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【イスラム哲学】井筒俊彦を読む



1 名前:考える名無しさん [2017/05/24(水) 21:31:52.49 0.net]
井筒俊彦(1914-1993)スレ

143 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/13(水) 07:36:08.77 0.net]
>>134
井筒は、混沌(カオス)と秩序(コスモス)の関係をどのようなものだと考えていたのですか?
具体的にどのようにその関係を記述していますか?

144 名前:考える名無しさん [2017/09/13(水) 11:47:24.55 0.net]
クルアーン第9章5節
神聖月があけたら、多神教徒は見つけ次第、殺してしまうが良い。
引っ捕らえ、追い込み、至る所に伏兵をおいて待ち伏せせよ。
クルアーン第2章第193節
「宗教が全くアッラーの宗教ただ1つになる時まで、異教徒どもを相手に戦いぬけ」
クルアーン第47章4節
あなたがたが不信心な者と(戦場で)見える時は、(かれらの)首を打ち切れ。
かれらの多くを殺すまで(戦い)、(捕虜には)縄をしっかりかけなさい。
その後は戦いが終るまで情けを施して放すか、または身代金を取るなりせよ。

これが哲学なのか?単純に殺人教唆にしか見えないのだが?

145 名前:考える名無しさん [2017/09/13(水) 12:08:54.17 0.net]
>>144
井筒俊彦のコーランを読むから読んで言え。些末なネガティブキャンペーンじゃなく背景と読み方から入る。

146 名前:考える名無しさん [2017/09/13(水) 14:20:01.48 0.net]
神道的に詩歌は神への捧げ物とされその為に神道家でもあった本居宣長は神道も詩歌も研究して復古神道の基礎を作った
井筒はイスラム以前のジャヒーリヤ時代の詩人はジン(妖霊)に憑かれた人と見られたと述べる
ジンは日本的な感覚なら八百万神になるだろう
詩は神話の原型とも言われる
井筒は人間の無意識にはミュトポイオスと言う神話形成機能があると仮定してる

147 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/13(水) 14:38:59.90 0.net]
>>144
>第9章5節
>神聖月があけたら、多神教徒は見つけ次第、殺してしまうが良い。
>引っ捕らえ、追い込み、至る所に伏兵をおいて待ち伏せせよ。

ここでいう多神教徒とはムハンマドと敵対するマッカ軍や同盟軍であること。
それがわかるのは前節に
「多神教徒とて、汝らと協定を結んで後は少しも義務を怠らず、また汝らに敵意をもつ人間はただの一人も援助したこともないような人たちは別とする。」
とあることから、ここで殺せという多神教徒というのは、ある特定の敵対勢力に限定されての意味だと分かる。

まず前提として、マッカとムハンマドは戦争状態にあるわけで、神聖月の間は休戦状態にあるだけ。
だから休戦が明けたら再び戦闘に入れと発破懸けてるだけで殺人教唆とかの話じゃなくて当然のことを言ってるだけ

>第2章第193節
>「宗教が全くアッラーの宗教ただ1つになる時まで、異教徒どもを相手に戦いぬけ」

同じ節「しかしもし向うがやめたなら、(汝らも)害意を棄てねばならなぬぞ」
君、もしかして文盲?すぐ続きの文章も読めないの?

>第47章4節

どうみても戦時の規定じゃん
戦争終われば許すか身代金で済ませってことだけど、それもわかない?

148 名前:考える名無しさん [2017/09/13(水) 15:56:08.82 0.net]
>>147
しつこいな。出ていけよ。イスラムネガティブキャンペーンはよそでやってくれ

149 名前:考える名無しさん [2017/09/13(水) 16:08:13.93 0.net]
>>147
ごめん間違えた。変なのが迷い込んでたから

150 名前:考える名無しさん [2017/09/13(水) 16:15:25.25 0.net]
>>143
井筒は無である混沌たるカオスからコスモスが生まれ更にコスモスを無に帰そうとするアンチコスモスとしてのカオスを措定した
聖書の創世記にしろ日本書記にしろ原初の混沌からそれが凝り固まり秩序が形成される
しかしそれは仮初めのものであるとする老荘や大乗仏教の空思想はアンチコスモス思想だと言う

151 名前:考える名無しさん [2017/09/13(水) 23:32:44.95 0.net]
>>144
読んだことないだろ?



