1 名前:考える名無しさん [2017/05/24(水) 21:31:52.49 0.net] 井筒俊彦(1914-1993)スレ
130 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/10(日) 09:02:50.53 0.net] >>126 imgur.com/s6gFfqQ.png imgur.com/E9OUJPI.png 平田の元ネタはこの当たりだろうな
131 名前:考える名無しさん [2017/09/10(日) 17:46:23.17 0.net] >>127 神典である日本書記はコスモスとアンチコスモスで取り扱ってる
132 名前:考える名無しさん [2017/09/10(日) 17:49:21.41 0.net] >>129 無関係なヘイトはうざい!
133 名前:考える名無しさん [2017/09/10(日) 17:50:43.40 0.net] >>99 結論が無分節だから面白くないという人はいる
134 名前:考える名無しさん [2017/09/10(日) 18:08:18.12 0.net] >>131 天地開闢における混沌(カオス)からの秩序(コスモス)成立か。 井筒的なテーマだ。
135 名前:考える名無しさん [2017/09/10(日) 18:09:30.56 0.net] >>128 劣性という言葉の意味間違えてる(笑)
136 名前:考える名無しさん [2017/09/10(日) 18:13:38.57 0.net] >>134 井筒的読みだと神道の聖典でありながらただの神話扱いだった古事記や日本書記も生きてくる
137 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/10(日) 18:35:04.57 0.net] 割と不思議なのはイスラーム哲学にも中国思想にも興味ありありだったのに中国イスラーム思想には全く触れてない点
138 名前:考える名無しさん [2017/09/10(日) 18:43:19.70 0.net] >>137 情報が少なかったからだろ。チベット仏教に近い思想を抱いてると指摘されるがチベット仏教への言及は意識と本質に孫引きでわずかにあるだけ 浄土宗の山崎弁栄思想とも近いと若松英輔とかは言ってるが多分山崎弁栄も知らなかったろうし
139 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/12(火) 15:18:07.72 0.net] 意識と本質、コーランを読む、意識の形而上学を井筒三部作として後代に伝えよう
140 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/12(火) 19:22:27.49 0.net] 意識の形而上学だけ読んでないけど面白いの? 仏教にまるで興味わかないから大乗起信論を読むっても食指が伸びない 意識と本質も禅語ってるところは全く面白くなかったわ
141 名前:考える名無しさん [2017/09/12(火) 21:35:52.64 0.net] >>140 意識と本質が面白く感じたら面白く読めると思う
142 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/12(火) 22:04:05.46 0.net] >>141 ふむ、じゃあ買ってみるか 別に高くもないしね
143 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/13(水) 07:36:08.77 0.net] >>134 井筒は、混沌(カオス)と秩序(コスモス)の関係をどのようなものだと考えていたのですか? 具体的にどのようにその関係を記述していますか?
144 名前:考える名無しさん [2017/09/13(水) 11:47:24.55 0.net] クルアーン第9章5節 神聖月があけたら、多神教徒は見つけ次第、殺してしまうが良い。 引っ捕らえ、追い込み、至る所に伏兵をおいて待ち伏せせよ。 クルアーン第2章第193節 「宗教が全くアッラーの宗教ただ1つになる時まで、異教徒どもを相手に戦いぬけ」 クルアーン第47章4節 あなたがたが不信心な者と(戦場で)見える時は、(かれらの)首を打ち切れ。 かれらの多くを殺すまで(戦い)、(捕虜には)縄をしっかりかけなさい。 その後は戦いが終るまで情けを施して放すか、または身代金を取るなりせよ。 これが哲学なのか?単純に殺人教唆にしか見えないのだが?
