- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 20:41:02.90 ID:ccDkvwF40]
-
ジュン 「うわっ!?だ、誰だよお前!?」 雪華綺晶「はっ!?わ、私は何を……」
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:14:12.04 ID:hDFehQF70]
- Dridollerのきらきーで脳内補完してる俺は
間違いなく勝ち組
- 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:14:54.09 ID:ccDkvwF40]
-
「…………………」 「そしてやっぱり黙るのか………。 …………なあ」 「……なんでしょう」 「僕はお前の名前も知らないんだが」 「……………」 ふと、考えて。 「………雪華綺晶、です」 「雪華綺晶、か」 「はい」 「長いな」 「気のせいです」 「そうか?」 「はい」 「そうか」
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:16:56.44 ID:LXol1kfJ0]
- >>76
ああん? ttp://bull.s11.x-beat.com/src/bull26965.jpg これか?
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:18:48.98 ID:hDFehQF70]
- 違うわ そんな画像じゃない
き…きらきー…はぁはぁ…うっ…
- 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:19:07.72 ID:ccDkvwF40]
-
「なあ、雪華綺晶」 「はい」 「…………なんか嬉しそうだな」 「え?」 「雪華綺晶」 「はい」 「……名前呼ばれるの嬉しいのか?」 「え……?」 「なんていうか、雰囲気がほころぶような気がする」 「……そうですか?」 「ああ」 「………………何なのでしょう」
- 81 名前:フェイト ◆Fate///C26 mailto:sage [2008/10/06(月) 22:20:08.48 ID:wFN9KnhC0]
- お前ら・・・・絶望した
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:21:16.25 ID:hDFehQF70]
- 雪華綺晶「うにゅー持ってこいなの」
- 83 名前: [―{}@{}@{}-] 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:21:32.69 ID:Ya98wCuoP]
- 蒼「父親みたいな保護者を期待されると下心は出しづらくなるよね」
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:21:36.87 ID:LGJoXOysO]
- ほのぼのしてるな
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:23:21.77 ID:ccDkvwF40]
-
『ただいま』 『かしらー!』 『あらお帰りなさぁい真紅ちゃん金糸雀ちゃん』 「帰ってきたか。今日は早いな。………ん?翠星石はまだなのか?」 「交代制にしたようですね」 「あれ、お前あいつらが何やってるのか知ってるのか」 「では、おやすみなさい」 「無視か。……ああ、おやすみ」
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:26:07.70 ID:iHRMnORO0]
- 俺の中で最悪だったきらきーの印象が
このスレでずんどこ株価上昇中
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:26:27.37 ID:+QhGesiH0]
- あ、金萬福出てきた
- 88 名前: [―{}@{}@{}-] 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:26:37.01 ID:Ya98wCuoP]
- 二人の前途に暗い影が…
真実がバレたらこの幸せな時も終り…
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:26:53.70 ID:ccDkvwF40]
-
「入るわよ、ジュン」 「ん」 「………………」 「………………」 「………………」 「ほれたかいたかーい」 「いきなり何をするの!?」 「なんか本を読むふりしながら構ってほしそうな顔してたから」 「そんなことはないのだわ!」 「痛てっ、痛っ!やめろ、その髪やめろ!」
- 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:27:56.33 ID:0LASOBpv0]
- ふぅ〜心にしっぽりくる甘さだぜ
(・∀・)キュン!!キュン!!
