- 8 名前:名無しさん@1周年 [2019/02/14(木) 08:20:36.40 ID:10Ji/Jdv0.net]
- 「田園都市」をどう再生するか
都心を中心とした同心円をイメージしてください。経済的な発展と人口膨張が落ち着くと、都心から遠いところから、徐々に人口は少なくなっていきます。 それは均等に少なくなるわけではなく、「手のひら」のように、指にあたる鉄道路線に至近のエリアはまだ大丈夫ですが、指と指の間、つまり交通利便性の悪いエリアから住人が欠けて縮小していくのです。 また路線別でも等しく縮退しているのではなく、東武沿線や西武沿線の遠隔地や京急沿線の三浦半島方面などは人口減少、高齢化ともに問題となっています。 人口のパイはどうしても減ってやがてマイナスサムになりますから、創意工夫をして「選ばれる沿線」にしていかないと地域間競争に負けてしまいます。 東急は「交通」「不動産」「生活サービス」という三つの柱を基本として、広く事業を展開しています。開発の終わりは仕事の終わりではありません。 一次開発が終わり、宅地販売が済んだからといって高齢化が進んだ地域をそのまま放置してしまうと、通勤・通学する人が減って鉄道収入が得られなくなってしまいます。 駅前、駅上にたくさん投資してきた商業施設や生活サービス関連施設の利用が少なくなると、街そのものが衰退してしまいます。これは東急にとっての最悪のシナリオです。 初期の開発とはまた違った手法を編み出して、反復継続して再投資・再開発・再生事業を続けていかなくてはならないのです。
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