145 名前:考える名無しさん [2017/09/13(水) 12:08:54.17 0.net] >>144 井筒俊彦のコーランを読むから読んで言え。些末なネガティブキャンペーンじゃなく背景と読み方から入る。
146 名前:考える名無しさん [2017/09/13(水) 14:20:01.48 0.net] 神道的に詩歌は神への捧げ物とされその為に神道家でもあった本居宣長は神道も詩歌も研究して復古神道の基礎を作った 井筒はイスラム以前のジャヒーリヤ時代の詩人はジン(妖霊)に憑かれた人と見られたと述べる ジンは日本的な感覚なら八百万神になるだろう 詩は神話の原型とも言われる 井筒は人間の無意識にはミュトポイオスと言う神話形成機能があると仮定してる
147 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/13(水) 14:38:59.90 0.net] >>144 >第9章5節 >神聖月があけたら、多神教徒は見つけ次第、殺してしまうが良い。 >引っ捕らえ、追い込み、至る所に伏兵をおいて待ち伏せせよ。 ここでいう多神教徒とはムハンマドと敵対するマッカ軍や同盟軍であること。 それがわかるのは前節に 「多神教徒とて、汝らと協定を結んで後は少しも義務を怠らず、また汝らに敵意をもつ人間はただの一人も援助したこともないような人たちは別とする。」 とあることから、ここで殺せという多神教徒というのは、ある特定の敵対勢力に限定されての意味だと分かる。 まず前提として、マッカとムハンマドは戦争状態にあるわけで、神聖月の間は休戦状態にあるだけ。 だから休戦が明けたら再び戦闘に入れと発破懸けてるだけで殺人教唆とかの話じゃなくて当然のことを言ってるだけ >第2章第193節 >「宗教が全くアッラーの宗教ただ1つになる時まで、異教徒どもを相手に戦いぬけ」 同じ節「しかしもし向うがやめたなら、(汝らも)害意を棄てねばならなぬぞ」 君、もしかして文盲?すぐ続きの文章も読めないの? >第47章4節 どうみても戦時の規定じゃん 戦争終われば許すか身代金で済ませってことだけど、それもわかない?
148 名前:考える名無しさん [2017/09/13(水) 15:56:08.82 0.net] >>147 しつこいな。出ていけよ。イスラムネガティブキャンペーンはよそでやってくれ
149 名前:考える名無しさん [2017/09/13(水) 16:08:13.93 0.net] >>147 ごめん間違えた。変なのが迷い込んでたから
150 名前:考える名無しさん [2017/09/13(水) 16:15:25.25 0.net] >>143 井筒は無である混沌たるカオスからコスモスが生まれ更にコスモスを無に帰そうとするアンチコスモスとしてのカオスを措定した 聖書の創世記にしろ日本書記にしろ原初の混沌からそれが凝り固まり秩序が形成される しかしそれは仮初めのものであるとする老荘や大乗仏教の空思想はアンチコスモス思想だと言う
151 名前:考える名無しさん [2017/09/13(水) 23:32:44.95 0.net] >>144 読んだことないだろ?
152 名前:考える名無しさん [2017/09/18(月) 12:27:09.51 0.net] 老子道徳経読んでるが英文に翻訳したの日本語に更に翻訳とかかなり意訳になってる
153 名前:学術 [2017/09/18(月) 13:26:16.36 0.net] 当時の風景が想像できますか。テロのニュースを見ていると。 しかし爆弾ていうのも短絡的に人を殺しすぎる。
154 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/18(月) 17:34:18.09 0.net] テロとされる爆弾の被害より、ハリケーンの方がはるかに被害が大きい。 防止できたはずの犯罪行為なのに対策が不十分だったということなら 騒ぎになるが、どこかのミサイル騒動のようにどっちみち自分が どうしようとなるようにしかならないと人々が感じれば、みんな他人事 で無関心になる。周囲でミサイルが落ちてくるかもしれないなどと いって心配している人は見たことも聞いたこともない。
155 名前:考える名無しさん [2017/09/18(月) 17:48:41.71 0.net] 老子は訳者によって銘々勝手だから、何冊か比較して読むのが吉。 存在論向きのもあれば、処世術向きのもある。
156 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/18(月) 17:53:44.84 0.net] 自演するな
157 名前:考える名無しさん [2017/09/18(月) 18:06:15.86 0.net] 井筒哲学の理解に老子は不可欠
158 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/18(月) 20:38:36.56 0.net] イスラム社会といえば、反フェミニズム、反LGBTQとして 批判されていますが、その辺りのイスラム社会の改革は望めないのでしょうか?