- 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:28:01.63 ID:gI3bOKV10]
- 薔薇水晶「い・・・・・いん・・・・ん・・・・・・いん・・・・・っぽ。」
- 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:29:46.31 ID:ccDkvwF40]
-
「下ろしなさい!」 「わかったわかった」 「待ちなさい。床まで下ろす必要はないのだわ」 「お前もか」 「何の話よ」 「人形は抱っこが好きだなって話」
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/06(月) 22:31:41.43 ID:oRdIywkX0]
- 支援
- 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:34:22.11 ID:ccDkvwF40]
-
「……ああ、翠星石が自慢げに話してたわね」 「それだけじゃないけど」 「え?」 「こっちの話」 「気になるわね。………まあ、親しい人に抱かれることを喜ぶのは、当たり前でしょう」 「当たり前か」 「当たり前よ。人も人形も、一人では生きていけないのだから」 「じゃあお前も今嬉しいのか」 「無粋ね」 「痛たぶごはあっ!?」
- 95 名前: [―{}@{}@{}-] 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:36:17.02 ID:Ya98wCuoP]
- JUMはドール専用クレードルなのか
- 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:37:15.50 ID:ccDkvwF40]
-
日付は、変わって。 「…………今夜も、行かなくては、ですのに」 「………………」 「………交代制は、厄介ですね」 「……………………」 「……………五番目のお姉様。邪魔ですわ」 「…………………………」 「………ああ、今度は三番目のお姉様が…………」 「………………………………」 「……今夜も。行かなくては、ですのに」
- 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:37:28.93 ID:+QhGesiH0]
- いいなぁ
ほのぼのって
- 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:42:34.88 ID:ccDkvwF40]
-
「ジュン。ほら、翠星石が夜食のスコーンを焼いてやったです。感謝して食うですよ」 「……ん?ああ、サンキュ…………って多いわ!なんだこの山盛りは!」 「なっ!せっかく翠星石が用意してやったっていうのに、文句言いやがるですか! まったく、チビなくせにわがままなやつですぅ。 そんなだからチビなんです!」 「それとこれと関係あるか!こんな山盛りの菓子食いきれるか!」 「こんなとはなんです!せっかく翠星石が張り切っ………!」 「はりき?」 「な、なんでもねーです!いいから食うですよ!食って食ってチビを卒業するです!」 「卒業ってな………」
- 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:46:10.20 ID:ccDkvwF40]
-
とりあえず夜食はありがたくもらって勉強を再開する。 「………………」 「……………………」 翠星石は、ベッドに座って、ジュンの様子を眺めている。 「………………」 「……………………」 「………………」 「…………………?」 「………………」 「……………さっきから何を気にしてるです?」 「え?」 「さっきからちらちらと窓見てるです」 「…あ」 そんなつもりはなかったが、どうやら無意識のうちに待っていたらしい。 窓硝子から、雪華綺晶が現れるのを。 「……いや、なんでもない。ちょっと外の天気が気になって」 「………天気ですかぁ?」 なんとなく、ごまかす。
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:47:09.02 ID:gUvChYmc0]
- 何か危険なにほいが・・・
- 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:47:42.96 ID:+QhGesiH0]
- いやんばかん
- 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:49:46.25 ID:ccDkvwF40]
-
(…………来ないな) 教科書に目をやりながら、考える。 (………翠星石が居たら、来ないのか?) ノートに問題を写しながら、考える。 (あいつ、やっぱ真紅や翠星石に会いたくないのか) 問題を解こうとして。 (……ああ、くそ。なんか集中できない)
- 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:52:49.30 ID:o92U9rdk0]
- 交代制ってどこに出かけてんのさ
- 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:54:06.18 ID:ccDkvwF40]
-
時折、桜田家の様子を覗いて。 「…………まだ、居ますわ……」 翠星石の姿を確認して、肩を落とす。 「……行かなくては、ですのに………」 ひとり、呟く。
- 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/06(月) 22:55:23.21 ID:u5nWwKuM0]
- 282828282828
- 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:55:50.21 ID:+QhGesiH0]
- せつないのう せつないのう
- 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:57:41.01 ID:ccDkvwF40]
-
「………そう、行かなくては……」 覗き、呟く。 「……行って、彼に、抱いてもらって………」 呟いて。 その、自分の言葉に。 「……………『抱いてもらって』?」 気付く。
- 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 22:59:20.18 ID:+QhGesiH0]
- ・・・
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:01:08.85 ID:0LASOBpv0]
- はぁああああああああああああん!!!
- 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:02:10.65 ID:ccDkvwF40]
-
「………私は、何を。何を、考えて」 雪華綺晶は、少年の心を奪うために、少年のところに行っていたはずなのに。 「……『抱いて、もらって』? 私は、何を」 いつの間にか。少年を襲う意識すら、失くして。 「………私は、いったい」 雪華綺晶は、少年の腕の中で、何をしようとしていたのか?
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:03:02.12 ID:SNgNZ1DFO]
- くっ…うっ…
ふう…
- 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:03:51.62 ID:E66+yZgA0]
- F5F5F5F5F5F5F5F5
- 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:06:07.98 ID:gUvChYmc0]
- パパはここだ!