152 名前:考える名無しさん [2017/09/18(月) 12:27:09.51 0.net]
老子道徳経読んでるが英文に翻訳したの日本語に更に翻訳とかかなり意訳になってる

153 名前:学術 [2017/09/18(月) 13:26:16.36 0.net]
当時の風景が想像できますか。テロのニュースを見ていると。
しかし爆弾ていうのも短絡的に人を殺しすぎる。

154 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/18(月) 17:34:18.09 0.net]
テロとされる爆弾の被害より、ハリケーンの方がはるかに被害が大きい。
防止できたはずの犯罪行為なのに対策が不十分だったということなら
騒ぎになるが、どこかのミサイル騒動のようにどっちみち自分が
どうしようとなるようにしかならないと人々が感じれば、みんな他人事
で無関心になる。周囲でミサイルが落ちてくるかもしれないなどと
いって心配している人は見たことも聞いたこともない。

155 名前:考える名無しさん [2017/09/18(月) 17:48:41.71 0.net]
老子は訳者によって銘々勝手だから、何冊か比較して読むのが吉。
存在論向きのもあれば、処世術向きのもある。

156 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/18(月) 17:53:44.84 0.net]
自演するな

157 名前:考える名無しさん [2017/09/18(月) 18:06:15.86 0.net]
井筒哲学の理解に老子は不可欠

158 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/18(月) 20:38:36.56 0.net]
イスラム社会といえば、反フェミニズム、反LGBTQとして
批判されていますが、その辺りのイスラム社会の改革は望めないのでしょうか?

159 名前:考える名無しさん [2017/09/18(月) 21:00:38.57 0.net]
イランやパキスタンなど、シーア派は女性の教育や社会進出に力を入れていることで有名。
ホメイニ師と「おしん」の例など。

160 名前:考える名無しさん [2017/09/18(月) 21:21:15.67 0.net]
桜井啓子、片倉もとこ、重信メイ、、

161 名前:考える名無しさん [2017/09/18(月) 21:26:17.92 0.net]
井筒俊彦英文著作翻訳コレクションの老子道徳経はこんな感じの訳
道可非常道 道(という言葉)によって示されるうような道は永遠の「道」ではない
名可名非常名 名(という言葉)によって示されうるような名は永遠の名ではない



162 名前:考える名無しさん [2017/09/18(月) 21:30:06.43 0.net]
>>158
ゲイは表向き禁止だが女性との接触が制限されるイスラム社会では昔からかなり公然と横行してる
アラビアのロレンスの映画とかにも描写がある

163 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/18(月) 22:05:30.35 0.net]
>>161
普通やん

164 名前:考える名無しさん [2017/09/19(火) 01:00:37.61 0.net]
>>161
その第一章に出てくる「玄」という語のニュアンスだろうね。

165 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/19(火) 01:06:40.05 0.net]
>>159
一番大切なのはムスリムの女性達自身がどうありたいか
フェミニズム的「解放」を望んでいるか否か

166 名前:考える名無しさん [2017/09/19(火) 12:16:37.60 0.net]
>>164
玄は神秘と訳してる
同謂之玄 (原初の状態において)等しいものである時それは「神秘」と呼ばれる
玄之又玄 衆妙之門 まさにそれはさまざまな「神秘」の中の「神秘」である。そしてそれこそが無数の驚異の出で来る門なのだ
ここらかなり意訳だ 

167 名前:考える名無しさん [2017/09/19(火) 22:56:28.66 0.net]
>>165
そういうことは、自分でも読んで探したのかな?

168 名前:考える名無しさん [2017/09/19(火) 22:57:54.58 0.net]
>>166
それは字面。
ニュアンスといったのはその注に書かれているようなこと。

169 名前:学術 [2017/09/19(火) 23:01:59.03 0.net]
ニュ 速。

170 名前:考える名無しさん [2017/09/20(水) 20:26:16.52 0.net]
>>168
注を要約すると玄は赤黒さで神秘なる深遠さで多様な現象の奥にありしかもそれを越えて存在する絶対的真実について言われたものとある

171 名前:考える名無しさん [2017/09/21(木) 00:31:18.28 0.net]
玄は幽玄の玄でもある。
更にその玄から「妙」(隠された本質)を見出すためには〜と続く。



172 名前:考える名無しさん [2017/09/21(木) 00:32:00.93 0.net]
道というのは「形而上学的に窮極的な存在(=万物の根源)」であるし、
その表れが現象学的に捉えられているということ。