159 名前:考える名無しさん [2017/09/18(月) 21:00:38.57 0.net] イランやパキスタンなど、シーア派は女性の教育や社会進出に力を入れていることで有名。 ホメイニ師と「おしん」の例など。
160 名前:考える名無しさん [2017/09/18(月) 21:21:15.67 0.net] 桜井啓子、片倉もとこ、重信メイ、、
161 名前:考える名無しさん [2017/09/18(月) 21:26:17.92 0.net] 井筒俊彦英文著作翻訳コレクションの老子道徳経はこんな感じの訳 道可非常道 道(という言葉)によって示されるうような道は永遠の「道」ではない 名可名非常名 名(という言葉)によって示されうるような名は永遠の名ではない
162 名前:考える名無しさん [2017/09/18(月) 21:30:06.43 0.net] >>158 ゲイは表向き禁止だが女性との接触が制限されるイスラム社会では昔からかなり公然と横行してる アラビアのロレンスの映画とかにも描写がある
163 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/18(月) 22:05:30.35 0.net] >>161 普通やん
164 名前:考える名無しさん [2017/09/19(火) 01:00:37.61 0.net] >>161 その第一章に出てくる「玄」という語のニュアンスだろうね。
165 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/19(火) 01:06:40.05 0.net] >>159 一番大切なのはムスリムの女性達自身がどうありたいか フェミニズム的「解放」を望んでいるか否か
166 名前:考える名無しさん [2017/09/19(火) 12:16:37.60 0.net] >>164 玄は神秘と訳してる 同謂之玄 (原初の状態において)等しいものである時それは「神秘」と呼ばれる 玄之又玄 衆妙之門 まさにそれはさまざまな「神秘」の中の「神秘」である。そしてそれこそが無数の驚異の出で来る門なのだ ここらかなり意訳だ
167 名前:考える名無しさん [2017/09/19(火) 22:56:28.66 0.net] >>165 そういうことは、自分でも読んで探したのかな?
168 名前:考える名無しさん [2017/09/19(火) 22:57:54.58 0.net] >>166 それは字面。 ニュアンスといったのはその注に書かれているようなこと。
169 名前:学術 [2017/09/19(火) 23:01:59.03 0.net] ニュ 速。
170 名前:考える名無しさん [2017/09/20(水) 20:26:16.52 0.net] >>168 注を要約すると玄は赤黒さで神秘なる深遠さで多様な現象の奥にありしかもそれを越えて存在する絶対的真実について言われたものとある
171 名前:考える名無しさん [2017/09/21(木) 00:31:18.28 0.net] 玄は幽玄の玄でもある。 更にその玄から「妙」(隠された本質)を見出すためには〜と続く。
172 名前:考える名無しさん [2017/09/21(木) 00:32:00.93 0.net] 道というのは「形而上学的に窮極的な存在(=万物の根源)」であるし、 その表れが現象学的に捉えられているということ。 こういうのが東洋の存在論の典型だろう。
173 名前:考える名無しさん [2017/09/21(木) 00:35:38.42 0.net] “真昼時――地上の万物がそれぞれの輪郭線を露出しつつ キラビヤカに浮かびあがる光の世界――に、 どこからともなく夕闇の翳りしのび寄ってくる。 事物は相互の明確な差別を失い、浮動的・流動的となって、 各自本来の固定性を喪失し、互いに滲透し合って次第に原初の混沌に戻ろうとする。 有分節的世界が己れの無分節的次元に回帰しようとする両者の中間に拡がる薄暮の空間、 存在の深層領域が、人々の好奇心をさそう。 地上の一切が真の闇の中に没して完全に無化されてしまう直前のひと時の暗さには、 何か言いしれぬ魅惑がある。” ― 井筒俊彦 「監修者のことば」 (エラノス叢書 『一なるものと多なるもの〈1〉』(1991))