飛び込んでおいで
- 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:06:31.21 ID:+QhGesiH0]
- F5 F5 F5
F5 F5 F5 ┐ ∧,∧ F5 | ( ) F5  ̄⊂/ ̄ ̄7 F5
- 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:08:10.47 ID:ccDkvwF40]
-
「………違い、ます」 自らの思考を、遮断する。 「私は、よく分からないことを、はっきりさせようとした」 自分の行動を、合理的に、考える。 最初の目的から、考える。 「そう、変な感覚があったから。その感覚を、調べるために」 それは、調査であって。確認であって。 「………それ以外の目的では、決して、ありません」
- 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:09:09.02 ID:E66+yZgA0]
- 早くしてください
F5キーが壊れます
- 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:10:22.46 ID:ccDkvwF40]
-
調査以外の目的では、ない。 間違いない。 絶対に、そうだ。 「間違い、ありませんわ。それ以外には、ないです」 それなのに。 「間違い、ないの。……本当に、それだけ」 その、はずなのに。 「……………それ、だけ、です」 胸が、もやもやするのは、何なの、だろうか。
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:10:59.65 ID:lGq4gQlcO]
- お前奈須きのこだろ
- 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:12:19.82 ID:tvokhp7HO]
- なんかメルティブラッドみたいだな
- 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:13:03.63 ID:ccDkvwF40]
-
何か、物足りない。 何か、し足りない。 何か、そう、何か。 何かが、欲しい。 それは、例えば。 彼の腕の中で、感じたような―――― 「――――違います!!!」
- 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:16:17.93 ID:+QhGesiH0]
- , ノ)
ノ)ノ,(ノi ( (ノし ┐) ∧,∧ ノ ..|( ( ....:::::::) (  ̄⊂/ ̄ ̄7 ) (/ F5 /ノ  ̄TT ̄
- 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:17:04.62 ID:ccDkvwF40]
-
考えてしまいそうになったことを、振り払う。 「違います!違いますわ!! 私は、そんなもの、求めていない……!」 忌むように。 「私は、雪華綺晶。ローゼンメイデン、第七ドール。 アリスになるために生まれてきた、七姉妹の末妹」 恐れるように。 「アリスになること以外、求めてなどいません……!」 雪華綺晶は、叫ぶ。
- 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/06(月) 23:17:37.30 ID:+6KZW0FV0]
- きらきー好きの俺の為のスッドレ
- 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:20:04.90 ID:E66+yZgA0]
- 今から用事・・・・だと・・・・・?
かえってこのスレなかったら 日本中の酢豚にパイナップルいれてやる!!!!!
- 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:20:31.33 ID:ccDkvwF40]
-
「………そう、ですわ」 はっ、と、気付く。 「私が、そんなもの、求めるわけがありません。 『これ』は、私のものではありません」 まるで、天啓を得たように。 「そう、これは」 雪華綺晶は、呟く。 「……雛苺の、身体のせいですわ」
- 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/06(月) 23:21:09.91 ID:+6KZW0FV0]
- >>124
安心しろ パイナップル入りの酢豚は嫌いじゃない
- 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:22:40.83 ID:lGq4gQlcO]
- 本気できのこだろ?冗談抜きで文がきのこのそれ
- 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:23:37.38 ID:E66+yZgA0]
- >>127
出かける前に一言いいたい な?携帯だろ?
- 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:23:48.56 ID:+QhGesiH0]
- 月姫リメイクで忙しいはずなのに…
- 130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/06(月) 23:24:49.26 ID:LXol1kfJ0]
- きのこっぽく書けば誰でもきのこ認定してくれるそうです
- 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:26:29.93 ID:ccDkvwF40]
-
今まさに、雪華綺晶が自らの器としている、その身体。 雪華綺晶の姉の一人、雛苺の身体が、雪華綺晶をおかしくさせていたのだろう。 「身体だけでなく、心まで干渉されるなんて、失態ですわ。 さすがにこれは、この身体を諦めた方がいいかもしれません」 雛苺が少年を慕う気持ちが、雛苺の身体に宿った雪華綺晶の心に干渉していたということ。 「器を失うのは惜しいですが……」 これ以上この身体に拘って、心を侵食されては元も子もない。 「この身体は、諦めましょう」 雛苺の身体を、雪華綺晶の精神から、切り離す。
- 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:27:39.78 ID:gUvChYmc0]
- ふれ合いを断ち切るのかきらきー
- 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/06(月) 23:28:06.70 ID:oRdIywkX0]
- あああああああああ
思い直せ!きらきー!
