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雪華綺晶「ジュン登り………」



1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 20:41:02.90 ID:ccDkvwF40]
 


 
ジュン 「うわっ!?だ、誰だよお前!?」

雪華綺晶「はっ!?わ、私は何を……」




 

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:46:10.20 ID:ccDkvwF40]
 

とりあえず夜食はありがたくもらって勉強を再開する。
「………………」

「……………………」
翠星石は、ベッドに座って、ジュンの様子を眺めている。

「………………」
「……………………」
「………………」
「…………………?」
「………………」
「……………さっきから何を気にしてるです?」
「え?」
「さっきからちらちらと窓見てるです」
「…あ」

そんなつもりはなかったが、どうやら無意識のうちに待っていたらしい。
窓硝子から、雪華綺晶が現れるのを。

「……いや、なんでもない。ちょっと外の天気が気になって」
「………天気ですかぁ?」

なんとなく、ごまかす。

 

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:47:09.02 ID:gUvChYmc0]
何か危険なにほいが・・・

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:47:42.96 ID:+QhGesiH0]
いやんばかん

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:49:46.25 ID:ccDkvwF40]
 

(…………来ないな)
教科書に目をやりながら、考える。
(………翠星石が居たら、来ないのか?)
ノートに問題を写しながら、考える。
(あいつ、やっぱ真紅や翠星石に会いたくないのか)
問題を解こうとして。
(……ああ、くそ。なんか集中できない)

 

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:52:49.30 ID:o92U9rdk0]
交代制ってどこに出かけてんのさ

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:54:06.18 ID:ccDkvwF40]
 

時折、桜田家の様子を覗いて。

「…………まだ、居ますわ……」
翠星石の姿を確認して、肩を落とす。

「……行かなくては、ですのに………」
ひとり、呟く。

 

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/06(月) 22:55:23.21 ID:u5nWwKuM0]
282828282828

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:55:50.21 ID:+QhGesiH0]
せつないのう せつないのう

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:57:41.01 ID:ccDkvwF40]
 

「………そう、行かなくては……」
覗き、呟く。

「……行って、彼に、抱いてもらって………」
呟いて。


その、自分の言葉に。

「……………『抱いてもらって』?」

気付く。

 



108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:59:20.18 ID:+QhGesiH0]
・・・

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:01:08.85 ID:0LASOBpv0]
はぁああああああああああああん!!!

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:02:10.65 ID:ccDkvwF40]
 

「………私は、何を。何を、考えて」

雪華綺晶は、少年の心を奪うために、少年のところに行っていたはずなのに。

「……『抱いて、もらって』? 私は、何を」

いつの間にか。少年を襲う意識すら、失くして。

「………私は、いったい」

雪華綺晶は、少年の腕の中で、何をしようとしていたのか?

 

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:03:02.12 ID:SNgNZ1DFO]
くっ…うっ…

ふう…

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:03:51.62 ID:E66+yZgA0]
F5F5F5F5F5F5F5F5

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:06:07.98 ID:gUvChYmc0]
パパはここだ!
飛び込んでおいで

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:06:31.21 ID:+QhGesiH0]
F5   F5   F5   
  F5   F5   F5
┐  ∧,∧  F5
|  (   )    F5
 ̄⊂/ ̄ ̄7 F5

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:08:10.47 ID:ccDkvwF40]
 

「………違い、ます」
自らの思考を、遮断する。

「私は、よく分からないことを、はっきりさせようとした」
自分の行動を、合理的に、考える。
最初の目的から、考える。
「そう、変な感覚があったから。その感覚を、調べるために」
それは、調査であって。確認であって。
「………それ以外の目的では、決して、ありません」

 

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:09:09.02 ID:E66+yZgA0]
早くしてください
F5キーが壊れます

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:10:22.46 ID:ccDkvwF40]
 

調査以外の目的では、ない。
間違いない。
絶対に、そうだ。

「間違い、ありませんわ。それ以外には、ないです」

それなのに。

「間違い、ないの。……本当に、それだけ」

その、はずなのに。


「……………それ、だけ、です」

胸が、もやもやするのは、何なの、だろうか。

 



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:10:59.65 ID:lGq4gQlcO]
お前奈須きのこだろ

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:12:19.82 ID:tvokhp7HO]
なんかメルティブラッドみたいだな

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:13:03.63 ID:ccDkvwF40]
 

何か、物足りない。

何か、し足りない。

何か、そう、何か。

何かが、欲しい。

それは、例えば。

彼の腕の中で、感じたような――――


「――――違います!!!」


 