174 名前:考える名無しさん [2017/09/21(木) 00:36:43.80 0.net] 黄昏(たそがれ)の語源 blog.livedoor.jp/rh1-manyo/archives/32287801.html 誰(た)そ彼と われをな問ひそ 九月(ながつき)の 露に濡れつつ 君待つわれそ 〜作者未詳 『万葉集』 巻10-2240 誰だあれはと 私のことを聞かないでください 九月の露に濡れながら 愛しい人を待っている私を この「誰そ彼」は「黄昏(たそがれ)」の語源です。 日暮れ時は薄暗く、昔は精霊の跳梁する禍々しい時とされました。 人の見分けがつかないので、「誰そ」と問うて正体を明らかにしたそうです。 (略)ちなみに「たそかれ」とは逆に夜明け前の薄暗闇を指すの言葉は「かはたれ」です。
175 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/21(木) 00:37:05.28 0.net] 美文だねぇ
176 名前:考える名無しさん [2017/09/24(日) 12:16:19.41 0.net] クルアーンにおける神と人間読み始めた。これから井筒俊彦の英文著作も翻訳される 10月に存在の概念と実在性が出るが今流行の新実在論なり思弁的実在論と比較出来るものがあるだろうか? 思弁的実在論の誰かがイスラム哲学をインスパイアしてると聞いたことあるが
177 名前:考える名無しさん [2017/09/24(日) 17:18:15.26 0.net] 大半は指示出来ないな。基本的に達の悪い宗教であることは 間違い無いけど。オスマントルコ壊滅してから今反撃にでてるとかんがえたら 好きにしろって話かな。女性はどうなんだろね そう言う場所でそだったら自由の意味すら理解してないと思うよ
178 名前:考える名無しさん [2017/09/27(水) 21:05:11.45 0.net] 井筒俊彦の説ではイスラム以前のアラビア人は感覚的、現世現実主義、実務主義的で快楽主義者だったとしてるがどうかな? そしてイスラムの出た背景としてハニーフというユダヤキリスト教の影響を受けつつそれに属さない一神教概念の持ち主たちを挙げるが
179 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/27(水) 21:20:31.67 0.net] ユダヤ教キリスト教に属さないハニーフというのは架空でしょ 実際はどちらか、主にキリスト教に属していた 二つよりも古い伝統がアラビアにはあるというクルアーンの建て前の為の架空の存在がハニーフ
180 名前:考える名無しさん [2017/09/28(木) 09:42:00.22 0.net] >>179 クルアーンにおける神と人間ではウマイヤというユダヤキリスト教にもムハンマドにも従わなかった詩人をハニーフの一例として挙げてる 多分ハニーフとは何となく神仏は信じてるけどどこかの宗派に属する意識は持たない日本人みたいなものじゃないだろうか? イスラム以前のアラビアは世俗的で宗教は形骸化してたようだから
181 名前:考える名無しさん [2017/09/28(木) 09:49:15.23 0.net] 「前イスラム期のアラブ人のほとんどは現世が終わったらその後には何もあり得ないと考えてた」 クルアーンにおける神と人間より
182 名前:考える名無しさん [2017/09/30(土) 13:50:57.48 0.net] 井筒俊彦の前イスラム史観は大昔はジン(妖霊)の声を代弁する巫者である詩人が部族長だった。 しかしムハンマド時代には詩人の地位は下がり賎業と見なされる事もあった その頃のアラブ人は現世現実主義だった。 そしてユダヤキリスト教の影響を受けつつそれに属さないハニーフという一神論者が存在した 詩人とハニーフがイスラム誕生の背景となる 恐らく信仰が形骸化してたから偶像破壊にも抵抗は無かった
183 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/09/30(土) 14:21:47.45 0.net] アラビア半島に影響力あったエチオピアはキリスト教国であり、南アラビアのヒムヤル王国はユダヤ教国 北西にはキリスト教のローマ帝国があり、中近東のキリスト教会からは宣教師が継続的に送られてきていた マッカに近いヤスリブ後のマディーナはユダヤ人の町 メッカにもキリスト教徒はいたし、ムハンマドが啓示を受けた後最初に相談したワラカはキリスト教徒だった ジャーヒリーヤの正体はすでに一神教が半島を覆い尽くそうとしていた段階
184 名前:考える名無しさん [2017/09/30(土) 15:35:40.02 0.net] イスラムが特にネストリウス派のキリスト教に影響された事は結構知られてるがキリスト教にならずにイスラムというオルタナティブを取った背景にはハニーフの存在があるのではないだろうか?
