- 228 名前:考える名無しさん mailto:sage [2021/11/18(木) 10:04:25.43 0.net]
- ニーチェの著作を読むとき、これまでそれぞれ別々の訳者による日本語訳を
ときどき参照してきたが(対照しながら全文を読むというのではなく)、 ニーチェがよく用いる»schonen«という表現に、いずれの訳者も ことごとく不適切な日本語訳を与えている。これは、»schonen«という 表現が何ら特殊な哲学の専門用語ではなく、ニーチェが何かそれを 独特の用法で用いているというわけでもなく、ごく日常的に使われる ドイツ語の表現であることを考えれば、とても奇妙であるとともに、 ニーチェの著作を日本語で理解することを困難にしているのかをはっきり として示している。結論を先に言えば、ニーチェの著作を日本語に訳して きた人々は、多くの場合、ニーチェが何を言おうとしているのかを 日本語で考えようとせず、ドイツ語を日本語に置き換えようとしているだ。
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