- 503 名前:右や左の名無し様 mailto:age [2015/10/11(日) 20:39:51.19 ID:tJQFkkuo.net]
- 加えて動画では、今日のポストでもそうですが、「シラス・ウシハク」の話が出てきますね。
この話、氏の十八番のようです。確かに氏の言うとおり、この二つが区別されていたという説が 以前から唱えられているようです。 しかし、天皇の統治の実態がいわゆる「シラス」というものであったかどうかは疑問です。 たとえば雄略天皇は次々と皇子を殺し、人を処刑し、地方豪族の妻を奪ったりしたとか、 武烈天皇は女性に残虐行為を働いたりするなど、暴君であったと記紀に伝承があります。 無論これらは政治的意図があって残された記述である可能性もありますが、 少なくとも古代において「天皇は常に民の幸せを願って云々」という感覚はなかったのでしょう。 やはり天皇にも名君・暴君がいたという認識であったということです。 ここから考えれば国譲りの「シラス・ウシハク」も、仮に氏の言うとおりの使い分けがされていたとしても、 「天皇の統治正当化のための方便」と考える方が妥当です。 上述の武烈天皇の極悪エピソードは、次の血統が離れていた継体天皇の統治を正当化するために作られたという説もあります。 同じように考えれば、天下り前の葦原の中つ国は不幸であったと描かれるのは自然なことだと考えます。 もっとも、天下り前の日本もそんなに悪いようには描かれてはいませんが。 ともあれ、小名木氏の「シラス国は日本古来の形である」というのはファンタジーであると思います。
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