185 名前:運知空海 mailto:君らもどうだい? [2017/09/30(土) 15:39:06.06 0.net] . __ /:::::\ プキ? /::🍔 🐽 🍔\ /:: | ` `💩´' |:\ /::::|___/:::\ /::: / \:::::\ 万万 __/ ) ( \__ ‐ー'`‐' ゙-'`ー-'
186 名前:考える名無しさん [2017/09/30(土) 15:53:36.55 0.net] アラビア語で平和はサラームでヘブライ語ではシャローム アラビア語で神はアラーでヘブライ語ではエル(エロヒーム) 両方とも語源は同じらしい ユダヤ人とアラビア人は本来兄弟民族なので一神教概念も古くからある程度共有されてたかも
187 名前:考える名無しさん [2017/10/04(水) 00:12:30.37 0.net] >>172 日常生活の中のふとした拍子に、存在の根源性を目の当りにしてしまうという話が、 サルトルの『嘔吐』だった。 『意識と本質』の冒頭でも触れられている。
188 名前:考える名無しさん [2017/10/04(水) 00:13:16.48 0.net] “「ここから先、おまえは一人で進んでいかなくてはならない」と顔のない男は私に告げた。 「方向も道筋もわからなくても?」 「そういうものは必要とはされない」と男は乳白色の虚無の中から低い声で言った。 「もう川の水は飲んだのだろう。おまえが行動すれば、それに合わせて関連性が生まれていく。 ここはそういう場所なのだ」 それだけを言うと、顔のない男はつばの広い黒い帽子をかぶりなおし、私に背中を向けて舟に戻っていった。” ― 村上春樹 『騎士団長殺し』第2部 遷ろうメタファー編 (2017)
189 名前:考える名無しさん [2017/10/05(木) 01:32:17.69 0.net] デリダは、 ヨーロッパ史上死刑を言い渡された四人の重要人物として、 ソクラテス、キリスト、ジャンヌ・ダルクと共に、ハッラージュ(Al-Hallaj)を挙げている。 ハッラージュはジュナイドの弟子。 『中国が読んだ現代思想 サルトルからデリダ、シュミット、ロールズまで』王前(2011)
190 名前:考える名無しさん [2017/10/05(木) 15:14:27.73 0.net] 中田考訳のクルアーン読んだが読みにくかった けど井筒俊彦訳よりまし あのじい様口調がちょっと… 中公版コーランが一番読みやすい
191 名前:考える名無しさん [2017/10/05(木) 15:18:13.65 0.net] >>189 デリダは人間の意識の中に神が在るという考えだったと思う だから井筒俊彦を絶賛したし神人合一のハッラージュを評価したのではないか?
192 名前:考える名無しさん [2017/10/05(木) 20:39:05.54 0.net] >>190 ムスリム協会版は?