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:16:17.93 ID:+QhGesiH0]
   , ノ)
  ノ)ノ,(ノi
  (    (ノし
┐) ∧,∧  ノ
..|( ( ....:::::::) (
 ̄⊂/ ̄ ̄7 )
 (/  F5 /ノ
   ̄TT ̄

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:17:04.62 ID:ccDkvwF40]
 

考えてしまいそうになったことを、振り払う。

「違います!違いますわ!!
 私は、そんなもの、求めていない……!」

忌むように。

「私は、雪華綺晶。ローゼンメイデン、第七ドール。
 アリスになるために生まれてきた、七姉妹の末妹」

恐れるように。

「アリスになること以外、求めてなどいません……!」

雪華綺晶は、叫ぶ。

 

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/06(月) 23:17:37.30 ID:+6KZW0FV0]
きらきー好きの俺の為のスッドレ

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:20:04.90 ID:E66+yZgA0]
今から用事・・・・だと・・・・・?
かえってこのスレなかったら
日本中の酢豚にパイナップルいれてやる!!!!!

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:20:31.33 ID:ccDkvwF40]
 

「………そう、ですわ」

はっ、と、気付く。

「私が、そんなもの、求めるわけがありません。
 『これ』は、私のものではありません」

まるで、天啓を得たように。

「そう、これは」

雪華綺晶は、呟く。

「……雛苺の、身体のせいですわ」

 

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/06(月) 23:21:09.91 ID:+6KZW0FV0]
>>124
安心しろ
パイナップル入りの酢豚は嫌いじゃない

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:22:40.83 ID:lGq4gQlcO]
本気できのこだろ?冗談抜きで文がきのこのそれ



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:23:37.38 ID:E66+yZgA0]
>>127
出かける前に一言いいたい

な?携帯だろ?

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:23:48.56 ID:+QhGesiH0]
月姫リメイクで忙しいはずなのに…

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/06(月) 23:24:49.26 ID:LXol1kfJ0]
きのこっぽく書けば誰でもきのこ認定してくれるそうです

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:26:29.93 ID:ccDkvwF40]
 

今まさに、雪華綺晶が自らの器としている、その身体。
雪華綺晶の姉の一人、雛苺の身体が、雪華綺晶をおかしくさせていたのだろう。

「身体だけでなく、心まで干渉されるなんて、失態ですわ。
 さすがにこれは、この身体を諦めた方がいいかもしれません」

雛苺が少年を慕う気持ちが、雛苺の身体に宿った雪華綺晶の心に干渉していたということ。

「器を失うのは惜しいですが……」

これ以上この身体に拘って、心を侵食されては元も子もない。

「この身体は、諦めましょう」

雛苺の身体を、雪華綺晶の精神から、切り離す。

 

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:27:39.78 ID:gUvChYmc0]
ふれ合いを断ち切るのかきらきー

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/06(月) 23:28:06.70 ID:oRdIywkX0]
あああああああああ
思い直せ!きらきー!

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:29:52.25 ID:y5LRNmXMO]
雛苺ファンとしてはここでぜひ雛に復活して頂きたい

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:29:57.96 ID:ccDkvwF40]
 

ごとり、と、雛苺の身体が、転がる。

とりあえず、雛苺の身体は保管しておくことにして。

「……これでもう、心配はありませんわ。
 今後の方策も考えなくてはなりませんが、今はまず、精神の調整を行いましょう」

これでもう、妙な感覚に悩まされることも無い。

これで、いい。

 

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:32:16.97 ID:y5LRNmXMO]
それでも雛苺なら…
雛苺なら何とかしてくれる……!

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:33:55.93 ID:ccDkvwF40]
 


ととと、と。
翠星石が階段を降りていく音がする。

(……翠星石、出かけるのか)
真紅はまだ帰ってきていない。
金糸雀もいない。
静かなものだ。

(ってことは………)
窓を、見る。
ごく普通に、外の景色が見えるが、
(……そろそろ来るかな)

なんだか今日は、勉強に手がつかなかった。
ずっと、教科書を前にしていたのだが、
あいつが来るのか来ないのか気になって、集中できなかった。

 



138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:36:54.42 ID:+QhGesiH0]
そろそろ銀ちゃんの出番か

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:39:39.53 ID:ccDkvwF40]
 