- 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:29:52.25 ID:y5LRNmXMO]
- 雛苺ファンとしてはここでぜひ雛に復活して頂きたい
- 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:29:57.96 ID:ccDkvwF40]
-
ごとり、と、雛苺の身体が、転がる。 とりあえず、雛苺の身体は保管しておくことにして。 「……これでもう、心配はありませんわ。 今後の方策も考えなくてはなりませんが、今はまず、精神の調整を行いましょう」 これでもう、妙な感覚に悩まされることも無い。 これで、いい。
- 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:32:16.97 ID:y5LRNmXMO]
- それでも雛苺なら…
雛苺なら何とかしてくれる……!
- 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:33:55.93 ID:ccDkvwF40]
-
ととと、と。 翠星石が階段を降りていく音がする。 (……翠星石、出かけるのか) 真紅はまだ帰ってきていない。 金糸雀もいない。 静かなものだ。 (ってことは………) 窓を、見る。 ごく普通に、外の景色が見えるが、 (……そろそろ来るかな) なんだか今日は、勉強に手がつかなかった。 ずっと、教科書を前にしていたのだが、 あいつが来るのか来ないのか気になって、集中できなかった。
- 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:36:54.42 ID:+QhGesiH0]
- そろそろ銀ちゃんの出番か
- 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:39:39.53 ID:ccDkvwF40]
-
(……あいつが来たら、どうしようかな) 勉強に集中できないし、なんだか暇なので、考える。 (………いや、べつにどうするもこうするもないな。 あいつが僕の膝に乗ってきて、僕はそれを抱いて勉強するだけか) ふと、笑いがこみ上げる。 (ていうかあいつ、本当に何しに来てるんだ。 話があるとか言ってたけど最近全然そんなこと言わないしな) (いつ来るんだろうな) ジュンは、窓を眺めている。 (今日はどれぐらい居るんだろうな) なんとなく、表情は緩んでいる。 (なあ、雪華綺晶) ジュンは、待っている。
- 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:45:08.02 ID:ccDkvwF40]
-
「なんだか昨日からジュンの様子が変です」 翠星石が、心配げに呟く。 「ジュンが?……そうね。なんだか落ち着きがないわね」 「そうです。それに、なんだかちらちらと窓の方見て、何か探してるみたいです」 「探してる?」 「探してる、っていうか、待ってる、って感じ、かもしれないです」 「………待ってる、ね……」
- 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:48:36.16 ID:ccDkvwF40]
-
「………………」 また、窓を見る。 普通に、外の景色。 「……………………」 勉強しようとする。 「…………………………」 また、目は窓に向かっている。 やはり、普通の景色。 「………………」 勉強しようとする。 「………………………………」 いつの間にか、外の景色を目に映している。 「………僕はなにやってんだ」
- 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:51:39.96 ID:HFZssFUoO]
- このすれ違いがたまらんのうwwwww
でも、悲しいのう・・・
- 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:52:20.45 ID:ccDkvwF40]
-
結局、昨夜は雪華綺晶は現れなかった。 別に、それは大したことじゃないのだろう。 彼女にも、彼女の生活はあるのだろうから。 だが、連日の来訪を何の前触れもなくやめられると、なんだか気になる。 「……せめて一言言ってくれよ」 ぼやくが、それに答えが返るわけもない。 その日も、勉強には集中できなかった。 その夜も、雪華綺晶は現れなかった。
- 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:54:33.36 ID:gUvChYmc0]
- こぬぁああああゆきぃいいいいいいいいいいいいいい
- 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:54:56.40 ID:ccDkvwF40]
- 目が疲れた・・・風呂入ってくる
あと誰か別のSS書きとかきのことかと間違われてますが俺が書いたのは>>38のやつぐらいです
- 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/06(月) 23:56:57.90 ID:e3nWs1qs0]
- 黒!black!のアレ?
- 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/06(月) 23:58:59.92 ID:+QhGesiH0]
- , ノ)
ノ)ノ,(ノi ( (ノし ┐) ∧,∧ ノ ..|( ( ....:::::::) (  ̄⊂/ ̄ ̄7 ) (/ 保守 /ノ  ̄TT ̄
- 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:00:34.15 ID:b2xXime40]
- アレの作者か、変態レベルが低下しているな体調に気をつけてくれ
- 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:09:03.16 ID:YVWOsjnUO]
- 支援
- 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:10:24.37 ID:9P2JIXOj0]
- ほ
- 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:13:18.40 ID:6ECE6kAJO]
- 追い付いた……だ…と……?