193 名前:考える名無しさん [2017/10/05(木) 20:42:26.70 0.net] 存在を抹消して痕跡を浮かび上がらせるというデリダのビジョンは、 ジュナイドの「ファナー(消滅)/バカー(持続)」と比較される。 ヘルマン・ランドルトとの対談「スーフィズムとミスティシズム 」で読める。
194 名前:考える名無しさん [2017/10/05(木) 20:44:44.25 0.net] ここに出てくるイスラムや仏教の神秘体験では、ファナー/バカーという 意識(=世界)の否定/肯定、あるいは破壊/形成が体験される。 その時、破壊だけで終わるものは偽物なんだと言っている。 世界の解体後に、改めて新しい世界現出が伴うようでなければならないと。
195 名前:考える名無しさん [2017/10/05(木) 22:31:38.43 0.net] >>192 読んでない
196 名前:考える名無しさん [2017/10/05(木) 22:37:25.14 0.net] >>194 仏教は筏の例えで渡り切った筏は棄てなければならないと仏教自体の中にその解体装置を内蔵さす 大乗仏教の各宗派は解体後の新たな世界観になる 勿論意識と本質に見られるような空を体験した後の本質無き分節もあるが
197 名前:考える名無しさん [2017/10/06(金) 01:06:48.93 0.net] 「ジュナイドの「原初の契約」におけるファナーとバカー」 澤井 真(オリエントVol.53 (2010) No.2 p.115-132 ) ci.nii.ac.jp/naid/130003396318 > 消滅を意味する「ファナー」の語と存続を意味する「バカー」の語は、 > クルアーンの中で対比的な関係として登場する。 > これらの語は,「地上のあらゆるものは消滅する(fānin),しかし, > 変わらない(yabqā )のは汝の主の顔,偉大で尊厳の所有者である」(Q55:26-27) > という節に由来する
198 名前:考える名無しさん [2017/10/06(金) 01:07:43.43 0.net] 仏教では、世界は意識の対象として、意識の内にあるわけだから、 外的世界の消滅とは、自己解体の先にある。
199 名前:考える名無しさん [2017/10/06(金) 14:40:08.14 0.net] 弥陀の身心は法界に遍く 衆生仏をねんずれば仏も還た念じたまう 一心専念すれば能所(主客)亡じ 果満覚王独り了了たり 浄土宗の高僧山崎弁栄が念仏の覚りを詠んだ歌 念仏専心すれば主客が無くなり仏のみが独り聳え立つという事 スーフィや井筒俊彦と共通した体験だろう
200 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 20:08:57.62 0.net] 思弁的実在論のグレアム ハーマンが中世イスラム哲学の機会原因論に触発されたとwikipediaにあったけどハーマンは実在をどう捉えたのだろう?イスラム神秘主義では究極的に実在は神のみとするが 井筒俊彦に創造不断という作品もあったと思うが
201 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/10/07(土) 22:03:13.52 0.net] イブン・ルシュドは創造はすべての瞬間ごとに行われとしたな 本気でそう信じてそう言ったか分からんが
202 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 22:22:33.14 0.net] >>201 神の絶対性を突き詰めると実在全てに神が介入する事になるから必然的にそうなる 逆が神が実在界に関わったのは創造の時だけで後は時計のように機械的に実在界は動いてるとする理神論。ニュートンなんかが信奉してた 神抜きで刹那刹那に世界は創造されるとしたのが 唯識の刹那滅。 刹那滅は仏教の無常思想から来てる 後唯識のヨーガ行体験もあると思う
203 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 23:01:44.29 0.net] ハーマンはまだ詳しくないけど、 機会原因論は、物体や精神ではない 神にのみ作用因(事物を生成させる要因)を認めるということ。 創造不断に近いのは、偶然性の哲学かな。