(……あいつが来たら、どうしようかな)
勉強に集中できないし、なんだか暇なので、考える。
(………いや、べつにどうするもこうするもないな。
 あいつが僕の膝に乗ってきて、僕はそれを抱いて勉強するだけか)
ふと、笑いがこみ上げる。
(ていうかあいつ、本当に何しに来てるんだ。
 話があるとか言ってたけど最近全然そんなこと言わないしな)

(いつ来るんだろうな)
ジュンは、窓を眺めている。

(今日はどれぐらい居るんだろうな)
なんとなく、表情は緩んでいる。

(なあ、雪華綺晶)
ジュンは、待っている。

 

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:45:08.02 ID:ccDkvwF40]
 

「なんだか昨日からジュンの様子が変です」

翠星石が、心配げに呟く。

「ジュンが?……そうね。なんだか落ち着きがないわね」
「そうです。それに、なんだかちらちらと窓の方見て、何か探してるみたいです」
「探してる?」
「探してる、っていうか、待ってる、って感じ、かもしれないです」
「………待ってる、ね……」

 

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:48:36.16 ID:ccDkvwF40]
 

「………………」
また、窓を見る。
普通に、外の景色。

「……………………」
勉強しようとする。

「…………………………」
また、目は窓に向かっている。
やはり、普通の景色。

「………………」
勉強しようとする。

「………………………………」
いつの間にか、外の景色を目に映している。

「………僕はなにやってんだ」

 

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:51:39.96 ID:HFZssFUoO]
このすれ違いがたまらんのうwwwww




でも、悲しいのう・・・

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:52:20.45 ID:ccDkvwF40]
 

結局、昨夜は雪華綺晶は現れなかった。
別に、それは大したことじゃないのだろう。
彼女にも、彼女の生活はあるのだろうから。

だが、連日の来訪を何の前触れもなくやめられると、なんだか気になる。
「……せめて一言言ってくれよ」
ぼやくが、それに答えが返るわけもない。

その日も、勉強には集中できなかった。


その夜も、雪華綺晶は現れなかった。

 

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:54:33.36 ID:gUvChYmc0]
こぬぁああああゆきぃいいいいいいいいいいいいいい

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:54:56.40 ID:ccDkvwF40]
目が疲れた・・・風呂入ってくる
あと誰か別のSS書きとかきのことかと間違われてますが俺が書いたのは>>38のやつぐらいです

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/06(月) 23:56:57.90 ID:e3nWs1qs0]
黒!black!のアレ?

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:58:59.92 ID:+QhGesiH0]
   , ノ)
  ノ)ノ,(ノi
  (    (ノし
┐) ∧,∧  ノ
..|( ( ....:::::::) (
 ̄⊂/ ̄ ̄7 )
 (/ 保守 /ノ
   ̄TT ̄



148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:00:34.15 ID:b2xXime40]
アレの作者か、変態レベルが低下しているな体調に気をつけてくれ

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:09:03.16 ID:YVWOsjnUO]
支援

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:10:24.37 ID:9P2JIXOj0]


151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:13:18.40 ID:6ECE6kAJO]
追い付いた……だ…と……?

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:17:25.76 ID:4l4+LtqN0]
明日の朝まで残っていれば俺は悔いなく眠れるぜ


153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:24:47.93 ID:KMDBjCTB0]
んじゃ再開

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:25:13.07 ID:KMDBjCTB0]
 

「ジュン。出かけてくるわね」
「ん……ああ」
声をかけても、返ってくるのは生返事。
「………仕方のない下僕ね」

一昨日あたりから、ジュンの様子はおかしい。
机に向かってはいるのだが、どうも勉強に集中できていないらしい。
たびたび、ちらちらと窓を眺めていて、どうも落ち着きがない。
その割に、部屋にいることが多く、そしてパソコンをいじったりはしていない。

その明らかに妙な様子に、真紅はジュンに直接尋ねてみたが、
ジュンは曖昧に言葉を濁し、明確な答えは返ってこなかった。

明らかに何かがあるが、それが何かが分からない。

「………もどかしいのだわ」

 

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:31:50.52 ID:KMDBjCTB0]
 

そうは思うが、恐らく今ジュンが抱えている問題は真紅にどうにかできることではないと思う。
ジュンは、何か明確なものを待っている。
迷っているとか、持て余しているとか、そういった様子ではなく、
何かを待っている、そんな様子。

「…………ふう」

ジュンのことは確かに気になるが、そこまで深刻だったり緊急だったりはしないようだ。
今は、別のことを優先させてもいいだろう。

ジュンの部屋を出て、物置へ。
鏡に触れ、nのフィールドへ。

雛苺の身体を奪った、白薔薇を探しに。

 