こういうのが東洋の存在論の典型だろう。

173 名前:考える名無しさん [2017/09/21(木) 00:35:38.42 0.net]
“真昼時――地上の万物がそれぞれの輪郭線を露出しつつ
 キラビヤカに浮かびあがる光の世界――に、
 どこからともなく夕闇の翳りしのび寄ってくる。
 事物は相互の明確な差別を失い、浮動的・流動的となって、
 各自本来の固定性を喪失し、互いに滲透し合って次第に原初の混沌に戻ろうとする。
 有分節的世界が己れの無分節的次元に回帰しようとする両者の中間に拡がる薄暮の空間、
 存在の深層領域が、人々の好奇心をさそう。
 地上の一切が真の闇の中に没して完全に無化されてしまう直前のひと時の暗さには、
 何か言いしれぬ魅惑がある。”

― 井筒俊彦 「監修者のことば」 (エラノス叢書 『一なるものと多なるもの〈1〉』(1991))

174 名前:考える名無しさん [2017/09/21(木) 00:36:43.80 0.net]
黄昏(たそがれ)の語源
blog.livedoor.jp/rh1-manyo/archives/32287801.html

誰(た)そ彼と われをな問ひそ 九月(ながつき)の
露に濡れつつ 君待つわれそ
  〜作者未詳 『万葉集』 巻10-2240

誰だあれはと 私のことを聞かないでください
九月の露に濡れながら 愛しい人を待っている私を

 この「誰そ彼」は「黄昏(たそがれ)」の語源です。
 日暮れ時は薄暗く、昔は精霊の跳梁する禍々しい時とされました。
 人の見分けがつかないので、「誰そ」と問うて正体を明らかにしたそうです。
 (略)ちなみに「たそかれ」とは逆に夜明け前の薄暗闇を指すの言葉は「かはたれ」です。

175 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/21(木) 00:37:05.28 0.net]
美文だねぇ

176 名前:考える名無しさん [2017/09/24(日) 12:16:19.41 0.net]
クルアーンにおける神と人間読み始めた。これから井筒俊彦の英文著作も翻訳される
10月に存在の概念と実在性が出るが今流行の新実在論なり思弁的実在論と比較出来るものがあるだろうか?
思弁的実在論の誰かがイスラム哲学をインスパイアしてると聞いたことあるが

177 名前:考える名無しさん [2017/09/24(日) 17:18:15.26 0.net]
大半は指示出来ないな。基本的に達の悪い宗教であることは
間違い無いけど。オスマントルコ壊滅してから今反撃にでてるとかんがえたら
好きにしろって話かな。女性はどうなんだろね
そう言う場所でそだったら自由の意味すら理解してないと思うよ

178 名前:考える名無しさん [2017/09/27(水) 21:05:11.45 0.net]
井筒俊彦の説ではイスラム以前のアラビア人は感覚的、現世現実主義、実務主義的で快楽主義者だったとしてるがどうかな?
そしてイスラムの出た背景としてハニーフというユダヤキリスト教の影響を受けつつそれに属さない一神教概念の持ち主たちを挙げるが

179 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/27(水) 21:20:31.67 0.net]
ユダヤ教キリスト教に属さないハニーフというのは架空でしょ
実際はどちらか、主にキリスト教に属していた
二つよりも古い伝統がアラビアにはあるというクルアーンの建て前の為の架空の存在がハニーフ

180 名前:考える名無しさん [2017/09/28(木) 09:42:00.22 0.net]
>>179
クルアーンにおける神と人間ではウマイヤというユダヤキリスト教にもムハンマドにも従わなかった詩人をハニーフの一例として挙げてる
多分ハニーフとは何となく神仏は信じてるけどどこかの宗派に属する意識は持たない日本人みたいなものじゃないだろうか?
イスラム以前のアラビアは世俗的で宗教は形骸化してたようだから

181 名前:考える名無しさん [2017/09/28(木) 09:49:15.23 0.net]
「前イスラム期のアラブ人のほとんどは現世が終わったらその後には何もあり得ないと考えてた」
クルアーンにおける神と人間より



182 名前:考える名無しさん [2017/09/30(土) 13:50:57.48 0.net]
井筒俊彦の前イスラム史観は大昔はジン(妖霊)の声を代弁する巫者である詩人が部族長だった。
しかしムハンマド時代には詩人の地位は下がり賎業と見なされる事もあった
その頃のアラブ人は現世現実主義だった。
そしてユダヤキリスト教の影響を受けつつそれに属さないハニーフという一神論者が存在した
詩人とハニーフがイスラム誕生の背景となる
恐らく信仰が形骸化してたから偶像破壊にも抵抗は無かった