- 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:17:25.76 ID:4l4+LtqN0]
- 明日の朝まで残っていれば俺は悔いなく眠れるぜ
- 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:24:47.93 ID:KMDBjCTB0]
- んじゃ再開
- 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:25:13.07 ID:KMDBjCTB0]
-
「ジュン。出かけてくるわね」 「ん……ああ」 声をかけても、返ってくるのは生返事。 「………仕方のない下僕ね」 一昨日あたりから、ジュンの様子はおかしい。 机に向かってはいるのだが、どうも勉強に集中できていないらしい。 たびたび、ちらちらと窓を眺めていて、どうも落ち着きがない。 その割に、部屋にいることが多く、そしてパソコンをいじったりはしていない。 その明らかに妙な様子に、真紅はジュンに直接尋ねてみたが、 ジュンは曖昧に言葉を濁し、明確な答えは返ってこなかった。 明らかに何かがあるが、それが何かが分からない。 「………もどかしいのだわ」
- 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:31:50.52 ID:KMDBjCTB0]
-
そうは思うが、恐らく今ジュンが抱えている問題は真紅にどうにかできることではないと思う。 ジュンは、何か明確なものを待っている。 迷っているとか、持て余しているとか、そういった様子ではなく、 何かを待っている、そんな様子。 「…………ふう」 ジュンのことは確かに気になるが、そこまで深刻だったり緊急だったりはしないようだ。 今は、別のことを優先させてもいいだろう。 ジュンの部屋を出て、物置へ。 鏡に触れ、nのフィールドへ。 雛苺の身体を奪った、白薔薇を探しに。
- 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:33:24.30 ID:9P2JIXOj0]
- ああ・・・
- 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:40:21.91 ID:KMDBjCTB0]
-
「金糸雀。どう?」 交代場所に来ていた金糸雀に聞く。 「真紅。……いつもどおり、かしら」 「……何も見つからなかったのね」 「ええ。白薔薇の花びら一枚見当たらないわ」 「そう。……とにかく、交代よ。貴女は休んで」 「分かったかしら。じゃあ、カナは戻るかしら」 金糸雀の背を見送って。 「……白薔薇。あの子は何を企んでいるのかしら」 巡回を始めながら、考える。
- 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:43:46.85 ID:KMDBjCTB0]
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雛苺の身体を奪って。 その後、何の行動もない。 雛苺の身体を奪われてから、真紅達はnのフィールドを巡回して、 白薔薇を探しているが、手がかり一つ掴めない。 白薔薇が何をしようとしているのかすら、分からない。
- 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:46:33.17 ID:2t0fCcDaO]
- 書き溜めてあるのかな?
- 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:50:42.90 ID:KMDBjCTB0]
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いくつもの世界を、巡る。 「………白薔薇の痕跡のようなものが、あればいいのだけれど」 いくつもの扉を、抜ける。 「………やっぱり、そう簡単には、いかないわね」 時間は過ぎる。 「………今日も、駄目、なのかしらね」 交代時間は、近い。 「………手がかりぐらい、あってほしいものだけれど」 息をついて、諦め気味に、次の扉を開いて、 「………え?」 目が、合った。 「……白薔薇………!?」 手がかりどころではなく。 白薔薇が、そこに居た。
- 161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:51:37.86 ID:/eiu4pKP0]
- どうなる!?
- 162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:53:15.68 ID:KMDBjCTB0]
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てことで続きは明日。おやすみ。
- 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:56:21.87 ID:9P2JIXOj0]
- >>162
てめええええええええええええ
- 164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/07(火) 00:57:53.43 ID:1v77wJaJO]
- なんだとwww
- 165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 00:57:55.00 ID:/eiu4pKP0]
- おおおいいいいいいいいいいいいいいい
- 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 01:04:40.97 ID:peIwIvwXO]
- 明日まで保守しろというのか
- 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 01:10:40.87 ID:/eiu4pKP0]
- ho
- 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 01:11:15.20 ID:SUoS4zr+0]
- 補習
- 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 01:33:58.56 ID:9P2JIXOj0]
- き
- 170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 01:45:35.38 ID:6VD5+yqcO]
- ら
- 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 01:55:58.57 ID:/eiu4pKP0]
- き
- 172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/07(火) 01:58:46.53 ID:+3bQOsFO0]
- ho
- 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/07(火) 02:25:56.39 ID:FT/BLM5VO]
- ホ
- 174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 02:30:27.78 ID:/eiu4pKP0]
- シ
- 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mailto:sage [2008/10/07(火) 02:37:32.48 ID:RxhRo3N20]
- 柿
- 176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [2008/10/07(火) 02:49:12.78 ID:zd6d9QHfO]
- 追い付いてしまっただと・・・・?
保守保守。
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