204 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 23:03:34.72 0.net] 86 名前:考える名無しさん[] 投稿日:2016/02/11(木) 20:14:15.44 0 “この世界は、まったくの偶然で、 別様の世界に変化しうる。”(『偶然性の後で』帯) 実際に読んで思い出したのは、 9〜10世紀イスラムのアシュアリー神学。 そこでは、あらゆる時間性や因果性が断ち切られている。 毎瞬間、毎瞬間、世界は新しく創造され、 その行方は「インシャー・アッラー(全ては神の思し召し)」であると。 もちろん、メイヤスーは丁寧に断っているが。。。 「けれども私たちは、安定した世界に生きていることを天の恵みとしていちいちの瞬間に祝福することはしない。」 ポスト現代思想、ポスト・ポスト構造主義 [無断転載禁止]©2ch.net lavender.2ch.net/test/read.cgi/philo/1451968507/86 ×(『偶然性の後で』帯) ○(『有限性の後で』帯)
205 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 23:07:29.56 0.net] アシュアリー(873‐935)はスンニ派を代表する学派の祖で、カラーム(思弁神学)を確立した。
206 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 23:09:12.98 0.net] 刹那滅は因果が連鎖する。 アシュアリー神学は因果は切断される非線形な原子論。 そういう違いがある。
207 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 23:10:46.95 0.net] 井筒は、この創造不断をデリダのエクリチュール論に結び付ける。 "書く"たびにそこに世界が創出される、というように。
208 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 23:18:01.89 0.net] >>203 ハーマンは汎心論者らしいが
209 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 23:30:30.53 0.net] なるほど。
210 名前:考える名無しさん [2017/10/07(土) 23:45:09.20 0.net] 思弁的実在論はポストポスト構造主義と言われるからポスト構造主義からは多大な影響受けてる その中のハーマンはイスラム中世哲学の機会原因論に影響受けてる この両方から影響を受けた井筒俊彦は思弁的実在論なりハーマンをどう評価したのだろう
211 名前:考える名無しさん [2017/10/08(日) 06:42:56.24 0.net] 井筒俊彦は存在認識の道の注で神こそ実在性そのものであるとする 神とは実在であり究極的に宇宙に神以外存在しないという主張に見える ただし事の深層的次元に置いてだが
212 名前:考える名無しさん [2017/10/08(日) 11:35:22.22 0.net] 井筒俊彦が大川周明の大川塾の講師で司馬遼太郎との対談でもイスラムに積極的に関心を持った面白い人と言ったのは有名 しかしそれだけじゃなく井筒と大川は東西思想の比較と統合とか根底にある一如の思想に共通点があるように思える
213 名前:考える名無しさん [2017/10/08(日) 12:55:21.89 0.net] >>204 これは読んだけどそんなところには気付かなかった
214 名前:考える名無しさん [2017/10/08(日) 23:55:07.99 0.net] 一如(wiki) 一如(いちにょ)とは、絶対的に同一である真実の姿、という意味の仏教用語である。 「一」は絶対唯一、「如」は真如(tathā)・如同の意で、一異の差別なく平等であることをいう。 世間における一切の事物・現象には実相(真実の姿)があり、普遍的に不二同一であることをいう。 平たく読めば「一つの如し」となる。一でありつつそれは異なるが、異なりつつもそれはそれは一であるという、真如を弁証法的に表現した語である。 もとは老荘思想の概念であり、万物を生成し存在している真実の相、またその差別相を超越した存在義を意味する。 のちに、本来の仏教用語から派生し、剣禅一如などとも転用されるようになった。
215 名前:考える名無しさん [2017/10/08(日) 23:55:43.67 0.net] マールブランシュの機会原因論 Cause occasionnelle chez Malebranche www.furugosho.com/precurseurs/malebranche/occasion.htm
