- 338 名前:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [2012/02/23(木) 21:49:15.68 ]
- >>337
ああ、そうか。誘導ありがとう。君は親切だね ここの理解が不十分だから、すっきりしなかったんだ 1.さて、K(r1, r2, r3) :補助方程式 { x - (α-β)^2 } { x - (β-γ)^2 } { x - (γ-α)^2 } = 0 の根を、r1=(α-β)^2, r2= (β-γ)^2, r3= (γ-α)^2 >>326 2.で、ガロア分解式(>>28)にならって V’=A’r1+B’r2+C’r3で、係数A,B,Cは体Kに属するとして、r1, r2, r3の置換すべてで、異なる値を取る様に選んだとする 書き直すと V’=A’(α-β)^2+B’(β-γ)^2+C’ (γ-α)^2 3.このV’は、拡大体K(r1, r2, r3)に属する元 これに(α,β)を施すと V1’=A’(α-β)^2+B’(α-γ)^2+C’ (γ-β)^2となり、V’≠V1’となり値は変わる(異なる値を取る様に選んだので) 4.つまり、V’は互換(α,β)で値が変わる。これは、全ての互換にいえる。 5.また、長さ3の巡回置換(α,β,γ)でも値が変わる。これは、互換とは別の式で値も異なる 6.結局、V’=A’(α-β)^2+B’(β-γ)^2+C’ (γ-α)^2は、根α,β,γの置換の全てで異なる値を取る 7.ラグランジュの定理>>317で、V’は全ての置換で変わって、これを変えないのは恒等置換eのみ(>>289-290参照)で、 もとの方程式のガロア分解式V=Aα+Bβ+Cγ >>235 とV’=A’r1+B’r2+C’r3とは、いずれも、恒等置換e以外のすべての置換で値を変えるから お互いに有理式で表される関係(VとV’は同じ分解能力を持つってことか) 8.だから、VはV’の有理式で表されるということで、拡大体K(r1, r2, r3)の中で、F(x)=(x-V1)(x-V2)(x-V3)(x-V4)(x-V5)(x-V6)は、1次の式に分解される つまり、V1、V2、V3、V4、V5、V6たちは、拡大体K(r1, r2, r3)の元?
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