183 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/30(土) 14:21:47.45 0.net]
アラビア半島に影響力あったエチオピアはキリスト教国であり、南アラビアのヒムヤル王国はユダヤ教国
北西にはキリスト教のローマ帝国があり、中近東のキリスト教会からは宣教師が継続的に送られてきていた
マッカに近いヤスリブ後のマディーナはユダヤ人の町
メッカにもキリスト教徒はいたし、ムハンマドが啓示を受けた後最初に相談したワラカはキリスト教徒だった
ジャーヒリーヤの正体はすでに一神教が半島を覆い尽くそうとしていた段階

184 名前:考える名無しさん [2017/09/30(土) 15:35:40.02 0.net]
イスラムが特にネストリウス派のキリスト教に影響された事は結構知られてるがキリスト教にならずにイスラムというオルタナティブを取った背景にはハニーフの存在があるのではないだろうか?

185 名前:運知空海 mailto:君らもどうだい? [2017/09/30(土) 15:39:06.06 0.net]
.

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        /:::::\    プキ?
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186 名前:考える名無しさん [2017/09/30(土) 15:53:36.55 0.net]
アラビア語で平和はサラームでヘブライ語ではシャローム
アラビア語で神はアラーでヘブライ語ではエル(エロヒーム)
両方とも語源は同じらしい
ユダヤ人とアラビア人は本来兄弟民族なので一神教概念も古くからある程度共有されてたかも

187 名前:考える名無しさん [2017/10/04(水) 00:12:30.37 0.net]
>>172
日常生活の中のふとした拍子に、存在の根源性を目の当りにしてしまうという話が、
サルトルの『嘔吐』だった。
『意識と本質』の冒頭でも触れられている。

188 名前:考える名無しさん [2017/10/04(水) 00:13:16.48 0.net]
“「ここから先、おまえは一人で進んでいかなくてはならない」と顔のない男は私に告げた。
 「方向も道筋もわからなくても?」
 「そういうものは必要とはされない」と男は乳白色の虚無の中から低い声で言った。
 「もう川の水は飲んだのだろう。おまえが行動すれば、それに合わせて関連性が生まれていく。
 ここはそういう場所なのだ」

 それだけを言うと、顔のない男はつばの広い黒い帽子をかぶりなおし、私に背中を向けて舟に戻っていった。”
 
― 村上春樹 『騎士団長殺し』第2部 遷ろうメタファー編 (2017)

189 名前:考える名無しさん [2017/10/05(木) 01:32:17.69 0.net]
デリダは、
ヨーロッパ史上死刑を言い渡された四人の重要人物として、
ソクラテス、キリスト、ジャンヌ・ダルクと共に、ハッラージュ(Al-Hallaj)を挙げている。
ハッラージュはジュナイドの弟子。

『中国が読んだ現代思想 サルトルからデリダ、シュミット、ロールズまで』王前(2011)

190 名前:考える名無しさん [2017/10/05(木) 15:14:27.73 0.net]
中田考訳のクルアーン読んだが読みにくかった
けど井筒俊彦訳よりまし
あのじい様口調がちょっと…
中公版コーランが一番読みやすい

191 名前:考える名無しさん [2017/10/05(木) 15:18:13.65 0.net]
>>189
デリダは人間の意識の中に神が在るという考えだったと思う
だから井筒俊彦を絶賛したし神人合一のハッラージュを評価したのではないか?



192 名前:考える名無しさん [2017/10/05(木) 20:39:05.54 0.net]
>>190
ムスリム協会版は?

193 名前:考える名無しさん [2017/10/05(木) 20:42:26.70 0.net]
存在を抹消して痕跡を浮かび上がらせるというデリダのビジョンは、
ジュナイドの「ファナー(消滅)/バカー(持続)」と比較される。

ヘルマン・ランドルトとの対談「スーフィズムとミスティシズム 」で読める。

194 名前:考える名無しさん [2017/10/05(木) 20:44:44.25 0.net]
ここに出てくるイスラムや仏教の神秘体験では、ファナー/バカーという
意識(=世界)の否定/肯定、あるいは破壊/形成が体験される。

