そう理解すると、構造設計の地位やフィーの低さ、そして行政や検査機関 がスルーしてしまった理由が自然とわかるはずです。 設計の世界で、構造屋さんは設計の「結果」を裏書する役割でしかなく、 真っ当なデザインをやっていれば耐震強度はちゃんと確保できているという 意識があったのではないかと思うのです。 極論を言えば、構造計算なぞ設計のオマケであるぐらいの気持ちだったの でしょう。 姉歯氏について言えば、構造設計で負いきれなかった部分を偽造でカバー したのだと考えてます。 彼の設計の腕が悪いのか、それとも受注を抱え込んで時間がなかったのか、 それはこれから詳らかにされるでしょうが、いずれにせよ計算の帳尻が合わ ないので誤魔化しちゃったということです。 木村建設が得意としていた大型型枠工法ってのは、同じ構造で上層まで伸 ばしていけばいいだけで(つまりマッチ箱を重ねていくだけのまっ四角な建物 になります)、構造計算は比較的容易だとされています。 そもそも構造計算とは一体何か、ここに問題の本質があるのだと思います。
|
|