- 219 名前:右や左の名無し様 mailto:sage [2020/10/24(土) 02:02:13.64 ID:yHfX1hN30.net]
- 俺はアントニー・スミスのナショナリズムの議論が足場になると思ってるのだけど、
たとえば、そこでは「あらゆるネイションは十全な自己表現と自治を必要とする」と謳われている。 これはナショナリズムの中核的教義群の中の一つ。 そこでも確かに忠誠概念が中核になってはいるのだけど、 素朴な郷土愛(愛着、郷土)と地続きであるような部分とか、これも中核だと謳われているからね、 上記の十全な自己表現の中にもやはり愛は少なからず含まれるものなんじゃないのかな。 だから忠義・忠誠概念と愛を「分断」して愛国心なんてというようなノリでやるのは、 俺はちょっと納得できないな。 そういう議論の枠組みで、ナショナリズムと愛国心(パトリオティズム)や国家という概念は はっきりと区別されるべきだという議論(コナー)にスミスは反対している。 中野さんはそも忠誠心(?)・忠義心と愛国心を分けているからコナーの議論とも中身は違うのだけど、 それだとホブズボームよりの議論になってしまうんじゃないのかな。 そういうのもいろいろひっかかるところだよ。
|
|