その時、破壊だけで終わるものは偽物なんだと言っている。
世界の解体後に、改めて新しい世界現出が伴うようでなければならないと。

195 名前:考える名無しさん [2017/10/05(木) 22:31:38.43 0.net]
>>192
読んでない

196 名前:考える名無しさん [2017/10/05(木) 22:37:25.14 0.net]
>>194
仏教は筏の例えで渡り切った筏は棄てなければならないと仏教自体の中にその解体装置を内蔵さす
大乗仏教の各宗派は解体後の新たな世界観になる
勿論意識と本質に見られるような空を体験した後の本質無き分節もあるが

197 名前:考える名無しさん [2017/10/06(金) 01:06:48.93 0.net]
「ジュナイドの「原初の契約」におけるファナーとバカー」
澤井 真(オリエントVol.53 (2010) No.2 p.115-132 )
ci.nii.ac.jp/naid/130003396318

> 消滅を意味する「ファナー」の語と存続を意味する「バカー」の語は、
> クルアーンの中で対比的な関係として登場する。
> これらの語は,「地上のあらゆるものは消滅する(fānin),しかし,
> 変わらない(yabqā )のは汝の主の顔,偉大で尊厳の所有者である」(Q55:26-27)
> という節に由来する

198 名前:考える名無しさん [2017/10/06(金) 01:07:43.43 0.net]
仏教では、世界は意識の対象として、意識の内にあるわけだから、
外的世界の消滅とは、自己解体の先にある。

199 名前:考える名無しさん [2017/10/06(金) 14:40:08.14 0.net]
弥陀の身心は法界に遍く
衆生仏をねんずれば仏も還た念じたまう
一心専念すれば能所(主客)亡じ
果満覚王独り了了たり
浄土宗の高僧山崎弁栄が念仏の覚りを詠んだ歌
念仏専心すれば主客が無くなり仏のみが独り聳え立つという事
スーフィや井筒俊彦と共通した体験だろう

200 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 20:08:57.62 0.net]
思弁的実在論のグレアム ハーマンが中世イスラム哲学の機会原因論に触発されたとwikipediaにあったけどハーマンは実在をどう捉えたのだろう?イスラム神秘主義では究極的に実在は神のみとするが
井筒俊彦に創造不断という作品もあったと思うが

201 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/10/07(土) 22:03:13.52 0.net]
イブン・ルシュドは創造はすべての瞬間ごとに行われとしたな
本気でそう信じてそう言ったか分からんが



202 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 22:22:33.14 0.net]
>>201
神の絶対性を突き詰めると実在全てに神が介入する事になるから必然的にそうなる
逆が神が実在界に関わったのは創造の時だけで後は時計のように機械的に実在界は動いてるとする理神論。ニュートンなんかが信奉してた
神抜きで刹那刹那に世界は創造されるとしたのが
唯識の刹那滅。
刹那滅は仏教の無常思想から来てる
後唯識のヨーガ行体験もあると思う

203 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 23:01:44.29 0.net]
ハーマンはまだ詳しくないけど、
機会原因論は、物体や精神ではない
神にのみ作用因(事物を生成させる要因)を認めるということ。
創造不断に近いのは、偶然性の哲学かな。

204 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 23:03:34.72 0.net]
86 名前:考える名無しさん[] 投稿日:2016/02/11(木) 20:14:15.44 0
“この世界は、まったくの偶然で、
   別様の世界に変化しうる。”(『偶然性の後で』帯)
 
実際に読んで思い出したのは、
9〜10世紀イスラムのアシュアリー神学。

そこでは、あらゆる時間性や因果性が断ち切られている。
毎瞬間、毎瞬間、世界は新しく創造され、
その行方は「インシャー・アッラー(全ては神の思し召し)」であると。

もちろん、メイヤスーは丁寧に断っているが。。。
「けれども私たちは、安定した世界に生きていることを天の恵みとしていちいちの瞬間に祝福することはしない。」


ポスト現代思想、ポスト・ポスト構造主義 [無断転載禁止]©2ch.net
lavender.2ch.net/test/read.cgi/philo/1451968507/86
×(『偶然性の後で』帯)
○(『有限性の後で』帯)

205 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 23:07:29.56 0.net]
アシュアリー(873‐935)はスンニ派を代表する学派の祖で、カラーム(思弁神学)を確立した。

206 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 23:09:12.98 0.net]
刹那滅は因果が連鎖する。
アシュアリー神学は因果は切断される非線形な原子論。
そういう違いがある。