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:33:24.30 ID:9P2JIXOj0]
ああ・・・

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:40:21.91 ID:KMDBjCTB0]
 

「金糸雀。どう?」
交代場所に来ていた金糸雀に聞く。
「真紅。……いつもどおり、かしら」
「……何も見つからなかったのね」
「ええ。白薔薇の花びら一枚見当たらないわ」
「そう。……とにかく、交代よ。貴女は休んで」
「分かったかしら。じゃあ、カナは戻るかしら」

金糸雀の背を見送って。

「……白薔薇。あの子は何を企んでいるのかしら」
巡回を始めながら、考える。

 



158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:43:46.85 ID:KMDBjCTB0]
 

雛苺の身体を奪って。
その後、何の行動もない。
雛苺の身体を奪われてから、真紅達はnのフィールドを巡回して、
白薔薇を探しているが、手がかり一つ掴めない。
白薔薇が何をしようとしているのかすら、分からない。

 

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:46:33.17 ID:2t0fCcDaO]
書き溜めてあるのかな?

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:50:42.90 ID:KMDBjCTB0]
 

いくつもの世界を、巡る。

「………白薔薇の痕跡のようなものが、あればいいのだけれど」

いくつもの扉を、抜ける。

「………やっぱり、そう簡単には、いかないわね」

時間は過ぎる。

「………今日も、駄目、なのかしらね」

交代時間は、近い。

「………手がかりぐらい、あってほしいものだけれど」

息をついて、諦め気味に、次の扉を開いて、


「………え?」


目が、合った。

「……白薔薇………!?」

手がかりどころではなく。 白薔薇が、そこに居た。
 

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:51:37.86 ID:/eiu4pKP0]
どうなる!?

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:53:15.68 ID:KMDBjCTB0]
 
てことで続きは明日。おやすみ。
 

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:56:21.87 ID:9P2JIXOj0]
>>162
てめええええええええええええ

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/07(火) 00:57:53.43 ID:1v77wJaJO]
なんだとwww

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:57:55.00 ID:/eiu4pKP0]
おおおいいいいいいいいいいいいいいい

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 01:04:40.97 ID:peIwIvwXO]
明日まで保守しろというのか

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 01:10:40.87 ID:/eiu4pKP0]
ho



168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 01:11:15.20 ID:SUoS4zr+0]
補習

169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 01:33:58.56 ID:9P2JIXOj0]


170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 01:45:35.38 ID:6VD5+yqcO]


171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 01:55:58.57 ID:/eiu4pKP0]


172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/07(火) 01:58:46.53 ID:+3bQOsFO0]
ho


173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/07(火) 02:25:56.39 ID:FT/BLM5VO]


174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 02:30:27.78 ID:/eiu4pKP0]


175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/07(火) 02:37:32.48 ID:RxhRo3N20]


176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 02:49:12.78 ID:zd6d9QHfO]
追い付いてしまっただと・・・・?

保守保守。

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 02:58:36.29 ID:qnwPq7hh0]


暗闇の中、蒼星石はカバンを開けて辺りを見渡した。
部屋にはジュンの寝息のみが響いている。
蒼星石はジュンの枕元にある時計へ目を移した、その電子時計は午前2時ごろを指している。
なるべく物音を立てぬよう、蒼星石は静かに鞄から這い出た。
「やはり、行ってしまうのね」
突然暗闇から声が響く。
蒼星石はその声にあまり驚かず、声が聞こえた方向を見た。
「……やっぱり君は気付いていたんだね、真紅」
蒼星石が向いた先、真紅が鞄を開け、中で座ったままこちらを見つめている。
「朝まで待つことは出来ないの?この子達が悲しむわ……」
「それは出来ないよ……僕はマスターが目を覚ます前にこれを置いて。眠りに就くつもりだ」
「……」
「それに……湿っぽいお別れなんて僕は嫌いだ。もう、誰かの泣き顔なんて僕は見たくない」
「あら、私には見つかってしまっているわ。私だって、貴女に泣いて縋るかもしれないわよ」
「……そうだね、そしたらみんなも起きるし、僕はここを離れづらくなるかもしれない」
蒼星石は微笑んでそう言った。



178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 03:15:04.85 ID:9P2JIXOj0]


179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 03:45:57.77 ID:qnwPq7hh0]
支援

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/07(火) 04:36:09.14 ID:+3bQOsFO0]
ho

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 04:49:00.42 ID:9P2JIXOj0]


182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/07(火) 05:33:21.26 ID:Bf0PW2Q2O]
ほも

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 06:43:43.38 ID:Bf0PW2Q2O]


184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 06:45:19.86 ID:e1cCecXCO]
預言者キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!

