- 663 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2009/07/24(金) 13:47:43 ID:am61ZKyh0]
- >>661
> >>657 > >「天才」概念の比較的遅い成立について触れていない本なんてあるの? > 詩学的な悲劇を伴う天才概念と、イデアの超越性は話が別でしょ。 そこまで気付いていながら、なぜ元の議論の文脈が「クリエイター」の話であり プラトン的なイデアの話ではない、ということが理解できなかったのか不思議でなりません。 > それこそ話を大雑把に混同し過ぎだと思う。 > 直接の天才概念が比較的遅い成立だというのはよく知られた事実だとして、 > 芸術そのものの特殊化はかなり早い段階から始まっていることは今や歴史上の通説です。 これも同じこと。 某宗教団体風の文体で冗談めかしたつもりかも知れないけれど、 少なくとも、artにつながる言葉であるarsが、今の意味での芸術の意味を持ったのは かなり後だし、ギリシャ語のtechneは、どこまでも技術(知)ですよ。 今で言う芸術にあたるものは、その一部門に過ぎない。 そしてプラトンの美についての議論は、ルネサンス以降の芸術の対象としての美とは異なるものです。 > 逆に、ポスト・モダニズム的な「近代の極端な特殊化」にあなたは毒され過ぎだと思うよ。 > 天才、個性、恋愛、崇高、これらがごく近代的な現象に過ぎないってのは、 > ポスト・モダニズムが強調し過ぎて行き過ぎた話で、冷静に歴史を分析すればかなり古くから歴然としてそこにある。 ろくに勉強もしていないことが丸分かりですねえ。 ingeniumに「天才」という概念がいかにこめられていくか、という分析は ポストモダニズムとは何の関係もない歴史研究として出てきたものです。 > >「芸術家」が誕生するのは16〜17世紀以降の話だし > たとえば、紫式部が何故最古の物語作家とされているか、を考えただけでも分かる話。 > 芸術家や作家の成立は16−17世紀以降とといった短い歴史しか持たないものじゃない。 一応、紫式部を「芸術家」や「作家」と書かずに「物語作家」と書くあたり職業的な倫理観はあるのでしょうか。 でも、そのあとで「芸術家」を出してくるあたり、そうやって併置すれば知らない人は論証なしで誤魔化されると思ってるわけ? > >19世紀ぐらいの美学史や芸術学の通説ではあっても、20世紀後半以降の通説じゃないでしょ。 > >最近の教科書なら、普通は、古代と近世の違いを嫌なほど強調してるよ。 > というか、今やむしろあなたの方が古い。90年代の議論だよそれは。近代特殊論は現在ではむしろ批判されてる。 最初は通説、と言っていて、今度は「近代特殊論は現在ではむしろ批判されてる」と書くあたり 支離滅裂ですね。 近代的な意味での「芸術」の成立についての議論は、 別にポストモダニズム的な議論とはそれほど関係なく発展したものですし 今でも概念や概念をとりまく社会的な装置についての歴史的な研究については、否定されていませんよ。 少なくともプラトンから連綿と続く芸術の伝統なんてトンデモ理論が通説になっている場所なんてしりませんけど。
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