207 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 23:10:46.95 0.net]
井筒は、この創造不断をデリダのエクリチュール論に結び付ける。
"書く"たびにそこに世界が創出される、というように。

208 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 23:18:01.89 0.net]
>>203
ハーマンは汎心論者らしいが

209 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 23:30:30.53 0.net]
なるほど。

210 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 23:45:09.20 0.net]
思弁的実在論はポストポスト構造主義と言われるからポスト構造主義からは多大な影響受けてる
その中のハーマンはイスラム中世哲学の機会原因論に影響受けてる

この両方から影響を受けた井筒俊彦は思弁的実在論なりハーマンをどう評価したのだろう 

211 名前:考える名無しさん [2017/10/08(日) 06:42:56.24 0.net]
井筒俊彦は存在認識の道の注で神こそ実在性そのものであるとする
神とは実在であり究極的に宇宙に神以外存在しないという主張に見える
ただし事の深層的次元に置いてだが



212 名前:考える名無しさん [2017/10/08(日) 11:35:22.22 0.net]
井筒俊彦が大川周明の大川塾の講師で司馬遼太郎との対談でもイスラムに積極的に関心を持った面白い人と言ったのは有名
しかしそれだけじゃなく井筒と大川は東西思想の比較と統合とか根底にある一如の思想に共通点があるように思える

213 名前:考える名無しさん [2017/10/08(日) 12:55:21.89 0.net]
>>204
これは読んだけどそんなところには気付かなかった

214 名前:考える名無しさん [2017/10/08(日) 23:55:07.99 0.net]
一如(wiki)

一如(いちにょ)とは、絶対的に同一である真実の姿、という意味の仏教用語である。

「一」は絶対唯一、「如」は真如(tathā)・如同の意で、一異の差別なく平等であることをいう。
世間における一切の事物・現象には実相(真実の姿)があり、普遍的に不二同一であることをいう。
平たく読めば「一つの如し」となる。一でありつつそれは異なるが、異なりつつもそれはそれは一であるという、真如を弁証法的に表現した語である。

もとは老荘思想の概念であり、万物を生成し存在している真実の相、またその差別相を超越した存在義を意味する。

のちに、本来の仏教用語から派生し、剣禅一如などとも転用されるようになった。

215 名前:考える名無しさん [2017/10/08(日) 23:55:43.67 0.net]
マールブランシュの機会原因論
Cause occasionnelle chez Malebranche
www.furugosho.com/precurseurs/malebranche/occasion.htm

216 名前:考える名無しさん [2017/10/08(日) 23:57:15.53 0.net]
>>200>>210
ガザーリーか。

Occasionalism is the idea that God is the cause of all things.
Harman’s motif example of object-object relations is fire and cotton which comes from the the Islamic philosopher Al-Ghazali,
who repeats from the Qu’ran: “Fire does not burn cotton ? only God burns cotton”.
https://avoidingthevoid.wordpress.com/dictionary-of-concepts-for-graham-harmans-object-oriented-philosophy-draft-work-in-progress/

ハーマンはハイデガーから中世スコラ学に遡って、そこでイスラムに接しているという点で、
普通に哲学史の通りなんだと思う。

217 名前:考える名無しさん [2017/10/08(日) 23:58:07.32 0.net]
>>208
この辺は、清水高志『実在への殺到』(2017)の「機会原因論的アニミズム」が詳しい。
ハーマンは、
・「ハイデガーの存在論」と
・「ジェイムズの経験論」を
・「パースの記号論」的に足してる

218 名前:考える名無しさん [2017/10/09(月) 04:56:53.11 0.net]
>>217
ありがとう。読んでみる

219 名前:学術 [2017/10/09(月) 07:09:03.13 0.net]
平等を思い浮かべると逆搾取されるから平等は成立しえない。

220 名前:考える名無しさん [2017/10/09(月) 10:35:47.45 0.net]
井筒俊彦のイスラム思想史のガザ―リーの部分に偶因論(機会原因論)の解説があった。
原因と結果に必然的な結びつきはなく
例えばアリストテレス派では燃焼の原因は火であり
火は自然的必然性を持って機械的に作用するが
ガザ―リーは燃焼の真の作用因は火ではなく神だとした
彼にとり因果律は決して自然法則ではなかった
ガザ―リーの結論はアシュアリー派の因果律否定と一致する
この点においてガザ―リーは後のヒュームの哲学的先輩である
確かメイヤスーもカント批判してヒュームに回帰してなかったかな?