953 名前: 本当にあった怖い名無し 投稿日: 2008/10/06(月) 23:01:02 ID:OOpmG1uh0
3日以内に芸能界を揺るがす死亡記事が新聞のトップを飾ります。良かったね、加勢君。

954 名前: 本当にあった怖い名無し 投稿日: 2008/10/06(月) 23:17:19 ID:fX4Xh3KyO
また志村けん死亡説かよ

955 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2008/10/06(月) 23:26:46 ID:OOpmG1uh0
>>954
名前は同じ、字が違う。

956 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2008/10/06(月) 23:29:57 ID:3OpB3m/e0
>>955
高倉健?
宇津井健?
緒形拳?

957 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2008/10/06(月) 23:31:06 ID:3OpB3m/e0
あっ!!松平健だっ!!!

958 名前: 本当にあった怖い名無し [sage] 投稿日: 2008/10/06(月) 23:32:26 ID:OOpmG1uh0
>>956
ニュース速報をお楽しみに・・・。予言じゃなくて予告だったね、それでは。

gimpo.2ch.net/test/read.cgi/occult/1219084209/953-958

↓次スレはこちら
gimpo.2ch.net/test/read.cgi/occult/1223316682/

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 06:52:00.33 ID:0CBJQNp/O]
なんだ?

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 07:15:56.62 ID:A1xAIJijO]
畜生・・・・・追いつきやがった

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 07:27:43.74 ID:ZSD8NyutO]
水銀燈「保守・・・と」



188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 07:56:56.79 ID:YVWOsjnUO]


189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 08:14:28.37 ID:4cI/U1CBO]
雛苺「これは間違いなくぷん太に載るの。だからヒナも頑張って保守するの―」

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 08:47:39.79 ID:KMDBjCTB0]
残ってた

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 09:06:29.40 ID:97x1GmZX0]
俺の見間違いじゃなけりゃ作者が帰ってきているんだが

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 09:12:38.95 ID:X45AxAtPO]
今度は終わるまで何ヶ月かかるの?

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 09:17:00.54 ID:KMDBjCTB0]
今度はそんなに長くないはずだ
まだ全部書き終えてないから分からないけど
きっと前ほど長くないはず

じゃあ再開

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 09:17:25.94 ID:KMDBjCTB0]
 

これまで、何の音沙汰もなかった『敵』が、いきなり目の前に現れた。
驚愕しつつも、即座に戦闘態勢に入る。

即座には、白薔薇は襲ってこない。
「……貴女」
とりあえず、口を開くが、驚愕のせいで言葉がなかなか出てこない。

白薔薇は、何も言わず、真紅を見ている。
とにかく、落ち着いて、思考をまとめる。

「………今度は、私、かしら」
雛苺を襲い、雛苺の身体を奪って。
その次に、真紅の前に現れたのだから、
白薔薇の次の標的は、真紅なのだろう。

白薔薇は、何も言わない。

 

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 09:20:35.22 ID:KMDBjCTB0]
 

「………?」

対峙、したまま。
白薔薇は、何の動きも見せない。

さすがに、怪訝に思う。

「……貴女、何のつもり?」

白薔薇は、真紅を見ている。

 

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 09:26:18.18 ID:KMDBjCTB0]
 

焦れる。

「貴女。雛苺を襲ったでしょう。アリスゲームを、したいのでしょう。
 今度は、私と戦いに、来たのでしょう」

問うが、
何の反応も、返ってこない。

「………貴女。一体……」


「 お姉様 」


白薔薇が、口を開いた。

 

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 09:26:46.92 ID:rAv20jct0]
支援



198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 09:29:10.87 ID:xZix67JDO]
ぷん太期待age

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 09:32:00.51 ID:KMDBjCTB0]
 

「聞きたいことが、あるのです」

白薔薇は、言う。

「……何かしら」

答えながらも、
白薔薇の様子を見て、真紅は怪訝に思う。

雛苺の身体を奪ったときのような、
余裕のようなものが、感じられない。

なんだか、覇気がないというか、無理をしているような、感じ。

眉を寄せた真紅の視線を受けながら、
白薔薇は、問う。

「………『抱っこ』って、なんですの?」

 






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