216 名前:考える名無しさん [2017/10/08(日) 23:57:15.53 0.net] >>200 、>>210 ガザーリーか。 Occasionalism is the idea that God is the cause of all things. Harman’s motif example of object-object relations is fire and cotton which comes from the the Islamic philosopher Al-Ghazali, who repeats from the Qu’ran: “Fire does not burn cotton ? only God burns cotton”. https://avoidingthevoid.wordpress.com/dictionary-of-concepts-for-graham-harmans-object-oriented-philosophy-draft-work-in-progress/ ハーマンはハイデガーから中世スコラ学に遡って、そこでイスラムに接しているという点で、 普通に哲学史の通りなんだと思う。
217 名前:考える名無しさん [2017/10/08(日) 23:58:07.32 0.net] >>208 この辺は、清水高志『実在への殺到』(2017)の「機会原因論的アニミズム」が詳しい。 ハーマンは、 ・「ハイデガーの存在論」と ・「ジェイムズの経験論」を ・「パースの記号論」的に足してる
218 名前:考える名無しさん [2017/10/09(月) 04:56:53.11 0.net] >>217 ありがとう。読んでみる
219 名前:学術 [2017/10/09(月) 07:09:03.13 0.net] 平等を思い浮かべると逆搾取されるから平等は成立しえない。
220 名前:考える名無しさん [2017/10/09(月) 10:35:47.45 0.net] 井筒俊彦のイスラム思想史のガザ―リーの部分に偶因論(機会原因論)の解説があった。 原因と結果に必然的な結びつきはなく 例えばアリストテレス派では燃焼の原因は火であり 火は自然的必然性を持って機械的に作用するが ガザ―リーは燃焼の真の作用因は火ではなく神だとした 彼にとり因果律は決して自然法則ではなかった ガザ―リーの結論はアシュアリー派の因果律否定と一致する この点においてガザ―リーは後のヒュームの哲学的先輩である 確かメイヤスーもカント批判してヒュームに回帰してなかったかな?
221 名前:学術 [2017/10/09(月) 14:18:50.57 0.net] 原因と結果に結びつきがないわけないじゃない。 神に偏って酷使するのもなあ。 火は機械ではない。
222 名前:考える名無しさん [2017/10/09(月) 15:11:43.37 0.net] ヒュームも因果律否定
223 名前:学術 [2017/10/09(月) 15:17:05.49 0.net] 因果律というものは、ある事件があってあることがその結果となっているという レベルじゃない。
224 名前:考える名無しさん mailto:sage [2017/10/09(月) 15:42:51.93 0.net] ガザーリーのいう因果はなくすべては神の慣習だと言い換えても、結局世界のあり方は変わらないのだから同じことだよな 神の慣習=因果として働いてるんだから
225 名前:学術 [2017/10/09(月) 15:46:17.46 0.net] 神が少数派だったらどうするね。
226 名前:考える名無しさん [2017/10/09(月) 15:56:28.92 0.net] はたしてどうかな?
227 名前:考える名無しさん [2017/10/09(月) 16:07:58.60 0.net] ヒュームのように経験主義を徹底さすと人間が経験する事の出来ない因果律による普遍的法則などは人間の妄想でしかない事になる 因果律を否定する徹底的経験主義は科学的法則も否定する
228 名前:考える名無しさん [2017/10/09(月) 16:10:31.90 0.net] >>224 一億回同じ因果律があったとしても一億一回目に違いが出たらもう世界は変わり科学的法則も成り立たないことになる
229 名前:考える名無しさん [2017/10/09(月) 18:26:14.82 0.net] 量子運動のような、だいたい合ってる程度のもんでも確率的に予測可能な事態であれば科学として成立する 全ての可能性について調べる手段がない以上は、絶対的な確証などあるわきゃない
230 名前:考える名無しさん [2017/10/09(月) 19:46:02.31 0.net] >>229 科学も厳密には蓋然的な統計問題になる。確度を上げていく事は出来るが それ以上は今のところ哲学の問題だと思う