221 名前:学術 [2017/10/09(月) 14:18:50.57 0.net]
原因と結果に結びつきがないわけないじゃない。

神に偏って酷使するのもなあ。
火は機械ではない。



222 名前:考える名無しさん [2017/10/09(月) 15:11:43.37 0.net]
ヒュームも因果律否定

223 名前:学術 [2017/10/09(月) 15:17:05.49 0.net]
因果律というものは、ある事件があってあることがその結果となっているという
レベルじゃない。

224 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/10/09(月) 15:42:51.93 0.net]
ガザーリーのいう因果はなくすべては神の慣習だと言い換えても、結局世界のあり方は変わらないのだから同じことだよな
神の慣習=因果として働いてるんだから

225 名前:学術 [2017/10/09(月) 15:46:17.46 0.net]
神が少数派だったらどうするね。

226 名前:考える名無しさん [2017/10/09(月) 15:56:28.92 0.net]
はたしてどうかな?

227 名前:考える名無しさん [2017/10/09(月) 16:07:58.60 0.net]
ヒュームのように経験主義を徹底さすと人間が経験する事の出来ない因果律による普遍的法則などは人間の妄想でしかない事になる
因果律を否定する徹底的経験主義は科学的法則も否定する

228 名前:考える名無しさん [2017/10/09(月) 16:10:31.90 0.net]
>>224
一億回同じ因果律があったとしても一億一回目に違いが出たらもう世界は変わり科学的法則も成り立たないことになる

229 名前:考える名無しさん [2017/10/09(月) 18:26:14.82 0.net]
量子運動のような、だいたい合ってる程度のもんでも確率的に予測可能な事態であれば科学として成立する
全ての可能性について調べる手段がない以上は、絶対的な確証などあるわきゃない

230 名前:考える名無しさん [2017/10/09(月) 19:46:02.31 0.net]
>>229
科学も厳密には蓋然的な統計問題になる。確度を上げていく事は出来るが
それ以上は今のところ哲学の問題だと思う

231 名前:考える名無しさん [2017/10/12(木) 15:02:23.62 0.net]
実在への殺到読み始めた。
自分は井筒俊彦の存在の0ポイントとジェイムの純粋経験が同じ認識領域を指すと思った
この作者はジェイムスの純粋経験とメイヤスーの(事実性)が同じ領域を指すと指摘している



232 名前:考える名無しさん [2017/10/12(木) 19:20:47.91 0.net]
井筒さんは「禅の心」を卓越した分析哲学者によって分析された「心」と結びつけていた
井筒俊彦の思い出
サイイド ホセイン ナスル
井筒俊彦全集第11巻月報第11号

233 名前:考える名無しさん [2017/10/12(木) 20:21:29.09 0.net]
分析ってなんですか?

234 名前:考える名無しさん [2017/10/12(木) 21:10:13.32 0.net]
>>233
一文があったので。恐らく心の哲学の類指してると思う。詳しくは掲載されてない

235 名前:学術 [2017/10/12(木) 22:08:21.65 0.net]
あくまでしょ 神魔でしょ 堕天使でしょ。天使とランクが上がる。

236 名前:考える名無しさん [2017/10/12(木) 23:04:38.23 0.net]
>>231
> メイヤスーが《事実性》という名のもとに浮き彫りにするのは、
> 諸現象を整合し、総合するとされた主体の成立に先立つ「状態」であり、
> 主体も対象もそこではいまだ、整合や連接によって肥大していない、ある種の経験である。

p98のここかな?
真如に近いね。

237 名前:考える名無しさん [2017/10/12(木) 23:05:34.22 0.net]
【真如】しんにょ(tathatā)

・広説佛教語大辞典の解説
(1)かくあること。ありのままのすがた。あるがままなること。
(2)法がかくのごとく成立していること。法性と同義。
(3)「…真如」は、…なる法として成立していること。
(4)普遍的真理。心のあるがままの真実。あらゆる存在の真のすがた。万有の根源。

・デジタル大辞泉の解説
《〈梵〉tathatāの訳》仏語。ありのままの姿。万物の本体としての、永久不変の真理。宇宙万有にあまねく存在する根元的な実体。法性(ほっしょう)。実相。

・大辞林 第三版の解説
[仏] あるがままにあること。存在の本質、存在の究極的な姿としての真理そのものをいう。大乗仏教では、法性・実相などとほぼ同義に用いる。実性。

・ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
仏教用語。あるがままにある状態のこと。
この世のすべてのもの (諸法) の根底にある唯一無二の絶対の実在界のあり方は「その如くである状態」すなわち真如としか表現のしようがない。
諸法の人法二空の本性を真如ということもあり,また,衆生の心の本来の清らかな状態である自性清浄心を真如と呼ぶこともある。

238 名前:考える名無しさん [2017/10/12(木) 23:09:55.60 0.net]
西田、井筒、真如、ハイデガー、仏教

“西田が「真実在」を「純粋経験」に求めたのは、主客未分・主客合一の〈境涯〉を披歴するためではなく、
 そうした直接的経験の中に見て取られる「統一的或者」であり、
 つまり意識の統一的秩序をそこに読み取ったこと、このことである”

“大乗仏教で説かれる「本体的一元論」は、例えばイスラーム学の碵学井筒俊彦氏が最晩年に『起信論』を取り上げて、
 東洋的思惟の特徴として揚げる発出論的な形而上学とも異なっていることである”

“「真如」であれ、「仏性」であれ「法界」であれ、それらは「本体」であっても、
 決して形而上学的な実体的根拠を意味しない。
 むしろあらゆる実体性を打ち砕く「ハタラキ」なのであり、
 すべての存在者が実体性の軛(くびき)から自由になって、
 言い換えればいわゆる「根拠」から解き放たれて、いわば「無根拠」「没根拠」のままに、
 おのずから立ち現われてくる「場所」”

“ハイデガーの所謂「存在(有)」が、あらゆる存在者(有るもの)の根拠として「神」でないように、
 「本体」とは「実体」ではなく、場所的性格をもつもの”

“釈尊が掴んだリアリティはおそらくそうした場所的な性格をもつ般若智なのであって、
 いわゆる「縁起」という、まことしやかな「理屈」、論理の知的理解ではなかったはずである”

― 井上克人 『〈時〉と〈鏡〉 超越的覆蔵性の哲学―道元・西田・大拙・ハイデガーの思索をめぐって』 (2015)

239 名前:考える名無しさん [2017/10/12(木) 23:11:42.64 0.net]
『明治期アカデミー哲学の系譜とハイデガーにおける形而上学の問題
 ―如来蔵思想とユダヤ・ヘブライ的思惟との収斂点―』
井上 克人
heideggerforum.main.jp/data08/inoue_r.pdf

240 名前:考える名無しさん [2017/10/13(金) 02:12:44.18 0.net]
>>238
ジェームスと井筒俊彦はある程度分かるが西田は読まず嫌いもあってよくわからない。
井筒の存在の0ポイントは真空妙有と彼が言ってるように実体の破壊の場とあらゆる実体の根拠の場が一体になった領域だと思うが

241 名前:考える名無しさん [2017/10/13(金) 22:18:40.35 0.net]
真空妙有

“禅の説く「無」は、 意識的事実としてもまた存在的事実としても、絶対無分節と呼ばれるにふさわしい。
 だが、この絶対無分節者は無ではあっても、静的な無ではない。
 それは本然の内的傾向に従って不断に自己分節していく力動的、創造的な「無」である。
 真空は妙有に転成する、というより、転成せざるをえない。
 絶対無分節は自己分節するからこそ絶対無分節なのである。
 分節に向かってダイナミックに動いていかない無分節はただの無であり、一つの死物にすぎない。
 「死水、竜を蔵せず」(首山省念)。それは禅の問題にする「無」ではない。
 禅の考えている「無」は宇宙に漲(みなぎ)る 生命の原点であり、世界現出の太源である。
 この了解に基いて坐禅修行道としての禅は、「空」に到って「空」に堕するなとか、
 「空」に眠り込むなとかいって修行者を戒める。
 「一念未生以前、切に忌む者裏(その境地、すなわち空)に守住することを」(恕中無慍)”

― 井筒俊彦 『意識と本質』Z 



242 名前:考える名無しさん [2017/10/13(金) 22:19:29.15 0.net]
井筒は、東洋哲学の共時的構造化といっている。
一神教文明から、神のない仏教や老荘までをも統一した理論で説明しようとする。
一神教では窮極的絶対者である神があり、仏教や老荘では絶対無分節者といった形而上学的中心を立てる。

243 名前:考える名無しさん [2017/10/13(金) 22:22:04.98 0.net]
原始仏教は、空というぐらいだから非中心的だし、もっと素朴。






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